【上海20日記事】「中国産を使用していない」事を意味する「SAFE CHINA FREE」シールを貼った商品が米国で販売され話題となっているが、 最近、上海の市場にも「SAFE CHINA FREE」のシールが貼られている商品が売り出された。問題の商品は食パンなどの食料品が中心で、他の商品 よりも高価であるが「チャイナ・フリー」のイメージの良さから比較的高所得者に人気があり、よく売れていると言う。ラッピングに印刷されたて いるデザインはアルファベットが並べられており、いかにも欧米風。ただ、よく見ると英語のスペルの間違いも散見され、輸入品であるかどうか、 かなり疑わしい。
発売元の工場に連絡を取ると、実際には中国産の小麦が使用されているとあっさり認めた。輸入小麦だけだと高価すぎて採算が取れないのだそうだ。 商品を「チャイナ・フリー」として販売するのは偽装ではないのかと尋ねたところ「『チャイナ・フリー』は産地表示ではなく、うちのブランドネーム。 商標登録もしてある。」との事。中国国家工商行政局商標総局に確認したところ、確かに「SAFE CHINA FREE」は商標登録されていた。問題では ないかと聞いたところ「単なる商品名としての登録であるので問題はない」との見解である。