自分の作ったシナリオで他人にFLASHを作ってもらうスレ3

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9ジョーカー
>>1さん、乙です。
では、早速ですがストーリー・2章を載せたいと思います。

第二章 別れ

村に着いた四人は驚愕した。
ついさっきまで住んでいた自分達の村が業火に包まれているのだ。
村の所々で呻き声が聞こえる。
ギコがはっとして、炎の少ない所を見つけて走り出した。
ギコ「誰か!誰か居ないか!!」
村のおじさん「ギコ・・・君・・・。」
地面に倒れこんでいたのは、ギコ達と親しい村のおじさんだった。
ギコがおじさんにかけより、上半身を起こした。
ギコ「おじさん・・・一体、何が・・・!?」
村のおじさん「白い研究服を着た男が・・・炎を吐く獣を・・・。」
ギコの頭に、さっきの男が浮かんだ。
ギコ「あいつが・・・村を・・・!!」
ギコは怒りで震えていた。
ギコ「それで・・・その獣は・・・!?」
村のおじさん「その男が連れて帰ったよ・・・。」
モララー「話は聞いたよ。」
いつの間にか、モララー達が追い付いて来ていた。
モララー「とりあえずは、ここから移動しよう。火が強くなってきている。生きてる人達も危ないだろう。」
ギコ達は頷き、それぞれが四方に散った。

10ジョーカー:2005/11/15(火) 21:56:40 ID:htuAiSaM
おじさんの所にはモナーが残った。
モナー「さぁ、おじさんも行きましょう。」
村のおじさん「私は・・・良いんだ。」
モナー「ど・・・どうして・・・!?」
村のおじさん「足が・・・家の破片に挟まれてしまった。足がもう・・・使い物にならないんだ・・・。」
家の破片からはみ出ているおじさんの足を見ると、血が滲んでいた。
モナー「少しくらいなら、僕は治せるかもしれない・・・!」
モナーは、多少の医療技術を持っていた。
村のおじさん「無理だよ・・・見てごらん。」
11ジョーカー:2005/11/15(火) 22:02:32 ID:htuAiSaM
小さな家の破片をどけて見ると、片足は完全に潰れてしまい、もう片足はおかしな方向に折れ曲がり、
無いはずの場所に間接がもう一つ増えているようだった。
村のおじさん「・・・な?このままだと、君までも死んでしまう。死ぬのは私だけで十分だ。・・・さぁ。もう行くんだ。」
モナーの頬を一筋の涙が伝った。
その表情は、悲しさと悔しさで埋まっていた。
モナー「ごめんなさい・・・!ごめんなさい・・・!!僕に、もっと人を治す力があれば・・・!!」
泣くモナーの頭を、おじさんはそっと優しく撫でた。
村のおじさん「良いんだ。君のせいじゃない。ただ、私のわがままを一つ聞いてくれ。」
モナーが涙で滲んだ目を拭き、おじさんの目をじっと見据えた。
村のおじさん「奴を・・・絶対に許さないでくれ。」
モナーが頷いた。
モナー「分かったよ。おじさん。・・・必ず、僕達が・・・。」
村のおじさん「・・・ありがとう・・・。」
そう言うと、おじさんは全力でモナーを突き飛ばした。
モナーが驚いた瞬間、横の家が崩れ落ち、モナーの目の前を破片が横切った。
モナー「お・・・おじさぁぁぁん!!」
モナーがその場に崩れ落ちた。
モナーは、何かに喋りかける様に、虚ろな目で呟いた。
モナー「おじさん・・・最後まで、僕を守ってくれたな・・・。」
モナーが手を強く握り締め、その手の甲に涙が落ちた。
モナーが又も涙を拭いた。
涙を拭いた後の目は、決心の目だった。
12ジョーカー:2005/11/15(火) 22:07:00 ID:htuAiSaM
モナーは立ち上がり、生きている人がいないかを探した。
ほんの少しの希望だった。
しかし、そのほんの少しの希望でも、モナーは絶対に諦めなかった。
しかし、現実はモナーの希望を裏切り、生きている人は見付からなかった。
やがて、呻き声が聞こえなくなり、火も消えた。
モナーはギコ達と合流した。
ギコ達の顔には、悲しみと怒りが共通に感じた。
ギコ「・・・生き残りは・・・?」
モララー「見れば分かるでしょ。・・・いないよ。」
しぃ「おじさんも・・・だめだったのね。」
四人が悲しみに呑まれている時、モナーが沈黙を断った。
モナー「・・・みんな・・・。僕は、おじさんからの伝言を受けている。」
三人が、モナーを振りかえった。
モナー「『奴を絶対に許さないでくれ』」
四人が、まるで合わせた様に同時に頷いた。
しぃ「奴を追いかけましょう。」
ギコ「・・・どうやって?」
モララー「研究服を着て、あんな化学植物を生み出せるんだ。本島・ゼウスのどこかだろう。」
モナー「追おう。準備が出来次第。大きな船が船が一隻あるはずだよ。」
ギコ「よし、各自、家から使える物を持って来い。少ししたらここに集合だ。」
モナー「あっ・・・。ちょっと待って。」
そう言うと、村の残骸がある方向に向かって腰を下ろした。
そして、横に落ちていた一本の枝を地面に刺し、火を付けると、何やら呪文のような言葉を呟いた。
ギコ達には、何を言ってるのか分からなかったが、最後の言葉だけ聞こえた。
        『憐れな魂達よ・・・安らかに眠れ』
13ジョーカー:2005/11/15(火) 22:08:32 ID:htuAiSaM
そうすると、モナー以外の三人も、同じ事をした。
気のせいだろうか。
モナーには、天へ昇る薄紫色の球体が見えた。
モナー「みんな・・・ありがとう・・・。」
四人それぞれが、各自の家に戻った。
そして数十分後、同じ場所に四人が揃い、覚悟の確認をすると、船に乗りこんだ。
モララーは少し不安を抱いていた。
海だと自分達は丸腰のようなものだ。
こんな船で、ゼウスまでの長い航路を生き延びていられるだろうか。
そんな不安を抱えつつ、四人は海へ出た。
どのような生物が待ち構えているかも分からない、恐怖の海へ。
14ジョーカー:2005/11/15(火) 22:10:44 ID:htuAiSaM
・・・以上、4AA’s road2章でした。
では、引き続き三章を書き込みます。
15ジョーカー:2005/11/15(火) 22:17:27 ID:htuAiSaM
   三章 旅立ち

モララーの予感は、当たってしまっていた。
海の凶悪生物に襲われないだけましだろうが、何度も嵐に巻き込まれた。
しかし嵐は、来る度にしぃが予測し、ほとんどを免れていた。
モナー「しぃちゃんが予測してくれるとは言え・・・答えるなぁ・・・。」
数回は当たった嵐は、容赦なく四人の体力を削ぎ落としていた。
大きな船とは言え、下手すると転覆してしまう。
四人は大きく動き回り、無事に嵐を超えていた。
ギコ「モナー・・・まだ島は見えないか?」
四人の疲労はピークに達していた。
モナーが双眼鏡を覗きながら答える。
モナー「まだだよ・・・。」
モララー「地図上だと、もう少しで見えるはずなんだけど・・・。」
しぃが海水から飲み水を精製していたその時、しぃが何かを感じ取った。
しぃ「嵐が来るわ・・・いいえ、嵐じゃない・・・!何かが近付いて来てる・・・!」
その言葉と共に、四人は疲れた体に鞭を打ち、奮い立たせた。
それは、雨雲と共にやってきた。
海面からぬっと突き出た体。
それは巨大なムカデだった。
しぃ「ギガンティック・インセクト・・・」
16ジョーカー:2005/11/15(火) 22:18:01 ID:htuAiSaM

しぃはそう呟き、説明を始めた。
しぃ「ギガンティック・インセクト。数の少ない超巨大ムカデ。全地域に生息可能。その長い体と硬い甲羅で相手を襲う。究極の雑食性。
頭も良く、長さは幼虫の状態で五メートル。最大はまだ分からない。・・・海にも生息できるから、測れないの。」
ギコ「陸での最大サイズは?」
しぃ「三十五メートル。」
モナー「・・・弱点は?」
しぃ「・・・雷・・・。」
モナー「あるわけ無いよね・・・!」
四人は戦慄した。
その時、ムカデはスピードを上げた。
みんなが覚悟を決めた頃、ギコが何かの本を見つけた。
モララー「図鑑だったらもしかしたら役立つけど、それ何さ!?」
ギコ「残念ながら図鑑じゃない。けど、もしかしたらもっと役立つぜ。」
ギコが不敵に笑った。

17Now_loading...774KB:2005/11/15(火) 22:20:00 ID:m3rA7fUS
長作ご苦労様です。
最後までがんばってください〜
18ジョーカー:2005/11/15(火) 22:22:33 ID:htuAiSaM
ギコ「三人とも、下がってろ。どんなもんか分からないからな。」
モララー「だから、今のは何なの?」
ギコ「見てれば分かる。」
ギコが船の穂先に立った。
腹を空かしたムカデは、一刻も早く飯にありつきたいらしく、いっそうスピードを上げた。
ギコ「意地汚い蟲め・・・。これでも食らってろ。」
ギコの手の周りに黄色いオーラが集まってきた。
ギコ「えっ・・・と。確か・・・。」
ギコが黄色いオーラをまとった片手を天に向けた。
ギコ「自然の神よ!雷の神よ!今、我と契約し、我に力を貸し与えよ!」
ギコのオーラがいっそう強くなり、ギコがムカデに手を向けた。
ギコ「ライトニング・ボルト!」
それまでムカデに付き添っていた雨雲は反乱を起こした。
ゴロゴロと言う音と共に、いくつもの雷がムカデを襲った。
ムカデに太い雷の筋が当たった。
ムカデは海上で一瞬固まった後、海中に消え去った。
ギコが手の平を見た。
未だ手の上では電気を思わせる音が聞こえている。
ギコ「・・・すげえな、これ・・・!」
ギコがさっきから見ていた本は、魔術の本だった。
モララー「それって・・・何十年も前に消え失せたって言う・・・魔術本!?」
しぃ「魔術・・・って、あの、俗に言う魔法?」
モナー「本当にあったんだ・・・。」
四人が感動に浸ってる時、モララーが提案した。
モララー「全員、ここに書いてある魔法、全部覚えちゃおう。」
ギコ「それは出来ないんだよ。」
モララー「何で?・・・って書いてある。」
モララーは魔法についての説明を読み始めた。
19ジョーカー:2005/11/15(火) 22:27:55 ID:htuAiSaM
モララー「魔法には属性があり、術者にも使える魔法の属性というものがある。」
ギコ「俺は雷と炎だった。」
モナー「何で分かったの?」
ギコ「直感・・・て言うのが一番説明しやすいかな。」
モララー「そんな訳・・・!」
モララーは一瞬固まった。
モララー「本当に分かったよ。僕は氷と闇だった。」
そんな流れで、一人一人の使える魔法が分かった。
モナー「風と癒し。」
しぃ「自然と土。」
それぞれが魔法の使い手となった。
これらの能力は、思っても見ないほどの力を発揮するだろう。
そんな時、また何かが現れた。
クラゲ。
巨大なクラゲが宙に浮いている。
が、それは少し違っていた。
小さな宙に浮くクラゲが群生してるのだ。
しぃ「ミクロ・ジェリーフィッシュ。 個々の力が弱い為、群生する。針が鋭く、毒も持つ。そして針は飛ばす事が可能。」
クラゲは異様な音を発していた。
どうやら、さっきの雷で気が立ってるらしい。
毛のように見えるほど針が全体から見える。
そして、そのクラゲは針を飛ばしてきた。
針は壁の様に船に襲いかかった。
20ジョーカー:2005/11/15(火) 22:32:58 ID:htuAiSaM
その時、モナーが前に進み出た。
モナー「ギコ君が出来たんだ・・・。僕もやる。」
そう言うと、モナーが腕を天に向けた。
腕は白いオーラを放っている。
モナー「自然の神よ!風の神よ!今、我と契約し、我に力を貸し与えよ!」
モナーの腕の周りに暴風が巻き起こった。
そしてモナーが腕を前に向けた。
モナー「ウィンド・カッター!」
その腕から発せられた風は、針を全て弾き返し、クラゲを分散した。
モララー「僕はもう契約した。行くよ!」
モララーの腕から黒いオーラが噴き出している。
モララー「グラビディ・ダークネス!」
その闇は、クラゲを圧迫し、空間がクラゲを押し潰した。
モナー&モララー「予想以上だ!」
二人が調子に乗っていると、四人の前に何かが現れた。
サメ。
至って普通のサメだった。
サイズ以外は。
しぃ「急に出て来すぎじゃない・・!?」
モララー「本島ゼウスの周りは海獣が多いんだよ・・・。」
サメは船から四人を落とそうと、船に体当たりをして来た。
モララー「・・・っくそ!フリーズ・レイン!」
モララーが呪文を叫ぶと、空からとがった氷の雨がサメに向かって降り注いだ。
しかし、サメは動きが速く、当たる可能性は少なかった。
モララー「当たらないか・・・ならば!」
モララーが更に意識を高め、どうにかして当てようとしていた。
21ジョーカー:2005/11/15(火) 22:38:36 ID:htuAiSaM
ギコ「やめろ!」
モララーが叫ぼうとした瞬間、ギコがやめさせた。
ギコ「無駄に魔力を消費してどうする!まだまだ敵がいるかもしれないんだぞ!」
モララーが思い出した様に腕を降ろした。
モララー「・・・ごめん。」
ギコは頷くと、手から剣を出現させて海に飛び込んだ。
しぃ「ギコ君!?何を!?」
ギコ「俺が仕留める!」
そう言うと、ギコの体の前に、電気で出来た球体が現れた。
ギコ「見てろ!応用編だ!」
ギコは三人に向けて言い放った。
ギコ「雷よ!我が剣に交われ!」
そう言うと、ギコは電気の球の中に剣を刺した。
電気の球は破裂し、剣に雷が交わった。
ギコ「・・・っらぁぁぁ!!」
近付いてきたサメに、ギコは渾身の力で切り付けた。
サメの体からは血が噴き出し、ギコも血を噴き出した。
サメは電気の影響で傷が深く、体も痺れていた。
その隙を見てギコは船に上がり、船底に膝をついた。
ギコ「腕を・・・やられた。」
しぃがオロオロするのをなだめ、モナーがギコの傷に手を当てた。
モナー「キュア・・・。」
そう唱えると、ギコの腕の傷が消え、気のせいか疲れが減った。
ギコは立ち上がり、剣を構えた。
ギコ「ありがとよ・・・。さぁ、奴もまだ死んでない。止めを刺しに行く。」
サメは怒り狂っていた。
痺れも切れ、サメの回りは海水が真っ赤に染まっていた。
ギコは又も海に飛び込み、サメの方向に剣を構えた。
22ジョーカー:2005/11/15(火) 22:44:37 ID:htuAiSaM
ギコの手から電気の球がまた一つ浮かび上がり、ギコが再び交わらせようとした。
その時、サメは急激にスピードが上がり、ギコに襲いかかろうとした。
ギコが体をひねり避けた。
しかし剣はサメに弾かれ、電気の球からも離れてしまった。
ギコがサメに襲われると思われた瞬間、一発の銃声が響いた。
その音の主はモララーで、モララーの放ったマグナムの弾は、
さっきギコが浮かび上がらせた電気の弾を貫き、サメの頭を貫いていた。
サメは口を開いたまま海中に没した。
海面下ではサメの死体を早速食い荒らしている獰猛な魚が見えた。
モララー「雷よ・・・。我が銃弾に交われ、で良いのかい?」
ギコ「ははっ・・・!あってるよ!ありがとよ!」
モララーとギコが笑いあった。
ギコは船に上がり、その体を休めた。
モナーとしぃは必要以上に心配しており、ギコは少しまいっていた。
ギコ「心配しすぎだって・・・。傷もないんだからさ・・・。モララー、どうにかしてくれ。」
その横では、モララーがニヤニヤしながら、困っているギコを見ていた。
その騒動が収まり、またも四人は船の上でうなだれていた。
23ジョーカー:2005/11/15(火) 22:45:15 ID:htuAiSaM
その気だるい空気は、ある言葉で破られた。
モナー「島が!島が見えたよ!!」
三人はガバッと起き上がり、それぞれ順に双眼鏡を回して見た。
ギコ「やっと着いたのか・・・!!」
モララー「長かった・・・!」
幸福の時を楽しむ三人に、何かが見えた。
ギコ「何か・・・いるぞ?」
しぃ「あれは・・・海の神、リヴァイアサン!」
その姿は、竜神の如く、竜のような姿で神々しい光を放ち、遠くからでも強いプレッシャーを感じた。
何も構えず、ギコ達はリヴァイアサンの前まで来てしまい、はっとしてギコが叫んだ。
ギコ「戦闘準備・・・。戦闘準備だ!!」
四人が慌てて用意しようとすると、リヴァイアサンが告げた。
リヴァイアサン「慌てないで・・・。私は敵じゃない・・・。」
四人は止まり、リヴァイアサンを見据えた。
その眼は、不思議な輝きをたたえている。
ギコ「どう言うつもり・・・だ?」
24ジョーカー:2005/11/15(火) 22:52:56 ID:htuAiSaM
リヴァイアサン「私は単なる海の守り神。・・・頑張りましたね。あんなに遠くからこんな所まで・・・。」
しぃ「何で・・・私達を知っているの?」
リヴァイアサン「海は私の体。海に入る者の考え、想いは分かるのです。」
モララー「何故、僕達の前に現れたの・・・?」
リヴァイアサン「君達は、運命に選ばれし四人・・・。おごり過ぎた人間達の愚行を止められる四人。」
モナー「何の話か、全然分からないな。僕達はただの村民だ。」
リヴァイアサンが一呼吸置いて話した。
リヴァイアサン「幼い時の記憶は、あなたたちにありますか?」
四人がギクッとした。
ギコ「・・・知ってるのか・・・?」
ギコが一歩、歩み出た。
ギコ「何故なんだ?俺達に記憶がないのは。・・・誰なんだ?俺達は。」
リヴァイアサン「あなたたちは、自然から生まれた存在。神に命じられ、私があの島まで運びました。」
リヴァイアサンがギコに向いた。
リヴァイアサン「ギコ・・・。あなたは、雷の神と、炎の神が力を結集させて生まれた存在です。」
今度は、モララーに向いた。
リヴァイアサン「モララー・・・。あなたは、闇の神と、氷の神から。」
今度は、モナーに。
リヴァイアサン「モナー・・・。あなたは風の神と癒の神から。」
最後に、しぃに向いた。
リヴァイアサン「しぃ・・・。あなたは、・・・海の神と、大地の神から生まれ出ました。」
四人は、ショックを隠しきれなかった。
自分達は、単なる孤児だと思っていたから。
リヴァイアサン「その後、私は神から命を受け、あなたたちを危険のない所まで運びました。」
ギコ「通りで・・・。」
リヴァイアサン「たぐいまれな能力が自分たちにあると思った事でしょう。」
モララー「念じれば手から武器が出るのも、廃れたはずの魔法が使えるのも・・・?」
リヴァイアサンは頷いた。
リヴァイアサン「そう・・・。自然の申し子だからです。」
しぃ「通りで、見た事があると思ってたわ・・・。」
リヴァイアサンがしぃを見据え、しぃはリヴァイアサンを見据えた。
しぃ「お母さん・・・。」
25ジョーカー:2005/11/15(火) 22:58:23 ID:htuAiSaM
三人が驚いた。
モナー「しぃちゃん、何でだい?何でリヴァイアサンが?」
しぃがリヴァイアサンから視線を外さずに答えた。
しぃ「私が、海の神の子なら、リヴァイアサン・・・あなたは私の親でしょう?」
リヴァイアサンが優しく頷いた。
リヴァイアサン「そう・・・。分かったのですね・・・。」
しぃ「ええ。私達は、これからとても大きな者と戦うのでしょう?それなら・・・力を貸して。」
リヴァイアサン「・・・成長しましたね。しぃ。良いでしょう。力を貸しましょう。しぃ、手を出してください。」
しぃが手を出すと、そこには一枚の鱗が乗っていた。
リヴァイアサン「その鱗を使えば・・・召喚獣が現れるはずです・・・。」
リヴァイアサン「それと・・・。」
しぃの体を青い光が包み込み、しぃの体に力が溢れた。
しぃ「ありがとう。リヴァイア・・・いえ、お母さん。」
リヴァイアサンとしぃが微笑み、リヴァイアサンはギコ達に告げた。
リヴァイアサン「さぁ。行きなさい。私のすぐ後ろの島がゼウスです。」
ギコ「ああ。ありがとう。必ず世界を止めて見せる。」
そう言うと、ギコ達は船を島に着け、上陸を始めた。
船の最後に降りたモララーは、リヴァイアサンに一つ質問した。
モララー「アンタみたいに・・・僕達の親がこの島にいるのか?」
リヴァイアサン「ええ・・・。厳しい親もいるし、優しい親もいるでしょう。」
モララー「ははっ・・・。厳しい親じゃない事を願うよ。」
リヴァイアサン「しかし・・・会いに行きなさい。あなた達の力になるはずだから。」
モララー「・・・。ああ。分かったよ。」
そう言うと、モララーはギコ達と共に進み出した。
その後ろ姿を見て、リヴァイアサンは祈った。
リヴァイアサン「全知全能の神よ・・・。あの子達に、ひとしずくでも多くの幸運を・・・!」
26ジョーカー:2005/11/15(火) 23:00:49 ID:htuAiSaM
・・・以上、4AA’s road第三章の終わりです。
第四章からは明日書き込みます。

Flashにしてくれる方を期待しております。