自分の作ったシナリオで他人にFLASHを作ってもらうスレ3

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652o
俺の好きな子は色黒ショートカットで陸上部のキャプテンだった

付き合ってた訳じゃないけど放課後の自転車置き場で部活が終わる彼女をいつも待っていた

バレンタインデーに一日中やきもきしてたら帰り際に笑顔で
「もらえないと思った?」
ってとびっきりの笑顔でチョコを渡された

文化祭の準備の夜、二人で買出しに出かけて学校に戻る時
「こんなことも全部思い出になっちゃうのかな…」
なんて話をした
653o:2006/02/06(月) 23:41:02 ID:Q5Qcx5WI
後輩に告白されて、返事に困ってる話をした部活の後の帰り道、
何にも言ってくれなかった。

後日、後輩にははっきり断ったことを大きな夕日の帰り道で
彼女に言った時の彼女の今にも泣きそうな笑顔は今でも覚えてる。

初デートで制服じゃない彼女を初めて見て、すごくかわいくて
思わず「かわいいね…」って呟いた時の彼女の節目がちに
顔を赤らめている表情も忘れられない。
654o:2006/02/06(月) 23:45:39 ID:Q5Qcx5WI
彼女に告白するかどうか悩んで、彼女の親友に
相談したら、相談に乗ってくれて、その子と頻繁に話すようになった。
そんな僕等を彼女は少し寂しそうに見ていた。

そんな彼女の誤解を解こうと休日彼女の親友をカフェに呼び出して相談していたら
偶然買い物に来てた彼女に見られた。

翌日学校で僕を避けるようになった彼女に困惑し
彼女の親友から言ってもらうように相談したら
「もう…、いいじゃん…。言っても聞かないよあの子…」
「それは困るって。何とか頼むよ」
「…。私でいいじゃん…。私じゃだめ?」
「え…」
ちょうどその時、偶然途中から立ち聞きしてた彼女が廊下を走り去る音が聞こえた。
655o:2006/02/06(月) 23:50:21 ID:Q5Qcx5WI
泣いている彼女に追いつき肩に手をかけて
「判ってるだろ?俺の気持ちは…」
「…」彼女は小さく首を振る。
「好きなんだ…。判らなかった?」

彼女が下を向いて涙をこすりながら
「判った…。一緒に帰ろう。自転車置き場で待ってて」
自転車置き場で待つ僕の傍に彼女の親友が来て小声で言われた。
「私…。諦めないから。絶対諦めないから」
656o:2006/02/06(月) 23:55:54 ID:Q5Qcx5WI
後日、実は中学時代から僕を好きだった彼女の親友が
高校に入ってどんどん仲良くなる僕と彼女を見て葛藤し、
このまま諦めて、この事は彼女にも僕にも言わないこと
にしてたのに、煮え切らない僕等に考えを変えたんだと
別の女友達から聞いた。

それを彼女も知ってしまってますます僕を避けるようになって
僕は訳も判らず困惑していた。

彼女の親友は彼女が傷ついている事に気付きながらも
今まで自分が辛かったんだと言い訳し、僕に休み時間ごとに
くっ付いて来て、僕はそれを跳ね除けることもできずに、
だんだんと彼女の親友と仲良くなり付き合うことになった。
そして卒業式当日を迎えた。
657o:2006/02/06(月) 23:59:59 ID:Q5Qcx5WI
卒業式の日、彼女の親友と僕が二人で学校を出ると坂の途中に
彼女の後姿があった。すると、彼女の親友が突然ぼろぼろ泣き出して
「ごめん。ごめんなさい…。」と彼女に泣きながら叫ぶ。
彼女は首だけ振り向いて、僕らに少し微笑んで帰っていく。
そんな中、僕は泣きじゃくる彼女の親友を慰めながら家路についた。

僕と彼女の親友は東京に出て、彼女は地元に残り、一年が過ぎる。
最初は順調だった僕等だったが、些細なことでも僕を疑う彼女の親友。
「帰りが遅いのはサークルだって。何でそんなに俺を信用しないんだよ」
「だって、だって…。ホントは私より○○(彼女)がまだ好きなんでしょ?」
言ってはいけないその言葉を彼女の親友が言ってから二ヵ月後に僕らは別れた。

別れてからしばらくたって、成人式に出ようと地元の友人からの電話。
久しぶりに馬鹿話をしていたら、「○○(彼女)も来るよ。」の一言。
何故か胸が締め付けられる。僕は成人式に出るために新幹線のホームで
一人タバコを吸って考える。発車のベルをホームで聞く。
「忘れられない思い出は触らない方がいい…」
俺はかばんを抱えて東京で一人住むアパートに戻った。
658o:2006/02/07(火) 00:06:17 ID:Q5Qcx5WI
それから2年の月日がたって、就職の相談に実家に帰省した時
地元の本屋さんで偶然彼女と再会した。
すごいどきっとして、どうしてよいかわからないまま
立ち竦んでいたら彼女の方から
「久しぶり。元気だった?」の一言。
なぜかすごくほっとして、涙が出そうになって、自然に
「お茶でも飲もうか」って言えた。
近況を話して、彼女の親友とは別れた話をして、
彼女は何も言わず俺の話を全部笑顔で聞いていてくれた。
俺はありったけの勇気を出して聞いてみた。
「彼氏とかできた?」
彼女は困ったような表情で
「君が聞くなよ〜」って。
僕は今でも、僕は今でも君が好きですって言おうとしたら、
彼女は涙ぐんだ目で俯きながら
「あなたとしか付き合いたくない…。ずっとそう思ってたよ…。」
俺は胸が本当に痛くなって
「ごめん。本当にごめん…」って。

今は地元で同棲している。彼女の親友も時々遊びに来る。
来年は結婚しようって思ってる。
なんてことないありふれた僕らの付き合うまでの話。