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淋しがり屋の彼はいつも誰かと行動を共にし
孤独を厭わない私は常に一人で行動していた
とても大柄で派手な彼は異常に視力が良く
とても小柄で地味な私をしょつ中見掛けていたらしいけど
極端に視力が悪い私は全然気付かず
すぐに考え込んでしまう彼は寝る間も惜しんで私の事を考えていたらしく
何も考えたくない私はヒマさえあれば寝ていた
ある日何事にも白黒ハッキリつけたい彼は寝不足な顔で
「俺と付き合ってくれ」と告白してきたので
「あー…別にアレかもね…」
何だかスッキリしない灰色な答えを寝ぼけながら返したら
「…どっち…?」泣いちゃったので
「いーよ」笑った
口数の多い彼は誰も聞いちゃいないのに自分の自慢話をしょつ中していた
中国地方の山奥で生まれ育った彼は親の遺した莫大な山林を相続し
それらを全て金に替え都内の高級一戸建てを買い
一日中何の仕事もせず何不自由ない生活をしていた
一方東京の中心で生まれ育った私は親の遺した莫大な借金を相続し
それらを全て返済する為都内のボロアパートを借り
一日中あらゆる仕事に追われ不自由だらけの生活をしていた
でも口数の少ない私は誰に聞かれても自分の苦労話は一切しなかった
ただ私は健康にだけは恵まれていて病気一つした事がなく
病弱な彼は寝込んでしまう事が多いので毎週の様に看病に行っていたが
パン食が大好きで甘党な彼は
米が大好きで辛党の私が作る食事は口に合わないらしく
心が狭い彼はその度に怒り狂ってしまうけど
何をされても優しく微笑んでしまう私は心が広いと思う
また彼は極悪人のくせに正直者なので
「今日俺の手下数十人とすれ違ったオヤジボコボコにしてやったよ」
と何でも私に報告してきて
とても善良な私は非常に気分が悪いけど
「そう…それはカッコイイわね」
と平気でウソをつける人間でもあり
酒に弱い彼が酔った勢いでグチる度
「俺って…ダメな人間だよな…」
「うん史上最低だね」
酒に強い私は酔ったフリをして彼を罵ったりしても
もともと記憶力の弱い彼は翌日になると何もかも忘れていて
何年も続くこのパターンを記憶力バツグンの私は全て憶えている
しかし“金は自分で使うもの”という彼と
“金は自分で稼ぐもの”と考える私の間では
付き合ってるからといってお金の貸し借りは一切なかった
そして彼が親の遺した財産を全て食いつぶし
私が親の遺した借金を全て返済したところで
一攫千金を夢見た彼は
「南米で麻薬の大量生産してくるよ」と言い
現実を見据え地道に生きたい私は
「日本で普通にOLしているよ」と言い
それから私たちは地球の裏側に位置する事になった
数ヵ月後仕事に失敗した彼は同時に様々な病気を併発し
食べる物も何も無く帰国した時にはゲッソリとやせていて
仕事で成功した私は健康過ぎる上に食べてばっかりで
迎えた時にはプックリ肥えていて
病院での療養と毎日の過酷な看病により
私たちは徐々に本来の姿を取り戻していった
しかしそれは一時的なものだったらしく
「なぁ…」「んー?」
「俺には、お前しかいないんだ」
恥ずかしげもなく私を真っすぐに見つめる彼を
テレ臭くて見る事も出来ず「へー…」と適度うに流してしまった次の日
彼は亡くなった
それからずっと私は一人で生きている
信心深かった彼を思いお墓を建ててあげたけど
神様なんて信じない私が毎日ここを訪れるのは供養の為なんかじゃなく
潔癖でお風呂が大好きだった彼に水をかけてあげる為で
風呂なんか週一でいいと思う程面倒くさがりな私には
おっくうな日もあるけど毎日欠かした事はない
だって彼は人一倍淋しがり屋だから
孤独を厭わない私はこれからも一人で生きていく
そして出来る限りあなたのそばで生きていこう
だって
私にもあなたしかいないから
--------------------------------------------------------------THE END
車上荒らしにあってしまった一人の男がいた。
「その場所で何が起きたのか確認する術があれば...」
そんなことを考えていた。
ある日土砂崩れを起こした山道で奇妙な箱を発見する。
その箱を開けると中から黒いマントを来た女が出てきた。
「助けてくれてありがとうございます」
お礼ということで女は一枚のCD-Rを差し出すとその場から消え去った。
家に帰ってそのCD-Rを早速パソコンに挿入。
説明書には「過去の映像を見れる。一度だけだが過去を編集できる(CDは破損)
とある。なるほど、そのCD-Rは恐竜時代、戦国時代からつい最近の
出来事までを克明に見ることが出来た。
国民的トップアイドルのプライベート、上司の裏側の顔、銀行強盗の奪った
金の隠し場所、何でも見ることが出来た。
俺は今、神の力を手に入れた。
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ヘルメット、プロテクターを装着し
なにやらこれから戦闘にでも出かけるような装備をした彼の姿があった。
よし、行くぞ。あの場所に!
その場所にはなんと『奴』がいた!!!(続く)
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Now_loading...774KB:2005/04/12(火) 17:22:24 ID:YF5b2BVk
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突然『奴』の体が光りだしたかと思うと、その弱弱しかった体がみるみる太くなっていき
ついには上着を脱ぎ捨て、ボディービルダーと間違うほどのマッチョになってしまった。
俺は思わず3mlほどちびってしまった。
『奴』は男に「だめだよ、CD-Rはみんなで使うものだから。」というと、PCを
持ち上げると、右手で握りつぶしてしまった。
そしてそのまま男の顔をつかむと、「悪い子はおしおきだよ。」といいつつ
CD-Rのへりに兄ちゃんの頭を叩きつけた。
一回、二回、三回・・・十回ほど
宇宙ヤバ