自分の作ったシナリオで他人にFLASHを作ってもらうスレ2
DEEP REDの
吸血鬼モラキュラの恐怖
第二話
薪を暖炉に放り込むギコッター、暖炉の炎が赤々と燃える。
次にギコッターは鞄の中から日記帳とペンケースを取り出す。
そのままイスに座り、邪魔なものをどけた瞬間、パンが入った銀の皿を落としてしまう。
大慌てで拾おうとするが、背後から何かの影が差す。
影に気づいたギコッターが振り向くと、そこには一人のしぃ族の美しい女性がいた。
JG「あ・・・すみません。気づきませんでした」
うつむき、顔を背ける女性。
JG「ジョナサン=ギコッターです。一応、司書として来たのですが・・・」
SI「助けてください・・・お願いします」
JG「え・・・どうやって・・・」
SI「ここから出してください」
JG「何故です?」
SI「・・・捕らわれの身なのです」
JG「モラキュラ伯爵に・・・ですか?
そんな馬鹿なことが・・・」
近寄ってくる女性。
SI「お願いします。ここから・・・逃がしてください・・・」
はっ、と何かに気づいたような顔をする女性。
そのまま廊下の奥のほうへ走り去って行く。
怪訝な顔をするギコッター、不意に振り向くと・・・
階段の上に男が立っていた。
黒いスーツ、黒のマント、おまけにモララー族だ。
階段をゆっくり降りて、ギコッターの傍にきた。
MC「ミスター・ギコッター、遠路はるばる、ご無事で何よりだ」
JG「モラキュラ伯爵・・・ですか?」
MC「いかにも、モラキュラだ。わが城へようこそ。
出迎えもせず失礼したが、食事の準備だけは・・・」
JG「お心遣い、感謝します」
MC「長旅だったであろう?」
JG「はい・・・まったく・・・」
MC「さぞお疲れだろう、さっそく部屋へ案内しよう」
ギコッターは日記帳とペンケースを片付けて、鞄とコートを手に持ち、モラキュラの後についていく。
MC「荷物の方は、私が持とう。
あいにく使用人が家族の不幸で、暇を取っていてね・・・
だが不自由には欠けない」
JG「仕事の方ですが・・・」
MC「すぐにでも始めてくれて結構だ」
やがて二人は、ある一室の前にたどり着く。
MC「他に必要なものは有るかね?」
JG「いいえ、ご親切にどうも・・・」
MC「私のほうこそ、優秀な司書が見つかって喜んでいる所だ」
JG「静かな所が好きなので・・・ここはちょうど良い場所です」
MC「それは互いに好都合だな」
そう言って、モラキュラは去ろうとするが、
MC「もう一ついっておきたい事がある。
明日の夕暮れまで留守にするが、
自分の家だと思って気楽にしたまえ」
JG「それは・・・ありがたいです」
MC「では、おやすみ」
JG「はい・・・」
今日はこの辺りで・・・