NIGHTMARE CITY
カメラの使い方が、一段階スケールが大きいわー。
所々でぐらんぐらんとアップになったり、しゃきしゃき動いたり。
そんで高さを感じる。最初の所とか、橋から見下ろすモララー、壁を見上げるギコとかの見せ方に。
ぐわっと進む奥行きを感じる演出もあったりして、立体的に空間が息づいてる感じ。
無理に3Dにしなくても、カットとカメラで自然と体験できんのね。
橋での合戦は、すんばらしいわ。これ。
超高速の動と、吸い込まれる静のパンチが効いていて、正に電光石火、縦横無尽にステージを駆け巡ってて。
どえれー密度だと思う。何十行分もの文字説明が要る展開を、映像が圧縮してるって感じ。
そんでも、混乱することなく快楽を感じてしまうってのも不思議。
その理由の一つには、AAに付けられた色にあるのかなー、とか。
暖色ピンクのしぃとオレンジのギコと、寒色ブルーのモララーは
一目見てぱっと分かるし、相反するって直感的に分かるし、それが入り乱れるのって見た目に刺激的だし。
色彩心理やらっつーと大袈裟だし、よう知らんのだけど。
やっぱ色ってのはキャラの特徴を、一見して明確に表してるんだと思うのよ。
この短時間であんだけキャラを出しても、とっちらかった印象を与えないのは、色分けされてるからだろうし。
無色透明の線と輪郭のAAから、それに近い形で透明性のある白色のAAへ、そして作者が意図して色付けをするAAへ。
次は服飾を付けて人間性と社会性を出すAAへと広がって行くんだろうか。モナ絵板とか見てると。
そんな未来を感じさせる作品でした。うん、脳味噌揺さぶられてぐらんぐらんでふらふらって感じなんで、ここまでで。