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5
スレたて乙かれー つ旦
乙
乙ですー
華麗に9
∧__,,∧ カレーにIget♪ ( I )彡 ( o ) u--u
本日4回戦紅の恐怖ポイント 最後の円の中に一瞬だけ血のついた服を着ている人間の足が見える 最後の目 ほかにある?
ナイトメアの影に隠れがちだが、「広い世界のまんなか」でも中々いいと思ふ。 何となくハウルを思い出す(とくに丘から街を見下ろしてるシーン)のは、漏れだけだろうか?
ちびぱぱ、ふいんきは好きなんだが、キミボクと全面的にカブったのが痛すぎるね。 偶然なんだろうけど、曲まで同じなせいで正面から入り込みにくいな。
硫化アリル、好きだぁ('ω`*) 俺も女の子ども生まれたら同じ気分になるのかなぁ
こっそり前スレ966さんと同意 RAVE A RAPE私もすごいと思ったし好きです。 始まったとたんその感情一色になるところ 余裕のなさも救いようのなさも壊れていく様も ただ見てるだけで伝わってきてすごかった。 浅いようで深いが結局浅い。遠まわしながらも率直。 そのまんまなのに嫌悪感を感じない。 すごい作品だと思いました。
>>14 わりと見せ方とかいいんだけど
テーマとしては使い古された感があるし
キミボクとの曲のかぶりも痛かったな
そういう意味で惜しいというか 残念というか
肛門様の作品を笑いながら見ていてふと思ったこと。 どんなに紅白が大きくなっても「フラ板のお祭り」に変わりはない。 あの作品にあえて自分の声を入れてきた肛門様に 自分はフラ板住人でこの肛門様の策略に喜んで乗れて本当に楽しかったと思った。 外部の観客はあの演技にドン引きなのかなぁと思うとさらに肛門様がスバラシク思える。 そして何より作品自体のストーリーや絵が素晴らしいのに、あえてやった 肛門様のセンスが好きだった。
うろ覚え混ざったフロチャ ┌・ジャガイモをつぶす─END1 | ┌・犯人はこの中にいる!─END2 ・ジャガイモをゆでる┼・ジャガイモを投げる┼・彼の死を無駄にするな!─END3 | └・すっぺらぴっちょん!─END4 | ┌・世間話をする─END6 └・ジャガイモと話す┼・悩み相談をする─END7 ┌・塩をかけて食べる─END8 └・ジャガイモをつぶす───┼・マヨネーズをかけて食べる─END9 ・サツマイモをゆでる─END5 └・捨てる─END10 ┌ジャガイモ料理!(神と和解せよ)┐┌ 私は神です─END11 ・私は自分が人間なのか蝶なのか┼揚げ物料理!(神と和解せよ) ─┼┼ 神は私です─よいこのえほん わからなくなってしまった └わかんない!(神と和解せよ)─‐┘└ジャガイモをゆでる−ジャガイモをゆでるに戻る
END1‐中の人 END2-ライオン一家 END3-メンチ END4-アブダラさま光臨 END5‐昆布つゆ END6-全裸で END7-日本語 END8-毒入り END9-爆破 END10-逮捕 END11-カレー
(神と和解せよ)も再現されててワロタw 乙。
結局コロッケはできない罠w
9日目 最終戦 白組 作者名 きゃん タイトル 紅白ミニ特番「ウマークッキング」 悪い点が良い点の足を引っ張っている、勿体ない作品だと感じました。 以下、良い点と悪い点に分けて、感想を書かせていただきます。 ・良い点 @絵が上手 絵が上手で丁寧です。 色使いに関しては、目に優しく鑑賞者への配慮を感じられました。 動作・表情等に関しては、違和感なく観れました。 A短い時間で観せようとしたこと 一分間で観せようとしたアイデアを、評価させていただきます。 今年の紅白は総勢100作以上出展される大きなイベントです。 全作品を観る人にとって、長い作品は疲労のタネになりえます。 また、時間のない人にとっても、長い作品は、 悪印象を与えてしまいがちです(長い作品が悪いと言いたいのではなく、 紅白という場では不利に働きがちだという意味です)。 短時間の作品には、だらだら感を与えにくく、 観られ易いという利点が働きます(ただし素早い展開が要されますが)。 そして、短時間の利点が紅白の場で最大に発揮されています。 これは短い作品全てに言えることです。 しかし、作者は一分に拘っている、と推察されるので あえて挙げさせていただきます。
・悪い点
@内容を詰め込みすぎ
一分しかないのに、OP⇒料理⇒ENDの場面展開は、多過ぎだと感じました。
場面展開が多いことと、短時間なことは食い合わせが悪いと思います。
小ネタ⇒大ネタ⇒小ネタより、
ツカミ⇒オチの流れにまとめてほしかったです。
ENDINGの葉書部分は不要だったと感じました。
>>1 さんと8頭身か、ギコとしぃとジエンどちらかに、
キャストを絞ってほしかったです。
これも短時間作品だからです。
8頭身ネタなのはわかりますが、焦点を料理番組に当てて、
そこで広げてほしいと思いました。
つまり、小ネタを連打するより、
大ネタで落としてほしかったということです。
A曲が合ってない
ドタバタ展開をおとなしめの曲が殺していると感じました。
もっと明るめ・速めの曲の方が合ってると思いました。(個人的意見ですが)
まとめると、マイナス点はあれど、気楽に観れる良フラです。
明るい雰囲気も伝わって和みます。
ゆっくりな音楽は料理番組を意識してでしょ。 と直感で書いてみた。
狂艶姫ってやつ。 いきなり怖い顔が出てきて、心臓が止まるほどビックリした。 すぐにみるのをやめましたくそが
座敷牢の感想 技術的な事は分からないのだけれど、絵柄はとても話と合っていました。 薄暗い蔵に閉じ込められ日に当たらない肌の白さが、話の陰鬱さを増していて良かったです。 親の顔がはっきり描写されていないのも、節子にとって親が親ではなく 自分に対しドス黒い感情を抱く存在だということの象徴なのでしょうか。 途中に出てくる母親の節子を見る冷ややかな目が印象に残っています。 話は…親が我が子を我が子として愛さないのが、関係を歪ませ心を歪ませてしまい 本当に悲しいと思いました。 生きる楽しみも希望もなく身体だけ大人になった節子は、女の身体で何を望んだのだろう? 父の役に立ちたかったのでも、母に復讐したかったのでもないと思う。 両親に「子供」として存在を許されなかった彼女が、ひたすら悲しい。 人間としての価値を認められなかったのが、ただただ悲しい。 重いテーマだからこそ何度も見て考えたい作品でした。
座敷牢 私は逆に、両親の方に気持ちが入ってしまって、見返すのが辛かったです。 当時の社会の価値観の中では、彼らの判断はしごく妥当だったと思うんです。 それが蔵の中で娘が成長するにつれて、むしろ人間から離れて行くのが不気味で、 親の土臭さとは対比的に、この世から離れていく美しさが怖くも思えてきて。 自業自得とは言え、娘が両親の手に負える許容量を超えた存在になってしまったのが 歯車を狂わせたように思えて、胸に詰まってしまいました。
11日目 5回戦 白組 作者名 すなふえ タイトル 2ch 2004年史〜ω04 ランダム要素まとめ ■外人4コマ ・ニ歩 ・窪塚 ・UMD発射 ■オンドゥルの後落ちてくる文字 ・ウソダドンドコドーン ・たちばなさん ■winny事件かぎのおと〜の最後の文字・色 ・だめぽ ・ぬるぽ ・赤 ・赤紫 ■兄者が文字で頭打って倒れる時 ・ジャーンジャーン ・つぎいってみよう ・だめだこりゃ ■フゥハハァー ・通常 ・猫ちゃん
■ニート ・通常 ・ハゲ老人 ・ネコミミ ・マリオ ・ガイル ■ミラーマン ・何もなし ・ダディクール ・マツケン ・首出してるキモヲタ(?) ■自己責任 ・プロ市民 ・小泉 ■電車男 ・メーテル ・ドクオ ・なつみ ・学ランの男(高倉健?) ■ホリエモンの買い物 ・女! ・Opera! ・ラ フィエスタ (友達?) ・したらば! ・弥生 一応わかるものだけまとめてみたが抜け落ちあるかも 占いはまとめてないので別に補完よろしく
■占い補完 血の大晦日 火星人襲来 ハンターチャンス 篠沢教授 北海道爆発 ハゲロン 地球滅亡 寿命短縮 志村空巣 億万長者 大吉 末吉 天城越え 元歴変更 親父舟 横取り四拾萬 大凶 抜け落ちおよび間違いあるかも 後は任せた 襟裳岬
↑ 襟裳岬 が変な場所に_| ̄|○
ああ興奮が冷めねえよ・・全作品感想書きたいけど時間的に厳しいんで 個人的に今回ちょっと不遇を食らったと思われるskybeeさんとワシ部屋さんから書こう。 しかし、静止画を使った長編ストーリーはあまり評判が良くないみたいだ。 俺はこういうの紅白に全然ありだと思うしどちらも無駄に長いとも感じなかった。 どっちも凄い好き。来年も紅白で長編の本格文章系FLASHを見たい。
Human No Id ストーリーは今までのskybeeさんの作品の中でも一番いいと思った。 前作Lifeの謎が解けていくのもよかった。 ただ、こういうストーリーって難しいな。最近のFFとかエヴァ大嫌いな人は こういうの見ただけで拒否反応が出んのかな。 俺もその二つはあまり好きじゃないってかほとんど見たこと無いんだけど、 同じ一見青臭そうな内容でも、上の二つは自己陶酔の枠を出てないってーか、 Human No Idはもっと一般的な感じがした。 そーゆー風に比較するのはちょっと違うな。だめだ、うまくまとめられん。 ともかく、文章系FLASHにふさわしく、全体通していい言葉使ってると思う。 (文法的におかしいところ多いけど) skybeeさんのこれでもかって程自分の言葉で通そうとする姿勢は好き。 あとラストのまとめ方も完璧に近い。いいなあと思った。 ただ、このままじゃ受け入れられない人には受け入れられないってのもわかる。 それで良しとはして欲しくないから、どうにかして一皮向けて欲しいが・・。 不満点としては、「動かない」ってことの利点が出てないこと。 あれ全アニメにしたらそりゃどんだけ手間がかかるかわからないけど、 やっぱアニメにした方が作品として良くなることには変わりないと思う。 影響を受けた作品にISIをあげてたけど、ISIはあれで完璧なんだよな。 少ない動作でいい作品にするには、工夫が足りないと感じた。 ともかくHuman No Id良かった。がんばってください。
長文氏はヒューマンノーアイディーを絶賛してたけどな
はじまりの人へ 正直ワシ部屋さんの今までの歌詞をイメージしたっぽいテキストの作品は あまり好きじゃなかった。 だけど今回の作品はすごいよかった。 つってもおまけのストーリーと今までの作品との繋がりのギミックが いいと思ったポイントだからやっぱり今までのスタイルの前半の方は いまいちだったんだけど。 死後の世界の描写が良かったし、最後のまとめ方もすごいよかった。 俺はラストがしっかりまとまってる作品が好きらしい。 今作でいよいよこの人の持ち味が発揮されたなと感じた。 ただ、前半の方はやっぱ微妙だな。あとやっぱ絵で損してる。 歌詞っぽいテキストで雰囲気を作って、深いストーリーをうまく カモフラージュするのがこの人の作風かなと思ってるんだけど、 テキストの方がもっと魅力的になれば完璧なんだがな。 個人的には、音楽とテキストが最近同じパターンが多い気がするから、 もっと違った雰囲気の音楽、テキストを見たい。
>>11 それはGHOST BRAINってやつ?
最後の円、一瞬で全然わかんなかった。目なんかあった?
6日目 最終戦 白組 作者名 MB タイトル 広い世界のまんなかで 分類が難しいですが、文章+AAモノといった処でしょうか。 もっと努力すれば傑作になりえただろうと、残念で仕方ありません。 おまけの文章から、作者のやる気の問題ではなく、 製作時間の都合だと見受けました。 ・美術面 @グラフィック面 突出した持ち味のようなものはありませんでした。 しかし、絵の上手さ、技術面において申し分ないレベルだと思います。 (それだけに、ビルの雑さは少し気になりましたが…)
A文章 ありふれた文を他でカバーし、昇華させたことを評価したいです。 前向きなテーマというのは、他のそれよりずっと 受け入れ易いテーマなんだと思います。 しかし、世にありふれているために、安っぽくなりがちです。 その結果、高い説得力(=フラなら技術力)を要するので、 伝えるのが難しいテーマなんだと思います。 それにも増して、この作品は上映時間が短めです。 (つまり、映像も文章も短くなり、ますます説得力が必要とされる) この作品はその説得力を映像力とAAでカバー出来ていたと感じました。 映像は上に書いた通りの内容です。 AAは作者の妥協点だったようですが、ここが一番のポイントだと思っています。 AAはキャラがすでに立っているので、感情移入が簡潔に行えます (紅白だからAAのメインキャラの設定ぐらい認知されているはず)。 つまり、主人公の心理描写なく、感情移入出来るということです。 そのことが、作品の総合時間を多いに削ってくれます。 まとめるとAAは短めの作品には特価しているというわけです。 言ってしまえばAAに頼っているということですが…。 しかし、この尺なら大目にみてもいいんじゃないかと思います。 これで、鑑賞者に簡潔な感情移入をさせ、 少ない文章で引き込ませる舞台は完成しました。 ギコを使ったのは、作者が意図したのか不明ですが、ここが高ポイント。 ギコが綺麗な言葉使いをすることで、彼の心の奥の声を聞いているような 錯覚に陥りました。 ここが、飾りげのないありふれた少量の文章を、 昇華させた最大のポイントだと思います。
作者に文才があるかはこの作品ではわかりません。
しかし、この尺でありふれたテーマをまとめたこの作品は
評価に値すると思います。
まとめると、良フラだが、全体的に
もっと努力出来るだろうという印象が残ります。
おまけは蛇足だったかもしれません。
>>25 今見直すと酷評しているようですね。
これは、あくまで紅白ミニ特番「ウマークッキング」が、
良作である中で、欲を言うならここが気になった、
という程度のものですので、御理解願います。
>>39 >死後の世界の描写が良かったし
これ同意、他の恐怖系作品よりストレートに怖く感じた
もさもさんたのおまけって 残りのプレゼントが7つの時7をクリックすると何もないっていう画像が出てさらにそこのはじっこの所を クリックすると妹者(ミニスカ版)が見れる。 以外なんかある?
48 :
Now_loading...774KB :04/12/31 18:40:38 ID:MllZ7GSk
書き込み少ないのは下がってるから? 上げちゃいます(下がってる方がよかった人ごめんね)
コロッケとブレイクドアには爆笑したw 「ある意味で」凄いゲーム作る人も結構いるもんだなあ。
おまいらあけおめ! 今更だけど、NCのストーリーの解釈。 雑スレ苦手なので、ここでさせてくれ。 既出だったらスマン、読み飛ばせ。 マトリックスのような睡眠時のバーチャル世界が舞台。 その事に気付いた一部の者たちが、外界(覚醒)を目指す。 それを阻止しようとするプログラム(エージェント)達。 特にメインスポットをあてられているのが、ギコ・しぃ。 目的の地に来て、しぃが同行を拒否。2人を隔てる壁。そして涙。 で、しぃは追っ手と闘い、ギコは現実世界で目覚めると。 なぜ一緒に行かないのか?と思ったんだけど、追っ手の存在に気付いたからなら単純すぎる。 再見して気付いたのが、外界を目指す者達が闘う時の武器や移動手段は バイク・トラック・銃・標識・剣など物質的なもの。 対してエージェントはそれぞれ形は違えどライトセーバーちっくなものを使っている。プログラムだからか。 そしてラスト、しぃが使っているのはライトセーバー型の弓矢。 実はしぃは、エージェントサイドの存在だった、と。 プログラムの「報われない恋」がテーマなんじゃないか。 もしそうなら、もっと具体的な演出で視聴者に伝えられなかったのが残念。 ストーリーを掘り下げて考えて欲しかっただけなら、オイラはまんまと引っ掛かったわけで。
>>50 いや あれ以上露骨に演出するとわざとらしいと思う
おまけにある机の上の資料にも「C」って記述あるし
2回目に見て味が出る形にしているのでしょう
4日め Creator 前半部の花や植物で表現した所には、ハッとさせられた。 MovieStartからの部分の画面の展開の美しさや瑞々しさは、ちょとヤバメ。 そうした生命感が、次のパートで実感に沈められた後にまた第三パートで爆発するって展開だけど その後半のパートの映像が抽象的になっているのは、勿体無いかな。 画面と文の内容がしっくりと連結しているのはいいね。考えられてると思う。 でも、「だが」とかの合作による映像の幅ある変化に対して、文章のテンポの一本調子さが目立つ感も。 あるいはそれが軸になっていて合作を纏めているのかも知れないけど。 良くも悪くも、文章が主役になってんね。 RUNNERS 一つ一つの音の響きを大事にして、展開を進めていてとても心地好い。 「板の先駆者への憧れ」って題材には最も適切な曲だろうし、上手に乗り回したんじゃないかな。 透明感ある音に、白黒で表現した画の透明感が重なるのも、シンクロしてる感じ。 モナギコもその白に溶け込んで、グッジョブだと思う。 一つの光景― 辺りに流れる沈黙の間の取り方に痺れた。ここらへんの展開はかなりキタ。 その後のイベント紹介で、ここだけ色を付けて届かない憧憬を表現したとしても 山として、もうちょっと冒険して欲しかったかな。 あと、殆どアニメーションせずに止め画だけだったキャラには、動きの物足りなさも。 いや、良くここまでカットのみで動的に見せたと感心する所かもしんない。これは発展させるとおもしろそう。 なんにしても焦点がはっきりしていて、真っ直ぐなメッセージには心打たれた。 臭いのに後腐れが無くて爽やか。惚れる。
Destiny 判断に困るなー。 曲も演出も、カラフルでPOPでいて、運命の重さを語るには余りに軽いが 中身の運命論も軽い感じだから、合ってると言えば合っている。 明るく弾むようなDestiny。 これはむしろ運命への悩みから突き抜けた後から論を展開した方が、 演出と合致して応援ソングとして成立したんかしら。ようわからん。 ぴかっと光ってDestinyの多用は、目に負担をかける以上に、文章をじっくりと読ませることも阻害している。 これは使い過ぎだし、作品の趣旨にもそぐわないと思った。 いや、むしろ使い巻くって、怪我人上等で、 見るに耐えない程の光を発し続けて「運命」とした方が共感してしまいそう。 やっちゃいかんけど。 ====Wave==== もう、タイトル辺りの波打つ感じの表現は良かった。心地よかった。 一瞬の陶酔感には魅かれるものがあった。 ところが、フィルターを何たらでそれが変になって来て 生き方を強く問うメッセージが、いきなり出現したとなったら、混乱してしまう。 二つの作品を見ているかのようなこの断絶感は、ちょとキツイ。 豊かに広がるイメージと道を定める焦点の合った文を、どうにか接合出来ていたら、と。
時々出てくる、retribution氏の音楽は、Cranky氏みたいな 音楽素材として見た場合は、(以下略
The_end_of_YEN 半乱狂のドタバタ劇を狙ったようで外したようなそれも狙いのような。 えっと、この速度でこの中身の濃密さでは、訳分かんない。 これは曲の尺に無理やり詰め込んだんじゃないのか。 あー、でも、なんか懐かしい感じがする。 「紙幣への不安がどう」、と言うより 地味ぃな小渕総理の頃の日本政府への白けた空気みたいなのが、そのまんま伝わってきた。 「塩漬けしてそのまんま出しました」って無加工な感じで、よくこのままで出したなっつか、出せたなー。 絵柄の古さ、不親切なテンポの取り方、呆気に取られる作品への感覚とか含めて 「本当に5年前に作られてたら、こうなりそうだなー」って微妙な後味。 なんだろ、この異物感。 競玉 重低音と共にテンポ良く変わっていく背景が、雰囲気を作っているね。 玉の形状を利用した、跳ねたり、坂を転がったりの動きとか 正否に応じた結果の分岐を用意したりとか 発展性を大きく残している故の不満のようなものはある。 でも、これはアイディア勝ちだー。 出だしのヒキが心憎い。 賭け玉を見守りながら、画面を何時もより感情込めて見つめてしまった時点でこっちの負けだ。 競玉!競玉!
El ciero 力のある声と詩に負けない位の、幻想的な舞台が展開していると思う。 春夏秋冬の移り変わりは綺麗で自然で、視点やカメラの使い方も拘りがあって 風車の回る夏空の眩しさや、冬の森を漂う冷たさみたいな空気までも匂って来た。 光彩みたいなのも、繊細に、本当に良く出ていると思う。 少女は正面の顔はなんかいい。 特に冬の場面での表情の見せ方は、抜群に丁寧だと感じた。ここ迫真で凄いなぁ。 それに比すると横姿や横顔にちょっとした違和感があるんかな。最初とか裸のとこんとか。 あと、ほんの一押し、みたいな惜しさがある。 Stream... 表現しようとしている物は素敵だと思う。 花が一斉に吹き飛んで、その切っ掛けと為った花が、また違う花々に舞い落ちるってのは 脳内で膨らませてみると、否応も無く心を動かされるシーンだった。 うん、何かストーリーを感じる。妄想し過ぎか。 画と動きの無さが、そのイメージを受け止め切れていないのだろうなぁ。 ここまで単純化、抽象化してしまうのも何だし。
野良になったハムスター レースシーンでの表情がコロコロ変わるのが楽しいね。 概して好感を持てる作りに為っていると思う。 構成も物憂げで静的な場面で、コミカルで動的な場面を挟んでいて、刺激的。 街中の質感の違いは目立つけど、ここはかけなくても良い手間だと思うし。 ところで、これだけ滅茶苦茶やっていながらも確固とした哀愁が滲み出たのは、 「借り物」競争と言うレース設定にあると思う。 一見楽しげな場面に、本来は無条件で得ていただろう恵みを、借りて争うと言う切な過ぎる背景を加味することで いや、違うな。 リボンと森とペンギンと あったかいね。 ほのぼのとしていて適度に脱力させるオーラが、極まっている感じ。 この手の作品は、下手するとダレたりするんだけど、所々の演出にキレがあって、時間を忘れさせた。 川下りを絵図で紹介して視覚的に捉えやすくさせたり、一個一個のリアクションの効果の付け方も丁寧。 何よりも、キャラのカワイイ動きには、惚れ惚れした。 おはようとか、ゆさゆさ揺さぶる所とか、身振り手振りに終始、顔が弛む。 なんつーか、手足がちょこちょこ。歩いて喋ってるだけなのに、ツボを突く。 これだけでも、大満足な感じ。 ここまで家族まったりとして成り立つと、ちょっと難しめの漢字は勿体無いかと、思ったり思わなかったり。
>>46 ok、最高のお年玉だったよ。
しかしAKIRAさんも好きだねぇ(;´Д`)ハァハァ
すなふえさんの2004年史、何度見ても飽きん。
何気に最後の未○子女史をクリックすると打撃音がするんねw
●ω04のランダム要素 ・外人4コマの3コマ目 (月下の棋士、UMD飛ばし、窪塚のI can fly) ・オンドゥルの落ちてくる台詞 (たちばなさん、ズンダドンドコドーン) ・Winny作者逮捕の所で兄者に直撃する台詞とその文字の色 (だめぽ、ぬるぽ)(赤、赤紫) ・その後の兄者の台詞 (ジャーンジャーン、つぎいってみよう、だめだこりゃ) ・戦場は地獄だぜ!の持っているもの、及び台詞 (マシンガン、猫) ・NEETの服装と台詞 (通常、オヤジ、マリオ、ネコミミ、ガイル) ・ミラーマンの鏡の中 (なし、ダディークール、マツケンサンバ、クビのオッサン(←詳細キボンヌ)) ・西遊記で自己責任といっている人 (プロ市民、首相) ・電車男でホームに立っている人 (なつみ、毒男、メーテル、高倉健) ・ホリエモンが買うもの (Opera、弥生、女、したらば、Le Chocolat) ・最後の占い(※叩く回数は関係なし) (大吉、末吉、大凶、北海道爆発、火星人来襲、地球滅亡、ハンターチャンス、横取り四拾萬、ド○フ全滅、志村空巣) (襟裳岬、天城越え、温泉マーク、ハゲロン、元暦変更、幕府設立、篠沢教授、月影教授、億万長者、東京コミックショー) ※まだまだあるかも・・・
●ω04のランダム要素の確率(暫定) ・外人4コマの3コマ目 (月下の棋士(高)、UMD飛ばし(中)、窪塚のI can fly(低)) ・オンドゥルの落ちてくる台詞 (たちばなさん、ズンダドンドコドーン(同確率)) ・Winny作者逮捕の所で兄者に直撃する台詞とその文字の色 (だめぽ(高)、ぬるぽ(低))(赤、赤紫(確率不明)) ・その後の兄者の台詞 (つぎいってみよう(高)、ジャーンジャーン(中)、だめだこりゃ(低)) ・戦場は地獄だぜ!の持っているもの、及び台詞 (マシンガン(高)、猫(低)) ・NEETの服装と台詞 (通常(高)、マリオ(中)、オヤジ(低)、ネコミミ(レア)、ガイル(レア)) ・ミラーマンの鏡の中 (なし(高)、ダディークール(中)、クビのオッサン(低)、マツケンサンバ(レア)) ・西遊記で自己責任といっている人 (プロ市民(高)、首相(低)) ・電車男でホームに立っている人 (メーテル(高)、毒男(中)、なつみ(低)、高倉健(レア)) ・ホリエモンが買うもの (女(高)、弥生(中)、Opera(低)、Le Chocolat(低)、したらば(レア)) ・最後の占い(確率不明) (大吉、末吉、大凶、北海道爆発、火星人来襲、地球滅亡、ハンターチャンス、横取り四拾萬、ド○フ全滅、志村空巣、血の大晦日、親父舟) (襟裳岬、天城越え、温泉マーク、ハゲロン、寿命短縮、元暦変更、幕府設立、篠沢教授、月影教授、億万長者、東京コミックショー)
>>59 ランダムじゃないが「さすがすなふえだ 面白いぜぜ」
ってのは既出?
62 :
61 :05/01/02 18:03:57 ID:UWYn3JMN
さすがすなふえだ 面白いぜぜ サプリミナル効果実験中 だった
>>61-62 このスレでは既出ではないが雑談スレの方でうpされてたな。(既にdat落ちだと思うが)
fpexだと1562フレーム付近
\ \ / ↓ / \ ___\ \/ / ̄| / \ . ∧ ∧ ∧ \ ↑ / ∠__ / \ ∨ ∨ ∨ ∨ \ < __ /───────  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ → \ \ /\\ / \ ウスレバアノ場所ヘユ\ \ / 士 \\ / __________\ / ┌─‐┐\\ / ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧∧∧∧∧ ヒ ////二二二\ ─────────< RUNNERS >────────── | ∨∨∨∨∨ |l::::::::::::l| |l::::::::::::l| ∧__∧ l ,,-‐" / \ __ _ ̄ ∧∧ |l::::::::::::l| ( ´∀)(*)-─/ \ ̄`=" (Д゚ )  ̄ ̄ ̄ / l |ニ_ノ`/ \ __ノl l | ___ _ (_」 | /_ _\ ̄(,,| (,,ノ  ̄ ̄ ̄`=" / ,イ |/ 二二見つけたモノ二二\ |l | (__) /  ̄ ̄ SECRET  ̄ ̄ \_(_l  ̄ ̄ ̄ / \ ̄ ̄ ̄ ̄ 空想じゃない、リアルな感動と清涼感があった。 俺はFLASHじゃなくてAAだけど志は同じだ。もう一度走ってみる。
>>63 それって、ダイエーと新球団のところで一瞬移るやつだよな?
ちなみに、「戦場は地獄だぜ!」で持っているマシンガンをクリックすると音が鳴ります
>>39 作者サイト見たら、
今回提出作品は続きモノの完結編なんだね。
一通り観て張ってある伏線を理解してから
もう一回「はじまりの〜」観たら、
もう涙がとまらん・・・・・。・゚・(ノД`)
なんと言うか、2人の幸せそうな姿が
悲しくて悲しくて、もうたまらん・・・。
座敷牢ってさ、ストーリーは手塚治虫の「奇子」じゃない? 家柄を重んじる家庭で、生まれていない事にされた娘が 蔵に閉じ込められたまま育てられ、そこで近親相姦したりって。 もちろん座敷牢自体は立派な作品だと思うよ。
>67 既出。
座敷牢を見た。 えー、……Z武スレを思い出してまともに見れません! 悲しい話なのについ笑ってしまうとです!
5日め 写真 淡々と進むので、突然将軍と少女の同じ場面が繰り返されて、びっくりした。 新聞の見出しにまで目を通さないと話を解せないので、見逃すとアウトになるのね。 中身は削りに削った感じ。 舞い散る雪、花、木の葉のシンプル表現。 それだけに Photo Studio KEDAMA への不思議なインパクトが残る。 あら、と思ったが、タイトルからして何らかの含みがあるんだろうか。ムズムズ。 ちょこっと注視させる工夫や説明をカットし過ぎてるんかな。 クリスマスプレゼント スニーカーの忍び足の正体にびっくり、次いで突然鳴り出す音にびっくりと 驚きの連続が、夢物語へと上手い具合に扉を開けたのだと思う。 夢部分は、前振りの時間に対して、比率的に少量かな。 突然に目を覚まされたような寂しげな余韻はアクセントには為ってるし、好きではあるけれど。 その寂しさの中には物足りなさもありそうで。
辛臭糸酢 冒頭の演出とかは定番で、目新しさは少なめ。 これは正解だったと思う。 だからこそ「いきなり実演」のインパクトが強まったんだろうし。 この傾向のFlashへのマンネリ感から、思いも寄らない方向から開けられた突破口みたいな。 食し方は、一点の曇りも無いぐらいに潔よいなー。 曲に負けない、テンポ良過ぎる豪快な調理と食し方に、笑いが誘われた。 ゲテだからじゃなくて、その心意気に。 多分、こぼしたキムチに、神が宿ったのだと思う。 slicebeat 画面がカットされていくのは面白いね。 効果は多用だし、緩急を付けているし、何度見ても飽きさせない。 さざ波みたいに襲ってきて、目が眩む感覚が素敵。 あの切り替えに、魅惑された。 ラジカセ片手に黒服でキャベツを刻む姿は、そもすると肩に力の入った類の真面目さなんかな。 うー、対戦相手との食い合わせの悪さだったんかいな。
黄色い桜を探して 睡眠前まで、脳にこびりついて離れない作品だった。やばー。 ぶつっと始まって、ぶつっと終るのね。 老人が突然デート(?)に誘った理由、あんなに積極的だったのにそっちから来れなくなった理由。 それらが結局わからずじまい。 女性が黄色い桜を探していた理由も曖昧気味。 なのに、それが何か凄くいい。なんとなくでも、凄くいい。 まるで女性が桜や老人へと何気なくも惹かれたかの様な、そんな後味が読後感に。 そういうのを上手く言葉に表せなくて、もどかしい。 どうも、好きみたいだ。この作品。うへー。 (みどりの日は新宿御苑は記念行事があって無料開放するのかー。さりげ無くも細かいとこ調べてるなー。) 読ませ方も、何かいい。 身辺説明付きのランチタイムのたわいの無い感じに、 一人っきりでの考え事の無防備っぷりが、殊更いじらしく思えたり。 黒基調に、キャラ絵と挿絵風の写真で見せるのも、文で勝負している感じで心強く思えた。 実在の地名、写真と、現実っぽさが濃い舞台には、まだAAは熟してないのかも。 それと最初の公園の桜のシメは、女性の方の台詞が入るのでは? 敢えてずらしたのだろうか。
FLASH 758 ヌイグルミが出す特有さがありながら、中身は基礎の基礎から懇切丁寧に解説している感じ。 進むに連れて、しぃのギコの秘密を分かり過ぎている感じに、「うわっ!怖ぇ!」とおもたけど。 お絵描き要素(とプリント要素)は、場面が変わっちゃって混乱したりしたので、 固定した画面の作品だと効果的なんでは、と思った。 しかし、REPLAY後の秋バージョンいいなぁ。 正直言うと、こっちの方が好み。 夏verのやや暑苦しげなアップに比べて、一歩引いた感じだったし、 物憂げな曲調と秋の叙情がとても似合ってるし。
黄色い桜をさがしては自分も妙に心に残った。 背景の説明の不足が、彼女と老人の関係の曖昧さが、 そのままリアリティーになっていて。なんだか沁みた。 こんな心の交流も、あるかもしれない。いいかもしれない。と 桜の季節になったら、御苑行こうかなあ。
>>75 リアリティあるよねー。しみじみとしてしまう。桜とか、もっとちゃんと見たくなった。
そんで見返して、頭ん中で発酵させたら変になった。これは妄想に入りすぎてんなー。臭い。
黄色い桜を探して
女性が、その交流を、「どのように捉えようとしたのか」が肝なのかな、と思った。
文中では、女性は老人との会合を「毎日のコリからの気晴らし」「日常からの逃避」「口実」と考え、認知しようとしてる。
反面、読者側からは、それをそれ以上の物として女性が感覚的に受け止めているのが、垣間見える。
会話自体の朗らかな雰囲気や、音楽による心情の演出やら、一場面がやけに記憶に残るやら。
当人が思っていた以上に、その時間がずっと大きな存在に育とうとしている痕跡が、ふと見えたりする。
例えば、食べ物。
考え事をしながら胃に食物を惰性で流し込んでる感じの同僚との食事と、
ざる豆腐を追加する様な何の気なく箸の進む老人との食事って、
中身は似た様な愚痴話や世間話だったとしても、決定的に何かが違うと思った。
なんつーか、文章全体からは、女性の思考と感情の間に、誤差や矛盾が生まれているのを感じる。
でも、語り手の本人はそれに気付かぬまま、反対にそれを閉じこめる様に文を進めていく。
そこが何処かアンバランスで、とても自然に思えて、人間臭く思う。
こうした思考と感情のラグが、桜が連れたささいな偶然によって、最後に寄り添いあう。
誇張や強調によって晒されず、作品内でも二人の関係に不思議な魅力を与えた「秘密」のままに。
その魅力もまた、読後感の内に共感させられる。
だから、好きなんだ。多分。うへ〜。むしろ好きの言い訳みたい。
↑公共っぽい書き方ですね。
ところで、このスレはまた今年の紅白まで持ち越しですか?
>>71 はなぜ今更5日目の1〜3戦目だけ感想を書いたのだろう
ほんとに今更っすね。時間が経つのはあっという間だなー。ぼけーっとしてると。 書き方もどうしよう。スキップ。スキップ。複雑骨折。(公共さん風) ゴルキー 音無しは悲しい。特に音を付けたら迫力が出そうな、アクションアニメだから尚更に。 音入りFLASHに耳が慣れ過ぎてしまったんか。駄目耳が。 展開は、飛行の動作も多彩だし、多段ロケットと、どんどんと惜し気もなく進めていて、見ていて爽快。 倒れた後のオチの見せ方も、スマート。 空に映える文字の代わりに煙で構成されたサイタマー!は、くすりと笑える華麗さだが、 印象付けるにはもう一つ何か起爆剤が欲しいとも。
CUBE@2ch 閉鎖された空間から、一気に広がっていく世界の開放感に浸っていたら、 当たり前の様に閉ざされた一片に収まっていく感触。 このオチは視聴者へと仕掛けられたトリックだったんじゃないだろうか。 見事に騙された。ぐわっと変な所に連れて行かれた。ぽかんとしてしまった。素敵だ。 3次元の空間で表現された狭さ、も全体に重さとピンとした緊張感を出していて、 抑え目の音が、さりげなくも流れにメリハリを与えていると思う。 そして、噛めば噛むほど味が出てくる。 ぺったんこのボウマンに気付いたときには激しくワラタ。 何時もは必要以上に愛情表現に溢れている筈の、8頭身の無表情さがキモ怖かった。 さり気無く置かれたティッシュが怖かった。 原作知らないけど、ツボだ。この感じ。
夜とQとリコ〜ダ〜と ミュージカルみたいだ。 変てこな音に同期する変てこな造形のキャラに、多彩な色合い。 奇抜な外見のキャラが奇抜に動けば、それだけで見世物になっちゃう感じ。 おまけ単体に、妙にしびれた。 これが本場のピース&ラブなのかと、妙に納得する。 初めて外人さんを見た印象。すげー、すげー。 サモンヒーロー すべすべしたり、ざらざらしたり、波にぷかぷか浮いたり、鉛筆が滑ったり。 星やジグゾーの重さがあったり。ことっと落ちる星のわっかに物体の重さを感じる。 手書きのタッチ、切り張りの印刷物の感じ、色をべたっと塗ったタッチの差も刺激的だし、 それが混ざり合う様に、驚かされる。 手触り感、手に触れてみたくなる感覚がある。目で触る感覚と言うか。 玩具箱をひっくり返したかのようで、わくわくとする。ひたすらに楽しい。
クリスマス中止撤回 殆ど話の形を成さないラップの歌詞を、忠実に再現してしまうごちゃ混ぜ感。 それがとても2chらしく思える。ちゃねらーで良かった。 わけわかんない陽気さが、心を無意味に弾ませて 画面が滲むシメに、ほんの一滴のしんみりとした余韻が伝わって来た。 女の子を、白目バージョンと黒目バージョンの二パターンも用意するところとか、心憎く思える。 特に、塔の所の泣き顔から笑顔に持ってくる切り替わり加減が出色だと思う。 クリスマスなのにエビフライとおにぎりを出した所に 楽曲から醸し出される祭りと和のニュアンスを配置した作者独特のセンスが光るのだろうか。 いや、どうとでも言えそうな。
もさもさんた 音によるキャラクターの動作と、それによる間の演出に、くすりとする。 最初の繰り返しのネタの、リズミカルなテンポアップが、気持ち良い。 煙突ネタは破壊力があるなー。 ここまでほんわかとしていた所から、一気に劇画リアクションだもんなー。 それも、ワンテンポ早めた音楽が伏線となって、二段階で衝撃がやって来た。半笑い→爆笑と。 それにしても、もさもささんたは、凄い。癒し系デブとして、トトロ級だと思う。 元から2chAAでこんなキャラいたっけか。 他のAAキャラとの違和感0の溶け込みっぷりと言い、もさもさサンタは侮れない。 床屋とか、トナカイとソリともども鳥に乗る下りは、やや急いでいる感があるんかな。把握に難儀。
6亀 はやくも2005年をあきらめたヒト とことんまで強調された非モテっぷりの悲哀が、笑いを誘う。 本を読んでドラマのような恋を夢見るまでは身近に思えるけれど、そう思えただけに、 妄想シーンを経て、醤油入れ、ガリに至る所で判明する常軌を逸したキレっぷりが、やば過ぎる。激しくワラタ。 黒基調のナレーターのシーンと、桃色がかった妄想シーンのコントラストは、とても楽しい。 壁を隔てたドクオの部屋とカルタンの部屋のインテリアのでっかすぎる対比も、報われない結末を嫌でも予感させる。 それらは画面上のメリハリにもなっていて、長編ゆえの飽きや分かり難さをきちりと防止していると思う。 なによりも後半のネタの加速っぷりは、凄まじかった。瞬間最大風速を記録したと思う。どっかで。 マニアックで2chっぽいネタで笑わせる「ネタ自体の笑い」と それを発するドクオの逝かれっぷりや世間外れっぷりで笑わせる「キャラとストーリーによる笑い」が 二重になって襲ってきた。 そして、話の導入であり、心の拠り所だった「戦車男」(電車男)が最低の形で目の前に立ち現れる運命の熾烈さ。 それに対して、思考の歪みっぷり、器の小ささっぷり、現実逃避っぷりを駆使した、ドクオの徹底抗戦のギラメキは 本当に、戦慄モノだと思う。こんな死闘をギャグでやらせちゃっていいのか。 終局も、タイトルに相応しい同情の余地すら振り払ったオチ。 一時のドクオ脱出の夢からの、ドクオとしての日常への完全撤退。 でも、爆笑しながらも、枕を抱いて眠っていた彼をどうしても見捨てきれない。愛おしい。
ガンガレドクオくん 曲は底抜けに明るいのに、あんなに救いようの無い歌詞を付けるとは。 終らない苦悩を歌いながらも、何処か労いを感じるのはその混合のせいだろうか。優しい目線を感じる。 ペンキ塗り立てや、本屋のハタキは昔馴染みの匂いがするけれど、 それに混じった所々のネタには哀愁が漂っている。 一人での弁当が悲しい。ゴミの分別が悲しい。しかも手に取るのが燃えないゴミ。 安定している絵も、味に為っていると思う。下町感とでも言うか。 思えば、ドクオ(毒男・独男)とは、非常に不思議な存在だ。 アスキーアートに置いても、ヒッキー(ヒキコモリのキャラクター化)に次ぐ、社会性と時世を備えた(rya 昨今、独身女性の呼称として「負け犬」が話題となったのは、記憶に(rya 「負け犬の遠吠え」との書籍から始まり、各雑誌やテレビメディア上で社会問題に近い形で提起されたそれは、 謂わば「上からの」弾劾として、批判や好奇心の(rya 一方、その対となる独身男性は、「ドクオ」と呼ばれるキャラクターとして、人知れず具現化され まるで酒場で民謡が広がるかのように、2チャンネル上の匿名の大衆に支えられて、謂わば「下からの」悲嘆として(rya この両現象の底流にあるのは、言うまでも無く、現代の急速な社会構造や家族構成の変化とそれに伴う価値観の(rya しかしながら、何故これ程までに性差により両極端な反応を示したかと言うと、やはり日本(rya 書き方を考えたら、電波になって(rya
FLOW 澄んだ音に乗った滑るような線と広がる波紋が、気持ち良い。 もう、無条件で身を委ねてしまう。 途中から画面の枠からはみ出る位に思い切り良く演出しているから、壮大さを感じるのかな。 窓から宇宙旅行を眺めているような感覚。うわー。 人の顔はちょこっと手に届くんかな。 ツナガリ、生を蝕す木 へその緒のあの生命感はただ事ではない。緑が眩しい。瞳に吸い込まれそうな感覚。画面の奥へ奥へ。 そんで、なんて元気なんだ。生命万歳! 「つべこべ言わず生命は繋がってんだっ!」て悟らされた感じ。思わず頷いてしまう。こくりと。 山となる地球の見せ方が、ちょっとだけ全体から外れてるんかな。お馴染み感もあったような気もする。 動きを所々で止めているのがとても印象的で、静と動の脈打つような絡み合いがとても刺激的。 そうしながらもこのジャンルの曲に見事に乗ってるってのも、驚異的だー。ぴたりと嵌ってる。 この対戦、と言うかこの二つのFlashを同一組で見せるなんて、それまでのスケジュールも含め、うわーと思った。 スケールの大きな中での、好対照なぶつかり合いで。ブラボー!ファンタスティック!
今年最大の天体ショー 全体的に早めなのは勿体無いかなー。 読ませる所は意識されてるけど、改行の不統一もあって、ごちゃっとしてる。 特にメインとなる金星観測の様子が、把握し難かったのは、うーんと思う。 天災だらけの2004年にあって、希望として燦然と輝く金星の到来。宇宙の神秘。 それまでもが、地球の悪天候によって阻まれるしょっぱさ。 大地にひれ伏すしかない気持ち、溢れ出るorz感を上手に表現したのだと思う。 all or nothing 効果をつけているけど、地図上の軍と発言主の武将の一致が難航気味。 早めに流れ過ぎている感があるので、もう少しスローテンポで大河ロマンっぽさをと。 中身は、教科書的知識しか無いと、ちょっとキツメかも。個人的にはキツカッタ。 むしろ前提知識があったり文字資料に添えると、活きるFlashなんだろうなーと思わせた。 活字中心の歴史だと、こういった大局的な動きや色んな思惑が一時に錯綜する醍醐味って中々伝わんないし。 そこが面白いのに。
広い世界のまんなかで しっかりと纏まっている感じ。余韻にブレが無いとでも言うか。 星に願い事→都市の空爆→飛び立つ、と空を軸にしてるのね。 空から降ってくる幸・不幸と、空に昇ろうとする意思と行動って感じで。 そんで朝日の昇る所とかミサイルの雲海に沈む所とか、綺麗に描かれている。情感アリ。 長めのが、見たくなった。この雰囲気と構成は長編でも持ちこたえれると思うので。 で、内気で天体を趣味とする少年の器になれるギコってのも、エライと思う。 ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 〜′ ̄ ̄( ゚Д゚)< 逝ってよし!!! UU ̄ ̄ U U \_____________ ちょっと前までは、こんなんでギコハハ笑って2ゲットズサー!って感じだった訳で。 上手く言えんのだけど、役者として育ったんだなー、と思う。 沢山の監督に、沢山の作品に、沢山の観客に恵まれて、役の幅を広げてるんだなーと。 あの時、タカラに商標を盗られないで良かった。いや、むしろあの騒動すらギコの内省の糧となっているのかも。 こんなに可能性と未来のある香具師だったのか。本当に今更ながら、気付かされた。
NIGHTMARE CITY カメラの使い方が、一段階スケールが大きいわー。 所々でぐらんぐらんとアップになったり、しゃきしゃき動いたり。 そんで高さを感じる。最初の所とか、橋から見下ろすモララー、壁を見上げるギコとかの見せ方に。 ぐわっと進む奥行きを感じる演出もあったりして、立体的に空間が息づいてる感じ。 無理に3Dにしなくても、カットとカメラで自然と体験できんのね。 橋での合戦は、すんばらしいわ。これ。 超高速の動と、吸い込まれる静のパンチが効いていて、正に電光石火、縦横無尽にステージを駆け巡ってて。 どえれー密度だと思う。何十行分もの文字説明が要る展開を、映像が圧縮してるって感じ。 そんでも、混乱することなく快楽を感じてしまうってのも不思議。 その理由の一つには、AAに付けられた色にあるのかなー、とか。 暖色ピンクのしぃとオレンジのギコと、寒色ブルーのモララーは 一目見てぱっと分かるし、相反するって直感的に分かるし、それが入り乱れるのって見た目に刺激的だし。 色彩心理やらっつーと大袈裟だし、よう知らんのだけど。 やっぱ色ってのはキャラの特徴を、一見して明確に表してるんだと思うのよ。 この短時間であんだけキャラを出しても、とっちらかった印象を与えないのは、色分けされてるからだろうし。 無色透明の線と輪郭のAAから、それに近い形で透明性のある白色のAAへ、そして作者が意図して色付けをするAAへ。 次は服飾を付けて人間性と社会性を出すAAへと広がって行くんだろうか。モナ絵板とか見てると。 そんな未来を感じさせる作品でした。うん、脳味噌揺さぶられてぐらんぐらんでふらふらって感じなんで、ここまでで。
93 :
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保守age
ガンバレ!
携帯からですがNCマジ最高でした。
ひさしぶりに見たら、すごい長文感想が。乙。
ありがとう。感想の中身よりも書く人が目立っちゃしょうもないかもしれんけど、嬉しい。 時間を置いて読み返してみると、クスリでもやってぶっ倒れてんのかって文で、我ながらヒイタ。 7日目 21g 最後の方の歩く箇所は、幻想的で見とれてしまう。 ミサイルの場面と、世界地図での光に軽い違和感があるのかな。色味?展開? 人間のシルエットから、神、地球、戦争、と広げていった割には、やや収まりが着かない気も。 after dreaming 掴みの迫って来る様な圧力から、一転しての鮮やかな踊る感じの開放感は、文句無しに気持ちいい。 線を引くんじゃなくて、線自体が動くのには、びっくり。 どっかが、浄化された。 透けた感じのある文字や、そのキリッとした出し方も、とても合っていると思う。 中間にある緑のトンネル辺りに、ちょっとした連携の悪さを感じたんだろか。そりゃ好みだろっ、て話だけど。
WEAK 前半部の反復の感じ、この堂々巡りの毎日の感覚は、なんだか共感を覚えた。 とても好きだ。 文字色も赤、白、黒と、展開や心情に応じた使い分けが効いていると思う。 内容に関して無粋にも一言すると、 「愛」「哀」の言葉遊び、親父ギャグな響きは、真面目で若々しい叫びに、果たして呼応したのだろうか。 RAVE A RAPE 挑発的、攻撃的な赤が、熱苦しいほどに自己主張してくる。 犯罪者の自己陶酔っぷりが怖い。 そして、神の裁きのような面接官の受け答えは、もっと怖く思えた。宙に浮いた感じに、重しがずしんと。 「君はただ上から白を塗っているだけだよ」 鋭いツッコミだと思って、頭に残った。だって、これ以上のツッコミ、思いつかない。敗北感すら。 これだけ膨大な量の少年の偏愛を重ねられても、一向に定まらない被害者の女性像も、何とも不気味。 そっちの被害者視点で見てしまうと、きつい不快が残った。 殆ど妄想で塗りたくっていて、重要視されている様で、表面的でおざなりに扱われていて、 女性の内面には全く入ってこないで、むしろそれを鼻から諦めてる感じで、レイプなんだと。 あの巨塔の使い方は絶妙だな、と思った。
黒罰-Black punishment- 各フレーズを反芻させて考えさせる仕掛けで、最後に雰囲気ある感じを持っきているだけに 漫画っぽい影絵に、ちょっとした弱さを。 カウントダウンはわざと脈絡をなくしたんだろうか。 狂心も罰せられるのはシビアだと思ったけど、これも意図? 最初の方のBrackの誤字は、作風が作風だけに、目立つかな。 仮想現実 System Error 科学、合理、論理では捉えられない何か それを現実側に手繰ろうとするも、って主題なのだろうか。 最後の展開は性急な感じがするけれど、そこを激化させていて首尾一貫していると思った。 そうした苦闘みたいなものを感じた。 「一個小隊」「豪華客船」に、何故か違和感を。 何故だろう? 無理やり理由を探してみると それは確かに神隠しで神秘的な現象ではあるけれど、現実側、こっち側に依拠した出来事であって 向こう側にある作者の幻想世界の中で紡がれている魔法から、話の途中で目を覚ましてしまったのかなー、と。 読み込み画面は、これで良かったんだろうか。確かに可愛らしい感じだけど。
100 :
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100げとー
読んでると自分と同じこと思ってたり、全然違うところに注目してたりして面白いわ そこを気に入るのかよみたいな
こんな底辺の支離滅裂な感想に、そんなこそばゆい言葉をかけてくれるなんて、嬉しくて笑いじにそう。 くりぃむタクロ 明るく楽しい紙芝居。 絵と文の間に、ツッコミ所があり過ぎ。 一定ペースの進行なのだけど、 気だるさを感じさせない瑞々しさを、所々の記号的な動きでの巧みな仕切りが生み出しているのだと思う。 このスタンスはなんと言うか、過去から今を規定すると言うよりも、むしろそうした枠組みを超えていって だから笑いながらも、「フロンティアは広大なんだー」と思わせて、心をスカッと晴れさせてくれた。 それにしても最初のアニキな巨人は掴みとして、破壊力があるなー。有無を言わさず、異次元に引きずり込まれる。 世紀末ラーメン屋台戦記 CHALMELA 力を入れたんだろう、と思わせる4人キャラの登場シーンの流れる様な展開と、個性付けの演出が、目を引いた。 敵も含めて台詞なしで、外見だけでキャラクターの個が表現されているのは見事だと思う。 話を転がせるだけの、線を妄想させるだけの、幾つもの定点を提供しているのだろうと。 そんで、妄想を推奨している物件らしいので、やってみよう。 巨大外食チェーンVS個人経営ってわけか。地上げWARS? そこで、一杯のラーメンへのお客さんの笑顔を、妄想で埋めてみたいと思う。 飲食店って接客業の設定だけに、その客と料理人との距離差のあるチェーン店舗と屋台の争いだけに 私欲だけではなく、街の明るい雰囲気、良い子の笑顔を、彼女達の正義や明日へと結実させたい。 いや、これは「萌え」違いだ。変身ヒーロー「燃え」。趣旨が反対だ。なにやってんだ。
扉の向こう… 騎士道物語の基本の上に成り立つ部分は大きいけれど、構成は丁寧で分かり易くて上手。 文字が一切無い本編のみで、作品解説上での意味や意図が匂って来たんで、十分に楽しめたんだと思う。 雑魚戦を間奏でパパッと片付けている辺りとか、配分も胃にもたれないで纏まっていると思う。 1さんのあの目と口がキリリと上がったり、緩んだりするのが、何気にツボ。 ただオチは流石にバレバレで、心境的に待ち構え状態だったので 正体判明の際に予想を一回り超える過激な演出が見たかったのかも。 ど真ん中ストレートでもいいから、球速アップをキボンヌって感じなのだろうか。 Lord of the PC マグマの音が止んで、アップの顔にワケワカメな言葉、雰囲気のある音響への切り替え、そんであのニヤリ顔。 心変わりの際の、見せ方が上手いなーと思った。原作から? にやけてしまう。 絵としては地味に陥りがちな対談が主ではあるけれど 画面の切り替え、揺らしを効果的に使っていて、静かな中でのニヒルな笑いを見せているのだと思う。 流石兄弟の特徴を知っとかないと、??な部分は残るかもしれないけど、 変に説明をし過ぎずにまどろっこしさを感じさせなくて好感。
紙袋Short-Short〜薔薇乱舞〜 お洒落だ。 何だか薔薇が一杯でてくるんだけど、キザっぽかったり下品じゃなくて、エレガントで上品な空気。 イントロの部分、曲と絶妙にシンクロしていて、凄くパワーがあると思う。 もしかしたら、本編のストーリーパートを食っちゃってるかもしれない程に。 サビでの静動、動の部分がちょっとワンテンポぎこちなく、ゆるめなんかな。 多分、他の部分が抜群に丁寧に音を捉えているから、気になってしまうのだろうけど。 顔(?)が似ていたせいか、最初は花屋の店主と紙袋男を同一人物と思ってしまった。 でも、そこまで注意散漫な人は他に居ないように思う。 フルメタル恋心 〜命短し 灰かぶれ!メカ軍人〜 写真に漫画と混濁していながら、その中でしっかりと存在を主張するキャラの鮮明な絵柄はとても活きていると思う。 対戦相手が人物の表情を隠すのを技としているのなら、これは逆に表情で魅せるのを技としていると言うか。 漫画の部分は、ヒロインの落ち込んでる所とかが背景から浮いている感じがするにしても、心情を明確に映してると思った。 曲との合わせ方も凝っているなー。 馬乗りのところのキレとかカッコいいし、曲の1番2番にしっかりとエピソードを対応させているので、すっと入っていけた。 ハートや風船などの所々の、場面の切り替え方も勢いがあって、ゴテゴテしつつもそれを味としてしまうくらいにスムーズ。 ただ、かぼちゃ男には、爆弾にもっと派手な火薬を詰めといてくれ、とダメダシをしたい。
8日目 レモナと白いイルカ 水中から夜空への切り替えのシーンは、息を呑むほどに綺麗。 水面を割る演出や滲みみたいなのが欲しいとか、オーロラの縦線が目立つとかの言い掛かりは後からは思いつくけど とにかく強く印象に残った。 空から差し込む光、星を散りばめたような海と、きっちりとそれまでの展開の印象とも筋を取っていると思う。 この作品は、これをもっと広げていったらどうなるのだろう、と思わされる豊かなイメージを持っている気がする。 個人的には、美しい空へと水を弾いて跳ねるイルカの光景が浮かぶ。 2chFighters! 実はあんまり2chっぽくない2chファイターズ。 耳と服を使って風を感じさせて止め絵っぽさをカバーし、最後もビシッと軽快に決めたのだと思う。 ただ、やや等身が一致してなかったりするのが、そこがしっかりのAAだけに気になるところ。 恐らくは見せ場となる4人の決め技を披露する場面。 その中で一人だけ軽い扱いの、ッパ君が悲しい。 これは演出の問題としてどうこう、じゃなくて、実際そんなモンなんだと思った。 本編でもこいつ、噛ませ犬扱いだろうと。 そう言えば、猫にだって逃げられてるし。シンパシー。
マシュー・ペルリのダンス教室 あー、駄目だー、笑ってしまう。 このグダグダ感、滑りきって大怪我をしている感じ。素敵だ。 Flashではペリーに吹き替えにcrankyに、テレビではギャル語に変なオジサンに白鳥の泉っつー、 一昔前に使い尽くされたネタで、掘り尽くされた金脈で、2004年の年末に勝負しに来てんのよ。 この空気の読めて無さ。時代錯誤の感じ。白けきった無表情の少女。 徹底していると思う。 どこまでが狙いで狙いじゃないのかは分かんないけど、ツボにキタ。大笑い。 もえかて。 萌えなのか電波なのかネタなのか、確かにわかんない。 どちらかと言うと電波色が強いのかな。 歌詞と共に怪しげに動く口元、妙に長くの時間を使ったぷっぷー、やけに写生的な手と、そこら辺が断片的に記憶に残った。 不統一の雰囲気。カオスなのだと思う。 もし寄せ書きみたいな記念碑的な趣向だったのなら、スタッフロールが欲しいところなのかも。
RMSG ロマサガ、懐かしい。 複数のプレイヤーキャラに、多彩な武器に、数々の技の応酬。 一本道RPGが全盛だった当時は、その自由さがとても画期的で、うろたえながらも興奮した覚えが。 ノスタルジックな部分を直撃した。 構成は、8人のキャラの登場が、3度に渡って繰り返されるのだけど キャラ紹介(世界込み)→攻撃→戦闘と、アクションの濃さが段階的に上がっていて、盛り上がる感じになっているのだと思う。 シンバルっぽい音に乗った場面の転換もリズムがあって、メリハリになっているし それが所々で5連チャンで鳴る所も、勢いに乗っている感じ。 でも、最後のは微妙に息切れ?その前の黒地と効果線を背景に剣を振り回す動きのキレがインパクトあっただけに、気になる。 そんで、このアニメの他には余り見られない特徴と言ったら、黒目にへの字口のキャラクターの顔なんだろうか。 これ、どの人物も全く同じで、珍しい。 その代わりに、各キャラの衣服や髪の色に思いっ切り変化を付けて、8人もの書き分けを成り立たせてるみたい。 って、それって、モチーフのロマンシングサガ、と言うか昔のロールプレイングゲーム全般にも通じる特徴っぽいかな。 振り返れば、画面の都合で目がみんな同じ豆粒になっても、そうやってキャラを描き分けてたんかなー、と。 昔のドット絵職人は偉大だったのか。
ふらっしゅ三国志 紅白編 ノリが凄じいなー。 てんてこまいな展開に翻弄されながら笑ってしまう感じ。 将軍なのに女の子の金きり声だし、中華なのにセーヌ川で流れていそうな曲がかかるし 武人なのに目からビームだし、最後に二人が何か機転を閃いたと思ったら、何の関係もなくオチてるし。 滅茶苦茶やっているけど、開き直ったようなテンポの良さがあって、爽快。 その中でも、漢字の言葉をそのまま攻撃にするのは楽しいアイディアだと思った。 重そうだし、確かに当たったら痛そう。 そうしたリアリティを感じさせないノリが、三国志で男色でしかも成功っつー、 元ネタを知らなくても「明らかにきわどいなー」と思わせるネタそのものを上手くごまかしているのだと思う。 最初のナレーション部分は、台詞とちょっと見分けずらいかなぁ。かと言って、大きな支障は無かったのだけど。
おお、感想の続きが。 残りも期待してます。
がっかりしてやってください。 ひかりをもとめるひとたちへ 心の中に入り込んでくる妙な訴求があって、距離感がぐらついてしまって、鼻の奥につんと来た。 それは主義主張そのものの踏み込みや共感、だけでなく、その見せ方にあるんじゃないだろうか。 主人公がパソコンのモニターに吸い込まれるところがミソなのだと思った。 「貞子じゃん」って、最初は思ったけど、もうちょっと複雑な謎賭けがされてる気がする。 モニターの中の世界で、「ここはどこだろう?」と彼は問いかけてきて、 その答えは明示されないけど、ぽつぽつとしたヒントから知らぬ間に暗示をかけられると言うか。 えと、こう考えてみた。 あの世界って紅白って言うイベントで、Flash板に見えるけど、目の前にあるFlashそのものでもあったりするんじゃないか。 あのパソコンの中と言う世界は もちろん彼の本来の居場所である作品内のパソコンに繋がってるし、彼の声も紅い言葉の主に向かっているんだけど もう一方で、実際にこのFlashを再生している現実のパソコンのモニターにも繋がっているようにも感じてしまう。 (今なら、この、こっ恥ずかしい感想を映しているモニターね) ネタやミステリだと決め込んで、予防線も張らずに油断して傍観している内に、 何時の間にか巻き込まれてしまって、彼と画面ごしに一対一で対峙して、語りかけられている。そんな感じ。 パソコンって見る環境を利用して、観覧者に不意打ちを食らわすのって「赤い部屋」や「ここはどーこの箱庭じゃ」とかもそうだけど こう驚かすんじゃなくてもっと、さり気無い感じで。んー、上手く纏まんないな。ぐだぐだ。 なんて言うか、他にも色々と考えさせられた。最後の日と月を組み合わせて明るいって字を作るところとか、それが明日に続くところとか。 とても刺激的な時間を貰ったんだと思う。
GHOST BRAIN 医療ミスの過程を、毒の大量注入って言い間違えちゃうのは 「学校での休み時間の会話」って状況だと、却ってありそうだなーと思えた。 でも、どうしても引っかかったのが、幽霊の存在するところを、○×病院としちゃった点。 ここで作り物か、と思ってしまう。幽霊のみじゃなくて、話そのものも。 演出は、真っ黒な下地で作られた暗闇がとても効果を上げていると思う。 所々の場面の転換で、醸し出される闇への不安感は、全体の緊張を支えていて、大オチの伏線ともなっているんじゃないかと。 ただあの絵は想像した病院っぽいグロいのとはちょっと違ってたりして、覚悟した割にはダメージは少なかった。 それまでの間ドキドキしたけど。 上手く繋がっていたら、もっと劇的に作用していたかも。 この手法だと、広告は仕方ないにしても、下のHomeはちょい気になる。 なんと言えばいいのか、抜け道が確保されてるのって、 何も見えない恐怖や一面を覆う暗闇の圧迫感を弱めるだけの脱力があるって言うか。 でも、そのHomeの先にもトリックが、とかだったら、泡を噴いて白旗を上げていたっぽい。 怖過ぎるのは、手を出せないチキンなので。ああ、これ位が丁度いいのかも。
ちぃちゃなネタ祭り あんま詳しくないけど、元ネタは「いつもここから」と「鉄拳」あたりなのかな。 どちらもクリック形式と、相性が良いネタを持ってきたと思う。 ネタも2、3コマや単発で終るから、個人の好きなテンポで見れるのね。 クリック箇所を変えているから、たれ流してるわけじゃなくて、ちゃんとはっきりとネタの仕切りも感じるし。 懐かしの漫画やアニメネタにターゲットを絞ったようで、幾つか分かんないのもあったけど(ハーロックって誰?) それこそササッと流せるんで、ストレスを感じなかった。ボッシュートみたいな感覚でクリックしてた。 古めの白黒漫画調なのも、ネタの年代や漫画を元にした雰囲気にあっていると思う。 プライベート空間で腹を抱えて大笑いと言うより、何かの合間に軽い暇つぶしとして、さっと笑える タイトル通りのそんな持ち味が出ているんじゃないかな。 計算された絶妙な進行に案内されて、身を委ねるって楽しい。 でも、一つ一つのネタの余韻を好きなペースで、好き好きに濃淡をつけて味合うのも楽しい。 どっちもアリだと思うし、4コマ漫画とか小ネタみたいな一つ一つを短いスパンで味わえる題材は、後者に向いていると思う。 マイペースっつーても、2月に昨年末のイベントの感想書いてるなんて、どうかしてると思うけど。
「HERO,s」 コマ割り、吹き出しと、漫画っぽい表現に、勢いを付ける工夫が凝っているなー。 やっぱ最初の方のアクションシーンとかで光る、コマを重ねる演出は 映像で畳み掛けるから出る味だと思うし、面白い発展のさせ方だと思う。 こう色んな動きとか演出で、キャラクターを引き立たせてるのね。 逆に言うと、キャラにばっかり目が言ってしまって、やや慌しくて余裕を感じないのかな。 工場とかの風景やシチュエーションを表す小道具とか、キャラ以外を中心にした描写をちょっと混ぜるとか、 そう言う広がりがあるとメリハリが出るかも。 ヒーロー物だからキャラを立たせるのは正道だと思うけど、好みの問題で。
バジリスク〜The OutLaw〜 オススメ通りにプレイヤーで画面一杯で見ると、気持ち良さが違うわー。 スピード感だけじゃなくて、テレビサイズに近くした事で「実際にこんなゲーム売ってるっぽさ」が、倍加したんだと思う。 それも最新型の機種じゃなくて、色とか粗さとかスーパーファミコン辺りで発売してそうな感じ。 パンチやキックの攻撃の型を一定にしてるのがゲームらしくもあり、リズムを作ってて気持ち良い。 そのアクションも、漫然とキャラクターの攻撃パターンを4通り見せるだけじゃなくて それぞれのステージをきちんと活かしてた作りが素敵だと思う。 ゴミ箱を投げたり、トイレを壊したりと、 色々な空間や小道具を利用して暴れまわっているハチャメチャっぷりが飽きさせない。 クリックの部分も、その世界に介入する楽しさを際立たせていて、とても刺激的。 OICOT−CITYの魅力が存分に出ていると言うか。やっぱ、この都市で暴れてみたいと思う欲求が。 今回の最初の説明部分をSKIP出来るのは、 やっぱリプレイしてまで見たいのは、おっそろしく密度の濃いアクション場面なので、親切だと思った。 前の作のモライドの前振りとかは、一回見はこれでOKなのだけど、何度見するのに抵抗してしまう感じだったから。
剣劇弐ちゃん 嫌な後味がする。 それは愛を力と断言して譲らない茂名の傲慢にも思える純粋さにもあるけど 何よりも愛と言う大義の下に、人を斬っていった後味の悪さだと思う。 スペースキーで敵を倒す、と言う仕組みはそこに活きているんじゃないかな。 タイミング合わせて反射神経を使ってボタンを押して話を進めていく快楽から それがある時、取り返しの付かない後悔と狂気に逆転されるっていうか。 斬らねば斬られる。 そうでないと続かない一本の道だっただけに、最後にスペースキーを押した後に出される結末は、とても悲しい。 「茂名は間違っていたのか」 そして流れる、不協和音の「桃太郎さんパロ」には、痺れた。もう、それこそテーマにぴったりって感じで。 ただ、ちょっと物量と説明が不足かも。上の解釈も、深読みしすぎだと思ったし。勿体無くも思える。 それこそ鬼のように敵を殺戮させて、茂名の手を血で汚させていくボリュームやステージ数か しぃ・ギコ・モララーを、もう少し一連の物として捉えさせて悲劇性を出す流れが欲しいかも。 最初の二人に対して、モララーへの繋がりが、ちょっと浮いてる感じ。 理想郷を出ていく毒男もその前にどこかで苦しい感じで顔見せさせとくと、効果的になったんじゃないかな。 とか何だかんだ言っても、やっぱりこの作品の不快は好きだ。毒男の気持ちにかなり共感。2chっぽい。
9日目 オルゴール マスコットみたいなキャラの子供と、現実っぽい影絵風のパパ。 明らかに差のある絵から受ける違和感を利用した種明かしには、びくっした。 飼い主からしたら物言わぬペットとの印象が強いそれを 亀の語り口では多弁にさせたギャップも、とても効果的に作用していると思う。 ただ、見返してみると、繋がりに幾つかの疑問符が。 特に飼い主の「うるさい」と言う反応は、鳴かないし、じゃれたりしない亀への反応としては違和感を覚えた。 恐らく動物病院とのやり取りだろう電話口で「子供が大変なんです」とかも。 こうした作品は、改めてリプレイした後に「こういう事だったんだー。」と納得させるような伏線が欲しいところなのかも。 「やっぱりパパが好き」と言うハイテンションなオチも、ナイーブに進めてきた余韻を吹っ飛ばしてるなー。 言われてみれば、モチーフは亀と言うよりネコっぽかったりもした。やっぱりネコが好き。 けれど、涙腺を潤ませる感じは確かにあって、それは絵柄、オルゴール、方言から感じる暖かさからだと思う。 包み込むようなほわっとした手作りの感じ?そんなニュアンスが出ていると言うか。 ん、上の様な計算に捕らわれてないと思わせる自然体の姿が、却ってこの作品に力を与えている気がする。 計算式が見えたり、あざとさが出たら、消えてしまうニュアンスが。 こうした感想は、他にも増してほんとうに駄目だと思う。
少女 雰囲気のあるテンポや演出で、しっとりと詩が入って来た。 白黒の写真の生気の無い感じは、内容にとてもあっているし ぎこちない立ち上がりと文字のピンクから青色の変化には、なんか吹っ切った感じがした。 特に、表情が鍵となる作品に、敢えてそれを隠す影絵を使ったのは、上手だなー。 後半に出てくる目が、強く印象に残って、不気味だった。 ここらへんを下手に描き過ぎていたら、 文によって広がる仮面のような表情のイメージを狭めていただろうと思う。 「りんご」に続くのだけど、個人的には「少女」の突き放した感じの不思議な読後感を単純に味わっていたかった。 んー、「りんご」は何か引き寄せる感じだったので、余韻がぶつかり合うと言うか。続けて見るにしても、間が欲しいかも。 異なる余韻の組み合わせを狙ったのかもしれないけど。そこらへんはわかんなくて。うーん。 詩心も女心も掴めてない、そんな自分発見。だからどうした。
硫化アリル 俺の背中を見て育て、って感じの「背中」を腰に据えた構図が、心にずしんと響いた。 親父の背中に存在感があって、その親父が何時の間にか追っていた娘の背中に寂しさがあって、 その二人が正面から向き合う最後に感慨も一塩。 背中だけで語る素敵さ。言葉で語るってのは、なんて野暮ったいんだろうと、身に滲みる。 それに絡んで、母の声がもの凄く優しく響く。 絵として姿形を回想シーンに一度しか出してないのだけど、その透明感が、なんか父娘を見守ってる感じを出してて。 ぐわー、言葉だけで語る素敵さまで教えて貰ってるじゃないか。ずたぼろだ。琴線を掻き乱しすぎ。 そんで、作品の世界に忠実で、無駄に虚飾した箇所を感じさせない丁寧な作りは、職人技だと思った。 ちらっと出る部屋の様子にも、如何にも頑固親父の家族が住んでそうな雰囲気への拘りが見えるし 画面中心に置いた文章にも、効果音の使い方にも、切り詰めたような静かさを感じる。 そのような絞った作品だから、 「言葉では語ろうとしない父」が、玉ねぎを刻むリズムを乱したり、新聞紙をぴくりと上げてしまったりして 「でも、身体からは想いがこぼれてしまう」みたいな、そう言う心憎い演出が嵌るのだと思う。 一つ一つの動きに、何らかの気持ちがこもっているような。玉ねぎ持っているだけなのにそこに意味が。 日常感が漂う話への、最後のささやかなファンタジー、祝福も、厳かな感じ。 でも、その想い出の中の娘が後押しする演出は、もう少しだけ自然にさり気無い形で見たかったかもしれない。 いきなり腕にぶらさがってるんだもん。
探し物 決して綺麗とはいえない手書きの絵だから、 ランプ、鏡、真っ直ぐに見詰める視線と、自分の内を照らし出そうとする中身と、マッチしていると思う。 文を出すテンポや出し方が、とても安定していて、じっくり読ませる感じ。 後半で絵と色が被って読みにくくなったけど、目を凝らしている内に、一瞬、黒に浮かび上がる感じで 演出として、凄いかも。 ただ作品の発表の仕方は、ほんとうに不器用っぽい。 発表時のコメントで見る前の段階なのに探し物の答えをネタバレしていたり、 努力をアピールする注意書きも、却って手抜きをしているように見えてしまうし。 それは素直さなんだと思うけど。でも、この素直さは眩しい。羨ましい。
あの猫が見るもの 大きい画面に映りこむ夕焼けに煙突の光景には、 神々しい曲に負けないぐらいに、ある種の力を持って迫って来る美しさを感じた。 しかも、それを前にした主人公の台詞が、イカス。グッと来るシーンだと思った。 それと、おばさんがすごくリアル。声も話し方も本当におばさんっぽいし、身振り手振りも正におばさん。 でも全体的に声の大きさが、自然に聞き取るには小さめかな。音量MAXでも、ちょっと微妙。 町を一気に見下ろすシーンの見せ方は、凝っていると思う。話と演出の、驚きの共有というか。 ただ、あの下町には、堪らない生活臭さと言うか、貧乏っぽさと言うか、人間っぽい澱みがあって、 この無味乾燥気味な俯瞰図だと、そこら辺が削ぎ落とされていて、そこさえしっかりしていれば、と思う。 高望みし過ぎ。 ちなみに、主人公の顔って、ホンモノに近い他の住民や猫と大きく違って、少女漫画調っぽく感じた。 と言うか、クリクリの瞳としても、なんかの法則を破るギリギリにあるような大きさの瞳。ちょっと大きすぎかも。 でも、こうした差異が、「彼女はこの町の世界に居るべき住人ではない」、と暗に思わせたのかもしれない。 なんか、彼女は抜け出せる感じがした。肯定的な明るさみたいなもの。そんな後味が付け加わった気がする。考えすぎ。
神の映像 【前編】 声無しverも見てみたい、は禁句なのだろうか。禁句だろうから、黙っておこう。 さり気無くも沢山のカットを使って、沢山の方向から映していたり、アップとかも効果的に使っていて、 見ていて全く飽きさせないものがあったと思う。 演出効果みたいなのも手馴れていて、冒頭のテロップから紅葉とかトンボとか、 そう言うのが凝っていて遊び心があるなー、と思った。猿がやけにすげー。 ただ肝心要の「神の映像」に遊びを入れたのには「おやっ?」とした。 「20人連続 フラれた」とか文字が出たり、車から幽霊を飛び出したりさせるサービス。 「在り得ない!夢の道具が!目の前に!現実として!確かにある!すげーぜ!」だっただけに、 そこに施されたあからさまな嘘にはちょっと後ずさりしてしまうと言うか。 後編には期待。 色々と広がりそうな設定だけど、まずは高級フランス料理をどう魅せるのかを重視して期待したい。
あったのかー。ありがとう。 環境音だけだと、想像したよりもがらりと雰囲気が変わって、びっくりした。 忍者とクックルの素敵な関係 何だろう。見終わった後にぞくっとするような、何かを達観したような笑いが。 普段は、一言も喋らない+激しく+忍者とクックルが、コタツ越しに対話している事に、どうしようもない違和感があって それが進むごとに、笑いとかで納められない所までに殺伐と広がっていく。 けれど、最後になって、今までの「忍者とクックルの関係」そのものが、木っ端微塵に破壊されたことを知る。 いつものマウントでボコボコにされてエリア88と言う安定しきったシュールはそこにはない。 新しい「素敵な関係」が結ばれた事を思い知らされる。 何かが貫かれている。シュールと呼ばれ慣れたものを一回りさせたらシュールだった。そんな感じがした。どんな感じだ。 何言ってんだろう。えと、多分、最初の間の使い方がとても巧みだったんだと思う。 わけわかんない大江戸戦隊の後の、ちょっと長く取った、あの冷たい白けた時間の流れ方。 そこでもう、メロメロになってしまったのだろうと。
ヤセたーーーい。 スタート前に流れるやり取りに和む。タイトルにもすごく惹かれたし、魅惑的な掴みだと思う。 演出も枠の大きさを変えていて、メリハリがあって、枠の外からひょこっと顔を出して語りかける女の子がキュート。 なんか曲の不思議な落ち着いた雰囲気に合っていて、浸れる感じがあった。 内容は数字を出すと論に強さが出るんだなー、と思う。 ○○kalとか具体的に正確に数値化されると「へぇーっ」て納得してしまうし、 そこから550000000キロリットルなんて桁違いの数値を出されると、どこか遠いところに連れてかれる驚きがあったりした。 その転換のさせ方も、 個人の体内のエネルギー「消費」を促す行為は、別の視点から見ると地球資源の「節約」になる、 って言うのにはハッとさせられるし、エゴとエコ、わたしとわたしたちを結びつけた感じで素敵だと思う。 敢えて突っ込みを入れると、提示された模擬が、身体のダイエットに役立つことを否定しちゃう言葉に疑問。 『せっかく運動しても たいしてやせません』 この「小さな事をコツコツやっても、あんま効果ないのよ」って理由は、身体よりももっと大きな地球にはもっと突き刺さってしまうと思う。 同じ理由でダイエットは否定されんのに、環境運動ならいいのか。って感じ? そこらへんを「地球って一人の身体よりも大切よん」って考え方とか 「一人一人は大したこと無いけど皆でやれば凄い数字になるのよん」とかの考え方が支えているのだろうけど。 そこらへんが後編では、流されてしまって、納得はしても説得まではされないっつーか。 そこらへんをもう少し深く示唆するか、身体の為と地球の為にチマチマでもやっていこう、みたいな転換が欲しいかも。 しかし、アマノジャクな見方をしとるなー。 むしろ突っ込むところは、地球を大切にと呼びかけられる一方で、ないがしろにされ続ける埼玉県民にあったんじゃないか。
まーちゃんのりんご 音程を誤りながらも延々と続く落ち着きの無いピアノの音と、遠くから響いてくる笑い声。 椅子にもたれて想いかえせば、何時も初めにそれがあり、どうにも胸をざわめかせる。 この誘拐事件の女の子には、未知の何者かに操られたかのような不気味さと凄惨が漂う。 それは「緑色の少年」のみに拠るものでは無いように思われた。 この舞台を司る、「神達の手」を嫌と言うほど、見せられた為だ。 黒色の手と、彼らの延長上にある棒は、忙しなく動き、その存在を誇示し続ける。 彼らは何を考えているのか。 煙草を吸い、さようならと手を振り、花をぐりぐりと直すその姿は、無邪気で奔放に思える。 悪戯が過ぎて時にはくるりと紙を回転させ、知らせては為らない筈の紙の人物の裏側すらも見せてしまう。 いや、裏方に徹するべきその手を表舞台に堂々と露出させる彼らには 通常の人形劇の制約は何ら意味を持たないのだろう。 彼らはせっかちで少々あわてんぼうでもあるようだ。 紙の前後や裏表、出す手順を間違えると言った、幾つかのうっかりとた失跡を冒している。 しかし、こうして劇はぎこちなく壊れながらも、それらは繕われながら、止まることなく進行していく。恐ろしいくらいに平然と。 それは諸所で待ちきれぬように出される、女の子の首と其れゆえの彼女の存在の危うさとも連なる。 砂上の楼閣のようでありながら、崩壊しそうで崩壊させない、悲劇へと通じる抜け出せない悪夢への不安と不快。 そのような印象を与えられた。実を言うと、その演出の過剰さにいらっとした感覚もあった。 とにかく、どうにもこの黒い手が気にかかる。 彼らへのイメージは冒頭の「落ち着きの無いピアノの音と、遠くから響いてくる笑い声」と妙に符合するのだ。 この作品は遂には舞台裏すら見せてしまうのだけど、その時だけピアノの音が消えるし。 あのたどたどしく弾いていた手は彼らのものだったのではないか。 とまでは確信できないけれど、全体を通して「手」を感じる。 それは絵筆で塗り固められた感じの絵からもそうだったし。あの手の無邪気な執着心の怖さ。
感想は駄目な方向に、転がる。酷いことになるので、読まない事を推奨。 手によって導かれる話、強調される虚構性。何者かによって作られ演じられ、進められていくと言う感じ。 それが少女の劇中の「人形劇」「夢」の言葉に悲惨さを持たせると言うか。 まさかそれを発する彼女自体が既に作られている、運命に絡め取られているなんて、思ってもいなかっただろうと言う悲惨さ。 あと、この物語の夢みたいな浮遊感、不思議な感じは、上から落ちる糸の伸び縮みや、滑る宇宙船、投げ出される紙の絵、 と言った、重力をきちんと演出しているからなんじゃないか、と思った。重さを感じさせるから無重力が際立つ? 落下の感覚が怖いから、ぎりぎりの浮遊感が際立つ?これが夢っぽさ虚構っぽさに一味を加えている気がするのだけど。 もっと駄目な方向に、転がる。ほとんど思いつき。 前述した手によって操られる女の子のやるせない哀れさ。でも、同じ作り物の筈の緑の少年は、そんなに哀れに見えない。 それは舞台裏を見せる時の、構成のとり方にあるように思える。 この時に出てくるのは女の子とネコだけ。少年は作り物であることを、過激には暴かれない。 その代わりに、その前後の「井戸へと女の子を投げ込む」、「ネコを連れ出す」と言う決定的なシーンで登場する。 そこで、手の不気味さと、少年の不気味さが感覚的に同一視されると言うか。 二つの操り主が、あの時に変なハーモニーを奏でている気がする。上手いと唸った。 もっともっと駄目な方向に、転がる。リンゴの謎。 リンゴって何だろう。何と結びつくのだろう。沢山連想できる。 そもそもリンゴは太古の神話から広く用いられたモチーフ。 エデンの園のリンゴ、黄金のリンゴ、魔女の毒リンゴ、万有引力を発見したリンゴ、病気の時に食べるリンゴ。 色々と脳内で考えてみたけど、花に対しての受粉の結果としての果実。 もう花には戻れない。終ってしまって、後戻りできない感じ。感覚的にはここが近かった。
ただこのリンゴと向き合えば向き合うほど、惑わされる感覚。キャラクターの希薄な感覚。 これには確かで強烈なデジャヴ感がある。それも最近。年末のどこかの紅白の作品内で体験した感覚だ。 さて、どこだ? 『少女』の革命前に女性と誘惑を伴って供される林檎? 『空を飛びたい女の子の話』の手によって破壊される紙芝居の脆さ? 『プーキー』の布団に潜り落ちる感覚と、切り刻まれるリンゴと潰れる真っ赤なトマト? いや、戸棚のもう一段上。これだ。多分、誰も気付いていない一つの点。結びつける。 『りんご戦士の冒険』のリンゴ。 誰も想像しないだろう一本の線が繋がった。ここに書かなければ、知る由も無い。 いや、わざわざ引かなくても良いから、そんな線。何やってんだ、と小一時間問い詰めたくなる気持ちもわかる。 けれどどうしても、それを一番言いたかった。無性に言いたかった。 ごめんなさい。
Depths 内へ内へと沈んで行く旅なんかな。難解って感じが無くて、親切で優しい感じがした。 食べたら食べられたり、非常口だったり、ストローで吸い上げたりと言った 展開のさせ方の妙を、驚きながら楽しめた。 中でも場面として惹かれたのは、水中を沈むシーン。 あそこからのあの色の持って行き方と、曲の感じと、アザラシ(?)がヒレをばたばたさせて泳いでいる感じ。 イイと思った。 全体的には寂しげな荒涼とした心象風景の印象だった。 その要因は、やっぱりそのシンプルさと生命感の無さにあるのだろうか。 これは作品のメッセージと合っていると個人的には思う。最後にその欠落が埋められる感じだったので。 けど、そうなるとその前にムードがあり過ぎる森を出していて、 その通り過ぎる一風景の森の方が豊かに生命が息づいている感じがするのが疑問かな。 描いた時期が違うんかなと一見して思ったし、見た目的にもずれてる感じがする。
おいしいコロッケをつくろう!
選択形式と言う事で、あらかじめ「こうなるだろう」と予測をするんだけど、ことごとく裏切られる感じ。
「こうなっちゃうのかよ!」って言う笑いがやって来た。ツッコミを入れる間も取れるし。
呆気に取られて呆然とさせられる間だったりもしたけど。
普通、この形式だと、幾つかの他の分岐のオチを見れば
作者の思考パターンと言うか、この人はこう来るだろう、と言う予測が生まれてきたりする。
例えばこれを選んだら死にオチだろうとか、こう外してくるだろうとか、癖で先を読もうとしたりする。
そう言うのがこの作品には通じないって言うか、そう言う予測すらも裏切って笑いにしちゃうのは
笑いがワンパターン化してなくて、本当に色々な種類のネタを、この一本に詰め込んでいるんだなー、って思う。
何気に選んだ選択なのに凄いオチでぶつっと話を切ったかと思えば、意地悪な選択を選んでもちゃんと話が進んだりするし。
中でも、ツボにズバッと来たのは、写真パート。
非合理な展開のさせ方が、現実っぽい写真と影絵に合うんだと思った。
もうちょっと考え込むと、元ネタは明らかに「かまいたちの夜」と言うTVゲームのソフトで
いきなりゲームのパロディに連れて行かれた不思議さが、笑いになったんだと思う。
更に考え込むと、Flash自体の「ゲーム感覚で」のゲームは、この種のソフトを指しているんじゃないかなー。
>>19 >>20 のフローチャートは、この作品がかまいたちと同じ形式にある証左じゃないかと。
実は硬派で恐怖物のサウンドノベルと、妙にしっくりと連結してしまう可笑しさを感じたのだと思う。
えと、このFlashにはモチーフの面影は全く無いし、どんな推理も裏切るって、間逆を向いていると思うのだけど。
だからこそ、当然の様に繋がったのが衝撃的と言うか。
紅白ミニ特番「ウマークッキング」 全体的にちょっと早いテンポな感じかな。 せかせかしてるのが、料理番組のまたーりとした雰囲気を目減りしている気がする。 プロデューサーの1さんと喧嘩、八頭身に殴られてコブ辺りと、ゲストの紹介と料理の開始の間に、ちょっとぶつ切り感。 上手く展開を繋げる間を作るカットが欲しいところかも。 一つの同じ字幕内で3人(+八頭身)の台詞を分けているのは、かなり面白い試みだと思った。 映像の口パクが効果的に働いているのだけど、これは各キャラの口癖、口調による所が大きいとも思う。 しぃは女の子らしい丁寧語口調、ギコはぶっきらぼうな江戸っ子口調、ジエンは子供っぽいカタカナって感じで。 とても明確でくっきり。 それにしてもジエン可愛いなー。ぴょんぴょんと跳ねて、本当に愉快な感じ。
10日目 この日のスケジューリングは何か凄まじいーと思った。 「黒い天使 #9 天使」、「Gun Smokc Chiken ー銃の堕天使ー」、「ハクシャクノテンシ」を一日で見せるスケジューリング。 まずは、聖女、天使の神聖なイメージを普通の女の子(人間)側に接近させて感情を動かす作品。 そんで銃をぶっぱなつ人間と吸血鬼の混血児、で何故か堕天使になるって言う、 天使も悪魔も人間もどんなもんだいっていう臨界点っぽい混濁したパワーとダイナミックさがある作品。 締めに、今度はもう余りに人間っぽくなっちゃって、逆にらしさを失って困り果ててる吸血鬼と天使が出てくる作品。 なんか凄まじい。上手く纏まらんけど。 狂艶姫 あー、なんか21世紀がやって来たー。 演出とか凝ってるー。 画面がぐいーっとスクロールしたり、カラスが姫の姿になったりした前半はスゲーと思ったら、後半はもっとスゲー。 何か生まれるよ。うにょうにょしてちゃぷちゃぷしてるよ。 樹と水の動きが、凄く躍動的に迫ってきた。これをこう表現するか。色艶も素敵。 単体で突き詰めていっても、やってけそうなのを、惜し気もなく投入してるっつーか。すげー。 でも、肝心の姫の舞いはあれが演出意図だったんだろうか。 多分すごく細かく滑らかに踊っていると思うのだけど、人形の白い手足の動きが白い背景に食われてしまって、 この画面サイズであのカメラの位置では、その舞いの細部に宿る艶美な感じを十分に堪能したとは思えない。 敢えて、ぼかしたのかもしれないけど。 うー、でも、もうちっとこの人の他のシーンで見られる底力を発揮して正面から立ち向かった凄いのを見たかった。 あと、これは好みだけど、舞いを封じ込めた坊主の念仏を覆すのは、やはり舞いであって欲しかった、みたいな願望も。 それと短い尺に色々と詰めこんでんなー、って感じはする。 姫と坊主の対決に、侍と遊女のエピソードを挿入したら、けっこうダイジェストっぽい感じになったんだと思う。 一時間のアニメのオープニングとか、プロモーションビデオっぽい。 例えば登場が雑魚敵みたいな感じの1シーンに限定されてしまった坊主から 彼が食われて消える怖さ、彼を食らう姫の妖しさがどれだけ伝わったのかと問われれば、 うーん、どうなんでしょー、と答えると思う。
花札 〜花鳥風月〜 花札には季節があるのかー。知らんかったー。 このアプローチには、痺れるもんがあった。 「松に鶴」みたいな月毎の簡潔な決まり文句が、この形式だと映えていたと思う。 月名や決まり文句の文字の出し方も、月毎に場所を変えるなどの工夫をしているし 花札のカードと言う特性を利用した裏表を見せる演出が、飽きを防止してスピーディに見せているのだと感じた。 んー、ただ、反面、文字出しの秩序がごちゃっとし過ぎて、 コンセプトにあった花札に映された季節感や四季の移り変わりを何処まで追体験できたのかってのがあるかなー、と。 イントロみたいなテンポと白線の繊細な感じ中心で、和の風情を感じたかったのかな。ヒキに凄く惹かれたので。 カードはちょっと浮いているっぽく思えた。 それとカード自体を派手に動かしてアッと言わせても、それは花札の絵の魅力に還元されるんだろうか。 むしろ鉄火場っぽくない?
SG(仮) 思いっきり好み。手放しに好み。これが萌えのツボなのか。芽生えなのか。 「明日は なかなおりしよう」 何だか一杯のおしゃれ心と信頼と優しさと感謝が詰まってて、好きだー。 プルプルしてるのが愛らしい。色もなんかイイ感じ。丁寧に作ってる細かい仕草や演出もイイ。 それと、カットとカメラ位置の使い方が、もの凄く素敵だと思う。 ダンボールに閉じこもってギコが去った後に、ひょこっと耳を出す後姿に、びりびりした。 それとか、ヤクザが高い所から見下ろす視点でしぃを撮って、ピンチを演出して、 次いでギコとヤクザを並べたカットで身長差や体格差を強調して、 もっとでっかい香具師に押し潰されて絶体絶命っぽい感じにしたと思ったら、 今度はギコが立っている電柱の高所から、逆にこいつを見下ろさせてキョロキョロさせる所とか。 派手技とか派手武器とか派手派手エフェクトとか無くても、 何かこれだけで逆転の快楽っつーか、「安全マンつえーっ、カッケーっ」てのが伝わってきたんだと思う。
ステイシ カットインとかデフォルメとか色々な演出を意欲的にやってるんだけど、ちょっと未整理でゴテゴテしてる感じがする。 特にギコがマシンガンの弾を避ける時の遺跡の背景に突飛感が大きいかなー。他は黒白で統一されてるだけに。 あとは、同じ色で同じ姿形のAAが複数いると、 特徴的な顔が見えない状態や後姿だと、誰が誰だか識別できないで混乱しちゃうのが難だろうか。 こう言うのは使い所が良ければ、長所に化けるとは思うんだけど。 最後の、神殺し宣言。 画面に突き刺さる銃弾の跡が逆照射されて、背景のあの人の眉間をぶち抜いているように見えるのは 斬新でスペクタクルだと思った。
なにかとうまくいく この女性の感じる「なにかとうまくいく」は、ちょっと不思議な感じ。 ゴミ箱に入った(空き缶をゴミ箱に捨てる)、グローブに入った(ボールを少年に返す)と 根底には降りかかる不幸に対して、誰かの幸せを自分の幸せのように感じる自然な優しさや奉仕心があるんだと思う。 電車にき然として飛び込むっつー驚きの展開もその延長上にあって、説得力を感じてしまう。 カットも多く取ってるし、背景も手抜きを感じさせないし、自作の効果音もけっこう雰囲気出してる。 ボールが飛んでくる時の注意と驚きの喚起として使われるテロップの早回しはよさげだし、曲と踏み切り音が重なって味を出してるし、 フラッシュバックに写真画像を使ったのも、なんかあの画風だからぴたりと収まったんだと思う。 ただ、やっぱ独特の感じがある。特に後半。 「タイトルの割には〜」と女性がFlashのタイトル名を何故か知っていたり。(これはドラマだと言う認識をキャラが持ってる) 人身事故に近い形で電車に急に飛び込んで跳ねられたのに、けっこう元気で楽観的だったり。 事故を伝えるニュース番組が、ここだけ妙な声が入ってそれも異様に早口だったり。 やけに細か過ぎるスタッフロールだったり。 と、並べてみると一種これって不条理なりに繋がっていて、おかしみを作っていると思うのだけど。 正直言うと、個人的には削らないで欲しい。好き放題、思う存分やって、これからも楽しませて欲しい。 うーん、話の整合性を取るなら、女性を死なせたくなかったのなら、別に電車に跳ねられんでも。 間一髪助かって、打ち身や打撲で入院とか。
黒い天使 #9 天使 ジャンヌダルクをパリ市街に行かせるって、粋な演出だと思う。 これは救世主としての、大敗して成せなかったパリへの進軍っつー百年戦争の苦い事情と、 農村の田舎娘としての、華の都パリへの乙女チックな憧れっつー、ダブルで来る感じがあった。 謎解きのネタ出しの仕方も、軽快なテンポの明るい会話に乗って心地良く感じたし、 最初は奇抜なウケだと思った女子高生のセーラー服が、鎧の対として、伏線に絡んだ時は見事だなーと思った。 文字色で発言主を変えているのは、とても分かり易い工夫だと思う。 けどジャンヌ【白】、案内人【赤に近いピンク】だから、ジャンヌの心の声がピンクがかっていると案内人のものと混同しちゃうかも。 問題点は、「黒い天使」の隠語っつーか主人公達の役割(外見が不良少女なのに実は天使で、成仏できない魂を救済する?)が シリーズ読者じゃないとわかリずらいところだろうか。 最初のジャンヌの発した「貴方たちは何者なんですか?」の問答をもう少し広げれば 如何ようにも会話の流れで自然に示唆できたと思うだけに、そこをカットしちゃったのがちょっと惜しい感じがする。 けっこう伏線や推理の罠として妙味のあるシチュエーションだったと思うし。
全感想マジでお疲れさん。 非常に参考になります。
RMSG SFCのRPGゲームのPV。 画、構成、音楽等にマイナス点がなかった事は、評価に値します。 しかし、目に止まる見せ場や、突出した点が感じられなかったのも 確かなので、演出に変化が欲しかったです。 一番思ったのは、元ネタ頼りな事。 このflashを観て一番強く感じたのは、このゲームの懐かしさでした。 でもそれは、このflashの力じゃありません。 自分が、偶々元ネタのゲームをやった事があるから、懐かしく思うのであって、 この元ネタのゲームをやった事のない者には、懐かしさは、当然感じられません。 もっと言えば、意味が判らず、ついていけなかったかもしれません。 敢えて非AA作品に挑んだ意気込みは、確かに好意的です。 ですが、2CHでやるのだから、まだAAの作品の方が、レトロなゲームを題材にするより、 受け口が広く、判り易かったのでは?、と思いました。 まとめると、元ネタのゲームをやった事がある者からみれば、 懐かしさは感じられるが、flash自体に魅力が無く、 オリジナリティが皆無な凡フラ。 ゲームがリニューアルされたとはいえ、レトロすぎるのも、大きな痛手です。 もっと、鑑賞者の立場と、何か印象に残るポイントを 考慮してもらいたかったです。
>>137 勿体無い言葉を、ありがと。土下座したいくらい嬉しい。
こんな無駄に長く駄目になっていくのに振り切られないなんて、こっちこそお疲れさんですと言いたいです。
LAND WARRIOR
んー、今一歩ロシア青年が何者だったのかわからず。
「電子機器の代わりの高機能自閉症」?「あの地獄のような日々」?
うー。抽象的で、わかった振りして頷くには躊躇いが残る。
何故なら彼はそれを切実に誰かに残したくて、世間に発表したかったのだから。
もうちょっとここを踏み込んでも、と。
それとミサイル発射と戦争勃発の恐れが、緊迫感を生む本線だったとして、
人間兵器っぽいロシア青年と直接的に繋げなかったのはともかく、何つーか中盤全体とちょっとした分離を来たしていた気がする。
話の終りにとってつけた様に思い出されて、いともあっさりと破壊されてしまったので。
音の使い方とか雰囲気の持って行き方、
高揚感あるオープニングや、木々の写真で無念を表現する演出はかっこいいと思っただけに、
細部の描写の甘さや説明不足がちょっと目立つ感じなんかなー。
濃淡とディティールを意識したプロットへと練りこんでいれば、大きく変わったと思う。
Gun Smokc Chiken ー銃の堕天使ー なんだかワイルドな野性味を感じる作品だった。 回想シーンの演出は、メリハリが合って決まっていると思う。 この過去や形見が力の源っぽく描かれながら、そのコンプレックスっぷりをさらりと見せる最後の決め台詞が男気たっぷり。 主人公と敵の変身の順番は、逆の方がコテコテの王道なんだろか。 敵より先に主人公の方がバンパイアの本性と変身特性を晒したんで、同種族だったーて盛り上がりが薄れた気がした。 緩急の急がちょっと段差が小さく感じたかな。全体的にアクションの高揚感が緩く、べたっとしてる感じがする。 空中戦と銃撃戦と決戦に、もっとスピード感あるカットの連続とカメラワークの応酬と落下速度と移動速度の向上を! ってのは、労力的にも容量的にもマイパソコン的にも、無茶な要求ではあるけれど。
ぃょぅ村 陰陽を付けたり、小物を多く配置したりした、とにかく丁寧な背景の描き込みと遊びが、旅情をかきたてるんだと思う。 背景に潜む沢山のキャラに、背景と同化した細かい遊び(相合傘とか旅館名とかカシワモーチとか数え切れないほど)が 「ぃょぅ村」に彩りと息吹を吹き込んでいるように感じた。 この村の遠い田舎のようでちょと違う長閑で不思議な景色には、とても惹きつけられる。 それこそ神隠しが起こったり化け物だって潜んでいそうな、そんな空気。 タイトルロゴのデザインとか、普通なら流し見してしまったり気付かない所への控え目な拘りって、好きだ。 シナリオは、夜への持って行き方の鐘と闇の切り替えが力あっただけに、ちょっとその後が淡白だったかも。 怪奇な妖怪の登場までの間の取り方もその登場も、短めでおとなしめだった感じで、怖さには欠ける感じ。 でもそんな夢を本気で怖がって、花畑で恥じらうぃょぅはカワエー。ポカポカとお日さまの匂いがした。むしろそっちが狙い? ナレーションと台詞に分けて上下に画を挟んだダブルテロップ(凄く読み易い工夫だと思う)が消える画面の広がりもあって、またーり。
虹の橋 何処か昭和の郷愁がする屋台のおっちゃんに金魚鉢にノスタルジー。 対戦相手もそうだったけど、この真冬に出したのが、粋で乙な感じがした。 一カット一カットを丁寧に作ってるのがビンビンに感じた。 異世界に入ると、一気に引いて遠くからその神秘的な情景を映す所とか、持ってかれる。 この作品はサイレント(文字無し)なのが、共有性の高い物語にとても豊かな解釈の幅を与えていて、見事だと思う。 きちんと表情や心の動きを描けてるのと、分かり易いカットと焦点の当て方が、あってこその物だと思うし。 特に、金魚屋のおっちゃんの語り、金魚への少年の呼びかけとその返事を 観賞する側の想像に委ねたのが、ほんとうに上手いなーと思った。 ここほんとうに上手い。なんかが、伝わった。受信した。ピピッと痺れる。 スタッフロールの写真はわざわざ動かさなくてもいいから、もうちょいビシッと収まって余韻を残すものでも。
アームズパーティー ローディングのおまけにハマル。本編そっちのけで魔法剣士になってえらく喜んでいる。 マウスを扱ったメジャーなゲームの先駆けとなるマリオペイントの「蝿叩き」に代表されるように、 利き手でマウスを掴み人差し指でボタンをカチンと押すって所作は、標的を捉えて叩く動きと強い因果を結ぶようだ。 本作の構造はそのターゲットに目星を付け接触し、それが上昇と下降をする間にタイミングよく当てる一連の動作を 連続的に成功させることで生じる連撃によって、高い得点を獲得する所にありそうだ。 このゲームでは、一体一体を潰すことはさほど難しくは無い。 コツとしては、接触した後に敵と合わせてマウスを上方向に動かし、 当たり判定のタイミングの幅を長く取れるジャンプ頂点付近を狙って一定のリズムを刻んでクリックするのが、オススメか。 こうして一体ずつ、ぷちぷちと潰していけば、容易に惨殺を積み重ねられるだろう。 しかし、このゲームにはもう一つの複雑な要素、面白味がある。 新たなジエン風味スライムの出現位置が、既存のそれと微妙に重なるのだ。 一体なら楽勝の相手でも、敵の判定の際に操作を誤って二体同時に襲われれば、難度は爆発的に高まる。 せっかく稼いだ高連撃と得点ボーナスを、こんな所で失いたくない。 放置して事態を悪化させるか、神が施した偶然の悪戯に挑むか。 その瞬間、こんがらがったスライムを解体しようとマウスを握る右手には、爆発物処理班のような緊張が走るのだ。 プルプルと震えるスライムの透明な容姿を利用した、巧みな遊びだと思う。 えっと。本編は、爆発とかの特殊効果や光彩もウマーだけど、何よりもカメラワークが凄いと思う。 三人の華麗な攻撃が、スピーディに連携するところに凄みを覚えたのだけど それを殆どカメラの切り替えを行わないで、バリバリに動いたりアップしたりしたカメラワークで演出する事で 絶え間ない流れみたいな中での、その連結のスムーズさが輝いたのだと思う。 欲を言えば、アクション中にカメラに映るのが最後まで一名に限定されてしまうところに収まりの悪さを感じるのだろか。 一人一人の攻撃の特徴を紹介した後の最後は、同一画面内で三人が入り乱れるようなシーンでパーティ感をとか。 でも、それは贅沢の極み。
ハクシャクノテンシ 胸が詰まる。映画クレイマークレイマーのような、ほろ苦い後味。卒業式にも似ていた。 特に第二幕がかなりツボ。 屋台の湯気の雰囲気に、光の加減から、時間の漂わせ方、そんでテンシが恋をする演出まで、 本当に丁寧でお洒落で、心に滲みいる感じになっていると思う。 敢えて粗を探してみたけど、特訓中の絵本っぽい切り替えが、ちょこっと雰囲気を減じているかも。 絵本が開くと舞台が始まるって感じの不思議な導入に痺れていたので。 蛇足。 不死の肉体を持ち人を畏怖させる伯爵と、天界の霊的な存在で人に祈祷される天使。 ふつーに原型を想像すれば、彼らは水と油の関係で、天使は伯爵を、伯爵は天使を倒そうとする。 でもこの作品に出てくるのは伯爵になりきれないハクシャクと、天使になりきれないテンシで、共に本物でないことに苦しんでいる。 それがあるから二人の奇妙な交友は成立すると思うし、逆に言うと、悩みの解決は別れを意味することは必然に思えてしまう。 このドラマチックな設定を最大限に活かしたのが、「舞台」と言う場なんじゃないかと考えさせられた。 そこでは二人はそれぞれ、ドラキュラ役を与えられた一人の男と、天使役を与えられた一人の女として、 舞台の上に居ながらも演じるべき役柄を演じきれない役者の姿として、立ち表れたんじゃないかなーと。 そんな世界には屋台やピアスから、とても現代的なタッチのキャラまで、何から何まで優しい嘘が溢れていて そして物語を転がして霧を晴らすのもまた、とびっきりの嘘と芝居だったってのが、泣けた。 最後の「テンシの死体」(これも本来の天使にはあり得ないよなー)も映像で確たる形で見せつけられると、 なんだか色々な物が込み上げてくる。 死体ぶらぶら首吊り自殺未遂に、ラーメンを食べて、血を流しての展開と、頭のわっかが無いって言う天使としての欠落とか、 凄く自然な繋げ方なんだけど、なんか込み上げてきて、もうなんつーか言葉や解釈で汲み取れず。 二人のさようならと、歯車が回り始めて隣人の世界から離れゆく物語そのものからのさようならが、重なって、 どうしようもなく震わされた。おまけのサービスは余計じゃないかと思えたぐらい。
>>全部の感想のひと お疲れさまです!!アナタの感想は読んでいて引き込まれてしまうのです。 読み終えたあと、その作品を見たくなる… とてもいいコメンテーターさんです。あと一息、頑張って!!
紅白出したけど、こんな長文の感想もらえてうれしいのれす
もしもこんな駄目な感想に惹かれるところが少しでもあったとしたら、それは元のFlashの魅力なんだと思います。 窒息しそうな言葉を、ありがとう。 soul combustion 画面をざらざらっとさせる感じが凄いなーと思った。 最初の方がとても鮮明ですべっとしているのに対して、 後半になると、プロフィール紹介の背景の線がごにょごにょしたり、タバコを吸う女の子で出てくる線の荒い感じがニクイと思った。 同じ白黒でも、飽きさせないみたいな。綺麗な汚し方と言うか、画面にフィルターを走らせる感じなのだろか。 なんか、スプレーを画面に吹き付けたり、モヤの中に霞むタバコの煙みたいなシーンとか、雰囲気あると思う。 ギコが踊るAAキャラがわいわいする背景は暖かさと色があって、そこだけ浮いているんかな。色物扱いってことだろうか。寒い。 ダンスは最初のキャラの↓キーの動きが、ペラペラ感を利用していてユニークだと思った。 ペラペラって言う異次元な遊びと、ダンスの動きのリアルなカッコ良さがもっと融合すると、どうなるんだろって。
新・性機 人形さんがくにゃくにゃする仕草は、味があるなー。紅曲の後半のぐにゃぐにゃ感は、なんだかぐにゃぐにゃ。 多彩なキャラクターが出てくるけど、特に紅曲の男と女の子の会話、虹曲の口と蜂女が、音に乗っていて、気持ちよかった。 シック、ピンク、カラフルな曲にわけた演出も刺激的。 ただこの新性機の映像を前にして、低性能でちっちゃな旧式の頭ん中で喧嘩が起こった。 長丁場を何にも考えずぼけーっと見詰めてトランスして猫のようにふにゃけたい派と 一時的で目まぐるしく慌しく変わるインタラクティブな要素を犬のように必死で追い回したい派があらわれた。 何も考えずに画面中心の眼に合わせて視線を休ませるべきか、矢印と共にせかしなく画面全体を動き回るべきか、 みたいな所で妥協なき議論は平行線を辿る。 大惨事だった。最初は犬派が優勢だったがみたいな感じでワンワンニャーニャーコケコッコー。
必殺!!チュウシングラ 「忠臣蔵」の代名詞でもある決死の吉良邸討ち入りの相談から、「必殺仕事人」の依頼へのぶっ飛び方は、堪らなかった。 もう忠臣でもなんでもないし、吉良1が可哀想にも思えてくるカオス状態。 脈絡のない哀愁を漂わせるスタッフロールに、おまけの底抜けの明るさの急激な落差も楽しい。 侘しく背中を見せて帰ったんじゃないのか。踊りながら迫ってくるのか。っていうかダディが主役なのか。 なんか年末と正月らしい笑いを貰って、得をした気分。ああ、年末。 この作品は、所々で抜群に奥行きのある画面の取り方や、鋭い殺陣を演出しているのに、 それを本当にしょーも無いところに無駄使いして笑いにしているのが、素敵すぎ。 最初の8頭身が廊下を曲がって迫ってくるところの横から縦への動きとか おまけの奥行きを感じさせて迫って来るキャラの配置の仕方とか、定型と力技と豪腕のミックスが素敵すぎ。
地下幻想奇譚 「座敷牢」
ちょこっと紅白当時のものと変わってるみたい。
何だかうろ覚えのそれと比べて、誕生の際のやり取りに、曖昧だった家と土地の呪縛と母の執着が匂って、ずしんとなった感じがする。
実は紅白verの「とりあえずビール」みたいな「とりあえず」から始まっちゃうだらんとした感じも、それはそれで怖かったけど。
(ここらへんは、うろ覚えなので不確か。ちなみにそん時の感想は
>>30 )
綺麗な唄のナレーションと、濁った方言の本編との距離感とか
「今日も」暖めてやるべ、みたいな含みのある台詞とか、
ダルマ連発の母の切羽詰った追い込まれ方とか、節々にまで気を込めた言葉遣いの妙に、ガクガクブルブル。
でも、この作品はそれだけじゃなくて、絵と音がとても効果的に使われてるんじゃないかと思う。
般若の顔にチラつく蝋燭の火は、山場への予感を補佐してるし。
母娘のやり取りにかかる音とオルゴールのタイミングも絶妙で、長話が続いて緩みそうな所に、アクセントと雰囲気を与えていると思った。
個人的には、母側の狂気みたいのに、説得力を感じてしまう。 「だるま」に拘るしか、逃げ場が無い感じがして、こっち側に共感してしまうっていうか。 光を当て鎮魂される犬娘の悲劇の影にある、娘を生んで、生かし、育て、否定し、絶望して、慰められぬ人間側の悲劇っていうか。 夫を取られたっつー妻としての敗北を知らされながら 同時に子を産めない、唯一産めたのは、っていう母としてのギリギリの存在意義と劣等感を燻られる感じ。 そこら辺って「良家のお嫁さんになる」のが絶対の女の幸せだった時代は、尚更きつかったんだろうなーと思うし。 根元から崩されていく感覚。時代背景を匂わせたのは、プラスだと思った。 そして、女としても、容姿や魅力で圧倒的に負けてしまってるのが苦しそう。絵でそう感じたのが凄いと思う。 白い肌に、綺麗な着物に、アニメっぽく描かれた事で出るこの世の物とは思えない「節子」っつーよりも「姫」に相応しい美しさみたいな感じ。 特に、白い吐息と舐めるようなカメラワークで表現された「大人になった瞬間」の 手足が生えて人となる願望とは裏腹に、妖女のようなかけ離れた何かになってしまった感じが凄いと感じる。 夫婦については、大雑把な陰影の付け方とか、全体的に不統一な感じとか、ちょっと動きがぎこちないかなーとか、 なんつーか重さとグダっとした感じはあったのだけど。 この伸び伸びとした感じで描かれた娘の美しさの前には、それすらも対比やギャップとして屈するっていうか。 特にあの肉感ある裸体は、八頭身モナーで培ったその実力を余すことなく発揮したのだと思う。 ただ、最後の影絵はセンセーショナルだけど、やりすぎかも。
12月16日 柔らかな温まる雰囲気。 それを形作っているのだろう、音と光が、ガラス細工のようで綺麗。 最初に不思議なオルゴールを聞かせて、そこから聞きなれた生活音へと移行して、それを消して無音にして、そしてまた、 といった音の構成に、持ってかれてしまった。 何時の間にかひょっこりと穴が開いたような欠落と寂しさに落ちる感覚と、それが埋まっていく感覚を、共有したような。 光の表現も見物だと思う。 電気の付いた部屋の現実的な明るさと、少女の夢の淡い明るさの使い分けとか、 バックライトと月に照らされた夜道の感じとか。 夕焼け空とそれを反射するドアと、誰も居ない感じの部屋の落陽の射し加減とか。 光を色々に映し取っている感じ。その豊かさが、うらやますぃ。 話も、心の揺れ動きを眉と瞳で、繊細に写し取っていて、こっち側にも伝わってくる感じだった。 なんか変化の前の揺れる感じが、じわーんと遠くから。 滞った空間の冷たさの後の、 スカートをなびかせ心を吹き抜ける軽快な風と、自動車の軽い振動によって滲むどきどきが、ここちいい。 途中の女の子の考え事の場面は、とても分かり易いけれど、そのぶん少しだけトーンが外れてる感じも。
はじまりの人へ(空蝉) 子供が産まれるのよ、三連続で、な怒涛のスケジューリング。 音の使い方が、この作品も凝っていると思う。 曲に沿って話が展開する歌詞方式で、音に身を委ねてスイスイと身軽に雰囲気に浸れる感じは 過去作で聞いたノスタルジックな曲に導かれ進む中で、少しずつ否定されていって。 現実風景の写真を下地にした平凡な一つの生の芽生えと、この世のものとは思えない背景を絵とした死の積み重ね。 どちらのパートもとても力強く思えるし、そこに施された仕掛けへの驚きも何だか凄い。 ただその両パートを繋げる、虚と実が転倒し錯綜する終部は、独立した作品だけで観るには辛いかも。 最後にパズルのピースが微妙に嵌らない感じ、驚きによる心の動きを感動に結べない感じが、もどかしかった。 幻想の元となる淡い想い出と、その対と為る悲恋の現実は、過去作を通して観ると輪郭がはっきりして、ずしんと来る。 時間の余裕のある時に、シリーズと関連付けて観るのを強くオススメしたいかも。 紅白当時はゲリラ的な趣向だったけど、この集大成感は体験しないと、すごく勿体無い。
ベラドンナ 落ち着いている内に記しておく。「紅」の字がちょっと画面から浮いていた気がした。いや、違った。気のせいだった。 わああー!UMAだー!UMAの来襲だー!この画面の構成に色彩に、色彩展開には度肝を抜かれたー! 前半部は、部分的に変化を重ねていって、後半部は画面全体を鮮やかに転換させてるんだろうか。 わー、よくわかんない。でも、前半みたいな変化の付け方は、なんだか衝撃だった。 なんか、モノクロの手すりに寄っかかるおねーさんと、タンクトップのおねーさんの、 画面そのものの主役は変えないで、少しずつ部分からシンボルを構築していって色を与えていって、 それが滲んでいくみたいに最後に写真その物を変質させるって感じは鳥肌ゾワゾワした。すげー構成。 こんなムズそうな曲に一つ一つ合わせているのも凄いし、それで緩急みたいな時間制御がされてる感じが凄い。 画面がとまっとる。静止している感じが凄くあって、映像の写真集みたいな迫力が。 それと蝶のはばたきやスライドする横の動きや、花が伸びる上昇の動き、終盤の鮮やかな変転は、それ自体の心地よさもあるけど、 あの快感が余韻として残るのは、画面全体での停や静や緩が幾つも散りばめられている為なのかもしれない。違うかもしれない。 中でも最もやられた場面はここ。 緩やかな間奏の最中、しずくが一粒、ぽちゃんと落ちる。すると、蝶たちが羽を広げ、舞い始める。 この同期っつーよりも、動と音の巧みな連鎖は、さりげないくせに、スーパーハイギガキャノン砲の轟きだった。 なんとまあ、甘美な色彩と構成で織られたFlashを目の当たりにしてのこの醜態。なにがUMA(未確認生物)だ。
say to do クールでスタイリッシュで何処か大人な余裕のあるチョイ辛ファッション誌モデルのようなカワイサ。 (こんなのに疎いくせに浮かんでくる、なんとなくな嘘比喩にうんざりする) 縦と横のジグザクな感じの視点の楽しさと、 女性を映す縦方向への画面の緩やかな上昇と、横方向に線がスルリと滑り出す感じの交錯に、なんだかワクワクと。 出てくる文字も絞っていて、画面に彩を添えていて、 でも敢えて読んでみても何だかオシャレな雰囲気を崩さないそんな気遣いが、嬉しい。 でも、終り方が、曲の途中で終ってしまう感じは仕方無いにしても、 作品本編とかなりタッチが異なるギコ絵の締めに、余韻の消化の仕方に戸惑ってしまった。 それと横に幅を取ったワイドな画面は作風にとても合っていると思うのだけど そのシャープさと画面の広がりを、下の親身ながらもゴテッとしたメッセージ諸々が少し薄めてしまってる感じがした。 なんだか窮屈そう。作品本編以外の所で、損をしてる感じがする。対戦相手とはその点、対照的なのかも。 たとえば、上京してきたモデルの一世一代の晴れ舞台に 故郷から応援に駆けつけたおっかさんが、ドテラ姿で懸命に三味線をジャンジャカ鳴らしながら 純真な笑顔でリンゴを一心不乱に配っているようなそんな感じ。泣ける。
紅白団 チャレンジブルに思えたのが、けっこうな数のキャラを同一画面に置いた掛け合い。 手下3人は三身一体みたいな感じで一組と数えても、3人以上のやり取りって滅多にない感じがする。 お笑いでもピンとコンビが大部分を占めて、トリオになるとガクンと減っていく気がするし Flashでも、複数のキャラが出てきても、大抵は入れ替えで場面上では1対1の対談方式となるのが主だった気がするし。 同時点での多人数の話し合いって只でさえ活用しにくい難しめなジャンルなのだろうし、 声色で発言主を識別化しにくいし短編っぽいFlashの場合は更にハードルが高いんかな、と思ったりする。 それを違和感無く可能にしている工夫は、確かにあるように思えた。 テキスト量を多く取りながら、前作との関連を用いて多数のキャラ紹介にかける行数を省いていたり、 更には吹き出し+クリック形式でキチリと進行を確認させることで、タコ足配線のようなもつれや分かり難さを無くしてたり。 中身は、ふとすると黒ネタギリギリで濃ゆい感じで重ためだけど、暴走する黒リーダーとヤバイ紅白側の両陣営を前にして 一般人代表な子分たちがかなり頑張ってそれらにツッコンで茶化していて、軽快さを保っているように感じた。 それでいて茶化しきって笑いにしながらも、後半でウエイトを占める「死者」をとても上手に調理している辺りは、 作品に流れる情念みたいなものを感じたり。 ただ、全体を通してやや抑揚が薄く雰囲気が寂しく思えたのは、音が流れない沈黙の間が意外に多かった為なのかも。 けれど、それは黒団が敢えて紅白で叫び続けた、何か足りない物足りなさなのかもしれない。 あのエンディング曲(KOKIA、「ありがとう」、あの有名な黒フラで使われてたり)を楽曲として流して、 スタッフロールに繋げるってのは、余りにも無謀な遠い、でも魅惑的な夢。
2ch 2004年史〜ω04 音との軽妙な一体感とメリハリは、効果音を曲と融合させることで、より強化されたと思う。 暴力的とも思えるぐらいの切れ味が。2chらしくもギリギリの線の快楽? これも前作あってこそ成り立つ、かなりのチャレンジだと思う。 この2004年の回顧録のような作品。今年の3月になって改めて観てみたら、もう既になんだか懐かしい。 あの強烈なスピードで流れる白黒は、まるで走馬灯のようにも思えた。 通り過ぎていった数々の熱気の足跡。ヨン様でも、今年の年末まで、果たして2chで、いや日本で生き残っているのか。 なんつーか、えと、地の底のほうからごわっとなんかが噴き出してきて、それがパッとスポットライトに照らされると、 ぐわわっとどうしようもないくらいに眩しく煌めいて、それが列というか筋になって流れていくようなそんなイメージ。 そんな所に息していたんだなー、って。 と何かポエミーな感じに。既に赤面ものだが、三ヶ月後に万が一読んでしまったら、確実に切腹ものになるだろう。
水道 ただただコップを持って蛇口を捻るだけの見慣れた光景のはずなのに、 絡みつく感じの密着した極度のアップとカットの繋げ方で撮られると、異世界の儀式みたい。 それでいて、ドアップにも負けないくらいに、描き込みも凄くて、 顔の加減とか指のしわの感じや産毛とか、なんかリアルで、すげーと思ってしまう精緻さ。 効果音や音の使い方も雰囲気を出してて、独特の生活臭がした。キュッ…、キュッキュッとか。 あのコップの中のちょっと古めのトレンディドラマみたいな抜き加減も、なんだかシャレた雰囲気。 今度、蛇口を捻る時、この作品を思い返しながらニヤニヤしてしまいそう。 作品投下時に添えられた考えさせられる長めなコメントにも味があるけど、 最初の「水道とは〜」の鋭いユーモラスな前振りだけで、入っていくほうが好みかも。
ウシガエル どこかで夢に描いていた重戦車やペット型機械と、懐かしい昭和風な建築物と空気に、そこに生きる人と動物が、 ごちゃまぜに一所に詰め込まれ、脈打つこの街は、とても魅力的に映った。 その探索の友となる小さな侵入者のネズミと、そこにごろんと寝そべる番犬のイヌ。 そんな室内という秩序ある空間に、新たな門番としてウシガエルが持ち込まれる所から旅はスタート。 害チュー(うーん)たるネズミを駆除しようとウシガエルは、めちゃくちゃ頑張って、天敵をがんがん追い詰めていく。 しかし、その熱心さの余りに部屋と静けさまで壊し始めた彼の暴挙に、さすがのイヌも黙ってはいない。 その体当たりはネズミを助けると共に、なにが侵入者でそうでないのかを判断する、門番同士のせめぎ合いにも見えた。 そして、初めは怖くもあったウシガエルの執拗さが、その盲目さの余り、どんどんとコミカルに。 イヌとネズミ達の活躍(逃げるだけ、というのはとても正しい選択だと思う)によって ウシガエル達はむしろ人間と社会に危害を与える害虫と判断され、そして人の手によって、より大きな力で駆逐されていく。 なんて笑えながらも、悲哀をほんのり漂わせる世界の規律なんだろう。 ウシガエル達は、メカでありながら動物の形をして、とても躍動的に動いていた。 だから生き物達のルールに自然と組み込まれる不思議な楽しさがあるし、却ってその差が浮き彫りになる哀しさがある。 この世界の微妙な共存の面白さは、風景や取り合わせだけではないように思う。
ところで、ユニークなウシガエルと平凡なイヌの双方の門番のうち、 イヌへと自然に感情移入したのは、単にネズミの敵/味方だけだったわけでは無さそうに思えた。魅力ある世界の見方。 それはデータと種で存在の正否を判別するウシガエルの機械特有の冷たさに対する ネズミの愛らしさ、それは一つ一つの仕草や表情、に動かされたイヌの温かさからではないか。ソロバンな世界の。 ただ、物語のアクロバチックな山場では、ウシガエル達の動的な迫力の圧倒の前に、 そうしたイヌとネズミの動きの細やかさや温かさが、後景に退いてしまった感じが少しだけ残念な気がする。 動物や人間、生き物だからこその、導入のネズミで見せたような生きた軽くて柔らかくて小さな動きを、もう少しだけ観てみたい。 これは「装脚戦車の憂鬱」の特に終盤と比べると大きく変化しているようにも思えるし、余りに贅沢な欲求なのだろうし、 完全に個人的な好みなのだけど。
おつかれさまでした! 長文感想、かなりふむふむと思いながら読ませて貰いました。 こういう思ったことをかけるひとってスゴイです。本気尊敬します。
>>159-160 作者以上のことを考えられてますね。
技術でなく内容面の感想は非常に貴重です。じつに参考になります。
ありがとうございました。
なるほどね
ウシガエルの夜杜ク□氏のHP消えてる…