★上村愛子のフラッシュを作ろう！！★

次にいじめについて。以下抜粋。
転校してから中学生の初めぐらいまでずっといじめにあっていた。
練習に行くと私のグローブがなくなっていた。必死で探したら雪がいっぱい
中に詰まっていて、洗濯機のなかでぐるぐるまわっていたこともあった。
またある日はスキーがなくなっていた。やっとのことで探し出すとソールが
石で削られてボロボロになって、ゴミのように捨てられていた。眼を疑った
けど正真正銘私のスキーだった。（中略）いじめは毎日あるわけではなかったし
憂鬱なのも我慢すればいいんだって思うようにしていた。自分で気持ちを
コントロールできないときには「学校へ行きたくない」とわがままを言って
お母さんを困らせたこともあった。ほとんどは自分の中で処理するように
していたけど・・・それがある日いじめのことをお母さんに知られてしまう。
（中略）どうしていじめが存在したんだろう。どうしてその対象が愛子
だったんだろう。何か不満があるならいじめという形ではなく、何故スキー
という土俵で戦ってくれなかったんだろう。お母さんはそう思ったという。
お母さんはその頃私にこういった。「愛ちゃんが人に嫌がらせをされるような
事をしていないという自信があるのなら、そんなことに負けずに、もっと強く
なりなさい。」「用具にだけじゃなくて、愛ちゃん自身に危害を加えられるようなことがあれば、お母さんに言いなさい。そしたらお母さんが愛チャンを守ってあげる。」この言葉は私の何よりも強いお守りになってくれた。騒ぎ立てたり、
いじめの加害者に抗議したりするのではなく「もっと強くなれ」と言ってくれたお母さんを私は誇りに思う。