真生へ
この期に及んで、どの面提げてこの名前を呼ぶのかって、自分でも思う。
真生、本当に、本当にごめん。
ふっと居なくなる気がするって不安がっていた真生に、居なくならないからそういうこと言うなって偉そうなこと言っておいて、
一番大切な人が一番悲しむことをしてしまった事実は、何度謝っても許されることじゃないと思っています。
今日ここに来たのは、真生が俺のことを心配してるかもしれないと思ってのことです。
真生の前から消えた、あの伝言から今の今まで、俺はここに来れていません。
真生が残してくれていたであろう伝言を、見ることすら出来てないんだ。
本当に申し訳ない。
(続きます)