HOTEL 『シーサイド』 112号室

僕の好みは、そのストリップの後は、床に無造作に放り投げて、
そのまま妖しく僕の胸に両手を這わしてくるようなオンナだ。

ううん、頭は回っちゃいないけど、好みはしっかりしてる。
そっかい、そんな状態なのに、こーんな酔っぱの相手しなくても…
身体、気ぃつけてな。

すまなかった。こんなんで。
ごめんな。
せめて…腕、１ミリずつぬきゃしないから…
おやすみ。

これが、最初で最後。
も一度だけ、おやすみ、和葉。

おちます。
【以下　空室】