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シェスティン:2009/01/01(木) 20:46:55 ID:GlLj37MbO
イリラルと使用させて頂きます。
書き出しますので、少々お待ちを〜。
最初は時間かかるもんだし
ゆっくりで良いからね☆
よろしく!
(雲間に隠れた満月が、うっすらとした光を大地に投げかけている。
静寂が、闇が、世界を支配したかのような真夜中。
血の色を含んだかのようにほんのり赤い月明かりが、廃墟となって久しい教会を
暗闇の中に浮かび上がらせる)
(所々朽ちかけた教会の中、祭壇の前ではひとりの少女が静かにマリア像を見上げている。
顔の部分がそっくり剥げ落ちてしまったそれを、少女の光のない眼差しが
何かを告げたそうな色を宿して、ただ静かに…見つめている)
(シェスティンから名前変えてみました。よろしくです)
ここか…
(一人の男の声が闇に響く。
満月の光に金色の髪を踊らせ、また金色の瞳はその光を反射する)
(その男は神の使いの聖職者。
その身全てを神に捧げ、血をも清められた存在。
その中身は人ならざる者に抗うためにできている)
(その神の化身が見つめるは廃墟の教会。
男はそっとその廃墟の扉に手を掛ける)
ギィ……
(少女の長い銀糸のような髪の毛が、淡い月明かりを含んできらきらと光っている。
片手を伸ばし、眼前のマリア様へ指先を触れさせようとした刹那…)
…………――、
(軋んだ音を立てて開かれた扉。
瞬間的に素早くそちらへ視線を向けると、紅い瞳を細めて男を警戒したように見つめる)
(一歩、二歩、と静かに後ずさり、マリア像の影に隠れるよう
暗闇の中に小さな体を紛れ込ませ)
(扉を開けた瞬間、瞳に飛びんできたその少女を見つめ)
あれ?こんばんは
こんな夜にどうしたの?
(街の流行に沿った当たり障りのない服に身を包んだ男は
今宵の目的を前にしても表情を変えず…
―普通の存在を演じる)
マリア様が好きなの?
(一歩、一歩ゆっくりと笑顔で歩を進める)
(普通の人間にしか見えぬ男の姿に、少女は警戒心を緩めて、そっとマリア像の影から全身を現す。
血の気のない真っ白な肌が、奇妙なほど暗闇の中で光を放っているようで)
嫌いでもない、だけど……好きでもない…。
(男の質問には、小さな声でそう返す。
歩み寄るその姿を、上から下まで舐めるように少女の瞳が這い回って)
………あなたは…、だれ?
(少女が吸血鬼だろうとなかろうと、ごく当たり前に浮かぶだろう疑問を
軽く小首を傾げたまま、男へと問いかけて)
ん?あぁ僕はフォルって言うんだ、よろしく。
えっと…君の名前は?
(屈託のない笑顔でそう答え、そう問いかける)
子供がこんな時間にいるのは容認できないなぁ…
(吸血鬼には見た目など関係ないと理解しつつ、
子供をしかるような口調で)
(ゆっくり歩を進めた男はもう少女の側まで近づき)
フォル……。
わたしの名前…、――…ヤーシャ。
(永遠の生命を与えられた者には、名前を偽ることができない。
男に名前を告げることを躊躇ったような表情だが、ぽつりと名を零す)
わたしがいつ、どこで何をしていようと…あなたには関係ないと思うわ。
それに…、あなたこそどうしてこんな場所に?
(少女にしてはしっかりとした口調で、どこか淡々とした雰囲気で男を見上げる。
すぐ近くに佇むフォルからは、微妙な距離を保ち続けて)
……普通の人間ならば、こんな場所には来ようと思わない。
いや、僕は夜中に散歩というか…なんとなくかな
ん?…普通の人間ならば…?
(少女の大人びた口調の答えに疑問の表情を――作る。)
(その金色の瞳で少女の真っ白な肌、
そして血のような紅い瞳に視線を這わす。
その疑問の瞳の内には獲物を確認する思いが
含まれているとはヤーシャにはわからず)
もしかして……君、吸血鬼?
(巷では吸血鬼の存在は当たり前のように知られている。
その特徴に彼女は当てはまったと言わんばかりの口調で)
(相手の金色の瞳が自分の眼差しとかち合えば、血のように赤い少女の唇が、
心なしか微笑んだような気がした)
………、……。
(吸血鬼かと、そう問われれば言葉には出さず、だが否定をすることもなく。
マリア像へと片手を寄せ、まるでダンスでもするかのように、祭壇の上をゆっくりと歩いて)
そう、…だと言ったらあなたはどうするの?
(告げる少女の口元が、冷たい笑顔で飾られる。
唇の合間から白い歯がこぼれ、しっかりとした二本の犬歯が顔を出す)
そっか…
(世の中では吸血鬼は恐怖の存在として知られている)
でも…だからって、どうもしないよ、僕は…
(笑顔で答える。吸血鬼は人間から堕ちてしまった存在でもあるから。
その瞳には多くの人々がヤーシャに向けてきた吸血鬼への恐怖の思いは含まれていない)
吸血鬼だからって…
それに…君みたいな女の子の吸血鬼なんて可愛いじゃないか
(そう言い、ヤーシャの後を追うように祭壇を進み
躊躇なくヤーシャの身を引き寄せ抱きしめる)
(男の言葉、表情をやや疑わしそうに見てしまうのは、長年孤独な歳月を
生き抜いてきた癖からだろうか。
ヒトは彼女を畏怖の対象としてのみ、見続けてきた)
(不意に、体が青年の長い腕に絡めとられる。
抱き寄せられると共に、ふわりと香る甘い血の気配。
それにこくりと喉を鳴らしながらも、首を傾げてフォルを見上げる)
……可愛い?おかしなひと。
そんなことを言うのはあなたが初めてだわ。
――…でも、人間は嫌いよ。
わたしと違って、どんどん…成長していくんだもの…。
………ふふっ、このままあなたの血を味わうのも…悪くないかもね。
(相手の腕の中で体を反転させ、フォルと向かい合うような体制になり。
片手を伸ばし男の首筋へと触れると、妖艶な笑みを浮かべてみせる)
……血を?
(フォルは驚きの表情で少女の妖艶な瞳を見つめながら、
このまま血を吸わせようか、冷静に思考をめぐらせる)
(聖職者の血には吸血鬼に抗う力がある。
しかしそれは不確かな抵抗であり、血を差し出す以上危険も自身の伴う)
そっか…人間の精気が欲しいのかい?
(彼はより確実な方法へ少女を導くことを決める)
なんでだろう…君に…凄く惹かれる…
君に全てを捧げたくなるほど……んっ
(偽りの言葉を紡ぐと、少女の腰に手を回し強く引き寄せると
その血を吸い取る少女の唇に自分の唇を重ねる)
うん、お腹…空いちゃった。……だめ?
(先ほどの大人びた妖艶な瞳とは裏腹に、今度は純粋な子供のように
無邪気な笑みを浮かべて問いかける)
人間の精気はわたしたちの糧だもの。
何日も食べられなければ…人間と同じようにわたしも死んでしまうわ。
(引き寄せられる男の力に、少女の体がぴったりと寄り添う。
薄物の衣服の下には、まだ未発達のまま成長することを止めてしまった肉体が、静かに息づいている)
わたしに…全てくれるの?あなたの全てを……
……ん、…――
(言葉が吸い込まれるように、唇が重なる。
少女の肌は冷たく、唇もまた人間のそれではないようで)
あぁ…だから…この身を…
たっぷりと味わってみないかい?
ん、くちゅ…ッ…ちゅ、
(ヤーシャの唇は冷たく、微かな血の気配が漂う。
強く重なった唇の合間からは激しく絡み始める舌が微かに見え)
…――
(フォルは少女への攻め緩めない。
少女を抱き寄せている腕は少女を拘束するように
そしたもう一方の手は少女の微かに膨れた胸へ伸びる。
膨らみに触れた指は少女の性欲を掻き立てるように蠢き)
(重ね合わせた唇の合間から、赤く濡れた舌を差し出され、無意識にそれへ
吸い尽くような口付けを交わす。
激しい行為の中で、相手の唇を噛み切りたい衝動に駆られるも、
息をもつかせぬ口付けに、呼吸をするのもままならず)
…ッ…ん、…く……ン…
っ……ぷは、…
血ではなく…あなたの精を、……ということ?
(しっかり抱き締められた腕に体を預けると、小さな声でフォルへ問いかける。
胸の膨らみへ這わされた手に、ぴくりと体が震えれば、ヤーシャの銀糸の髪がさらりと揺れて。
衣服越しにも分かるくらい、胸の飾りが徐々に反応を示していき)
……ん…、……
そう…俺の精そのものを…
(金色の瞳がヤーシャを誘惑するように向けられ)
ヤーシャは…
(初めて呼ぶということを意識し、できるだけ丁寧に
優しい声で少女の名前が形にする)
…こういう経験はあるの?
(その抽象的な表現を指先で示す。
胸で蠢く指先は膨らみの飾りを摘み上げる)
(自信を誘惑の闇へいざなうような、そんなフォルの金色から
何故か瞳を逸らすことができないでいる。
名前を優しく呼びかける声。
自分が自分であると一番強く認識できるその名を呼ばれると、ヤーシャの表情がどこか和らぎ)
……わたしを…いくつだと思っているの…?
今までたくさんの仲間と出会ったし、人間とも…――過ごしたことはあるわ。
(先ほどの和らぎとは違い、やや暗い表情をにじませつつも、
問いかけには暗に『イエス』だと告げる。
ぷくりと存在を主張した飾りをいじられ、思わず甘い声が鼻から抜ける)
、……いくつなの?
(もう一度ヤーシャの体を見直すが、
容姿からその年齢を結びつけると、幼いとしか判断できず)
でも、そっか…なら…
(少女の言葉を聞き、
フォルは自分の下半身を擦り付けるようにヤーシャを引き寄せる。
フォルのそれはすでに熱い鼓動を打っていて)
…わかるかい?ヤーシャ…
(自身がヤーシャに興奮していることを伝えるそれは、
ヤーシャに興奮の熱も伝える)
(一体何歳なのかという相手の疑問には、ただ意味深な笑みのみを残して。
人間でなくなってからもうずいぶんと経つが、やはり見た目はいつまでも
無垢な少女のままなのだ)
……ん、…ぁ…やだ、こんなに…
(擦りつけられることで熱を伝える男の猛りに、ちらと視線を落とす。
衣服の上からその熱に片手を触れさせると、ゆるゆると軽く撫でさすり)
……ねえ…、…言ったよね?あなたの精を…くれるって。
(すとんと冷たい石床へ跪くと、男のそれを服の中から取り出そうとする)
あぁ…言ったよ…
(冷たい石床へ跪くヤーシャを見下し、柔らかい笑顔で答える)
(自身の精液を体内に飲み込ませればことは足りる。
そう思考をめぐらせつつ、自身が性欲のため―
―少女に女を求めているわけではない、と無意識に自身に言い聞かせる)
…上手くできるかな?
(自分の中で膨れ上がる欲望に目を背けつつ、
フォルは少女に下半身をさらけ出す)
(まさか相手が聖職者だとは思いもせず、外気へと晒した男根を両手で握り締める。
紅い唇の合間から、同じく赤い舌先を差し出すと、裏筋を下から
ねっとりとした動作で舐め上げていく)
………ん、…
(頭上で挑発するようなフォルの言葉には、チラリと紅い瞳のみで相手を見上げる。
根元を片手でゆるゆる扱きながら、丹念に肉棒を舐め上げてゆき)
…は、……っ…ン……ちゅ…
(時おり吸い尽くようなキスをしながら、犬歯で傷付けぬよう、唾液でべとべとになるまで
何度も何度も男根を貪って)
ぁ…ん、ッ、、、ん
(貪りつくような唇と舌の動きに声が漏れる。
時折、軽く触れる犬歯もほどよい刺激を与える)
ん、ふぁ…ん…
(積み重ねられる快感に、その熱い鼓動がより一層大きくなる。
フォルは自身が快楽が溺れかけていることに気づかず、
ヤーシャの舌先からの快感に身を沈める)
…っ…ふふ…、気持ちイイ…んだ…?
(目の前で唾液にまみれる男根から唇を離すと、甘い声を漏らすフォルを
見上げて、大人びた艶やかな声で問う)
…ん、く……っ……ン…
(更にその存在を増す男のそれを、ちゅぷ…と濡れた音をたてながら
口腔内へと飲み込んでいく。
唇をすぼめて強弱を与えながら、頭を小刻みに揺らし肉棒を扱き上げて)
ん…ぁ…
…ダ、ッメだ…我慢できそうにない…
(そういうとフォルは果てる。
のではなく、ヤーシャの頭に手を置き、その行為を止めさせる
そして…)
ヤーシャ…そこに手をついてお尻をこっちに向けな…
(フォルは口調は今までとは少し違っていた。
そしてマリア像を指し示すと、少し強引にヤーシャを立たせ)
……精を…注いでやるよ…
(フォルの下半身はまがまがしくいきり立っており、
強く“女”を求めているようで…)
……ッ、…ぁ……
(男の吐精を今かと待ちわびていたが、口淫を制止するような手の動きに、
ずるりと口内から男根を引き抜き、わずかに残念そうな顔をして)
ん……――、こう…?
(どこか雰囲気の変わったフォルだが、自身も先ほどから下腹部からじわりと這い上がる
快感の波にあらがえず、指示された通りにマリア像へと両腕をつく。
腰を高く上げ、足を開き、小ぶりな尻を相手へと向けて)
……ン…、頂戴…いっぱい、人間の精で…わたしを満たして…
(甘く強請るように声を絞り出し、背後を振り返りながら、そそり立つ
肉棒のまがまがしさに、こくりと生唾を飲み込んで)
(フォルにとっては初めてのことだった。
自分の精液を目標の体内に入れれば良いのだから、
今まで最後まで交わる必要はないから、“女”を求めることはなかった)
…いくぞ、ヤーシャ…
(しかし今フォルはヤーシャを欲望のまま求めてしまう。
そんな感情の違いに戸惑いながら、
今は己の欲望のために、目の前の甘美な体を――)
っつぷ――
(一気に肉棒をヤーシャの人間と変わらぬ女の部分に突き刺していく。
秘部より溢れ出る蜜を掻き分け進むそれは、
吸血鬼にしか感じない微かな違和感を快感と共に与える)
(壊れた聖なるマリア像の前で、二人の体が一つになる)
(ただ欲望のままに、自身の渇きを癒やすために、出会って程ない男に幼い体を許す。
突き出された下肢の中心に息づく女の部分は、しっとりと甘い蜜を蓄えている)
…いいよ…きて…、ッ……ァ……――!
……は、あ…っ……ん、……
(鈍い感覚と共に体内へと突き刺される凶暴なまでの男のそれ。
高い声を朽ちた教会に響かせると、震える腕でマリア像へとしがみつく)
…ッ………、――……な…んだか…、…
(きつく柔らかく、肉棒を締め付ける膣内に、微弱な違和感を感じて眉を寄せる。
その正体が何なのか、ぼんやりとした頭では答えが掴めず、困惑した表情でフォルを見つめる)
…――
(ヤーシャの困惑にフォルは優しい笑顔で返す)
ん、ん、…ッ、ッ…、、
(与える快感共に違和感がヤーシャに伝えられる。
その違和感は交わる行為に比例し、徐々に明確になってくる。
そんな違和感を与えてしまっていることに気づきつつも
それを打ち消すように小さな膣内を
肉棒で狂わせるようにかき回す)
あ、ん…ぁ…
(性交による精液に注入は吸血鬼をどのようになるのか
そんな未確定なことに向かってる感覚に捕らわれながら、
淫靡な熱と音を発しながら交わり続ける)
っ…は、……や、…待って……
(フォルの優しい笑みに更に困惑は広がっていく。
快感の波と、徐々に明確となっていく例えようのない違和感に、恐ろしいほど
飲み込まれていくヤーシャ)
(頭を振り、髪を乱して懇願するも、背後からの激しい律動には
マリア像へとしがみつき、ただただ淫猥な喘ぎをあげることしかできず)
や……あ、ッ…あ…ぁ、苦し…っ…苦しい、よ……
…だめ、…っそんな…激しく、しちゃ……ッ…――!
(熱と硬度を孕んだ猛々しい肉棒に胎内を掻き乱され、ヤーシャの背筋がふるふると震える。
蜜を溢れさせる秘所がひくつくたびに、いやらしい水音が増すようで)
ふ…ぁ、っあ、う……ッ…は、あっ、あ、や……あ、ぁ…っ…!
っ、あ…、ん…、ツ、ぁ
(フォルの指先はヤーシャを拘束するようにしっかりと添えられ、
その拘束された体を壊すように男根が突き入れられる。
その先端から漏れる液はヤーシャの理性を壊していき)
あ、…ぁ…く…ヤーシャっ…
(ヤーシャだけでなくフォルも快楽に溺れようとしている。
その声は激しく乱れ、狂ったように呼吸をする)
(そして)
……いくぞ
(激しい交わりの音、響き渡る水音。
そんな中、フォルの落ち着いた声がヤーシャに突き刺さる。
それは何かを判決を下すような冷徹な声、不思議な暖かさを含んだ声で)
(がっちりと捕まえられた小さな体では、男の拘束から逃れることができない。
吸血鬼の能力をもってすれば、この場から逃げることもできる…が、
快感に飲まれたヤーシャの頭には、そんな考えは微塵も浮かばず)
(絡み合う粘膜と粘液。
ぐちゃぐちゃと特有の水音が絶え間なく響き渡り、少女の背中がびくびくと仰け反る。
そのたびに、体内の男根を千切れそうなほどきつく締め付けて)
ア…、っあ、…ん……フォルぅ…
…は、あ…、あ、ッ……ひ、あ…っ!あ、…ン…
(無意識に呼んでしまった彼の名前。
自らも腰を揺らめかせ、激しい男女の交わりに瞳を閉じて鳴いている)
(不意に聞こえた低い声に顔を上げ、フォルを振り返り視線を送る。
射精を迎えるときが近いのだろうその感覚に、ヤーシャも全てを投げ打ったような表情で。
コクリと小さく頷いた)
も…どうなっても、いい……から、…お願い…
っ…わたしの、なか…いっぱいにして、精で満たして…――、ッ…ぁ……あ、…
ヤー、シャ…、…っ
(ヤーシャの言葉に最後の理性が崩落する。見つめてくる瞳に全てが魅了される)
…っつつッ
(放たれる精――聖液
神に愛されし体から創られるそれは吸血鬼を消一瞬で消滅させる力を孕む。
それがヤーシャの膣内と心を埋め尽きていく)
…ヤー、ッ…シャ
(フォルは果てながらも快感とも悲鳴とも取れる声を上げる
吸血鬼の少女の名前を呼ぶ。
その腕は彼女を強く抱きしめており)
(フォルの美しい金色の眼差しを見つめると、激しい交わりに再び眼前の
マリア様へと頬を寄せるように抱きついて)
は、ッ…ん…ぁ、あ、……くる…っ…きちゃうよ、ッ…
ぁ…だめ…、もう、……あ…、あ…っア、ぁ…やああぁ…――ッ!
(どくり、と、生々しい音が聞こえそうなほどの感覚。
自らも絶頂へと押し上げられ、吐精されたと悟や否や、ヤーシャの体からくたりと力が抜けて)
――ぁ……っ、…は、…………ッ…
(体内に感じる激しい違和感。
普通の人間の精ではないそれに、背筋へ嫌な汗が伝う)
はぁ…はぁ…
(苦痛でも快楽でもない感覚に悶える少女を見て
フォルはことの終わりを感じてしまう――
そしてその少女から逃れるように
甘美な蜜と聖液が混じった秘壷から果てた男根を抜き
フォルは糸が切れた人形のように祭壇に仰向けに倒れる)
っ…はぁ
(フォルは時が止まったかのように仰向けのまま、天井だけを見つめる。
廃れた教会の屋根からは世界を覆う闇が垣間見れ、
その闇には薄っすらと日の光が混ざり始める)
―――ヤーシャ…
(フォルはもう跡形もなく消滅してしまったはずである少女の名を呼ぶ。
そして…ふと視線を落とすと――)
(体が熱い。
冷たい石の床にへたれこんだ今でさえ、体が燃えるように悲鳴をあげているようで。
自分の両肩を爪が食い込むほど強く掴み、情事の名残か…はたまた苦しみのせいか、
短く鋭い息を何度も吐き出して)
………ッ…ア…、…ぅ…っ…く…――
(かすれる視界の中、何故だか無意識にフォルの名前を呼んだ…ような気がした。
もう意識を手放そうかと思った刹那、ヤーシャの体が不意に軽くなる)
…は、……ぁ……、…
(注がれた聖液、差し込むわずかな日の光――にも関わらず、元の体を保ち続けるヤーシャ。
おそらく、久しく食事をとらなかったせいで弱っていた吸血鬼の能力と、
フォルの能力とが反応を起こし、互いの力を相殺したのだろうか)
(もうすっかり忘れてしまった太陽の明かりを、吸血鬼『だった』少女はぼんやりと見上げて)
(自身の目を疑う。
自分がしたことを振り返る。
少女――ヤーシャは確かにそこにいる。)
――ヤーシャ…なんで…?
(身を起こし改めて再確認するが、
疑問は消えず、思わず問いかけてしまう)
…分からない、……わたし…
(声のした方を振り返ると、震える声でそう告げる。
少女の瞳からは赤みが消え、薄いブラウンのそれがフォルを見つめて)
分からない…、分からない……けど…――ッ
(不意に、少女の瞳から大粒の涙が溢れ出す。
堰をきったように流れる涙は止まらず、声をあげて顔を覆う。
しゃくりあげるたびに華奢な肩が小さく震え)
ッ…わたし…わたし、……このまま…死んじゃ、う…かと…っ…
(長い時間を生きてきたヤーシャにとって、初めて感じた『死』という感情。
それに言いようのない恐怖を感じ、怯えきった子供のように涙する)
…ヤーシャ…
(子供に泣きじゃくるヤーシャを見て、フォルの心が揺れる。
自分が聖職者ということ、そしてヤーシャことを殺そうとしたこと。
そんな感情と目の前の少女が入り混じる)
(何が彼をそうさせたかはわからない)
……
(フォルは無言でヤーシャを抱きしめる。
優しく包み込むように…確かな愛情を持って…)
(えっと…締めてもらって良いですか?)
(止まらない涙を必死でしゃくりあげていると、ふわりとした温かい感覚に
全身を包まれた感覚に、弾かれたように顔を上げる。
フォルのしっかりとした腕が、自らの体を抱き締めていた。)
……っ、…フォル………
(涙で濡れた瞳を閉じ、その抱擁を静かに受け入れて…)
――…マリア様が、生きなさいって…言ってくれたような気がしたの…。
(たくましい腕にすっぽりと抱かれながら、朽ちたマリア像をそっと見上げる。
日の光の陰影か、顔がないものの何故か不思議と微笑みを浮かべているようにも見え)
ん……少し、寝ても良い…かしら…。
(日差しに眩しそうに瞳を細めると、フォルの腕の中でうとうととまどろみ始める。
目覚めれば、再び人間として生まれ変わった少女の、新しい一日が始まるだろう)
(ええと…こんな感じで〆になったかな…。
バッドエンドじゃなくしようとしたら、ちょっと無理矢理なことに…ごめんなさいorz)
(いえいえ素敵な〆ですよ☆
またep書こうかと思ったんですが今回は遠慮しておきますw)
(長時間ありがとうございます!)
(お疲れ様でした^^
んー、実はエピローグ期待していたりいなかったり…笑
今回も長時間ありがとうございました。
前回も今回も、すごく楽しかった!)
(じゃあ簡単なepを1000レス目にでも書きましょうか?w
俺も楽しかったです!
お時間大丈夫ですか?
もし良かったらまた少しだけお話しませんか?)
あっ、それいいw
ラストにエピローグ、良かったら書いて欲しいな。
私もお話したいです〜。
時間はまだ大丈夫だから、移動して雑談でもしますか^^
あまり期待しないでねw
じゃあ最初話したスレ空いてるから埋まったら移動しよっか?
了解です^^
では、先に移動して待ってるね。
epはゆっくり書いて下さいなv
〜ep〜
この世界には神に見捨てられた者がいる。
それは人智を超えた存在であり、
人から堕ちてしまった存在。
この世界には神に愛されし者がいる。
彼らは人ならざる者を打ち倒す者。
人外を殺す唯一の存在。
ただ――
吸血鬼を殺さずにコロした聖職者
そしてコロされた元吸血鬼の少女
そんな二人も存在する――
「ヤーシャ…起きて…そろそろ行こうよ…一緒に――」
以下空き室です
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。