メタ認知とは「認知を認知すること」であり、自分自身の認知行動を認知する能力のことをメタ認知能力と呼ぶ
自分の考え方、知識量、特性、欠点などを客観的に見て認識するできる人はメタ認知能力が高く、
逆に主観的な見方に偏った認識しか持てない人はメタ認知能力が低い。
・失敗などの負の経験を自らの恒常性の維持や学習に活かす「自己フィードバック能力」、
・自分自身を客観的に見て評価する「自己評価能力」、
・自らが起こした失敗を認めて訂正する「自己訂正能力」などがメタ認知能力のひとつとして挙げられる。
メタ認知とは、自分の認知を客観視している状態である。
よって、メタ認知能力を向上させるためには、自分の感情や気分に左右されない客観的な視点を持つことが重要である。
ここで言う客観的な視点を持つこととは、自分に対する他人の考え方や感情を想像してその他人視点から自分を見ることではなく、
自らの中にもう一人の自分を作り出してその視点から自分を見ることである。よって、メタ認知能力を「自分の中に仮想したもうひとりの自分から自分を認知すること」として捉え、
もう一人の自分をより感情の起伏などを持たない自分にすることで、メタ認知能力を高めることができる。
生まれたばかりの子どもは自我に没入しており、自分だけの世界の中で生きている。
その後成長とともに、徐々に他者から自分を客観的に見るという視点を獲得していく
子どものメタ認知能力の成長には、親との触れ合いが深く関わっている。
子どもは親に必要とされるていること、親から好かれていることなどを認識することに喜びを感じ、そのような状態を維持するために
親の顔色をうかがったり親に気に入られようとする。
このような行動の中には、親の視点で自分を見ることが含まれており、その中で子どもは自分を客観視する能力を大きく養っていき、メタ認知能力を向上させていく。
このように、子どものメタ認知能力の成長と親の触れ合いには深い関係があり、
子どもに愛情を注ぎながら触れ合うこと、子どもに自分自身の行動を振り返るよう促すことなどが親には求められる。
ttp://maglog.jp/kansei-design/Article148047.html