【お好きに】バスタ・ハキリ、主婦【やって】

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31キャップが出せなくなった名無しさん
◎さんが、このスレッドに書いていらっしゃるようなので、この機会に、馬の絵の「盗作疑惑」について触れておきます。

私が、「激しく参考にしている」のは、皆さんが以前おっしゃっていたジャック・ハム(でしたっけ?)氏の本ではありません。
この画家のお名前を存じませんでしたので、以前検索した際、出てきたのは、「動物の描き方」の手引書だったと思います。
表紙しか見ていないので、中のどんな構図の絵についておっしゃっているのか分かりませんが、おそらく、著者の「ハム氏」も、私が持っているものと同じ本を「激しく参考にしている」と思います。

その本というのは、Ken Hultgren の "The Art of Animal Drawing Construction Action Analysis Caricature" です。
私が持っているのは、1950年版という、大変に古いものですが、先ほど検索してみたところ、新しい版の本が大量に出ていることを確認しました。
アマゾンでも、超お薦めの「☆☆☆☆☆」がついていましたから、是非、購入してご覧ください。

Ken Hultgren は、Walt Disney Studios に関わり、"BAMBI" 等の動物アニメの作者として非常に有名な方です。
私が、上記の本と出合ったきっかけは、第3回目の「馬の絵展」を開催していた頃でした。

「馬」という題材の魅力から、私の個展には、絵画好きな方ばかりではなく、馬のマニア、また、中央競馬会のオフィスが近くにあったことからも、競馬関係の方々も度々足を運んでくださいました。
ある日、たぶん馬の調教をなさっている方だったと思いますが、私の絵を見て、こんなことをおっしゃいました。
「この馬、格好いいけれど、これじゃ走れないね。第一、顔がこっちを向いていたら、尻尾はここに無いはずだよ」

・・・私は、言葉もありませんでした。
以前、乗馬をやっていたこともありますので、馬の姿については熟知しているつもりだったのですが、いつのまにか、馬の尻尾というものを、まるで装飾か何かのように考えてしまっていたのです。
指摘された絵は、やや左を向いて走っている馬を正面から描いたものでした。
制作過程で、画面の左側が少し空いて間が抜けてしまったので、バランスを取るために、その空いたところに、尻尾の先を流して、派手に描いてしまったのです。
右手と右足を同時に前に出して疾走できる人間はいませんよね。
それと同じような、初歩的な「間違い」を発見されてしまったのです。
画家として、恥ずかしく、どうしたら正確に「走る馬」の姿を描けるかを考えました。それには、まず、馬の生態とメカニズムを勉強しなければならない。

私が大学生だった当時、美術大学では、「生体解剖学」という必修科目があり、人間の身体のメカニズムを詳しく学ぶことができました。
しかし、動物、特に犬や猫と違って、日常的にはあまり接することのない馬のメカニズムを知るにはどうしたらよいか・・・。
(ご参考までに・・・。私と同じ乗馬クラブに通っていた友人が、某大学で「馬の生体解剖学」の講義をしていたことがあります。10年以上前のことなので、今も講義を行っているかどうかは知りませんが・・・)