【うにゃもは】うにゃもと話そう#4【どこ?】

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805キャップが出せなくなった名無しさん
2008年4月14日午前10時45分、東京高等裁判所に到着。
10時15分に自宅を出て、10時30分には着くつもりでタクシーに乗ったが、途中、渋滞した上、運転手さんが合同庁舎の入り口を知らず、桜田門前をUターンした(もちろんメーターは止めてくれた)…などで、霞ヶ関までに30分近くかかってしまった。
本人訴訟なので、証拠書類を全部持って行かねばならず、旅行用のスーツケースに入れて運んでも、階段を上るのは重くてつらい。
やむを得ずタクシーを使ったのだが、JRを利用すれば、150円で行ける距離に2420円は、ちょっと痛い。

今回、準備書面の提出期限は、4月10日。
前回、双方とも書類の提出が遅れ、口頭弁論が成立しなかったこともあって、今回は早めに…、ということで、私は8日に準備書面を提出した。
10日夕方、裁判所に問い合わせたときは、相手方からの書類は何も届いていないとのこと。
実は、11日から13日までは所用(田舎で法事)があり、送達場所である築地の事務所へ行くことができない。
前回のような不手際があるといけないので、「10日以降、相手方からの書類の提出があった場合は、4月14日当日、10時30分頃、取りに行きます」と書記官に伝えていたため、まず急いで16階へ向かう。
相手方の書類は、何も届いていないという。
「この様子では、ひょっとしたら、今回で結審してしまうのかもしれないな」と思うと、提出期限に間に合わず、準備書面に書ききれなかった事項も幾つかあったことが悔やまれた。

8階にある809法廷に入ったのは、10時50分頃。
書記官の他に、傍聴席には3人の男性がいた。相手方の訴訟代理人弁護士の姿は見えない。
自分の名前に○をつけ、法廷内の席に着こうとすると、「今回は、11時開廷の事件が2件ありますので、先に揃った方から始めます」と書記官が言う。
傍聴席で待つよう、指示されたので、入り口から最も遠い、控訴人側最前列の席に座った。
(最前列の席に座っている人の顔は、後方にあるドアの小窓からは、ほとんど見えない)

11時。
もう一つの事件が先、ということになり、傍聴席にいた3人の男性の内、2人が法廷内の席に着く。
2人は、別の事件の当事者(たぶん弁護士)だったのだ。
…とすると、見ず知らずのもう一人の男性も、別の事件の関係者なのかもしれない、と思い、なんとなく安堵した。
裁判官が入廷し、一同、起立して礼をする。

口頭弁論が始まって数分後、傍聴席のドアが開き、ようやく相手方の代理人弁護士が姿を見せた。
別の事件の口頭弁論は5分ほどで終了し、2人の弁護士は部屋を出る。
次は、私の番だ。書記官に促され、私と相手方弁護士は席に着く。
傍聴席には、一人の男性…。この男性は、別の事件の関係者ではなかったようだ。

裁判開始。5分ほどで審理終了。
判決は5月14日1時15分、とりあえず、今日と同じ809法廷だという。
当日は用事があり、出廷できないことを伝えたが、裁判官は、「そんなの関係ない!」とばかりに、「あ、判決文は送達されますから、出廷なさらなくて結構ですよ」と言う。

あまりにもあっけない。3年に及ぶ裁判が、これで終了か。
少し感傷的な気分になりながら、書類を片付けているうちに、相手方弁護士は、素早く姿を消してしまった。
もうこれで、相手方弁護士の姿を見ることは二度と無いのかもしれない、と思うと、複雑な気分だった。
11時30分頃、法廷を出る。
809法廷には、もう誰もいない。