サプリメントで精神病を治す溝口クリニック

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心の病は脳の傷
JUGEMテーマ:健康

『心の病は脳の傷』
 このタイトルの本が出版されました。

 松澤先生という放射線科の専門医が、統合失調症やうつ病の患者さんたちの
脳のCTやMRI検査を多く行ってきた結果として特有の画像上の問題点があり、
これまでの細分化した精神科の診断と治療の問題点を提起しています。

 もと朝日新聞の記者である田辺功さんという方が、松澤先生へインタビュー
した内容をまとめて書かれています。

 実は、八重洲や新宿で栄養療法を行われている患者さんの多くの方々が、
この先生の画像診断を受けています。

 そして栄養療法によって、脳の画像診断の問題点が改善してきていること
も確認されています。

 簡単に内容をお伝えしようと思います。

・統合失調症やうつ病と診断された患者さんの脳のMRIは、脳内の扁桃体という部位に欠損(傷がある)している像が見られる
・その結果としてドパミンを減らしセロトニンを増やす薬剤の組み合わせに変更し
・脳内セロトニンを増やすような生活習慣(バナナを食べて走る)に変更する
・その結果、症状の改善が得られ扁桃体の欠損が改善〜消失し治癒する率が高い

 というものです。
96ビタミン774mg:2009/01/24(土) 05:27:11 ID:wfGnkm9v
 画像診断では、統合失調症もうつ病も差を認めないため、一般的にはこれ
らは別の疾患と診断されていますが、”混合型精神病”と単一疾患として
扱い治療されています。

 自分も多くの患者さんの治療をお手伝いさせていただいている結果と
して似たような印象を受けています。

 現在の診断基準で統合失調症と診断されているものの中には、数種類
の異なった病態を一まとめにしていると感じています。そして統合失調症
と診断されている患者さんの多くに、強い抑うつ感情を経験したことが
あるか、抑うつ症状を継続している。

 栄養療法的には、ほとんどの精神症状にたいしてナイアシンに一定の効果
があることなども上記の印象を裏付ける一つの現象として考えられるものと思います。

 この松澤先生の”心の病は、脳の形態の異常が原因である”仮説にたいして、
僕は脳の形態の変化は結果であると思っています。

 人(生体)は、栄養素の分布はとても偏りがあります。特に栄養素の分布は、
強い臓器特異性が存在します。ある種の栄養素の欠損は、その栄養素が高濃度
に含まれている臓器(器官)の機能異常をもたらし、その後に萎縮などの形態
の異常を惹起するということです。

 この仮説を確認するためには、人の正常の脳内の各部位における栄養素の
偏在性を調べ、統合失調症やうつ病の患者さんの脳内の栄養素の偏在性を
確認する必要があります。しかしこれは全く無理なことです。

 僕の考え方にしても松澤先生の仮設にしても、現在の心療内科や精神科で
行われているDSM-Wによる症状からの診断よりは、よほど科学的で説得力が
あるものと思うのは自分だけではないと思うのです。

松澤大樹: 東北大学医学部教授