■ビタミンEの安全性
http://www.metamedica.com/news/1999102001.html ビタミンEの血中濃度が高い男性喫煙者は、肺がんリスクが低い。
http://www.supplenews.com/MT/archives/2005/09/e_2.html ビタミンEは、試験管内では、フリーラジカル(遊離基)によって
細胞が破壊されるのを防ぐ働きがあることが知られている。
フリーラジカルは、諸病を引き起こす原因になるとされているので、
サプリメント(栄養補助食品)のビタミンEをとると、
病気を予防してくれるのではないか、と期待されている。
それを確かめるために、きわめて規模が大きいビタミンEの人体実験が行われ、
その結果が、「ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション」
(JAMA)7月6日号で発表された。
この実験は、45歳以上の健康な女性3万9876人を2つのグループに分け、
一つのグループには、ビタミンE600IU(国際単位)を1日置きに飲ませ、これを10年続けた。
もう一つのグループには偽薬を飲ませ、やはりこれを10年続けた。
その結果、まず、がんにかかった人の割合は、両グループでほとんど違いは出なかった。
(ビタミンE組からは1437件、偽薬組からは1428件)。
また、心臓発作、脳卒中を引き起こした人の割合も、両グループで、ほとんど差はなかった。
しかし、これら心臓血管系の病気で死亡した人の割合は、
ビタミンEを飲んだ人たちの方が24%少なかった。
また、65歳以上のお年寄りについて見ると、ビタミンEを飲んだ人の方が、
心臓発作では34%、心臓血管系の病気で死亡した人が、なんと49%も少なかった。
このデータから研究者たちは、ビタミンEの長期使用はがんの発生を防ぐ効果は
みられなかったが、死亡率が低かったことから、
心臓病や脳卒中など、病気にかかったあと、ビタミンEは体のなかで
一定の効果を発揮すると見ている。
また、この研究では、ビタミンEを飲ませるたのが、
はじめは健康な人たちばかりだったので、その結果にあまり違いは出なかったが、
病弱な人、高齢者、だけを対象にすれば、別の結果が出て、
ビタミンEの働きがはっきりするのではなか、と研究者たちは述べている。
また、以前に、高用量(1日当たり400IU以上)のビタミンEの摂取は、
かえって健康を害し、死亡率を高める、
という研究(病人を含めた様々な投与実験を纏めた)が発表されたことがあるが、
この大規模研究では、そんなことはなかった、という
※以上のことから、健康体への投与は安全と見られる。
■ビタミンEは専用スレがありますので、簡単に説明します。多少間違いがあるかもです。
合成されたビタミンEはD体とL体という光学異性体があります。
合成ビタミンE=dl-α-トコフェロールなどは、「DL」がつきます。
天然ビタミンE= d-α-トコフェロールです。DLはつきません。
酢酸dl-α-トコフェロールの場合は、α-トコフェロールをアセチル化(酢酸エステル化)した、合成された天然型のビタミンEです。
合成は体内での活性力が低いようです。
そのほか、天然ビタミンEにはα-トコフェロールだけでなく、
β(ベータ)トコフェロール、γ(ガンマ)トコフェロール、δ(デルタ)トコフェロール体、4種類のトコフェロールがあります。
さらに、トコトリエノールという4種の成分ありますが、
これらの成分が成分表に書いていなければ、基本的に合成はトコトリエノール非配合で、トコフェロールはαだけだと思います。