◆全粒穀物が健康に寄与するというエビデンス
アメリカ国立衛生研究所の国立ガン研究所の Frances E Thompson 氏らが、
American Journal of Clinical Nutrition 誌5月号に、男性291988人と女性197623人の統計の結果、
全粒穀物を頻繁に食べる人はほとんど食べないより、大腸ガンのリスクが21%低くなったと発表している。
Dietary fiber and whole-grain consumption in relation to colorectal cancer in the NIH-AARP Diet and Health Study.
American Journal of Clinical Nutrition. 2007 May;85(5):1353-60.
ウェイクフォレスト大学の Philip Mellen 内科助教授は、
Nutrition, Metabolism & Cardiovascular Diseases 誌電子版で、285000人以上のデータを含む、7つの研究を分析し、
全粒穀物を頻繁に食べる人はほとんど食べないより、脳卒中、心臓病、心筋梗塞などの心血管疾患のリスクが21%低くなったと発表している。
"Whole grain intake and cardiovascular disease: A meta-analysis"
Nutrition, Metabolism & Cardiovascular Diseases Published on-line ahead of print, doi: 10.1016/j.numecd.2006.12.008 : P.B. Mellen, T.F. Walsh, D.M. Herrington
http://www.foodnavigator.com/news/ng.asp?n=75985-whole-grain-cvd-fibre ハーバード大学メディカル・スクールの研究らは、
American Journal of Public Healthに、アメリカ人女性75521人を1984年から10年間コホート研究し、
全粒穀物を頻繁に食べれば2型糖尿病になるリスクが39%が低く、一番食べないグループは31%もリスクが高くなった、心像病のリスクが30%以上低かったと発表した。
A prospective study of whole-grain intake and risk of type 2 diabetes mellitus in US women.
American Journal of Public Health, Vol 90, Issue 9 1409-1415,2000 September
Whole-grain consumption and risk of coronary heart disease: results from the Nurses' Health Study
American Journal of Clinical Nutrition, Vol. 70, No. 3, 412-419, September 1999
「日本の死因の六割を占める三大死因と動物性食品」
がん
[国立がんセンターより
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/pre_scr/cause/dietarylife.html ]
>わが国では近年、乳房、前立腺、大腸のがんが増えてきている
3)大腸がん
>アメリカなどへ移住した日本人では、白人並みの頻度にまで増える
>菜食主義者や、肉類や動物性脂肪の摂取量の少ない国や地域では、発生率が低い傾向
6)乳がん
>ブラジルやアメリカの日系人の罹患率はわが国の2〜5倍程度の高値
>また、大豆製品の摂取量が多い日本人に乳がんが少ない
7)前立腺がん
>前立腺がんの発症率が高い国の日系人では約2〜10倍程度増加
>動物性脂肪、赤身肉、乳製品の高摂取等の食生活と関連しているものと考えられています。
ほかの主要なガンの主要原因は、胃はピロリ菌、肝臓はC型ウイルス、肺はタバコとなっている。
脳卒中
「ドロドロ血の高脂血症による動脈硬化」で血管障害に、「高血圧」でさらに脆くなる。
降圧剤の普及と食生活の変化で、動脈硬化で起こる脳梗塞などが多い[1]。「糖尿」「肥満」も原因。寝たきりの主要原因。
「動脈硬化性疾患診療ガイドライン」より一部抜粋 日本動脈硬化学会[2]
-獣鳥肉より魚肉・大豆たんぱくを多くする
-獣鳥性脂肪を少なくし、植物性・魚類性脂肪を多くする
[1]
http://www.akita-epid.net/p1/img/9.gif [2]
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/kousi/treatment.html 心臓病
厚生労働省-4万人統計、魚を多く食べる人は心筋梗塞になるリスクが6割前後低い[3]。
菜食者は心臓病のリスクが低い。[4] 米国心臓協会(AHA)、菜食主義者に肥満、冠動脈疾患、高血圧、糖尿病、ある種の癌リスクが低いことが判明している。[5]
大豆はFDA(米国食品医薬品局)によって心臓病のリスクを下げる表示が認可されている。[6]
[3]
http://j.peopledaily.com.cn/2006/01/17/jp20060117_56785.html http://www.san-iku.co.jp/knakamoto/2001/0111.htm [4]
http://www.macveg.com/vegetarian/translations/meat_causes/heart_disease/index.html [5]
http://health.nikkei.co.jp/hsn/memo.cfm?i=20041029hm000hm [6]
http://www.asajapan.org/food/health/document1.html