NHK BS世界のドキュメンタリー 「世界を動かす砂糖産業」 という番組でも放映されたが、
肥満の科学的根拠は1995-97年、ハーバード大学医学部が子供で統計をとり、
清涼飲料水を1日1缶飲めば年間で4kg太り、1缶以上なら肥満になる確率は60%以上も増加するということだ。
http://blog.livedoor.jp/soliton_xyz/archives/50258106.html 『食べるな危険!!ファストフードがあなたをスーパーサイズ化する』モーガン・スパーロック (著)
の255ページあたりにも書いてあるが、砂糖業界が4億ドルもの膨大な援助金をやめるとちらつかせた。
http://www.newfarm.org/japan/features/200304/200304042BigSugar/SJ_BigSugar.shtml ハーバード大学のグループは、アメリカの1909〜1997年の各食品の消費量から、
アメリカで糖尿病が7.65倍になったのは 精製糖の増加と食物繊維の不足と指摘されている。
Increased consumption of refined carbohydrates and the epidemic of type 2 diabetes in the United States: an ecologic assessment.
[Am. J. Clin. Nutr., 79: 774-779.] ; Gross, L.S. et al. (2004)
Nurses' Health Study II という有名な前向きコホート研究を元に、2型糖尿病91249例と、体重51603例を対象に調査し、
毎日1缶のソフトドリンクを飲む女性は、1ヶ月に1缶の人より2倍近く糖尿病になり、体重は4年間で4キロ太っていた。
http://med2.astellas.jp/jp/diabetes/slide/ev_ac/c_09/index.html Sugar-Sweetened Beverages, Weight Gain, and Incidence of Type 2 Diabetes in Young and Middle-Aged Women
[JAMA. 2004;292:927-934.]
糖尿病はすい臓の異常状態である。
「砂糖を添加したソフトドリンク」を1日2回以上飲む人は、「すい臓がん」リスクが2倍近い90%高まったという報告もある。
スウェーデンのカロリンスカ研究所が、8万人対象に8年間追跡調査した。
>研究チームは「血糖値を調整するインスリンを分泌する膵臓のがんと、砂糖の取りすぎによる高血糖とに関連があるのかもしれない」と指摘している。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20061109-OHT1T00113.htm Consumption of sugar and sugar-sweetened foods and the risk of pancreatic cancer in a prospective study
American Journal of Clinical Nutrition, Vol. 84, No. 5, 1171-1176, November 2006 - Susanna C Larsson, Leif Bergkvist and Alicja Wolk
・WHO/FAO合同の食事指針 「食事、栄養と慢性疾患の予防:Diet, Nutrition and the Prevention of Chronic Diseases」- 2003年
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http://www.fao.org/docrep/005/ac911e/ac911e00.htm PDF
http://www.who.int/hpr/NPH/docs/who_fao_expert_report.pdf 2003年には「愛しのWHO/FAO合同-裁判長」の食事指針では、砂糖は全カロリーの10%未満にとなっている。
さらに、「砂糖の摂取量と頻度」は、虫歯を増加させる「確実な根拠がある」と発表している。
WikipediaにもあるようにADHDは「衝動性」を特徴とするが、清涼飲料水との相関関係があることもわかった。
ADHD - 注意欠陥・多動性障害 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/ADHD 2006年には、砂糖などが大量に入った清涼飲料水の摂取量とHyperactivity(ADHD)と相関関係が認められた。
ノルウェーの研究、オスロの15~16歳5000人対象
Consumption of Soft Drinks and Hyperactivity, Mental Distress, and Conduct Problems Among Adolescents in Oslo, Norway
October 2006, Vol 96, No. 10 American Journal of Public Health 1815-1820
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=17008578&query_hl=3&itool=pubmed_docsum アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの現在の食事指針でも、砂糖は控えめにしようといわれている。
そして、アメリカ全土で、2009年までに公立学校から砂糖入り飲料と全乳(脂肪を調整していない牛乳)が撤去されることになっている。