【食育】玄米菜食のマクロビオティック7【ロハス】

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発芽玄米について

発芽玄米は作り方も保存も簡単

 玄米を発芽直後の状態にした発芽玄米は、もとの玄米にはない優れた特徴 が加わります。
 まず、発芽にはたくさんのエネルギーか必要ですが、
そのときに分泌される酵 素(化学反応を助ける物質)が、
玄米に蓄えられているでんぷんを分解して、エ ネルギーを取り出します。
さらに酵素は、良質のたんばく質をアミノ酸(たんぱく 質の原材料)
に分解し独特の甘みとおいしさを引き出してくれます。
 この大きな分子の糖類とアミノ酸類は、
本来私たちの体内では作られない物 質なので、
肝臓はそれを懸命に分解しようとします。その結果、肝臓の働きが活 発になって、
体の治癒カが高まるというわけです。

発芽玄米の作り方

 発芽玄米は、一定の温度を保っていれば、一日ほどで簡単に作ることができ
 ます。

●用意するもの

 玄米(2〜3カッブ)、大きめのバット、約30℃のお湯

●作り方

 1.バットの上に玄米を0.5〜1センチ程度の高さに均一に広げ、ヒタヒタより
  も少し多めに、30℃ほどのぬるま湯を入れる。

 2.温度が冷めないように、バットの上からラツプをかける。ただし、発芽には
  酸素も必要なので、つまようじなどで小さな穴をたくさん開ける。

 3. 2を、昼間は温度が上がりすぎないように日向に置き、夜は温度が下がら
  ないように風呂場の浴槽に浮かせるか、居間や台所の調理台付近など暖
  かい場所に置く。

 4.玄米は発芽が始まると、米から出たアクなどが発酵して悪臭を放つように
  なる。これを防ぐために、十一〜三月の寒い時期は六〜八時間ごとに二回
  ほど、六〜九月の暑い時期は五〜六時間ごとに五回ほど、それ以外の時
  期は五〜六時間ごとに二〜三回ほど途中で湯を入れ替える。

  湯を入れ替えるときは、一度玄米をザルに上げて全体を軽く洗い、再びバ
  ットに戻して新しい湯(30℃)をヒタヒタよりも少し多めに入れる。同じくラッ
  プをかけ、小さい穴をたくさん開ける。

 5.二四〜二八時間ほどたつと、約八割の玄米が発芽する。ここでザルに上
  げ、軽く水洗いする。すぐに食べる場合は、といだ発芽玄米を電気釜に入
  れ、少し多めの水を加えて炊くと、ふっくらとした歯ざわりに仕上がります。

  また、すぐに食べない場合や、発芽玄米をそのたび作るのはめんどうとい
  う人には、発芽玄米を作った後、保存しておくことをおすすめします。その
  際、湿ったままの状態で保存すると、芽が成長してしまったり、腐ったりして
  しまうので、水をよく切ったあと、新間紙の上に二〜三日間天日干しをし
  ます。十分に乾燥させた発芽玄米は、容器などに入れて冷暗所で保管す
  れば、一ケ月ぐらいもちます。

★炊き方★

 普通の電気釜で炊けます。発芽玄米と白米をいっしょに炊くと食べやすいで
 す。混ぜる比率は1対1が理想です。