■小麦粉は使用部分で危険度が異なる
輸入の小麦にはポストハーベストが施されています。
これは貯蔵中・輸送中に病害虫やカビが発生しないように収穫後に散布される農薬で
、輸入食品に残留することが確認されています。小麦は外皮に包まれた玄麦の状態で輸入され、
日本の製粉工場で全体量の約25%を占める外皮が取り除かれ、中身だけが小麦粉となります。
そのため農薬は80%ほどが取り除かれることにはなりますが、残留の度合いは部分によって異なります。
小麦粉は食品の用途によって小麦の使用する部分が違っています。
小麦の中心部だけを取った1等粉はカステラ、スパゲティなどに使われ、
外側の3等粉はクッキーやパンに使われます。学校給食用などの安いパンは外皮に近い部分が使われています。
外側ほど残留農薬の濃度が濃くなっているので、農薬の被害が出やすい子供が危険にさらされていることになります。
こういった残留農薬の危険性は玄米についても言えることです。
精白米は玄米の籾殻、胚芽などを取り除いたもので、玄米の外側には農薬などが付着、
浸透している可能性が高く、この部分が取り除かれている精白米は玄米に比べると安全性が高いといえます。
逆にいうと、玄米や発芽玄米は農薬が使われている場合には残留している可能性が高いので、
できれば有機栽培のオーガニック商品を選ぶようにしたいものです。