俗説3 腹持ちがよい
腹持ちが良いということを裏返せば、消化に悪いと言うことです。
事実、玄米食の場合、本当に良くかまなければ、消化不良を起こすことさえあり、
かえって肝臓等に負担を及ぼすことがありますので、病中病後の胃腸の弱っている方には不向きと考えます。
俗説4 植物繊維が多く含まれる。
これも、事実であるが、植物繊維などは玄米でなく、野菜を規則正しく食することが大切で、別に玄米に頼る必要は無いのです。
俗説5 白米は撒いても芽が出ないが、玄米はこれが出るので生命力があるから
この意味で玄米を考えるなら、玄米を煮炊きしないで食べることが条件となるでしょう。
玄米を生で食べるという話はあまり見聞きしません。
俗説6「玄米を食べたら体調が良くなった。やせた」と聞くから
肥満体の人が玄米食を始めると次第に体重が減少していくことがあります。
体重が減少していく理由としては前項にも共通することですが、
玄米食では栄養成分の吸収率が白米食より良くないということが挙げられます。
具体的に玄米食での栄養吸収率は90%で、白米のそれは98%である。
比較すると10%ほど吸収効率が良くありません。
やせることで、体調が良くなることは多々有りますが、他の栄養のことを考えますとそれで良いのでしょうか。
その他にも
玄米を炊く時に使われる、天然塩の中の悪性にがりが体に悪い影響を及ぼす。
http://www.naturaldiet.net/report/kobasi9-5.html などいろいろ考えられます。
また、食物アレルギーのあるかたも要注意です。
アレルゲンになるグロブリンなどのタンパク質は米の表面に多く存在するので、
食物アレルギーのある方は玄米食は避けてください。
食物アレルギーの方が、玄米、ゴマなどを食べいると、米やゴマがアレルゲンになることがよくあります。
また、米グロブリンはイネ科に共通のアレルゲンなので、ヒエ、アワ、キビなどにも同時に反応することがあります。
最後に結論として
人の身体には玄米と白米のどちらが有益なのでしょうか?
玄米と白米のメリット・デメリットを考慮すると『白米を食べて副食物でその不足を補えば良い』ということになります。
具体的には玄米ではなく白米(胚芽米)を食べて、副食物として牛乳・卵・ナッツなどのビタミンB1を豊富に含む食品を摂取することです。
それでも玄米食が好きだというかたは以下の点に注意すべきでしょう。
a. 種皮の残留農薬に気をつけること
b. 大量の野菜や牛乳を摂取してミネラルの欠乏に陥らないように気をつけること
食物は美味しく、健康的に食べたいものです。