【食育】玄米菜食のマクロビオティック7【ロハス】

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日本の伝統的な食事である和食と、明治になって欧米から輸入された洋食。現
在では朝食にパンを食べ、お昼はスパゲッティ、夜はステーキという人も多い
のでは? でも実は生活習慣病の中には、こういう西洋風の食生活が原因にな
っていると思われるものもあるんです。では、どうして洋食が病気の原因にな
るのでしょうか? 和食ならいいのでしょうか?
【質問】 和食と洋食を比較した栄養価の違いはどのような点ですか?
【解答】 昔のいわゆる伝統的な日本人の食事は炭水化物(お米)が中心で、そ
れに梅干、味噌汁など塩分の高いものをつけ合わせることから胃に負担がかか
り胃がんになる人が多かったのですが、最近(この30〜40年くらい)は栄養バラ
ンスが改善され、世界で一番の長寿国になっています。それに比べて洋食は脂
質(中でも飽和脂肪酸)が多く、また蛋白質も多いので心疾患や糖尿病などにか
かる人が多いのです。 (FH)
【質問】 外国人と日本人の体格の違いは栄養のせいですか?
【解答】 日本人の体格が西洋人に比べて小さめなのは遺伝的なもので、アメ
リカに移民した日本人の子孫(3世や4世)の生活環境(栄養)はほとんど白人と
同じはずですが、決して白人と同じ体格にならないことからもわかります。け
れども、同じ日本に住んでいる日本人でも最近は昔に比べて身長が伸び、これ
は明らかに遺伝ではなくて食生活の変化のためでしょう。アメリカ在住の日本
人に体格の良い人が多いのも彼らの食生活が日本でのそれとは違うからだと考
えられます。結局体格の違いの原因は遺伝と環境(栄養)を合わせたものとい
うことができます。(FH)
http://www.nutritio.net/question/FMPro?-db=question-bbs.fp5&-lay=main&-Format=detail.htm&hatugenID=26&-Find
【質問】 洋食は油脂類が多いといわれますが、栄養のバランス(蛋白質、炭水
化物、ビタミン類など)は大丈夫ですか?
【解答】 伝統的な懐石料理などの和食は小量多品種の食材を使うので栄養の
バランスは比較的良いのですが、同じ和食といってもごはんに味噌汁と梅干だ
けの炭水化物に偏った食事ではバランスが良いとは決していえません。洋食は
脂質、蛋白質が多いので栄養のバランスが良いとはいえません。また和食の場
合は炭水化物を消化するのにビタミンB1,B2が必要なのでごはんばかり食べてい
るとこれが不足勝ちになります。洋食の場合には、蛋白質を代謝するのに必要
なビタミンB6が不足しがちになります。また食物繊維は和食には豊富に含まれ
ていますが、いわゆる洋食には少なく、これが大腸がんが多い原因のひとつに
なっています。さらに、欧米では加工食品を多く摂るためビタミン、ミネラル
が不足しがちです。でも日本でも加工食品の消費は増えていますので、これは
どちらかといえば、和食洋食の問題というより加工食品かそうでないかの違い
の問題ですね。(FH)
【質問】 日本人はいつ頃から、なぜ洋食を好むようになったのでしょうか?
【解答】 好むというより実際に家庭の食卓が洋食化した原因はいくつ
かあると思いますが、ひとつは朝食に毎朝ごはんを炊かなくてもすむパンが共
働きの夫婦はもちろん少しでも家事を軽減したい主婦に人気がでたことでしょ
う。また、フライパンを使って油の消費を高める運動を戦後栄養士らがしてエ
ネルギーをお米だけでなく油からも摂るようにすすめていったことも洋食化の
きっかけのひとつだと思います。きつい農作業をこなすために毎日3000キロカ
ロリーをほとんどごはんだけから摂っていた昔の人は、それが胃にかなり負担
をかけて胃がんになることが多かったのですが、洋食化のおかげでかなり少な
くなりました。ただ最近はそれが行き過ぎて脂質、蛋白質中心の生活になり、
別の生活習慣病(動脈硬化、糖尿病など)が問題になってきました。(FH)
http://www.nutritio.net/question/FMPro?-db=question-bbs.fp5&-lay=main&-Format=detail.htm&hatugenID=26&-Find
■日本人と動物性たんぱく質  
動物性たんぱく質の摂取量の増加と平均寿命の延びは相関関係にある
 日本人の平均寿命は、今から50余年前の昭和20年頃まではきわめて
低い水準にありました。厚生省が発表している簡易生命表によります
と、100年余りさかのぼった明治24年から同31年の間の平均寿命は、男
性35歳、女性37歳。大正10年頃は、男性47歳、女性50歳。今からおよ
そ50年以前の昭和 22年は、男性が50歳、女性54歳が平均寿命でした。
 しかし、昭和25年頃からの平均寿命の延びは著しく、昭和34年には
男性が65歳を超え、翌35年には女性が70歳を上回りました。