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OpEdNewsのサイト 2007年5月6日付

ジョン・R・モフェット医師著

(見出し)冗談でなしに世界を毒殺する中国

本日のニューヨーク・タイムズ紙の見事な調査報道記事で、規制なし・野放し状態の
中国の化学薬品会社について書かれていた。これらの中国の会社は、不凍液に使われ
る(生命体には当然毒性の)ジエチレングリコールを、食物/調剤であるグレードグリ
セリンとのラベルをつけて大量に世界に向け出荷、少なくとも7カ国において何千人も
の人々を殺したのだ。

(オリジナルのNYタイムズ紙のサイトはこちら。7ページにもわたる長文の記事。傑作です)
http://www.nytimes.com/2007/05/06/world/americas/06poison.html?hp

事実、ジエチレングリコールがパナマからインド、そしてバングラデシュまで及ぶ国
々に行き渡るまでの長い間に、コンテナの名札からは製造業者名が取り除かれて行き
、その一方、内容物は99.5%の純粋なグリセリンと述べる、改ざんされた試験結果が加
えられていた。 実際、ドラム缶の内容物は同じ純粋でもほとんど純粋なジエチレング
リコールに汚染物質少々含有、というとんでもないものだったのだ。

バングラデシュにおいて少なくとも1件起こった薬物中毒事件では、グリセリンと信じ
てジエチレングリコールが使われて製造された解熱剤を服用した多くの人々が死亡。
医師たちの予想によると、死亡者数は数千または何万人に上る。さらにより最近パナ
マで起こった事件は、同様にグリセリンと信じて実際はジエチレングリコールで製造
された咳止めシロップを飲み、何百人もの人々が死亡した。

ニューヨーク・タイムズの記事は非常にうまく書かれており、私は、皆さんに是非、
それを注意して読んでいただくことを勧める。そして、人々やその家族たちが、日々
消費する製品の中の原材料・成分がどこから来ているか少しも知らないで消費してい
ることを考えて欲しい。USDA米農務省とFDA米食品医薬品局は現在、米国全土で販売さ
れている食品・薬物のほんのわずかな一部分を検査するだけにとどまっているのだ。

中国は、我ら米国が限りなき資本主義を他の国々に輸出・発信するとき起こることへ
の直の視線を我々に向けている。 与党の皆さんも野党の皆さんも、資本主義というも
のは、政府による監督がないときでも、自己規制能力を持っていると信じている。し
かし、中国を始めとする他の発展途上にある資本主義国家の現状は、この概念が完全
に誤っていると立証している。

与党の皆さんも野党の皆さんも、FDAやUSDAなどの監督機関を改造し、また同時に米国
の産業を規制緩和したいと考えている。彼らは、たとえこれらの政府機関を改造・排
除できなくても、資金を供給ぜず兵糧攻めをしたり、自分達の息のかかった法人から
天下りを配置したりするだろう。

最近表ざたになった汚染ペットフードと、そして今度は汚染薬品は、どうも氷山の一
角ではないだろうか。中国からのジエチレングリコール汚染は一般に公表されていな
いだけで、少なくとも1992年から続いている問題なのだ。もっとずっと多くのいまだ
報告されていない食品・薬品の汚染例が多数あるように思われる。

また、もうひとつ興味深い事実は、グリセリンは特定のペットフードの中の一般的な
成分であること、また、毒性のあるジエチレングリコールは、最近のペットの例のよ
うに腎不全を引き起こすということだ。 私の個人的な考えだが、FDAは汚染ペットフ
ードを検査する際、この毒性の溶剤の存在もチェックしてみてはいかがだろうか。

与党の皆さんも野党の皆さんも足を引っ張り合っているのはよいが、身近にせまって
いる危険に注意されたい。あなたの子供が次に服用する咳止めシロップのボトルで、
限りなき資本主義の恩恵を受けてしまうかもしれないのだ。