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テンプレ:
イチョウ葉エキスに健常高齢者のボケ予防効果なし
bizns.nikkeibp.co.jp/cgi-bin/search/wcs-bun.cgi?ID=202529&FORM=biztechnews
試験協力者の平均年齢は69歳で、4割が男性。
知能検査の一種であるミニ・メンタル・ステート検査(MMSE検査、30点満点で26点以上は正常範囲)の平均点は28.8点だった。
研究グループは、服用期間の前後でWAIS-R試験やWMS-R試験など、
記憶力や注意力といった認知機能を評価する試験を受けてもらい、14項目について服用前後のスコアを比較した。
その結果、イチョウ葉エキスを服用した人だけでなく、プラセボを服用した人でも、ほとんどの項目で服用後にスコアが上昇。
この上昇幅は、実薬とプラセボとの間で、統計学的にも臨床的にも意味のある差とはならなかった。
友人や家族による客観的な評価でも、2群の間に差は認められなかった。
研究グループは、今回の試験結果と対比する形で、先に行われた痴呆患者に対するプラセボ対照試験の結果の解釈を批判。
ごく弱いエビデンスしかないにも関わらず、ドイツでは毎年500万枚の処方箋が出され、
米国でも1997年実績で240万ドル(日本円で約2億8000万円)を売り上げていることを指摘し、
安易な服用に警鐘を鳴らしている。