フィチン酸(IP6)−−IP6 は、細胞の成育に欠かせない物質として知られています。
最新の研究により、生体内でIP が様々な生理活性作用をすることが明らかになりました。
がんの予防、脂肪肝や動脈硬化の抑制、心臓血管病の予防、尿路結石や腎結石の予防、
抗酸化作用など多岐に亘っています。
このフィチン酸は、アルカリと結合して中性の塩になる性質をもっているため、
フィチン酸は鉄やカルシウムがあると、それと結合してフィチン酸塩をつくってしまい、
フェチン酸により体内のミネラルが排出されることから継続的な玄米食は危険という意見もあります。
しかし、メリーランド大学のシャムスディン教授らの動物実験で、
IP6 が血液中のミネラル(Ca 2+ 、Fe 2+、Mg 2+、Zn 2+)の
濃度に影響を与えなかったことを立証しました。