5-htp 天然の抗鬱剤と呼ばれているけどどうなの?

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511抗うつ薬として その1
図書館で5HTPに関して興味深い記事が掲載された本を見つけた
長くなるので、興味の無い人は読み飛ばして欲しい。

タイトルは、「パニック障害セミナー2004」日本評論社刊
学者、医師によるパニック障害に関するセミナーでの発表をまとめたものだ。
注意していただきたいのが、共済にグラクソ・スイスクライン株式会社が企業
としては唯一名を連ねていることである。グラクソはパキシル
(選択的セロトニン再取り込み阻害薬=SSRI系抗うつ剤)の発売元である。
512抗うつ薬として その2:2006/05/26(金) 11:33:40 ID:???
記事の内容

「L−5HTPはなぜ抗うつ薬として採用されなかったか」
セロトニンの直接の前賭物質であるl-5-hydroxytrptophan(5−HTP)
は、当初、抗うつ薬として期待されていた。L−5HTPを服用することによ
り脳内のセロトニン濃度は大脳皮質や視床下部、海馬、扁桃体など脳内各部
位で数倍上昇する。セロトニン・ニューロンからのシナプスに大量に大量に放出さ
れるセロトニンが受容体側に及ぼす影響はセロトニン再取り込み阻害薬より
はるかに高度と考えられる。うつ病にたいするL−5HTPの有効な効果は報告
されたこともあったが、めまい、嘔吐、易刺激性などの気分障害が高頻度に
発現されるため、抗うつ薬として一般化することはなかった。スウェーデンの
H.S.SharmaはL−5HTPは血液脳関門の透過性を数倍増加すること、また、
脳血流量を著名に減少することを見いだした。このことがL−5HTP服用
時に発現するきわめて不快な症状をもたらすと考えられる。ここで注意を要
することはL−5HTPによる血液脳関門の透過性亢進と脳血流量減少はセロ
トニン5HT2受容体を介して発現すると考えられることである。同様の現象
がSSRIによってももたらされ、体質的に副作用の発現しやすい個体では
SSRIによるparadoxical reactionを発現するのではなかろうか。
513抗うつ薬として その3:2006/05/26(金) 11:34:30 ID:???
ここからは私の感想

臨床試験にどれだけ多量の5HTPを使用したかは判らないが、サプリメント
としての推奨量を使用している方々からの2ちゃんねるへの書き込みは、
効果が無いというものはあっても、副作用を訴えるほとんど無い。
逆に、グラクソが発売しているパキシルの副作用に対する服用者の悲鳴のような
書き込みは、メンタルヘルス板の名物のようなものである。(注意:服用初期と
断薬時を除けば従来の抗うつ剤より副作用は少なくなっている。ただし断薬時は
体質により大変なつらい思いをする)
本の内容と2ちゃんねるへの書き込みの違いは何処から来るのだろう。
非常に安価でサプリメントレベルで使用するならば副作用がほとんど無い
5HTPは、薬として企業にとってうまみが無く、非常に邪魔な存在ではないのか?
実際パキシルの薬価は非常に高く、うつ病のための最大処方量40mgで
482.2円、30日分で14,466円、三割負担でも4,340円である。
副作用バリバリで、所詮は対処療法にしかならない高価な抗うつ剤を飲むならば、
5HTPとビタミン・ミネラルを十分に取って、自分の中でセロトニンを生成する
能力を高めていった方が良い選択なのではないだろうか。
514513:2006/05/26(金) 11:42:50 ID:???
>効果が無いというものはあっても、副作用を訴えるほとんど無い。
5HTPにより夢見が悪くなるという書き込みがありますので、下記の
ように訂正させていただきます。

効果が無いというものはあっても、重い副作用の訴えはほとんど無い。