★★★ 大相撲名古屋場所:けいこ場ぴりぴり 報道陣に非公開 ★★★
2010年6月30日 20時42分 更新:7月1日 0時35分
(北の湖部屋宿舎の労働会館の張り紙=名古屋市熱田区で2010年6月30日、
鈴木英世撮影) 11日に初日を迎える大相撲名古屋場所(愛知県体育館)を前に、
各部屋が力士たちのけいこを非公開にし始めた。多くの力士の関与が判明した
野球賭博問題などで一時は開催が危ぶまれた名古屋場所。原則公開だった
従来の慣例を覆す対応に、各部屋のピリピリした雰囲気が漂っている。
名古屋市熱田区の北の湖部屋の宿舎入り口には6月下旬「報道関係者の
出入りは固くお断り致します」との紙が張り出された。
同部屋は、09年の名古屋場所で暴力団幹部が維持員席で観戦していた
問題を受けて閉鎖された木瀬部屋力士を受け入れた。それだけに、他の部屋
以上に報道に対して神経質になっている様子。同部屋では木瀬部屋から移籍
した十両・清瀬海関(25)の謹慎が決まっているが、土俵の周辺には簾(すだれ
)が張りめぐらされ、中の様子はうかがえない。
野球賭博への関与で謹慎処分とされた力士や親方のいる阿武松(おうのまつ)、
武蔵川、境川部屋も、けいこ場から報道陣をシャットアウト。愛知県一宮市の
佐渡ケ嶽部屋も一般ファンをけいこ場に入れず、撮影は禁止。除名か解雇が
決定的な大関・琴光喜関(34)は姿を見せなかった。
横綱・白鵬関(25)がいる宮城野部屋はけいこを公開したが、取材には応じず
じまい。宿舎内に戻ろうとする横綱に報道陣が話しかけても、付け人が「ここから
先は入れません」と遮った。地元後援者による場所前恒例の激励会も中止にな
った。同部屋付きの熊ケ谷親方(52)は「先方から中止を伝えられた」と話した。
【村社拓信、鈴木英世】
http://mainichi.jp/select/today/news/20100701k0000m040072000c.html