>>987 http://www.daily.co.jp/newsflash/2010/01/26/0002666978.shtml (デイリースポーツ)
文科省“貴乃花封じ”に待ったかけた!
大相撲の貴乃花親方(37)=元横綱貴乃花=が立候補を表明している日本相撲協会の理事選(2月1日投開票)で、時津風一門で投票用紙を立会人に見せてから投票するよう指示が出ていた問題で、所管官庁の文部科学省が25日、協会に問い合わせをしたことが分かった。
無記名投票を定めた寄付行為施行細則にのっとり投票が行われるか確認するためのもので、協会は「誰にも見せずに投票する」と返答。一部の親方が反発していた“貴乃花封じ”に文科省が“待った”をかけた形だ。
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相撲協会を担当する競技スポーツ課は、一連の報道を受け、協会に問い合わせした。協会は「一門の立会人に見せたりせずに、無記名で誰にも見せずに投票します」と返答。
同課の担当者は、もしも返答通りに投票が行われなかった場合、「事実関係を調査します」とした。
仮に、立会人の事前チェックが入ったと貴乃花派の親方が文科省に通報すれば、選挙の無効も視野に入れた調査が行われることになる。
文科省からの問い合わせを受け時津風一門では、立会人に票を見せて投票することを取りやめる連絡が回った。
文科省が調査に乗り出す根拠となったのは、選挙規則を定めた寄付行為施行細則第30条だ。
「評議員会において評議員の単記無記名投票により行う。選挙は相撲道の本旨に鑑(かんが)み、名誉と品位を汚すことなく厳正に行われねばならない」とある。
施行細則は協会の裁量で決められることだが、同担当者は「自分で決めたことは守りなさいということ」と順守を求めた。
協会全体ではなく、一門内でかけられた縛りに文科省に発言権があるかについては「役員選ともなれば協会全体にかかわることなので」(同担当者)と判断された。
しかし、造反票を阻止する手だてがなくなった訳ではない。8年前の選挙では、投票用紙に書く名前の一部を強くはねさせたり、カタカナ表記にさせたりして、誰が誰に投票したかを判別できるようにした例がある。
ある協会員は「結局は誰が裏切ったかはわかるもの」と話す。
文科省の“援護射撃”も貴乃花親方の選挙戦がイバラの道であることに変わりはない。
(2010年1月26日)