57 :
待った名無しさん:
大相撲の八百長疑惑を報じた「週刊現代」の記事に、名誉を傷つけられたとして、日本相撲協会と現役の力士らが損害賠償を求めている。
その裁判に、証人として出廷した元小結「板井」の板井圭介さんは「現役時代は横綱や大関が約70万円で勝ち星を買っていた。朝青龍の対戦相手も土俵上で不自然に力を抜いており、今も八百長は行われている」と証言した。
板井と言えば、宝島社から出ている「大相撲最強の力士」というムック本にこんなことが書いてあった。
「大相撲史上最大の八百長工作者である板井は単なる八百長の仲介人ではなく、大関も夢でないほどの実力者であった」と。
板井は実力者であったからこそ、星を高く売ることができた。
星を買わない相手には、ガチンコの勝負で勝って、優勝争いから脱落させる。
三役に土をつけるほどの実力があったから、暗躍することも可能だった。
大関・横綱になる道を選ばず、裏方に徹する生き方は、プロレスのポリスマンにも似ている。
板井は、表舞台に出る前の藤原喜明みたいな存在だったのかも知れない。
板井さんの八百長発言を受けて「八百長があるのなら、なぜ、日本人力士の横綱がでないのか。おかしいじゃないか」と言う人がいる。
確かにそうだと思う。
58 :
待った名無しさん:2008/10/16(木) 00:03:29 0
きっと、八百長があったとしても、それは日本相撲協会が主導してるわけじゃなく、個々の力士の間で行われていることなのだろう。
もちろん、八百長を主導できる人は、かつての板井のような実力者であるはずだ。
実力のない者が星を売り買いすることなんてできない。
もし、朝青龍が本当に星を買っているとしたら、それは朝青龍が「相手の戦意を奪い取るほどの実力者」だという証明でもある。
八百長をやってるから本当は弱いんだ、というのではなく、真の実力者だからこそ、楽して星が買えるのだ。
世の中にはお金で買えないものもある。プライドがそうだ。
板井さんが現役の頃も、八百長なんて我慢ならんと考える力士はいた。
先のムック本によると、元横綱の大乃国がそうだったという。
板井との対戦成績は8勝8敗。
板井の幕内での通算勝率が4割3分であったことから考えてみても、不自然な戦績だ。
大乃国は板井とガチンコで対決していた。
8勝8敗という戦績は、ふたりにとって誇らしい記録なのだと思う。
板井だって、八百長ばかりしていたわけじゃなく、真剣勝負もしていたのだ。
ガチンコで勝負する力士もいる。星を買っている力士もいる。星を売ることに徹する力士もいる。
色んな人がそれぞれの信念でぶつかり合う模様は、まぎれもなくガチンコだと思う。 土俵の上に八百長相撲はあっても、人生に八百長はない。
星を売り買いするのも真剣勝負なのだ。
余談だけど、国民栄誉賞横綱である千代の富士の連勝記録を53でストップさせたのも、大乃国だったんだ。
千代の富士、大乃国、板井。
彼らがいた頃、相撲は確かに面白かった。