>>30 違いますよ。確かに国技は、漢語でなく明治にできた和製語の可能性が
高いです。ただ文政期に囲碁に対して使われたことはあるようです(風見氏)。
明治30年発行の中馬庚氏の書いた「野球」に「此技は、北米合衆国の国技にして」
とあるそうで、私の分かる範囲ではこれが一番古いですです。
相撲に関しては黒岩周六氏が明治34年刊行の三木貞一氏編相撲史傳の
序文に「角力は日本の国技にして」と言っているようです。(以上彦山氏)
国技館の銘々の由来となったのは、国技館開館の少し前に作成された
初興行披露状「表題 大角力常設館完成 副題 初興行御披露」の中にある
「角力は日本の国技」によるものと風見明氏は言っています。
ともかく「国技」という言葉を相撲協会が作ったと言うわけではありません。
しかし相撲が国技であるということは相撲協会自身が言っているのも事実です。
昭和の始め東西合併した時の財団法人大日本相撲協会寄附行為の
第2条で「本協会は本邦固有の国技たる相撲道の探遠なる研究に勉め」と
宣言しており、現在の財団法人日本相撲協会寄附行為でも第3条で
「この法人は、わが国固有の国技である相撲道を研究し」 と言ってます。
http://www.sumo.or.jp/kyokai/goannai/0024/index.html それ以前の東京大角觝協会申合規約(明治29年5月施行)では
第3条「当協会は東京大角觝取締上に関する諸般の事を処理し、
且つ風儀の改良技芸の上達を図る為設くるものとす。」となっており
当然国技という言葉は出てきません。 寄附行為から「国技」を削るためには
「(寄附行為の変更)第43条 この寄附行為は、理事現在数および評議員現在数の
各々の4分の3以上の議決を経、かつ、文部科学大臣の認可を受けなければ
変更することができない。」とありますので、理事及び評議員を説得し、
文科省のお役人の認可を受ける必要があります。相撲から「国技」を剥奪するため
にみなさん頑張りましょう。次回会合は9月場所「両国相撲常設館」で
行いますのでご参集ください。尚武館に集まってしまった人は分科会でも
行っておいて下さい。