憲子ウザイ

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124花田憲子『凛として・・・。』より
晴れて十月二十三日、私たちは二子山部屋の後援会会長だった安西浩・東京ガス会長ご夫妻
のご媒酌で、結婚式を挙げました。
披露宴の後、私たちは、当時フジテレビの看板番組だった『スター千一夜』の収録のために、
スタジオに向かいました。紋付羽織袴の関取とお色直しの振袖の私は、日本閣から迎えの
車に乗り込みました。(中略)
でも、私には気がかりなことがありました。打ち合わせのとき、ディレクターの方にこっそりと、
「もうおわかりでしょうけど、番組の中で本当のことが言えないことが一つあるのですが・・・。
申し訳ありません」
と謝ったのです。というのは先代の意向として満さんから、
「妊娠していることは、絶対に言ってはいけない」
と伝えられていたからです。でも、何ヶ月か経ったら、それが嘘だということがわかって
しまうでしょう。私は本当のことをお答えしたいと思っていたのですが、自分の意思を通す
ことは許されませんでした。
「正直な方ですね」
と皆さん、好意的に受け止めてくださいましたが、私の心には小さなトゲが引っかかったまま
になりました。
後の話になりますが、光司と景子さんが結婚式を挙げたとき、景子さんのお腹には優一君が宿って
いました。
このことには私も大変責任を感じております。親方をはじめ周囲の人たちは、マスコミがどう書き立てる
かを心配するあまり、決して本当のことを言ってはいけないと主張し、結局はその意見に押し切られてしまった
のです。
でも、こういうことは隠せることではございません。その後、女性誌などで景子さんバッシングが始まったとき、
本当に残念でなりませんでした。