【言葉】「あいつ、超やばいし」。若者の間で「やばい」は、褒め言葉で感嘆の意味があるらしい
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1217232509/ 「あいつ、超やばいし」。高校生の息子が友達のことを言っていた。えっ、また一緒に悪さをしでかしたのか。
夏休み前、学校から成績表をもらってきた晩の一こまだ
▼だが、よく聞けば、その友達は学年トップの好成績で、たいしたものだと感動している様子だ。
若者の間で「やばい」は、褒め言葉で感嘆の意味があるらしい
▼その一方、低空飛行の当人の成績はどうなのか。すると「微妙。っていうか、まだ先は長いし」ときた。
「微妙」と言われては、二の句が継げない。「っていうか」もないだろう
▼ベストセラー「問題な日本語」とその続編によると、「微妙」は判断は難しいけれど、
肯定的な評価はしてないよ。そんな気持ちをオブラートで包むように話す時に、若者がよく使う。
「っていうか」も同様に、判断を避ける時に使う便利な流行語だが、優柔不断とも受け取られかねないとある
▼文化庁の国語に関する世論調査では、約八割が「今の国語は乱れている」と答えた。
誤った敬語や若者の流行語に戸惑っている人も多い。意味の理解では、「憮然(ぶぜん)」
(失望しぼんやりとしていること)を、「腹を立てている様子」と誤解している人が七割を超えていた
▼「若者が仲間同士でしか話さず、家庭や地域も教えないので、違う言葉に触れられない。
言葉は変化するものだが、本来の使い方を尊重したい」。「問題な日本語」編者で柏崎市出身の言語学者、
北原保雄さんの話を思い出す。「憮然」の意味を小欄もずっとはき違えていた。心境は微妙そのものだ。
新潟日報
http://www.niigata-nippo.co.jp/nipposho/index.asp?nipposhoNo=746