「体力強化のため」と称して吹奏楽部の部員をプールで練習させ、女子生徒の体に触るなどしたとして、
大阪市教委が市立中学の40歳代の男性教諭を1か月の停職処分にしていたことが20日、わかった。
市立小の50歳代の男性教諭も児童への性的いやがらせ(セクシュアルハラスメント)で諭旨免職になっていた。
いずれも、同市教委がセクハラなどの被害救済のために設けた「サポートルーム」への相談で発覚した。
市立中学のケースは昨年5月ごろ、同ルームに生徒の母親から「娘は吹奏楽部なのに、
顧問の教師が水着に着替えさせてプールで練習している」などと連絡があった。
市教委で確認したところ、この顧問は体育教諭でもあり、平泳ぎの指導と言って体に触るなどしていた
こともわかった。教諭は「クラブ活動の一環で、体力アップのためにやった」などと弁明したが、市教委は
セクハラと認定して同年12月、停職1か月とした。教諭は7年前には「指圧」と言って女子生徒の体に触れ、
戒告処分を受けていた。
小学校のケースは、昨年10月、小学2年生の児童の母親から「担任教諭が女の子だけを度々おんぶやだっこをして、
子どもたちが嫌がっている」と電話があった。市教委は、男性教諭に事実を確認し、今月、諭旨免職にした。
市教委によると、同ルームには昨年4月から12月までに、児童・生徒が受けたセクハラ被害について12件の相談があり、
半数の6件は教職員が加害者という。市教委は、処分した2件以外の4件についても事実関係を調査している。
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040321i501.htm ヌー速より