667 :
98 :04/02/29 02:22 ID:thQBSxpX
ツテがないわけじゃないが、そこまで踏み込むのは塚原康子センセに任せたい気分。 個人的に質問したいのは、もうちょっと前の時代だし、どっちかってと民間吹奏楽なので、 特に質問は思い付かないですが、 軍楽隊内部でも「ブラスバンド」って言ってたんですか? (山口常光がブラスバンドって使ってた) いつごろからブラスバンドとかブラバンとか言ってました? という、このスレ的どまんなかを、ひとつお願いしたい。 話題を合わせるために、可能なら楽水が出してる「海軍軍楽隊」山口「陸軍軍楽隊史」 無理なら谷村「行進曲「軍艦」百年の軌跡」で予習しる。
98さん、ありがとうございます。 ちなみにその人は陸軍軍楽隊の出身です。 戸山学校卒業後、満州に渡り、終戦はフィリピンで迎えたそうです。
お話伺ってきました。 昭和15年に満州に渡り、昭和17年にフィリピン派遣軍軍楽隊に志願、フィリピンにて終戦を迎えたそうです。 で、軍楽隊では「ブラスバンド」という呼び方はしなかったそうです。 「戦後、アメリカの呼び方が広まってからでしょう」との意見で、私が 「大々的にブラスバンドと呼ばれ始めたのは、昭和6年くらいのはずでは?」と言うと、 「ほう、それは知らなかった」とのお返事。あまり興味はなさそうでした。 著書を一冊頂いたのですが、やはりフィリピンでの出来事が中心で、斎藤 新二さんの「軍楽兵よもやま物語」もご存じで、 「彼がビルまでの経験を書いて、私がフィリピンでの経験を書いたけど、ニューギニアのことが何もわからない。大勢死んでしまったから」 と残念がってました。ちなみに斎藤氏は「よもやま」で出版されて、二年くらいたってからお亡くなりになったそうです。 戦後はバンドマンとなってアメリカ兵あいてに音楽をやり、音楽事務所を設立するほどになったのですが、 体のあちこち病気になってしまい、ダウン。 一切仕事から手を引いて、体験談を書き始め、平成14年に自費で出版したのですが、 出版社の仕事ぶりが悪くて、あまりよくない本になってしまったと悲しんでました。 「出来ればもっとよい作りにしたいし、内容も詳しく系統立てた物にしたいんだけどね」 他には陸軍軍楽隊の内部の、芥川也寸志氏や團伊玖磨氏のこととかをちょっと。
670 :
98 :04/03/03 02:33 ID:swkLQ8Sc
乙です。 「ブラスバンド」が広まったのは昭和12-14年あたりじゃないかと、いまんとこ考えてます。 本を眺めながら、もう一度語り直してもらってテープに残して、 テープ起こしまでやってくれたら原稿へのリライトはおれがやってもいいですよ(w
671 :
名無し行進曲 :04/03/06 20:38 ID:vo1F4lJ8
age
672 :
98 :04/03/26 00:30 ID:AGTTb03s
吹奏楽の問題点のなりゆきで一度勉強会みたいなことをすることにしました。 とりあえず連絡係は98がやりますんで、参加可能の方は メールください。名前とハンドル名とおよその住んでる場所 (場所を決めるときに考慮できそうなら考慮したいので)くらいを書いて送ってもらえれば、 サブジェクト名98で返信します。以後のやりとりや詳細は決まり次第メールで。 とはいえ、 日程は5月後半の予定ですが北海道の人次第、しかも「コンポージアム」と重なると延期かも。その場合は日曜の午前中か? 会場も募集中ですんで、広い家の人とか教室使える立場の人はご協力お待ちしております。 何が出来るかは、もうちょっと具体的になってから考えます。 参加者に制限はないですが、今の時点であんまり拡散するのもなんなので、 コピペ先はうまく選んでよろすく。 質問などは問題点スレを使うってことで、誘導よろすく。
673 :
名無し行進曲 :04/04/06 13:48 ID:GGjFewjX
4月17日の土曜日、横浜の開港記念会館で、 ペリー来航150周年記念で、講演とペリーの黒船に乗ってきた軍楽隊が演奏したであろう曲の 演奏が行われるそうです。 入場料は800円だそうです。
674 :
673 :04/04/18 02:37 ID:7j0OTAVj
行ってきましたが…期待はずれでした。 木管アンサンブル+合唱の「Hail Columbia」 小オケ+木管アンサンブルの「Yankee Doodle」 リコーダー合奏+木管アンサンブルの「America the Bautiful」 琴二重奏の「荒城の月」 二重唱+琴+ピアノの「Jeanie with the Light Brown Hair」 小オケ+木管アンサンブルの「America」(West Side Storyより) 軍楽隊は関係ないですね。 別の意味で期待していたシンポジウムで一件軍楽隊のことに触れられてました。 ペリー艦隊側の接待攻勢の件で、かなりの数の最新テクノロジーのお土産(ミニ機関車、線路、電信機、写真機等) パーティーの料理を賄うシェフにフランス人、軍隊行進、パーティーのバンド演奏やその訓練に イタリア人音楽家を雇う、などという説明で、 日本側からは物珍しさという視点で軍楽隊が語られるのはよく聞きますが、アメリカ側も きちんと格式として扱った演奏だったようです。
675 :
98 :04/04/29 02:46 ID:ErgRx/W7
黒船については、以来スレに書き込みがありました。 で、ちょっと私信めきますが、別掲示板で書かれていた昭和初期。 細川さんの連載の元になっていたのは、厚生音楽以前では、 月刊楽譜の工場音楽についての記事でした。これはそのうち複写する予定ですが未見。 それ以外は、歌謡曲史や楽壇史に記述があったと思います。 あとは雑誌関係を漁るしかないという、いつもの展開(苦笑)。 たとえば昭和13年の「音楽研究」で、「ナチスの音楽理論と音楽政策」という記事があります。 あとは、戸之下さんが詳しかったような。
あまりにも書き込みがないと、鯖が移転しているのかと思ってしまうな。
677 :
名無し行進曲 :04/06/13 19:30 ID:LcF65F2c
hoshuage
678 :
名無し行進曲 :04/07/15 04:47 ID:9YbrUXSn
hshu
679 :
名無し行進曲 :04/08/25 23:06 ID:cgSuiRF6
hoshu
680 :
名無し行進曲 :04/08/31 22:00 ID:wKPJ93+1
本屋でさぁ、中川牧三という101歳のじーさんの対談本があって、 世界最高齢の指揮者!ってあったから見てみたのよ。 朝比奈隆の先輩だかで、朝比奈を中国に呼んだのは自分だ!って言ってるの。 それはどーでもいいんだけど、吹奏楽連盟を作ったのもこのじーさんなんだって。 「国民の意識を一つにしようと思って作ったのだけど、陸軍と海軍(の軍楽隊)の主導権争いが 激しくてねー」だって。 俺は吹連の歴史には詳しくねーから知らんが、有名なのか?
681 :
名無し行進曲 :04/09/27 20:35:19 ID:ncgGIATf
RAB青森放送:伊奈かっぺいの「旅の空上の空」(月)8:00 もう何週にも渡ってヂンタと「美しき天然」の話題が続いてる。 「美しき天然」については毎週別バージョンを放送。時々リスナー による書籍情報の提供もあるのでためになりますわ。楽隊の話は あんまりないけど。 洋楽受容史に関心があって受信環境にある方はご参考に。
で、そのラジオで面白かったのは、 昔は楽隊ん中で下手な楽員を揶揄する言葉として「ヂンタあがり」 って言ってたって話。今日で言うところの「あいつは水槽...」ry ってのと似てるなと苦ワラ。
683 :
98 :04/10/01 01:37:51 ID:8Kn0B3co
>681-682 うおおおお。 書籍情報きぼんぬ。 つか録音してたら(ry 「あいつはヂンタだ」みたいな蔑称があったとは言われてるんだけど、 ヂンタって言葉は徳川夢声→堀内敬三ラインで広まったっぽいんすよ。 堀内『ヂンタ以来』を参考資料に上げていたり、文意から堀内本を参照していると思われるもの以外で、 ヂンタのことに触れているものってほとんどみたことない。 「天然」だとサーカス関係にちょっとあるかな。 うー。何週くらいやって、番組の時間はどれくらいなんでしょう? RABに電話しようかな…。
ヂンタの語源についても話題になってました。 98さんの方が詳しいと思うけど。 1)ジンタの奏でる音楽のリズムがワルツ風に 「♪ジンタッター、♪ジンタッター」と聴こえる という説。 2)仁丹の広告を提げて演奏していたので、それが通称に なったと言う説。 どうなんでしょ?
徳川夢声の書いた「夢声のブラスバンド」という文章があるのだが… 買った方がいいのだどうか、わからん。
あ、そうそう。話題の中核は「サーカス」だったんですよ。 音楽の話は「美しき天然」にまつわる部分の方が大きいです。 ・サーカスの曲と思われているが、実は佐世保女学校の生徒の ために書かれた曲である。 ・日本最初のワルツであり、当時の日本人にはかなりハイカラ に聴こえていた。 ・そのため、宣伝的な効果が高く楽譜の出版とともに広く演奏 されるようになった。ヂンタはそこに着目し、客寄せに使用 するようになった。 ・国内だけではなく、朝鮮満州にまで伝播し、シベリア抑留の 邦人間では望郷の歌として歌われてた。 といった話が進行中です。 >うー。何週くらいやって、番組の時間はどれくらいなんでしょう? 今週からは月曜の20:00〜21:30です。別に音楽番組じゃなく 地元タレントのフリートーク番組ですので、本人が飽きたら この話題は終わりでしょう。もう、ひと月ぐらいこの話ばかり です。
1が通説。2も堀内が書いてたんだったと思う。 ヂンタっていう言葉そのものは、夢声が使ってるから、 映画の楽士にも使われてるですよ。天然だとサーカスのイメージが強いけど。 で、もっと映画の楽士の演奏とかの擬音は、 「ぶうか、ぶうか、どおん、どおん」のほうが一般的だったみたい。 後年になってから、市中音楽隊一般にヂンタという言葉を使ってる感じ。 夢声は、昔を振り返って「ヂンタ」という言葉を出してる。それが昭和の初めで、 それを読んだ堀内は、その時点ではジンタという言葉を知らなかったっぽい。 市中音楽隊/楽隊広告は明治の半ば過ぎにはあったし、最盛期は日清戦争頃らしいんだけど、 その頃ヂンタと呼んでたかどうかがいまいちわからん。 映画だと、田中純一郎が駒田巡業隊に「ブラスバンド」という表現を使っていて、 これが当時その表現を使っていたとすると、相当古い。 でも、これも後の時代の表現かもしれないんすよ。 引用っぽいんだけど、初出がわからない。 「天然」については田中穂積の伝記がありますね。まだ読んでないけど。 ヂンタ→ブラバンっていう、がさつでうるさいイメージの流れってのがあるようですね。
688 :
98 :04/10/01 03:41:16 ID:8Kn0B3co
>>687 はおれです
>徳川夢声の書いた「夢声のブラスバンド」という文章があるのだが…
>買った方がいいのだどうか、わからん。
おれが買います!
サーカス関係だと阿久根巌さんの本が何冊かあって、天然のことにも触れている。
佐世保の話は、けっこう詳しそうなパンフが地元で作られているはずです。
細川周平さんが引用してた。
689 :
名無し行進曲 :04/10/01 21:14:08 ID:Gu3MHvSj
あくまで一般論だが、特定のだれそれを指しての批判ではないことを前置きする。 年寄りの話ってのは、年とれば取るほどデカクなる。なんせ反論できる奴いないからね。 例 「いやぁ、俺っちも昔は悪だった。大陸ではクーニャン300個くらい膨らませたぞ。 三ヶ月間毎日3コ〜4コ。チンコ乾く暇無しで頑張ったよ」
? なんの話?
「聞き流す」か「非難」すべき話しに「反論」せねばと思うところがガキ。
694 :
98 :04/10/17 00:48:09 ID:T1jdbPYY
感謝感謝でございます。
先週やってた「Swing Girl's in L.A.」を見ていたら、アメリカでの試写会で 「お前ら全員補習の先生にお願いして、吹奏楽部に参加しろず!」というシーンの字幕が 「Your make-up teacher's been told you all have to join the brass band」 と出ていました。 まだガールズが楽器を持つ前のシーンです。 英語圏の人に「brass band」って表記しても問題無かったんじゃないの?
696 :
98 :04/12/06 13:17:54 ID:MB7ZzN2d
アメリカはたぶん「民間の楽隊」っていうくらいの意味だと思います。 イギリスほど純金管バンド化したわけでもなく、それがコンクールなどで制度化した わけでもない。端的な例はジャズのbrass bandですね。サックスはもちろんバンジョーが入っていたりする。 ただ、ゴールドマンなどはwind bandと言っているので、 アメリカでも(日本と同じ様な感じで)俗称として military band 編成を brass bandと呼んでいる場合がある、みたいなことじゃないかにゃ。
>>697 面白く読みましたけど。。。
うーん、今更感があるなぁ。
>「なめられる吹奏楽の物語」にケリをつけたいと願う人々の熱意
これがほんとに動機なのか知りたかったり。
>>698 田村や天野は分かりませんが、武満にそのような意識があったとは考えにくいですね。
少なくとも「吹奏楽」という認識ではなかったでしょうし。
あ、演奏者の側のことを言っているのかな。
あと、片山批判をするわけではありませんが、
>武満〜弦楽の響きを模倣しようと〜
>西村〜日本の雅楽、朝鮮半島の儒教音楽、同じく半島のシャーマン音楽、インドネシア音楽などをモデルに〜
>田村〜能楽囃子や長唄囃子の巧みな模倣を〜
>天野〜ビッグ・バンド・スタイルを参照しながらジャズっぽいハ一ドボイルドな新古典主義を〜
吹奏楽の独自性ってなんなんでしょうねぇ……
管弦楽の模倣から脱却したとしても、やはり何かの模倣でしかないのかしらん。
700げとずさ。
>>699 演奏側じゃぁないっしょ。明らかに。
>引用部分
言い回しも月並みだしね。コワモテに見せようという
努力が、かえって薄ら寒く感じてしまう。無用な背伸び?
元さん、情報ありがとうございます。(_ _) >>吹奏楽ほど深く愛された分野もない。 香ばしい電波を受信したようですね。 >>ヴァイオリンの代わりをクラリネットがやる、あの編成が定着する。 これは戦後、アメリカからシンフォニック・バンドの影響が来たとき以降ではないのかな? ちなみにこの「片山杜秀」とやらは一体何者なの?
702 :
98 :04/12/27 16:26:57 ID:3oZ4HBlW
前段は飛ばしすぎ感ありますねー。 字数の制約上しょうがないって気もしますが。 イチから書くわけにもいかないし。
ジャンピングチャンス!! .∧,,,∧ ◎ ポン!! (`・ω・´) /// ( ヽ_ァ (+□::) :=============: | なるほど | | ザ | | ワールド. | |______|
そして761番目・・・コソーリ
706 :
名無し@ローカルルール改正議論中 :05/01/09 22:54:56 ID:lcNrbH60
あげ
最下層758番目
709 :
名無し@ローカルルール改正議論中 :2005/04/08(金) 14:14:56 ID:MZ0qk6KW
age
710 :
98 :2005/04/08(金) 21:45:42 ID:2i51kkdo
あがったついでに
いわゆる植民地ブラス系がメインですが、よかったらドゾつ
4月27日(水)
タイトル:風圧の快楽を聴け! ブラス・ミュージック・アラウンド・ザ・ワールド
「ブラスの快楽 世界の管楽器CDガイド600」刊行記念
出演:関口義人(著者)×斉木小太郎(「ミュージック・マガジン」編集部)
開場:18時 開演:19時
入場料:1000円(ワン・ドリンク付き)
場所:円盤@高円寺
http://www.enban.org/map.html
この本は会場でも売るの?
712 :
98 :2005/04/15(金) 01:55:57 ID:kNu6igVu
たぶん冊数限定で売るんじゃないかなー、と。 音友の方角と印刷所の方角に向かって、お祈りしてみてください。
713 :
名無し@ローカルルール改正議論中 :2005/04/28(木) 14:43:20 ID:N2KDoFx5
715 :
某98 :2005/06/07(火) 04:39:04 ID:WSPxpypk
このスレでどれだけスレタイの本が語られたか過去ログ嫁(苦笑)。 進駐軍は読みましたよ。 水槽板だとあと二人は読んでいると予想するが。
716 :
名無し行進曲 :
2005/06/30(木) 22:44:42 ID:HwhRYLa0 落ちかけ浮上