1 :
名無し行進曲 :
02/01/16 12:25 ID:0+VTexbk
2 :
誘導屋 :02/01/16 12:32 ID:+ML+GeF/
3 :
名無し行進曲 :02/01/16 12:33 ID:42TP+czv
(゚Д゚)ハァ?
4 :
名無し行進曲 :02/01/16 12:36 ID:42TP+czv
誤爆スマソ
5 :
あっちの1 :02/01/16 20:15 ID:h1MBngH6
いや、実に惜しいと思いますね。 西洋音楽史の中の吹奏楽とか、吹奏楽史を真面目に 考えるスレが欲しいと思ってましたもの。 もう少し広がるタイトルだったら良かったのですが、 正直残念です。というか、吹奏楽史総合スレという ことで本スレを活用するのはいけませんか? オスマントルコオリジンの軍楽隊、各楽器の歴史、 編成の変遷、行進曲、中世の楽士などについて当時の 社会状況とからめながら語るという感じで。 ダメ?>誘導係さま&名無しの皆さま
6 :
誘導屋 :02/01/16 20:50 ID:mKsvu339
>>5 >もう少し広がるタイトルだったら良かったのですが、
に激しく同意。
内容は真っ当だと思うし気持ちもわかるけど、この板の現状ではdat落ちほぼ確実。
まあ、削除するかは削除人が決めることなので漏れはどうしようもないけど。
もう少し落ち着いてスレ立てて欲しいと思う今日この頃。
7 :
名無し行進曲 :02/01/16 21:20 ID:AkE1irOo
冬休みが終わって板が落ち着いてきたら、 語りましょうか。私はそれまでの課題図書に しておきます。>1
8 :
名無し行進曲 :02/01/16 23:11 ID:re999uAl
揚げ
9 :
名無し行進曲 :02/01/16 23:13 ID:eh8XFm7Z
>8 IDが999だ。カコイイ。
10 :
このスレの展開に期待 :02/01/16 23:22 ID:8aA/LoLE
おお、細川センセ、この辺のこともやってるんだ。買ってみようかな。 ブラスバンドということでいうと、洋書だけどこのへんも面白そう。 Trevor Herbert氏のThe British Brass Band : A Musical and Social Historyとか、 Roy Newsome氏のBrass Roots : A Hundred Years of Brass Bands and Their Music (1836-1936) ちなみに、British Brass Bandはamazon.co.jpでは在庫切れだった。ちぇ。 ところで海外の話になるけど、イギリスではブラスバンドが盛んなわけだけど、 ウィンドバンド(吹奏楽)との住み分けはどうなってるんだろうね。 調べてみると面白そうだ。
11 :
名無し行進曲 :02/01/17 10:52 ID:ySU6Jb0X
>>10 イギリスでは炭坑とブラスが密接だったですよね。
ここの板、おもしろそうなのに、みんな興味ないのね
・コンクール ・ローカル ・エロ ・水槽叩き 上記のいずれかが含まれないスレはここでは発展しません。
13 :
10 :02/01/18 00:47 ID:QHUkCQSo
イギリスのブラス/ウィンドバンドについて少しずつ調べてみようと思う。 まずはブラスバンドから。イングランドの、とあるバンドのサイトに、ちょっとした歴史が 書いてあったので、それをまとめてみる。斜め読みなので間違いがあるかも。 そもそも、ブリティッシュブラスバンドってのは労働者階級の音楽だった。19世紀初頭、 産業革命の影響で、それまでの生活スタイルは一変した。人々は工場で働きはじめた。 しかし、労働環境はお世辞にもいいとはいえなかった。そこで、雇用者は福利厚生の 一環として、労働者にバンド活動をするようにすすめ、補助も出した(現在でもバンド名 にはスポンサーとなる企業団体の名前が入っている。たとえば、ヨークシャービルディング ソサイエティバンド。これは日本語に訳すと、ヨークシャー建築協会バンドだ)。 労働者はみずからの楽しみのために、時には労働環境改善を求めるデモのために演奏した。 演奏場所はホールではなく、屋外。街でパレードをしただろうし、公園でコンサートも したのだろう。 さて、初めてコンテストがおこなわれたのは、1845年(コンテスト「らしきもの」は、1818年 にすでに開催されている)。5団体が参加し、優勝チームにはいくらかの賞金も出たようだ。 また、ブリティッシュオープンが初めて開催されたのは1853年。以降、コンテスト熱は一気に 高まり、バンドのレベルも向上した。1900年になると年間を通じて、なんと200回以上もの コンテストが開催されるようになったらしい。(゚д゚)ウマー 現在、イギリスには4000ものバンドが存在している(2000という数字も見かけたが、どっちだ?)。 ちなみに、バンドはチャンピオンシップセクション、1stセクション、2ndセクション、3rdセクション、 4thセクションの5つにランク付けされている。コンテストの得点によってセクションが変動するようだ。 サカーに似ているなあ。続く。
14 :
10 :02/01/18 00:50 ID:QHUkCQSo
15 :
名無し行進曲 :02/01/18 01:18 ID:dX6nW+36
演奏やっている人って、ほとんど音楽・吹奏楽の歴史には興味ないよう ですね。楽器やっている友だちに、吹奏楽の歴史に関する本を紹介した ら、そんなの読んでも楽器はうまくならないって無視されてしまった。 それはそうなのかも知れないけど、なんかなぁ〜って感じがしました。 マイナーな吹奏楽の中でもさらにマイナーな吹奏楽史について、マターリ 語るのも面白いかも知れませんね。1さんの紹介されたブラスバンドの 社会史も今度ぜひ読んでみようと思います。
16 :
名無し行進曲 :02/01/18 02:06 ID:usoFRsnZ
>>14 パーカッションは一応、標準と言われるのは3人です。
あとブラスバンドでも救世軍によるブラスの編成では、
標準的なものと少し違いがあります。
ソロ(4)→ソロコルネット
リピアノ&2nd→1stコルネット
3rd→2ndコルネット
になるんだったかな。
それとチャンピオンシップはイギリス以外の国でも、
幾つかのEU諸国とオーストラリアで開催かな。
日本ではまだチャンピオンシップは開催していないです。
マジレスするから削除人が削除しないのに…
18 :
10 :02/01/18 15:34 ID:BRFSvt5X
>>16 フォローどうもです。
EU諸国のチャンピオンシップですが、European Brass Band Associationに加盟している
のは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド、アイルランド、フランス、
オランダ、ベルギー、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、スイスですね。
チャンピオンシップ、日本でも開催されるようになるといいっすね。
いちファンとして期待してます。
それと、救世軍バンドがありましたね。この歴史はどうなっているんだろう。
>>17 つか、
>>5 にあるように、このスレは有効利用できそうだから、このまま続けたらいいのでは?
イギリスのウィンドバンドの歴史について書いてあるサイトって、なかなか見つからないなあ。
軍楽隊から見ていった方がいいかな。
19 :
名無し行進曲 :02/01/19 06:17 ID:Opr269++
>>15 >演奏やっている人って、ほとんど音楽・吹奏楽の歴史には興味ないよう
>ですね。楽器やっている友だちに、吹奏楽の歴史に関する本を紹介した
>ら、そんなの読んでも楽器はうまくならないって無視されてしまった。
ロックなんかの人の方が、プレイだけでなく歴史とかにも興味持つ人けっこう
いるのに、どうしてなんだろう?
不思議ですね
20 :
名無し行進曲 :02/01/19 10:38 ID:2ebDSjYG
おもしろそうだから注文した。 早く到着しないかな・・・。
21 :
名無し行進曲 :02/01/21 01:15 ID:HpVdosFA
age
22 :
名無し行進曲 :02/01/21 01:37 ID:OuW/dGiu
執筆者の中に、たかざわともまさ! 懐かしい!この人、M8の宇宙戦艦ヤマトを 編曲した人だよね?
23 :
名無し行進曲 :02/01/21 01:47 ID:IIdb5vy3
>>19 たしかに吹奏楽やクラシック系の奏者って自分のやっている
音楽の歴史には無知な人が意外と多いです。
ポップスやロック、ジャズといった人たちのほうが自分の
好きな音楽に対して広い興味を持っていると思います。
吹奏楽の人は、楽団の人間関係だとか、男女関係の方が
音楽よりも興味があるというタイプの方が多そう。
24 :
10 :02/01/21 06:40 ID:VVEJSPcI
救世軍バンドについて。
簡単に言えば、教会所属のバンドで、おもにキリスト教の礼拝、あるいは伝導など
の目的をもつ。起源はブラスバンドとほぼ同じく19世紀初頭とみてよいだろう。
詳しいことは以下のサイトを見てほしいが、バンドの始まりについて興味深い話が
書かれていたので、引用させていただく。
>救世軍の働きのなかでブラスバンドが採り入れられたきっかけとなったのは、
>初期の頃のことです。救世軍が行う路傍伝道は、暴徒たちから度々妨害されて
>いました。ある時、チャールス・フライ(建築業)とその家族4人が、2本の
>コーネット、ユーフォニアム、バルブ・トロンボーンで演奏した讃美歌が、
>レンガ造りの建物が立ち並ぶ街角に美しく響き、人々の心を静めて大いに効果を
>あげました。これが、救世軍のバンドの始まりです。
救世軍ジャパン・スタッフバンドのサイト。
http://www.salvationarmy.or.jp/music/index.html ふむふむ、P.グラハムやJ.カーナウも救世軍と関係があるんだね。
25 :
10 :02/01/21 06:45 ID:VVEJSPcI
26 :
10 :02/01/21 07:06 ID:VVEJSPcI
そもそも救世軍って何だかよく知らないので、MSのBookshelfで調べた。以下コピペ。 きゅうせい‐ぐん(キウセイ‥)【救世軍】 キリスト教プロテスタントの一派。 一八六五年、ウィリアム=ブースによって、イギリスのロンドンに創始された 東ロンドン伝道会に始まり、一八七八年以後、救世軍と称し、軍隊組織により 伝道、教育、社会事業などを行ない、世界的に発展。明治二八年、日本に渡来。
27 :
10 :02/01/21 07:13 ID:VVEJSPcI
あぁあぁ、たびたびスマン。救世軍が1865年に創始されたのなら、バンドの設立は それ以降になるな。てことはバンドの起源も19世紀半ばから後半あたりか。 ブラスバンドのコンテストが盛り上がってきた時期だな。 〈 連続書き込みスミマセン ∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (´Д`;)ヾ ∨) ((
28 :
名無し行進曲 :02/01/23 01:43 ID:qNhFFXTM
>10 もっと訳してええ!
29 :
10 :02/01/27 00:13 ID:QKdCBAox
イギリス軍楽隊の歴史について。
イギリスにおけるもっとも古い軍楽隊は、宮廷での演奏と、キャンプファイヤーを囲んで、
あるいは城の衛兵所で兵士によってうたわれた歌が融合したものだろう。1500年代初期には、
一つのドラムと横笛がすべての歩兵集団のために認められた。これにより、フルートと
ドラムは政府の補助を受け、各軍隊に設置された。そして1800年代まで、バンドは歩兵部隊に
支えられて存続していた。そのため、音楽の演奏はドラム部隊の主要な仕事となっている。
スコットランドの部隊では、戦争に行くために、非公式のバグパイプが長いあいだ親しまれて
きた。そして、6人のバグパイプ奏者が1854年にはハイランド連隊のために、1856年には
スコットランド人部隊(近衛歩兵第三連隊)のために、また、1900年代にはローランド連隊と
アイルランド連隊のために、それぞれ陸軍省によって認可された。20世紀に入ると、ドラムは
スコットランドやアイルランド連隊で取り入れられるようになった。
さて、1500年代のドラムは、おもに司令官による戦術上の信号として(「左向け、左!」みたいな)、
また、ときには行進の際にも使用された。
で、軍隊の行進の際に元気づけるという役割が、軍楽隊の主な機能として現在まで
残っているというわけだ。
>>28 〈 ガンバリマス
∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(´Д`;)ヾ
∨)
((
30 :
10 :02/01/27 01:31 ID:NNkRZDhW
ちょっとだけ続き。 1700年代の終わりになると、イギリスはより軽装備の軍隊が必要であると気づき、 そのため軍事行動にはドラムが邪魔であるということになった。 その結果、ビューグルが信号をならす主な楽器として取り入れられた。 これが、現在Light Division(?)として知られているものである。 軍楽隊のサイトはたくさんあって読むのが大変。
良スレなんでageていい?
良スレはsage、駄スレはage。これ最強。 このままsageでマターリといきましょうや。
33 :
10 :02/01/28 23:36 ID:VBGOVPtZ
えっと、
>>29 >>30 とは違うサイトで読んだものを書いてみる。あっちはまだ続きがあるんだけどね。
いずれ分かりやすい形に編集するんで。
近衛歩兵第一連隊バンド(the band of the Grenadier Guards)について。
このバンドは、1656年まで起源を遡ることができる。1664年に、バンドを指導するための
音楽家が連隊によって初めて雇われた。1685年には王室御用達勅許証(Royal Warrant)を
受け、歩兵連隊としては最初に認可されたバンド(オーボエとドラム)となった。
1848年には、フルート・ピッコロ(3)、Ebクラリネット(3)、Bbクラリネット(8)、バスーン(3)、
フレンチホルン(4)、トランペット類、アルトホルン(1)、オフィクレイド(3)、タンバリン(3)、ド
ラムという編成になった。
その後、サキソフォン、コルネット、フリューゲルホルン、ユーフォニアム、
チューバ(オフィクレイドと交替)が加わった(アドルフサックスが発明した楽器ばかりだ)。
1850年代半ばから、屋外でコンサートをおこなうようにもなった(ブラスバンド熱が高
まる頃だ。一般市民の音楽に対する関心が高かったのだろう)。19世紀後半からバンド
マスターになったアルバート・ウィリアムズは、リヒャルト・シュトラウスの
歌劇「エレクトラ」の序曲をアレンジするなど、新たな境地を開拓した。
20世紀に入ってからは、海外公演をしたり、アルバートホールで特別記念演奏会
(1985年。なんと設立300周年!)を開いたりと、頑張っているそうだ。
たぶん、このバンドなどは最も古い軍楽隊と言えるだろう。続く。
34 :
10 :02/01/28 23:47 ID:VBGOVPtZ
続き。 コールドストリーム・ガード・バンド(the band of the Coldstream Grards)について。 コールドストリーム・ガード・バンドは、1685年に王室御用達勅許証(Royal Warrant)を受け、 正式に認可された。初期の軍楽隊はオーボエとドラムで構成されていた。 1742年までには、音楽家のための施設が、ドラム部隊やさまざまな楽器による8人の奏者のバンドの ために数を増やしていった。行進に使用された楽器には、サックバット(トロンボーン)、オーボエ (仏語ではhoutboisと書く。hout=高い、bois=木という単語が組合わさったもの)、シャルモー (chalameau、これも仏語。初期のクラリネット)も含まれていた。 1768年にはバンドの規模も大きくなり、そこでは雇われた市民音楽家もメンバーに加わっていた。 彼ら(市民)の唯一の軍事的な義務は、セントジェームス公園から宮廷までを行進して往復すること であった。(文字化けのためいまいち自信無し) その後、ドイツ人の音楽家が12人入隊し、オーボエ(2)、クラリネット(4)、バスーン(2)、ホルン(2)、 セルパン(1)となった(もう一人は指揮者)。バンドは次第に大きくなり、1815年までには (キー付きの)ビューグル、フルート、トロンボーンが加わり、20人ほどの編成になった。 それから紆余曲折あって(面倒くさいので省略。楽器編成の変遷については書かれていない)、 1944年から1964年までバンドマスターを務めたダグラス・ポープによって、バンドの編成は大きくなって いった。編成は以下。 フルート・ピッコロ(3)、オーボエ(2)、Ebクラリネット(1)、Bbクラリネット(16)、バスクラリネット(1)、 バスーン(2)、アルトサックス(2)、テナーサックス(1)、バリトンサックス(1)、ホルン(4)、コルネット(6)、 トランペット(2)、テナートロンボーン(3)、バストロンボーン(1)、ユーフォニアム(3)、チューバ(3)、 パーカッション(4)、ピアノ(1) で、近年は海外公演なんかもやってるつーことでめでたく話が終わっている。 しかし大編成だな。55人、思わず数えてしまった。
35 :
10 :02/01/28 23:55 ID:VBGOVPtZ
えっと、18世紀後半に、市民がバンドに参加したという記述があるのだけど、 このあたりがいまいちよくわからない。その後も市民音楽家は活動に携わったの だろうか。うーん、、英語が苦手なんでねえ。 さて、以上2つの事例を見るに、イギリスにおいて吹奏楽といえる編成に近づいたのは 18世紀後半から19世紀のあいだだと思う。19世紀末にはアレンジものもやってるわけで。 行進曲ではなく、シンフォニックな吹奏楽オリジナルの曲が書かれはじめたのは20世紀に 入ってからでしょうね。以下推測。 「でもさ、やっぱ吹奏楽オリジナルの曲が欲しいよな。誰か作れよ、いやマジで」 という声があがる。 「ブラスバンドと吹奏楽は急成長のジャンルやな。ブラスバンドは大会も盛んやしな。 よっしゃ、わしが書いたるわ」とかいって、ホルストが1909年に第一組曲(ブラスバンド用) を書き、その後、吹奏楽にアレンジ。それを聴いた他の作曲家が刺激を受け、 「漏れも漏れも〜」という勢いで吹奏楽やブラスバンドに作品を提供しはじめたのではないか。 英国作曲家で日本でも有名な人達の活動時期を考えても、そう考えるのはわりと妥当ではないかと。 V.ウィリアムズ(1872-1958)、P.グレンジャー(出身はオーストラリア。1882-1961)、 M.アーノルド(1921-)
36 :
10 :02/01/29 00:05 ID:hHIHI0pC
37 :
10 :02/01/29 00:23 ID:hHIHI0pC
まだ続く(w
http://www.worldmilitarybands.com/ (軍楽隊の総合サイト)
ここのリンク集をみていたら、イギリスのバンドが次のようにカテゴライズされていた。
ブラスバンド(brass band)
ビューグルバンド(bugle band)
鼓笛隊(drum and bugle corps)
ドラム・トランペット隊(drum and trumpet corps)
マーチングバンド(marching band)
バグパイプバンド(pipes and drums)
スカウトバンド(scout band)
吹奏楽(wind band)
ジャンル多すぎ(w
手元の辞書によれば、drum and bugle corpsは鼓笛隊となっていたが、drum and trumpet corps
にあたる訳語は載っていなかった(もっとも、鼓笛隊にはdrum and fife corpsという言い方もある
のだが)。ドラム・トランペット隊というのは適当に書いただけで、鼓笛隊とどう違うのかは分から
ない。あと、スカウトバンドというのも分からん。スカウトバンドのサイトを読めば分かるのだろう
が、ひょっとしてボーイスカウトと関係があったりするのだろうか?たしかボーイスカウトは
イギリス生まれのはずだが。これも今のところ謎。鼓笛隊とマーチングバンドが違うものらしいことは
分かったが、何が違うかは分からない。謎。
ぬぬぬ、分からないことが多すぎるなあ。
あちこちのサイトを断片的に読んでいるので、このスレを読んでいる人は状況が
見えにくいかも。つか自分でもまとまっていないわけだけど。
申し訳ないっす。いずれまとめますんで。多分。できれば。
38 :
31 :02/01/29 00:42 ID:HMlqZJky
良スレsage
39 :
10 :02/01/29 01:04 ID:hHIHI0pC
40 :
10 :02/01/29 01:18 ID:hHIHI0pC
41 :
名無し行進曲 :02/01/29 23:42 ID:IIHVJLtg
>>1 この本、ミュージックマガジン2月号で大熊ワタルに書評されていたよ
誉めていたね。
42 :
10 :02/01/29 23:47 ID:lNHoVKwo
>>37 の続き。スカウトバンドについて。
スカウトバンドとは、推測どおり、ボーイスカウトのバンドらしい。ボーイスカウトとは、
1908年イギリスで創立され、その後、世界的に普及した少年団体のことだ。ボーイスカウトは
scout、ガールスカウトはguideというらしい。ボーイスカウト日本連盟のサイトに簡単な歴史
が書いてあったので引用させていただく。
>1907年、イギリスのベーデン・パウエル卿が自らが隊長となって、イギリスのブラ
>ウンシー島で20人の少年たちとともに実験キャンプを行い、この結果と自らの体
>験を基に「スカウティング・フォア・ボーイズ」という本を発行しました。
>ベーデン・パウエル卿は軍人時代に優秀なスカウト(斥候)であり、自らが体験し
>たキャンプ生活や自然観察、自然体験を少年たちの旺盛な冒険心や好奇心と結びつ
>け、そこから開発したゲームや活動を通じて少年たちに自立心や協調性、リーダー
>シップを身につけさ、社会に役立つ人材の育成することを目指しました。
青少年の教育を目的としてさまざまな活動がおこなわれるわけだが、その一環として
バンド活動が取り入れられているようだ。したがって、スカウトバンドとは演奏形態
によって区別されるものではなく、マーチングバンド、バグパイプバンドなどさまざ
まである。活動内容は、おもにパレード(祝祭日など)に参加したり、コンテストに出
場しているらしい。コンテストのことなどは非常に興味があるけれど、その辺は軍楽
隊の歴史を一通り眺めたあとにしようと思う。
スカウトバンドについてはひとまず一件落着。
関連リンク
ボーイスカウト日本連盟
http://www.scout.or.jp/ 14th Eastleigh Scout and Guide Band "The Spitfires" (マーチングバンド。画像ページが面白い)
http://www.computerc.com/14th/band/index.html De La Salle Scout Pipe Band (バグパイプバンド)
http://www.dlscouts.ie/dlspipes.html 他にもここにいくつかリンクがある。
http://worldmilbands.ottawa.com/interbritain.htm
良スレだから、sage
44 :
名無し行進曲 :02/01/30 00:56 ID:QXKVR/8n
10さんすごいっすね、勉強になります。 英語まじ苦手で…
45 :
10 :02/02/01 05:19 ID:Nu/dRFHr
んー、イギリスが全然終わらないのだが、バンドのサイトをうろうろしてたら、 スウェーデンのバンド史が書いてあるページを発見。 これがよくまとめられてて面白かったので、そっちを書いてみる。
46 :
10 :02/02/01 05:24 ID:Nu/dRFHr
47 :
10 :02/02/01 05:30 ID:Nu/dRFHr
【スウェーデン編2】
ミリタリーミュージックは、16世紀には存在していたのだが、ちゃんとした組織は強国の
時代(1680-1720)まで作られなかった。んで、その頃になると歩兵や竜騎兵(dragoon:
騎銃を持った騎馬歩兵のこと)の連隊に、4、6あるいは8人という小さな音楽家集団
が割り当てられた。また、WasaやKronanといった軍艦には、トランペット奏者や
ドラム奏者がついていた。
当時の代表的な作品には、Anders von Diiben作曲のナルバ行進曲があるが、これはチャールズ12世
が1700年にロシアを破ったことを祝う曲である。その後1720年、軍隊の大惨事(何だ?)の結果、
いくつかの音楽家集団だけが生き残ったが、次第にいくつもの連隊がみずからお金を出して、当時
ヨーロッパに存在した"harmonic music"(どうも吹奏楽のことらしい)を募集しはじめた。
オーボエ(2)、バスーン(2)、フレンチホルンによるドイツのHarmoniemusik(独語)がスウェーデンに
紹介されたのは18世紀のことだった。で、数十年後にはクラリネットが加わってバンドが作られた。
1772年のSodermanland(oにウムラウト)連隊の編成は以下。
オーボエ(3)、クラリネット(2)、フレンチホルン(2)、バスーン(2)、トランペット(1)。
関連リンク
軍艦WASAの画像:
http://www.pittelli.com/schooner/photos/ships/Frank/Wasa/
48 :
10 :02/02/01 05:44 ID:Nu/dRFHr
【スウェーデン編3】
編成の大きいバンドは1789年のフランス革命のあいだに組織された。大きなお祭りで
演奏する音楽では、祝典に集まる群集のために戸外まで聞こえるようたくさんの楽器が
必要とされたのだ。
初期の"Harmoniemusik"や"serenade ensemble"では木管楽器が支配的だった。
その中でも中心的な役割を果たしていたオーボエは、やがてクラリネットにその座を譲った。
で、金管楽器はというと、そのころはまだ幼少期であり、いちおう存在はしていたのだが
音域や音色の幅が限られたものであった。しかしながら、バルブ式トランペットの試みが
おこなわれたり、キー付きのビューグルが1810年に発明されたことは、金管楽器の発達の
なかで革命のきっかけとなった。これらの楽器のために、ベルンハード・クルーセルは
「アダージョとポロネーズ」という曲を小さなウィンドバンドによる伴奏のために書き
上げた(ちなみに、G.ヨハンセンによって、この曲はトランペットと現代的なウィンド
バンドのためにアレンジされ、LEMAから出版されている)。ヨーロッパでは有名だった
クラリネット吹きのクルーセルとオーケストラは、1818年から彼が死ぬ1838年まで毎年、
夏になるとリンショピン(Linkoping: oはウムラウト)で軍楽隊の指導をした。
彼はウェーバーのオベロン序曲をアレンジしてリンショピンで演奏した。
また、作曲家としての彼は、近年ではルイ・シュポーアやウェーバーと同格とみなされている。
はたまた彼はクラリネット協奏曲やクラリネット四重奏の演奏で世界をリードする奏者でも
あった。前述の「アダージョとポロネーズ」以外では、「スウェーデン民謡による幻想曲」や、
「戴冠行進曲」、彼自身のクラリネット協奏曲のアレンジがある。
クルーセルについては、例えば以下
http://www2u.biglobe.ne.jp/~y-koba/finland02_a-g.htm
49 :
10 :02/02/01 05:49 ID:Nu/dRFHr
【スウェーデン編4】 19世紀半ばからスウェーデンにおこった産業革命は、バンドの隆盛とほぼ一致する。 それ以前は、都市と田舎の格差が大きかった。都市化や産業化は、人々を伝統的な 民謡から離れさせ、その代わりに大陸やイングランドから伝わった曲が広まった。 産業革命は、イングランドとスウェーデンのあいだの積極的な通称関係をうながした。 スウェーデンは木材と鉄を売り、その代わりに石炭を輸入し、鉄道を建設するために イギリス資本を借り入れた。スウェーデンの木材関係の有力者は、ビジネスで イングランドを訪れたのだが、そこで彼は労働者の十分とはいえない余暇を使う価値の あるものとして、また彼らの酩酊をはらうための手段として吹奏楽(wind band)がある ことを知ったのだった。 多くの工場のバンドは6人で結成された。その楽器は、新しいバルブ式の金管楽器− Ebコルネット、Bbコルネット、アルトホーン、テナーホーン、そしてバステューバだった。 これは、1957年に英国式の楽器と入れ替わるまで、軍楽隊のなかで残ったスウェーデンの 代表的な楽器である。この編成にときどき2本のクラリネットとフルート、そしてドラムが 加わることもあった。工場のオーナーがほとんどの楽器を購入することもあったが、 その他の多くのバンドでは、工員や店員が楽器を買うのために工場から借金をしたため 結成された。で、地方の連隊にいた軍楽隊のメンバーは、彼らに楽器の指導をした。
50 :
10 :02/02/01 05:58 ID:Nu/dRFHr
【スウェーデン編5】 クリミア戦争(1853-56:南下策をとるロシアと、オスマン‐トルコ、フランス、イギリス、プロイセン、 サルデーニャ連合軍との戦争。おもにクリミア半島で戦われ、ロシアの敗北に終わった)や、その他 ヨーロッパで起こった軍事的な混乱は、スウェーデンに緊張と脅威をもたらした。 ヴィクトル・リュードベリ(たぶん作家)の扇動によって、1860年代には狙撃兵の運動がおこった。 その目的は一般市民にも武器の使用を教えることだったが、同時にバンドが結成された。 狙撃兵の運動が終わり、別の運動がおきたときもバンド活動は継承された。 運動の際に新しいバンドを作ることは効果的な手段であることも明らかになった。 第二次大戦後、狙撃兵の運動によって出来た国防市民軍兵は35団体のバンドを持っている。 その他、スウェーデンアマチュアオーケストラ連盟やスウェーデン少年音楽連盟には375団体 のバンドが加盟している。救世軍には100以上のバンドが存在するのだが、そのほとんどは ブリティッシュブラスバンドの形態である。また、伝道師の教会には約60団体のバンドが あるが、これは木管楽器があったりなかったり、いろいろだ。ストックホルムの エバンジェリカルな国立伝道師協会は30団体のバンドをもっている。それ以外には、市立学校 の吹奏楽部が数百団体あり、結局のところ、スウェーデンでは全部で1000以上もの吹奏楽団が 定期的に活動している。その多くは100年以上の歴史を持ち、19世紀の大衆の運動にさかのぼる ことができるのだ。しかし近年では管楽器、とくに木管楽器に興味をもって習う人が少なく なっていると指摘されている。
51 :
10 :02/02/01 06:13 ID:Nu/dRFHr
雑感。
スウェーデンはEuropean Brass Band Associationにも加盟していてヨーロッパ選手権
にも登場するし、バンド活動はかなり盛んだと思う。人口890万人で1000以上の団体が活動
してるらしいのだが。
で、非常に興味深いのは、HarmoniemusikとかSerenade ensembleという形態のバンドだ。
ドイツでは吹奏楽のことをHarmoniemusikというらしいのだが、これらは吹奏楽の起源を
探るうえでカギになるんじゃないかと思う。いずれ調べてみるつもり。
serenade ensembleで検索してみたら、こんなのが引っかかった。
http://www.northwoodsquintet.org/serenade.htm
52 :
10 :02/02/01 23:48 ID:8iL539ns
激励&応援sage 10さんの作品を読めるのは2ちゃんねるだけ!
54 :
名無し行進曲 :02/02/03 17:44 ID:+KD+alo2
ここ、読んで勉強せえ。水槽オタどもよ! 揚げぴょん
55 :
10 :02/02/03 23:34 ID:XFp/OYN0
>>29 の続き。
1670年から1750年のところで、現在でも親しまれている軍楽隊(ウィンドバンド、吹奏楽)
の前身ができあがった。最初は横笛とドラムであったが、そこに"fautboys"(オーボエ)が
加わった。軍当局は新しい楽器の使用を認可したけれども、連隊の将校によって雇われた
一般市民によってバンドがつくられた。そのため、このバンドは"regimental band"
(連隊付き軍楽隊)と呼ばれた。現在でも、当時の楽器や楽譜、衣装などは、連隊の財団
(regimental funds)で見ることができる。
1800年代の終わりになると、騎兵隊トランペット(cavalry trumpet, 画像はこちら
→
http://www.acwbugler.org/cgi-bin/i/images/trumpets/gtrp1870.jpg )の奏者
たちは、個々の部隊にいるよりもバンドで活動をするようになった。
そして、軍隊専門の部隊(信号を鳴らすラッパ隊のようなもの)は、いくつかのものを
残して軍楽隊へと形を変えていった。
56 :
10 :02/02/03 23:43 ID:XFp/OYN0
つぎはイギリス王立空軍バンドについて。 【空軍バンド編1】 第一次世界大戦(1914-1918)のさなかに、王立海軍航空訓練所(?)[Royal Naval Air Service Training: RANAS] が設立され、まもなく軍楽隊という音楽的な伝統も取り入れられた。ボランティアによる、 録音された最古のコンサートは、1917年に開催されている。1918年になるとRANASは王立 空軍の一部となり、ブラスバンドやオーケストラの活動も継続された。バンドが空軍の公式 な組織となることを受け入れたのは、1920年2月5日のことだ。25人の奏者とバンドマスターは、 1920年4月1日、空軍バンドとして正式に組織された(The Central Band of the Royal Air Force)。 このバンドは、軍楽隊としてはじめてBBCラジオで放送されたり(1923年4月23日)、LPレコードを リリースした最初のバンドでもある。 1955年4月27日、HMVは今でもレパートリーのなかで高い人気を持つ空軍バンドによるレコードを リリースした。それは当時、数週間ヒットチャートで一位を独占した、映画「ダンバスター」の メインテーマだった。その後、空軍セントラルバンドはアメリカ以外では初めて、J.P.スーザ財団の 優秀音楽賞を受賞した。 また、すべての空軍バンドの音楽家たちは、戦時中に医療サポートをおこなうように訓練されて いる。湾岸戦争のときにも5つのバンドのうち4つが中東の各地に配備された。そこでは音楽家た ちが患者の付き添いや担架かつぎで毎日走り回ったり、野営病院の護衛などの任務をおこなった。
期待sage。10さん、がんばって!
58 :
10 :02/02/03 23:53 ID:XFp/OYN0
【空軍バンド編2】 空軍セントラルバンドはこうした歴史を持つ一方で、男性と同じ条件で訓練された 女性音楽家を生みだした最初の軍楽隊でもある。1992年9月12日、その女性は155年 の歴史を破って、バッキンガム宮殿での式典に参加した。 長い年月をかけて空軍セントラルバンドは多くのアルバムを録音してきたが、そのなか でも、バトル・オブ・ブリテン(第二次大戦時のドイツによる英国大空襲)の50周年を 記念してリリースされた"Salute to Hroes"は、わずか2年間で6万枚を売上げ、 シルバーディスクを受賞した。 時代の変化は新たなメンバーを必要とするが、それに関連してJ.ホロヴィッツや E.グレッグソンといった作曲家のいるRoyal Northern College of MusicやGuildhall School of Musicのような音楽学校が創立された。われわれの目的は、およそ80年の歴史 をかけて有名になった王立空軍の優秀さを反映しつづけることである。 やっぱり空軍は新しいね。もともとは海軍組織から派生したようだ。 次回は海軍バンドについて。
59 :
10 :02/02/04 00:02 ID:L6cJs6J6
〈
>>53 >>54 >>57 アリガトウゴザイマス
∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヾ
(´Д`;)、
ノノZ乙
でも、英語が苦手なのであまり信用しないほうがいいかと。。。
最後は日本編キボン。エッケルト話題あたりから。
62 :
名無し行進曲 :02/02/07 03:14 ID:I7mzb2ms
>>61 そのHPの管理人のnappさんをこっちにくると面白そうですね
63 :
10 :02/02/09 02:25 ID:EZfCjrgF
【海軍バンド編(手抜き)】
イギリス王立海軍バンドの起源は、ドレイク(1540-96, 英国の提督で、1588年にスペイ敵艦隊
を破った)やホーキンス(1532-1595, こちらも無敵艦隊を破った時の英雄)の時代に遡ることが
でき、当時は、ドラムが見張りの交替などを告げる信号として使われていた。
ヨーク公とアルバニー歩兵連隊の6つの部隊(1664年に作られ、これが王立海軍の前身となって
いる)には、旗とドラムが接近戦にそなえて味方の集合地点に置かれた。海軍バンドのビューグル
部隊(Royal Marines Buglers Branch)のドラムとビューグルが、現在でもパレードの先頭に
たつのはそのためである(ようするに、ドラムとビューグルが軍楽隊の歴史のなかでもっとも古く、
重要であるということなのだろう)。
王立海軍バンドは1767年に、チャタム、プリマス、ポーツマスそしてディールの各地に創立さ
れた。
現在、海軍バンドはオーケストラからダンスバンドまで、あらゆる音楽を提供している。
こうした仕事をおこなうため、一部のスペシャリストをのぞいて、ほとんどの音楽家は
弦楽器と管楽器の両方を演奏することが求められる。このため、海軍バンドの音楽家は、
世界の軍楽隊のなかでもっとも多才であるとみなされている。
#忙しくて全然読めてないっす。。。
>>60 >>61 こんなのも。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tpnoma/kimi/kimigayo1.html
64 :
10 :02/02/09 02:45 ID:EZfCjrgF
ちょっと
>>37 を見ていただきたい。
辞書をみると、drum and bugle corpsは鼓笛隊だと書いてある。
>>63 によればドラムとビューグルは軍楽隊のなかでも長い歴史をもち、現在でも
特別なポジションをしめているという。
さらにdrum and fife corps。これは文字どおり鼓笛隊だ。
>>29 では「1500年代の軍楽隊はドラムとフルートうんぬん」などと書いているが、
これはdrum and fifeを訳したもの。
ということは、日本語の鼓笛隊とは、軍楽隊のなかでももっとも古い形態のバンド
を指ししめす用語だということになる。
いや、それだけなんだけど、ちょっと面白いなーと思ったんで。
隠れキリシタンみたいな良スレ。 密かに愛読しております。10さまガンバッテ下さい。 と小声で言ってみたりする。
66 :
名無し行進曲 :02/02/10 02:19 ID:gtg0Fl3X
ここは勉強になる。
67 :
名無し行進曲 :02/02/10 11:23 ID:CN/jaVZY
英国の海兵隊軍楽隊と共同で演奏する鼓隊は腰にビューグルをぶら下げ ている。スネア・ドラムの鼓手全員である。そして必要なときは、持ち 替えてこれを吹いている。確か近衛兵の鼓笛隊の鼓手も腰にビューグル をぶら下げていたようだが、未確認。あと海兵隊は鼓隊で笛はなかった。 ドイツの軍楽隊も行進演奏の時、先頭に鼓笛隊がはいるが、イギリスと 違ってビューグルは持っていない。 英独ともに鼓笛隊・鼓隊の隊員は軍楽隊員ではなく一般兵である。 英陸軍における鼓笛隊と海兵隊における鼓隊現状標記:Corps of Drums
68 :
名無し行進曲 :02/02/10 11:58 ID:h7JEAsXh
2chにこんな良スレがあったとは!目からウロコ...10さん頑張ってください。
しかし削除依頼出てます。 それと、ひそかに読んで勉強するスレなので出来たら sage推奨にてお願いします。出来るだけ長く続きますように。。。
>>63 細かいことかも知れませんが、英国の場合、海軍軍楽隊ではなく
海兵隊軍楽隊です。海軍の行事に際しては海兵隊軍楽隊が受け持
ちます。 The Band of H.M. Royal Marinesですね。
オランダも同じく海兵隊の任務に海軍の儀仗を担当することが含
まれており、軍楽隊も海兵隊に所属しています。
アメリカは組織上、海軍に対する海兵隊の独立性が強いので、海
軍(Navy)と海兵隊(Marine corps)双方にそれぞれりっぱなバンド
があります。
そういえば今月のバンドジャーナル誌に、英国海兵隊軍楽隊の
ゲスト指揮をした人の手記が出ていましたね。
なんだか話題が、どんどんスレタイトルからそれて行くがまあ
いいか・・・
71 :
10 :02/02/17 23:54 ID:kBXqgdD1
王立砲兵隊は、1557年から"drum and fife"(ドラムと笛)をもっていたが、音楽隊が
必要であったことから、王立砲兵バンドが組織された。そのバンドは、イギリスでは
もっとも古いオーケストラであることを誇っている。わずか8人の音楽家からはじまった
のだが、しだいにバンドは成長し、1960年代後半には100人を越えるほどの編成になった。
現在では王立砲兵の伝統をまもるべく、50人以上の音楽家を雇っている。
このバンドは、まちがいなくイギリスの軍楽隊のなかでもっとも多才である。
ちなみにこのバンド、吹奏楽だけではなく、オーケストラ、室内楽、マーチング、
ファンファーレ、ブラスアンサンブル、木管五重奏、ビッグバンド、ダンスバンド、
さらにはジャズまで、どんなジャンルの音楽もこなしている。
画像はこちらで
http://www.raband.f9.co.uk/index.html
72 :
10 :02/02/18 00:08 ID:+BQm6OVd
>>67 >>70 勉強になるので、もっともっと書き込みキボリ。おながいします。
〈
>>65 >>66 >>68 >>69 〈 ガンバリマス
∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(´Д`;)ヾ
∨)
((
さて、ここのところ、アマチュアの吹奏楽団について調べているんだけど、
なかなかいいサイトが見つけられない。いくつか見たけど、古くても1950年代
の設立がせいぜい。多くは1970年代とか1990年代。ブラスバンドのように19世紀
から活動しているバンドはないものだろうか。
73 :
名無し行進曲 :02/02/18 02:40 ID:SvutC5+R
揚げぴょん
74 :
10 :02/02/19 02:16 ID:SE30cJjm
優良スレ保全カキコ。 日本編楽しみ。
76 :
名無し行進曲 :02/03/01 11:28 ID:0IJQpr1G
本そのものの感想は誰か書かないかな? 買おうか迷ってるんだけど。
77 :
名無し行進曲 :02/03/01 23:50 ID:4wGIQC3f
>>76 読む人によって評価がわれそうな気がした。
オレは、読んでみて、著者たちの頭のやわらかさに驚いた。
学者なんて頭かてえからなって思っていたからね。
バンドマンの話はよかった。買っても損はないと思うよ。
78 :
10 :02/03/05 01:07 ID:Joyr+5mY
誤ってブックマークファイルを消してしまった。鬱。 いろいろ調べてたところなのに。。。いずれ再開しますんで。 あと、日本編はどうなんすかね。いくつかのサイトを見てまわったら だいたいの事情は把握できたけど、このスレでまとめる必要はあるのかな。
79 :
10 :02/03/05 01:19 ID:Joyr+5mY
さて、
>>35 に関連する話題。こんなサイトがあった。スッキリまとめてあって(・∀・)イイ!!。
福岡フローリッシュブラスさんのサイト。
http://orchestra.musicinfo.co.jp/~flourish/brassband/rekishi.html 素晴らしいので一部引用させていただきます。関係者の方、ごめんなさい。
>1900年代になって、ようやくブラスバンドのためのオリジナル作品を書こうという
>動きが出てきます。ひょんなことからブラスバンドのとりこになり、ブラスバンド専門誌
>『ブリティッシュ・バンズマン』のオーナーとなり、ついには「ナショナル・チャンピオン
>シップ」という新しいコンテストまで創設してしまったジョン・ヘンリー・アイルズという
>人物が、1913年、ナショナル・チャンピオンシップの課題曲として、パーシー・フ
>レッチャーと言う作曲家にブラスバンドのためのオリジナル作品を依嘱。
>それ以来、第1次世界大戦による1914年〜19年の間の中断を除き、アイルズは
>毎年コンテストの課題曲にオリジナル作品を依嘱し続け、1928年には、組曲『惑星』
>や『吹奏楽の為の第1、第2組曲』などで非常に有名なグスターヴ・ホルストへの依嘱
>に成功、ホルストは珠玉のオリジナル作品『ムーアサイド組曲』を作曲し、他のイギリス
>の偉大な作曲家達とブラスバンドとの橋渡しとなりました。
それ以前はアレンジものばかりだったみたいですな。
アレンジものが多いことや、コンテスト熱が高いことなど、現在の日本の吹奏楽とあまり
変わらないような気も。
80 :
10 :02/03/05 01:41 ID:Joyr+5mY
で、「ブラスバンドの社会史」の執筆者である細川氏は、チンドン屋のことを
"非軍隊化した"ストリート・ブラスバンドと言っている。
このスレで話題にしているブリティッシュブラスバンドも同じことじゃないかと思う。
軍隊組織の一部として、信号を発したり、味方を鼓舞するために演奏されたのが
本来の軍楽隊がもつ役割だったわけだけど、19世紀には労働者階級にとって何よりの
楽しみとなる存在もなっていったのだから。軍隊という政治的な力はまったく関係ない。
苦しい生活だけれども、そこに潤いを与えてくれる存在としてブラスバンドがあったと。
そう考えると、ブラスバンド(吹奏楽も)ってのは本質的に庶民による庶民のための音楽なのかも。
参考リンク
http://www.asahi-net.or.jp/~fw7s-kn/2001lec06.html
81 :
名無し行進曲 :02/03/07 04:45 ID:O71PJDCm
age
82 :
10 :02/03/12 21:16 ID:dr00R7aR
83 :
名無し行進曲 :02/03/15 01:44 ID:1gTxBzlm
age
84 :
名無し行進曲 :02/03/20 23:35 ID:eMIuXXGM
>80 たまにはageるよ。 最後の三行は「かっこいい桶プレ」スレの連中にも聞かせて あげたいセリフだね。
85 :
七時 :02/03/22 10:10 ID:bQDuxB7g
この本の感想文なら、アマゾン・ドット・コムに出てたよ。
86 :
名無し行進曲 :02/03/29 21:59 ID:ridQqFCw
たまにはageるのも良いでしょう。
87 :
名無し行進曲 :02/04/10 23:38 ID:aC5n1Nfw
age
88 :
モト包茎 :02/04/11 01:14 ID:CDLwvhD6
89 :
名無し行進曲 :02/04/20 10:52 ID:qvZzXSsg
遅ればせながら買ったよ。買ったかいあった。まだ全部読んでないけど、価値あり。買うべきだ。そして読むべきだ。 高澤さんのヒストリーはよかった。ドラマチックな人生をおくってるんだなあと思った。
90 :
名無し行進曲 :02/04/24 01:51 ID:lH0TzUb.
挙げ
91 :
名無し行進曲 :02/05/13 15:45 ID:Js3yQrb.
ageage
92 :
七時 :02/05/14 07:30 ID:sRUncJCY
ブラバンってさぁ、大衆音楽なの?この本を読むと、そう思えてしまうのだけど、 現実には一部の人達の音楽でしょう?パレードとか、公園での演奏とか、 大衆との接点って、どんどん少なくなっている。プロの吹奏楽団で、 たとえば公正とかシエナとかプロがそういった場から離れているような 感触を受けるが。
93 :
名無し行進曲 :02/05/19 03:51 ID:y7zDBy/Q
>>92 まぁ、この本はあくまでも社会史という視点から見ているから、
どうしても大衆音楽の面を中心に扱うのが妥当ではないかと。
大衆音楽の面ももちろんあるけれど、それ以外の側面も合わせ
持っているのがブラバンでもあるのだから、そういう感触を
受けるのもアリかな、と。
と、保全age
94 :
名無し行進曲 :02/05/27 04:01 ID:.fggksc2
揚げちゃうん
95 :
名無し行進曲 :02/06/03 17:49 ID:JdrG/5cc
たまにはage
96 :
名無し行進曲 :02/06/29 01:05 ID:XpRNWs6E
揚げage
97 :
名無し行進曲 :02/07/18 03:41 ID:pft/7n6U
終息か
98 :
名無し行進曲 :02/07/18 22:32 ID:7QPAxKUA
水槽板にこんなスレがあったんですね。10さん復活きぼんage
>>10 Trevor Herbert氏のThe British Brass Band : A Musical and Social Historyとか、
Roy Newsome氏のBrass Roots : A Hundred Years of Brass Bands and Their Music (1836-1936)
どっちも持ってますが、なんか紹介しましょうか?
あとブーンゼイジャーの本もありますよ。素性バレそうですが。
>>92 大衆から離れて行く傾向にありますが、一時は世界中で大衆音楽として機能していた、ということを
示す意味もあの本にはあるでしょう。「特殊なオケ」という見方ではなく、ブラス・バンドを捉え直そう、というか。
日本は、多少特殊なところもあるです(細川さんの章参照)。
軍楽や式典の音楽として植民地に持ち込まれたブラス・バンドが、
その後民衆によって結婚式や葬式、そのほかの民間の祝い事に欠かせない楽団として
機能するようになったのは、世界各地で見られます。アメリカのジャズも根っこはそうだし、
東欧ジプシー、インドなどには、今もそういうブラス・バンドがあります。
日本では、そういう役割をブラスバンドは担わなかった(ちんどんほか、一部例外はありますが)。
むしろ、軍楽隊の規律を重んじる部分を教育に持ち込んで、吹奏楽が定着したという形。
日本のガクタイのはじまりについては、
『日本の洋楽』、大熊亘『ラフ・ミュージック宣言』などが参考になります。
他にもあるけど、いま確認できないや。
とりあえず簡単にまとめるとそんな感じ。
99 :
10 :02/07/22 13:30 ID:ey2UZS6c
100 :
10 :02/07/22 13:36 ID:ey2UZS6c
応援といえば、日本でも野球には鳴り物がありますな。 あれは戦後、広島カープが始めたもので、選手を鼓舞するためにファンが思いついた んだよね。これも軍楽隊の系譜かも、とこじつけてみる。
101 :
98 :02/07/22 13:44 ID:Nmxb3JEA
やったー10さんはじめまして。 野球の鳴り物は、系譜はともかく発想はトルコの軍楽隊と同じ、 大きな音で相手をびびらす&味方の鼓舞ですよね。 サッカーと英国ブラバンはちょと調べてみます。発生時期とかどうなんでしょう。 労働者階級の楽しみ、という意味では同じ。組織形態が似てるとすれば、 発生時期も近いんじゃないかと。
102 :
10 :02/07/22 14:14 ID:ey2UZS6c
103 :
98 :02/07/22 20:38 ID:Nmxb3JEA
良スレsage。 自治夏厨が来るかも知れないからsageで やりましょうよ。前の方の誘導、ワビも 撤回されてないしさ(チクショ
>>104 そういう書き方はないんでないかい、今更。
実際、1の内容では単発としかとれないし、
>>5 の助け船&10さんのがんばりでこれだけ続いてきたんだから。
それに、すでに削除対象からは外れているからもし依頼されたら
削除議論板にいきゃいいんだよ。
というわけで
>>104 には同調できなかったのでsageね。
106 :
98 :02/07/22 21:20 ID:Nmxb3JEA
あぁ。二人で続行するのは楽しそうなんだけど、読んでくれる人が いるのかどうか不安でした。 一時見捨てられてたわけですし、しばらくは以前romてた方々への 復活告知ということで、ageておきましょう。 復帰組の方は、ひとまずageでもsageでも一言残してみてください。 頃合いをみて、または自治厨登場したら、以後sage進行ってことで。
復帰カキコ。 こういうスレは水槽板では貴重。 是非1000まで続けて下さい。 ログ永久保存したいんで。 >100 そうなの?六大学野球が先だと思ってたよ。
108 :
元 :02/07/23 03:32 ID:ZWXghD/2
>>100 応援付随の吹奏楽なら、東京六大学野球の応援に戦前から登場していますね。
詳しい資料を実家に置いてきてしまって詳しい年代は分かりませんが、
手元の資料では、遅くとも昭和6年までには吹奏楽が応援に参加しています。
当初はコロムビア等のバンドが参加していたようです。
>>39 古い話で恐縮ですが、シャリュモー(chalumeau)はチャルメラと同一語源で、
中近東で現役の楽器です。ただし、現役の楽器としてはダブルリードです。
なぜクラリネットの前身と同じ名前かは疑問。
109 :
98 :02/07/23 14:55 ID:ZxDbqEFk
まずスレタイにあるのにあまり内容に触れられていない『ブラスバンドの社会史』の紹介。 「ブラバン」の不思議/阿部勘一 吹奏楽(部)と、クラシック、ポップス、軍楽の位置づけをしながら、 ブラスバンドを論じることの意味を探る、ってとこか。 けっこうミーハーに固有名詞を並べててわかりやすい 世界のブラスバンド、ブラスバンドの世界/細川周平 英国を中心にヨーロッパのブラスバンドの通史と、 植民地の民衆に与えた影響をボーンザヘルの本を元に提示して、 日本のケースにも適用。 軍楽隊と戦前の大衆音楽/塚原康子 幕末から、軍楽隊を中心に、アマチュアの市中音楽隊、 吹奏楽コンクールのはじまりまで。 歌謡曲を支えたブラスバンド/東谷護 戦後のジャズメン、劇伴、歌伴について。ちょっと物足りない。 バンドマン・高澤智昌のライフヒストリー これは一読を薦めるので書かないでおこう。
110 :
98 :02/07/23 14:56 ID:ZxDbqEFk
ひとまず目次を挙げておきます。 "Brass Roots" 1.music in nineteenth-century britain 2.wind instruments and growth of the amateur band 3.contests from 1860;the 'great triumvirate';J H Iles 4.unpublished nineteenth-century brass band music and deveropment of instrumentation 5.published brass band music in nineteenth-century 6.into the twentieth-century --the national brass band championship 7.principal arranger/composer and their music 8.popular band music in twentieth-century 9.a new type of test piece --the original work 10.retrospect "Bands : the brass band movement in the 19th and 20th centuries" 1.19th ceentury bands:the making of a movement 2.'what's wrong with brass bands?'cultural change and the band movement, 1914-c.1964 3.brass band contests:art or sport? 4.from 'repeat and twiddle' to 'precision and snap': the musical revolution of the mid-nineteeth century 5.the brass band in australia:the transplantation of british popular culture 1850-1950 6.postscript
111 :
98 :02/07/23 14:57 ID:ZxDbqEFk
前にざっと読んだときの記憶だと、"brass roots"のほうが"bands"より詳しかったと思うんだけど。 楽器の変遷とかレパートリーは、書いてあったと思うんで、 そのうちまとめます。金管の過渡期(ナチュラルトランペットからバルブ/ピストンへ) だから変な楽器も出てくるんだよ確か。他に興味あるトコロは適宜書いといてください。 いわゆる吹奏楽=ウィンド・アンサンブルの発展の歴史ってなんか手頃な本かサイトないっすかね。 そっちは英国よりも米国、フランスになるのかな。
112 :
98 :02/07/23 15:48 ID:ZxDbqEFk
で、盆休みまではちょっと手をつけられないかもしれないので、 一時音沙汰なくなったらスマソ。できるだけがんがります。 多少雑でもいけそうな議論は参加するです。 漏れ水槽もやってたけどホントはワールド音楽板の住人なんで、 間違いあったら適当に突っ込みいれてください。 バルカンとかインドとかニューオリンズのブラバン関係とか、 あんまし突っ込まないちんどん関係の質問は答えられるかも。 ただし、英語以外はまったく読めない罠。くぅ。 英語だけだと資料数激減するんだ多分。読めないからそれすらわかんない。
113 :
10 :02/07/23 18:09 ID:ck5OFB22
>>107-108 そっか、大学野球の方が先ですか。適当に書いてますた、スマソ。
しかも昭和初期なんですね。その辺の歴史がわかると面白いなぁ。
それからシャリュモーの話しは興味深いっすね。俺も調べてみます。
>>98 現代の吹奏楽はアメリカンスタイルが主流ですよねぇ。
ブラスバンドから吹奏楽への変容については、以前すこしだけ書いたけど、
ドイツのharmoniemusikとかserenade ensembleいうのも関係あるんじゃないか
という気がします。これらは木管主体の室内アンサンブル的なスタイルっぽいですが。
参加者が多いとウレスィヽ(´ー`)ノ
114 :
10 :02/07/23 18:16 ID:ck5OFB22
【ベルギー・ギィデ吹奏楽団編1】 ベルギー初代国王のレオポルド一世は1832年、J-V ベンダーにRoyal Guards(国王の護衛部隊) の一部として軍楽隊を設立するよう命じた。優秀な指揮者による指導のもとで、このバンドの 演奏はベルギーだけでなく、海外でも大きな成功をおさめた。優秀なベルギーの作曲家がこの バンドを知るとすぐに、彼らはこのバンドのために楽曲を提供したのだが、これは アルトゥール・プレヴォーがバンドリーダーになったときに初めておこなわれたことである。 1925年、プレヴォーとそのバンドは、ブラスバンドのために楽曲を提供していたベルギーの 作曲家ポール・ギルソンの作品を取り上げたコンサートをひらいた。その翌年には、 "Synthetists(総合主義)"と呼ばれるギルソンの弟子たちもまた、ギィデに協力した。 さらに、フランシス・デ・ブルゴーニュ、モーリス・ショエンメーカー、セオ・デジョンカ、 ジュール・シュトレン、ガストン・ブレンダがギィデのために楽曲を提供した。 また、マルセル・プートとレン・ベルナーはこのバンドに実に多くの楽曲を提供した 作曲家である。1929年にはイギリスツアーをおこなった。第二次大戦後に指揮者に就任した シモン・プーランはギィデに大きな影響を与えた。 1985年からベルギー・ギィデの指揮者にノルベール・ノジが就任し、この伝統を 引き継いでいる。彼もまたベルギー内外におけるベルギー音楽の宣伝につとめ、 偉大な作曲家に作品を委嘱している。ギィデがリリースした数々のCDは、この バンドが世界でもトップレベルのシンフォニックオーケストラであることを示 している。指揮者でもあるノジによって編曲され、コローニュのノイエ・フィルハーモニー では有名な歌姫、バーバラ・ヘンドリックスが起用されたベートーヴェンの 交響曲第9番やマーラーの交響曲第3番などの美しい演奏は、ギィデの近年の歴史に おけるハイライトである。 1995年11月より、バンドはRoyal Symphonic Band of the Belgian Guidesと 名前を変えた。 ギィデマンセーヽ(´ー`)ノ
115 :
10 :02/07/23 18:17 ID:ck5OFB22
【ベルギー・ギィデ吹奏楽団編1】 ベルギー初代国王のレオポルド一世は1832年、J-V ベンダーにRoyal Guards(国王の護衛部隊) の一部として軍楽隊を設立するよう命じた。優秀な指揮者による指導のもとで、このバンドの 演奏はベルギーだけでなく、海外でも大きな成功をおさめた。優秀なベルギーの作曲家がこの バンドを知るとすぐに、彼らはこのバンドのために楽曲を提供したのだが、これは アルトゥール・プレヴォーがバンドリーダーになったときに初めておこなわれたことである。 1925年、プレヴォーとそのバンドは、ブラスバンドのために楽曲を提供していたベルギーの 作曲家ポール・ギルソンの作品を取り上げたコンサートをひらいた。その翌年には、 "Synthetists(総合主義)"と呼ばれるギルソンの弟子たちもまた、ギィデに協力した。 さらに、フランシス・デ・ブルゴーニュ、モーリス・ショエンメーカー、セオ・デジョンカ、 ジュール・シュトレン、ガストン・ブレンダがギィデのために楽曲を提供した。 また、マルセル・プートとレン・ベルナーはこのバンドに実に多くの楽曲を提供した 作曲家である。1929年にはイギリスツアーをおこなった。第二次大戦後に指揮者に就任した シモン・プーランはギィデに大きな影響を与えた。
116 :
10 :02/07/23 18:18 ID:ck5OFB22
117 :
10 :02/07/23 18:19 ID:ck5OFB22
スマソ、かぶった。115は無視の方向で。
118 :
10 :02/07/24 17:20 ID:4h3J6k/.
ブラスバンドを起源にもつ吹奏楽団をみつけた。
トーントン・コンサートバンド(英国南部の町)
http://website.lineone.net/~tauntonconertband/ サイトのIntroductionをみてもらえばわかるが、このバンドは1892年にまで遡ることが
できると書いてある。もとはトーントン・シルバーバンドとして知られていたが
(silver bandとはブラスバンドのこと)、戦争により解散。その後、1960年にトーントン
自治区議長(Borough Counsil)の資金援助を受け、再結成。そして、1976年に吹奏楽団へ
と変わり、トーントン・コンサートバンドと名称を改めた。
music programmesをみれば分かるけど、コンサートではマンボNo.5や76本のトロンボーン、
ビートルズメドレーとかやってる。演奏するジャンルが幅広いのは日本だけじゃないね。
他にもこういうバンドがあれば拾いあげ、とくに吹奏楽へと変わった時期に注目してみたい
と思う。
119 :
10 :02/07/27 01:13 ID:2R1iYQJ2
120 :
10 :02/07/27 01:34 ID:2R1iYQJ2
121 :
10 :02/07/27 18:54 ID:2R1iYQJ2
いくつかサイトを見てみたが、ブラスバンドと関わりをもつ吹奏楽団は少ないみたい。 で、ここまでイギリスを中心にしていろいろ見てきたが、そもそもスレの流れに一貫性が ないので、どうにもスッキリしない。そこで、これまでのネタを強引にまとめてみる。 分類して整理してみよう。 軍楽隊としてのブラスバンド、大衆音楽としてのブラスバンド 軍楽隊としての吹奏楽、大衆音楽としての吹奏楽 軍楽隊のほうは分けるべきではないのだが、まあ便宜上。
122 :
10 :02/07/27 18:57 ID:2R1iYQJ2
【イギリスまとめ1】 軍楽隊としてのブラスバンドはすでに16世紀頃から存在しており、戦地での合図や軍隊の 行進に使用された。その後、18-19世紀にかけて木管楽器が導入され、吹奏楽へと変化。 また、同時期に市民のためにコンサートをおこなうバンドが出てきた。レパートリーも オケ作品をアレンジしたりと幅が広がる(軍楽隊の演奏ジャンルの広さは現在も変わらない)。 現在は吹奏楽の形態が主流で、ブラスバンドの名残はビューグル隊などにみられる程度。 ちなみに軍楽隊では、いわゆるブリティッシュスタイルのブラスバンドはやらない(と思う)。 これは大衆音楽としてのブラスバンドの特権だろうか。 一方、大衆音楽としてのそれは、労働者の娯楽として19世紀から活動が盛んになる。 労働組合のデモ、市民運動、町の祝祭行事、コンサート、そしてコンテストと、地域に 密着した重要な存在である。ひょっとしたら”おらが村”的な意識があるのかもしれな いが、現在でもコンテスト熱は非常に高い。
123 :
10 :02/07/27 18:59 ID:2R1iYQJ2
【イギリスまとめ2】 軍楽隊としての吹奏楽は19世紀から始まり、20世紀に入ると多くの作曲家たちが楽曲を 提供しはじめた。また、特に第二次大戦後からはレコード、CDをリリースしたり、世界 各地のコンサートホールで演奏会をおこなうなど、プロのオーケストラとあまり変わら ない活動をしている。ただし、軍隊教育を受けなければならないし、各種式典では行進 曲やファンファーレを演奏する。 一方で、大衆音楽としてのそれが登場するのは、おもに第二次大戦後。ブラスバンドから 変化したバンドもあるが、(俺が見たかぎり)当初から吹奏楽団として設立されたものの方 が圧倒的に多く、その時期は1970年以降のバンドが多かった。
124 :
10 :02/07/27 19:18 ID:2R1iYQJ2
疑問点 1軍楽隊は19世紀になって市民のために(ここ重要)コンサートを開いているが、なぜ この時期だったのか。 2大衆音楽としての吹奏楽が盛んになってきたのは1960-70年あたりからっぽいのだが、 なぜこの時期から盛り上がってきたのだろうか。 1は政治的な問題が大きい気がする。イギリスの政治が民主的になったのはこの頃だった ような気がするけど、これと関係あるのかな。この辺の歴史に詳しい人いませんか? 2については、ひょっとしたら第二次大戦後に日本と同様、学校のクラブ活動として 吹奏楽が取り入れられたという可能性がある。その結果、各地にOBバンドや市民バンド が結成されたのでは。。 憶測だけど、どんなもんですかねえ。
吹奏楽のことをブラスバンドと呼ぶ国は日本だけだ、という事を言う人がいるけど、 それは本当なのでしょうか? ホントの本当のほんとのことを教えてください。(_ _)
>>124 10さん、初めまして。
イギリスのクラシック音楽に関する本を読んでいましたら、
イギリスで娯楽(音楽)の伝統がないのは、クロムウェルのピューリタン革命
の影響だ、と書いてありました。
そのくびきが外れてきた時期だったのでは?
>>80 ちんどん屋が「非軍隊化した」ストリートバンドって、見方が甘い。
広告として産業化されたストリートバンドになり、失敗したのです。
なぜか。
>>19 世紀には労働者階級にとって何よりの楽しみとなる存在もなっていったのだから
これが間違い。というか、音楽観の眼しかもっていない。
ああ、すいません。127の書き込みは日本限定です。 1853年のペリーの黒船来航を近代音楽元年として(これにもいろいろ意見があるのですが)、 日本各地に洋楽を根付かせようという運動というか行動が始まっています。 「ブラスバンドの社会史」の社会史って、現代の、首都近辺中心の社会史では ないかなぁ。
>>98 10さん。
>>日本は、多少特殊なところもあるです
オーケストラ音楽は、太平洋戦争が終わったあとに社会に認知して貰うために
ほとんど手弁当で、交通事情が悪いのに山奥にまで音楽を届けようという気概が
今日の礎になったのだけど、
吹奏楽は目の前に人参をぶら下げられた馬のようにコンクールの競争原理で
盛んにしよう、という路線の違いが特殊事情と言えば特殊事情なのだけど、
どうでしょう?
130 :
10 :02/07/28 07:01 ID:Gh3bNQL.
>>七時マーチさん
>吹奏楽のことをブラスバンドと呼ぶ国は日本だけだ、という事を言う人がいるけど、
>それは本当なのでしょうか?
少なくとも欧米+欧州の植民地支配を受けた国々は区別して呼ぶのではないかという
気がしますがどうでしょう。
>イギリスで娯楽(音楽)の伝統がないのは
んー、これだけだとよく分からないのですが、クロムウェルが音楽活動を禁止したりしたの
でしょうか?あと、仮に「くびきが外れた」のだとしたら、その要因が気になるわけでして。
やっぱり政治的な理由かなぁ。19世紀というと自由主義ですか。
>>19 世紀には労働者階級にとって何よりの楽しみとなる存在もなっていったのだから
>これが間違い。というか、音楽観の眼しかもっていない。
スマソ。日本とイギリスとごちゃごちゃになってました。
労働者階級云々てのはイギリスのことでしたね。失礼。
131 :
元 :02/07/28 13:33 ID:1FpQ/29w
イギリスで普通教育が始まったのが19世紀後半。 そのことによる影響は強いのでは? イギリスの大衆文化が花開いたのもこの頃のはず。 大衆レヴェルのルネッサンスと評する人もいるくらいだし。 戦後日本のスクールバンドの台頭は、 進駐軍や旧日本軍からの楽器の放出によるところが大きい。 陸軍戸山音楽隊で専門教育を受けた吹奏楽人が引っ張っていた時代。 イギリスにおいて軍からの放出があったかどうかは知らんが、 物心ともに豊かな時代になったということでしょうね。 ドイツ語で「吹奏楽団」は「ブラースバンド」。 これは、「blasen」が「吹く」という意味だからで、 英語の「brass」=「真鍮」とはまったく別物。 つまり、「brass band」(英)であれば金管バンドであり、 「Blasband」(独)であれば吹奏楽団。 ただし、「Blasband」よりは「Blaserchor」もしくは「Blasorchester」の方が一般的。 いわゆる「ブラスオルケスター」ってやつ。
10さん、すいません。私が冷ややかな目で見ているのは 「ブラスバンドの社会史」の執筆者達でして、10さんではありません。(_ _) だって、ウィンド・アンサンブルという言葉自体、フェネルの提唱が広まったからこそ 使われ始めた言葉でありまして、それ以前のウィンド・アンサンブルは木管アンサンブルの 意味でありました。 しかも、日本のウィンド・アンサンブルやウィンド・オーケストラを名乗るバンドで フェネルの考えをきちんと実践しているバンドがどれほどあることか。 それらを書かずして何が「社会史」なのか、と冷ややかにみております。
元さん。
>>131 ということは、昔言われていた「ブラスバンド」は、実はドイツ語(が訛ったもの)
だったのでしょうか?
ドイツ語でvは清音であり、ベートー「ヴ」ェンのヴは、本当はベートーフェンが
正しい、という話を聞いたことありますけど・・・・。
日本人の外来語の混乱ぶりがここでも出ているのかな?
もちょっと詳しくお願いします。
134 :
元 :02/07/29 13:12 ID:93XN0fFg
>>133 訛った可能性はありますね。
それが、発音が似ている英語のbrass bandにすりかわったのかもしれません。
しかし、疑問が残ります。
薩摩藩伝習生が最初に指導を受けたのがイギリス人フェントン。
陸軍軍楽隊を指導したのはフランス人ダグロン。
その後、海軍軍楽隊にはドイツ人エッケルト、
陸軍軍楽隊にはフランス人ルルーが着任。
エッケルトが日本の軍楽に与えた影響は大きいものではあったが、
後々までドイツ語が残るほどであったのか・・・。
戦前のアマチュア吹奏楽団の指導者に海軍出身者が多かったのか否か・・・。
七時マーチさんのおっしゃるとおり、
Beethovenはドイツ語では「ベートーフェン」(「〜フォン」「〜ファン」とも聞こえる−
発音記号はeをさかさまにしたやつ)です。
Bachが英語で「バック」ドイツ語で「バッハ」ってのは有名ですね。
原語を第一に考えるなら、Sousaも「スーザ」ではなく「スーサ」だし・・・。
この辺はNHKの影響かな・・・とも思えます。
135 :
98 :02/07/29 14:16 ID:1vljET1o
>七時マーチさん
98は10さんとは別人ですんで。
>>132 『ブラスバンドの社会史』に関しては、
フェネル云々は時代的にも興味の方向としてもあんまり関係ないって。
ジャズや結婚式バンドを含むブラス・バンド(サックスやクラも入ってる)と、
主に明治〜大正期の“洋楽”事情が中心。
吹奏楽を取り上げようとしている本ではない。
>>127 市中音楽隊の失敗を経て、広告として産業化した
ストリートバンドとして、ちんどん屋が成功したのです。
>>129 日本の特殊事情っていうのは、たとえば、オーケストラが
一般ではなかったこと。それまで器楽音楽よりも歌ものが
大衆音楽の中心にあったこと。
コンクールの実施によって参加者が増え、とりあげられる楽曲の
難易度が上がっていくのは、英国金管バンドも同じ道を
歩んできています。
>>125 日本で何故吹奏楽のことをブラス・バンドと呼ぶようになった
んでしょう? 吹奏楽を金管バンド(またはそれに相当する言葉)
で呼ぶかどうかは、元さんに任せるとして、
金管バンド以外をブラス・バンドと呼ぶのは
さほど珍しいことではなくて、アメリカのジャズ・バンド、インド、
東欧諸国の結婚式バンドには、サックスやクラが
当たり前に入っています。
136 :
98 :02/07/29 14:45 ID:1vljET1o
と、まずもろもろ答えてみました。七時マーチさん今後もよろしく。 10さんの疑問はそのうち調べて答えます。2のほうはわかんないかなー。 人が増えてきましたねー。楽しいですねー。 再び質問なんですけど、アメリカやフランスの吹奏楽って、どういうところからはじまったの?
137 :
名無し行進曲 :02/07/29 22:39 ID:wQMQ1oe6
元さんの論にうろこが落ちました。 大変勉強になるスレですね。これからも来ます。
良スレだからこそ、sage進行で行きましょ。 秋まではね。
139 :
元 :02/07/30 00:47 ID:VunBkf12
今更ながら・・・
>>131 陸軍戸山音楽隊→陸軍戸山学校軍楽隊の間違い。
申し訳ない。
鬱だけど氏なないよ(w
お褒めを頂いておいてネタなしってのもアレなので、ちょっと提起。
日本人による吹奏楽オリジナル曲って何でしょうね。
マーチなら古矢弘政の「国の鎮め」あたりかな。
非マーチだと大沼哲の「奉祝前奏曲」か?
>>137 このスレは10氏の努力でここまで育ったんですよ。
私など新参者です。
140 :
元 :02/07/30 00:53 ID:VunBkf12
日本人による「最初の」吹奏楽〜の間違い。 今度こそ鬱だ・・・
141 :
98 :02/07/31 16:05 ID:p6JTQMzM
ウェーバー『音楽と中産階級〜演奏会の社会史』によれば、 ロンドン、パリ、ウィーンにおける演奏会の歴史は 1680-1750 散発的に見られる時期 1750-1790 頻繁に行われはじめる時期 1790-1813 回数が少なくとだえる時期 1813-1848 数と意義が爆発的に増大する時期 1848-1870 近代的形態をもって整えられた時期 に分けられる、とある。 ちなみに1813はよくわからん。ウィーンで音楽友の会 (アマチュア演奏をひとつにまとめようとする組織)、 ロンドンでフィルハーモニー協会が出来たからの区分なのか? 1848はベルリンとウィーンの3月革命、パリ2月革命、 ロンドンでは共産党宣言
142 :
98 :02/07/31 16:06 ID:p6JTQMzM
なので、ひとまず軍楽隊に限る話ではなさそう。あーめんどくせぇ。 ついでに言えば、金管楽器の発達もこの時期に重なるのかな。 ちなみに全部金管のバンドが英国で生まれるのが1830年、 36年にはブラスバンドという形態が一般的に受け入れられるが、 バルブが普及する50年代までは、ウィンド・バンドのほうが一般的だった。
元さん。
>>134 茶化しでも揚げ足とりでもなく、真面目な質問なんですけど、
証明できますか?
>>「Blasband」(独)であれば吹奏楽団
というドイツ語のほうではなく(これは事実)、
知らずして日本人がドイツ語を使っていた、というほう。
98さん。
>>135 >>ジャズや結婚式バンドを含むブラス・バンド(サックスやクラも入ってる)と、
>>主に明治〜大正期の“洋楽”事情が中心。
>>吹奏楽を取り上げようとしている本ではない。
これ、読み返してみて、とても納得でした。
>>金管バンド以外をブラス・バンドと呼ぶのは
>>さほど珍しいことではなくて、アメリカのジャズ・バンド、インド、
>>東欧諸国の結婚式バンドには、サックスやクラが
>>当たり前に入っています。
日本語にそう訳された、というわけではないですよね?(確認)
とすれば、もうちょっ〜とその奥があります。
なんどか書こうと努力しているのですが、サーバーに長すぎると却下されますんで、
まだ書けませんが。(^^;)
145 :
元 :02/08/01 06:36 ID:uoT3nKjc
>>143 可能性にすぎません(キッパリ)。
ただ、エッケルトと海軍が「ブラース(Blas)」という言葉を使っていたことは間違いないでしょう。
それでは、日本語としての「ブラスバンド」という言葉が、いつどこで使われ始めたのか、が問題になるわけです。
くどいですが、順に追っていきます(ただし、要所のみ)。
1869(明治2) 薩摩藩<音楽伝習隊>
1871(明治4) 陸海軍<軍楽隊>
1886(明治19)東京市中<音楽会>(資料によっては<音楽隊>)←海軍系
1890(明治23)東洋<音楽会>←海軍系
1894(明治27)東京少年<音楽隊>
1897(明治30)東京市中高等<音楽会>←海軍主体だが陸軍も入る
1903(明治36)吾妻婦人<音楽連中>(正確な設立年は不明)
1909(明治42)三越少年<音楽隊>←海軍系
1911(明治44)いとう屋呉服店少年<音楽隊>←海軍系
京都府立第二中学校<楽隊部>←陸軍系
日本製鉄八幡製鉄所職工養成所<音楽部>
1914(大正3) 大阪三越少年<音楽隊>←陸軍系
大日本中央<音楽団>←陸海両軍系
1923(大正14)いずも屋少年<音楽隊>←陸軍系
大阪市<音楽団>←陸軍系
1927(昭和2) 豊島園少年<音楽隊>←海軍系
1933(昭和8) 季刊<ブラスバンド>創刊
1934(昭和9) アマチュア<ブラスバンド>東海連盟発足
1936(昭和11)全関東<吹奏楽団>連盟発足
警視庁<音楽隊>
146 :
元 :02/08/01 06:39 ID:uoT3nKjc
とのことで、最低でも昭和ヒトケタの時点で吹奏楽=ブラスバンドという図式が成り立っていたことになります。 季刊<ブラスバンド>の名称は英語から取ったのかドイツ語から取ったのか。 この辺がカギになりそうですね。 国会図書館にあるのだろうか・・・。 また、<吹奏楽団>という名称も結構遅かったようですね。 あと、大雑把に見て、戦前は海軍出身の指導者が多かったようです。 この辺も影響があるのでは? 読みにくくてスマソ。 改行多くて怒られちまったぜい。
147 :
98 :02/08/01 15:04 ID:nbaxJwVU
>>144 そこ、納得してもらえて安心しました(w
日本語への、ではなく、
「ファンファーレ」から英訳する上で「ブラス・バンド」になってるかも。
ちょっとツメが甘いまま書いてしまったかな。すみませんです。
頭の中ではファンファーレ=ブラス・バンドになってる。
なんかの括りでブラス・バンドとあっても、実際の名称は「バンダ」
だったり「ファンファーレ」だったり。
サックスやクラが入ったジプシー系っていうのは、たいてい「ファンファーレ」でした。
ジャズのほうではサックスやクラやバンジョーが入っても「ブラス・バンド」と
名乗るのが多いのは間違いない。
あと、家でちらと棚を見たところ、インドの「ブラス・バンド」にはクラがいる。
ただし、英国ブラス・バンドにおいても、クラが加わったバンドは、けっこう
近年までいたようです(名称はわかりませんが)。
最近結成された、ドイツの「ブラス・バンド」や在英インド人の「ブラス・バンド」には
やはり金管以外も入ってますが、これはジャズからの影響があるような気も。
>>146 1933(昭和8) 季刊<ブラスバンド>創刊
1934(昭和9) アマチュア<ブラスバンド>東海連盟発足
で対象となる音楽の編成は「吹奏楽」なんでしょうかねー。
148 :
10 :02/08/02 00:31 ID:VyuyvNmE
お、いい感じで盛り上がってますね
>>131 元さん
なるほど、いろいろ考えてみると19世紀のイギリスってのは近代化の総仕上げって感じ
がしますね。産業革命による労働環境、社会組織の変化。また、ご指摘の教育制度や
選挙法改正(市民の参政権)などなど。
>>132 七時マーチさん
いえいえ、日本の状況をあまり調べてないのに適当に書いてました。
七時マーチさんや98さん、そして元さんと、日本の事情に明るい方々の参加はとても
勉強になります。
>>136 >再び質問なんですけど、アメリカやフランスの吹奏楽って、どういうところからはじまったの?
アメリカはもろにイギリスの影響でしょうね。アメリカ最古のバンドはワシントン
海兵隊バンドという意見があって、これは1798年に創設されているんですが、イギリスから
メイフラワー号が渡ってきたのが1620年ですから、もっと早い時期からバンドのようなものが
あったのではないかと思います。この辺は調べています。
フランスについては、まだよく分かりませんが、たとえばノルウェーなんかでも16世紀には
軍楽隊があったようですから、フランスでもこの時期からあったと考えてもおかしくないですね。
149 :
137 :02/08/02 00:39 ID:ywXL4PMU
今日このスレ1から全部読んでみました。 本当に勉強になる。ためになる。吹奏楽の世界が深まる気がします。 現在の話題「ブラス・バンド」の名称由来については みな多かれ少なかれ疑問を持ったことがあるはずです(特に木管奏者…) こういう解答(に限りなく近い真剣な回答)が出てくるなんて嬉しい。
150 :
10 :02/08/02 00:44 ID:VyuyvNmE
>>141-142 98さん
おお、ウェーバーですか。
既出ですが、サックスがサクソルン族の楽器を発表したのは1844年ですね。
で、初めてのブラスバンドコンテストは1845年(1818年という説も)ですから、
演奏会が爆発的に増える時期とおおよそ重なりますね。
その後の、近代的形態が整えられる時期についても、
>>14 で書いたブラスバンドの
編成が固まった時期が1870年代後半でして、ブラスバンドという視点からみても
ウェーバーの指摘はなるほどなあという感じがしますが、どうでしょ。
151 :
98 :02/08/02 20:38 ID:yTxDkupY
試しにアルタビスタで翻訳してみるとbrass bandは venda de cobre amarillo スペイン bande en laiton 仏 Messingband 独 fascia d'ottone 伊 faixa de bronze ポーチュギ でも、フランス語から英語でfanfareを翻訳するとbrass bandになる。 fanfare がつくバンドだと、サックスやクラが入ってるバンドはけっこう多いです。
152 :
元 :02/08/03 17:32 ID:b.AHRJ96
>>147 吹奏楽連盟の歴史としては、
1934(昭和9)アマチュアブラスバンド東海連盟結成
1936(昭和11)全関東吹奏楽団連盟結成
全関西吹奏楽団連盟結成
1938(昭和13)大日本吹奏楽報国会結成
1939(昭和14)大日本吹奏楽連盟結成
1940(昭和15)アマチュアブラスバンド東海連盟、全東海吹奏楽団連盟に改称
とのことですから、当時から「ブラスバンド=吹奏楽団」であったのでは?
153 :
元 :02/08/03 18:32 ID:jGFlWWbg
>>148 10さん
メイフラワーが当時のバロック音楽をアメリカ大陸に持ち込み、
それがジャズの元になった、と音楽史では教えています。
根拠は、通奏低音の存在や装飾音の処理、華麗な即興性、ポリフォニー、主題と変奏・・・などなど。
当初から音楽が市民のものであった合衆国において、
200年近くも楽団が存在しなかったとは考えにくいです。
しかし、合衆国最古のプロオケであるニューヨークフィルが創設されたのは1842年。
合衆国最古の音楽学部が創設されたのは1865年(オーバリン大学)。
空白の200年の間に何があったのでしょうか?
154 :
98 :02/08/03 20:51 ID:78Ok1oYo
(ヘンリー・レイノア『音楽と社会〜1815年から現在までの 音楽の社会史』を要約) それまで大きく違うものとは捉えられていなかった「正統派/クラシック」と 「軽音楽」が分離するのは19世紀のことだ。これは混沌とした社会の中で 政治と結び付かない音楽を音楽家達が求めたためだ。まずウィーンで オーストラリアのフォークダンスとクラシックの融合をランナー、 シュトラウス1が生み出し(ワルツですね)、シュトラウス2が広めた。 パリでは1839年以降、オッフェンバックのオペレッタがそれに相当する動き となった。ただし、こうした軽い音楽を求める動きは、 政治的混乱が続いたオーストラリア、ドイツ、フランスに 限ったものではなかった。 ベートーベン以降(たとえば1803のエロイカ)、交響曲が 長く難しくなったのと、ピアノの普及によってアマチュアの管弦楽器奏者が 減少したことによって、「正統な音楽」と「軽音楽」の間の溝は深いものと なった。
155 :
98 :02/08/03 20:52 ID:78Ok1oYo
(続き) イギリスでは、産業の欲求をただ満たすために造られた町で育った 労働者階級、産業の中心へと朽ち果てた現存都市の貧困地域に追いやられた 産業労働者階級の発展は、幾世代にも渡って、音楽に限らず、いかなる 伝統文化からも切り離されて育った人々を産み出すようになった。 (で、ここからアマチュア合唱について触れられているのだけれど、 19世紀に入ってからのことしか書いてない。ちょっと重要そうなので グリークラブ系のhpとかで誰か探してくれー)
156 :
98 :02/08/03 20:53 ID:78Ok1oYo
(続き。やっとブラスバンドの話) イギリスのブラスバンドは、合唱団が設立された地域・階層と同じところから 生まれ、合唱団同様、非国教派から発展した。初期のバンドメンバーは 貧しかったため、金管楽器より安いリード楽器に限られていた。 1816年結成のブラックダイクミルズの前身バンドはリード楽器のみではじまり、 ベッシス・オ・ザ・バーンは1818年に弦楽合奏団として誕生し、 それぞれ1854年に金管バンドに変わった。 1828にはじまったブレイムリー・オールドは36年に金管を取り入れた。 ブラウン製鉄所では32年にすべて輸入楽器によるブラスバンドが創設された。 ブラスバンドは当初グリー、オペラ、オラトリオの編曲を演奏したが、 1853年のコンクールのはじまり以降、ポピュラー音楽とも 管弦楽演奏会の世界とも距離をおいた道を歩みはじめた。 (レパートリーについてはまた改めて)
157 :
98 :02/08/03 20:54 ID:78Ok1oYo
最近の話題と関係ありそうなところを要約してみますた。 前掲ウェバーよりわかりやすい。 コンクールの始まりの年は、とりあえず写しただけなので、 他の本も調べておきます。 「バルブが確立した1850年代」というのがおそらく重要。 ナチュラル・トランペットやらキード・ビューグルやらオフィクレイドと、 現行管楽器の境目は、そこでしょう。 で、野外でも演奏できて、安くて、誰にでも覚えやすく 他の楽器に応用できるシステムであり、 「労働者好みの野趣あふれる音色(原文'the exciting, bold and musculine sound ...appealed to the working class man' ただし、scottの論文からの引用)」のため、ブラス・バンド化が進んだ、 とbrassrootsのイントロにあります。
158 :
98 :02/08/03 20:58 ID:78Ok1oYo
アメリカ、ポピュラー音楽側からなら、多少資料あるはずなので、 明日書く…はず。 10さんの調査に期待。
159 :
10 :02/08/03 21:37 ID:xc6UxbZE
160 :
98 :02/08/03 21:51 ID:78Ok1oYo
あ、10さん乙です。 >>元さん 昭和初期(1930年代)でブラスバンド=吹奏楽という認識かぁ… 月曜にちょと神保町で資料探すかな。
161 :
元 :02/08/04 02:27 ID:gpbi.iFQ
162 :
名無し行進曲 :02/08/04 20:06 ID:vgfDCBjc
〉メイフラワーが当時のバロック音楽をアメリカ大陸に持ち込み、 〉それがジャズの元になった、と音楽史では教えています。 この音楽史の記述はちょっと雑すぎると思うです。 ジャズ発生は1900頃。バロックではシンコペイションを説明できないと思うし。 ポピュラー音楽の世界では アフリカに起源を求めるほうが一般的。 それは黒人のアイデンティティみたいな物言いとして 通用しやすいという面もありますが。 最近はアイリッシュ音楽などの影響も指摘されるようになりました。 ちょと今の話題では最近過ぎるので、深くは書かないでおくね。
163 :
98 :02/08/04 20:07 ID:vgfDCBjc
アメリカの歴史をちょっと復習。 1620清教徒上陸/メイフラワー号 1776独立宣言 1803ルイジアナ買収 1863(南北戦争〜)奴隷解放 んで。 (音楽と歴史の出会い/保柳健から) 1776 通常の戦闘のほかに、独立軍は 鼓笛隊(12人程度、ヤンキー・ドゥードゥルなどを演奏)で、 英軍の軍楽隊(cl・ob・bssn・hrなど)、鼓笛隊、 騎兵隊(tp・ティンパニなど)、スコットランドのバグパイプ隊で戦う 1872独立宣言100年を記念して平和大博覧会が開かれる。 シュトラウス2、プロイセンのフランツ連隊軍楽隊、 イギリス陸軍グレナディア・ガース軍楽隊、フランスのギャルド・ レピュブリケーヌ軍楽隊がボストンへ。オケ1000人、軍楽隊1000人、 合唱20000人で演奏。当時のアメリカでは「まじめな音楽」を聴いてくれる 聴衆がいなかったため。 1873アメリカではじめて欧州風のピアノリサイタル(ルビンシュタイン)
164 :
98 :02/08/04 20:08 ID:vgfDCBjc
(音楽と社会・前掲) 1750まで、イギリスの都市と同じような演奏会システムがアメリカでも 形成されていった。南部のほうが音楽に寛容、北部はマサチューセッツを 中心に反対運動が起こった。チャールストンほかでの演奏会は、 音楽教師や劇場の管弦楽団が中心となった半アマチュア的なもの。 管弦楽団の発達の前には、市民が合唱曲を演奏するための協会が 設立されていた。1769にはフィラデルフィアにオペラ劇場が開設された。 ボストンでは、1808ハーバード大の近くで音楽会が組織される。 1810からドイツ人を中心にした団体によって定期的にプロのオーケストラが 聴かれるようになった。1815専従オケを持つ合唱団が結成される。 19世紀前半は、商業的権威としてはボストンに、経済の中心地としては フィラデルフィアに遅れをとっていたが、エリー運河開設(1825)以降、 急激な発展をした。1838当時の人気音楽家ダニエル・シュレンジャーの 死に際して60人編成のオーケストラによって記念演奏会が催された。 1848革命を逃れて亡命してきた音楽家達がゲルマニア・オーケストラとして 楽団を結成、東海岸を演奏旅行する。
165 :
98 :02/08/04 20:08 ID:vgfDCBjc
(アメリカン・ミュージック再発見/中村とうよう・から要約&抜粋) 独立戦争当時のアメリカ側には、スコッチ=アイリッシュが多かった (17世紀にスコットランドから北アイルランドに移民、 18世紀初め以降にアメリカに再移民。プロテスタント長老派で、 迫害を避けるために移民をいとわなかったが、アパラチア山中などに住み、 独自の文化を守った)。 アイルランド系とアフリカ系の混交音楽として、18世紀後半ジグが生まれる。 1880年頃ケイクウォークがフォークダンス風から ステージダンスに変化していく(バンジョーや弦楽器) 1900年前後にラグタイムに変化。スコット・ジョプリンの影響や ピアノの普及もあって、ピアノの音楽として広まる。ブラス・バンドも ラグを演奏し、スーザもラグの録音がある。 17世紀にイギリスで起こり、18世紀に欧州で流行したコントルダンスが、 イギリス人によってアメリカにもたらされ、スクウェアダンスになった。 19世紀から20世紀にかけて教会の力が弱まるにつれ、スクウェアダンスが 広まる。 18世紀初め?賛美歌が大衆化、後半にはキャンプミーティングというものが起こる。
166 :
98 :02/08/04 20:09 ID:vgfDCBjc
(ここから98の感想など) というわけで、最初の100年は、音楽どころじゃないだろうし、 英国に準ずる状態じゃないかな。ネイティヴ・インディアンを除けば 移民しかいない、(音楽家は移民しないだろうし)という状況で、 音楽は本国に依存するしかなかったのでしょう。 欧州の音楽家を呼んで欧州の音楽を聴く金持ちと、 仕事の辛さを解消するために仲間内でそれぞれが個人的な歌や演奏を行う っていうのと、あとは、宗教・式典・軍隊関係。 ぶわぁ〜。疲れた。 盆まで忙しくなるはずが意外と順調なので手を付けはじめたら、 こっちにのめりこんで仕事が手につかなくなってしまった。 世界史とか選択してないのにな…。 夏が過ぎたら各地にアドレス貼って、参加者増やしたい…。 読み返すと、日本のブラスバンド=吹奏楽は、元さんのドイツ語説が すごく説得力あるよね。昭和初期というのが微妙なとこで、 資料とかあるはずなのに事実かどうか確定できないのがもどかしい。
167 :
98 :02/08/04 20:12 ID:vgfDCBjc
168 :
98 :02/08/04 20:14 ID:vgfDCBjc
しまった。162も98でし。
私は基本的に吹奏楽・軍楽隊の日本語資料だけを集めているので外国の事はよくわからないのですが、 例外がレコードやCDでして、輸入物にも手を伸ばしています。 で、ですね、実はイギリス製や旧ソ連製の木管金管打楽器フル編成のバンドのレコードやCDに、 brass bandと全文英語解説で表記されている物を持っているんですよ。 だから坊評論家の「吹奏楽をbrass bandと間違えて呼んでいるのは日本だけだ」という記述に冷たい 見方をしていまして、「ブラスバンドの社会史」でも「誤りである」とはっきり書いているため、 この点からこの本が信用が出来ないのです。 この件に関する私の意見や詳細は、また次の書き込みに・・・・。
98さん、どもども。
>>168 なんですが、連続書き込みって、どうやるんでしょう?
171 :
98 :02/08/04 23:45 ID:vgfDCBjc
書きたいことの途中までで一回書き込んで、 書き込まれたら、その続きをまた書き込んで、、、と。 「連続カキコですか?」と怒られたら、書き込んだブラウザを閉じて、レス一覧から 再びこのスレを「新しいウィンドウで開く」にして書き込む。
172 :
98 :02/08/04 23:56 ID:vgfDCBjc
ほいでだ。吹奏楽でブラスバンドと表記してあるのがあるってことね。 早くいってくれ(w。全部ひっくり返るじゃん。 いくつか確認させてください。 ・そのCDは、吹奏楽〜クラシック方面のレーベルから出ているのか。 ・演奏されているのはどういう曲なのか。 ・どこの国のレーベルなのか。ライセンスなどで翻訳されていたりしないか。
173 :
98 :02/08/05 03:47 ID:5IU.qn1c
疑問いくつか マーチなら古矢弘政の「国の鎮め」あたりかな。 非マーチだと大沼哲の「奉祝前奏曲」か? これっていつごろでしょう>>元さん 124の10さんが疑問の2で「イギリスの大衆音楽としてのブラスバンド」って 書いてるとこなんですが、ちょっと時期的に「大衆音楽」といえるのか?という とこがひっかかるです。当時だと、スキッフルからビートルズを経て、 ロックの時代ですから、おっさんでもジャズやロックを聞いてたんじゃないかと。 で、ジャズのコンボ化がおこって、ロックも生まれて、いわゆるイージーリスニングも 含めて楽団ものはちょっと時代に取り残されたと思うんですよ。英米では特に。 たとえば、今オケや吹奏楽団がポップスを演奏するのは、モー娘。とは そうとう遠いところにある、というような受け止められ方というか。 50年代くらいまではエノック・ライトとかが売れてたりしたんですけどねー。 日本では、ペズ(Pe'z)というバンドが最近売れて、インストでは珍しいヒット などと言われている昨今、、、そのへんの話はスレ違いですね。 イギリスの大衆音楽としてのブラスバンド
98さん、圧倒的にロシア関連が多いです。(^^;) 大人数では メロディア(ロシア)がソビエト国防省吹奏楽団、ロシア共和国吹奏楽団を、 バリバリの行進曲、アレンジ物(と向こうでは言うのかな?) オリンピア(イギリス)モスクワ陸軍吹奏楽団 ロシアの葬送音楽特集 少人数では boheme(チェコ)がロシア・コルニーエンコ公吹奏楽団 fl1,ob1,cl4,bcl1,asx2,hrn3,tp5,bar2,tub2,per1,ebass1,piano1 ロシアのセミ・クラシック系 dorian(アメリカ)がThe Nwe Columbian Brass Band pic1,cla5,cor7,alto horn3,tb3,eup1,tub2,per3 1900年代初頭に作曲されたアメリカの曲 番外が百利唱片(中華人民共和国)運動員進行曲では、Brass Wind Ensenble 全て直輸入品で買いました。
もう一枚出てきました。 SUMMIT(アメリカ)American Serenade Bandという楽団で、編成は fl3,ob1,bass1,Ebcl1,cla3,bcl1,a.sax1,t.sax1.b.sax1,harp1 horn4,tp3,tb3,eup1,tub1,per2で、CDの名前がずばり 「Golden Age of Brass」 眠いので綴りが違っているかも知れませんが。(^^;)
176 :
M :02/08/06 13:59 ID:vOqbarxU
アメリカの南北戦争当時の資料として次のようなものもある。
Band Music from the Civil War Era
http://memory.loc.gov/ammem/cwmhtml/cwmhome.html このページとほぼ同じ内容が本として出版もされている。
ISBN: 0-933126-60-3
この頃の写真を見ると、 Over the Shoulder saxhorn で統一されている。
時代が下がってくると、様々な形の saxhorn 属が使用されてくる。
Over the Shoulder(以下 OTS と略す) はもともと行進の先頭で演奏し
後方に音を聞こえるようにデザインされていたが、演奏形態が式典、
バルコニーなどで演奏する機会が増えると、ベルが前を向いている
楽器が増え、ベルがいろんな方向を向いた楽器が一堂に会している
写真もあって面白い。
こうした楽器で演奏したビデオもオークションで出品される事もあるので
チェックしてみてはいかが。
177 :
98 :02/08/06 15:20 ID:hNp7Dj76
Mさんありがとう!今後ともよろしく。 The New Columbian Brass Bandは持ってました。 結成が90年代で、ラグやケークウォークやってるから、 ちょっと特殊事例という気が。 その他のやつは「吹奏楽団」と書いてるところが原表記「brass band」 なわけですね? うー。まずは個別にあたってみるしかないなー。 ライナーをファックスしてもらおうか(w 後でちょっと整理します。
178 :
98 :02/08/07 17:26 ID:Kls3LHvc
えーと。セレナーデなんちゃらというのは、 ブラス・バンドという名称ではないですね? おそらくタイトルは、「ブラスの黄金期」ですから、 ポルカ〜マーチあたりを演奏していると推測しますがどうでしょうか。 となると、残りはロシアのバンドですから、 翻訳の問題を確認しないといけないですね。ロシア語でブラスバンドかぁ…。
179 :
98 :02/08/07 17:27 ID:Kls3LHvc
いまのところ、完全に金管(+打楽器)で構成されないバンドに ブラス・バンドの名称が使われる可能性があるのは、 以下の通りと推測する。 1・「金管+少数のクラなど」という編成は、全部金管に 移行しなかった/できなかったと考えられる。産業革命と 労働者の環境とコンクールという状況が重なったからこそ英国では 完全金管化に向かったわけで、いろいろな都合で 移行しきれなかったバンドもいると思われるし、他国では、 必ずしも完全金管化する動機も状況も存在しない。その意味では、 むしろ英国風金管バンドというのが特殊事例なのかと 思いはじめている俺。 2・「金管+サックス」(ただし上記のようなクラを含むものも 含む)は、テナー・ホーンなどからの移行のようです。 そのうち書きこみますが、ニューオリンズの初期のブラスバンドの 本で、そんなような記述を発見。その後、 ユーリカ・ブラス・バンドやダーティ・ダズン・ブラス・バンドの 商業的成功によって、その影響の下、この編成でブラス・バンドを 名乗る、というのもあるです。 3・最近のバンドが、ブラスバンド全盛期の音楽を再生するために 「ブラス・バンド」という名称を付けたり、タイトルに「ブラス」 を配したりする。 4・非英語圏のバンドの名称が、発売の事情などによって、翻訳上 ブラス・バンドとされてしまう。 だんだん「吹奏楽」という言葉にも疑念が生まれてきた…。 神保町の音楽系古書店休みダターヨ。
98さん。 コンパスポイント(思考の中心軸)を音楽からずらしてみると、余計に混乱します? 某サイトに書いてあったのですが、吹奏楽をブラスバンドと呼ぶ、という発想が すでにずれているのではないか、当初は軍楽隊をブラスバンドと呼んでいたのでは ないか、という説があります。証明はされていませんが。 というのは、軍隊や兵隊が比喩として言われるとき、鉄(固い金属)が使われます。 鉄血政治、鉄の規律、鋼の精神、鋼鉄の肉体、守も攻むるも黒鉄の、など。 これら固い金属で語られる軍隊は良い軍隊であり、逆に 鉛の兵隊、ブリキの兵隊と柔らかい金属で喩えられるとオモチャの兵隊のことで あり、悪い軍隊、弱い軍隊として言われます。胡桃割り人形は木製が伝統だし。 となると、軍楽隊をどんな金属で喩えるかとすると、金管楽器の材質の真鍮が すんなりくる。 とすれば、概念としての軍楽隊の比喩だから木管楽器がいたって誰もおかしいとは 思わない。逆に芥川也寸志氏のエッセイにあったように軍隊の中でワリと軟弱と 扱われていた軍楽隊員が、真鍮を誇りとしていたのかも知れない。 つまりこれは音楽用語ではなく、軍隊用語から生まれた呼称ではないか、 という説です。 そして軍隊から民間に移っても、軍楽隊の影響も丸々一緒に移っているわけですから、 そのまんま。
181 :
10 :02/08/08 09:04 ID:13.0gvc.
アメリカを少し見たんですが、1620年以降、すぐに軍楽隊が入ってますね。 イギリス、フランス、オランダさらにスペインなどの列強がアメリカに植民地を求めて やってきたわけですが、このとき軍楽隊も持ち込まれてます。軍楽隊といっても、その 最初の形態である"fife and drum corps"。つまり鼓笛隊ですな。横笛と太鼓。 彼らの仕事は、戦地での信号、兵隊の行進、余興など。 まだ分かってないのは、アメリカ独立派がいつごろから軍楽隊を整備しはじめたのか ということ。アメリカが独立するのは1776年だから、その前にはできていたと思うん だけど。ということで、国家としてのアメリカが成立して以降、最初にできた軍楽隊 がワシントン海兵隊バンドで、1798年創設というのは、まあいい時期だろうと思います。 とりあえずわかったことだけ。
182 :
10 :02/08/08 09:09 ID:13.0gvc.
>>173 98さん
すみません、庶民のなかに水槽をやりだす人らが出てきたのがそのあたりではないか、
という程度のことです。マスは想定していませんですた。
>>175 七時マーチさん
ひょっとしてセレナーデアンサンブルと関係あったりするのかな??
#すみません、しばらく書き込めなくなるです。
183 :
98 :02/08/08 12:31 ID:5gh4byY.
アメリカ関係追加 (ピート・ファン・デル・マーヴェ 「ポピュラー音楽の基礎知識」) (ここまでにジグなどの説明)黒人ミュージシャンについて言うなら、 ダンスバンドのほかに軍楽隊も忘れてはいけない。18世紀半ばまでに アメリカだけでなくヨーロッパでも黒人ミュージシャンは 軍楽隊のメンバーとして、打楽器や金管楽器で頭角をあらわした。 トランペットだけでなく、イングランドでホルン奏者として 有名だったのはカトーという黒人だ。19世紀初めになるとアメリカでは 黒人だけのバンドが記録に出てくる。1830年頃には フィラデルフィアの黒人バンドがロードアイランドを訪ねた。 1834〜1840年頃には、有色人種のバンドの技能をかって 大都市が支援している、ニューヨークの連隊付属軍楽隊のほぼ全部が 黒人だった、ということもあった。行進曲だけではなくダンス音楽を 演奏するバンドもあり、19世紀末にその二つがラグタイムで合流した。
184 :
98 :02/08/08 12:31 ID:5gh4byY.
(前出「アメリカンミュージック再発見」) 19世紀の初めにボヘミア(チェコ)で生まれたとされるポルカは、 1830年代にウィーンなどに広まり、40年代にはパリ、ロンドン、 さらにアメリカにも伝わった。19世紀半ばにどいつ人がアメリカで 最初のブラスバンドをやり出した頃、たちまち各地の町でバンド活動が はじまり、公式行事、結婚式、葬式などに欠かせないものとなった。 演奏曲目には国歌やマーチとともにポルカもあった。 19世紀最後の10年からWW1がブラスバンドの黄金期で、 1890年には全米で1万、1908年にはその倍のバンドがいた。
185 :
98 :02/08/08 12:32 ID:5gh4byY.
(richard h. knowles"fallen heroes"から) 市民戦争後、「雇用されるブラスバンド」の編成は他の都市と同じで、 13〜15人、4col、2a.horn,1bar.horn,1e.cl,1b.cl,1or2valve tb, tuba, 1s.dr,1 bass dr,1 cymbal コンサートバンドやミリタリーバンドはしばしば30人以上となることもあった。 ブラスバンドがニューオリンズの黒人の生活に根差すようになり、 特別なものではなくなり、経済的なことからも、規模を小さくした。 2~3cor,a.horn,bar.horn,ecl,2tb,tuba,snare,bass&cymbals ホルン奏者不足が、サックスの導入を生んだ。20年代半ばに、 最初にサックスが加わり、40年代には一般化した。 20年代にはコルネットがトランペットに置きかえられた。 ポピュラー音楽よりになりすぎかも。このへんで止めときます。
186 :
98 :02/08/08 14:17 ID:5gh4byY.
>>180 ぼくは基本的には、ブラスバンド=軍楽隊およびそこから派生した民間バンドの総称
というくらいに考えています。だから概念としてのブラスバンドっていうのは同意、
なんだけど、意外と、少数でも木管混成の編成になると
ブラスバンドと表記されていないことに驚いているから、ちょっと確認しておきたいな、と。
鋼の軍隊説は興味深いけど、ちょっと飛躍しすぎな感じがするです。
それなら「ほとんど金管のバンド」だからブラス・バンド、のほうがしっくりくる。
だからこそ、吹奏楽/木管がズラリと並ぶようなコンサート・バンドが
ブラスバンドと呼ばれているかどうか
>>169 が気になるんだよねー。
それと、日本の吹奏楽や英国金管バンドは、「交響楽団的なもの」を
志向しているじゃないですか。「芸術」と言い換えてもいいかな。
これは「実用」から大衆の娯楽へ向かうのとは、そうとう違う動きなわけで。
しかも英国は民間の娯楽からコンクールでの競争を経ているんだけど、
日本はもっと「上から」つまり軍なり政府なりの意向があって教育に用いられるようになって、
(コンクールを経て以下略)な感じがするし。あー、もう一つ、
オケの特殊編成としての吹奏楽ってのもあるか。
187 :
元 :02/08/09 00:56 ID:1CoJCT5s
帰ってきたら凄いことになってる・・・。
頑張ってついていこうっと。
>>173 98さん
「国の鎮め」「奉祝前奏曲」の作曲年代は分かりません。ごめんなさい。
単に手元に資料がないだけです・・・。
前者は明治20年前後、後者は大正年間だと思うのですが・・・。
中途半端で本当に申し訳ない。
少し時間をください。コンクール前で忙しすぎ。
>>186 98さん
成程、日本では、近年に設立された楽団を除けば、
軍楽隊系列ではない吹奏楽団はありませんよね。
故にブラスバンドという呼称がここまで一般的なのかも。
それでは、古典時代の管楽合奏=ハルモニーの存在はどうします?
こちらは元々オーケストラの代用として作られたものの、
芸術的方面(木五など)にも大衆的方面(ダンスホールバンドなど)にも発展しています。
ヨーロッパのバンドで、ハルモニーの伝統を受け継いだバンドはないのかな?
あと、吾妻婦人音楽連中は「ゲイシャ・ブラス・バンド」と呼ばれていたそうです。
設立年は不明ですが、1903年(明治36)の時点でこの名称は使われています。
188 :
98 :02/08/09 17:00 ID:Yg1iBwY.
ハルモニー方面詳しくきぼん。 専門外なので。 たまにはageときます
私が書いた説も証明が出来ていないわけですから、98さんが186で 「飛躍しすぎなかんじがする」「のほうがしっくりくる」という柔らかさで「そうは思えない」 と書かれても、「そっすかねぇ(^^;)」としかこちらも言えないのですけど、 今月号のバンドジャーナルに、相も変わらず 「吹奏楽をブラスバンドとよぶのは間違い」なんて書いている人がいる。 こういう輩ってさ、そこまで言える自信の根拠って、どこまでのつっこみに耐えられるのかしら。 >>吹奏楽/木管がズラリと並ぶようなコンサート・バンドが >>ブラスバンドと呼ばれているかどうか コンサート・バンドじゃないっす。(^^;) メロディアとオリンピアが録音したのは、ソビエトの「軍楽隊」です。 だからこそ、「吹奏楽をブラスバンドと呼ぶ」ではなく、「軍楽隊をブラスバンドと呼ぶ」 という発想が出てきたわけでして。
190 :
98 :02/08/13 14:34 ID:YUP2gqpq
えーと。事実が分からない以上、仮説を出してそれを検証していくのは重要ですが、 検証するには手間もかかるわけよ。ちゃんと否定できるだけの証拠もないけど、 感想を言い合って、信憑性をはかってみましょうよ、と。 鋼の仮説は俺に対してを検証する手間をかけるほどの 説得力を感じさせなかった。つーことで、俺は調べないから、他の人よろしく、 ってことで。 あ、ごめん。>コンサートバンド >ソ連の軍楽隊 タイトルとバンド名、英語で書いてみて。 できればレーベルかバンドのサイト見つけたりライナー書き込んでくれると助かるが。 あと、鋼仮説立ててるページのurl貼ってもらえるとうれしい。
英語題名、英語演奏団体名、レコード・CD番号、レーベル名の順です。
THE PARADE Marches performed by brass bands
The First Detached Model Orchestra of the Defense Ministry of the USSR
MEL CD 60 00519 これはCD
MELODIYA
RSFSR BRASS BAND
RSFSR BRASS BAND
CM 04265-6 これはレコード
MELODYIA
ARAM KHACHATURIAN,STALINGRAD BATTLE MARCHES
表面USSR Defence Ministry Brass Band
裏面USSR DEFENCE MINISTRY ORCHESTRA
CD 10-10379-80 これもレコード
MELODYIA
RUSSIAN FUNERAL MUSIC
Moscow Military Brass ORCHESTRA
OCD 556 これはCD
OLYMPIA
あと、1978年録音、ビクター音楽産業株式会社で輸入・販売した
SHOWPIECES FOR SYMPHONIC BAND II
USSR MINISTRY OF DEFENCE BRASS BAND
VIC-28023
原盤はMELODYIA
表面には日本語表記は一切ないです。メロディアの元のジャケットに、ビクターの商標とレコード番号を入れただけではないかと思われます。
鋼仮説立ててるページのurlは
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/6903/china.htm
RSFSR とSHOWPIECES FOR SYMPHONIC BAND IIは、ジャケットが合奏風景です。 RSFSRはジャケット写真が合奏風景でして、演奏メンバーが正しいなら、客席から舞台に向かって左から、 一列目fl4,fg2,ob2 二列目cl5,b.sax1,a.sax2,t.sax2.hr5 三列目cl4,b.cl1,tu2,es-bass1,bar1,t.hr2,a.hr2,tp8 四列目piano1,cl3,string-bass2,per4,tb4 総人数58プラス指揮者。 SHOWPIECES FOR SYMPHONIC BAND IIは、客席から舞台に向かって左から、 一列目fl8 二列目cl11,ob2 三列目cl4,harp1,hr8,fg2,bass-cl4(一人、前列の人と重なり、未確認) 四列目cl3,bar4,t-hrn3,tp7,contra-bariton-sax(?)1,b.sax1,t.sax2.a.sax2,cl1 五列目string-bass4,per4,sousa-phone1,tu4,tp5,tb7 総勢89人プラス指揮者。
193 :
98 :02/08/13 17:03 ID:YUP2gqpq
ロシア語表記はあったりするの?
最後の日本ビクター以外は、英語ロシア語併記です。帯に輸入した会社の 日本語訳があります。 日本ビクターのはメロディアの名前以外のロシア語が書いてありませんでした。
まだ読んでいないので吹奏楽にも軍楽にも関係がどれほどあるのかわかんないけど、 青土社という出版社から、「アメリカが貧しかったころ」という本が出ています。 映画の「シェーン」を見ながら父が、 「足下みてごらん。泥だらけだろう。このこのろアメリカって、道の舗装なんて できなかったんだよ」と解説してくれました。 当然西部劇ですから、南北戦争直後のアメリカの経済状態を言っているのであり、 映画の撮影当時のことを言っていたわけではないですが。(^^;)
196 :
名無し行進曲 :02/08/16 14:10 ID:rT7YMvpW
すばらしい!全部読みきるのには相当時間がかかりそうだ。
197 :
98 :02/08/16 20:41 ID:VsxChoAu
「RSFSR」 と「RUSSIAN FUNERAL MUSIC」はネットで見つけたから 買おうかな…。ちょっと気になる本も何冊かあってそっちが結構高いから しばし考える。1冊は注文したんだけど。 ロシア語表記あるなら、そこから「band」に相当するものを探して その近くに「brass」に相当するものがあるかどうか確認できるわけか。 うー。捨てアド晒してメールでやりとりしてコピー送ってもらったりしていい? 10さんとか元さんとか七時マーチさんってどの辺に住んでるんでしょう。 みんな都内近郊ならいっそコンクール明けて落ち着いたところでオフ会って いう手もあるのかな? といってみるテスト
がんばって「ブラスバンドの社会史」を越えるスレッド にしちゃいましょう。応援sage。
英露辞典・露英辞典を読み比べると、わかりますよん
なぜか突然、私が本当に言いたい言葉が見つかった! 坊評論家の罵詈讒謗で始まったこの 「吹奏楽をブラスバンドと呼ぶのは、間違い」という言葉、 真実は楽壇の中のイデオロギー闘争であるのに、ほとんどの発言者には その自覚がなく、音楽界の中でも地位が低く力も弱い吹奏楽の中で、 (自分たちの)理屈に合わないものを見下して優越感に浸るという、 結局は弱い者いじめの構造に終始しているのが頭に来るんだ。 例えばシエナが、佐渡裕と手を組んで、いろいろと問題はあるにしても、吹奏楽の クラシック音楽化に力を入れてウィンド・オーケストラを名乗っているのに対し、 多くの楽団がブラスバンドからウィンド・アンサンブルやオーケストラに名前を変え、 実力は全然変化していないのにブラバンを遅れた古いものとして扱う。 そのイデオロギー闘争には関係のない海外のバンドの中には、木管楽器が入っているのに ブラスバンドと自称している楽団が現に存在するのに、その事実は無知で知らないのか、 知っていても無かったことに知るのか、(たぶん前者だろうな) 「そんな間違った言い方をしているのは、日本だけだ」と決めつける。 救いが、無い。 ちなみに私、職場が横須賀市です。(^^;) でも、考えていることはだいたいここに書いているから、会っても 面白い話はないですよ。
201 :
元 :02/08/17 01:33 ID:cUYI3KIC
ネタはないのだけど・・・
>>197 98さん
一応、東京近郊ではありますが・・・。
>>198 謙虚に行きましょうよ。
それにしても、応援sageには笑えた。
>>199 七時マーチさん
なるほど!
私の中にもそんな思いがあった事実を、喉元に突きつけられた気がします。
特に「ブラバン」と呼ばれると躍起になって否定していたのは、
私の中の差別心だったような気がします。
しかし、私は「吹奏楽をブラスバンドと呼ぶのは、適切ではない」と思うのです。
七時マーチさんの仰るとおり、「間違い」と呼ぶのはいささか無理があるでしょう。
それでは、適切な訳語かといえば、そうでもないように思えます。
あくまで辞書的な訳にこだわってしまいますが。
「吹奏楽」ってそもそも何なんでしょうね。
「管打」「管楽」の方がまだしっくりくる。
日本語の方が間違っているような気がしてきたなぁ・・・。
元さん、こんばんわ。 「吹奏楽」っていう言葉、もともとは雅楽からではなかったかな?自信なし。 「辞書的」で思い出しました!2年前、できるだけ多くの国語辞典で「ブラスバンド」という言葉を引いてみたのですよ。ほしたら第一義に「金管楽器を主体としたバンド」とありまして、補足として「ヨーロッパではサキソホン以外の木管楽器は含まれない」と書いてありました。 ブリティッシュスタイルのバンドに入っている人に質問したら、それはファンファーレのことですと説明され、初めて大陸欧州の金管バンドの存在を知りました。 なぜ英語語源の言葉の意味を、フランスやドイツの現実で説明するのかを想像しまして、辞書を編纂するほどの知識人は、いわゆる「おフランス主義」に染まっていたのではないでしょうか。赤塚不二夫のイヤミが有名。 なにしろフランス語語源の「コンクール」という言葉を、英米主催の競技会にまで使ってしまう日本人ですから。英語語源のものには「コンテスト」を使うべき。 そして2年後の今日、また国語辞典を引いてみたら、サキソホン云々はどの辞書からも削られていました。しかし意地なのか、木管楽器の存在については2,3を除いて殆どの辞書が触れていず、 あくまで「金管楽器が主」が第一義のままで、補足として打楽器を含むとあります。 ところで、前にurlを貼ったサイトの受け入りですが、、国語辞典・英英辞典・音楽事典のどれですか?また子供向け・中高学生向け・大学一般向け・専門それぞれでも 書いてある内容が違いまが、元さんのイメージしている「辞書」ってどれですか?
ちなみに、管楽器初心者向けの本などに書かれている「サックスやフルートは金属製なのに、なぜ木管楽器なの?」という質問に対する答え、 音の発生源の構造で分類されるので木管楽器として扱われます、という答えが一般的。 これはザックス=ホルンボステルの楽器分類法な訳ですが、難しいことはともかく、現在の音楽学では金管・木管楽器の定義に、材質は関係ないわけですね。 ところが国語辞典でも英英辞典でも、第一義は材質です。木製楽器が木管楽器であり、金属製楽器が金管楽器であり、フルートはその歴史から、サックスは 例外として扱っている辞書が圧倒的です。誰か国語辞典に「違っているぞ!」文句を言った人、いるのか? それがどうした、かというと、このブラスバンド呼称に似ていて、あまり広まってはいない問題、 「木管アンサンブルにホルンが入っているのは、なぜ?」という問題に繋げよう、という狙いがあるのです。(^^;)
202の書き込み、編集ミスでラストが意味不明になっている・・・・(_ _)
205 :
元 :02/08/19 20:44 ID:R78S+WJU
七時マーチさん 辞書的という言葉自体が適切ではありませんでしたね(w 私が言いたかったのは「語源的に」という意味です。 実在する辞書はどれも編集者の主観に縛られますし、 その用途によって説明が簡素化される必要もありますからね。 WMC(World Music Contest=世界音楽コンテスト)は、 Symphonic Windorchestra、Brassband、Fanfareに分かれていますね。 (更にディヴィジョンに分かれるし、オルガンとかもあるけど、それは今回無関係) このWMCの実況CDを見ると、 1997年度は、SWは2枚、Bは1枚、Fは2枚が発売されています。 ファンファーレの方が多いってことに注目です。 ちなみに、2001年度は、SWは4枚、Bは2枚、Fは2枚が発売されています。 音を聴く限り、ファンファーレは金管+サックスの編成のようです。 むか〜しあった「世界の吹奏楽コンクール」スレ(だっけ・・・)を見れば、 もっと詳しく分かるはず・・・倉庫のどっかにあるハズ。
206 :
元 :02/08/19 21:08 ID:R78S+WJU
98さん ハルモニーとは・・・ 18世紀、フルオーケストラを所有できない中堅の貴族が オケの代用品として(と言い切って構わないだろう)雇った管楽アンサンブル。 編成は、その貴族の所有するハルモニーに合わせられたために一定しないが、 一般的にはオーボエ2、クラリネット2、ホルン2、ファゴット2(=ダブル・カルテット)。 モーツァルト「ドン・ジョバンニ」終幕、夜会のシーンでも、この編成が用いられていることから、 サロン音楽として相当広まっていたと思われる。 オリジナル作品もハイドン、モーツァルトあたりに多い。 ただし、低音の補強にコントラファゴットやコントラバスが追加されることも多い。 秋山紀夫氏によれば、 19世紀に入り、ハルモニーは軍楽隊と木管五重奏に転化していく、とのこと。 七時マーチさん それではなぜハルモニーにホルンが含まれていたか。 恐らくは、音階の演奏がそれほど困難ではなかったからでしょう。 バルブ以前のホルン、トロンボーンを除く金管は、クラリーノ奏法でしか音階の演奏が不可能でしたね。 ガブリエリからハイドンに至るまで、金管アンサンブルやコンツェルトとしては使用できたが、 オーケストラで使用することはできなかった。 (ただし、ハイドンのトランペット協奏曲はキィ付きのトランペットを想定して書かれた) トロンボーンがオケに使われるようになったのもベートーヴェン最後期から。 よって、オケの代用品であるハルモニーにおいて、金管で唯一ホルンが使われたのは、 当然といえば当然の成り行きでしょう。 秋山氏の言うとおりハルモニーから木管五重奏が生まれたとすれば、 そこにホルンが含まれていたのも十分頷けます。
207 :
98 :02/08/19 21:35 ID:jaX/qDxX
オフ会はのりがいまいちっぽいので、やめときましょう。 注文した『海軍軍楽隊〜日本洋楽史の原典』が届いたので、 今晩目を通してみるです。 》199 七時マーチさん わかってるなら答え書いてくれー。 露語関係の辞書に簡単にアクセスできる環境にはいないんで。 》200 吹奏/クラシックの楽壇闘争には興味も知識もないのですが…。 199から想像するに、てことはロシアの「brass band」は、 ロシア語でも「真ちゅうの楽団」だったのかな? 》202-203 マターリいきましょう。203になるとスレ違いと思うでし。 》206 元さん ハルモニーありがとう!
208 :
元 :02/08/19 21:43 ID:R78S+WJU
自己レス >ガブリエリからハイドンに至るまで、金管アンサンブルやコンツェルトとしては使用できたが、 >オーケストラで使用することはできなかった。 いくらなんでも過激かも。お詫びして撤回します。
元さん。 書籍や雑誌で「なぜ木管アンサンブルにホルンが入っているのか?」に対して自分の説を述べた文章は、 青弓社「究極!クラシックのツボ」許光俊(編)90ページで曽雌裕一さんが、バンドジャーナル2001年09月号54ページで古田儀左ヱ門さんが書いている2つだけです。 お二人に共通した意見は、この編成は音楽学の楽器分類とは関係のないところで編成された形式だ、であります。 曽雌さん曰く、木管楽器プラスhornの編成がものすごく良いので音響本位で編成されたアンサンブルに、「木管アンサンブル」という様式になった、と書かれ、 古田氏曰く、現在使われている楽器分類法が発表されるず〜っと以前に名付けられることもなく編成されたアンサンブルに、無理矢理つけられた、という意見です。 となると、バッハやハイドンの時代から、管楽器で木製楽器・金属製楽器という意識はあったでしょうけど、 現在使われている木管楽器・金管楽器という呼称、音楽学の分類法がいつ頃定まったのか、日本人で知っている人がどれほどいるのでしょう?私も知りませんが。(^^;) 分類法が定まる前に編成された「ホルンが入っているけど木管アンサンブルと呼ぼう」については誰も異議を唱えないのですから、 分類法が定まる前に編成されたのなら、「木製楽器が入っているけど、ブラスバンドと呼ぼう」でも、おかしくはない。 ちなみに「木管アンサンブル」って、英語では何て言うんだろう?ensembleはフランス語語源? そうそう、日本では「ユーフォ・チューバカルテット」「バリ・チューカルテット」と呼ばれている編成、 英語ではずばり、「チューバカルテット」です。楽器を呼ぶ順番、日本ではユーフォ・チューバの順ですが、英語ではチューバ主体です。 とすると、日本では吹奏楽を木管・金管・打楽器の順で呼ぶけど、英語では金管・木管・打楽器の順ってことは、ないかな?(^^;) ひょっとすると「brass-wood band」の略かも知れないし。(^^;)
元さん。 露英・英露辞典は、やはり2年前に図書館や本屋で立ち読みしただけで購入してません。 ロシア語でも「真鍮の楽団」だったと思います。 203は、でもね〜語源的にあっちは駄目だけどこっちは良い(もしくは知らない)っていう 一貫性のなさは、問題ではないですかね〜。
211 :
98 :02/08/20 17:42 ID:7qEbGKJS
語源を追うのはいいんだけど、やりだすとキリががないので。 いちいち手間もかかるし。ダメとかいいとかいう問題じゃなくて。 ここでは「ブラスバンド」をまず片づけたいな、と。 そのために木管金管の分類がいつ生まれたか、は調べる意味があるだろうけど。 めんどくさそう…。 で、クラシック/吹奏楽界やら辞書編纂者への批判は、ここの主旨とは違うし、 変に荒れたりするのもいやなので、基本的にマターリ、資料調査とその検討、推論など を中心にいきましょうよ。 漏れは今週末までちょっと調べたりまとめたりはできんのですが。 上で挙げた本、いまいち役にたたん。
212 :
元 :02/08/21 01:33 ID:Dc6gI09O
私はあくまで素人で、研究者ではありません。 自分の知識と情報網の中でしか推論はできませんが・・・。 七時マーチさん アンサンブルとは、フランス語で「一緒に」という程度の意味だったと思います。 木管アンサンブルの起源は、実に14世紀にまで遡れるそうです。 金管アンサンブルは16世紀だとか。 さて、アンサンブルでもオケでもいいですけど、その発祥は芸術的欲求ではなかったのでは? たとえばショームとセルパンの名手がいれば、その2人によるアンサンブルが組まれることは不思議でもなんでもない。 J.S.バッハの「ブランデンブルク協奏曲」なんて、どう考えても一般的ではない編成です。 木管五重奏においては、クラリネットが若干遅い誕生ですが、それ以外は比較的早い時期に完成していた。 楽器も比較的廉価で、習得も弦楽器に比べれば容易だった。 そこからフルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、バスーンという編成が生まれ、 木管主体であることから「木管五重奏」と呼ばれることになったとは考えられませんか? これは別に不自然ではないですよ。 ピアノ五重奏はピアノ五台で演奏するわけではありません。 ウィンドアンサンブルにしたって、パーカッションやコントラバスはその名称には含まれませんね。 って言ってしまうと、ミもフタもないんですが・・・。 98さんの仰るとおり、そろそろブラスバンドの話に戻しましょうか。 金管アンサンブルが発祥したガブリエリの時代(16世紀以降)って、 この編成の名称の原語表記はどうなるんでしょうね。 これがブラスバンドに相当する名称だったら面白い。 イギリス人であるパーセルやクラークの作品で調べた方がいいかな。 原語表記がそのまま英語ですからね。 私、木管奏者なんでこの辺は詳しくないのです・・・。
213 :
98 :02/08/22 13:05 ID:2DzAw73n
わしもサックスだったので…。
214 :
98 :02/08/26 16:11 ID:HP/bFI53
後で書き込むけど念のため保全カキコ。
215 :
98 :02/08/26 18:06 ID:HP/bFI53
平凡社の百科事典から。 ようやく吹奏楽とbrass band の関係に直接言及しているものを発見しました。 ブラスバンド brass band 西洋音楽の合奏の一種で、 金管楽器各種(通例これに打楽器も加わる) から成る<金管楽隊>をさす英語であるが、 アメリカでは俗語的に一般の吹奏楽(木管楽器を含むもの)をさす場合が多く、 日本でもそれにならって一般の吹奏楽を意味するのが通例である。 (堀内敬三)
216 :
98 :02/08/26 18:07 ID:HP/bFI53
書いたのは 堀内敬三(1897-1983) 明治30年生まれ、大正5年大田黒元雄らと「音楽と文学」を創刊、 評論や訳詞などをはじめる。 大正6年(1919)から12年までアメリカへ(工学系の勉強をしつつ 作曲学などを学ぶ。11年にはパリほかヨーロッパへも)。大正12年に帰国。 大正13年に「カルメン」「ファウスト」全訳、「ワーグナーと其の音楽」著。 東洋音校講師、東京中央放送局嘱託など。 (堀内『ジンタ以来』[昭和10年刊]から) 『ジンタ以来』には、ジンタ、吹奏楽、ジャズ、オペラ、軍楽、流行歌など、 幅広い分野について原稿が収められている (この本には「ブラスバンド」という言葉は出てこない)。 つまり、クラシック全般と言うか、「洋楽」全般に対する知識があり、 かといって俗なものも受け入れる幅を持っているし、 アメリカやヨーロッパにも行ってて、日本で季刊「ブラスバンド」創刊 ちょい前の空気を体感している人ではある。 というわけで、ひとまず彼の偏見や思い込みや無知は、 ひとまず考えなくてよいと思われ。
217 :
98 :02/08/26 18:07 ID:HP/bFI53
98は、いちおこれで納得しつつあるです。 問題は、堀内の記述と矛盾する事実が出てくるかどうか。 アメリカの状況の検証はもうちょっとやりましょう。 アメリカの歴史再び 1803 ルイジアナ(とはいえ中央部一帯なわけだが)購入/フランス 1819 フロリダ割譲/スペイン 1845 テキサス、南西部を併合・獲得/メキシコ(旧スペイン) 移民が増えはじめるのが1840年代からで、 1840〜60年は、アイルランド(290万)、ドイツ(150万)、 次いでイングランド(42万)からの移民が多い 1900〜20年は、東南ヨーロッパ(352万)、イタリア(315万)、 ロシア、ポーランド(252万)が多い。
218 :
98 :02/08/26 18:08 ID:HP/bFI53
(rob boonzajar flaes"brass unbound"から) 野外でのコンサートは、お祭りであり、 1870年頃には文明化社会のいたるところでwind bandが 毎週、毎月の催しものを行っていた。市民のバンドも一般的になってきたが、 演奏するのはたいていarmy bandだった。 マーチや軽めのクラシック、オペラの抜粋といった曲がプログラムに並んだ。 このよく知られた、普遍的な、明らかに時代を越えた性質は、 レパートリーだけでなく、バンドの構成や形式、音質、ユニフォーム、 指揮者のbrio(辞書になかった)とも関係がある。 あたかも19世紀の軍楽隊が、野外コンサート音楽と 同義になってしまったかのようだ。 事情を知っているものにとっては、純粋な金管バンド(pure brass band)と 木管と金管が混在したアンサンブルの違いは、決定的に重要なことだが、 一般的な聴衆には、無視できる違いだった。 (これは、特定の国についてではなく、一般論として書かれている。 ここから、近代ヨーロッパの軍楽隊の起源は十字軍にさかのぼる… と続くけど、省略します) 英国では完全に金管楽器だけのバンドができた。 これが最初のブラスバンドだ。大陸でも、金管楽器が 軍楽隊の基礎を形成しはじめる。 ドイツでは1860年代までこれが起こらなかったが、 オーストリアでは、このステップが1840年代に起こった。 金管とサックスがフランスの軍楽アンサンブルの標準になり、 イタリアとスペイン、いくつかのラテン・アメリカの国々では フランスのモデルが模倣された。 この本の筆者はオランダの民俗音楽学者。 ちなみに主にオランダの植民地だった国の民間ブラスバンドの調査が この本のメイン。最初はオランダ語で出てたと思うんだけど、これは英語版。 でも、丁寧に訳されているので、ここでは安易な逐語訳はないと思う。
219 :
98 :02/08/26 18:08 ID:HP/bFI53
CD棚をちょこっと見た。 ・マケドニアのorkestarはサックス入り7人編成(オランダ/カッコ内はレーベルの国)、ライナー署名入りだけど何者か不明 ・違うマケドニアのorkestarはアコーディオン、サックス入り9人編成(トルコ)ライナー=アメリカの大学の民族音楽学者 ・ルーマニアのfanfareはクラ2人入り15人編成(イギリス)ライナー無記名 ・アメリカのバルカン地方のブラスバンド音楽を演奏するbrass bandはサックス入り11人編成(アメリカ) で、いずれも英文ライナーでは、brass bandという言葉が使われていた。 ので、少なくとも結婚式などで演奏するこういう編成の民間バンドを brass bandと呼ぶのは、民族/民俗音楽系では受け入れられている。
220 :
98 :02/08/26 18:08 ID:HP/bFI53
残された疑問 季刊「ブラスバンド」あるいは、「ブラスバンド」がやはり肝ですな。 それが、brass band なのか blasband なのか。 扱っている音楽は、吹奏楽なのか金管バンドなのか。 何を演奏していたか。軍楽隊と同じレパートリーなのか、 最近の吹奏楽のようなクラシック志向があったのか。 これが分かれば、だいぶ落ち着く(または混乱する)はず。 つか、吹奏楽をブラバンと呼ぶようになったのがいつからでどこでなのか 再確認する必要があるような…。 『海軍軍楽隊』にでてくる「ブラスバンド」は以下2ヶ所。 隊員の回想として。 大正6年志、バストロンボーン「また、ラジオ放送が試験的に始まり、 軍楽隊もブラスバンド、またはスモールオーケストラ等を 芝浦工業学校の講堂、愛宕山の放送局からのテスト放送に度々出演しました」 昭和16年志、テノールホルン「そしていよいよ待望の奏法の時間となったが、 中学時代からブラスバンドに入り、コンクールにおいて個人の部で 優勝した者(後略)」 ちなみに海軍では、ドイツ語を学んでいたようです。
赤松文治氏の筆によれば、アメリカの吹奏楽の導入は1762年、カナダに駐屯していたイギリスの二つの連隊軍楽隊が ボストンに二年間進駐して演奏会を開いた。編成はob,bassoon,cla,hr,drumsなどの小編成であったが アメリカではうけた。 1773年にボストン在住のフラグが管楽器とコーラス併せて五十名の音楽団を結成して演奏会を開催するも失敗。 1783年に、誰かわかりませんが、ボストンでマサチューセッツ・バンドが組織され、このバンドの成功がアメリカの 吹奏楽の流れを作っていったらしいです。 当時貧しかったアメリカがイギリスの炭鉱労働者のように編成を金管楽器・打楽器に集中していくのですが、 音色が飽きられるのと、木管楽器の品質改良(ベーム式の採用?)から金管バンドは廃れていってしまった。 ただ、現在のD.C.I.を現在のアメリカ式金管バンドと呼ぶ人も、いる。 >>215の brass band 西洋音楽の合奏の一種で、 金管楽器各種(通例これに打楽器も加わる) から成る<金管楽隊>をさす英語であるが、 以前から不思議なのだけど、この金管楽隊って、サクソルン・バンドをイメージしているのか、 金管五重奏の大きいのを意識しているのか、どちらなんでしょう?
堀内氏は山田耕筰の弟子で、山田が兄弟子の近衛秀麿と関係が悪化しても、 両者の間を取り持とうとしてたらしいです。それはまぁともかく。 明治時代の洋楽事情の本を読んでいると、管弦楽より軍楽の方がレベルが高かったとあります。 鹿鳴館で外国の要人を招いた舞踏会でも軍楽隊が演奏に動員されるくらいだし。 セミ・クラシック(死語?)をかなり演奏していたようです。
元さん。
>>212 の
>>木管主体であることから「木管五重奏」と呼ばれることになったとは考えられませんか?
金管楽器主体であることから「ブラスバンド」と呼ばれることになったってのもありえますよね。
ひょっとして状況証拠を一つ見つけたかも知れない。(^^;)
今は眠いので、また今度書きます。
韓国の音楽で日本の雅楽の親戚に相当するジャンルには、「吹打楽」てぇのがあるそうです。
日本の雅楽の「吹奏楽」には打楽器が入っていたかしらん。
すません、見つけたーと思っていたものは、ただの勘違いでした。(_ _) 1952年、イーストマン・ウインド・アンサンブル結成(米) 1960年、佼成吹奏楽団結成、英文説明では「brass band」を使用(日) 1973年、東京佼成ウインドオーケストラと改称(日) 1985年、ダラス・ウインド・シンフォニー結成(米) 1990年、シエナウインドオーケストラ結成(日) 1992年、TADウインドシンフォニー結成(日) 1996年、映画「BRASSED off!」発表(英) 2000年、WindWave結成(日) 武蔵野大学ウインドアンサンブルの名前がいつ付けられたのかは不明。 妄評論家が「ブラバン呼称」を攻撃し始めた年が不明だけど、確か映画「ブラス!」の日本公開以後だったようなきがする。 それ以前に「ウィンド」を名前にしたバンドは、ブラバン呼称にはそれほど積極的な発言は してないよね。敢えて差を強調するためだったりして。 ここにあげた日本のウインドオーケストラは、どこも座奏を大前提にしているから、 行進演奏と金管楽器の視覚的なきらびやかさは切り捨てられた。
書き忘れ。 1993年、広島ウインドオーケストラ結成。 ちなみに大阪市音楽団の英語表記は、Osaka Municipal Symphonic Bandです。
226 :
名無し行進曲 :02/09/01 07:28 ID:d+pOLswb
ああしんどかった。 全部一気に読みました。携帯なのでリンクには行けませんでしたが。 とても読みやすく、勉強になります。 音楽学出身ですが、演奏側の仕事をしているので自分では詳しい方だと自惚れてました。反省です。
227 :
10 :02/09/01 20:56 ID:AynoQwsU
復帰しようとあちこち巡回してみたけど、欲しいネタがみつからなかった。
228 :
10 :02/09/01 21:04 ID:AynoQwsU
229 :
98 :02/09/02 15:46 ID:8i89Acz3
遅くなってしまった。 10さん久しぶり! 日本に管弦楽団が出来たのってけっこう後じゃなかったっけか。 (これは調べればわかるかな) 金管五重奏が日本の洋楽史にいつごろ現われたか、という問題はさておき。 日本に「金管バンド」ってあったんかな、という疑問も…。 ちなみに、この平凡社の百科辞典は72年の版だった…と思う。 高校の時に使ってた英和(ライトハウス)には、 band=「普通は通俗曲を演奏する管楽器の楽団を指す」とあります。 当時の日本では、基本的には外国人音楽家/音楽教師→音楽家・評論家 と、用語は伝わるはずで、多少のニュアンスの違いや 語源からの逸脱はあるにせよ、大筋は外さないと思う。 「ブラスバンド」と吹奏楽が、混乱しているのは、 「ブラス=金管楽器」ということよりも、「通俗曲を演奏する」ということで 「ブラスバンド」を(ばくぜんと)定義してしまったということなのかも。
230 :
98 :02/09/02 15:46 ID:8i89Acz3
おそらく、イングランドでは「ブラスバンド=金管バンド」 ということになってると思うんですよ。 それがアメリカに伝わるときに、 最初からそれほど厳密には適用されなかったのか、 最初は(あるいは大衆化する前は)「金管バンド」だったのが、 なしくずし的に、編成はともかく通俗曲を演奏するものを 「ブラスバンド」と呼ぶようになったのか。 アメリカでの曖昧さが、そのまま日本に伝わったのか、 日本でも途中から編成の曖昧さを許すようになったのか。 むつかしいのぉ。 それと。前から思ってはいたのだけど、吹奏楽を「ブラスバンド」と呼ぶのは、 俗語的に使われて定着したものではないかと。 つまり、オケというか、クラシックの人たちが、通俗曲を演奏する吹奏楽 を蔑視する意味を込めて、「ブラバン」と呼んだのではないか。 前に七時マーチさんが書いていた「ウィンド」の「ブラスバンド」への 優越感も同じようなとこがあるのでしょう。 「アメリカが貧しかったころ」は楽しく読めますが、細かい事実を ひたすら並置している感じなので、ちょっとここでは役にたたなさそう。 ROMの皆様、適宜保全カキコお願いいたしまする。
CD−ROMで「スミソニアン アメリカ〜アメリカの歴史と文化〜」 ってのを見つけて何か情報がないかと思ったのですが、一つだけありました。 「ジョン・フィリップ・スーザが市民文化に愛国的な歌をもたらした」と いうのですが、アメリカ人の感覚では、スーザバンドってポピュラー音楽の 範囲内らしいです。 一緒に写っていた写真には金管楽器しかないけど、トランペット、ホルン、トロンボーン、 ユーフォにチューバ。サクソルンバンドは根付かなかった?
232 :
10 :02/09/04 00:57 ID:GunYa02o
>>230 98さん、どうもです!
ところで、ブラスバンドのほかにシルバーバンドっていう言い方もありますよね。
イギリスのサイトを見てるとわりと目にします。
http://www.davidm.demon.co.uk/ksb/ これを見ても、1890年代にはシルバーバンドっていう言い方があったようで。
>つまり、オケというか、クラシックの人たちが、通俗曲を演奏する吹奏楽
>を蔑視する意味を込めて、「ブラバン」と呼んだのではないか。
一般の人には区別が付かなかった、というのはどうでしょう(w
いや、区別する必要がなかったというか。
全部「ブラバン」で済んじゃう。
そういう気もします。
233 :
98 :02/09/04 15:25 ID:pVFLQhfm
あんまりちゃんと調べてないけど、ちょっと雑談気分で。 まず、スーザ。 とりあえず、マーチはイギリスでも、オペレッタ、ミュージカル・コメディ、 バラッド、ダンス音楽(ボールルーム音楽)、序曲の定番曲など同じく、 休日の野外コンサートの演目だったです。"brass roots" スーザ・バンド(この編成も知りたいんだけど)は、ケイクウォークやラグタイムを演奏し、 録音も残ってますね。 日本でも日比谷でやってたのは、大衆向けじゃなかったっけか。 吹奏楽は大衆の音楽である、と堀内敬三も書いてたし。ちんどんでもマーチはやるし、 パチンコ屋で軍艦マーチが流れるのは、やっぱり大衆化してたからでしょう。 マーチの歴史、って、意外と調べやすそうな予感。
234 :
98 :02/09/04 15:25 ID:pVFLQhfm
で、楽器分類。古いネタだが。 えーとね、今の楽器分類法は、 ベルギーのマイヨン、ドイツのホルンボステル、ザックスによって考案・改良されたものらしい。 これは体鳴・膜鳴・弦鳴・気鳴・電鳴の五分類、と書いてあるんだけど (久保田敏子『点描日本音楽の世界』。なんでそんなとこからこの引用?とは言わないように)、 金管/木管もザックス&ホルンボステルですよね? で、3人の生没年が、1841-1921、1877-1935、1881-1959なので、 (金管/木管の分類ができた年がわからないけれど)1900年前後に、 一般に金管/木管の区別ができたとは考えにくいですな。 となると、これまで読んできた19世紀末のbrass bandの記述を読み直すべきか?? でもイギリスはけっこう前から雑誌やバンド名でbrass band って使ってるんだよねー。 サクソフォンがイギリスではあまり使われなかったから、 金属製/木製と金管/木管の違いが表にでなかっただけ、とか。 で、一般に区別がつかなかった、というのは、そんな気がしますですなぁ。 最初は吹奏楽なり楽隊なり軍人さんのバンドなり呼んでたでしょうから、 ブラスバンドという言葉がいつ広まったか、ということがわかれば… ってそれは季刊『ブラスバンド』の頃、と仮定してたから、一周してしまいましたね(w "the band"のほうもけっこう詳しいことに気付いたのだけど、 ちょっと読む時間が取れない。うー。
235 :
元 :02/09/04 17:53 ID:rBDj/iyk
まだ国会図書館行けない・・・ごめんなさいです。 季刊「ブラスバンド」は国会図書館が収集を始める前の雑誌ですから、 所蔵されていない可能性も大きいんですよね。 閑話。 映画「ブラス!」の原題は「BRASSED off!」ですね。 「be brassed off with 〜」は、「〜にうんざりする」って意味の英国略式の熟語なんですよ。 しかも、ジーニアス英和辞典最新版の中では、軍隊用語に分類されているんです。 いまだに語源にこだわってますけど、この熟語の成立した経緯ってのも気になります。 ちなみに「brass」の原義は「真鍮」ですが、言葉から受けるニュアンスは決して良いものではないです。 というのは、「ずぶとい」「厚かましい」といった使い方もされるからなんですよ。 余談でした。
そいえばさ、19世紀後半から20世紀初頭って、まだまだ 高級(王侯貴族御用達)と日用品(庶民の使用品)っていう 区別が厳然としてあったんだよね。 音楽でも高級な音楽と低俗な音楽っていう枠組みが強かったんだろうなぁ。 現代でも、音楽史の本に軍楽隊の記述がないのは、高級・低俗の 区切りが生きているのかしら。 現実の演奏家は、 「歴史なんか知らなくとも、演奏が良ければいいんだもーん」と言えるから 「音楽にはジャンルなんて、本当は無いんだ」って言っていられるけどね。 音楽学者は「音楽史に軍楽隊なんて書いたら、沽券に関わる」だったりして。 :b
237 :
10 :02/09/06 19:14 ID:El+arQMc
実に今さらだが、音楽大事典(平凡社)の登場。 書籍にあたるのはこれが初めてだ。やはりネットだけでは厳しいか。 長いよ。
238 :
10 :02/09/06 19:17 ID:El+arQMc
【軍楽隊・トルコ編】 古代ローマに匹敵する強力な軍楽隊を組織したのはトルコである。ヨーロッパ諸国は これに刺激されて軍楽の制度を取り入れた。最初の影響は11-13世紀における十字軍 によるもので、その結果テーバー、ネーカー(ナッカーラ)、シンバルなど種々の打楽 器、ショーム(シャルマイ)類、トランペット類などが用いられるようになった。 15-16世紀になると、火器の仕様とともに軍制が整えられはじめ、それとともに歩兵 には笛(fife)と太鼓、騎兵にはラッパと太鼓(小型ティンパニ)という形が生まれた。 2度目の契機は、16-17世紀に繰り返された、オーストリア、ロシアを中心とする ヨーロッパ諸国とオスマン・トルコとの間の戦いである。オスマン・トルコ軍は一時 ウィーンを包囲するほどの勢いで、音響兵器といえるほどのトルコ軍楽隊の強烈な響 きは、イェニチェリ軍団の名とともに、ヨーロッパを揺さぶった。諸国は競ってこれ を模倣しはじめ、1720年ポーランド宮廷にトルコ軍楽隊の楽器、楽員がスルタンから 送られると、ロシアもトルコにこれを求め(1725)、オーストリア(1741)、さらに プロイセンと次々とこれに追随した。こうしたトルコ軍楽の移入は、近代軍楽隊整備 の気運をうながすとともに、形の上でも、大太鼓、シンバル、ターキッシュ・クレセント (シェレンバウムあるいはジングリング・ジョニー)、トライアングルなどの多彩な いわゆるトルコ式打楽器群が、18世紀後半には広く使用されるようになっていった。
239 :
10 :02/09/06 19:22 ID:El+arQMc
【軍楽隊・ドイツ編1】 [17-18世紀] 三十年戦争の終わり頃、1646年にブランデンブルク(後のプロイセン国王)の近衛竜騎兵隊は 軍楽隊を設けたが、それはディスカント2、アルト1、バス(ドゥルツィアン)1からなる シャルマイのバンドであった。17世紀末にフランスにオーボエが生まれると、シャルマイは オーボエ・バンド(hautboisten, hoboisten: テノール・オーボエ、ファゴットを含む。 hoboistenの語は、後に楽器を問わず歩兵隊軍楽士を意味するようになる)に置き換えられて いった。軍隊の強化に専念したプロイセンのフリードリヒ・ヴィルヘルム1世(在位1713-40)は、 これにトランペットと大太鼓を加えた。彼はまたポツダムに軍楽学校を設置した。 その子フリードリヒ2世はフルート狂で、軍楽では行進曲も作曲したりした。 彼はまた全連隊に軍楽隊の設置を命じたが、団結と志気高揚をはかるために、音楽の 楽しみを全成員でわかちあった。一般にこれが近代軍楽隊の出発点といわれている。 オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン各2本というセレナード風の ダブル・クォーテット(四重奏がふたつ)が彼の軍楽隊編成の基本で、この編成は古典派の 作曲家たちに好まれた形である。
240 :
10 :02/09/06 19:23 ID:El+arQMc
【軍楽隊・ドイツ編2】 バイエルンでは、選帝侯カール・アルブレヒト(在位1726-45)の時代に、それまでの オーボエ6の楽隊から、オーボエ、ヴァルトホルン各8に増強された。のち1789年 クラリネット4、ファゴット2、ヴァルトホルン2が狙撃兵隊に配置された。 また、ザクセン王フリードリヒ・アウグスト2世は、1730年全連隊に固有の行進曲制定を 命じている。ヘッセン方伯ルートヴィヒ9世(在位1768-90)の行進曲狂いはけたはずれで、 収集した行進曲の数は9万2176曲に及んだと記録されており、軍楽隊はオーボエ、 クラリネット、ファゴット各4、トランペット、ホルン各6にトルコ風打楽器群を加え、 勇壮華麗を極めたという。18世紀には、軍楽隊による公開の野外演奏会がおこなわれる ようになった。
241 :
10 :02/09/06 19:25 ID:El+arQMc
【軍楽隊・ドイツ編3】 [19世紀以降] 19世紀に入ると、まず大太鼓、小太鼓、シンバルなどのいわゆるトルコ式打楽器群の 仕様が完全に定着した。1820年代から金管楽器はめざましい進歩を遂げた。合奏体と しての軍楽隊の整備の努力は、管楽器で同族楽器群を作る種々の試みと結びついた。 その結果ヴァルヴ金管群が主役となって音色の統一を担うようになり、今日の吹奏楽 の基本型が出来あがった。 19世紀初期のドイツにおける軍楽隊の編成の例としては、バイエルンでは1811年トルコ 式打楽器が公式に採用され、クラリネット4、フルート1、ファゴット2、ホルン2、 トランペット1、トロンボーン1に、小太鼓、大太鼓、シンバル、シェレンバウム各1 の15人編成となり、1817年には23人編成となった。これは歩兵隊・砲兵隊の軍楽隊で あって、騎兵隊は中隊ごとにトランペット3であった。こうした楽器改良と編成の改革に あずかって力のあったのは、1838年に近衛軍団音楽総監の将号を受けた、プロイセンの 軍楽隊長ヴィープレヒト(1802-72)である。彼は楽器製造者のモーリツと協力して バストゥーバを発明したのをはじめ、種々の管楽器の発明改良をおこなった。 同時にヴァルヴ金管を採用した兵科別の楽器編成の実現に功績を残した。 彼が定めた<プロイセン軍楽隊常時編成表>(1860)には、各連隊ごとの編成を詳細に 定めてあり、たとえば歩兵連隊はトルコ式だ楽器を含むフル・バンドで、近衛47人、 正規軍43人の編成となっている。
242 :
10 :02/09/06 19:28 ID:El+arQMc
【軍楽隊・ドイツ編4】 また1867年、パリ第4回万国博覧会の軍楽隊コンテストには、ヴィープレヒトの率いる プロイセンの合同選抜隊が大賞を獲得したが、その編成は、イングリッシュ・ホルンを 含む木管39、金管40、打楽器6の計85人編成であった。ヴィープレヒトに次いで著名な 軍楽隊長はピーフケ(1815-84)で、行進曲を数多く作曲し、今日も演奏されている。 フリードリヒ・ヴィルヘルム3世はまた、兵科と礼式とに応じて分類した軍楽行進曲集を 制定した。 1871年以降のドイツ帝国時代になると、軍楽総監がおかれ、隊員はベルリンその他の 音楽学校で学べるようになった。この時代は、ドイツ軍隊行進曲の傑作を数多く生んだ 時代であり、軍楽隊の数も第一次大戦前には約550に達している。 1936年ベルリン・オリンピックには、46隊合同の大軍楽隊(軍楽隊1445人、鼓笛隊332人) が演奏、ヒトラーはその勢威を誇示した。第二次大戦後、ドイツは分割されたが、 西ドイツでは解散した旧軍楽隊の後を受けて警察隊及び国境警備隊の音楽隊がつくられた。 その他、連邦国防軍本部軍楽隊、陸海空軍に属する約20の軍楽隊がある。 東ドイツでは、陸軍中央軍楽隊が代表的である。
243 :
10 :02/09/06 19:29 ID:El+arQMc
【軍楽隊・オーストリア編】 マリア・テレジアの時代の1741年、王宮にトルコ軍楽隊を保有するようになった。 七年戦争後の1767年、歩兵連隊にオーボエ2、クラリネット2、ファゴット1、 トランペット2にヴァルトホルン1の軍楽隊、及び鼓笛隊を配属させた。その後も増強を 続け、1851年歩兵連隊の軍楽隊はトルコ式打楽器をもつ48人編成、騎兵、狙撃兵の 各連隊にも24人編成という軍楽隊が制定された。 オーストリアの軍楽隊は古くマクシミリアン1世(在位1493-1519)時代からの伝統を もつティロル軍楽隊をはじめ数が非常に多い。元来が多民族国家ということもあり、 隊長には優れたチェコ人、ハンガリー人がたくさんいた。軍隊行進曲はドイツに比べ より円滑で旋律的な楽風をもつものが特徴で、ヨハン・シュトラウス(父)などが有名。 第二時大戦後は1954年から復活をはじめた。
244 :
98 :02/09/06 19:30 ID:kDTKYtS1
お、10さんが動き出した!!
>>235 所蔵してるかどうかは気になってた。国立とか目黒とかにも行ってみてくれると…。
音楽の友社資料室とかないのかなー。
>>236 沽券がどうの以前に眼中にないのでは、と。
音楽史とは西洋芸術音楽史であって、軍楽のような実用音楽は
大衆音楽や民俗音楽同様、外れるってことよ。
ま、匿名的な音楽ではあるけれど。
245 :
10 :02/09/06 19:31 ID:El+arQMc
おでんマンも一休み。 △ /●\ □ ∬ // 且
246 :
10 :02/09/06 19:34 ID:El+arQMc
【軍楽隊・フランス編】 16-17世紀のフランス宮廷には「大厩舎の音楽隊」があり、公式の祝典や馬上試合、 王族の結婚式や聖別式などで奏楽したが、国王直属であり軍楽隊ではない。軍楽隊と してはルイ14世の1665年に、中隊単位に配置されたオーボエ3、小太鼓5の楽隊から 始まったといえる。また、国王の命を受けたアンドレ・ダニカン-フィリドールは、 行進曲や信号譜の収集をおこなった。 ルイ王朝末期の1780年、オーボエ、クラリネット、ホルン、トランペット各2に、 バスとしてファゴットまたはセルパン1、それに太鼓を加えた編成が連隊の軍楽隊に 決められた。フランス革命後、国民軍が誕生し、軍楽隊の規模が大きくなった。 1809年には、ピッコロ1、クラリネット6、ファゴット2、ホルン2、トランペット1、 トロンボーン3、セルパン3に大太鼓、ティンパニ、小太鼓各1、シンバル2、トライアングル、 グロッケンシュピールの計42人である。 1845年、A.サックスの楽器改良を取り入れてサクソフォーンが採用され、歩兵連隊は 総員50人のうち10人、騎兵連隊は同36人編成のうち6人がサクソフォーンになった。 また同じころサクソルン族も作られ、金管の中心となっていく。なおサクソフォーンを 全面的に採用したのはアメリカであり、イギリスでは世紀末に2本だけ使うようになり、 ドイツでは1935年になって初めて空軍だけに用いられた。 1848年の二月革命のとき、パリ防衛軍に属していた12人のトランペット隊がしだいに大きくなり、 56年には計54人のフル・バンドになった。これが今日のギャルド・レピュブリケーヌ軍楽隊である。
247 :
10 :02/09/06 19:38 ID:El+arQMc
【軍楽隊・イギリス編】
近衛歩兵連隊が5隊あるが、その第1、第2、第3に相当する3連隊は、いずれも創設が
17世紀後半で、現在、軍楽隊についても代表的なものとみられている。グレナディア・ガーズ、
コールドストリーム・ガーズ(
>>34 )、スコッツ・ガーズである。いずれもスチュアート王朝の
祖チャールズ2世(在位1660-85)の近衛兵として始まった。
1714年ハノーヴァー朝選帝侯からウィンザー王室の祖となったジョージ1世以来、英独間に
音楽交流がおこり、ヘンデルをはじめ大作曲家たちの訪英が見られたが、軍楽隊においても
似た現象があった。イギリスの行進曲にダブル・クォーテット編成が見られ、ハノーヴァー
にイギリス風の行進曲が多く作られ、トルコ式打楽器が1792年にプロイセン王室からイギリス
王室に贈られた。この楽器群は黒人が受け持ち、トルコを象徴する三日月の下にベルが
たくさん付いたターキッシュ・クレセントを先頭に、大太鼓、小太鼓、シンバル、
トライアングル、タンバリンなどで編成されていた。イギリス砲兵連隊軍楽隊がつくられた
のは1762年である。当初はオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット各2の
計10人だったが、弦楽器奏者を兼任できることが隊員の資格だった。1810年に弦を加えて
計32人、20年には計45人、87年に至って総員93人のシンフォニック・バンドになった。
1966年の編成では人員が削減されたが、木管29、金管29、打楽器4の計62人となった。
その他、ヘラルド・トランペッターズと呼ぶ優れたファンファーレ隊が附属している。
イギリスにはスコットランド名物のバグパイプ隊(
>>29 )がある。スコッツ・ガーズには、
通常の軍楽隊のほかにバグパイプ・バンドがある。前者が1685年に設置されたのに対し、
バグパイプ隊は長い歴史をもちながら、1853年5人がようやく公式に認められた。
1966年には軍楽隊60人にバグパイプ隊27人というバンドとなった。
イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズからなるこの国の軍楽隊は、
単に軍隊行進曲だけでなく、それぞれの地方に伝承された民謡をそのレパートリーに加えて
いるのが大きな特色である。
248 :
10 :02/09/06 19:41 ID:El+arQMc
【軍楽隊・ロシア、ソヴィエト編】 大帝ピョートル1世の1711年、軍制改革によりヨーロッパ型のオーボエ9、小太鼓16の軍楽隊が 設けられた。18世紀の末までに兵科別の編成が取られ、歩兵はオーボエ、ファゴット、ホルンの 軍楽隊と鼓笛隊、砲兵はオーボエ、ファゴット、トランペット、ティンパニ、竜騎兵はトランペット、 ティンパニとなる。 ナポレオン戦争以降ロシアはドイツ、オーストリアと交流が深く、19世紀のほとんどの間、 軍楽隊の主要ポストはドイツ人が占めていた。ソプラノ・コルネットからバス・チューバまで 新しい金管楽器が入ってきたのもこの時代である。1867年パリ万国博に出場した70人編成の 近衛騎兵連隊軍楽隊を指揮した近衛軍楽総長デルフェリト、最高ポストの軍楽総監ヴルムは、 いずれもドイツ人である。海軍軍楽隊は1873-84年の間リムスキー=コルサコフが楽長であった。 (>>ちなみに、吹奏楽が伴奏を受け持つトロンボーン協奏曲はこのとき書かれているのだ) ソヴィエト連邦になってからの代表的なものは国防省軍楽隊で、創立は1935年である。 また、ソヴィエトには民族色豊かな歌、楽器、舞踊を含むアンサンブルが多くあり、 中でもアレクサンドロフ父子の創立(1928)・指導によるソヴィエト陸軍歌と踊のアンサンブルは 代表的存在である。
249 :
10 :02/09/06 19:43 ID:El+arQMc
【軍楽隊・アメリカ編】 1792年マサチューセッツ歩兵連隊に、99年海兵隊に置かれたのが軍楽隊のはじめである。 当初はプロイセンに習っていたが、後にはサクソフォーン及び自国で生まれたスーザフォーン を取り入れたバンドが好まれるようになった。金管重視のドイツ、オーストリアの軍楽隊に 比べて木管の比重が大きく、木管と金管の比がほぼ逆転している。 ギルモア(1829-92)、およびスーザという強力なリーダーが組織したバンドは民間団体では あるが、軍楽隊に類似した性格を持っていた。ギルモア・ボストン大吹奏楽団は1859年の設立。 スーザは1880年若干26歳で海兵隊軍楽隊(U.S. Marine Band)の隊長に推されたのち、 92年にスーザ吹奏楽団をつくり、1908年にはバス・チューバを改良したスーザフォーンを実用化した。 第二次大戦後は、陸海空三軍と海兵隊に各1隊ずつ本部音楽隊があり、連隊あるいは艦隊付軍楽隊 より資格の高い隊員をそろえている。
250 :
10 :02/09/06 19:47 ID:El+arQMc
文字ばかりだと読む気が失せそうなので、定期的におでんマンが登場。 \ \ おでんマンわっしょい // \ \ おでんマンわっしょい // + \ \ おでんマンわっしょい.// ┌┌ + △ △ □┘ + / ●\ く●ノ \● + □ □―┐ ▽\ ワショーイ / └┐ /
251 :
10 :02/09/06 19:51 ID:El+arQMc
【吹奏楽・中世-近世編】 ヨーロッパにおける吹奏楽は、11-13世紀の十字軍の遠征によってトルコからもたらされた のが始まりとされ、それはまさに「軍楽」としてであった。しかし16世紀になると、楽器と 演奏技術の進歩によって、軍楽以外での管楽の活躍が目立ちはじめる。ドイツ各地の都市国家、 中でも優秀な金管楽器製造業者を抱えたニュルンベルク、あるいはアウクスブルク、スイスの バーゼル等では、ツィンク、シャルマイ、トロンボーン等による「食卓の音楽」や「舞踏音楽」 あるいは「塔の音楽」、さらに式典や民間の祭儀の音楽が盛んとなった。その演奏者たちは シュタットファイファーと呼ばれて重用され、厳しい徒弟制度の職能組合を作って権益を守り、 とくにトランペットとティンパニは王侯の専有として厚い保護を受けた。 一方同時代のイタリアではヴェネツィアはの作曲家たちが、聖マルコ寺院を中心にオルガンと 金管合奏を主体とした教会音楽を書いている。なかでも頂点にたつのはG.ガブリエリで多くの カンツォーネ等がある。 ドイツ、イタリアがどちらかと言えば金管主体だったのに対して、リュリ等が活躍したフランス では木管、ことにオーボエやファゴットの前身となった各種のダブル・リード楽器 (シャルマイ、ドゥルツィアンの類)を使って、おもに野外の音楽として発達を遂げた。 ルイ王朝の「グランド・エキュリーの音楽隊」は、軍隊の行進から狩猟あるいは園遊会や 舟遊びまで、宮廷の行事には欠かせないものであった。これにはトランペットのファンファーレ隊と タンブールの鼓隊も含まれ、騎乗演奏も行なわれていた。 イギリスでは1501年にトランペット、ショーム(シャルマイ)、リコーダーと各種打楽器による 「水上の音楽」が、テムズ川で演奏されたという記録があり、かなり以前から宮廷や教会、 領主の館で、野外でも屋内でも管楽合奏がおこなわれていたことが知られている。 16世紀末には、宮廷にリコーダー、フルート各4とサックバット3、ショーム1、さらに トランペット、コルネット(ツィンク)、ダルシアン(ドゥルツィアン)、バッグパイプ各数人を 擁する合奏団が作られていた。
252 :
10 :02/09/06 19:54 ID:El+arQMc
【吹奏楽・18世紀編】 管楽合奏が最も隆盛をきわめたのは18世紀後半である。木管楽器ばかりでなく金管楽器にも 鍵装置が導入され、音程がかなり自由になり、またクラリネットが活躍しはじめる。 ことに南ドイツ及びオーストリアの貴族の間ではハルモニー(Harmonie)と呼ばれる 管楽による室内合奏が流行し、例えばハイドンは、ボヘミアのモルツィン伯に雇われていた 1760年頃、オーボエ、ホルン、ファゴット各2あるいはその変形のディヴェルティメントを 何曲も残している。オーストリア皇帝をはじめ、多くの貴族たちが優秀な室内管楽合奏団を 抱えていたという。ヴェント(Jan Vent, 1745-1801)、トリーベンゼー(Josef Triebensee, 1772-1846) ら当時の名演奏者たちによる編曲やオリジナルのセレナードとかディヴェルティメント、 また舞曲などの「ハルモニー」音楽作品も多く残っている。
253 :
10 :02/09/06 19:57 ID:El+arQMc
【吹奏楽・19-20世紀編】 ハルモニーの流行はウィーンからヨーロッパ全域に広がり、19世紀初頭まで続いたが、 楽器の構造の不完全さが音楽の時代的な要求を満たしえず、しだいに廃れた。その中で 1824年の夏、15歳のメンデルスゾーンが、民間のハルモニームジークの依頼で、23人編成の 吹奏楽のための序曲を書いていることは注目に値しよう。しかし民間吹奏楽団の普及は、 すでに18世紀半ばから始まるヨーロッパ各国の軍事力拡張に伴う軍楽隊伸張によってとって 変わられることになったこのことは、一方では楽器の発達の促進、調整やピッチの統一、 楽器編成の基準化と定着、さらには広範囲な演奏者の育成という貢献をおこなったが、 反面民間の吹奏楽はその経済的基盤を脅かされ、衰退するか軍楽隊の亜流に堕することとなった。 ただし、早くから軍楽隊の演奏活動を純国家的行事と軍楽内とに限定したアメリカ合衆国では、 民間吹奏楽団が順調に発達し、19世紀末にはバンド熱が全土に広がり、さらにギルモア (Patric S.Gilmore, 1829-92)のボストン大吹奏楽団(1859年創立)やスーザ・バンド(1892年創立)、 ゴールドマン(Edwin Franko Goldman, 1878-1956)のゴールドマン・バンド(1911年創立)等の 民間団体からスクール・バンドにいたるまで隆盛をきわめ、20世紀初頭にはまさに吹奏楽王国の 観さえ呈した。すなわち、アメリカではコンサート・バンドとスクール・バンドが新しい発展の 基盤となり、レパートリーの充実も図られたのである。それに対してヨーロッパでは、 イギリスの労働者階級を中心にしたサクソルン族によるブラスバンド以外、民間の吹奏楽には 見るべきものがなく、ベルリオーズやヴァーグナー、R.シュトラウスらの作品があるとはいえ、 長い間軍楽隊による主導が続いた。 吹奏楽が世界的に軍楽色を脱していくのは、20世紀も第一次と第二次の世界大戦を経てからで、 それには予算の削減、あるいは徴兵制のは意志で優秀な演奏者の軍楽隊への集中がなくなったこと なども無関係ではない。
254 :
10 :02/09/06 20:06 ID:El+arQMc
先生! とりあえず終わりました!疲れたyo!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ △/ /● □ \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ||\ \ ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| || || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| やっぱり辞書はスッキリしてるなあ。次はニューグローブ世界音楽大事典でも読んで みようかな。こっちは英語だから時間かかるけど。 98さん、どうもです。それはそうと、独立以前のアメリカ事情ってのは情報が手に 入りにくいんでしょうかね?
255 :
98 :02/09/06 20:47 ID:kDTKYtS1
独立以前はアメリカ(アメリカ合衆国)じゃないですからねー。 ていうか、独立以後も地域によっては情報がどれだけあるか。 宗主国の事情とかいろいろあると思いますが、 単に「アメリカ」という括りでの歴史では、ちゃんと書かれていないという可能性も あるだろうし…。
256 :
元 :02/09/06 21:45 ID:HAiPQ5KE
お!10さん乙です。 10さんが降臨すると私も本気になるかも(笑)。 98さん 東京近郊なんですよねぇ・・・。 音友から民音から国立まで私一人で回れと(涙)。
とうとう、古楽ネタとカブてしまったのね。 ショボ〜ン。。。
258 :
98 :02/09/06 22:06 ID:kDTKYtS1
おー。大集結してる雰囲気。
10さん乙です。音楽大事典ってごつい本?
カナーリ欲しいな。東欧編とかない?
元さん無理にとはいいませんてば(w あ、でも本気になってくれそうだし...ワクワク
国立は、ヒマが出来たら行こうと思ってるんだけど、
まだしばらく無理っぽい。別件で国立方面行く用事がこないだつぶれて行き損ねたですよ。
249にある木管がどうこうってのは、たぶんイタリアや北欧からの移民の影響でしょうね。
これは週明けあたりに書けるかも。ポルカ本にあったような…。
>>257 こっちで存分に...
259 :
10 :02/09/06 23:49 ID:El+arQMc
>>246 >>16-17 世紀のフランス宮廷には「大厩舎の音楽隊」があり
あーー、そのレコード、一枚持ってる。(^^;)
OS-2107-REエラート発行、日本コロンビア発売の
「パイヤール/ヴェルサイユ宮大厩舎の音楽」というレコードです。
グランド・エキュリューという、主馬頭配下音楽隊と訳すらしい学士たちの
演奏で、横笛、トランペット、オーボエ(トランペットとオーボエは、
高音から低音までの全音域を含む金管と木管のすべての楽器を指しているそうな)
あとタンブールやティンパニーなどの打楽器で構成されているらしいです。
管楽器の中でも横笛は特別扱いなのかしらん。
指揮もしているジャン・フランソワ・パイヤール氏が原文を書き、
粟津則雄氏が訳しています。
読んでいると、座奏、行進演奏の他に馬上演奏がごく普通にあったらしい。
集めただけで聴かないレコードの中にまだまだ資料があったりして。
書き方が良くないな。 大厩舎の音楽を演奏する人たちが、当時グランド・エキュリューと 呼ばれていたのです。 このレコードの演奏者たちは、パリ・ガヴァルリ・トランペット合奏団や パリ・ラリー・ルーヴァール・狩猟ラッパ・アンサンブルの人たち。 スラッシュで吹奏楽団とも書いてあるけど、聞いていないからよくわかりません。
262 :
98 :02/09/09 23:24 ID:h1TlCyXd
>10さん 6マンは買えん! 本探し、神保町職場でも結局ネットで買ってたり。 特に洋書絶版は、ネット強し。メフテル関係の本2冊もトルコの本屋に 昨日頼んじゃいました。
「軍艦マーチのすべて」ネタはスレ違いかな。
264 :
98 :02/09/10 23:30 ID:Vynb9r7m
スーザスレってないの?ないか…。 ここでいいと思います。海軍軍楽隊の本にもなんか載って棚
いや、音盤ネタの話ね。 「軍艦マーチのすべて」および、 「蛍の光のすべて」はこのスレにまさにマッチ する音盤だと思うので。。。
いろいろ調べたのですが、やはりブラスバンドって言葉は、昭和になってから出現したようですねぃ。 逆に、ブリティッシュ・ブラスが日本(世の中)に知られていないまでは、 吹奏楽をブラスバンドと呼ぶのは間違い、という意見が成立しないんだよなぁ
267 :
名無し行進曲 :02/09/11 02:04 ID:Zlz+8g8s
たしか亡くなった赤松文治先生が戦前の吹奏楽雑誌に、吹奏楽をブラスバ ンドと呼ぶのは止めようと主張していたな。昭和10年代くらいだと記憶し ているが。今その資料が出たこないが。
268 :
元 :02/09/11 10:42 ID:AJeXy/JG
最近、sage進行が守られてないようですケド・・・。
良スレを守るためにも、もう少しsage進行でいきましょうよ。
>>265 古楽スレのアタシさん
私も参考資料としては使用しています。
マッチはしていると思いますが、話題が少々ミクロかもしれませんね。
メインのネタとしては難しいかな。
>>267 本当ですか?
ぜひその辺を詳しくお聞きしたいのですが!
妙な例え話を思いついてしまいました。(^^;) 五島勉さんの「ノストラダムスの大予言」の第一巻が発売されて世の中が衝撃を 受けたとき、少なくない数の人たちが「あの本はデタラメですよ、五島さんの訳が そもそも間違ってるんですよ」と発言したのに、1999年の6月まで人類滅亡や 予言の内容を信じたり、半信半疑の人が山ほどいたように、日本で「ブラス・バンド」 という単語が出てから少なくない人が「吹奏楽をブラス・バンドと呼ぶのは間違いですよ」 と言っていたのは、確かなんです。赤松さんがその一人だとは知らなかったけど、 昭和21年に銀書院という出版社から出された小泉洽という人の編纂した音楽辞典 にも、brass bandとは別にwind bandの項があります。しかし、wind bandの方は 世間が受け入れなかった。 どうしてなんでしょうね。
昭和初頭に活動していた、「大阪ブラスバンド」という団体のことを 知っている人、いません?
271 :
98 :02/09/12 06:53 ID:tb3OtoKb
>267 うぉぉぉぉぉ!!!!! それ探してくださいー!すげえ重要。 七時マーチさんもそうだけど、みんないろいろ持っててすごいなー。 >「軍艦マーチのすべて」および、「蛍の光のすべて」 こないだ久しぶりに買ったBJに載ってたっけ。買おうと思っているが、 財政難でごんす。 >元さん 夏休みも終わったし、そろそろそんなに厳しくいかんでもいいかなーと思ってるですが、 どうなんでしょう。たまに上げておくと、気づいて読んでくれた人のカキコが嬉しい 今日このごろ。それにしても、途中から一回も粗し系カキコがないってすごいな。 むおすぐ300ですな。 >吾妻婦人音楽連中は「ゲイシャ・ブラス・バンド」これも元さんだっけ。 ボックス買っちゃいましたよ。早く聞いて編成確認しなきゃだわ。 訳文じゃない日記が読みたい…。
元さん、98さん。 ゲイシャ・ブラス・バンドっていう呼ばれ方、当時からされていたのでしょうか?
273 :
元 :02/09/12 19:50 ID:EcTpSg2B
私、体調不良につき入院と相成りましたので、しばらく消え去ると思います。 できるだけ早く復帰しますので、帰ってきたらまたよろしくです。 >98さん そうですねぇ。ただ、コンクール時期が続いている間はやはり怖いかな、と・・・。 私も特にこだわっているわけではないんですが。 >七時マーチさん 1903年(明治36年)に吾妻婦人音楽連中の録音が発売になっていますが、 そのジャケットに「ゲイシャ・ブラス・バンド」の表記があります。 私はこの名称に商業的な意図を感じるのですが、いかがなものでしょうか。 ちなみに、この時代ですから当然ですが、海外レーベル(グラモフォン&タイプライター)への録音です。 ついでに、
274 :
元 :02/09/12 19:56 ID:EcTpSg2B
私、体調不良につき入院と相成りましたので、しばらく消え去ると思います。 できるだけ早く復帰しますので、帰ってきたらまたよろしくです。 >98さん そうですねぇ。ただ、コンクール時期が続いている間はやはり怖いかな、と・・・。 私も特にこだわっているわけではないんですが。 >七時マーチさん 1903年(明治36年)に吾妻婦人音楽連中の録音が発売になっていますが、 そのジャケットに「ゲイシャ・ブラス・バンド」の表記があります。 私はこの名称に商業的な意図を感じるのですが、いかがなものでしょうか。 ちなみに、この時代ですから当然ですが、海外レーベル(グラモフォン&タイプライター)への録音です。 ついでに、グラモフォン&タイプライター社は、イギリスのレーベルです。 「ゲイシャ・ブラス・バンド」って、いかにも外国人が命名したっぽくないですか? 二重書き込み失敬!273はシカトして下さい。
275 :
98 :02/09/12 22:03 ID:Xm2dD0et
元さんだいじょぶ? お大事に。 じゃ、しばらくsage推奨を続けましょう。 ゲイシャブラスバンドについては、明日にでも詳細を書きこんでおきます。
あらあら、元さん、お大事に…。 明治36年ですかぁ。その当時の日本でレコードプレーヤー(蓄音機?)を 買える人たちで、そういう類のレコードを買う人たち、いたんですかね。(^^;) やはり外国人向けのようなきがしますね。(^^)
保全しときます。 マターリペースでいいので、また皆さんの カキコ読みたいです。
ずっと以前、中古レコードショップのセールで 「American Music」だと思ったんだけど、アメリカの音楽史変遷の LPレコードを見たことがあるんだけど、誰か知らないかな。 二枚組。 あ〜、買っておけばよかった!
279 :
98 :02/09/20 15:45 ID:RiV716ZI
間があいてスマソ。 ゲイシャブラスバンド詳細、まとめたけど、家に忘れてきた。 近々書きます。 >278 そういう感じのやつ、一枚物のならもってる。 フォークウェイズとかからいろいろあるんだろうけど、 ちょとまだこれ!っていうのが見つからない。
280 :
98 :02/09/22 15:33 ID:Q2jq72o6
信濃町の民音行って来たけど「ブラスバンド」なかった。 「音楽と文学」の目次見て帰ってきました。 行くなら国立音大か東京芸大。 その後神保町へ。 SPで、コロムビアブラスバンドとかあるのなー。 英国風金管バンドとも思えないんだけど試聴しなかったので詳細不明。 音楽関係の古本屋で古めの音楽雑誌漁ったけど、このスレ的収穫はなし。 ヂンタについて堀内氏が書いてるやつゲトした。
281 :
10 :02/09/23 16:51 ID:e48aeX4M
保守。 >>元さん 遅くなりましたが、どうぞお大事に。無理をなさらぬよう。
久bに「ブラスバンドの社会史」についてなんだけど、 おなじ出版社で同じシリーズで、「運動会と日本近代」という本が出ているのをみました。 でね、「社会史」でも運動会のことがちらっと書かれていたのだけど、 同じ版元の同じシリーズの運動会について書かれた本を読んで書いたのかしら? 「運動会」のほう、私は読んでないのでなんとも言えないのですが。
283 :
98 :02/09/24 12:08 ID:o/JRFrWl
元さんの代わりに。 ガイズバーグは1903年(明治36年)1月から日本に滞在し、 録音を行い、英グラモフォン社から発売された。 レコードとなって日本に到着したのは明治36年末〜37年と推測されている。 それが復刻されてCDになって、ブックレットがついたわけです。 全集版は11枚組、1枚ものの抜粋版もあるけど、こっちには十分な資料がなかった。 で、その時の録音の中に「吾妻婦人音楽連中」という、 新吉原の芸妓で編成された吹奏楽団がある。同じメンバーで 邦楽を演奏する場合は「東」の字を用いた。こっちの録音もある。 で、英グラモフォンの総目録は、盤の大きさやジャンルごとに分けられているのですが この「東婦人音楽連中」「吾妻婦人音楽連中」は、 band record項目のなかにthe geisha brass band と書かれている(「7インチ」の最初のページとして、 英文/日本語併記のものが図版としてブックレットに載ってる) ただし、band recordの項目の中にはthe geisha brass bandしかないし、 そこには、両あずま婦人連中しかないわけですが。 (他の吹奏楽団の録音はない) ただし、ブックレットにはガイズバーグの日記(タイプでリライトされたもの)の 抄訳もあって、これには「芸者バンド」と書かれている。 「芸者バンド」の原表記がわからないので、brass bandと呼んだのが、 ガイズバーグか英国グラモフォン社の担当者なのかはちょっとわからない。
284 :
98 :02/09/26 22:01 ID:He/2st3u
停滞age
285 :
古楽スレのアタシ :02/09/26 22:04 ID:gETvz6eg
あはは。保全ageカブたね(w
286 :
10 :02/09/28 03:17 ID:MJfUFbzA
微妙にスレ違いだけど、朝鮮半島に伝わる軍楽は「大吹打」と言うらしい。 読みはテチュイタ。
287 :
名無し行進曲 :02/09/28 03:45 ID:Bv+2UxQg
>282 運動会のは、思想っていう雑誌を参考にしてるみたい(参考文献にかいてあっ た)。タイトルは「運動会の思想」で吉見俊哉っていうひとが書いてるらしい。で、本屋で運動会の本をみたんだけど、その思想っていう雑誌にのってる のがそのまま「運動会」の本に収録されてるみたいです。 実際どっちを読んだかはわからないけど、参考文献として載せてるから、その 文章を読んで書いたんでしょうね。
288 :
名無し行進曲 :02/10/04 23:52 ID:qlG5Mu06
保全あげ
289 :
98 :02/10/06 02:23 ID:6NQd7KfG
停滞すまん
290 :
元 :02/10/09 12:27 ID:ul3L+YUl
お久し振りです。 先日無事復帰しました。 ありがとうございました。 98さん その当時、エンジニアがプロデューサーを兼任することは多かったですから、 多少なりとも日本語に触れていたガイスバーグの翻訳と考えても変ではありませんね。 吉原の側のネゴシエーターも、宣伝の一環としてだったでしょうし。 あ、そもそも設立目的が宣伝か。 それこそチンドン屋とか百貨店バンドと同じ目的で設立されたんでしょうからね。 編成は分かりますか? 私の資料では編成は分からないんですが。
291 :
98 :02/10/09 14:53 ID:eQbpm8/n
吾妻婦人連中の編成は聞いて想像しかないす。 事実上、選定、交渉も含めて日本側の仕切は快楽亭ブラック。 ガイズバーグは、日記では日本の音楽ひでぇーとか書いてます。 ろくに興味なさそう。
イギリスのブラスバンドといえば炭鉱労働者というのは、馬鹿の一つ覚えらしいぞ。 大英「帝国」の輸出入の大玄関のリバプールの、港湾労働者たちにも好まれたらしいぞ。 元さん、退院おめでとうございます。
98さん。
>>291 >>ガイズバーグは、日記では日本の音楽ひでぇーとか書いてます。
>>ろくに興味なさそう。
「音楽は世界共通の言語」と言う人は、無視しそうな言葉ですな。(^^;)
294 :
元 :02/10/13 12:27 ID:z8LO1qz5
>>293 七時マーチさん
確かにあの演奏では・・・失礼ながら。
吾妻婦人音楽連中の音は、入手しやすいところでは、
キングレコードから出ている「君が代のすべて」(KICG3074)に収録されております。
2000年に出たディスクのため、バーンズの交響曲第5番「フェニックス」は
収録されていません。
こちらも第4楽章は「君が代」を断片化して使用していますね。
ちょっと余談でした。
295 :
98 :02/10/16 17:51 ID:uy00K1Np
日本吹込事始の1枚盤でも君が代は聴けるよ。 他は落語とか、そうゆうの。 資料が見たかったらボックス買うべし。
296 :
98 :02/10/22 23:33 ID:AUk7uqh2
>292 ん。炭坑には限らないよね。「労働者」てことで。 ま、炭坑町に多かったのか、炭坑町が最初にもりあがたのか、 そういうことはあるような気がするけど、 調べる余裕なし。スマソ
297 :
古楽スレのアタシ :02/10/24 00:52 ID:96MxPeDm
余談ですけど、この「〜すべて」シリーズ、だいぶ 充実してきてますね。最近は「越天楽のすべて」 なんてのも出てますし。 あ、たまにはageて晒しましょうよ。
イギリスに産業革命が始まってエネルギー源として石炭の価値が上がって 炭鉱労働者が増えたとして、その炭鉱労働者たちが代々その鉱山で働いていた 人たちなのか、「仕事がある」と全国から労働者が集まってきたのか。 もし後者なら、伝統や故郷を同じくしない人たちの共同体ができるということで 都市とは変わらないと言えます。つまり、お祭りとか地方の民俗などが違うわけで、 共通な文化として商品化された文化や折衷された文化が取り入れられます。 そのときに新しい演奏形態の金管バンドが注目されたという視点を読みました。 (戦後の日本で、発達したマスメディアとりわけテレビ・ラジオの影響で 方言が力を失ったって、よく聞きます)
299 :
10 :02/10/26 20:29 ID:P8RRI+sg
300 :
10 :02/10/26 20:35 ID:P8RRI+sg
軍楽隊も編成がまちまちだったわけだから、野外で演奏したり、行進のために演奏したり
するバンドのことをひっくるめてブラスバンドと呼ぶようになったのかな。
>>298 >炭鉱労働者が増えたとして、その炭鉱労働者たちが代々その鉱山で働いていた
>人たちなのか、「仕事がある」と全国から労働者が集まってきたのか。
両方でしょ。
301 :
元 :02/10/27 13:15 ID:gxXlCBBZ
もうそろそろ、議論も飽和状態なのかもしれませんね。 夏休みが終わって皆さんが忙しいというのもあるのでしょうが(私もですが)、 一時の隆盛がないのが寂しい限り・・・。 ネタを持ってこない私に、こんなことを言う権利はないのですが・・・。
302 :
98 :02/10/27 16:28 ID:cmLLOcUg
飽和状態と言うよりは、ちょっと踏み込みすぎてしまったのかも(w 手持ちのネタが尽きてるから、ネタゲトからやらないと…。 昨日ついに吹奏楽講座7吹奏楽の編成と歴史をゲトしますた。 「ブラスバンド」については、国立なかなか行けなくて。 あと古楽スレ用のメフテルに手間取ってて。 吹奏楽の歴史とブラスバンドの名称についてを中心に話が進んできたけど、 違うネタがあればそっちで盛り上がるよん。
303 :
元 :02/11/02 07:09 ID:kPrRzaxy
老体にムチ打って大阪に来ているのですが、ふと思った。 イギリスのコンクール(コンテスト)って、 日本で言えば江戸時代に始まったわけですよね。 過去の出演or受賞団体を調べることで、 炭鉱バンドや港湾バンド、都市部の市民バンドの変遷が判るかも。 ところで海外に、公営(軍楽隊、警察、消防など)じゃないプロバンドって どれくらいあるんでしょうね。 イーストマンはプロって言っていいですか?TADも? PJBEはプロですね。エムパイヤは・・・バンドとは呼べないか。 日本に入ってきてないだけかなぁ・・・。 東吹、TKWO、シエナ、ヴィヴィッド、ブリーズ・・・がある日本の方が、 ある種特殊なんでしょうか。
元さん。 外国では音楽大学卒業生が、 「就職先がないから自分たちで吹奏楽団を作っちゃおう!」 ってのはありえないのでは?(^^;) とまぁ単なる思いつきをかいてみたりする。
305 :
98 :02/11/06 16:23 ID:5RM3rRvw
イギリスのコンテストの受賞団体は多少わかるんだけど、ある程度決まってるから…。 プロは…アンサンブル規模ならともかくバンドで食えるのかな?
本でもサイトでもなんでもよいのだけど、社会史から見た音楽のことを 論じている人、知りません? 例えば日本人の演奏はよく「技術は素晴らしいのだけど、音楽性がね…」と 言われやすいけど、1960年代までに社会的に言われていた「技術立国日本」 という呼称に合わせて考えれば、蓄積を良しとし消費(表現)は誰にでも できる、という社会的な常識に照らし合わせてみれば当然の発想なのだけど、 誰か指摘している人いるかな。
「1960年代までに社会的に言われていた「技術立国日本」」というより、 1960年代までに社会的に確定した言われ方、のほうが良いかな。
308 :
元 :02/11/10 00:56 ID:Vpckhj5A
聖ミカエル交響吹奏楽団ってのはプロですかね。 宗教系バンドなのかな? だとすれば非常に珍しい存在ですよね。 ところで、吹連加盟団体数もコンクール参加団体総数も増加しているのに、 小学校の部と職場の部のコンクール参加団体数は減少しているそうです。 少子化と不況の反映、と言われるのでしょうね・・・。 最近、流れに乗れなくてゴメンナサイ。 私には難しすぎるのです・・・。
309 :
名無し行進曲 :02/11/21 12:32 ID:xZNqKpKT
age
ちょっと我ながら整理できてない書き込みだと思うのだけどさ、世の中に溢れている 小説やマンガといった物語で、主人公の所属している組織での、仕事のやりがいってのは 主要テーマの一つでしょう。 吹奏楽やオケが舞台の物語は、しょせん人間関係しかテーマになれないのは、 演奏活動ってのが未だに社会に知られていないから?それとも演奏活動って 途中経過は、結果にくらべて魅力がないの? 商社を舞台にした物語なら、製品の開発でも販路の拡大でも売り上げのことでもなんでも ストーリーになるし、スポ根ものでも勝負の駆け引きや特別な訓練(特訓か)が ストーリーを盛り上げる。対人関係やその人の人生ドラマだけでなくね。 「この曲はこうしてできあがった」ってエピソード話はたくさんあるけど、 物語にはならない?
311 :
元 :02/11/27 02:42 ID:Iv40MWfb
>>310 七時マーチさん
スポーツでも音楽でも大差はないのでは?
というのは、「巨人の星」の大リーグボール養成ギプスしかり、
「空のキャンバス」の屈伸3回宙返りしかり、
現実とはかけ離れた「技」や「特訓」があるからこそ物語として成立する。
現実を描いただけでは、ドキュメントとしては面白いかもしれないけど、
それ以上のものにはならないと思います。
特別なことをしないでヒットした「タッチ」「キャプテン」なんかもあるけど、
これは人間関係や成長に重きをおいたものですからね。
音楽が舞台でも、不可能であろう特訓を重ねたりすれば、成立する余地はあるかと。
「ガラスの仮面」のごとく・・・。
(マンガばっかですが、突っ込まぬよう・・・)
暇つぶしに、プレイヤーが主人公の映画。思いつくまま。
「オーケストラの少女」奇跡の歌声を持つ少女と父親の愛情
「カストラート」去勢歌手の栄光と、ディレンマから救済
「ここに泉あり」群馬交響楽団の成立と苦労の歴史
「炎の五楽章」音楽と労使闘争の狭間で(日フィル争議)
「ブラス!」閉鎖寸前の炭鉱での労働者たちの物語
「カルテット」(・・・見てない・・・)
作曲家が主人公の映画ってのは山のようにあるけど、
演奏者が主人公のものって、案外少ない???
漫画や小説に関しては、別スレに詳しいですね。
元さん。 私が見ますに、「巨人の星」でも「ガラスの仮面」でも「美味しんぼ」でもなんでも、 共通点は「スゴイものには、訳がある」とか、「面白いとは、こういうことだ!」といった、 主人公の頭の中には洞察力が先にあって、それを証明するために現実離れした才能や技術が 持ち出されています。 よく、日本人は理屈や論理を嫌う、という説がありますが、「美味しんぼ」なんて 「なんでこんなにすごいんだ!ぜひ説明してくれ!」というセリフがありますし、 「金田一少年の事件簿」や「名探偵コナン」といった推理ものは依然根強い人気があります。 またマンガ・ヲタクの人たちが「機動戦士ガンダムのミノフスキー粒子や銀河英雄伝説の ゼッフル粒子のように、SFの設定を存分に生かすために、首尾一貫した説明や理論が 重要とされる」と指摘しています。一連の大リーグボールにも、「説明」はあるのです。 しかし、吹奏楽やクラシック音楽では、演奏そのものが評価される世界で、モノの考え方は 低い位置に見られています。現実の音楽界はまさにスポ根もので、「喋っている暇があったら 練習しろ」とか「一人前のことを言うなら上手くなってから言え」など、演奏本位の世界です。 しかし梶原一輝や美内すずえに、「じゃああんたは現実に出来るのか」なんて つっこみを入れる人は、いないでしょ? 「いい音楽たぁ、こういうもんだ!」って多くの人に説得力ある言葉は、 いまだに発見されていない。
あ、310と主旨が違ってしまった。(^^;)310のときは、経済小説やNHKのプロジェクトXの ような、新商品開発の過程や、自分たちのやっていることを世の中に広めていく ドラマが念頭にあったんだ。(^^;) 「吹奏楽がメジャーなものになりますように」って願っている人はサイトを探せば 結構見つかるけど、リストラされそうな・陰謀に陥れられた会社員が己の誇りとか存在を 賭けて逆襲に出る、ってほどの切迫感を持っている人、吹奏楽にはいないでしょう。 11月21日は、その手の本を読んでいて書きました。(^^;)「島耕作」シリーズとか。
七時マーチさん そりゃあ、アマチュアにおいては趣味の領域に過ぎない吹奏楽と、 リストラ社員の逆襲は同列に考えられないでしょう。 関東第一高校と立正女子高校のドキュメントがフジテレビ系列で、 淀川工業高校のドキュメントがNHKで流れたことが記憶に新しいですが、 (とは言っても、もう5年近く前ですけど) どちらも青春群像的なスタイルでした。 それが限界だとも思いますし、それでいいのでは、とも思います。 演奏は瞬間芸術であるが故に、紹介される媒体には限界がありますよね。 漫画や小説でいかに「この世のものとは思えない甘美なる響き」と書かれても、 それが実感として伴わない以上、説得力に欠けるのは仕方がありません。 「美味しんぼ」のヒットは、私に言わせれば奇跡です。 確かな考察と取材に基づいているとはいえ、味も香りも、 まして色合いすら伝わらない媒体を用いているのですから。 上に書いたドキュメンタリー番組にしろ、「ブラバンキッズ・ラプソディ」にしろ、 それこそ「ブラスのひびき」にしろ、吹奏楽界ですらマイナーな存在でしょう。 ましてや一般の方など、興味を示すわけもなく・・・。 かつて、吹奏楽コンクールをテレビ放映しろ、といったスレがありましたが、 そういうことを言っている連中ですら、「ブラスのひびき」を聴いていなかった。 吹奏楽の世界って、不思議なものです。 思いっきり、「社会史」から外れてますね(笑)。
ここのスレッドにタムロしている暇な暇な2チャンのクズ共へ
お・だ・ま・り・だ・わ。ほんとにウザいわねぇ。
あたしのゴーカな音楽ホームページ「K.OKADAワールド」
(URL;
http://debu1957.hp.infoseek.co.jp/ )
を語るスレッドには邪魔よ。出てってちょうだい。
オネェ言葉も使えない、あったまの悪い奴ね。
皆さんが死んでくれたらインターネットは快適になるわ、ホントに。
>>314 元さん。
そこら辺の説明はできるんですけど、ちょいとその説明を武器に
ぶつかってみたいこところがあるので、それが終わってから書きます。
>>思いっきり、「社会史」から外れてますね(笑)。
まあ現実の「社会史」ということで。(^^;)
保全sage そろそろ圧縮の時期かと思いまして。
>317 ちょっと早いかな?12/9現在、dat数は588なんで、 圧縮は数日後と思われまする。
ぶつかってみたことは、はずされてしまいました。 いろいろの本から得たキーワードの組み合わせで吹奏楽やクラシック音楽の 限界と、限界を打破する方法(の一つ)が見えてきたのだけど、 焦るほど吹&クラに限界を感じている人がどうしても見つからないし、 世に溢れている膨大な情報量と吹&クラにできるだけ多く結びつけて考える人も どうしても見つからない。 と学会会長の山本弘氏が多くのトンデモさん達を見てきて気が付いた、説明と証明の混同、 旧日本帝国海軍の組織である海軍省と軍令部、 芸術と芸能の混同、 技術という語の意味次第、 脳学史、 など、いろいろな切り口があるけど、冒頭の「はずされた」ことで疲れはててしまいました。 「今の楽壇をぶっこわしてやる!」って勢力が出るまで、私はひきこもります。 例に挙げたキーワードの組み合わせで何かイメージがわく人、一人もいないだろうなぁ。
面白い本に元気を貰ったので、書きます。
>>314 >>そりゃあ、アマチュアにおいては趣味の領域に過ぎない吹奏楽と、
>>リストラ社員の逆襲は同列に考えられないでしょう。
元さんの書き込みがどうの、というより、ちょうどよい言葉を見つけました。
「「問題を正確に把握し、目標を設定し、解決策の仮説を立て、
実行し、達成を得る」という過程は、本質的にスリリングなのだという
ことです」
NHK出版「マクロ・日本経済からミクロ・あなた自信へ」P73
吹奏楽でそういうシーンがごく一部の人にしかないってのは、問題だと思う。
保守
323 :
名無し行進曲 :03/01/06 05:51 ID:FkrCV46P
保守age
いっそのことDAT落ちさせちゃえば? 恐らくもう議論の余地はないでしょう。 このままの状態では、ね。
325 :
98 :03/01/10 01:55 ID:40WCY8w8
ちょっと時間が取れないままなのでつ…。 落としちゃってもいいかもです…。 資料は増えつつあるのですが、一気に増えちゃったんで追い付けない…。
326 :
山崎渉 :03/01/21 14:14 ID:9GNmNmLT
(^^)
327 :
元 ◆oboePSFvnM :03/01/25 07:25 ID:aQIOjZJp
勢いで「落としちゃえ」とは言ったものの、やはり名残惜しい。 ゴメンナサイ。 恥を忍んでageさせて頂きます。 ってなわけで 保守な洋
気がついたんだけど、日本では軍楽=吹奏楽ってとらえているけど、 行進演奏は確かに吹奏楽器でなければ(できない、って訳ではないけど) 厳しいけど、軍隊の士気向上などの面から見れば管弦楽でもかまわないわけだし、 軍歌だって軍楽という範疇に入るのではないかなぁ。
330 :
古楽スレのアタシ :03/02/01 08:38 ID:HRsBaFRo
メンテage
331 :
古楽スレのアタシ :03/02/01 08:45 ID:HRsBaFRo
>>329 軍楽というジャンルが存在するかどうかは別にして、軍歌はその名のとおり歌ですよね。
歌詞を伴わない演奏は数あれど、作曲時点では歌われることを前提にしている曲がほとんどです。
ということは、乱暴な物言いをすれば、歌詞なしで演奏する軍歌(≒軍楽?)は、
現代で言う歌謡曲の歌なし(NSBやM8に代表される)と同じようなものではありませんか?
ただし、「軍艦」が「軍艦行進曲」、「抜刀隊」が「陸軍分列行進曲」に編曲された時点で純粋な吹奏楽曲となったわけですから、
これをもって軍楽と呼ぶのが適切ではないでしょうか。
無論、元々歌詞を想定していない作品も多数あります(大沼哲など)。
吹奏楽の発祥が軍楽であることは明らかですよね。
現代に続く吹奏楽の発祥はオスマン・トルコ軍の楽隊といいますし、
言うまでもありませんが、ギャルドもギィデもU.S.エアフォースも陸中音も、
グレナディア・ガーズ(存続する最古の吹奏楽団といわれるらしい)ももちろん軍楽隊です。
そこからの脱却を図ったのがフェネルであり、その理想がE.W.E。
とはいえ、ウィンド・アンサンブルの理念が世界的に浸透しているかといえば、かなり疑問が残る。
結局、軍楽と吹奏楽の違いってのは、時代の違いでしかないのでは?
ホルストの組曲だって「for military band」なんだし。
↑は私です。失礼をば。
>>332 「軍楽というジャンルが存在するかどうかは別にして、」の軍楽と
「吹奏楽の発祥が軍楽であることは明らかですよね。」の軍楽の違いは何?
>>334 同じです。
私の主張は、軍楽というジャンルが存在するとすれば、
それは吹奏楽というジャンルの(恐らくは過去の)呼称のひとつであり、
「軍楽と吹奏楽の違いってのは、時代の違いでしかない」(
>>332 )、というものです。
かつて軍楽と呼ばれたジャンルは、現代でいうところの吹奏楽と同じものではないか?、と言いたいのです。
よって、「この2つをジャンル分けする必要があるかないか判らないが」というのが、冒頭の文章の前提です。
軍楽と呼ばれた編成(≠ジャンル)は、過去に確かに存在しました。
「吹奏楽団の発祥が軍楽隊で〜」と書く方が適切でしたね。
誤解を招く表現を使ってしまいまして、申し訳ありませんでした。
336 :
98 :03/02/02 18:45 ID:WXpxZrxa
軍楽というのは、軍隊のためのの音楽、ではいかんのかいな。 軍楽隊というのは軍隊が保有する、軍のために演奏する楽隊。 公開演奏会などでは、軍楽隊によって、オペラの抜粋(not軍楽)なども演奏される。 吹奏楽というのは、編成上の枠組み。 明治初期の日本には、軍にしか吹奏楽団がなかったけど、 のちに民間にも吹奏楽団ができるようになったかど、これは軍楽隊とはいわんでしょう。 あるいは、軍が保有する管弦楽団や交響楽団があって、行進のために 行進曲を演奏するなら、それも軍楽…じゃないかな? トルコの軍楽は、ずっと「トルコ式」のメフテルだったけど、 廃止された後にヨーロッパ式の編成になったわけで、 そのどっちかの編成を「軍楽」というのではなくて、どっちも「軍楽」なんだけど 編成が違う、というか。分かりにくいな。 慰安のための曲とかはどうなのかわかんないすけど。USだとロックバンドとかジャズバンドもあるから。
337 :
98 :03/02/02 18:50 ID:WXpxZrxa
てすと
338 :
334 :03/02/02 21:59 ID:An0o49du
>>336 98さん
枝葉末節にこだわるようで恐縮ですが、軍楽の定義がやはり判りません。
軍楽隊のために書かれた音楽≠軍楽ですよね。
これが否定されてしまうと、「ディオニソスの祭」から「フェスティヴァル・ヴァリエーションズ」まで軍楽になってしまいます。
それでは、「軍隊のための音楽」とは一体何なんでしょう。
軍楽隊が軍内部に向けて演奏することを前提とした音楽でしょうか?
というよりそもそも、軍楽という言葉は存在するのでしょうか?
for wind band を「吹奏楽のための」と訳すように(「吹奏楽団のための」と訳さないように)、
for military band を「軍楽のための」と訳すことから生まれた言葉なのではないでしょうか?
という前提を元に考察を進めますと、
ホルストは組曲に for military band と書き添えましたが、
これは特定の軍楽隊ではなく、「軍楽隊編成のための」という意味で捉えるべきです。
即ち、少なくともホルストの時代は、(敢えて使うならば)軍楽がひとつの編成として認識されていたことになります。
となると、軍楽も編成の枠組みに入りませんか?
日本における吹奏楽の概念の基本は、木、金、打楽器のフル編成です。 だから日本の吹奏楽第一号が1869年の薩摩藩士のバンドだと言われているのですが、 それに異議を唱える人達もいます。 ペリー来航以前に長崎を経由して入ってきた笛隊、鼓笛隊、鼓隊、喇叭隊など 「うちの軍楽隊が日本で最初の軍楽隊だ」と主張している人達も、います。 ヨーロッパや古代エジプトの記述を持ち出して、オーボエバンドやラッパ隊を 軍楽の始めと書いてある本も、ある。 吹奏楽の発祥と、軍楽の発祥は別物ではないか? そいえば江戸時代以前、軍歌に相当する歌はあったのかな?
341 :
98 :03/02/03 03:55 ID:6J5GhslD
あんまり詳しく調べてないのですが、 基本的には軍楽隊のために書かれた音楽=軍事に際する音楽=軍楽(Military Music, Martial Music)じゃないのかな。 歌入り歌なしを問わず、ファンファーレや威勢のいいマーチの類。式典音楽一般を含むかどうかはわかりませんが。 17世紀終わりに、メフテルの影響もあってオーボエバンドがフランスやイギリス、ドイツでも軍に配備されるのですが、 このころ軍楽隊によって奏されていたのは、軍事に際する音楽ですよね。 野外演奏会がはじまるのが18世紀終わり、交響曲が編曲されたりするのもこのころ。 これを可能にしたのは、もちろんこの時期におこった楽器と編成の発達で、 18世紀のセレナーデがob2,cl2,hr4,bssn2、1763のフランス陸軍軍楽隊がob4,cl4,hr4,bssn4ですが、 この後19世紀前半にかけて楽器の改良が行なわれて、1838年にヴィープレフトの歩兵軍楽隊が47人編成となる。 軍楽隊の編成と役割が同時に変化していくわけです。 ホルストやシュミットの時代だと、軍楽隊が必ずしも軍事に際する音楽ばかりを演奏するのではなくなっている、ていうこと。 (国によってまちまちでも、軍楽隊の編成は決まっていたので、編成を指すこともあったかもしれない) つまり、 軍楽(MILITARY MUSIC)とは、あくまで音楽が使用される目的に対して使われる言葉で、 管打楽器を中心に編成されている軍楽隊が、後に軍楽も非軍楽も演奏するようになった。 非軍楽については、その編成にならって吹奏楽と呼ばれ、 軍隊であるかどうかに関わらず、管打楽器を中心に編成されている楽隊は、吹奏楽団と呼ばれた。 ということだと考えてます。
342 :
98 :03/02/03 04:22 ID:6J5GhslD
だから…軍楽の発祥と吹奏楽の発祥は別とみなしたほうがよいでしょう。 近代吹奏楽は軍楽の発展のなかから生まれた、とは言えると思います。 ちなみに、日本海軍軍楽隊東京派遣所では、大正期には弦楽の教科もあり (吹奏楽に役立てるため)、日中戦争の時には、管弦楽隊もあったようです。 江戸期に軍歌、というか、軍というのは、すべての侍ということになるでしょうから、これは難しい。
343 :
98 :03/02/03 04:50 ID:6J5GhslD
と、うっかり調べちゃたよー。 資料は増えたが読み込んでいないし英語が多いので時間がかかるのにー。 a history of military music in americaというこないだゲトした本を ばさばさ読んでたら紙が外れそうになったので出版年みたらc.1944でビクーリ。
344 :
古楽スレのアタシ :03/02/03 11:52 ID:0rQIPHX2
しまった!>331の下のサイトと同じやん。
>>340 吹奏楽と軍楽の関係は、クラシックと教会音楽の関係と同じかもしれませんね。
各々、誕生し発展した経緯は、それぞれの場での必要に応じて。
いつしか独立し、後者の方が拡大して現在の形に至った、と言えませんかね。
江戸時代以前の軍歌……。
武士階級にのみ歌われた歌、ということですよね。
ありそうな気もしますが、その辺は日本史板や伝統芸能板(違うかな?)に詳しい方がいそうですね。
でも、太平の世であった江戸時代には求められないかも。
元禄にしろ文化文政にしろ、町民文化の結集ですし。
万葉集に多く収められている「防人の歌」などは歌といっても和歌ですしねぇ。
>>341 98さん
そかそか、military music ですね(大恥)。
軍楽隊の起源をどこに求めるか。
紀元前2500年の管楽器がメソポタミアで出土しているそうですが、
組織としては古代ローマ帝国の軍楽隊でしょうか。
古式ラッパと太鼓で編成され、出陣の際の士気鼓舞などに用いられたとのこと。
これが紀元前1世紀。
トルコの軍楽隊の発祥は判りませんが、十字軍が11世紀にはじまったことから、それ以前。
イギリスでは16世紀初頭にフルートとドラムが配備される(
>>29 )。
オーボエ・バンドを経て18世紀に入ると
(グレナディア・ガーズの起源は1656年で、当時はオーボエ・バンド(
>>33 )。
多量のオーボエ族を編成に持つ「王宮の花火の音楽」(ヘンデル)は1749年)、
ダブル・カルテット(セレナーデ・バンド)が主流になるのだが(
>>239 )、
これは本来軍楽隊のための編成ではなく、ハルモニーとして誕生した(
>>206 )。
恐らくは軍人貴族の使いまわしからと思われる。
ここにビューグルが加わったのは18世紀の終わり(
>>30 )。
トルコの影響で各国が軍楽隊を整備したのが18世紀中盤以降(
>>238 )。
フランスで軍楽隊が拡大したのは18世紀後半(
>>246 )。
1809年には、サックスを除けばほぼ現在の吹奏楽編成(42人)が完成する(
>>246 )。
メンデルスゾーンの「序曲」は1824年。ただし、これは民間の委嘱で作曲された(
>>253 )。
ドイツでは1860年にヴィープレヒトが47人編成を作り、(
>>241 )、1867年には85人編成に(
>>242 )。
1869年にサン=サーンスの「東洋と西洋」、1876年にリムスキー=コルサコフの三部作が生まれる。
とまぁ、軍楽隊関連の記述を掘り起こしてみましたが、つくづく10さんは偉大だった(笑)。
で、ね。 長生淳氏の記述より。 必要最小限の引用は著作権法に触れないよね。 16世紀に入ると、ドイツでシュタットファイファー(街の笛吹き)とよばれるギルド由来の音楽家が活躍し、 ツィンク(指孔のあいた木管にマウスピースをつけたもの)、 トロンボーンなどの楽器によるトゥルムムジーク(塔の音楽)が街を賑わした。 また、イタリアではG・ガブリエリをはじめとするヴェネツィア楽派により、 オルガンと金管合奏を主体とした教会音楽が書かれている。 楽器と演奏技術の進歩によって軍楽をはなれ、平時の鑑賞の対象となったわけで、 宮廷でも好んで管楽合奏が行われるようになり、 その流れと、軍楽の編成の流れが交わったところがこの18世紀の後半といえよう。
10さん戻ってこないのかなぁ……。 この期に及んでアレですが、皆さんと飲んでみたい今日この頃。
350 :
98 :03/02/05 03:41 ID:gvcL5mNe
たぶん江戸以前の軍歌となると、その役割を担ったのは漢詩とかじゃないんすかねー。
あと、坊主は音楽使ってたかもしれません。
といいかげんなことを言ってみる。
>>349 飲みなら参加しますよ。東京近郊でしたよね。体は大丈夫なんすか?
コテだと他には10さんと古楽スレのアタシさんと七時さんくらいしかいないけど、
ま、人数少なくてもいいし、保守&ROMの方々も加わっていただいてもいいし。
10さんは、前の復活のときも4か月空いてたりするから、
またここが活気を取り戻せば戻ってきてくれるんじゃないすか。
あ、前に話してた独立前のアメリカの音楽の資料、多少ありますぜ。とか言ってみる。
Hamm"Music In the New World"は4章めくらいまでが独立前。
(2章Psalms, Hymns, and Spiritual Songs in the Colonies
4章Concert and Operatic Music in Colonial and Federal America)
私もオッケーですよー。 洋楽史文化研究会というサークルを見つけまして、会合に行ってみたいのですが 二ヶ月に一度なんですよ。こんどの会合では「純正率」についてで、 ちょっと私の苦手な分野。(^^;) あと、NHK教育の人間大学で永六輔さんの「歌」の講座がはじまりましたね。
入院していたのは、もう4ヶ月も前の話ですよ(苦笑)。 おかげさまですっかり元気です。 で、どうしましょうか。 ここで普通に告知しても問題なさそうな気もしますが、危機管理意識に欠けてますかねぇ。 私はこういうことには疎いので、どなたかにお願いしたいのですが。
353 :
名無し行進曲 :03/02/05 16:05 ID:KRDO4BuA
354 :
98 :03/02/05 16:36 ID:hjqyCxTd
んじゃ、とりあえずメール下さい。 ハンドル名とどのあたりの地域がいいか(新宿とか上野とか)書いておいてもらえると助かります。 日程はコテ組優先で決めさせてもらいますが、ROM組の皆さんも、よかったらドゾー。
98さんに召喚されてきますた。 ちなみに、こちらはさいたまさいたまーでし。 参加出来るかは分かりませんが。。
このスレ、興味深く拝見させていただいております。 一つ情報なのですが、パイパースの最新号をぜひ御覧下さい。 きっと皆さんの興味をそそる記事だと思います。
357 :
98 :03/02/06 04:11 ID:MHPBMD8p
情報サンクスです。早速明日見てみますー。
NAPPさんてあのNAPPさんすか? よかったら飲みに参加しません?
つーわけで参加希望のかたは
>>354 のメル欄まで。
「イライラ」スレも読もう!
NAPPさん光臨? すげ〜すげ〜! 是非ROMってないで参加して下さいよぉ。 ソシテ ワタシ ノ シュビハンイ ヲ ハルカ ニ コエテ ユクノダ ヨキコトカナ ヨキコトカナ
私がどの「NAPP」さんなのかは分かりませぬが、吹奏楽系ネットで 私以外で同じHNを使用しているかたは見たことないですよ。 今月は忙しいので呑みは御遠慮いたしまする。 「吹奏楽をいつからブラスバンドと呼ぶようになったか」に関してですが、 これも情報を一つ。 戦時中の音楽雑誌は日本音楽文化協会という、政府機関によって かなり統合されていたのですが、そのなかに「音楽知識」という 雑誌がありました。この雑誌の昭和二十年十月号、つまり敗戦 直後の巻に「音楽に関する英語の慣用語句」というものが掲載 されています。これは戦時中に敵性語として使用を禁じられた ために漢字に置き換えられていた音楽用語を再び外国語 (ただし英語!)に戻し、それを使おうよ、という文章。 これに吹奏楽関係が載ってないかと思ったのですが、残念 ながら記述なし。多分、雑誌掲載は呼称案のほんの一部 だったのではないかと推測、他に記録は残っていないかと 探しています。もしかしたらこのときに「吹奏楽をブラスバンドと 呼ぼう」という動きがあったのかもしれませんね。何故そう 思うのか?というと、これを書いているのが堀内敬三氏 だからです。
ちょっと関係ありそうなものを一項目だけ書いてみますと、 管絃楽團(およそ五十人以上)はスィンフォニー=オーケストラ、 其のほかのがオーケストラで、所謂ジャズ=バンドもみな オーケストラ(舞踏場の管絃楽はダンス=オーケストラ) 劇場の管絃楽はシアター=オーケストラ)と呼び、 「ジャズ=バンド」と云ふ名称は今では使はれなくなつた。 なんか、偏ってる(笑) 現代におけるこの「呼称問題」は視点の違いから起こる問題 だと考えておりまして、三月くらいに拙サイトにちょっとした コラムを載せようと思っています。 あと、これは詳細をお話しするわけにはいきませんが、 7月にちょっとした面白いものが発売されると思いますので お楽しみに。 このスレの方々はそれぞれが独自の見解で熱心に調べて おられて、ほんと、尊敬しますよ
一行欠落してました。ごめんなさい。 管絃楽 … オーケストラ。交響管絃楽團(およそ五十人以上)は〜 と続きます。
生NAPPさんだ〜!記念カキコ。 掲示板初期のころはあっちに結構書いた覚えがありますが、 最近はROMに落ちてます。是非、こっちにもたくさん書いて くださいまし。
364 :
98 :03/02/06 23:07 ID:FGlCc1nW
しばらくなれ合い許してくださいです。
元さんと七時さんからはメール届きました。日程は融通ききそうですがアタシさんどうすか?
つーわけで参加希望のかたは
>>354 のメル欄まで。
ROMてる方もドゾー
NAPPさん情報どもです。
戦後すぐってのはあるかもですが、やっぱし雑誌漁りするしかないのかー。
PIPERSは買い損ねた。
365 :
元 :03/02/08 20:30 ID:nzglSTTa
PC壊れました……。
当分は携帯orネットカフェからの書き込みとなります。
トリップも消え去りました。
98さん
一回メール頂けますか?
プロバメールの方でもウェブで見られるので大丈夫です。
ですが、さすがに毎日ネットカフェに出入りはできないので、携帯アドをお送りしたいのです。
さて、小関氏によれば、「音楽之友」第2巻第1号(1942年1月)にこのような記事があるそうです(要約)。
ここから
1941年10月26日、第1回全国勤労者音楽全国大会(産報本部、放送協会共催)は、放送コンクールとして合唱と吹奏楽の2種目で行なわれた。<元による中略>
ブラスバンドの部(課題曲は《太平洋行進曲》): 1等 日本ビクター産報工場吹奏楽団(横浜)、2等 日本製鉄輪西製鉄所産報吹奏楽団(北海道)、
3等 日本紡績産報吹奏楽団(福島)、4等 大同製鋼熱田工場産報吹奏楽団(愛知)、5等 日立製作所戸畑工場産報吹奏楽団(福岡)、6等 松下電器産報吹奏楽団(大阪)、7等 玉造造船所産報ブラスバンド(岡山)
ここまで
これは、「ブラスバンド」と「吹奏楽」が同義だったことの証明にはなりませんかね。
これ以前にも、
>>152 に書いたように、
1934(昭和9)アマチュアブラスバンド東海連盟結成
1940(昭和15)アマチュアブラスバンド東海連盟、全東海吹奏楽団連盟に改称
という変遷があります。
まぁこれは大日本吹奏楽連盟(1939年結成)に合わせたものでしょうが。
呼称問題の調査方法の一つを、オフ会でご紹介いたします。 この件に興味を持たれている方は、オフ会に来ましょう。
誰かパイパースの感想書いて〜。 私には怒りしかこみあげてこない〜。
368 :
98 :03/02/12 06:47 ID:jrgic2qy
仕事がどつぼなのでパイパーズまったく読めてません。 オフは今週金曜って急過ぎ?
すいません、今週金曜日は、借金の集金に行かなくてはならないので、 私は駄目です。(^^;)(_ _)
370 :
98 :03/02/13 23:16 ID:ncL/KyMn
パイパーズ読みますた。そんな怒るほどの内容ッスか?
たった一つ傷があるのだけど、その道の専門家が見れば執筆者(?)&編集部の不勉強が一目瞭然。 ネタなのだったら、何も言わんけど。
日本の軍楽隊・吹奏楽史を調べる上での重要人物といえば、 瀬戸口籐吉、 大沼哲 山口常光、 赤松文治、 秋山紀夫 以外に、どんな人がいるでしょう?
散々既出の 堀内敬三 をはじめ、 永井建子 伊藤隆一 広岡九一 江口夜詩 あたりまで押さえれば、軍楽史は一通り大丈夫かと。 もちろん、ルルーやエッケルトも忘れてはいけませんが。
374 :
98 :03/02/26 00:39 ID:OYSNcjO1
研究者としては塚原康子も。 大森盛太郎(「日本の洋楽」)とか。
375 :
98 :03/02/28 16:24 ID:C6gbAL1d
ども。オフ会終了しますた。 実際、それぞれの興味の持ち方やアプローチが相当違うので、直接やりとりするのもおもしろかったです。 次回は10さんやアタシさんやNIPPさんやROMてるみなさんも是非。 実際に音を聞きながら話せたらいいのになぁ…。 >七時さん MMの日本の藝能100年は、81年1月号から94年5月号まで。三味線音楽あたりから始まって テキ屋バイオリン演歌流行歌ちんどんなどを経由して細川さんが最後の5年を担当。
98さん、どもども。(^^) 私の持っているチンドン屋さんの本は、 思想の科学社ちんどん屋です。林幸次郎・赤江真理子4783600775 新宿書房ぼくたちのちんどん屋日記林幸次郎・赤江真理子 の二冊でした。 MM買うとすれば、置き場所が問題です。(^^;)
377 :
98 :03/03/04 04:00 ID:Al1Cc9Uh
林さんは通信社のかたですよね。CDやビデオもありますよ。 その本はまだ入手してませんが…。 若手と言うか、ちんどんリバイバルの代表格。 CDだと東京チンドンがライナーも含めてベストでしょう。ちょっと 亜流ですが、かぼちゃ商会も何枚かだしてて、後は効果音関係をいくつか持ってます。 近々あと2種類くらい手に入れる予定。 書籍だと、「ちんどん菊の屋の人々」とか大熊亘「ラフミュージック宣言」 あと、写真集「ちんどん屋」が国書刊行会から出てます。あとは季刊「ノイズ」でちょこっと。 細川さんと大熊さんと林さんの3人が主だった書き手ではありますが、 堀江誠二「チンドン屋始末記」というphp新書がありまして、これも かなり詳しいです。広告史側から資料を漁れば、もっと出てきそうですが、 ちと余力がないっす。
大きな勘違いをしてたかもしれないです。 もう少し時間を下さいな。
昭和18年っていくから1943年か、に発売された雑誌の 「吹奏楽」10月号を注文していて、今日届きました。 第3巻・第10号一冊なのですが、なんと最終号。 過去の吹奏楽雑誌を振り返る文章がありました。 昭和8年、季刊「ブラスバンド」→5年目に休刊 同時期に、月刊「ブラスバンド喇叭鼓隊ニュース」中頃で 「吹奏楽」となり、昭和11年「吹奏楽月報」と改題。 昭和12年、月刊「バンドの友」 昭和16年に「吹奏楽月報」と「バンドの友」が合併し、 月刊「吹奏楽」となります。 で、昭和18年に廃刊だそーです。
hosshuu
どうでもよい話し。 英語で金管楽器の金管は、日本語で真鍮に当たる言葉。 中国語で金管楽器の金管は、黄銅。 これらは同じもので、gooの辞書機能で調べると 「銅と亜鉛との合金。黄色。加工しやすくさびないので工業材料などとして広く用いる。真鍮(しんちゆう)」 ところがドイツ語で金管楽器の金管を調べると、日本語でブリキと呼ばれている言葉。 これまたgooで調べると、 「ブリキ [(オランダ) blik] スズをめっきした薄い鉄板。建材や缶詰の材料とする。」 だって。(^^;) さすがに今ではブリキの楽器ってないと思うけど、金管楽器=真鍮というわけでも ない?
ロシア語の「духовой оркестр」を露英辞典で、 ドイツ語の「Blasorchester」を独英辞典で、 フランス語の「harmonie」を仏英辞典で、 「brass band」と訳していない辞典をご存じの方いらっしゃいましたら、 その辞典の発行年を教えてください。(_ _)
383 :
98 :03/03/12 01:45 ID:pDEqgRIh
パイパーズが見つからない… ベルが上を向いてて云々てのは、ホルンじゃなくてこれを使っていたのではないかと。 www.decadesign.com/scptest/ StockhamCircular.jpg www.cuc.claremont.edu/ fiske/circular.htm パイパーズ、もうちょっと探して確認してからまた書き込みますが、 今日届いた"A Pictorial History Of Civil War Era"に、 この楽器のことが書いてあったもんで。
384 :
山崎渉 :03/03/13 16:21 ID:leWAKgfd
(^^)
MM3年分、36冊買ってきました。 郵送料を節約しようと自分で取りにいったのですが、 重い〜。 これ、送ってもらったら重すぎて一括は無理で分割となり、 よけいに送料がかかったかもしれない。(^^;) まぁとりあえず、読まなくては。
保守
hosshu
388 :
名無し行進曲 :03/03/30 16:00 ID:Z/SgqNK+
>>375 >実際、それぞれの興味の持ち方やアプローチが相当違うので
興味しんしんですな。
日本洋楽史研究会という研究会の例会があるらしいのですが、 行く人います? 「日本文化モダンラプソディ」について、だそうです。 私は行きたいですけど…。
390 :
98 :03/04/11 03:35 ID:R3BoYkjT
>>389 洋楽文化史研究会ですな。
行くかも。本は吹奏楽と関係ないけど面白かったすよ。
391 :
98 :03/04/15 16:51 ID:0yCvsn3V
あげときます。 まさか本人が来るとは…
392 :
山崎渉 :03/04/17 15:19 ID:xs6DHKhg
(^^)
393 :
山崎渉 :03/04/20 03:41 ID:gQiaQhlb
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
394 :
山崎渉 :03/04/20 07:18 ID:YjN874+r
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
395 :
名無し行進曲 :03/04/20 18:08 ID:dj54so2d
agehoshuu
満州に行ってきますた…。 面白かったけど、疲れた…。
397 :
98 :03/04/22 01:15 ID:gtq0S/pE
乙ですー
買ってきた物。 VCDで初級の小号(一枚物)、長号、(二枚物)円号(二枚物)の初級教則もの、 中国軍楽隊の演奏風景で行進曲演奏&変な風景画像でMIDI音源ぽい音の世界のマーチ集もの(二枚組) 中国軍歌三枚(非軍楽隊) CDで中国マーチ集(二枚物) 香港映画「川島芳子」のDVDだかVCDだか謎の物。 「川島芳子」はインターネットで情報を調べてみると、時代考証がしっかりしたものらしいのだけど 画像・音声ともにまともに見られません。 ダビングされてコピーガードに引っかかったのか、再生規格が合わないのかと思いましたが、 どうも作りが雑で、回転がうまくいってないらしい。 小号教則VCでゃ長号・円号とは別な物なのですが、中国音楽学院弦系小号教授の 肩書きを持つ人が先生だから、オケでペットを吹いている人か、それはいいのだけど 英語表記がQuick Learner in playing the Tromboneとなっている。 オフで北朝鮮からのニュース映像を日本の常識でしか見る事の出来ない人の事を言ったけど、 ひょっとしたら中国の音楽に縁のない人って、小号がどんな楽器か知らないのかもしれない。 「王道楽土の交響楽」という本を持っていったのだけど、あの本でも洋楽に携わっている 中国人のことは書いているけど、中国の庶民の洋楽常識については何も触れられていない。 日本の洋楽関係者の視野の狭さを表しているのか? ちなみに二枚組CDの中国語表記で吹奏楽団は銅管楽と書かれています。
399 :
98 :03/04/23 01:14 ID:H+SSDbb0
>>398 >中国人のことは書いているけど、中国の庶民の洋楽常識については何も触れられていない。
>日本の洋楽関係者の視野の狭さを表しているのか?
そら視野以前に無理っすよ。
「中国のポピュラー音楽」「中国における西洋音楽の導入事情」でさえ、中国語読めないと資料ないんじゃないかな。
まして庶民の洋楽常識となったら。日本の庶民の洋楽常識でさえどの程度分かってるといえるのかどうか…。
>ちなみに二枚組CDの中国語表記で吹奏楽団は銅管楽と書かれています。
呼び方的にはsilver bandとかbrass bandに近いっすね。
つか、日本で「ブラスバンド」が吹奏楽を指してるのに近い。
せっかくのお話の途中で申し訳ないのですが。 書きモノをしていてふと思ったので・・・・・ 音楽之友社「新版・吹奏楽講座7 吹奏楽の編成と歴史」の 193ページによれば、(大石清:著) 〜引用開始〜 昭和2(1927)年、陸軍戸山学校軍楽隊によって創案された 小喇叭、中喇叭、大喇叭というピストンのない喇叭と大太鼓、 小太鼓、シンバルという打楽器との組み合わせで、半音階的 旋律は吹けないが、独特な喇叭固有の倍音による旋律での 力強い合奏音楽が喇叭鼓隊という名称で学校、青年団を中心に 急激に広まった。この編成は陸軍軍隊の隊長であった大沼哲が フランスに留学した時に、フランスでの喇叭隊にヒントを 得て帰国後、考案したものであった。奏法の指導が楽で細かい 技術もあまりいらないことから、すぐに合奏ができ、勇壮な 音楽という点で若い人たちに向いており、学校や青年団に 適当ということで大いに普及した。しかし、第2次世界大戦後の 音楽教育の変化と、勇壮なだけで旋律のない音楽は嫌われた ことから、その姿を消してしまった。 〜引用終わり〜
のですよね。そういえば最初期の吹奏楽コンクールには 喇叭鼓隊部門や喇叭部門というのもあったわけでして、 学校をはじめとするほとんどのアマチュアバンドは ラッパと太鼓だけの編成からスタートしていて、やがて それに木管楽器とかも加えていくようになっていったのでは ないでしょうか。軍楽隊はいわば最終目標みたいな「理想像」で、 喇叭鼓隊の延長線上に金管・木管混成のバンドスタイルが 据えられてしまっていた、と。だからコンクールでは金管・木管 混成の部門もちゃんと同時開催されていたのかなぁ、と。 酷い言い方をすれば、喇叭鼓隊編成はあくまでも途中の通過点 にすぎない、みたいな。 軍楽隊が理想像、というのは課題曲が 軍楽隊作曲の軍楽だったりしたこととも関係ありそうな気も しなくはないのですが。(もっともこのころの作品に非軍楽隊 作曲のものはほとんどないのですが) で、喇叭鼓隊のことをなんと呼んだのだろう、と。 何かカタカナの呼び名をつけようとした場合、別に信号喇叭を 吹こうというわけではないのだから「ファンファーレ」とか とは呼ばないだろう、と。「喇叭鼓隊」と呼ぶのはちょっと 固いし、「吹奏楽」っていうには何か足りないような気がする。 やっぱりこの編成から想起される呼称としてシックリくるのは 「ブラスバンド」ではないかと思うのです。で、あとでこれに 木管が加わっても、やっぱりその流れで引き続き「ブラスバンド」 と呼んでいても、不思議ではない。
アマチュアに管楽器を普及させようとした → まず簡単な楽器 だけで吹ける編成にした → それを「ブラスバンド」と呼んだ → 後で木管が加わった → それも「ブラスバンド」と呼んだ という流れ。なんの根拠もない推測による単なる仮説ですが、 こういうこともありえないでしょうかね? 陸軍軍楽隊が管楽器普及のためにこれを考案したのだとすれば、 これが1927年。季刊「ブラスバンド」が1933年創刊、アマチュア ブラスバンド東海連盟の結成が1934年というのは、時期的にちょうど いいと思うのですが・・・・・ 最近あんまり寝てないので、悪文になってたらごめんなさいです。
NAPPさん、こんにちは。 フレデリック・フェネルが言い出すまで、英米語に 「吹く楽器の楽団」に相当する名前が存在しなかっただけだと思います。 最近不思議に思っているのですが、音楽学者はなぜ 「木管楽器、金管楽器という呼び方は 木製楽器、金属製楽器の意味に誤解されるから変えよう」 と言い出さないのでしょうか? ブラバン呼称にこだわるなら、こちらも同じ問題だと思うのですが。
404 :
名無し行進曲 :03/04/24 15:32 ID:0QPapjnM
>nappさん 忙しいのにすみません。書いてるヒマがあったら寝てください。 で、 それありそうな気がする…。 いずれにしても、吹奏楽関係の当時の雑誌をさらうしかないわけですが。 はやく国立に行かねば、です。 カタカナだとビューグルバンド?
98さん、どもども。 >>「中国における西洋音楽の導入事情」でさえ、中国語読めないと資料ないんじゃないかな。 本屋で「楽人の都・上海」という本を見つけたのですが、確かに参考文献が中国語書籍で 日本語の参考書はものすご〜く少なかったです。 お金がないので買ってないのですが(^^;)、立ち読みした限りでは満州国や日本の影響は 記述されていなかったようです。 >>まして庶民の洋楽常識となったら。日本の庶民の洋楽常識でさえどの程度分かってるといえるのかどうか…。 つーかプロ演奏者の常識も日本とは違うようです。(^^;) 演奏者の名前の隣で小号をTromboneと訳すのは制作会社の責任としても、 管にツバが溜まって実演指導中にぶつぶつ音が途切れてもリアクション無し、演奏続行。(^^;) 私が知らないだけで、日本でもそうなのかしら。 もうsage推奨でなくてもよい?
季刊「ブラスバンド」創刊号を読みました。 詳しくは一両日中に拙サイトの掲示板に書きます。
407 :
98 :03/05/06 20:43 ID:ofiRAuuq
お。楽しみです。 しばらく放置していたメフテルまとめようと思ってトルコ史に引き続きつまづいています。
5月17日の土曜日、夕方から時間の空いている人、いません?
409 :
98 :03/05/07 18:04 ID:RrZ/+tWr
開けようと思えば開けれるけど、なんすか? 情報を小出しにするのやめましょうよ。
いやね、「日本クラシック音楽界が80年間抱えてきた致命的欠陥」というのを 考えついたのだけど、不特定多数の人達に発表できるほどの精度か自信が無くて、 Wind Cafeという会の主催者に話しを聞いて貰うことになったのだけど、一番近い開催が 5/17なんですよ。 ただその人、聞いてくれるとは言ってくれたのだけど、主催者だから無茶苦茶忙しいし、 挨拶に来る人も多くて、聞いてくれるのが物理的に無理なんじゃないかと思われるのですよ。 だから誰か来てくれないかなぁと思いまして。(^^;) そえいば洋楽文化史研究会のサイト、無くなっちゃいましたね。次回の開催日は 前回聞いたけど、大丈夫なのかしらん。
411 :
古楽スレのアタシ :03/05/09 23:46 ID:VrQXSLPQ
せっかくN○PPさんおいでになったんで 一度ageましょうよ。
412 :
98 :03/05/16 02:05 ID:R7Tsx5To
あげてもすぐ落ちるな。 ブラスバンド喇叭鼓隊ニュース読みました(約2年分、欠号あり)。 読んだ印象とおおまかなまとめを。 どうもですね、 「吹奏楽」のなかのジャンルとして「ブラスバンド」と「喇叭鼓隊」があるようです。 で、「ブラスバンド」というのは、日管の広告の、規模ごとの推奨編成表(と楽器代総額) を見ると、今でいう吹奏楽団を指しています。 なので、なぜ吹奏楽をブラスバンドと呼ぶか、という答えは得られていないのですが、 ブラスバンドという言葉は、金管バンドを指すのではなく、吹奏楽団を指すことが 一般的であったというのは、間違いないようです。 ただし、「吹奏楽」と「ブラスバンド」の使い分けは厳密ではなさそうな。 筆者によるというか。これはもうちょっと精読しないとわからないですが。 で、「ブラスバンド」と「喇叭鼓隊」は、かなり厳密に区別されています。 これが「吹奏楽:ブラスバンド喇叭鼓隊ニュース」、「吹奏楽」と雑誌の名前が 変わっていくと、「ブラスバンド」という言葉の頻度が減り、「吹奏楽」が増えていきます。 (こっちはぱらぱらめくったくらいですが) 実は、雑誌「ブラスバンド」や「ブラスバンド喇叭鼓隊ニュース」の存在が 「ブラスバンド」という言葉を一般化させたのではないか、という疑問あり。 そのへんは、「ブラスバンド」創刊以前の「音楽世界」あたりを当たってみるしかないのかな。 あと、この時点で、かなり厚生音楽的要素が大きいですね。 工場などのバンドと、スクールバンドの紹介に多くが割かれています。 次は「ブラスバンド」読んできます。
413 :
七時マーチ :03/05/16 02:34 ID:naTuqpTj
私も喇叭鼓隊について調べているのですけどね、ほとんど情報がありません。 ようやく「新喇叭鼓隊教則本」というのを見つけて注文したのですが、 在庫の有無の返事がまだこなくて、不安です。 別件で「喇叭鼓隊楽譜」というのも見つけたのですが、こちらはすでに売り切れ。 っていうか、どんな人が買ったんだろ?(?_?) まぁクラシック“高級”音楽の世界の人達から、吹奏楽も軍楽隊も真剣に扱われてはいないのが 現状だから、喇叭鼓隊の調査も視点を変えなければいけないのでしょうけど、 そのキーワードが思いつかない。 ちなみに、芸術現代社「音楽ジャーナリスト入門」中曽根松衛 著の巻末に 明治、大正、昭和、戦中統合された雑誌、戦後に創刊された音楽雑誌の項があります。 昭和一桁に創刊された雑誌。 フィルハーモニー 昭和2年 音楽春秋 昭和3年 音楽時代 昭和3年 音楽世界 昭和4年 音楽研究 昭和5年 ディスク 昭和5年 レコード音楽 昭和5年 レコード 昭和5年 ムジカ 昭和6年 音楽評論 昭和8年 ダンスと音楽 昭和8年 大衆音楽 昭和8年 音楽倶楽部 昭和9年 で、吹奏楽の雑誌は昭和16年まで無視されてます。
414 :
98 :03/05/16 03:20 ID:R7Tsx5To
あ、どもです。 >「音楽ジャーナリスト入門」中曽根松衛著 は持ってます。 喇叭鼓隊、陸軍軍楽隊史にもでてこないんすよねー。
※トリップ変えました 喇叭鼓隊成立に関しておさらいを。 鼓隊喇叭はフランスのファンファーレオルケストの影響を受けて 「喇叭」の自然倍音だけでできる曲を演奏していたわけですよね。 これは大沼哲が1927年に考えた、というのは突然なことではなく、 その下地(受け入れ土壌)はかなり以前からあったはず。 1867年にフランスの歩兵教練書を訳した、五線譜で書かれている 「喇叭符号全」が刊行されていますが、これに3本の信号喇叭で 演奏された礼式曲「陣営」(Aux Champs)というのがあります。 これは明治初年に陸軍が天皇礼式に用いたそうです。ということは、 この頃から「自然倍音列のみによる楽曲」というのは割と耳馴染み のあるものだったのではないか、と。「陣営」の楽譜は持ってますが、 結構な長さです。明らかに「信号」とは違う。フランス式の歩兵教練 では喇叭のみで太鼓は使わないので、「喇叭鼓隊」というのは太鼓が 入っている、という点でそれまでの喇叭楽曲と区別されるわけですね。
信号喇叭つながり、ということでちょっと脱線。1865年に刊行された 「英国歩兵練法」の実物を見てきました。横浜開港資料館の資料室で 「和本121」を請求すると出てきます。信号喇叭に関してはこの中の 第五編「軽歩兵ノ式」の総則十二ヶ条に記載されています。 コピー禁止なのでこの楽譜(五線譜)を書き写してきましたが、 信号喇叭では出せない音がたくさん書いてあるんですね。まぁ、 純粋に慣れないので書き損ねだとは思うのですが、こういうのって 何らかの影響はあったのだろうか、とふと思ったわけです。 「陣営」と「英国歩兵練法」の信号喇叭を収録したCDが7月に出ます。 このCDにはほかに「維新マーチ」を現代に伝承する京都の山国隊の 現地録音や、吾妻婦人音楽連中による「越後獅子」の演奏および 大阪三越少年音楽隊の演奏のSP復刻、日本ビクター産業報国会工場 吹奏楽団の演奏、なども収録しているので、このスレ的にいい資料に なると思います。 それでですね、私、このCDのために吹奏楽年表を作ったのですが、 どうも紙面の都合上、大幅に記述を削らないといけないらしい。 悔しいので、このスレに書き込みをされている方限定で、エクセル ファイルでこの年表完全版をお分けしたいと思うのですが、いかが でしょう?御希望のかた、メール下さい。
「陸軍戸山学校の軍楽隊の隊長であった山口常光氏が
昭和の始めにギヤルド(吹奏楽団、主にこの呼び方はフランス)に入団した後
帰国した際、日管に大喇叭 中喇叭 小喇叭を発注し
ラッパ小隊として 編成したことがあった。」
っつー意見もありますな。
おそらく陸軍軍楽隊という組織名の方が大沼氏もしくは山口氏という個人名より
重要視されていた時代の資料を、どう読み解くかということなのでしょうが。
http://www.geocities.jp/the_whirlwind48/kyu.html
山口常光「陸軍軍楽隊史」213p〜216pには山口氏がギャルドに 行ったときの述懐がありますが、喇叭に関する記載はされて いないですね。特別関心を呼ぶものではなかったのでしょうか。 このときの影響から山口提唱によって喇叭を使って組織され (ようとした)のは375pにある「乗馬軍楽隊」しか記載が ありませんね。 しかし、たしかに山口考案なのか、音友 「吹奏楽の編成と歴史」にあるように大沼考案なのかは 七時マーチさんの仰る通り断定する根拠が乏しいところですね。 フランスのファンファーレオルケストが由来なのは季刊「ブラス バンド」における山口著「欧州の吹奏楽」の項で明らかですし、、 陸軍考案であるのは、やはり「ブラスバンド」の日管の広告に 「陸軍戸山学校軍楽隊御考案 喇叭鼓隊」と書かれているので 間違いないでしょう。 ちなみに、その広告には 「喇叭鼓隊 青・少年団、青年訓練所、各学校至るところに 採用されて居ります。勇壮そのものゝ如き喇叭鼓隊のあるところ 行進を活発にし 集会に春風を漂はし 趣味の向上に 歩武の齋整に 少年の意識を一〇〇パーセントに表現する 為に、如何に有効なる役割を果たしていることでせう」 とあります。
山口「陸軍軍楽隊史」より喇叭のまとめ 1866(慶応2) 御料所歩兵卒三十二名が横浜表でフランス教官 よりラッパ伝習を受ける 1873(明治6) 戸山学校創立時、二人のラッパ教官と三十五個の ラッパが兵器としてあった 1885(明治18) ラッパ及びラッパ譜が正式に制定 1897(明治29) ラッパ手に鼓手を兼務させる。ラッパのみだった ものから、行進用に横笛、太鼓をも兼ねて吹奏 させることとする。(=ドイツ歩兵鼓笛隊式) まぁ、喇叭隊の編成の変遷があったところに、フランスに 近似の編成があったために合流させた、というのところなので しょうか?大事なのは上記の「ラッパ」はあくまでも軍事用の 信号喇叭で、楽曲演奏のためのもの軍楽隊とは異なる部署で あった、ということでしょう。 「喇叭隊」、「鼓笛隊」、「喇叭鼓隊」のそれぞれの違いが どこにあるのか、もうちょっと突き詰めてみたいです。 喇叭鼓隊の楽譜が手に入れば何か分かるのだろうか。探して みます。
〜季刊 ブラスバンド 創刊号 目次〜 ・創刊の辞 ・吹奏楽の魅力 … 堀内敬三 ・音楽は合奏音楽へ … 小松平五郎 ・管楽器随想 … 塩入亀輔 ・欧州の吹奏楽 … 山口常光 − ・スクールバンドの振興に就て … 平林勇 ・学校吹奏楽団組織に就て … 桑原武夫 ・音楽の存在現由 … 坂上昭 ・青年と音楽教育 … 菅原亀五郎 ・山発バンドを紹介する … 田邊英次郎 − ・ブラスバンドの編成法 … 編輯部 ・管楽器講座 クラリネットの話 … 平林勇 − ・バンドニュース ・誌上オークション ・編輯から 以上です。当時から学校吹奏楽がいかに重視されていたかが分かります。
ブラスバンド 創刊之辞 且つては吹奏楽即ちブラスバンドが吾国西洋音楽の指導的地位に ありました。吾国の西洋音楽が今日のやうに、生長し、発展し、 一般化する素地は、陸海軍々楽隊の吹奏楽によって、刺戟され、 伝育され、その温床が造られて来たと言っても、決して過言では ありません。然るに斯くの如き意義深き吹奏楽も、歴史の轉位に 連れて、一般大衆の関心を去り、それを指導する音楽専門家よりも 閑却されて来た傾きがありました。これは吾国音楽界の正しき道で ありませうか。勿論否であります。欧米の実際に之を徴するも、 吾国の歴史的・社会的情勢から見ても、吹奏楽が衰微し凋落する 理由もありません。最近に於けるブラスバンドの顕著なる擡頭は 何を物語るでありませうか。吹奏楽への関心と興味が一般大衆の 意識に蘇へりそれに拍車がかけられていることを意味するもので あります。実に大学、専門学校、中等学校、小学校に至る迄にも 青年団、在郷軍人会、青年訓練所、少年団、更に工場、鉱山、会社、 商店に至る迄にも、実に膨湃たるブラスバンドの進出を見て居ります。 紀念日、祝祭日には、会場に街頭行進に管楽器の光輝に満ちた音が 流れ青年の熱と意気とが遺憾なく表現されて居ります。 茲に於いてこそ雑誌「ブラスバンド」の誕生する意義と理由が あります。
(続き) 雑誌「ブラスバンド」は其等擡頭の気運を正しく捉ひ、之を発展 させる為めの良導者であり、水先案内であることを期して居ります。 「ブラスバンド」はブラスバンドの編成理論或いは吹奏方法を講議し、 管楽器の原理を組述するのでありませう。何処に組織されただか、 どんな活動をしているかを出来得る限り調査して之を紹介し或いは 批評するでありませう。欧米におけるブラスバンドが如何に隆盛で あるかその状態と活動を伝え以って吾国ブラスバンド発達の為の参考に 供するでありませう。或いはまたブラスバンドの発達を阻害する 原因を探査して、之に抗争し、之を除去することに努力するで ありませう。 雑誌「ブラスバンド」はブラスバンドを愛好し、関心する者の 友であります。吾国ブラスバンドの生長と共に雑誌「ブラスバンド」も それに連れて育成させて行かねばなりません。 茲に絶大なる御挨拶と御指導を期待して創刊の御挨拶とする次第で あります。 以上、一部旧字体を改めた箇所があります。
それで、その創刊之辞の書き手はどなたですか?目黒三策氏ですか? あと、磯田健一郎(w)を筆頭とする 「吹奏楽をブラスバンドと呼ぶのは間違い」って連中は、 堀内氏、塩入氏、山口氏をも間違い呼ばわりするのでしょうか。(^^) チャレンジャーだなぁ。
それが、創刊之辞には著者名が書かれていないのです。残念。 編集部の名前を見よう、と思ったら、図書館に複写申請をしたら 奥付が取られていない (T.T) 確認しておきます。 以前書きました通り、著者によって呼称は違っていて、 堀内・塩入・桑原「吹奏楽」、小松「ブラスバンド」、 山口「バンド、吹奏楽、吹奏団」、平林「スクール・バンド」、 菅原「音楽隊」です。(坂上は喇叭鼓隊や喇叭隊に関する記述) また、「ブラスバンドの編成法」は編集部がつけたタイトルだと 思いますが、記述(誰が書いたか不明)では「吹奏楽」です。 一般では「ブラスバンド」と呼ぶのが普通だったため、雑誌名は それに倣ったのでしょうね。 「ブラスバンド」と呼んでいるのは紛れもない事実なのだから、 どうしてそう呼ぶようになっているのかを解明するのは 否定するよりも大事なことだと私は思うのですが。
NAPPさんが
>>360 で
「敗戦直後の巻に「音楽に関する英語の慣用語句」というものが掲載
されています。これは戦時中に敵性語として使用を禁じられた
ために漢字に置き換えられていた音楽用語を再び外国語
(ただし英語!)に戻し、それを使おうよ、という文章。」
と書かれていますが、
昭和13年、共益商社書店 大日本音楽協会楽語統一調査事業委員会編
「標準洋楽語彙」という本を発見。
ヒッジョーに興味があるのですが、値段が五千円+税+送料。…買えない。(;_;)
426 :
98 :03/05/22 03:48 ID:hOQmoPiX
うおおおおおお。 答えに近そうなものが出てきました。近日中にあげます。こないだは見逃してたぜい。 仏蘭西軍隊研究 管楽研究会編て本の広告が出てますね。これは読みたいなー。以下は広告に載ってた喇叭鼓隊関係の本 信号喇叭 喇叭鼓隊 教本 陸軍戸山学校軍楽隊編 管楽研究会てのもあります。 喇叭鼓隊教科書 戸山学校軍楽隊著 共益商社刊てのもありますな。 鼓隊喇叭練習書、信号喇叭奏法、音楽隊教本 いずれも山口常光著 シンフォニー楽譜出版社 他にも図書館の検索してたらなにかあったような。 小さいネタを一つ。 ちょっと前に楽器の分類法の話が出てましたが、ザックス=ホルンボステルの分類法て 誰かちゃんとわかります? または、金管楽器/木管楽器ていう分類がいつできて、 英語でどういう表現になってるかってわかったら、教えて下さい。 (ちょと週末までは調べる時間が取れそうにないので) というのも。 ザックス「楽器の歴史」(第4版なのでちょと古い。その後改版されているかも)を読んでたら こんなことが書いてあったんですね。 「一般に使われているbrass instruments(真鍮楽器)という言葉は学問的な用語としては避けなければならない。 あらゆる種類のトランペットやホルンは角、牙、藤、木、粘土、水晶といった真鍮以外の材料で作ることができるし、 また現に作られているからである。反対にサキソフォンやフルートやクラリネットは真鍮で作られているにもかかわらず 木管楽器と呼ばれている」(第17章ロマンティシズム/クロマティック・ホルンとトランペット) brass instruments=金管楽器というのが、学問的な用語として成立しない、つまり厳密ではない「通称」であるならば、 もはや厳密ではない通称としての「ブラスバンド」に木管楽器を含んでもよいではないか、と。 ま、オーボエやファゴットはあるにしても、サックスやフルートが「真鍮楽器」であることは ザックス先生も認めてるんだし。
>>426 どうもです。今日も徹夜・・・・・
ザックスの楽器分類法は正直よく理解してないのですけど、
材質ではなく発音原理や楽器の伝播によって分類していた
のだと思います。あとはボア比率とか。
そこになぜに「brass」だの「wood」だの材質名がついて
いるのかは、正直考えたことなかったです。
発音原理上はたしかに「brass」と「wood」(not 材質)では
違うけど、それを言うなら「wood」でもさらに細分化される
はずだし。
>>403 の書き込みが無視されている…。(;_;)シクシク
音楽之友社「音楽の思考術」p.107村田千尋さんの中に、
「管楽器とは楽器の全体的形態を基準にし、
弦楽器とは発音部の形状を問題とした区分である。
それに対して打楽器とは、演奏法による分類のようにみえながらも、
そのじつは、管楽器にも弦楽器にもあてはまらないすべての楽器を
まとめるものとなってりる」
とあります。
「管・弦・打」という分類は便利ではあるが本質的な部分に矛盾を含んでおり、
曖昧で、学問的ではないとか。
>>403 の書き込みが無視されている…。(;_;)シクシク
悲しひ。
ただねぃ…。私の出会った音楽学者って、 学問的な質問には「いわゆる」って民間言葉で答えて、 民間言葉での質問には「実は」って専門的な言葉で答えるのですよ。 親切心からかもしれないけれど、立場を一定にして欲しい。 あと、自分が学んで得た知識が音楽学の本道だ、と言う自負があるのは結構なのだけど、 今の世の中ちょっと努力すれば膨大な数の書籍や意見を目にするわけだから、 自分の意見はone of themだという余裕をもってくれないと、 違う派の意見に触れたとき、音楽学そのものへの信頼がなくなってしまうと思います。
連続カキコ、スマソ。 私の仲間に「軍楽隊に詳しいお年寄り、紹介してくれ〜」って助けを求めたら、 「夏休みの宿題に、お年寄りに戦争体験を聞く子供みたいだね」(^^)と 返されました。(^^;) 実際問題、資料が少ないのなら知っている人を捜し当てて、お話を伺うのが 一番だと思うのですよねー。 ちなみに戦争前・中の日本が、世界で話されている定義に従うかっていうとそんなはずもなく、 それはそれで興味があるのですけどねー。 あと五木寛之氏の短編で、 「(信号)喇叭は第一種兵器に相当し、普通の兵器は第二種兵器に相当する。 だから喇叭を傷つけたり打痕を受けたりしたら軍法会議もので、下手をすると 重営倉に入れられることもある」 なんて言葉、直接聞きたいですよ。
「普通の兵器」→普通の楽器、ですね。(_ _)
433 :
98 :03/05/22 23:04 ID:hOQmoPiX
>七時さん 403については、音楽学者が、現在どういうふうに楽器分類をしているのか、 どの区分が一般的か、現在もっとも妥当と思われているか、てなところが わからんので、コメントできないんすよ。 あと、喇叭鼓隊などの話も、基本的にはこっちでやりましょう。 んじゃ、いきます。
434 :
98 :03/05/22 23:06 ID:hOQmoPiX
「ブラスバンド・喇叭鼓隊ニュース」3巻7号 吹奏楽に関する若干問題に就て――ブラスバンドの意義 赤松文治 最近我が国において吹奏楽のことをさかんにブラスバンドと呼んでいる ようである。ブラスバンドと称する雑誌さえもできておりまた新聞など でも盛んにブラスバンドという字が使われており吹奏楽というよりブラ スバンドといった方が世間の人に判りやすいような有り様である。 この日本語化したブラスバンドという言葉はもちろん英語のbrass bandから きたものだろう。 てな書き出し(仮名つかいなどは変えてます)。以下要約 英国でいわゆるbrass bandとは、読んで字の如くbrass楽器のみで編成されたbandである。 すなわち木管を含まない金管と打楽器の合奏のことである。 だから木管と金管両者を含んだ普通の吹奏楽はmilitary bandという。 ところが、一般の人がmilitary bandという字を見ると軍楽隊を想像する。 英国でも軍楽隊をmilitary band と称し、民間のbandのことをbrass bandと呼ぶようになってしまった。 これが日本にもそのまま取り入れられて、民間のbandをブラスバンドと称するようになった。 英国では軍楽隊のことをservice band と称し、民間のbandをnon-service bandと呼んでいるのであって、軍楽隊=military bandではない。 英国の軍楽隊service bandは騎兵をのぞけばいずれもmilitary bandであり、 民間のバンドnon-service bandではbrass bandの数が多いため、英国では問題ないが、日本の民間バンドはmilitary bandの編成であるにもかかわらず、ブラスバンドと称して片付けてしまうことは「面白くない」。米国流にバンドと称した方がはるかに適切ではないだろうか。 つーのが骨子。あとは、 早く改めよう、てことと、10〜15人くらいのヂンタ的なバンドよりブラスバンドの編成の方がどれだけ良いか判らぬ、てこと。
435 :
98 :03/05/22 23:06 ID:hOQmoPiX
で、この次の(次の?)号から「ブラスバンド・喇叭鼓隊ニュース」は、 「吹奏楽 ブラスバンド・喇叭鼓隊ニュース」となったのでした。 3巻8号は国立にはなかった。 「吹奏楽 ブラスバンド・喇叭鼓隊ニュース」(3巻9号)には、 改題について目黒氏の一文がありますが、「10月号を期して改題」ということ、 わかりやすいので、副題に「ブラスバンド・喇叭鼓隊ニュース」を残すこと、など が書かれています。
436 :
98 :03/05/22 23:31 ID:hOQmoPiX
原文そのままではないので、赤松氏の文章が意図するものとは、違う形になっていることを ご理解下さい。 要するに、民間の吹奏楽隊=ブラスバンド、ということだった、というわけですな。 なぜ吹奏楽編成のバンドを「ブラスバンド」と呼ぶようになったか、という点については、 これもまた一つの推察でしかないわけですし、英国での呼称事情などが果たして正確なのか、 という部分については確認が必要かもしれませんが、 実際にブラスバンドという呼称が広まっている時の文章であり、 筆者が赤松氏ということとあわせて、今のところもっとも信頼に足るものではないか、と。 ただし、吹奏楽編成を「ブラスバンド」と呼ぶことが「間違い」なのか、ということについては、 まだ疑問が残ります。 楽器学上の分類としてbrass=金管楽器という区分、および呼称が、厳密なのか、 一般的なのか、といった問題、 もう一つは、さかんにブラスバンドと呼ばれてしまった以上、日本語の「ブラスバンド」 という用語を、排除する必要があるのか、という問題。 前者はややこしそうですが、どうなんすかね。確定した分類法てのがあるのかないのか、てな 話になりそうな気も。 後者となると、個人の言葉の使い方の範疇に入りそうですからね。これも好きずきでしょう。 文脈にもよりますが、大衆性や厚生音楽としてのバンドというニュアンスを 込めて使う分には、いいんじゃないか、と。 まあ結論としては、 現代においては、金管バンドとの混同を避けるために、 吹奏楽編成のバンドに対してブラスバンドと呼ぶことは 避けましょう。 日本の民衆史において、吹奏楽編成のバンドを「ブラスバンド」と称することが 広まっていた時期があるので、明治から戦前までの歴史を見る場合には注意が必要である。 …ということですか。
437 :
98 :03/05/23 01:04 ID:eEj78l1I
あゝ義勇軍ラッパ鼓隊 回想記 満蒙開拓青少年義勇軍 は、日野の図書館にあるようです。
言いたいことは一杯ありますけど、週明けまで
時間が取れなそうなので、しばらく落ちます。
必ず戻って来ますので。(えっ、イラナイ!?)
結局TPOの問題だと思うんですけどね。
私は誤解を生むことのない局面(それは大抵の
場合でしょう)においてミリタリーバンド編成を
「ブラスバンド」と呼ぶ、ということを糾弾する
必要はないと思います。音楽書籍とか公式記録では
絶対に使い分けて欲しいですけど。
だいたい、「ブラスバンドはイギリスの〜」と
言ってくる人の多くが「トランペットの有無は?」
と言われると、「ブラスバンド」という語の定義が
曖昧なのに気付いて言葉に窮する、という場面に
よく遭遇します。これっておかしいじゃないか、ねぇ。
>>403 についてもコメントしますですよ。
ゴメンナサイ。
私の中では、
>>403 の上半分のようなことで、「ブラスバンドという呼び方」については
落ち着いてしまいました…。
私の持っている大正末〜昭和初に出ている音楽辞典に、「Wind Band」の項があるのに、です。
私の勝手な希望なのですが、NAPPさんの周囲の外国人にインタビューしてみてもらえないでしょうか?
私の周囲の外国人、外国語に堪能な人達にこの件を質問してもみんな知らないと言いますので、
音大に来ている外国人ならいろいろと知っているのではないかと思うのですが。
98さん。
>>音楽学者が、現在どういうふうに楽器分類をしているのか、
一番最近の書物だからといって、その著者が
いつの・誰の・どの分類法を学んで参考にしているのかが問題なのですよねぃ…。
>>あと、喇叭鼓隊などの話も、基本的にはこっちでやりましょう。
了解です。「あゝ義勇軍ラッパ鼓隊」もう家に届きました。これから読みます。
でねぇ…。調べても調べても、ほとんど情報がないってことは、逆に考えると
日本の吹奏楽史を調べる上で、ものすごい鉱脈だって気がしてきてます。NAPPさんに感謝。
マーチのサイトを開いているマルシュさんに応援を求めたいけど、私は
イエローカードを出されている身で、頼みに行けません。(^^;)
大変のご無沙汰です。 皆さん益々ご活躍のご様子、ホント尊敬してます。 最近、こちらの方面に興味が向かず、まったく調べ物もしておりません。 理由は自分でも分からないのですが、私は腐ってもプレイヤーにしかなれないようで(笑)。 いずれまた、喧々囂々たる議論の末席に参加致しますことをお約束し、 今しばらくはROMに徹することをご承知頂ければ幸いです。 また機会がございましたら、飲みにでも誘ってやってください。
441 :
98 :03/05/25 13:59 ID:+QqMQvwj
>440 おひさしぶりっす。 とはいえ、進むのが遅いスレなので、あまり気になさらずに。 調べるのは他人に任せて感想だけでも参項になるので、 気軽に書いていただければ助かりますが。 最高傑作の方で、こんな時間から飲みにいくとか書いてるし(w ついでに元さんやnappさんに質問なんですが、 「吹奏楽史」あるいは「軍楽史」て、専門に取り組んでる人っていないんですかね? 国内だと最近は塚原さんほか「洋楽」としての研究はなされているようですが、 (といっても件のCDの執筆者ほか数人?) 海外でも、英国金管バンドの調査は活発のようですが、 90年頃に書かれたboonzajar(社会史本の細川さんの原稿参照)の参考文献などでも、 farmer,goldman,whitwell以外の名前はあまりでてこないようで…。
>>441 どもども。
飲みに行くって、吹奏板のBarぃょぅに行っただけですよ(笑)
それこそ、NAPPさん……のご専門は音楽史ではないですね。
既出の方しか、私は知らないです。
軍楽史に関しては、埋もれた資料がまだまだあると思うんですけどね。
国立公文書館とか防衛庁防衛研究所図書館とか……ないか(笑)
443 :
山崎渉 :03/05/28 12:40 ID:BLZ9zcRn
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 山崎渉
444 :
名無し行進曲 :03/05/30 01:26 ID:GLqye/Tc
ug
445 :
98 :03/06/02 03:32 ID:cfnCcBks
喇叭鼓隊について少々。 日管の宣伝から 喇叭鼓隊に就いて 喇叭鼓隊は昭和二年に陸軍戸山学校軍楽隊に依って始めて 考案されたものであります。ブラスバンドよりも容易に修得が出来て、 而も信号喇叭のやうに単純なもので無いように、 非常な苦心が払われたのであります。「日管」社は御考案に当つて 試作の御下命に浴し、それ以後は陸軍戸山学校の指定製造元として、 製品は一々検定を受けて居ります、楽器は外見のみを見て 良否を識別し得るものではありません。音色、音調、吹奏の難易等が 重大用件であります。その辺御厳選を期待する次第です。 喇叭鼓隊の編成 小喇叭或いは長喇叭/中喇叭/大喇叭/小太鼓/大太鼓/シンバル 小編成(4,2,1,2,1,1) 中編成(6,4,1,4,1,1) 大編成(8,6,2,8,1,1) ちなみに、瀬戸口氏が、後に旋律喇叭鼓隊というものも作ってますね。 ピッコロと2本ピストンの喇叭を使用。
>>403 木管・金管が厳密には木製・金属製ではないのにそう呼ぶのを
やめよう、というのが起こらないで、「ブラスバンド」に限って
そういうことを言う人が多いのは、混同するものがあるか、ないか
の違いがあるからにすぎないのでしょうね。きっと、「金管バンド」
というものが世に存在しなかったらブラスバンド云々を言う学者は
いないと思います。まぁ、そうした意味では正直いいかげんな
ガクモンではありますね。
で、吹奏楽の名称の付け方って、二種類あると思うんですよ。
私は自分の修士論文でそれを「社会的名称」と「編成による名称」と
してますけど。
日本の一般的な吹奏楽の名称に「スクールバンド」とか
「大学バンド」とか「職場バンド」とか様々な呼称がありますけど、
これって別に編成が違うわけではないですよね。これらのバンドを
社会的位置を無視して編成の違いによる区別だけで分類(今の
音楽学での分類)すると、その呼称は「ミリタリーバンド」に
なるんです。でも、「ミリタリー」を嫌って「シンフォニックバンド」
とか、色んな名前をつける(ここらへんは
>>434 で98さんが
書いてくださった赤松氏の文にもありますね)のですが、これらは
編成ではなく、社会的な位置付けのみによって区別された名称な
わけです。で、日本でミリタリーバンド編成のバンドを「ブラス
バンド」と呼ぶのはこの社会的名称の一種だと思うのです。
音楽学者さんは「編成による名称」の区分法で話をしようとする
ので、そこでズレが生じてしまう。
詳しいことは近々まとまった文章にしてコラムにしようと
思ってるので省かせてください。
私の興味はなぜそのミリタリ−バンド編成のバンドの
「社会的名称」に「ブラスバンド」という語をあてるように
なったのか、ということにあります。
>七時マーチさん
>>439 >大正末〜昭和初に出ている音楽辞典に、「Wind Band」の項があるのに
そういえば、当時のレコードの販売目録を見てみると、ジャンル
分けでは「オーケストラ」や「合唱」となっている中で
吹奏楽は「楽隊及喇叭」「管楽」となっていて、外来語が当てられて
いるわけではないんですね。「Wind Band」って語が一般に馴染みが
なかったから、ということでしょうかね。
外国人への質問の件、心に留めておきます。もっとも、音大に
そんなに外国人がいるわけでもないし、来校外国人は歌・弦・ピアノ
が殆どで管に関係ある人は非常に少ないので、サンプルが集まるには
数年かかると思います。
>98さん
>>441 >「吹奏楽史」あるいは「軍楽史」て、専門に取り組んでる人っていないんですかね?
それらを専門に、という方はちょっと思い当たりませんね。組織と
してならWASBEとか、やってるのだろうか?どうもあの手の組織は
「いかに指導するか」という実践研究が中心で好きではない。
日本では洋楽導入史の塚原氏や、音楽系お雇い外国人研究の
中村理平氏(刀水書房「洋楽導入者の軌跡」は名著ですよ)など
がいますが、あくまでも「研究領域が部分的に被っている」程度で
本筋ではないですしね。
日本の軍楽隊研究なら、一番取り組んでいるのは谷村政次郎氏
ですが、海軍関係は非常に詳しいけど実は陸軍関係はそこまででも
ない、という気がします。(失礼)
管楽器関係を包括的に見ている学者で一番信頼できると思って
いるのは、赤松文治氏でしょうか。ニューグローヴ日本語版で
吹奏楽・軍楽関係のほとんどの項目の訳は氏の担当です。
軍楽隊史の資料がいっぱい眠っているのは、NHKの資料室と
警視庁音楽隊(旧陸軍のものを引き継いでいる)の資料室でしょう。
しかし、両者とも部外者には所蔵資料の目録すら公開して
いません。片山杜秀氏でも断られるのだとか。
蛇足ながら、私は作曲の際に「いかに個々の編成の魅力を
引き出すか」という「書き分け」のために編成の細分化を
もくろんで調べているにすぎません。現在は「ブラスバンド」
問題よりも「Harmoniemusik を吹奏楽と呼ぶのはやめよう」
という厄介なことを提唱しようと画策中(笑)
喇叭鼓隊、マルシュさん御指摘により手持ちの音源で音を
聴くことができました。詳しくは
http://www003.upp.so-net.ne.jp/napp/kako66.html に書いていますが、使用している「小喇叭或いは長喇叭/
中喇叭/大喇叭」というのが、どんな楽器なのか、と
思ってます。でも、当時の雑誌とかみれば写真とか
載っているでしょうから、もうちょっと自分で調べてみます。
ここらへんって、本当に資料がないですね。あったと
しても記憶や伝聞で書いてあったりするので、とにかく
数を集めて信憑性を高めるしかなさそうです。
皆さんを頼りにしています m(_ _)m
瀬戸口藤吉が旋律喇叭鼓隊というのを作っていたとは、
知りませんでした。まだまだ謎が多い・・・・・
以前、こちらで紹介(宣伝)しましたCDの詳細が
発表できるようになりました。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/napp/publicity.html 今さらながら、喇叭鼓隊の音を入れておけばよかった。
なお、当初入れるはずだった吾妻婦人音楽連中による
端唄「春雨」は諸般の事情から収録が叶いませんでした。
申し訳ないです・・・・・
いつもながら連続カキコ、スマソ・・・・・
ちょっと整理しましょう。
昔NAPPさんはサイトで、
「タバラガニは学問的には蟹の仲間ではない」
って書いてました。んで、社会的に
「世間がタバラガニを蟹の仲間だと思っているのは、見た目という理由もあるし、
歴史もあるのだから、無理もない」
ってスタンスですよね。今も変わっていません?
巷に溢れているクラシック音楽初心者向けの本に
「フルートやサキソフォンは金属製なのに、なぜ木管楽器に分類されるのですか?」
という項目は数多くありますが、ほとんどのその答えは「社会的」な理由を書いています。
その輩が、返す刀で「ブラスバンド」という呼び方を「学問的」ではない、と貶す。
「間違いである」と日本人の英語関係者を愚弄することを言う。
「なぜこうなったのか、わからない」程度の書き方ならば私もここまでこだわらなかったとは思いますが、
私の立場は、
「エセ音楽解説者を撲滅しよう!」ですな。
>>428 に書いた村田さんの指摘は、「学問」が「社会」を解説した好例でして、
「違和感を感じたら、学問で解明しよう」という姿勢が見えるようで、好きです。
で、NAPPさんは別な立場にいらっしゃる。
『私の興味はなぜそのミリタリ−バンド編成のバンドの
「社会的名称」に「ブラスバンド」という語をあてるように
なったのか、ということにあります。』
ならば私にとって話しは簡単。
とりあえず「音楽辞典」は捨てます。
1950年くらい(でよいかな)までに発行された英英辞典に、
「wind instrument」や「brass band」という言葉はほとんどの英英辞典に載ってます。しかし、
「wind band」もしくは「wind orchestra」の言葉が有った英英辞典は、見つかりませんでした。
最近発行のにはありますよ。NAPPさんは最近のもの以外で載っている英英辞典をご存じですか?
『「小喇叭或いは長喇叭/中喇叭/大喇叭」」というのが、どんな楽器なのか、と 思ってます。』 「あゝ義勇軍ラッパ鼓隊」に挿絵がのってます。 実は最近、怖い話しのサイトやブサイコさんのサイトを見ていて、この本をまだ読んでいません。(^^;) 今ぱらっと見てみると、昭和16年以降の話しで、 タクト1、大太鼓1、シンバル1、小太鼓2、小喇叭5、中喇叭3、コルネット1、バリトン1、大喇叭1の 16人編成なってます。 話は違いますけど、名前の後ろに付けているトリップって、 「七時マーチ#(半角英数)」で着くのですか?よその板で「funahashisan」に ひっかかってしまって…。
452 :
98 :03/06/03 20:24 ID:naHfYC8/
>nappさん >私の興味はなぜそのミリタリ−バンド編成のバンドの「社会的名称」に「ブラスバンド」 となると、いよいよ新聞縮刷版をあたるべきか? CDROM版を使えるところって何処? >ちょっと思い当たりませんね。 そっかー。 塚原氏の本は高いし、中村理平氏の「軌跡」は、比較的手に入りやすいので後回しにしてます。 谷村政次郎氏は著書としては「軍艦」だけですよね? 喇叭鼓隊については、ブラスバンド喇叭鼓隊ニュースに、鮮明ではないですがそれなりの数の写真があるので、 それをご覧になればいろいろわかるか、と。 蛇足に付き合うと、ぼくのばあいは軍楽隊がいかにして世界各地で土着化していったのか、を調べたいのに、 軍楽隊の包括的な歴史が掴めないので自分で調べざるをえなくなってしまっている、というところです。
453 :
98 :03/06/04 01:10 ID:vLUtme+X
>450最後の段落 英語のカタカナ化ではなく、 楽隊や(民間)吹奏楽ではいかんのかいな、という話もあるわけで… つーことだと思うけど。
う〜ん、私の想像なんですけど。 実はフェントンの時代から、英語圏の人達は民間吹奏楽のことをbrass bandと呼んでいた。 しかし当時の日本人は、それを間違いだとして受け入れず、使わなかった。 ところが昭和初期、欧州に留学していた軍楽隊員たちが、それぞれの地で英語のbrass bandが 吹奏楽として認めているのを知り、事実は事実として認めた。 それでもおかしいとして使わない人と、国際語としての視野を持とうとか英語を使った方が 格好が良いと思った人などで使う人とに別れた、とか。 ちなみにまたgooの辞書機能でfanfareを見てみたのですが、 英和辞典�[�fanfare�]の前方一致での検索結果�1件だと フランス語「ファンファーレ ((トランペットなどの華やかな吹奏)); 派手な騒ぎ; 誇示.三省堂提供「EXCEED 英和辞典」より �国語辞典�[�ファンファーレ�]の前方一致での検索結果�1件だと ドイツ語「儀式や祭典の合図に用いられる三和音の音だけを使ったトランペットの信号。また、それを模した楽曲。三省堂提供「大辞林 第二版」より と、微妙に違いますな。フランス・ギャルドのファンファーレは「トランペット『など』」に該当するのでしょうが、 大沼氏の喇叭鼓隊はドイツ語の方に該当しますな。 まぁ重箱の隅の問題でしょうが。
すんまへん、グロ系掲示板で「蓮乳」ってのを踏んでしまいまして、 再起不能でつ。。。 みなさん、死体とか内臓ぼ〜んが(まぁ画像なら)大丈夫な私が 自信を持ってお勧めするキモチワルサですんで、見ない方がよいですよ〜。
98さん。 青弓社の「バルカン音楽ガイド」は読みました?
458 :
98 :03/06/11 21:37 ID:K2gGjt4g
>>457 もちろん。
あの本はワールド音楽方面の本なので、用語関係とかあんましイチャモンつけたらダメよ。
いえ、今日たまたま書店で見つけ、ルーマニアの項にブラスバンドの記述を 見つけただけです。(^^;) 詳しくは読んでいません。(^^;)
460 :
98 :03/06/12 14:15 ID:3DSlB1zg
ルーマニア、マケドニア、セルビアなどは、ジプシー系のブラスバンド/ファンファーレ/オルケスター の宝庫ですよ。編成は様々。クラ、サックス、アコーディオン、シンガーなども適宜加わります。、 後はtp、バリトン、バス(曖昧な意味で使ってます。ヘリコン系の形でロータリーが多いかな。 地域的にはチェルベニーとかが重要だと思うんすけど)。 tp、サックス、クラがリードを取ります。演奏されるのは主にホロなどの舞踊曲関係。 あの本ではセルビアの「トランペット祭」のことも詳しく書かれています。
461 :
七時マーチ ◆qz5X8fS6nY :03/06/15 23:57 ID:dhwvtGW4
なぜ「吹奏楽史」の専門家がいないのか? 少ない資料からの引用で、誰が書いても内容が対して違わないからだと思います。 特に昭和に入ってからの吹奏楽史は音楽之友社と吹奏楽連盟の発行物を元ネタにしたものしかないじゃないですか? バンドピープルを出していた八重洲出版が吹奏族についての歴史をまとめてくれると嬉しいのだけどなぁ。 でも「ハロー!バンドの仲間たち」が全音楽譜出版から出されているくらいだし。駄目だろうなぁ。
新喇叭鼓隊教本来ました…。 けれど歴史的な記述はぜんぜん無し…。 信号喇叭にG管があったのは知ってますが、Ab管ってあったの?(^^;)
463 :
98 :03/07/01 04:08 ID:7bFtN+B0
歴史記述はなくとも、編成や楽器のことはうpすればなpさんが喜ぶと思うが。 h.g.farmer"the rise of military music"読了。
淺木洋二「新喇叭鼓隊教本」東京 全日本音楽出版社発行 1937年 第一章 喇叭鼓隊の編成法 第一節 喇叭の種類 喇叭には種類がありまして、先づ、最も普通に喇叭と呼ばれているのは、陸海軍の信号喇叭でありますが、 日本では昔から変イ調(Ab)の喇叭を主として使用して居ります。 しかし陸軍の方では最近、九0式と言ふト調(G)の喇叭を制定して居ります。 申上げるまでもなく喇叭の音調は管の長短によるものでありまして、管が長ければ音調は低く、短ければ高い。 従って、変イ調の喇叭とト調の喇叭を比べると、前者の方が少し短いわけです。 喇叭鼓隊に使用する信号喇叭は、変イ調よりも更に一音高い、即ち管調の短い変ロ調(Bb)であります。 喇叭鼓隊に於ては、この小型の信号喇叭を小喇叭と言ひますが、この外に中喇叭と大喇叭とがあります。 中喇叭は小喇叭より一オクターブ低く、大喇叭は更に一オクターブ低い音調であります。
第二節 喇叭鼓隊の意義とその編成法 喇叭鼓隊は、その名構の示す如く、喇叭と太鼓の楽隊であります。 小型の信号喇叭だけでは音が単調に過ぎるので、大型の喇叭を加へ、 大小の太鼓を組合わせたものでありまして、特に行進におけるその勇壮なる効果は、他の何物にも優ります。 人数や経費の都合で、編成に大小が出来ますが、大体次の標準が我国では行われて居ります。 最小編成ー十人前後の場合 第一小喇叭 二名(又は三名) 第二小喇叭 二名(又はその前後) 第一中喇叭 一名(又は二名) 第二中喇叭 一名(又は二名) 大喇叭 一名 大太鼓 一名 小太鼓 二名(又はその前後) 前記十人編成が、普通の小編成標準でありますが、民間では、軍隊の様に人数をきつちりと決定する事は困難だらうし、 又、その時の都合で出欠席もありませうから、人員の融通について考えておくことが必要であります。 人員が少ない場合には、小太鼓又は第二小喇叭を一名減じたがよい。従つて、最小の場合で、八人までは編成できますが、 それ以下では淋しくなります。反対に、人員が一名乃至三四名多い場合には、先づ、第一小喇叭を増員します。 それから更に小太鼓や、第二小喇叭、中喇叭等を増します。シンバルは普通、大太鼓に着けてありますが、 人員の多い場合には、これだけ単独に一名加へてもよい。大太鼓と大喇叭を増やす必要はありません。
(
>>465 の続き)
中編成並に大編成
(中) (大)
第一小喇叭 三名 四名
第二小喇叭 三名 四名
第一中喇叭 二名 三名
第二中喇叭 二名 三名
大喇叭 一名 二名
大太鼓 一名 一名
小太鼓 四名 八名
指揮者 一名 一名
前記の如く、十七人で中編成、二十六人で大編成と言ふ標準ですから、これを参考にして、
二十人でも、五十人でも、百人でも、各々適当な編成を作るべきです。
小喇叭の代りに長喇叭を使用してもよろしい。長喇叭と言ふのは、管が一直線に長くなって居るもので、
その音調は小喇叭と同一であります。これに国旗等をつけて沢山並べると、非常に儀式的に盛大に見えますが、
しかし、吹く上からは、小喇叭の方が吹きやすい様です。
(あとは楽典や奏法の記述ばかりです)
467 :
名無し行進曲 :03/07/01 14:11 ID:+EBEszYZ
おつかれー。 やっぱ教本って、資料として買うにはロス多そうっすね。
トランペット・コアーと喇叭鼓隊は直線に論じてはいけないの?
ご無沙汰してます。 なにやら忙しいので、再登場は今月末〜来月になりそうです。 聞かれたことにはお答えしなくちゃ、と思いつつ・・・・・ とり急ぎ、七時マーチさん、ありがとうございました。
470 :
古楽スレのアタシ :03/07/06 21:53 ID:DnRXrMeQ
キングレコードの「黒船以来」についての話題 はまだみたいでつね。解説者のラインナップ 見ますと非常に楽しみです。みなさん、もう買い ました?¥4500は今のオレには高い(泣 収録曲は戦後のが面白そうです。
471 :
98 :03/07/06 22:02 ID:AxZWvDtQ
もう出てるんでしたっけ? すでに入手していますが(w 個人的関心はdisk oneでつ。某所で書くので、積極的に感想を書くのは自粛しときます。
60年以上前の雑誌を全ページスキャナーでとりこんで、 サイトでアップするのって、大丈夫なのでしょうか?
473 :
山崎 渉 :03/07/15 10:34 ID:3JaQw3Zo
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
474 :
山崎 渉 :03/07/15 13:34 ID:0iz3Tw7o
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
477 :
98 :03/07/23 00:35 ID:qZSUVny4
1:イタリア。95年頃からオペラのアレンジなどを演奏する 民間バンドへの再評価がおこっているらしいけれど、あまり日本には入ってこない。 (CD買って来てくれ!) 2:コロムビア。ブラスバンド・コンテストがあるらしい。詳しくはわからん。 コンテストはセルビアにもある(セルビアについてはバルカン音楽ガイド参照)。
478 :
98 :03/07/23 00:36 ID:qZSUVny4
あげとく
98さん、ありがとうございます。一応イタリア行きを考えます。 日中戦争後の雑誌を、一日一冊のペースでスキャニングしてますが、 jpgデータにしてサイトにアップしようかと考えていた矢先、 7/23朝日新聞朝刊の「著作権」の特集で、戦前の雑誌でも権利がややこしくて 現代で公にするのは難しいと書かれており、やらないほうが無難らしく、 個人的な電子データ化にとどまりそうです。 第一回瀬戸口作曲賞・一等当選作「艦隊の偉容」白磯巌作曲なんて、 どこかの団体で演奏出来ないかなぁ。
「艦隊の威容」はCD収録がありますね。(^^;) 雑誌の付録楽譜はピアノスコアのみで、打楽器の音が書かれていないから、 演奏は無理でした。
>>98 さん。
イタリアに行けそうです。
もっと情報も欲しいのですが、それよりも情報の集め方を教えていただけませんでしょうか。(_ _)
イタリア人に吹奏楽は「banda」で本当に通用するのかな?
吹奏楽団の写っているCDジャケットは持っていくつもりですけど。
482 :
98 :03/07/31 02:17 ID:eG9BTR0V
いや、情報そのものが少ないのよ。 手がかりとなりそうなページと、La Banda/Banda Projectのライナーを 簡単にまとめて、ここ数日中に書いときます。 日本語だと、バンダ・イオニカというバンドの「マットリ・ミーア」というCDのライナーが 日本語で読めるおそらく唯一の情報。大きめのレコ屋のワールドミュージックコーナーにある。 La Bandaのライナーを参照しながら書いてるようではありますが。
483 :
七時マーチ ◆qz5X8fS6nY :03/07/31 10:51 ID:+94L6Ecw
98さん、お願いします。 今のところの予定だと、8月28日出発予定、 パック旅行なのですけどローマには2泊で、両日とも終日自由行動で CDジャケットと日伊辞典で書き写した単語をCDショップで見せて回る予定。 添乗員さんや現地ガイドさんに頼めればいいのだけど、忙しかったりサービス意識の違う お国柄だったら頼めないし…。 そろそろNAPPさんも戻ってくるかな?
484 :
山崎 渉 :03/08/02 02:07 ID:n3vs+dad
(^^)
8月21日深夜にイタリアに出発することが決まりました。 アメリカがちょっと前に発表した、アルカイダのテロ予想の一番最後にイタリアが入っていたので、 ちと不安ですが。(^^;) 私が死んだら、集めた吹奏楽資料はどうなってしまうのだろう?
486 :
98 :03/08/08 01:45 ID:PWdVKOhR
遅くなりますた。 ”La Banda"英文解説からてきとーに訳出。 "La Banda"は、ジャズミュージシャンと伝統的なバンダである Banda Citta Ruvo Di Pugliaが共演したCD(エンヤ・レーベル、97年)。 Ruvo Di Pugliaはbariという都市の近くの地名のようです。 bariは、長靴を履いている足のカカトのあたり。 フランス革命後、南ヨーロッパ一帯に広まったウィンドオーケストラは19世紀に 大きな役割を果たした。イタリアにおいては、ナポレオン軍の占領以後のことである。 bandaは、反貴族主義的な音楽生活において、 偉大なイタリア音楽、とりわけオペラを、貧しくてオペラハウスへ出かけることのできない 民衆のものに変容させるのに重要な意味を持った。 楽器の進化は、洗練されたスコアでさえ、管楽器で演奏することを可能にした。 19世紀の間、大きさは経済状況によるとはいえ、およそあらゆる街にバンダは存在した。 ロッシーニやベリーニなどの有名なオペラの曲を演奏することが多かった。 これらの曲と時にはソリストをフィーチャーして、コンサートを行なっていた。 19世紀のイタリアオペラの成功は、これらのバンダのおかげである。 現在バンダは、公的な文化生活からは無視されてしまっているが、 多くの楽団は活動を続けている。無視されている理由の一部は、特に南イタリアにおいて、 ニューオリンズジャズのような「ダーティ」な演奏をしていることにあるかもしれない。 などなど。 このCDでバンダ再評価の動きがあって、イタリアの大規模CD店でも バンダコーナーがあるとかいう話も聞いたのですが、ネットでイタリアのCD探しても、 いまいち見つかりません。 明日続きをもう少し。吹奏楽講座に書いてあることは書かなくていいよね? 資料は98に譲ると遺言を残しておいて下さい。
ご無沙汰しております。 本日、日本管打・吹奏楽学会より研究紀要が届きました。 その中に、兵庫教育大学大学院連合の満下順子氏の 「日本における西洋音楽の受容と日本の音楽との融合とその変遷 −軍楽作品における日本的特徴の形式過程を中心にー」 と題された論文が収録されています。 ちょっとばかり忙しいので、詳しくはまた後日。
98さん。
>>資料は98に譲ると遺言を残しておいて下さい。
まぁその時はお願いします。(_ _)親も処分に困るだろうし。
元さん、お久です。
件の慶應大学の件、朝日と読売では単に「ブラスバンド」としか表記されていませんでしたが、
毎日では「ワグネルソサイテイー員の指揮で」と書かれていました。
ただ朝日読売はCD−ROMが出ているのですけど、毎日は出ていなくて
マイクロフィルム観閲になりますので、キーワード検索は出来ず年月日から
直に当たるしかなく、調べるのも一苦労です。(^^;)
>>452
489 :
98 :03/08/14 01:07 ID:46TbiN/K
フランス革命軍の北イタリア侵攻以降に発達し、地方都市には自前のバンダがあるようになっていった。 ヴェルディやロッシーニのメロディを楽しむと同時に、地域の伝統曲をレパートリーに加え、 聖週間や葬送の音楽も提供するようになる。 ロマの音楽との違いは、即興や口承ではなく、譜面があったことだ。 80年代には、古くてださい音楽と思われ、現代人の関心の外にある音楽になってしまったが、 90年代以降、ジャズやポップスの音楽家がバンダを再発見していくようになる。 96年のバンダ・プロジェクトは、その代表格だ(上のCDがこれ)。 以後、ミッシェル・ゴダールtuba、バッティスタ・レーナg、マルコ・ズルゾーロsaxなど、 晩だとジャズなどの融合を試みる音楽家が増え、一種のバンダ・フェノメノンを引き起こしている。 アコーディオン奏者のファビオ・バロヴェーロと、シチリア出身のtpロイ・バシが、 音楽集団マウマウの活動拠点であるトリノで、ラ・バンダ・マウレーラとして活動、 後にロイの故郷シチリアで演奏を聞きに出かけ、20世紀初頭に書かれた葬送曲を今も演奏するバンダを 発見する。これをきっかけに、シチリア東部からメンバーを集めたのが、バンダ・イオニカである。 バンダ・イオニカ『マットリ・ミーア』のライナー(北里義之氏)から要約
98さん、ということは、クラシック音楽の棚だけ見ていると見落としがありそうですね。 ジャンルではなく演奏手法で聞かないとまずそうですねぃ。
491 :
98 :03/08/15 01:15 ID:8SrOw7HH
「バンダってあるだろ?シチリアとかのほうじゃラッパとかで葬式の音楽とかオペラの抜粋とかやるらしいじゃねえか それ、あるだけもってこい」 と、クラのコーナーで聞いてみるのがよいかと。 んで、だめそうだったらジャズでもう一回。 地元レーベルで自主制作だったりする可能性もありますな。 まずはタワーとかの大きなところに行ってみては?
493 :
98 :03/08/15 15:06 ID:Jxdx8cpk
いや、それが。 要するに「band」の意味なので、かならずしも吹奏楽に近い編成じゃない。 しかも、スペイン語圏もbandaなわけよ。 メキシコにもいっぱい「banda」があって、中米〜カリブにもある。 漏れはそれならそれでもいいんだけど、 で、単なるサルサバンド(キューバのNG・ラ・バンダとか)だったりもするし、 ロックバンド(バンダ・バソッティとか)もある。 せめてジャケが見れたり、バンドメンバーと担当楽器が書かれていたりすると、 なんとかなるんだけど、あんまり載ってなかったりするし、 中米やヨーロッパのCDは、イギリスや合衆国で買うと、中間マージン2度かかるから、 あんまり安くは買えない。 つーわけで、苦労しているのさ。
イタリア語表示じゃわかんねーだろーと思って、英語表示にして あげたんだけどさ。よく見てよ。
495 :
山崎 渉 :03/08/15 15:23 ID:SANR4urK
(⌒V⌒) │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
496 :
98 :03/08/17 18:58 ID:ZzX3yp47
アルバムインフォのとこ?
私にはわかりまへん。(;_;)
図書館に行って、和伊辞典見てきますた。 吹奏楽に当たる言葉はmusica a fiatiもしくはmusica per gli strumentia fiatoと、 出版社というか、訳者によって違うのですが、 木管楽器がa fiato di legno、金管楽器がa fiato di ottone、打楽器はa percussioneで、 管楽器のfiatoの音楽というか楽隊という感じらしい。 んで気になったのは、fiatoってのは日本語で息の系列の言葉で、風を意味するventoという イタリア語は、吹奏楽には関係ないみたいです。 詳しい人いたら、詳細キボンヌ。
499 :
名無し行進曲 :03/08/19 13:54 ID:fk3uSjNz
Trivia〜
再登場の予定でしたが、10月8日のレコーディングまでに山のように編曲せんといかん 楽譜があって、当分無理そうです。ゴメンナサイ。 「ブラスバンド」の件に関しては前々から言っているコラムが書き上がって、それを 読んで頂いてからのほうが重複がなくて済むと思うので、完成まで(長らく?)お待ち 下さい。 一つだけ書いておきますと、最近になって新幹線で五時間くらいヒマをしていたので 「The new Grove dictionary of music and musicians」2nd editionの「band」の項(英文) を見直したら、大事なことを思い出しました。 これにはアメリカで1910年に撮影された「Helen May Butler and her Ladies Brass Band」というバンドの写真が載っているのですが、このバンド、「Brass Band」と 名乗っているけれどClやObなどの木管楽器も多数含んでいる。彼女らの所有している バスドラムにも大きく「Brass Band」と書かれてるんですね。 いわゆる「吹奏楽団」を「ブラスバンド」と呼ぶ習慣は日本だけのものではない、と いうことは明らかなわけです。「New Grove」に載っているだけに、音楽学を盾に「ブラス バンドは間違い」説を押し付ける人には効果的な証拠でしょう。(この事実を知った上で 反論できる人がホンモノ、ということで) で、この「band」の項の後のほうに「brass band」の項も設けられておりまして、その中 では「金管楽器のが集まって演奏する形態のことを言うんだけど、時々もっと幅広い意味で 使われてて、話し言葉としてアマチュア音楽全般を指す事もあるんだよ〜」(NAPP意訳)と いう記述がありました。ちょっと突っ込んでみたいところですね。
本題。七時マーチさんが出国する前にイタリア関連だけは書いておかねば、と思いまして。 といっても、やっぱりあまり情報がなく、「吹奏楽講座」に書いてある以上のことは 知らなかったりするわけです。 98さんの書かれたことは勉強になったです。 WASBEにイタリアのバンドが出ていたはずだけどCD-Boxは東京に置いてきてしまった・・・・・ 「吹奏楽講座」は原綴りが書いてないことがあるのが痛いですね。 イタリア語では「banda」と表記するのが普通ですが、「corpo di musica」という表記も するようです。どちらにせよ広義に解釈できる語なので探す手がかりには難しそうです。 「New Grove」ではイタリアでの吹奏楽は「独自の発展」とされており、Alessandro Vessella (1860-1929)が1871年から1885年にかけて「Banda Communale di Roma」を、また、 1885年から1924年にかけて「Banda municipale di Roma」というバンドを組織したのが祖で あるとしています。彼が小編成から大編成までの吹奏楽の編成法をまとめた「Studi di strumentazione per banda」というメソードが現在のイタリア吹奏楽団の編成の基盤と なっているそうです。この本が手に入れば色んなことが分かりそうです。 レパートリーとしては皆さんが書いているように既存のオペラの編曲モノで、Vessellaが プッチーニ「トゥーランドット」を編曲した際の楽器編成(イタリア語表記)は分かるの ですが、必要でしたら言って下さい。急いで書きます。
個人的にイタリアの事で知りたい、ということに「サクソルン属とテューバ属の区別は
どれくらいなされているのか」ということがあります。かの国ではどちらも「flicorno」と
しているようですが、実は何らかの別の名称があったりするのでしょうか?
音楽事典の類い、というのは(日本でもそうですが)この問題をスルーしていることが
多いので、現地の吹奏楽指導者教本みたいなのがあればいいなぁ〜、とかねてから思って
いたりします。
余裕があったら気にかけておいて頂けますか?
「fiato」は音楽用語として出る場合には「ブレス」(息つぎ)とかのときに
使う語ですね。そこらへんの意味合いなのでしょうかね。
>元さん
>>487 「日本的特徴の形式過程」ということは、ピッチクラス分析とかによる旋法的変化を考察
しているんでしょうか?ちょっと興味あります。私も管打・吹奏楽学会に加盟したほうが
いいのかなぁ・・・・・ 読んでみたい。
それでは私が…… WASBE1997に出演したイタリアのバンドで、 トレンティーノ・バンド連盟代表バンドというバンドがありますが、原語表記は次のとおりです。 Grande Banda Rappresentativa della Federazione Corpi Bandistici del Trentino
>NAPPさん ちょっと要約のしようもないので困っておりますが…… それほど楽典的or音楽理論的な記述はありません。 取り上げられているのは、「宮さん宮さん」「活惚カポレーン」「君が代」からはじまり、 明治9年の大槻馨翁五十回追遠会(陸軍最初の民間演奏会)のプログラム。 日本の音楽を編曲した曲として「六段」「老松」「春雨」「勧進帳」、 日本的特徴が現れている曲として「軍艦」「観艦式記念」などが紹介されています。 いずれも和声や旋法を取り上げたものではありませんので、追研究が必要かと……。
知り合いに98さんの文章の英訳を頼みましたら、こうだと言われました。 > 「バンダってあるだろ?シチリアとかのほうじゃラッパとかで葬式の音楽とか > オペラの抜粋とかやるらしいじゃねえか。それ、あるだけもってこい」 「Is Banda known? It seems that funerary music and the extract of opera are done with a trumpet in Sicily. Please give as you are about it. いいのかしら?(^^;) Banda Municipale di Veneziaなんですが、ヴェネツィア市吹奏楽団と訳されてます。 この「Municipale」を調べてみましたら、「市営」という感じのようで。 ヴェネツィア市営吹奏楽団…「Venezia」?っつーことは…と思って、 ヤフー・イタリアで調べてみたら、Banda Municipale di MedicinaだのRomaだのNapoliだの、 各市に市営吹奏楽団があるような、無いような…。(^^;) あとクアラルンプールでの体験から、警察音楽隊も対象です。 NAPPさん。 書籍探索情報で、「Studi di strumentazione per banda」は嬉しい情報です。ありがとうございます。 いろいろ捜し物をしていますと、キーワードが目の前にあるのに気が付いていない状態が けっこうありまして、何を質問したらよいかもよくわかってない状態です…。 >>「The new Grove dictionary of music and musicians」 何版かはみてないのですが、図書館にあったものは1971年4月のもので、 Widn bandの項目は、「See HARMONIEMUSIK and MILITARY BAND.」とだけの表記です…。 私には読めなくてもイタリア語音楽辞典(なるべく大辞典)も狙い目ですね。 続く
続き
>>現地の吹奏楽指導者教本
中国軍楽隊隊長の編纂した金管楽器教則本なら、持ってますよ。(^^;)
別件の依頼を受けていての調べものをしているのですが、某お店の人から
南欧はドイツ以北の国々と流通事情が違い、個人店が圧倒的主流だから、
短期滞在では見つからないかもしれないよ〜と言われました。
その人もイタリアに買い付けに行ったのは六年前だと断ってましたので、
事情が変わっているかも知れませんけど。
元さんの書いてくださった「Grande Banda Rappresentativa della Federazione Corpi Bandistici del Trentino」を
ヤフー・イタリアで検索してみるといろいろヒットするのですが、
http://www.federbandetrentine.it/ これって月間演奏会予定表かな?
507 :
98 :03/08/20 02:37 ID:ErmTFv/q
>元さん WASBEの補足、どうもです。 兵庫教育大大学院のは、分析・論考というよりはデータ集みたいなものなのですね。 場所柄からして戦前の第四師団軍楽隊の資料をあたったのでしょうか。 >七時マーチさん 補足です。「Studi di strumentazione per banda」は1897年にミラノで出版された 本です。1954年に再販もされているのですが、簡単に手に入るものかどうかは分かり ません。大学に行けば出版社が分かるのですが・・・・・肝心な点が欠けてて申し訳 ない。 Vesselaには他に「La banda della orgini fino ai nostri giorni」という著書も ありまして、こちらは1935年にミラノで出版されています。こっちのほうが歴史書 っぽいのかな? 他、M.Anesaという人が書いた「Duzionario della musica Italiana per Banda」という本もあるようです。こちらは1993年にベルガモで出版。 「ニュー・グローヴ」は1971年に出た1st edition およびその訳本である日本語版 (1993-95)と、2001年に出た2nd editionでは大幅に記述内容・項目が違うんですよ。 増補がされていて、その後判明した誤りも直してある。(Mozartの作品表とか見比べる と面白い) 「band」の項は1st ed.の「military band」の項と「jazz」などの項を基に 改訂増補してあり、パリ万博での軍楽隊コンテストの楽器表などでは楽器がさらに 細分化されていたりしていて、かなり詳しくなっています。軍楽隊の流れでJazz Bandや Rock Bandを扱っている後半は、98さん向きかな?新しい本なので図書館に入ってない こともあるかもしれませんが、機会があればぜひ。 これと、ドイツの大音楽辞典「MMC」の二つが私の二大基本資料ですね。
いよいよ出発です。何を持ってこれますかね〜。 今日横浜のタワーレコードに行きましたら、 「ファンファーレ・チョカリーア バロ・ビアオ」というのと 「Fanfare Ciocarlia IAG BARI」というCDがありました。 題名は同じでも、違うCDでしょうか? ルーマニアではThe Gipsy Hornsと言うのですね。
510 :
98 :03/08/21 22:32 ID:3ER1zpnm
ファンファーレ・チョカリーアがバンド名で、バロ・ビアオ、イアグ・バギがそれぞれアルバムのタイトルです。 ルーマニアのバンド。 The Gipsy Hornsていうのは、ルーマニアの呼称ではない(ルーマニアではfanfareですな)。
>NAPPさん 件の論文の参考文献は以下のものです(掲載順)。 三浦俊三郎「本邦洋楽変遷史」1931 日東書院 堀内敬三「音楽五十年史」1942 鱒書房 中村理平「洋楽導入者の軌跡」1993 力水書房 ハイリッヒ・シュウナイダー「日本の音楽」 朝日新聞 明治41年8月5日 1908 堀内敬三「日本の軍歌」 教育研究 176号 1918 大槻修二編「追遠会誌」 1877 国立国会図書館所蔵 大阪朝日新聞 明治15年1月15日 1882 公文原書 明治12 12-100 読売新聞 明治15年7月18日 1882 教育週報 第四十号 1890 音楽雑誌 第十二号 1891 音楽雑誌 第二十号 1892 音楽雑誌 第二十一号 1892 音楽雑誌 第四十一号 1894 本文は、機会があればお渡ししますが。 あと、倉田喜弘著「はやり歌」の考古学 を買ったのですが、読む時間がありません……。 トリップ変えました。今後ともよろしくです。
そういや、東京のコンクールのプログラムに、 「吹奏楽をブラスバンドと呼ぶのは間違いである」 と堂々と書かれていました。 どなたが書いたものかは存じませんが、会場で失笑してしまいました。
>元さん 参考文献、ありがとうございます。 『大槻修二編「追遠会誌」』なんてものがあったのか・・・・・ 再現演奏会なんかをできたら面白そうですね。 機会がありましたら、是非是非(笑)
無事に帰ってこられますた。 え〜と、98さんのご希望のものは、全滅でした。 現地ガイドさん、CDショップ店員さんたちに聞いたのですが、みんなしりませんでした。 もっと南に行かなくては駄目かな? NAPPさんご希望(?)の「Studi di strumentazione per banda」と、 「STRUMENTAZIONE PER BANDA TRATTATO per compositori e dlirettori di banda」 というANGELO DE PAOLAさんの著書かな、店員さんが出してくれました。 「Duzionario della musica 『Italiana per Banda』」は無かったのですが、 「Duzionario della musica 『e dei musicisti』」ならありました。(^^;) 「ニュー・グローヴ」並の事典で、ローマ数字の通巻が2セット(例えるなら 楽曲編と人名編みたいな感じかな?詳細は不明)と補完のような3セット一揃い のもので、とても買ってこられません。(^^;) あと詳しいことは、また後日に。
515 :
98 :03/08/29 17:29 ID:TY2p5CZ8
お疲れっす。 手間かけさせてすまんです。
Nel 1810 I'inglese Halliday fabbrico una Tromba a sei chiavi,e le dette il nome di Bugle-Horn. Questo strumento ebbe varie modificazioni e prese successivamente i nomi di Bugle e di Corone a Chiave. fermiamo la nostra attenzione sulla prima serie completa dei Bugles a pistoni, dal Soprano al Contrabbasso,presentata nel 1843 da Sax il quale la chiamo famiglia dei Sax-horns.Inseguito ai giunse al nome attuale di Flicorno. Il Flicorno e elemento indispensabile di qualsiasiBanda o Fanfara. Nessuna classe di strumenti si presta meglio dei Flicorni per rappresentare nella Banda uncoro di voci umane e per ottenere un effetto di pizzicato di archi.Pero se per questi due effetti molto differenti sono adatti gli stessi strumenti,e pur sempre vero che il modo di adoperarli varia nei due casi ed e affidato al buon gusto e alla perizia dello strumentatore. Esistono Flicorni in molte tonalita,ma per la Banda si adoperano quelli nelle seguenti tonalita: a)Flicorno Sopranino...............................in Mi b; b)Flicorno soprano...................................in Si b; c)Flicorno Contralto...............................in Mi b; d)Flicorno Tenore,Baritono,Basso....in Si b; e)Flicorno Basso-Grave.........................in Fa e Mi b; f)Flicorno Contrabbasso........................in Si b, Abbiamo messo insieme Flicorno Tenore,FlicornoBaritono e Flicorno Basso perche sono accordati allo stesso Diapason:la differenza fra i tre strumenti consiste nel diametro della tubatura,che produce diversita di timbro e nell'impiego diverso che si fa di essi.
NAPPさん。 VESSELLAさんのSTUDI DI STRUMENTAZIONE PER BANDAに書かれている FLICORNOの項の冒頭文章です。 誤字あったらスマソ。
>七時マーチさん 無事なご帰国、なによりでした。そして、とても有り難い情報、感謝です。 イタリアの「flicorno」はアドルフ・サックスのサクソルン属を指している のですね。ヴィープレヒトの楽器に対する認識はないのだろうか・・・・・ Duzionario della musica Italiana per Banda は辞典でしたか。そんなに 大きなものだったら、うちの学校の音楽学研究室に置いてあるかも? 今度、N野先生に聞いてみます。 イタリアで何か面白そうなことがあったら、ぜひお聞かせくださいませ。
イタリアでの面白い話は、ないです。(;_;)ピサでデジカメ無くしたり、女性にアタックしても振られたり、 絵画・彫刻に圧倒されて、「吹奏楽のCDなんか探していて、お金と時間の無駄使いなのでは?」と 自問したり。 CDを十個(三枚組と二枚組が一セットずつありますんで、十枚ではないです) 軍楽隊の買ってきたのですが、録音時間が三十分ちょっとしかないのは、そういうものなのでしょうか。 大きなCDショップには「インフォメーション係り」というのがありまして、 レジで何か質問しても、あっち行って聞いて、としか言われません。インフォ係りの人が 親切だと丁寧に探してくれますが、不親切な人は「自分で探してねん」と客をほっぽらかし。 まぁその態度は日本でもありがちですが。 ところで朝日新聞九月一日夕刊の『「文化現象」総体に挑む』増田聡さんの文章は読みましたか? 「吹奏楽はジャンルではない、編成だ」と言っている人に、ヒントになる意見だと思います。
イタリアの街を歩いていて思ったのですが、 日本人は貧乏になりたくなくてお金を稼ぐ、その延長線でお金持ちが現れるけど、 ヨーロッパで金持ちって「お金持ちたぁ、こういうことだ!」って律するものがあるような気がする。 つまり、日本では日用生活品を積み重ねた上に贅沢(芸術)が存在するのだけど、 ヨーロッパでは贅沢の基準が目に見えるところにあって、日用生活品とは隣同し・だけど別世界 という関係になっている。 えーとつまり、日本では音楽を聴くこと・すること自体がある意味贅沢(余裕)とされているのだけど、 ヨーロッパでは贅沢な音楽と贅沢ではない音楽が、きちんと区別されているような気がする。 アンサンブルはともかく、吹奏楽はビンボったらしいかもしれない?
>>520 日本の西洋音楽は輸入物ですからね。
輸入物=どこか贅沢なもの、という意識が抜けないのでは?
日本でも、都々逸とか田植唄とか、いわゆる庶民のための音楽じゃないですかね。
かたや、義太夫とか常磐津なんかはある種の贅沢な音楽だったのかな。
吹奏楽の起源を軍楽に求めれば自ずと実用品になりますから、少なくとも高尚なものではないでしょう。
ハルモニーに求めたところで、オケの代用品。
現代においても、国を問わす教育であったり、余暇=レジャーであったりですから。
私は、吹奏楽ってのはそれでいいと思うんですがね。
まあ宮廷文化が現在にどう受け継がれているか、そのなかでオケなり吹奏楽なりがどのよに受容されているか、 て話ですよね。武士と旧華族がどうなったか、って話とか。 贅沢の程度にもよりますな。オケを個人で抱えて、ていう贅沢ができるのは極めて限られているでしょうが、 ピアノを演奏すること/所有することという贅沢は、じょじょにたいした贅沢ではなくなっていったし。 ま、吹奏楽は、豪華になることはあっても、実用音楽であった以上、贅沢にはならないですよね。
523 :
名無し行進曲 :03/09/09 06:48 ID:MYFGU5jc
貧乏労働者にとって、非生産活動こそ罰当たり的な贅沢。 だから慰労のための藝能とか、ある時代までは読書とか勉強なども「遊んでいる」と見なされた。 ところが金持ちにとっては、自分(達)が美とか価値とかを作り上げたり、作る人を 助けたりするのが贅沢。 だから市民吹奏楽団で、活動自体に充実感を感じているヤシは、 ステータスとして「非生産活動」を誇る。 美の創造とか、新しい価値観の想像を実感している市民バンドは存在しない。 もしあれば、自分たちの演奏を指して「ここが聴き所なんだよ!」と人に説明できるはず。 金持ちは絵画や工芸品など、たくさんの美を誇るものを知っているから、吹奏楽に何て興味を持たない。 プロ吹奏楽団はまた別だよ。需要があるところに供給するのがプロバンドだから、 演奏者の内面の葛藤はアマチュアのそれとは違う。
ん? なんか根本的にずれてるような。 労働者のバンドは、19世紀イギリスも、昭和初期日本も、 演奏によって情操を豊かにするとか、リズム感を養って能率が上がるとか、 そういうことではじまった。イギリスのバンドは一部バトロンもいたし。 で、「名人」を別にすれば、オケも含めて 演奏者が「美の創造とか、新しい価値観の想像」を意識するのは、 ごく最近のことじゃないか、と。 古来軍楽隊を組織してきたのは金持ちなわけだし。 金持ちは美を誇ったり何かを創造したり、それを手助けしたりするわけでもなく、自分の力を誇示するというのも大きいし。 需要があるところに供給していたのは、プロ吹奏楽団ではなく、 ボランティア・バンドだったり…。
523は、消費財と文化財の分け目を言ってるのですな。 >>需要があるところに供給していたのは、プロ吹奏楽団ではなく、 >>ボランティア・バンドだったり…。 これはまさにその通りです。 旅行代理店を歩いてきましたら、ギリシャやポルトガルのパンフが目に付きまして、 吹奏楽の情報をあまり聞かないこの地は、案外穴場なのかなぁと考えております。 ローマ以南のイタリアも捨てられませんが。
ども。ヨーロッパだと、 ポルトガル、スペインは、ブラジルにフレーヴォというダンス音楽があって、これは金管が中心だし、 ペルーやコロムビアなど中米諸国にも土着化したブラスバンドがあったりするので、 絶対なんかあるはずなんだけど、軍楽隊でもあんまり話題になってこないし、民俗音楽的には弦楽器がメインなんすよ。 ギリシャは、ハンガリー同様、ブレーと呼ばれる土着化したブラスバンドが生き残っている、 と前に挙げたボンザジャール本にあるのですが、 ハンガリーは19世紀のリモージュ村の記録もあるにはあるのですが、バルカン系ブラスの影響を受けている若手なんかは ハンガリーにブラスバンドの伝統はないと言っています。 ギリシャも、よくわからないです。 ルーマニア、セルビア、マケドニアにはそれぞれジプシー系のブラスバンドがあります。 チェコ、スロヴァキアあたりだと、ポルカ系が残っているのですが、ここ20年くらいの間に激減したんじゃなかったか。 スイスから北欧の方には金管バンドがいるはずです。 ドイツのビアホールバンドとか、フランスのファンファーレとかも、わしは未だによくわからん。
あ、漏れ名前入れ忘れてるね。 522=524=98です。 来年セルビアのトランペット祭り行こうって強烈に誘われてるんだよなあ…。
激務で死にそうです。 今、全世界の国歌吹奏楽版のCD化、というのを手伝っているのですけど、 ちょっと冗談じゃないことになっています(泣) で、色んな国の大使館から現地の楽譜と吹奏楽CD(国歌のね)を送って もらって見てたんですけど、そのなかに面白いもの発見。 エストニアから送られてきたCD、現地語とその英訳で表記されておりまして、 「吹奏楽版」というのを現地で「Puhkpilliorkester」と表記しているんですけど、 その英訳が、なんと「The Brass Band」。(ちなみにバンドの名前は 「Tallinn Wind Band」) もちろん演奏を聞いたら木管アリ。 木管・金管混成のバンドを「ブラスバンド」と呼ぶ(または英訳する)のは、 日本とアメリカだけではなく、もしかしたら世界的なことなのかもしれない、と 思った次第です。 余裕があればもっとじっくり楽譜とか見たいんですけどね。そんなことしてると 締め切りぶっち切っちゃうんで、断念。 というか、休ませてほしい。 諸外国と日本の編成が違うので、結構の量の楽譜が作り直しなんですよね。 眠い… まぁ私が死んでも誰も困らんだろうし。 後半、雑談スマソ。
くれぐれもお体にお気を付けて 良いお仕事なさってくださいまし。
ずっと前に似たような話をした記憶もありますが、 Puhkpilliorkesterがエストニア語でどういう意味になるか?というのがまずはポイントでやんす。 まずは、それが真鍮の楽隊なのか吹奏の楽隊なのか。 で、その言葉がどうであれ、管楽器がたくさんいるようなものを、翻訳者が、まあbrass bandだろう、と 訳しているのか。 訳したのはどういう立場でどういう音楽的知識、英語の知識、エストニア語の知識を持った人なのか。 それはたぶん翻訳上の問題では? フランス語のfanfareもネットの辞書ではbrass bandになりますよん。 そのCDは、新録、なのですね? 楽譜を編成に合わすんじゃなくて、編成を諸外国に合わせて吹いてもらえば? そっちのほうが聞きたいぞ。 つーか、現地の人たちによる各国の国歌のCDってあったっけ?あったような気もちょっとしてきたけど。 それがいちばんいいんじゃないか?とも思うのだが。
531 :
名無し行進曲 :03/09/16 14:45 ID:tUGnNCrS
ブラスバンドは管楽器たちが主体のバンドで、編成は さまざまです。、
532 :
98 :03/09/16 17:38 ID:SNdgSOUW
>>ID:tUGnNCrS 500ちょいしか進んでいないスレなんで、 すまんが最初から読んでみてもらえますか?
帰納法的には
>>531 氏も言い得て妙かと。
ただ、それじゃあ私たちの1年半はなんだったのかしらん(笑)
いや、冗談っすよ。
534 :
98 :03/09/16 21:23 ID:SNdgSOUW
えーと。 問題設定として、ブラスバンドとというのはそもそも金管楽器に限ったものではなく… というのを前提にして、なぜ金管バンドに限定される言説が優勢になってきたのか、おそらくはイギリスでの金管バンドの隆盛を受けて… と考えてみるのもいいのかもしれない。 …と、ちょっと考えたりもしたのですが。 アメリカにおいてどうだったか、というのは再考の余地がまだあるような気がしている。 一方で、ゴールドマンだったか「ザ・ミュージック・マン」だったかで、 民間の吹奏楽もミリタリーバンドと呼ぶようになったが、そもそもミリタリーバンドというのは軍楽隊を指すもので… みたいな記述もあったような(昨日、nappさんの書き込みにからんで書かれてたトコロ探したけど見つからなかった)。 イギリスについては、金管バンドに統一されていく以前にbrass bandという呼称があったとするのは無理なような。
L'eufonio nasce modellato su di un oficleide perfezionato nel 1843 ad opera di un certo Sommer Konzertmeister di Weimar. L'uso in banda fu immediato, pur se spesso in seguito il termine fu adoperato come sinonimo di tuba tenore e di flicorno basso. L'eufonio puo essere diviso in quattro parti:bocchino, macchina, canneggio terminante con la campana. Esso si intona agendo sulla pompa generale. Relativamente all'eufonio con tre valvole si veda quanto riferito a proposito del trombone tenore. La trattazione che seguira, attribuita all'eufonio in Sib dotato di quarta valvola, puo considerarsi ascritta anche per il floicorno tenore in Sib, baritono in Sib e basso in Sib. Questi strumenti, difatti, sone intonati tutti con lo stesso diapason, la differenza sta nella costruzione fisica di ognuno diversificandosi nel massimo ingombro, nel diametro del canneggio, nella estroflessione della campana, nella forma del bocchino ecc.. Chiaramente questi parametri influenzano, oltre il timbro, anche le prestazioni dello strumento. Quindi in linea generale valgono sempre gli stessi principi base degli ottoni riportati nelle considerazioni generali, di cui si terra conto. Questi strumenti, solitamente nella forma verticale, vengono costruiti anche diritti con campana in avanti come le trombe. STRUMENTAZIONE PER BANDA TRATTATO per compositori e direttori di banda ANGELO DE PAOLA Eufinio前文より。 Tubaの前文も長いので、そのうちに。(^^;) 何かの意味がありますよ〜に。(-人-)(^^;)
536 :
531 :03/09/17 01:16 ID:7bNKF+Ps
>>98 うざい!
あんたの言ってることは、私と一緒なんだよ!
でも、よんでてめんどっちーから、
わたしなりの簡単な結論言ったまで!!!!!!!!
ブラスバンドは、金柑バンドが基本!それぷらす、
国、かんきょうで変化したもの。
ミリタリーばんどは、ブラスバンドのミリタリー版
そんなの当たり前だ!!!!!!
歴史の本沢山よんだんでしょ=====!
当たり前のこと、知ってるだろう事を、じぶんだけが
知ってるように書くな!!!
お願いだから、良スレ荒らさないで下さい。ヴォケ!
>>538 お前もログぐらい読んでから文句言え。
七時マーチ氏がイタリア行った時の
資料だよ、これは。自分の学力の無さ
を他人に当てはめるな。
で、その7時マーチとやらはイタリア語わかるのかい? ぜんぜんわかんないくせにコピペしてるだけだろーが、がはははは
>>540 だからこれはコピペじゃねえんだよバカ!
まともにスレ読む気がねえんならいつもの
コン厨スレに帰れって!
ログ嫁っていうから読んだけど、7時マーチってイタリア語知らないじゃん(#505)。 伊語どころか英語も怪しい感じがするぞ。 このスレの学力ってこの程度か?糞スレじゃん(www
>>541 もちつけ、名前と目欄をよく見るがよろし。
>>535 の??E^???}?[?`は私っす。書き込みに失敗すると、こういう表示になってしまいます。
+ic5sMl4さんよ、私がこのイタリア語を読めようが読めまいが(読めないけど)、
そんなことは一切関係ないのだよ。
とある一人の人(ログ読みゃわかるだろうな)の役に立てたら良いなと思って書き写しただけで、
それ以外の人には一文字も意味が無くても構わんのよ。
排他的に読めたらスマン、と書こうと思って戻って来たのだが。 ウザかったらスマン。それは謝る。 「ブラスバンド」「brass band」が、必ずしも「金管バンド」を指し示すものじゃない、っていう意味で 言ってることは一緒なのです。 でも、ミリタリーバンドがブラスバンドのミリタリー版ではあり得ないと思います。 それは「当たり前」ではない。どこかで当たり前なのかもしれませんが、 歴史的には17世紀まで遡ることができるミリタリーバンドのほうが先行している以上、 この点に関しては「当たり前」のほうが間違いでしょう。 そもそも「ブラスバンドは金管バンドのことであって吹奏楽をブラスバンドと言うのは間違い」 ということが「当たり前」のこととして広まっているけれど、それは実際どうなんでしょう?という、 当たり前と思われていること、知ってると思われているだろうこと、を、 このスレでは過程を追いながら検証していくという、展開になっています。 どうやら、いくつかの「当たり前」は、「当たり前」ではなさそうなのです。 「わたしなりの簡単な結論」は、ここでは不要なのです。 「知ってるほう」であるならば、このスレの検証に参加していただければ嬉しいです。 今の面子ではそろそろ手詰りだったりしますし(w
>>543 なんだ、クラヲタだったのか。
だったら納得。。。むしろ同情。
水槽板にストレス発散しに来た
のね。可哀想に。
>七時マーチさん
>>535 、感謝です。今の仕事が終わったらじっくり
読ませて頂きます。きっと、役に立つでしょう。
ちなみに私もイタリア語は分からないのだけど、
だからこそ「知らない原語を書き写す」ことの大変さは
知っているつもり。だから、謝意はいくら示しても足り
ないと思うし、絶対にちゃんと読むつもりです。
もし、このスレを私信に使っていると不快に感じた方が
いらっしゃれば、私が謝ります。
L'eufonio raising modellato onto a oficleide perfect in the 1843 at work nor some Submerge Konzertmeister nor Weimar. L'uso un mob she was sight , pur仔d whether thick afterwards does the stop at limitation she was adoperato what byword nor coo tenor both nor flicorno vile. L'eufonio puo entity divided un four partibocchino :, machine , canneggio terminal with how much is the admission to the bell. It himself tune directory on the pump generic. Relatively all'eufonio with three clappers himself veda how much cross-referenced aptly of the trombone tenor. How much is the admission to the trattazione what adhere , ascribed all'eufonio un Sib gifted nor fourth valve puo think about ascribe too digits does the stop at floicorno tenor un Sib , baritone un Sib both vile un Sib. These instrumental , actually , sonnet tune every with the same thing diapason , how much is the admission to the inequality sta nella making physical nor each one diversificandosi in the utmost cumbersome , in the diameter of the canneggio nella estroflessione of the bell nella stamp of the mouthpiece etc. Distinctly these parametric influence , in addition to does the stop at print , too the prestazioni of the musical instrument. Therefore flush generic valgono forever the same beginner standard of the brass bring back nelle grace generalities , nor cui himself land check. These instrumental solitamente nella stamp vertical , I am from rear too ahead with bell forward what the shaft.
The eufonio it is born modeled on a oficleide perfected in 1843 to work of a sure Sommer Konzertmeister di Weimar. The use in band was immediate, also if often later on the term were used like synonym of tuba tenor and flicorno low. The eufonio puo to be divided in four parti:bocchino, machine, canneggio final with the bell. It intona acting itself on the general pump. Relatively to the eufonio with three valves reported how much on purpose of trombone the tenor is looked at. The trattazione that seguira, attributed to eufonio in endowed Sib of quarter the valve, puo to consider itself ascribed also for floicorno the tenor in Sib, baritone in Sib and bottom in Sib. These instruments, indeed, sone intonati all with the same one diapason, the difference is in the physical construction of everyone diversifying itself in the maximum blocks, in the diameter of the canneggio, the estroflessione of the bell, the shape of bocchino the etc. Clearly these parameters influence, beyond the stamp, also the performances of the instrument. Therefore online general they are worth always the same principles brought back base of the brass in the considerations generates them, of which earth account. These instruments, usually in the vertical shape, come constructed also straight with bell in ahead like the bugles.
とりあえずweb翻訳2種で英語に。 多少意味はとれるかも。漏れも明日読んでみよう…。
551 :
名無し行進曲 :03/09/30 00:16 ID:Wnscx3A7
age
552 :
名無し行進曲 :03/10/02 19:11 ID:ufRIzxTr
良スレage
シチリア島行きを考え、旅行代理店に「CDショップって、見た覚えありますか?」と
聞きに行きましたら、
「旅程の中で、店があるところでは自由行動が無く、自由行動があるところでは
店を見た記憶はない」と言われてしまいました。
で、応対をしてくれた人が親切な人で、ベテラン添乗員でシチリア島に行ったことある人に
CDショップを見た記憶がないか、
>>491 の音楽を聴いたことがないか、
聞きまくってくれると言ってくれました…。
その人の情報は、スペインのグラナダで、学生バンドが卒業してもバンドを組んで、
ホテルを廻って演奏し、チップや自作CDを売って生活しているのを見たことがあると
教えてくれました。
旅行代理店をあちこち歩いて、情報を集めようかしら。(^^;)
554 :
名無し行進曲 :03/10/09 14:58 ID:tqXMwPAk
556 :
名無し行進曲 :03/10/10 00:58 ID:nz3Gw7kV
まあ、このスレではそのへんにしとけ。
558 :
名無し行進曲 :03/10/12 00:53 ID:6xACASVn
良スレですね。このスレを読んでると、どうしたら 日本の水槽が、大衆的な文化になれるか考えさせられ ますよね。日本では「ブラス」みたいな映画はつくれな いだろうなあ。やはり大衆運動や労働運動とむすびつい てこそ、国民的・大衆的な文化になれるのではないでしょ うか?アマオケが一定の社会的地位を築いたのも、新響の 果たした役割が大きいし、その新響は大衆運動から出発し てますからねえ。そして新響を育てた芥川氏の功績は大き い。新響のホームページで芥川氏の言葉が出ているが、ま さに感動ものでした。あまり批判はしたくないが、その点 で水槽版でたたかれている某有名一般団体の団長さんのコ ラムは、本来的に水槽界が発展するものとは思えず、ちょっ と残念でした。具体的にはふれませんが・・・。長いレスすみません。
559 :
名無し行進曲 :03/10/12 00:57 ID:6xACASVn
558続き 自分たちの文化として専門家とも 協力してかちとることが大事では?そうすれば 桶と水槽の不毛の議論もなくなっていくと思う。 ヨーロッパなんて、実際そんな対立はないでしょ?
560 :
名無し行進曲 :03/10/13 22:27 ID:2DM434fB
>>558 >>やはり大衆運動や労働運動とむすびついてこそ、
合唱やオケは、「うたごえ運動」や「労音」が戦後盛り上がりましたね。今でもありますが。
日フィルの法廷闘争も市民に直接訴えかけた運動や活動でした…。
んで「炎の第五楽章ー日本フィルハーモニーオーケストラ物語」という映画がありました。
私のいた大学の吹奏楽部の1960年代後半の学生運動の頃の歴史を見ると体制側だったらしい…。
あれ?なんか日本の吹奏楽の映画って、なかったっけ?
562 :
98 :03/10/14 05:22 ID:UXdMtCSX
うーん。日本も一応労働運動ではあったのだけれど、挙国一致体制のなかに組み込まれていたってことじゃないかな。 日本だとモノノケサミット〜大熊亘の活動は民衆的ではあります。編成としてはチンドンですが。 英独伊には左翼的なブラバンもありますな。 アイスラー/ブレヒト/ワイルとかがキーワードになってくるのだと思いつつ、 ちょっと探りきれておりません。 個人的な想いとしては、 クラシック的な(曖昧な表現ですが)価値観のもとで、吹奏楽編成の意義を示していこうというバンドと、 大衆のなかで、ポピュラー音楽として吹奏楽を成立させることを目標とするバンド、 それそれが必要なのだと思います。前者が例えば札幌同人であり、後者が例えば大江戸である…はずだった、と。
563 :
558 :03/10/17 10:40 ID:zqEeKpth
>>562 なるほどねえ。吹奏楽はクラシック、ポップス、
多様なアプローチが可能なだけに、もっと大衆
的に根づく可能性をもっていると思うんですよね。
>>うーん。日本も一応労働運動ではあったのだけ
れど、挙国一致体制のなかに組み込まれていたって
ことじゃないかな。
日本の吹奏楽の場合、文化運動から出発したという
より、教育現場がおおもとになっているのではないで
しょうか?一般バンド(全部とはいいません)、とり
わけコンクールバンドにその傾向が強い印象をうける
のですが・・・。
流れ無視で申し訳ないのですが、 「日本におけるトルコ年の一環で、オスマン軍楽隊が来日している」 との報道が、フジテレビのニュースで流れました。 音も映像もそれなりに流れて、興味深かったです。
565 :
98 :03/10/19 00:13 ID:3kKnRk2t
>元さん メフテル行けないのだよ。来週末ならなんとかなるんだけど…。 >558 日本の吹奏楽は、まず軍楽隊であり、市中音楽隊からの流れをはさんで、戦争が終わるまでの基本は厚生音楽のようです。 大正の頃から、既に工場などで音楽演奏を進めるような話が出てきていて、 昭和のはじめ頃に職場、学校などでバンドが結成され、最初のアマチュアバンドのコンクールは昭和8年。 だから場所としては労働者の運動ではあるんだけど、資本家に抗するという意味合いは薄い。 でも、これは英国金管バンドもたぶん大差ない。 で、「吹奏楽部」がいたるところに出来ていて、それをどうするでもなしに戦後教育が始まって、 いたるところにあって人数も多いだけに、教育の現場ではそれなりに存在感もあるので、 教育と吹奏楽というのは、たまに紀要論文に出てきたり、BJみたいな雑誌があったり、ということではないかと。 (ここの経緯はまだちゃんと調べてないっす) 教育からみた吹奏楽(部)史っていうのは、どっかに論文くらいはあったような。
566 :
98 :03/10/19 00:14 ID:3kKnRk2t
それはそれでいいと思うんすけどね。教育的配慮とか、コンクールによる切磋琢磨とか。 学校吹奏楽ならば、そういうもの、なわけで。甲子園と一緒。 で、職場バンドというのも、勤労意欲がどうとか、リズム感を養って作業能率がどうとか、そういう部分もある… 少なくともかつてはそういうものだったわけで、まあ多少はしょうがないと思うんだけど。 問題は、卒業後に吹奏楽と接する場合は、他の音楽と隔絶しちゃってるみたいなところと、 他の音楽に接してしまった人たちは、吹奏楽をかえりみないで、思い出にしちゃってるみたいなところじゃないかな、と。 水槽が好きとか素晴らしいという人は、水槽しか知らなかったり、 かつて水槽やってたけど、ベートーベンとかマイルスデイヴィスとかスカパラに出会って、そっちが好きになった人は、 水槽のこと忘れてるか嫌悪してるかだったり。 そこで、吹奏楽というものは学校/教育に関わるもの(+水槽の曲に対する興味。ゲソであれアレンジであれ)という状況になっている。一般バンドの背景として学校吹奏楽というのはあるのはしょうがないのだけれど、 学校吹奏楽/コンクール的なものから脱せないままのバンドが多すぎる、ということなのでしょうか。 ま、それはプロ楽団が少ない、ということでもあるのかな。 で、吹奏楽がアプローチできるクラシックで大衆にアプローチできるものって何でしょう? 今大衆に受け入れられているクラシックって、背中と胸が開いた若いねーちゃんと、癒し系と、 昔ながらの大音楽家の著作権切れ大有名曲の一部、だし、 吹奏楽がアプローチできるポップスってのも、ビッグバンドジャズやイージーリスニング風のアレンジのポップスが 実際にポピュラーなものだったのは50年前の話なわけで。女性シンガーがテネシーワルツやダイナを歌うみたいなもんでしょ。 それはポップスというよりも地域密着型の可能性っすよね。
567 :
名無し行進曲 :03/10/21 22:05 ID:yQIK7997
トルコ軍楽隊と言えばメフテルですが、現在の軍楽隊はどなの?
戦前の日本社会は、組織(会社・学校)の中で団体活動や集会をやろうとすると「労働組合か?!」って
思われる社会だったから、純粋に音楽活動をしようと思ったら、より社会に忠実であるって
姿勢を示さなければ駄目だった(らしい)から、娯楽よりも奉仕の面でしか存在出来なかったんだろうね。
だから
>>565 で98さんが「でも、これは英国金管バンドもたぶん大差ない。」と書いているのが
「娯楽」に対する社会の許容度って面からみれば「そうかなぁ?」なんだけど、
高度経済成長真っ直中の大英帝国に貢献する人々って面からみれば「そうだなぁ」だと思う。
ミュージックマガジン1992年12月号、細川周平氏の「日本の藝能100年133回目」が
厚生音楽の考察で、面白いですよー。
大衆受け…大衆は感動を求めているのだから、イベント業界の人と提携して智恵を出して貰って、
式典や祭典などをより感動的なものにしていくってのは?
571 :
98 :03/10/23 18:57 ID:0rRLwyTL
「純粋に音楽活動をしよう」として吹奏楽をはじめた人が当時どれくらいいたんだろう、てのが疑問なんすよ。 英国でも、「純粋に音楽活動をしよう」としていたわけでもなかったと思うんすよ。
単純に考えれば、楽隊の勇姿を見て憧れたり、音楽に触れて志したりした人も多いでしょうね。 そしてその資料と言えば、うーむ、後年本を書いた音楽評論家や演奏家の 「私と音楽との出会い」といった類の文章でしょうね。多くは確認出来ない。 統計を採るような特技は「バンドジャーナル」や吹奏楽連盟のような機関でないとなー。
フェネルがwind ensembleを提唱したのが1952年と言われていて、去年が50周年だったのですね。 どっかイベントやったのかしら。 フェネルの言う意味でのwind ensembleが、日本では全くと言っていいほど無視されていることを きちんと論じた人って、いるのかな?
574 :
名無し行進曲 :03/10/29 08:50 ID:pz372rTB
ポテトのage方言うたら、地ageかカツageしかないやろ!どっちすんねん!!
575 :
名無し行進曲 :03/11/08 12:50 ID:lfsn2DhU
age
576 :
名無し行進曲 :03/11/08 16:02 ID:HC4k7b8P
ウィンドアンサンブルの理念なんて、お膝元の アメリカだって無視されてます。
>>573 あんた七時マーチだろ
アメリカのイーストマンでイベントをやったのは
BJでも特集されたし、そのときのCDも出ている。
>>577 七時マーチは3ヶ月くらいたってから、よその掲示板で
「イーストマンのイベントのCDを見つけました。このイベントについて
きちんと論じた人って、いるのかな?」
と書くヨカン。
人から教えてもらったのに、しばらくたつと自力で「見つけた」ことにしちゃうからなあ。 しかも教えてもらったときに礼も言わないことが多いし。 だから、あんたは嫌われる。
581 :
荒れ予報 :03/11/09 08:48 ID:9cBCGd2G
七時に情報を教えている人といえば、三人に絞られる。
七時マーチは相手の立場を考えずに一方的に持論を展開するが、 何が言いたいかをわざと婉曲的に書くので結局議論にならないし、 荒らしにしか見えない。管理人がなんとかレスをしようとすると、 自分があえて書いて無かった部分を持ち出して揚げ足取るしな。 読んでると「だったら最初から万人に分かるように書けよ」と 言いたい。 自分の掲示板に書き込みがないのは、言ってることが正しいか どうかとは無関係なところにあると思うぞ。 とにかく、他ページに書くときは相手のページの内容を よく考えてくれ!
このスレは七時マーチヲチスレになりました。
98さん、おつ〜。
585 :
98 :03/11/11 22:20 ID:cqkLgMFJ
なんか難しっす。
植民地ブラスについては、どのみち漏れしか読んでいない状況で、そこからあの掲示板にふさわしい話題に持っていくのは、
ちょっとしんどいので、いずれにしても中断させざるをえないので。
>>582 のおっしゃることは、まあわかるんすよ。
ただ、以前のやりとりとかをみてると、まあそうなっちゃうっていう気持ちもわかるんすよ。
アカデミックなものやジャーナリスティックな立場にいる人との、認識や方法論の違いが、
反発に変わっちゃったみたいな。
いわゆる水槽の人たちとは違った視点を持っているし、資料を地道に漁ってるし、
水槽の現状をなんとかしようと考えてる(らしい)という部分は、98は理解したい、と。
このスレでも、いくらかやりとりしていくうちに、何が言いたいかは明らかになっていったりしてますし。
その上で、
>七時マーチさん
「何が言いたいかをわざと婉曲的に書く」というのが自覚的かどうかはわかりませんが、
配慮よろ。
あとネタごとに書く場所使い分けるよう、よろすく。
あれだろ、ポイントを欠いて話をしておいて、それを後で使って相手を 論破するのはディベートのテクニックだろ。 つまり、七時マーチは相手と《議論》して発展的な意見交換をしたいの ではなく、相手を《論破》したいのだろうよ。だからいつも相手の意見 を認めねー
七時マーチを擁護するつもりもないが 論破されたことがある人がいるようです...
七時は数年前からニフティで「こやま」というコテハンで暴れていたが「とんでも」だの「意味不明」だの 当時から評判が悪かった。実際、こんな文章を書いていたら意味不明と言われても仕方がない。 >>日本の吹奏楽団の圧倒的多数が「求めてはいない団員像」に、例えば >>やりたい曲があるけどみんなを説得する術(すべ)、平団員であってもその曲を成功させるための >>合理的な計画立案能力、能率的な議論・意見交換のための会議術などなど、 >>個人の問題とされてしまい組織的に教育しようとしない演奏能力至上主義の主流派が >>実社会において吹奏楽の地位を下げているんじゃないかと思うのですが、 >>NAPPさんしかレスしてくれないから、どうでもいっか。 吹奏楽界を変えたいという思いはわかるが、どのように変えるかのビジョンが彼にはない。 それに資料を集めるのはいいが、使いこなす力がないようだ。外国の資料を集めても 語学力がないし、最近、nappさんの掲示板に書いた労音のベトナム音楽資料にしても、 内容を鵜呑みにしている。いつごろの資料かよくわからんが、労音という組織の性格からして、 社会主義マンセー、帝国主義氏ね史観で書いてあることは想像に難くない。そのあたりを きちんと捉えたうえでの発言かどうか。
あのさ〜、俺は七時マーチなんてどうでもいいんだけどさ、いくらなんでも588はダメダメだろーが。 一応良スレって言われてるんだからさ、こういう力入った外師にもチェック入れようぜ。 俺がやってもいいんだけどさ、「お前、七時マーチだろ」って椰子がでると万毒せーから、 586さんやってくんねぇかな。ロジック得意みたいだから。よろしこ〜。
ああ、もし586さんが588だったら、救われねえなあ。少なくともそれだけは違うことをキボンヌ。
591 :
588 :03/11/12 21:39 ID:YVsaerIq
ここは一応良スレと言われているようだが、漏れには群盲象を撫でるスレに見える。 「撫でることに意義がある」と感じている香具師の気に障るようだから、もう書かんよ。 邪魔をしたな。すまん。 P.S. 586は別人だよ。
592 :
98 :03/11/13 01:31 ID:7fC83j0U
むむむ。 既に手遅れかとも思うんですが、このスレで七時さんが書いてる分には、あんまり問題にならないわけですよね? 最近、七時さんがどうこうという書き込みをしてるのは、元さんや10さんやnappさんではないでしょう。 なら、よその掲示板で好ましくない状態になったときの誘導先として、 ここでは自由に書いてもらうっていう状況になっていたほうがよいのではないかと思うんだけど、どお? >588 別に588の書き込みは気に障らないけれど、591はちょっと気に障った(w 象の姿ってのはどうすれば見える? 見えるんならこんな地道に調べるの(このスレに書いてない部分も含めて)から手を引きたいんだが。
>>588 わかってねぇなぁ。(ワラ
七時の書き込みが意味不明だからこそ真剣に反論するんなら
つっこみ所満載な文章は書くなっちゅーんじゃ。
喪前がどう思ったかなんてかんけーなく、反論する椰子ってこの程度かって思われて、
叩く奴みんながギャラリーから「程度低ぅ」って思われるんだよ。
594 :
名無し行進曲 :03/11/15 15:48 ID:fTftqlaO
98さん、そういわずに・・・ (´-`).。oO(時間があればここのまとめサイトを作ろうかと思いますがいかがでしょう? といっても、諸事情のため、来年の2月ぐらいに持ち越しますが。)
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` ) ( ´д)ヒソ ,、,、 ヒソ(д` ) ( ´д)ヒソ (586) ヒソ(д` ) ( ´д)ヒソ ゚しJ゚ ヒソ(д` ) ( ´д)ヒソ ヒソ(д` ) ( ´)ヒソ( )ヒソ(` )
598 :
名無し行進曲 :03/11/18 23:39 ID:6UOZhIZS
晒しアゲ
ところで、きくさんも2ちゃんねらーなのは 間違いないわけだが、どうしてるのかな? 某顧問さんとキャラ被ってる気がするのだが。。。
600 :
名無し行進曲 :03/11/19 10:44 ID:b5PZ/Hu5
600げt
クラシック板で、もう消えちゃったけど「FLCAってどうよ?」ってスレがあったね。 「アナルの隠語野郎」って嗤われてたっけ。 吹奏楽板でも「某肛門」って虐められてたね〜。
吹奏楽ってなにが面白いの? なんかグリークラブとかと同じ臭いを感じるんだけど。 もともとの発祥は何?軍隊の音楽? 吹奏楽ファンのリスナーって自分もやる人なの? 景気付けのうるさい音楽って感じなんだけど、この感覚って変? ニューオリンズのブラスバンドも同じジャンルなの?
>>601 FCLAね。クラ板のそのスレは2ch黎明期から
あったな。ちょっとやり過ぎの感もあったが。
604 :
594 :03/11/19 15:31 ID:b5PZ/Hu5
すみません。 サイト制作が事情によりできなくなりました。 ごめんなさい。
FCLAスレは誹謗中傷や個人攻撃があまりにひどくて、最後はスレごと削除されてしまったな。
606 :
名無し行進曲 :03/11/21 12:47 ID:StYuANEV
晒しアゲ
607 :
98 :03/11/25 01:48 ID:HqkZngg0
さらしあげられてばっかりもなんなので、久々に書きましょう。 最近見つけた古めの本のなかに出てくる「軍楽隊」「吹奏楽」「ブラスバンド」に触れている文章を抜き書き。 連投規制くらったら、また後で。 小松耕輔「西洋音楽の知識」(アルス)T9 管弦楽 今日に於いてはオルケストラの名は、管弦合奏に向かって作られたる音楽。(詳しくいえばOrchestral music) 管弦楽を演奏する演奏者の団体。(ボストン、シンフォニイ、オルケストラといふごとき) 劇場に於て管弦楽を演奏する場所。(即ち舞台の前方、聴衆と舞台の間の処)を凡てオルケストラと呼んでをる。 オルケストラは又次の如き意味に於て用ひられることがある。 即ち弦楽のみの合奏よりなるものをString Orchestra ――木製管楽器のみを以て組織せらるるものをWood-wind Orchestra ――金属製管楽器のみを以て組織せらるるものをBrass Orchestraと呼ばれる。 又凡ての吹奏楽器と打楽器とに依って組織せらるるオルケストラは軍楽隊(Military band)と呼ぶ。 (管弦楽団、以後各楽器の説明が続く) これにて大概楽器の説明を了つたが、以上の諸楽器のうちより弦楽器の一群を除き かはりに他の管楽器を以て其欠を補い、木製、金属性の両管楽器及び打楽器のみにて組織せられる合奏がある。 これが即ち軍楽隊[ルビ:ミリタリーバンド](又は管楽隊[ルビ:ブラスバンド]。)である。 軍楽隊[ルビ:ぐんがくたい]においては、弦楽器の欠を補うために、しばしばサキソフオンが用いられる。 (サキソフオンの説明) 管楽隊[ルビ:くわんがくたい]は又しばしば野外において演奏せらるるが故に野外楽と呼ばれる。
608 :
98 :03/11/25 01:51 ID:HqkZngg0
山田耕作「音楽読本」(日本評論社)S10 八 木管楽器 クラリネット この笛は木管楽器の中でも、最も日本に親しみの深い楽器で、軍楽隊はもとより、 三四人の少人数で市中を流して歩く広告音楽隊――ちんどん屋やジンタなどにも見出されて、 広く愛用されている楽器であります。それだけにこの楽器の正しい音色や性能は、 むしろ却って誤り伝へられてゐるといへないことはありますまい。 (中略。映画『大東京』に使われた美しき天然の話、楽器の形状、種類、音域、音色など) この楽器は装飾音の吹奏も自由であり、その上強く突くように吹くことも、極めて滑らかに吹くことも出来、 音色や音の強弱が比較的豊富ですから、独奏楽器として用ひられることもあり、 また吹奏楽、即ち弦楽器を除いての大合奏(弦楽器の中でもコントラバスだけは使用されることがあります)には、 あたかも弦楽器におけるヴァイオリンのやうな重要な地位を与えられています。 津川主一「青年と音楽」(音楽教養文庫/新興音楽出版社)S17 「国民音楽の黎明」の章 (主に幕末から西南戦争(明治10年)までについて触れる) そして、この軍楽隊は、吹奏楽隊と鼓隊の二つより成り、これが交互に、 つまり絶えず長い行進の間演奏し続けるように成っている。この鼓隊の用ゐ方を現代の日本で、 今少し研究し直すべきだろう。 「音曲古本を漁る」の章 米国使節『彼理提督来朝図絵』樋畑翁輔遺案 昭和五年十二月上梓 (安政二年ペリー上陸時の記録の複写本についての文章) 「楽人調練之図」を二つ掲げ、円陣をつくって合奏の練習をしてゐる有様をかいてゐる。 人員は一方が九人、他方が十人。感心するのは彼等の用ゐたブラス・バンドの楽器を一々寸法から、 各部の構造まで詳細に写してゐる。 (詳しくはパイパーズや中村洪介『近代日本洋楽史序説』をあたればいいのかな?)
609 :
98 :03/11/25 01:53 ID:HqkZngg0
諸井三郎「音楽辞典」(アテネ文庫/弘文堂)S26 band(英バンド) 音楽隊、特に管楽器の合奏団に用いられる名称 brass Band (英ブラス・バンド)金管楽器を主体とし木管楽器と打楽器を加えた合奏団 Blasmusik (独ブラスムジーク)吹奏楽、管楽器を主体とし打楽器を加えた音楽 bass-drum (英ベース・ドラム)grosse Trommel(独グローセ・トロンメル)grosse-caisse(仏グロス・ケース) gran cassa(伊グラン・カッサ)大太鼓、軍楽ブラスバンド等に主に用いられる 門馬直衛「音楽の美」(音楽文庫/音楽之友社)S27 二十五 打楽器 打楽器には色々なものがあるが、その中で一番知られているのは、多分、大太鼓と小太鼓であろう。 吹奏楽にはなくてはならないもので、どこの「楽隊」にも必ず出て来るものである。しかし、芸術的な管弦楽には、 少なくともクラシックのものなどには、余り用いられない。というのは、音が濁っていて、はっきりしないので、 ただリズムを強めたり、景気をつけたりする程度しか能がないからである。 三〇 合唱と合奏 (弦の合奏よりは管の合奏のほうがまし、とした後) 管の合奏は吹奏楽である。その編成は色々であるが、大体からいうと、金管を主とするものと木管を多く用いるものとある。 いうまでもなく、金管中心のものは、輝かしいが、柔らかみが足りない。木管が加わると、音に丸みと甘さが出る他に、 変化も多くなる。しかし、それにしても、吹奏楽というものは、景気づけにはいいが、音楽としては、余り芸術的ではない。
610 :
98 :03/11/25 01:53 ID:HqkZngg0
大田黒元雄「洋楽夜話」(音楽文庫/音楽の友社)S27、初版T6(改訂あり) 管弦楽のことをお話したついでに吹奏楽のこともすこしばかり申上げて置きましょう。 吹奏楽というのは俗にいう楽隊のことです。そして管弦楽が普通広い室内で演奏されるのに反して、吹奏楽は大概屋外で行われます。 (中略) 吹奏楽の代表的なものは何といつても軍楽隊です。(中略、スーザバンド、日本の陸海軍のことなど) 管弦楽に比べると吹奏楽の方が手軽で素人にも入り易いものですから、近頃は日本でも方々の工場だの学校などに 大小の吹奏楽団体が出来るようになりました。 けれども吹奏楽のための作曲というものは甚だ範囲を限られています。すべての作曲家は、 管弦楽のためには力作を出しますけれど、吹奏楽を閑却しているのです。そこで管弦楽のために書かれた曲を 吹奏楽で演奏しようとする時には、いろいろ工夫してなるべく原作の趣をあらわすように編曲しなくてはなりません。 ところが近代の音楽では音色や気分ということが重要で、或る場合にはこれが全曲の生命になっていますから、 それを吹奏楽曲として書直すことは不可能に近いのです。
611 :
98 :03/11/25 02:44 ID:HqkZngg0
大田黒のやつは発売や改訂の経緯なんかややこしいですが、昭和16年版の「新洋楽夜話」も同じ文章のようです。 これだけでは、ちょっとなんらかの結論は導けないのですが、それぞれ微妙に「軍楽隊」「吹奏楽」の捉え方が 違うようで、「ブラスバンド」も含め、もちょっとこの用法の違いの源流が見えてこないかな、と。 明治38年の石倉小三郎「西洋音楽史」(博文堂、帝国百科全書百三十六編)が、 思いのほか、グローブの他はアンブロースとかドイツ語系の参考文献が挙げられているまっとうな西洋音楽史で、 軍楽隊経由の「洋楽」とは乖離しているわけです(軍楽隊も吹奏楽もブラスバンドもでてこない)。 他方、「風俗画報」や「音楽雑誌」を見ていると、「楽隊」「音楽隊」という呼び方しかない。 軍楽隊ではどうだったかを再確認する必要があるけれど、明治期のどこかまでは「楽隊」「音楽隊」だったのではないか、と。 (ただ、「楽隊」がいつのまにか「ヂンタ」になっているらしいのだけれど、「ヂンタ」というのは、常に懐古的にでてくる 呼称なのは何故か? 一つの区切りとして大逆事件を堀内が挙げているけれど、これは「ヂンタ」の衰退とともに、「楽隊」 という呼称の衰退の可能性がある) つまり、当初陸海軍の軍楽隊しかなかったものが、 1)退役者による「音楽隊」が登場、「楽隊」の活動が広告や映画館へと広がる中で、 「文化」としても変容していく(バンド屋の登場、ジャズへ?) 2)公園奏楽で認知が広まる(通俗音楽としての洋楽?) 他方でも、 3)知識人としての洋楽受容が、軍楽隊と別のところで進行する(吹奏楽蔑視のルーツ?) 4)厚生音楽として「吹奏楽」運動の推進 と広がっていく。この4)のところで「ブラスバンド」という呼称が広まったのではないか、 というのが現時点での見通しです。 どうも、98だけになっちゃうと、微妙に板違いな方向に進むような。
613 :
98 :03/11/27 01:41 ID:oakt7tEW
>>611 ブラスバンドについて勉強(?)中のものです。初めまして。
学校の図書館にこの本が偶然見つけたので読み切ってしまいました。
私はイギリスのブラスバンド(金管)についてしか解らないので、
国内の吹奏楽には疎いですが、どうぞよろしくお願いします。
ここでネタを(手持ちの独和辞典より)。
blasen(英:blow)
1.[自]吹き付ける [他]吹きかける
2.[自](吹奏楽器を)吹く[他](吹奏楽器を)吹く
3.[自](風が)強く吹く [他](風が)吹き付ける
ちなみに、das Blech(ブレヒ)・das Blechinstrument・das Blechblasinstrument で、金管楽器をあらわす。
なお、dasBlechとはブリキのこと。
金管楽器による演奏はdie Blechmusik(ブレヒ ムジーク)という。
blasen(ブラーゼン・動詞)には金管というイメージはなく、楽器を演奏するという意味が含まれているにすぎない。
また、(英)brass に対応する単語はdas Blechであると考えられる。
よって、日本で言うブラスバンドはドイツ語が変形したものと考えられませんかねぇ。
615 :
98 :03/12/01 01:27 ID:1yxBDByF
はじめまして。 ログ嫁。 あと、いましばらくは語尾を「ませんかねぇ。」にするのはやめれ。 んじゃあ一時日本はお休みにしてイギリスの金管バンド編に突入しますか?
98さん、マターリと、マターリと。
617 :
98 :03/12/01 14:42 ID:ILpvUZ+x
ごめん。怒ってるように見えたか。 んじゃあ一時日本はお休みにしてイギリスの金管バンド編に突入しますか? てとこに共同作業者出現の喜びがにじんでいると思ってほしいでつ。
618 :
614 :03/12/03 03:01 ID:wMlTn3U9
>>615 語尾の件は失礼いたしました。すみません。
読みました。
勉強不足で、申し訳ございませんでした。
>>220 で98氏が疑問を投げかけられておりました点、
>>131 の元氏のblasband説等、既出の点に触れただけにすぎず、お恥ずかしい限りです。
これからどうかよろしくお願いします。
619 :
98 :03/12/03 12:47 ID:C3fgx/yL
そんなていねいにならなくともよいですってば。 語尾は、流れ的に邪推を呼びかねないのでつーだけです。 英国ブラスバンドのあれこれはどこからはじめる?
98氏の初登場のレスに
>Trevor Herbert氏のThe British Brass Band : A Musical and Social Historyとか、
>Roy Newsome氏のBrass Roots : A Hundred Years of Brass Bands and Their Music (1836-1936)
とありますが、当方貧乏学生ですので、かような文献類は残念ですが持ち合わせておりません。
そのため、インターネットで情報を得るしか手段がなく(事情によりバイトの時間がとれないので)・・・
10氏が初期のレスで、98氏が少し後でブラスバンドについて触れられていますので、
>>13 >>110 >>156 (歴史)
>>14 (楽器)
できれば主な曲・作曲家あたりにも触れつつ掘り下げていきたいと思います。
フォロー&諸々よろしくお願いします。
(と、一方的なお願いですがよろしいでしょうか?)
[楽器の出展] 金管楽器だけのバンドが、ピストン・ヴァルヴ・システムの完成に伴う金管楽器の半音階演奏が可能になったことで、 1840年代の終わり頃までに実用的・実践的な演奏団体として認知され始めた。 そして1851年には、現在何千団体もあるブラス・バンドの誕生のきっかけとなる「ベルギーの楽器制作・発明家アドルフ・サックス」の楽器の数々が、 アルバート王子記念万国博覧会で発表された。 この博覧会は、この催しのためにロンドンのハイド・パークの中に立てられた、「クリスタル・パレス」の中で行われた。 サックスのブースには、彼独自のデザインによる85もの新しい楽器が展示され、それらには完璧な半音階を演奏できるピストン・ヴァルヴのシステムがついていた。 この楽器の数々は多くの人の興味を引いたが、とりわけ、まだブラス・バンドが根付いていてまだ10年ほどのイングランド北部〜ランカシャーやヨークシャーの人々が強く触発され、 それらの楽器を購入し新しいバンドを作ったのであった。 [補足:クリスタル・パレスについて] 長さ564m、幅124mという、当時としては驚異的な大きさの建物。 万博のあと、シデナムに移され「クリスタル・パレス」というなで多くの人々に親しまれるようになった。 元々この博覧会は、世界にイギリスの生活文化〜特に産業文明〜が如何に優れているかを知らしめるために開かれたのだが、 他方で、ブラスバンドの発達にも大いに貢献した。
622 :
614 :03/12/03 21:34 ID:wMlTn3U9
[編曲の時代] これらの楽器を目にした「モスリー・テンペランス・バンド」の面々は、そこですぐさま12組の楽器を購入し、 秘密裏に練習を積み、丸2年の歳月をかけて演奏技術の向上に励んだ。 1853年、マンチェスターのベル・ヴューにおいて第一回目のBritish Open Brass Band Championshipsが催され、 改名した「モスリー・テンペランス・サクソルン・バンド」が見事1位の栄冠に輝いた。 ここからブラスバンドの新たな発展が始まった。 ピストン・ヴァルヴ導入が完璧な半音階演奏を可能にさせ、入り組んだ難しいパッセージの演奏が可能になったことで、 奏者たちは人前で演奏する機会をより多く持つことを強く望み始めた。 しかし、質のよいレパートリーが確立するほどブラスバンドの音楽自体は熟成していなかった。 そのため、奏者たちは有名なオーケストラ作品やオペラのセレクションをアレンジすることで、活動をより盛んなものへと展開していった。 その結果、宗教的なものはほとんどなかったが、オペラからの抜粋、オーケストラの序曲、 果ては好局曲に至るまで演奏できそうだと感じたものは、すぐに手当たり次第編曲した。 それらをレパートリーとすることが多くのブラスバンドの主流となり、また、1855年から1924年の約70年間、 毎年の課題曲は皆、オペラかオーケストラからの作品からのアレンジばかりであった。
623 :
614 :03/12/03 21:37 ID:wMlTn3U9
[ある人物の登場]
改革の動きは、John Henry Ilesによってもたらされた。1898年、ビジネスでマンチェス
ターを訪れていたIlesは、全くの偶然でBelle Vueで行われていたBritish Open
Chamipionshipsを聴くこととなった。演奏の質の高さはもちろん、超満員の徴収、
そして熱狂的な各団体のサポーター(ファン)の姿に非常に感銘を受けた彼は、
コンテストが終わって「私は完全に彼らの世界のとりこになった」といい、
会場をあとにしたという。
そして誰よりも情熱をもってブラス・バンドとの関係を築いていった彼は、1900年に
ブラスバンドの専門誌「British Bandsman」のオーナーとなり、
「National hampionship」という新しいコンテストを創設、クリスタル・パレスで第一回演奏を開催した。このとき
のテスト・ピース(課題曲)は、すでに定番の<Beauties of Sallivan:サリヴァンの美女たち>
であった。
ここで、Ilesはトランスクリプション(編曲)全盛に次第に疑問を感じ始め、
レパートリー改革の必要性を考え、1913年、National Championshipsの課題曲として
Persy Fletcherにブラスバンドのオリジナル作品を委託することを決断した。
委託を受けたFletcherは、非常に思慮深い仕事の結果<Labour of Love:無償の愛>
という作品を書き上げた。
曲は、オペラ的な要素を加味した、非常に劇的で親しみやすく、非常に劇的で親しみやすい作品を書き上げた。
それははじめての「オリジナル」課題曲として、短時間で非常に多くの人々から支持を得ることができた。
[補足:British Bandsmanのサイトはこちら]
ttp://www.britishbandsman.com/
624 :
614 :03/12/03 21:39 ID:wMlTn3U9
[作曲家たち] この年以降、(1914年から1919年までの中断をはさみ、1920年以来)ずっと、 Ilesは毎年National Championshipsのために作品を委託していった。 その中で最も注目すべきは、1928年に、Gustav Holstへの課題曲の委託に始めて 成功したことである。 そしてホルストは、珠玉のオリジナル作品<A Moorside Suite:ムーアサイド組曲> を作曲し、イギリス国内のほかの優秀な作曲家たちへの道を開いてくれたのである。 その後、エドワード・エルガーは1930年に<Severn Suite:セヴァーン組曲>を、 1931年にはバースが<Honour and Groly:名誉と栄光>を、 そしてアイアランドは1932年に<Downland Suite:ダウンランド組曲>を作曲している。 このほかに、Bantock,Bliss, Howells, Vaughan Williams などのイギリス音楽の 屋台骨を支えてきた面々を始め、George Lloyd, John MaCabe, Micheal Tipett, Philip Wilby, Edword Gregsonといった現代作曲家たちも、 オリジナル作品を作曲することで、ブラスバンドの新しい歴史の創造に尽力している。
625 :
614 :03/12/03 21:40 ID:wMlTn3U9
以上、
From Sonetts To Jazz
Brass from the MASTERS vol.2
(ともにGrimethorpe演奏のCD説明)より。
浅く広くの説明になってしまったことは、どうかご了承を。
(自らいっておいて、ウェブサイトから引用するという趣旨に反するとは情けない・・・)
なお、
>>620-621 は私です。
これから事情により、数日席を外さねばなりません。
スマソ。
その間にもできるだけネタを探してきます。それでは。
626 :
98 :03/12/03 23:41 ID:jjNZjOHX
うへえ。すごいじゃないすか…。 気を引き締めて訳に手をつけねば。
627 :
98 :03/12/09 03:17 ID:oeGamw4C
ども。偉そうなこと書きつつ、手を付けられずにいます。 年明けまで動けない、かも。 ごめんなさい。
.
629 :
614 :03/12/13 17:30 ID:KUru45v0
[コルネット] brass band や military band、jazz ensemble で使用される「コルネット」は、まるでトランペットのように見えるだろう。 コルネットもトランペットもB♭に調が合わせられている。 しかし、そこにはコルネットを独特な存在たらしめる(カップ部分が深く、スロート部分が狭いマウスピースといった、)いくらかの重要な特徴がある。 そのマウスピースによって、演奏家は柔軟性を得、その結果としてより音楽を効果的にコントロールできる。 1820年代のパリで、(Halariとして知られている)Jean-Louis Antoine によって発明されたコルネットは、 ヨーロッパの交響楽団のホルン・ビューグル・トランペットプレイヤーによって取り入れられた。 コルネットにはヴァルヴがあったので、ナチュラルトランペットを使うことよりも、半音階の演奏向きの楽器だった。 それ故、指揮者や作曲家から好まれていた。 コルネットは現代交響曲においては希にしか使用されない。 しかし、Brass band と Military band の伝統としてコルネットは未だ重要な位置を占めている。 イギリスの Military band は特にコルネットのとりわけ完璧なテクニックで有名である。 初期のジャズ音楽家たちは、アメリカ独立戦争時の brass band からコルネットの演奏を学んだという説がある。 それが本当であろうとなかろうと、コルネットはアメリカの初期ジャズ音楽の発展に大きな役割を果たしたのである。 トランペットがより「伝統的」である一方、独特のサウンドを演奏者に作り出させることを可能とするコルネットの柔軟性は 容易にジャズの世界に取り入れられたのである。 なお、有名なジャズミュージシャンであるルイ・アームストロングは、1925 年までコルネットを演奏していた。
630 :
614 :03/12/13 17:31 ID:KUru45v0
[ソプラノ・コルネット] ソプラノ・コルネットは本質的にはhigh E♭を意味するが、E♭トランペットの一種に類似するという説もある。 バンド内での役割は、(わかりきったことではあるが)B♭コルネットのオクターブ上の補強である。 通常は五線譜よりもしたには書かれないのだが、それはソプラノコルネットの持つ音に厚みがなく、 音程の安定性という観点からは問題があるからである。 また、近日の作曲家は高いCと同じくらいの高さで書く。 私たちはしばしば高音域のフレーズを見聞きするが、とはいえあまり多用されない。
631 :
614 :03/12/13 17:41 ID:KUru45v0
以上です。このくらいのことはどこのサイトにも記述があるかな('A`)
何とか戻ってきたのにもかかわらず、コルネットについてしか(しかも一般論)できませんでした。
ここで注釈を。Military Band をイギリスでは木管楽器が入った吹奏楽団という
概念でも用いていた記憶がありましたので、あえて原語表記です。
(おそらくこの場合は軍楽隊ではないかとは思いますが)
>>627 私は学校の定期試験が来月ありますので、一月終わりまでは動けません。
すみません。
>>589 あのね、ここは2chなの。思い込み、決めつけは当たり前なの。自分が
いいと思ったものは他人もいいと思っているの。みんな。広い目で判断
できない香具師しかいないの。だからムキになって反論しても意味ないの。
だからそんな低能は相手にするな。バカが写る。
633 :
名無し行進曲 :03/12/19 06:05 ID:/n77/lUw
( ´,_ゝ`)プッ
藻前ら、もっと実のあること賭け
632は1ヶ月前に終息した事態を蒸し返した阿呆な書き込み
七時のトンデモ意見は俺も勘弁して欲しいと思っているが、手にしてる資料はけっこう貴重だろうが。 NAPPさんのところに書き込んでいた雑誌、探しているが全然みつからんぞ。 トンデモ意見+貴重な資料<まともな意見+検証する目、 両方無いとスレは盛り上がらんだろう。
638 :
98 :03/12/21 03:30 ID:aZIMLUzB
とりかかれなくてすみません。
>>637 巻は限られるけれど置いてある大学図書館はいちおうあるようです。現物はまだ見てませんが。
一度古書として売られているのを見つけたとこもありますが、ちと買えなかった…
のが図書館に買われて所有冊数が増えたような微妙に年が違ったような。
>>638 人の書き込みにケチつけるだけなんてオナニーと一緒だろう?
588の屑加減さってのは、労音の胡散臭さはそのとおりだと思うけど、ニフティが
どんなところなのかは書いていず、まるでニフティをまともなところだと言わんばかりの
書き方をしているわけだ。(歯茎剥き出し絨毯爆撃笑)←知ってる奴、いるか?(笑
しかも588は卑怯にも、ニフティでその「こやま」って奴の評判を
自分の判断で書いているのか、ニフティ全体から言われているのか一部で言われているのかを
書かず、あいまいな評判に便乗して自分勝手な言い分を書いているわけだ。(笑
理解出来ないなら質問すりゃいいじゃん。その答えがさらにとんちんかんなら
自信を持って罵りゃいい。そこが586との器の違いだな。
ところで98さんよ、七時は労音やニフティについては書いてないけど
音楽之友社の記述について書いてる。どうなの?みんな音楽之友社に洗脳されているの?
そりゃまあ一般論として、全ての意見には主観が入っていて客観的真実は存在しないって言葉は
あるけどさ。
知ったか野郎の588には逆立ちしても答えられないだろうけど。(笑
魚茶は対象との付き合いかたを 「慌さず 騒がず まったりと」としているし、 と学会はトンデモさんとの付き合いかたを 「否定するのではなく、楽しむ姿勢」を呼びかけている。 このスレは資料や情報の提供しあう場であって、検証が面倒な意見を出す場ではないのなら、返事はいらんよ。 そういう空気ならしかたがない。
641 :
98 :03/12/23 02:43 ID:lqAgqBWB
>>637 >>639 98としては、書き込みした人に対する評価は、まあどうでもいいと。
それは誰が書いていようが、出版社がどこであろうが同じで(友社だろうが労音だろうが)、
いちおう書かれている事実は信用するけれど、筆者が求めようとした真実は、間違いかもしれない。
ちゃんと読めば事実と意見の区別はつくし、書かれている事実と書かれていない事実の選択についての
バイアスのかかり具合はある程度推察できる。ウヨ系サヨ系出版社とか、戦前戦中の出版物は、いずれにしても
そうやって読まないといけないわけだし。
むしろ、それによってスレそのものが荒れることを避けるためにスルーしたい。
事実関係は基本的にソースを開示する、考察や意見に関しては有用と思われれば議論したりする。
多少の脱線と雑談は許してもらう(w
資料を使いこなしていないと思えば、こっちで強い「読み」ができるように話を持っていけばよいだけの話。
ブラスバンドの社会史なり吹奏楽史に関する意見なら、面倒な意見を検証するのはやぶさかではないです。
ということでいかがでしょう。
もうちょっとぶっちゃけた話が必要なら、オフの話題のあたりに晒してるアドレスにメールしてちょ。
>>639 >>歯茎剥き出し絨毯爆撃笑 何だか知らねえ。ニフティの有名コテハンがそんな笑い方すんのか?オフ会にでなきゃわからんことだな。 あんたニフティへの私怨で639を書いてんじゃないのか?そんな臭いがプンプンするぞ。 >>98さん 大人の対応ですね。
(´・ω・`) 1000マダカナ・・・・ (∩ ∩)
ノノノハヽ 川σ_σ|| <ぽこミュン! ⊂ つ | ) ∪ ∪
645 :
98 :03/12/28 02:18 ID:OVMZAiyA
そういえばこないだニューグローブ日本語版を打ち込んだ覚えが…とファイルを探してみたら、 ブラスバンドではなくハルモニ―でした。 ハルモニ―のイギリスに関する記述だけ。 イギリスでは公開演奏によって一般に親しまれていた。 セント・ジェイムズではある小編成の軍楽隊が(複数のクラリネット、ファゴット、ホルン)によって 野外コンサートが開かれ、屋外遊戯場では2本のホルンによる演奏も行われていた。 宮廷では80年代に食卓音楽として皇太子が用いていた。 舞曲や軍楽などの短い楽章を繋げて長くした「ミリタリー・ディヴェルティメント」という音楽が発展した。 多くの部分は新たに作曲されたものだが、借用することもあった。
646 :
名無し行進曲 :04/01/01 13:28 ID:6FFvuLQt
瀬戸口藤吉は晩年に 「なんでブラスバンドと呼ぶようになったのかはわかりませんが、 もともとはイギリスで軍楽隊が金管楽器だけだった編成に 木管楽器が入ってきても、従来の呼び方が続いてしまったのではないでしょうか?」 と発言していたことは、意外と知られていない。
647 :
98 :04/01/01 18:08 ID:yAMpSbFs
ども。
648 :
98 :04/01/01 18:09 ID:yAMpSbFs
あ、やっと規制解除されたかな。 >646 情報ありがとう御座います。 ソースきぼんです。
649 :
名無し行進曲 :04/01/01 21:38 ID:6FFvuLQt
1940年8月7〜10日の四日間、東京基督教青年会館にて行われた 第三回夏期吹奏楽講習会の四日目の講演で発言されておりました。
650 :
98 :04/01/02 00:10 ID:7y7zUfjX
知られてないのは意外じゃないじゃないすか(w
651 :
名無し行進曲 :04/01/09 22:11 ID:geowc0sQ
そろそろスレ立てから
652 :
名無し行進曲 :04/01/12 21:32 ID:onL9dD/S
...
653 :
614 :04/01/30 13:15 ID:Bz6kw/Fy
何度かトライしてみましたが、私にはまとめる力がないようです。 もうダメですね。皆さんすみませんでした。
654 :
98 :04/01/30 14:25 ID:68B3ZU7m
ま、まて。ぼちぼちわしもかくので。
655 :
98 :04/02/11 02:21 ID:IpGPcOuB
どうも。 ちょっと英国金管バンドに手が付けられそうにない。まったく申し訳ない。 諸処の事情で年末から 音楽記号論→音楽学史→音楽美学→記号論→カルスタ→システム論 と乱読した挙げ句、メフテルに逆流、みたいな状況でし。
良スレ保全
,
658 :
古楽スレのアタシ :04/02/17 02:07 ID:NYGVpd45
割り込みスマソ。
乱雑だが、日本版のチャートをこさえてみた。
肉付けよろ。
出島のオランダ鼓笛隊(洋楽受容前史)
↓
トンヤレ節と薩摩藩軍楽伝習生(軍楽黎明期)
↓
外人教師(英仏独)と君が代成立(洋楽受容)
↓
軍楽とジンタと文部省唱歌(官と民による音楽普及)
↓
国産マーチの成立(国威発揚の音楽)*番外として国内桶成立
↓
スポーツと歌謡曲に於けるバンドの役割(戦後〜東京五輪)
↓
コン厨オンリー水槽厨の成立(学校教育と吹奏楽)
それとも別スレの方がいいかな?黒船スレとか。。。
>>98 さんどうっすか?
あらためて黒船スレ覗いてきたけど、 やっぱりあっちのほうがいいかな。 つーか、もったいない気がしやす。 古楽スレを中ルネ以降の管楽スレに特化、 黒船スレは国内洋楽史に特化、というのが 良いカモね。 メフテルは東西の音楽の邂逅って観点から してもオモロイんだけど、こちらでいかが っしょ。古楽スレでもちょっと導入したけど。
660 :
98 :04/02/17 03:17 ID:H78WG9hN
どーも。 メフテルは、トルコの資料で英訳付きの奴を持ってて、それを読んでいるんだけど、 どうも、特に十字軍以前についてはもうひとこえ調べたいんだけど、先が見えないのだ。 古楽スレは、「オルフェオ」とかガブリエリ以降ってことで。 可能ならジョングルールとかも。 国内洋楽史は…経緯としてはこのスレかと思ってるんだけど、 つーか、国内洋楽史を黒船にしたら、このスレは「ブラスバンドという語の導入」に特化するってことかあ? うむむ。
662 :
98 :04/02/17 03:35 ID:H78WG9hN
>>658 チャルメラ、尺八と鳴りモノ(邦楽管楽器)
鼓隊と鼓笛隊(軍楽草創期)
軍楽隊の成立とお雇い外国人
芸者ブラスバンド登場
鹿鳴館から市中音楽会へ
ヂンタの時代(活動写真とサーカスと広告)
行進曲
厚生音楽
ーー戦争ーー
ジャズと歌謡曲
スポーツ〜バンカラ系
学校教育
現代音楽としての吹奏楽
てな感じかな? 戦後はいまいちわかんなくて、戦前も作曲家事情はそんなにわかんないんだけど。
戦前民間吹奏楽は、鋭意資料収集中ですが、範囲が広すぎるので、
海外編を先に進めようと思って、メフテルで停滞、と。
で、進めるために、しばし書き込みを放棄しようと思っているところなのでした。
いや、すでに途絶えて久しいわけですが…。
各論じゃなく総論として一度ばーっと
俯瞰しちゃった方が早いかもね。
>>662 のチャートで問題ないと思う。
10さんや元さん始め、他の方々も
協力するでしょうし。
664 :
98 :04/02/24 03:07 ID:Z8rce9S/
世界編はこんな感じ ★古代★トルコ ■ヨーロッパ ★十字軍とジョングルール★塔の音楽とギルド形成/教会?/マクシミリアン ★オーケストラの管楽器★ルイ14世とリュリの時代 ★舞曲の流行?★産業革命とフランス革命★軍隊の近代化 ★アマチュア/コンサート★ハルモニーとトルコ風 ★管楽器の発展19c★アメリカの軍楽隊 ■ブラバンの拡散 ★イギリスのブラスバンド運動(19c)★アメリカの市民バンドとポルカ ★ニューオリンズ〜ジャズ、ダンス★植民地との関係と各国での発展 インド、ペルー、ガーナ/ブラジル、南アフリカ ★日本(含:トルコの軍楽隊:1839〜)★民俗音楽 ■近況 ★ゴールドマン&フェネル★コンクール&ブラス!(日本、イギリス) ★バルカン、ジプシー★民間コンテスト(グチャ、コロンビア) ★管楽器の再導入(ブラスロック、メキシコのバンダなど) ★抵抗の象徴(大熊ワタル、ハッピーエンド/英、ゲッベルス/独ほか) ★ブラスバンドの再評価(NO、伊)★ヨーロッパ系ワールド音楽
665 :
98 :04/02/24 03:24 ID:Z8rce9S/
■世界編 トルコとジョングルールが終われば、植民地の手前まではなんとか進めそうなんだが。 今は漢の時代の中国から見た西域の資料集め中。 ■日本編 ようやく買った塚原本を眺めて、これ+大森本以上のことはオレの仕事じゃないな、と。 98は芸者と広目屋から終戦まで、だな。 「楽隊→ヂンタ→ブラスバンド」という流れがつかめそうなんだけど、 「ヂンタ」「ブラスバンド」の名称を結局探らないといけなくて、ブラバン同様ヂンタもきつい。 あと、片山さんが黒船で書いてるのが気になってるんだが。 世界編は資料の見つからなさに、日本編は資料の膨大さに手こずってます。
素朴な疑問なんだけど、戸楽会とか楽水会に知り合いがいる人なんて、いないのでしょーか。 旧軍楽隊にいた人が会ってくれることになったのだけど、千載一遇のチャンスでする質問って、 どんなのがありますでしょう?
667 :
98 :04/02/29 02:22 ID:thQBSxpX
ツテがないわけじゃないが、そこまで踏み込むのは塚原康子センセに任せたい気分。 個人的に質問したいのは、もうちょっと前の時代だし、どっちかってと民間吹奏楽なので、 特に質問は思い付かないですが、 軍楽隊内部でも「ブラスバンド」って言ってたんですか? (山口常光がブラスバンドって使ってた) いつごろからブラスバンドとかブラバンとか言ってました? という、このスレ的どまんなかを、ひとつお願いしたい。 話題を合わせるために、可能なら楽水が出してる「海軍軍楽隊」山口「陸軍軍楽隊史」 無理なら谷村「行進曲「軍艦」百年の軌跡」で予習しる。
98さん、ありがとうございます。 ちなみにその人は陸軍軍楽隊の出身です。 戸山学校卒業後、満州に渡り、終戦はフィリピンで迎えたそうです。
お話伺ってきました。 昭和15年に満州に渡り、昭和17年にフィリピン派遣軍軍楽隊に志願、フィリピンにて終戦を迎えたそうです。 で、軍楽隊では「ブラスバンド」という呼び方はしなかったそうです。 「戦後、アメリカの呼び方が広まってからでしょう」との意見で、私が 「大々的にブラスバンドと呼ばれ始めたのは、昭和6年くらいのはずでは?」と言うと、 「ほう、それは知らなかった」とのお返事。あまり興味はなさそうでした。 著書を一冊頂いたのですが、やはりフィリピンでの出来事が中心で、斎藤 新二さんの「軍楽兵よもやま物語」もご存じで、 「彼がビルまでの経験を書いて、私がフィリピンでの経験を書いたけど、ニューギニアのことが何もわからない。大勢死んでしまったから」 と残念がってました。ちなみに斎藤氏は「よもやま」で出版されて、二年くらいたってからお亡くなりになったそうです。 戦後はバンドマンとなってアメリカ兵あいてに音楽をやり、音楽事務所を設立するほどになったのですが、 体のあちこち病気になってしまい、ダウン。 一切仕事から手を引いて、体験談を書き始め、平成14年に自費で出版したのですが、 出版社の仕事ぶりが悪くて、あまりよくない本になってしまったと悲しんでました。 「出来ればもっとよい作りにしたいし、内容も詳しく系統立てた物にしたいんだけどね」 他には陸軍軍楽隊の内部の、芥川也寸志氏や團伊玖磨氏のこととかをちょっと。
670 :
98 :04/03/03 02:33 ID:swkLQ8Sc
乙です。 「ブラスバンド」が広まったのは昭和12-14年あたりじゃないかと、いまんとこ考えてます。 本を眺めながら、もう一度語り直してもらってテープに残して、 テープ起こしまでやってくれたら原稿へのリライトはおれがやってもいいですよ(w
671 :
名無し行進曲 :04/03/06 20:38 ID:vo1F4lJ8
age
672 :
98 :04/03/26 00:30 ID:AGTTb03s
吹奏楽の問題点のなりゆきで一度勉強会みたいなことをすることにしました。 とりあえず連絡係は98がやりますんで、参加可能の方は メールください。名前とハンドル名とおよその住んでる場所 (場所を決めるときに考慮できそうなら考慮したいので)くらいを書いて送ってもらえれば、 サブジェクト名98で返信します。以後のやりとりや詳細は決まり次第メールで。 とはいえ、 日程は5月後半の予定ですが北海道の人次第、しかも「コンポージアム」と重なると延期かも。その場合は日曜の午前中か? 会場も募集中ですんで、広い家の人とか教室使える立場の人はご協力お待ちしております。 何が出来るかは、もうちょっと具体的になってから考えます。 参加者に制限はないですが、今の時点であんまり拡散するのもなんなので、 コピペ先はうまく選んでよろすく。 質問などは問題点スレを使うってことで、誘導よろすく。
673 :
名無し行進曲 :04/04/06 13:48 ID:GGjFewjX
4月17日の土曜日、横浜の開港記念会館で、 ペリー来航150周年記念で、講演とペリーの黒船に乗ってきた軍楽隊が演奏したであろう曲の 演奏が行われるそうです。 入場料は800円だそうです。
674 :
673 :04/04/18 02:37 ID:7j0OTAVj
行ってきましたが…期待はずれでした。 木管アンサンブル+合唱の「Hail Columbia」 小オケ+木管アンサンブルの「Yankee Doodle」 リコーダー合奏+木管アンサンブルの「America the Bautiful」 琴二重奏の「荒城の月」 二重唱+琴+ピアノの「Jeanie with the Light Brown Hair」 小オケ+木管アンサンブルの「America」(West Side Storyより) 軍楽隊は関係ないですね。 別の意味で期待していたシンポジウムで一件軍楽隊のことに触れられてました。 ペリー艦隊側の接待攻勢の件で、かなりの数の最新テクノロジーのお土産(ミニ機関車、線路、電信機、写真機等) パーティーの料理を賄うシェフにフランス人、軍隊行進、パーティーのバンド演奏やその訓練に イタリア人音楽家を雇う、などという説明で、 日本側からは物珍しさという視点で軍楽隊が語られるのはよく聞きますが、アメリカ側も きちんと格式として扱った演奏だったようです。
675 :
98 :04/04/29 02:46 ID:ErgRx/W7
黒船については、以来スレに書き込みがありました。 で、ちょっと私信めきますが、別掲示板で書かれていた昭和初期。 細川さんの連載の元になっていたのは、厚生音楽以前では、 月刊楽譜の工場音楽についての記事でした。これはそのうち複写する予定ですが未見。 それ以外は、歌謡曲史や楽壇史に記述があったと思います。 あとは雑誌関係を漁るしかないという、いつもの展開(苦笑)。 たとえば昭和13年の「音楽研究」で、「ナチスの音楽理論と音楽政策」という記事があります。 あとは、戸之下さんが詳しかったような。
あまりにも書き込みがないと、鯖が移転しているのかと思ってしまうな。
677 :
名無し行進曲 :04/06/13 19:30 ID:LcF65F2c
hoshuage
678 :
名無し行進曲 :04/07/15 04:47 ID:9YbrUXSn
hshu
679 :
名無し行進曲 :04/08/25 23:06 ID:cgSuiRF6
hoshu
680 :
名無し行進曲 :04/08/31 22:00 ID:wKPJ93+1
本屋でさぁ、中川牧三という101歳のじーさんの対談本があって、 世界最高齢の指揮者!ってあったから見てみたのよ。 朝比奈隆の先輩だかで、朝比奈を中国に呼んだのは自分だ!って言ってるの。 それはどーでもいいんだけど、吹奏楽連盟を作ったのもこのじーさんなんだって。 「国民の意識を一つにしようと思って作ったのだけど、陸軍と海軍(の軍楽隊)の主導権争いが 激しくてねー」だって。 俺は吹連の歴史には詳しくねーから知らんが、有名なのか?
681 :
名無し行進曲 :04/09/27 20:35:19 ID:ncgGIATf
RAB青森放送:伊奈かっぺいの「旅の空上の空」(月)8:00 もう何週にも渡ってヂンタと「美しき天然」の話題が続いてる。 「美しき天然」については毎週別バージョンを放送。時々リスナー による書籍情報の提供もあるのでためになりますわ。楽隊の話は あんまりないけど。 洋楽受容史に関心があって受信環境にある方はご参考に。
で、そのラジオで面白かったのは、 昔は楽隊ん中で下手な楽員を揶揄する言葉として「ヂンタあがり」 って言ってたって話。今日で言うところの「あいつは水槽...」ry ってのと似てるなと苦ワラ。
683 :
98 :04/10/01 01:37:51 ID:8Kn0B3co
>681-682 うおおおお。 書籍情報きぼんぬ。 つか録音してたら(ry 「あいつはヂンタだ」みたいな蔑称があったとは言われてるんだけど、 ヂンタって言葉は徳川夢声→堀内敬三ラインで広まったっぽいんすよ。 堀内『ヂンタ以来』を参考資料に上げていたり、文意から堀内本を参照していると思われるもの以外で、 ヂンタのことに触れているものってほとんどみたことない。 「天然」だとサーカス関係にちょっとあるかな。 うー。何週くらいやって、番組の時間はどれくらいなんでしょう? RABに電話しようかな…。
ヂンタの語源についても話題になってました。 98さんの方が詳しいと思うけど。 1)ジンタの奏でる音楽のリズムがワルツ風に 「♪ジンタッター、♪ジンタッター」と聴こえる という説。 2)仁丹の広告を提げて演奏していたので、それが通称に なったと言う説。 どうなんでしょ?
徳川夢声の書いた「夢声のブラスバンド」という文章があるのだが… 買った方がいいのだどうか、わからん。
あ、そうそう。話題の中核は「サーカス」だったんですよ。 音楽の話は「美しき天然」にまつわる部分の方が大きいです。 ・サーカスの曲と思われているが、実は佐世保女学校の生徒の ために書かれた曲である。 ・日本最初のワルツであり、当時の日本人にはかなりハイカラ に聴こえていた。 ・そのため、宣伝的な効果が高く楽譜の出版とともに広く演奏 されるようになった。ヂンタはそこに着目し、客寄せに使用 するようになった。 ・国内だけではなく、朝鮮満州にまで伝播し、シベリア抑留の 邦人間では望郷の歌として歌われてた。 といった話が進行中です。 >うー。何週くらいやって、番組の時間はどれくらいなんでしょう? 今週からは月曜の20:00〜21:30です。別に音楽番組じゃなく 地元タレントのフリートーク番組ですので、本人が飽きたら この話題は終わりでしょう。もう、ひと月ぐらいこの話ばかり です。
1が通説。2も堀内が書いてたんだったと思う。 ヂンタっていう言葉そのものは、夢声が使ってるから、 映画の楽士にも使われてるですよ。天然だとサーカスのイメージが強いけど。 で、もっと映画の楽士の演奏とかの擬音は、 「ぶうか、ぶうか、どおん、どおん」のほうが一般的だったみたい。 後年になってから、市中音楽隊一般にヂンタという言葉を使ってる感じ。 夢声は、昔を振り返って「ヂンタ」という言葉を出してる。それが昭和の初めで、 それを読んだ堀内は、その時点ではジンタという言葉を知らなかったっぽい。 市中音楽隊/楽隊広告は明治の半ば過ぎにはあったし、最盛期は日清戦争頃らしいんだけど、 その頃ヂンタと呼んでたかどうかがいまいちわからん。 映画だと、田中純一郎が駒田巡業隊に「ブラスバンド」という表現を使っていて、 これが当時その表現を使っていたとすると、相当古い。 でも、これも後の時代の表現かもしれないんすよ。 引用っぽいんだけど、初出がわからない。 「天然」については田中穂積の伝記がありますね。まだ読んでないけど。 ヂンタ→ブラバンっていう、がさつでうるさいイメージの流れってのがあるようですね。
688 :
98 :04/10/01 03:41:16 ID:8Kn0B3co
>>687 はおれです
>徳川夢声の書いた「夢声のブラスバンド」という文章があるのだが…
>買った方がいいのだどうか、わからん。
おれが買います!
サーカス関係だと阿久根巌さんの本が何冊かあって、天然のことにも触れている。
佐世保の話は、けっこう詳しそうなパンフが地元で作られているはずです。
細川周平さんが引用してた。
689 :
名無し行進曲 :04/10/01 21:14:08 ID:Gu3MHvSj
あくまで一般論だが、特定のだれそれを指しての批判ではないことを前置きする。 年寄りの話ってのは、年とれば取るほどデカクなる。なんせ反論できる奴いないからね。 例 「いやぁ、俺っちも昔は悪だった。大陸ではクーニャン300個くらい膨らませたぞ。 三ヶ月間毎日3コ〜4コ。チンコ乾く暇無しで頑張ったよ」
? なんの話?
「聞き流す」か「非難」すべき話しに「反論」せねばと思うところがガキ。
694 :
98 :04/10/17 00:48:09 ID:T1jdbPYY
感謝感謝でございます。
先週やってた「Swing Girl's in L.A.」を見ていたら、アメリカでの試写会で 「お前ら全員補習の先生にお願いして、吹奏楽部に参加しろず!」というシーンの字幕が 「Your make-up teacher's been told you all have to join the brass band」 と出ていました。 まだガールズが楽器を持つ前のシーンです。 英語圏の人に「brass band」って表記しても問題無かったんじゃないの?
696 :
98 :04/12/06 13:17:54 ID:MB7ZzN2d
アメリカはたぶん「民間の楽隊」っていうくらいの意味だと思います。 イギリスほど純金管バンド化したわけでもなく、それがコンクールなどで制度化した わけでもない。端的な例はジャズのbrass bandですね。サックスはもちろんバンジョーが入っていたりする。 ただ、ゴールドマンなどはwind bandと言っているので、 アメリカでも(日本と同じ様な感じで)俗称として military band 編成を brass bandと呼んでいる場合がある、みたいなことじゃないかにゃ。
>>697 面白く読みましたけど。。。
うーん、今更感があるなぁ。
>「なめられる吹奏楽の物語」にケリをつけたいと願う人々の熱意
これがほんとに動機なのか知りたかったり。
>>698 田村や天野は分かりませんが、武満にそのような意識があったとは考えにくいですね。
少なくとも「吹奏楽」という認識ではなかったでしょうし。
あ、演奏者の側のことを言っているのかな。
あと、片山批判をするわけではありませんが、
>武満〜弦楽の響きを模倣しようと〜
>西村〜日本の雅楽、朝鮮半島の儒教音楽、同じく半島のシャーマン音楽、インドネシア音楽などをモデルに〜
>田村〜能楽囃子や長唄囃子の巧みな模倣を〜
>天野〜ビッグ・バンド・スタイルを参照しながらジャズっぽいハ一ドボイルドな新古典主義を〜
吹奏楽の独自性ってなんなんでしょうねぇ……
管弦楽の模倣から脱却したとしても、やはり何かの模倣でしかないのかしらん。
700げとずさ。
>>699 演奏側じゃぁないっしょ。明らかに。
>引用部分
言い回しも月並みだしね。コワモテに見せようという
努力が、かえって薄ら寒く感じてしまう。無用な背伸び?
元さん、情報ありがとうございます。(_ _) >>吹奏楽ほど深く愛された分野もない。 香ばしい電波を受信したようですね。 >>ヴァイオリンの代わりをクラリネットがやる、あの編成が定着する。 これは戦後、アメリカからシンフォニック・バンドの影響が来たとき以降ではないのかな? ちなみにこの「片山杜秀」とやらは一体何者なの?
702 :
98 :04/12/27 16:26:57 ID:3oZ4HBlW
前段は飛ばしすぎ感ありますねー。 字数の制約上しょうがないって気もしますが。 イチから書くわけにもいかないし。
ジャンピングチャンス!! .∧,,,∧ ◎ ポン!! (`・ω・´) /// ( ヽ_ァ (+□::) :=============: | なるほど | | ザ | | ワールド. | |______|
そして761番目・・・コソーリ
706 :
名無し@ローカルルール改正議論中 :05/01/09 22:54:56 ID:lcNrbH60
あげ
最下層758番目
709 :
名無し@ローカルルール改正議論中 :2005/04/08(金) 14:14:56 ID:MZ0qk6KW
age
710 :
98 :2005/04/08(金) 21:45:42 ID:2i51kkdo
あがったついでに
いわゆる植民地ブラス系がメインですが、よかったらドゾつ
4月27日(水)
タイトル:風圧の快楽を聴け! ブラス・ミュージック・アラウンド・ザ・ワールド
「ブラスの快楽 世界の管楽器CDガイド600」刊行記念
出演:関口義人(著者)×斉木小太郎(「ミュージック・マガジン」編集部)
開場:18時 開演:19時
入場料:1000円(ワン・ドリンク付き)
場所:円盤@高円寺
http://www.enban.org/map.html
この本は会場でも売るの?
712 :
98 :2005/04/15(金) 01:55:57 ID:kNu6igVu
たぶん冊数限定で売るんじゃないかなー、と。 音友の方角と印刷所の方角に向かって、お祈りしてみてください。
713 :
名無し@ローカルルール改正議論中 :2005/04/28(木) 14:43:20 ID:N2KDoFx5
715 :
某98 :2005/06/07(火) 04:39:04 ID:WSPxpypk
このスレでどれだけスレタイの本が語られたか過去ログ嫁(苦笑)。 進駐軍は読みましたよ。 水槽板だとあと二人は読んでいると予想するが。
716 :
名無し行進曲 :
2005/06/30(木) 22:44:42 ID:HwhRYLa0 落ちかけ浮上