唐沢俊一 ってば!?

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597「漫画の手帖」1996年40号より
●まあ、どうでもいいちゃどうでもいい話なんだけどさ、何か商業誌に「漫画の手帖」を
批判する文が載ったんだってさ。日本に唯一の空想科学小説雑誌に。それがどうも俺ら白
川夜舟舎が企画したページが原因らしいの。発行者の藤本さんも、そんなことがあった
なんてこの文読むまできっと知らなかったと思いますが、どうもすみませんでした(私信)。
俺らもまわりの人間も全然知らなくて、たまたま図書館で古い雑誌(去年の一一月号)を
読んでた友人が教えてくれたの。「この人どうしてこんなに威張ってるの?」という質問
と一緒に。さあねえ、俺にもサッパリわかんない。面倒臭くて調べてないんだけど、どう
やらその文を書いた奴、「漫画の手帖」39号で自分について4行ほど書かれたちょっと
した皮肉に怒り狂っちゃって、トンチンカンな事書いてるらしいんだ。この男、普段から
他人の褌で相撲をとったり、マイナー文化での流行を後追いして、さも自分はハジメから
やってましたって顔してる。何て言うか大味で薄い薄ういライターの一人なんだけど、ま
さか読まずに批判したなんて事はないよねえ、一応自称プロだもんねえ、まさかねえ。新
鮮みも何もないつまんない定義を打ち出すのが得意なこの男、怒りにまかせてヤボテンぶ
りを発揮してなきゃいいけど。奴が言うには、俺らが「怪奇マンガは怖がらせるために描
かれたものだから、怖がるべきで笑うべきではない」って書いたらしいんだけど、書いて
ねえよそんなバカな事。作者の意図なんて、それほど興味ないもん。ただ「怖がるべきか
笑うべきかは読者が決めるもので、ヘタにその方法を教えるような事をするより、作品を
生のまま見せる事のほうが大切じゃないか」というような事は38号で書いたけどね。奴
の作った森由岐子に関する本では、森氏の作品の真横に、笑わせるための書き込みがして
あり、その蛇足どころか蛇羽まで付いた強烈なヤボぶりは、そりゃ俺らにとってはお薦め
できないって。ほらほら、こうやってヤボについて語る行為自体が既にヤボでしょ、感染
すんだよヤボはさ。そういうことが言いたかったんだけどね。まあ、そんなことよりとに
かく悔しかったんだろうねえ。ごめんねえ。
598「漫画の手帖」1996年40号より:2007/09/11(火) 04:10:11 ID:5HJHDNY7
それから俺らの事を、『ねじ式』に出てくる「メメクラゲ」という言葉が、つげ義春が適
当に書いた「××クラゲ」の誤植であると知らずに論じてしまった評論家と並べてくれた
らしい。俺らがやりたいのは、「メメクラゲが××クラゲだと知りながら、メメクラゲを
論じる」事なんだけどね。当然、奴はこの評論家を蔑んでるワケだけど、それもどうかね。
だって、その評論行為って結構面白いじゃんね。奴のやってる、「マジメな意志で創作さ
れたちょっとおかしな作品を笑ったり小馬鹿にしたりする」というセンスは、今やヒネリ
が弱過ぎて、人にものを説く人間としてはズレてるんじゃないの。かつては確かにその程
度で高見に立てる時代があったけど、まだそんな十年以上前の気分じゃあねえ。モノを裏
返して喜んでいるレベルで「わかったか」と言われても、どうすりゃいいのか困るよなあ。
目を点にして「は?」とか言ってりゃいいのかな。もしかして、SFファンってまだそん
な感じなの?その辺の分かって無さが、奴が(一方的に)ライバル視しているM氏との大
きな差だと思う。でも俺らは奴の事を、●●●●●●●●●●のように「オタクの立ち腐
れ」だなんて言うつもりは無いんだ。「いつまでも少年のような心を持ち続ける人」とで
も呼ぶかな。言い換えりゃ「ガキオヤジ」ってとこだけど。こういう奴は必要だよ。せい
ぜい皆さん利用できるとこだけ頂くといいと思いますよ。知識と素材だけは持ってそうだ
もんね。こんなこと書かれてると知ったら、またトレードマークのヘンな帽子に隠された、
奴の充血しやすいトサカに血が上るといけませんね。お年寄りは大切にしなくちゃね。
599「漫画の手帖」1996年40号より:2007/09/11(火) 04:10:50 ID:5HJHDNY7
11年前のこんなのを見つけた :2007/09/11(火) 03:31:50
「同人誌まがいの三文誌」が「評論家きどりの三流ライター」に噛みつかれたという目糞
が鼻糞を笑ってたら耳糞に説教されたようなショボい話題ですみませんでした。でも、ち
ょっとでも楽しんでもらおうと思って、この件に関してクイズを出します。さて、このオ
トナゲのないライター、いったい誰でしょう?

【ヒント1】弟はマンガ家。妻はエロ劇画家です。弟とも組みますが、現在は妻と組み、
やけに文字の多いマンガを発表しているようです。
【ヒント2】「滑舌がよい」「声がでかい」「しゃべり始めると止まらない」という特性
を生かし、トークショーもやってるらしいです。
【ヒント3】頭がカラです。

※出典「漫画の手帖」40号(1996年8月20日発行)
 執筆=白河夜船舎
600「漫画の手帖」1996年40号より:2007/09/11(火) 04:11:20 ID:5HJHDNY7
ちなみに唐沢が激怒した元の文章は、「漫画の手帖」39号に載った、たったこれだけのもの。

(森由岐子についての記述の後)唐沢俊一による『森由岐子の世界』でも読めるが、
「大いなる蛇足以外の何物でもない」ので、あまりお勧めはしない。

↑「漫画の手帖」39号1995年8月20号より

これに唐沢はSFマガジンの自分のコラムで激怒して反応し、白河夜船舎が「漫画の手帖」
40号で169−170の再反論をした。どなたか1995年頃のSFマガジンを
お持ちのかた、唐沢の逆ギレコラム、アップしませんか?