TCBR〜テラカオスバトルロワイアル〜

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1名無しさん@お腹いっぱい。
ゲームアニメキャラ、ドラマやお笑い芸人邦楽歌手果ては他ロワや歴史からも参加しているロワイアルです。

キャラクターは登場した時点で参加。

詳しくは>>2以降に
2名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 00:57:11 ID:PB93qiix
【書き手と読み手の絶対ルール】
1.「リレーだけは最大限考慮!」
2.「リレーだけは最大限考慮!」
No welcome
5.「駄文としか感想の来ない駄文は勘弁」
  駄文でも贔屓しまくりでも、せめて笑えるくらいまで昇華しろ。

【参加キャラへの制限】
 漫画その他への制限は無し。
 復活?やれるならやれる。

 実在人物への、常識的制限は禁止 。
 幽霊はプラズマであり、又吉こそ唯一神であり、麻生には人形が居たり居なかったり。

【基本ルール】
 全員でバトロワをしてもらい、最後まで生き残った一人もしくは主催を倒した奴らが勝者となる。
 勝者のみ元の世界に帰ることができる。
 ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
 ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点から人間大砲に入れられMAP上にバラバラに配置される。
 プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームクリアー(主催勝利)となる。

 爆弾は首輪、もしくは腕輪なり足輪なりに付いている。
 禁止エリアに入ったり、下手に弄ると爆発するよ。爆発したら死ぬかもね。
3名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 00:58:08 ID:PB93qiix
【スタート時の持ち物】
 プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全てそのまま。
 もちろん、義手など体と一体化している武器、装置もそのまま。
 また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器も除かない)も持ち込みを許される。
 ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給され、「デイパック」にまとめられている。
 「地図」「コンパス」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「ランタン」「ランダムアイテム」

 「デイパック」→他の荷物を運ぶための小さいリュック。ちなみに四次元なので何でも入る。
 「地図」 → 禁止エリアを判別するための境界線と座標が記されている。 誰か適当なのヨロシク。
 「コンパス」 → 普通のコンパス。東西南北がわかる。
 「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。
 「水と食料」 → 量も種類もランダム。
 「名簿」→内容はランダム、名前のみ写真付き、名前のみ写真付きだが一部のみ。
 「時計」 → ランダム。時刻がわかると良いね。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。
 「ランタン系」 → 明るいから暗闇を照らすことができるよ。
 「ランダムアイテム」 → 何かのアイテムが入っている。内容はランダム。数もランダム。

【支給品】
 意思がある支給品:わたしはかまわん
 被った支給品:わたしはかまわん
 被る支給品(石仮面、パンティ)ベヘリット等でのオリキャラ化:私は一向に構わんッッ
 人間:キサマは中国武術を嘗めたッッッ

【放送】
 時間:もちろんランダム、5分でも10分でも30分でも、一時間でも二時間でも三時間でも、もちろんそれ以上でも。
 内容:禁止エリア、美しい国について、愚痴、死んだ人とか

【予約】
 キャラ名の他に、作品名も書いてくれ。
 さすがに、予約被りは勘弁な。
 キャラ被りもやめとこうか。
4名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 00:58:46 ID:PB93qiix
【作品について】
 ギャグもシリアスも織り成されて構成されるのがカオスです。
 感想をどんどん書こう!
 没作?ハチャメチャ展開?ああ上等だとも!

事の発端の前スレ
http://human5.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1165332988/
5名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 00:59:46 ID:PB93qiix
6名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 01:01:28 ID:PB93qiix
7名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 01:04:22 ID:gGGNulk5
>>1
乙!
やっぱりIDがないとね
8名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 01:06:50 ID:7lwn5L5g
向こうのスレで投下された作品こっちに転載したほうがよくない?
9名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 01:08:48 ID:gGGNulk5
かみなりさんのSSはもうまとめたから
マリオのSSだけ転載しておいて欲しい
10名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 01:10:23 ID:KoQGib4T
>>1乙!!

【現行のルール】
主催者は織田信長
舞台は日本全土(ミニチュアの日本ではない)
食料が、現在個人の家庭にあるもの以外は全て廃棄されたため、
全国民が食料を巡って殺し合いしてるという設定。



てゆうか、このルールだと一週間くらいで全員餓死じゃあ……w
11名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 01:11:17 ID:7lwn5L5g
おう、任せとけ
12こんな感じでいい?:2006/12/21(木) 01:12:57 ID:7lwn5L5g
52 名前: 頼れる仲間 ◆86DzQjyAzs [sage] 投稿日: 2006/12/21(木) 00:49:44
「マ〜ンマミ〜ア」
「ブローム」
「キタキタ」

「ハッハァァァ〜〜ッ!」
「ブロームッ!」
「キタキタッ!」

「ヒアウィゴ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
「ブロ〜〜〜〜ム!」
「キタキタキタキタキタキタ〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!」


57 名前: 頼れる仲間 ◆86DzQjyAzs [sage] 投稿日: 2006/12/21(木) 00:52:34
【大阪府 2日目:13時】

【マリオ@スーパーマリオシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]
1.マンマミーア
2.仲間を集めて主催者を倒す

【ブロック@ダイの大冒険】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]
1.ブローム
2.仲間を集めて主催者を倒す

【アドバーグ・エルドル(キタキタ親父)@魔法陣グルグル】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]
1.キタキタ踊りを日本中に広める
2.仲間を集めて主催者を倒す
13名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 01:19:54 ID:KoQGib4T
>>12乙!

あと、あっちでなんか感想言いそびれたので「innocent Kaminari」
かみなりさんツンデレ化も去ることながら、顔が怖いだけで殺された園長先生がかわいそすぎるとか
のび太の思考の2とか細かい突っ込みどころ多くて笑わせてもらいました。
タイトルの誤字にはワロタけどな。
14名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 01:20:08 ID:gGGNulk5
>>12
サンクス

さあ、書き手達よカオスな作品の投下を開始せよ
SSはほとんど俺がまとめてるがPCいじる時間が限られているんで
深夜の時間帯と午前からお昼ぐらいまでSSをまとめられる方がいたら
まとめの手伝いをしてほしい。
ちなみに今は携帯から。
15名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 01:22:14 ID:gGGNulk5
あぁ、あとかみなりさんのSSのタイトルの誤字も誰か修正頼みます。
うぃきのね。
16このネタはダメかもしれない ◆Ur3CIG4/Ao :2006/12/21(木) 02:04:44 ID:tk0kRbWJ
アケロワで鳴らした俺達負け犬部隊は、結構早めに殺されかさぶたで変態キャラ化されたが、
かさぶたスレを脱出し、TCBRに乱入した。
しかし、TCBRでくすぶっているような俺達じゃあない。
筋さえ通れば活躍次第でなんでもやってのける命知らず、
不可能を可能にし、汚 名 を 挽 回する、俺達、負け犬野郎かさぶたチーム!

俺は、リーダージャッキー・ブライアント。通称おっぱい星人。
シスコンとおっぱいおっぱい!!の名人。
俺のようなイケメンレーサーでなければ魑魅魍魎のヨゴレ役どものリーダーは務まらん。

アタシはエリ・カサモト。通称人食いオーガ。
自慢の爆弾娘っぷりに、フィオはみんなイチコロよ。
ハッタリかまして、留年高校生からイタリアンウンコまで、何でも転がしてみせるわ。

私は、麻宮アテナ、通称超能力アイドル。
チームのゴッド姉ちゃん。
バカップル撲殺は、二重人格と珍奇……もといキュートなコスチュームで、お手のもの!

よおお待ちどう。俺様こそ八角泰山。投票時に名前を間違えられた男。
死体役としてのポジションは天下一品!
六角さん?らんまの父?だから何。

橘右京。通称右京さん。
病死の天才だ。ゲームスタート直後でも自滅してみせらぁ。
でも性病だけは勘弁な。

俺達は、萌えキャラだらけの世の中にあえて挑戦する。
頼りになる神出鬼没の、負け犬野郎かさぶたチーム!
カオスを楽しみたいは、いつでも言ってくれ。

17このネタはダメかもしれない ◆Ur3CIG4/Ao :2006/12/21(木) 02:05:23 ID:tk0kRbWJ
【埼玉県 2日目:14時】

【ジャッキー・ブライアント@バーチャファイターシリーズ】
[状態]:健康なオッパイ星人
[装備]:なし
[道具]:エッチなほん(ドラクエ3のアレ)
[思考]
1.美人を見つけ次第おっぱいおっぱい!
2.サラを見つけ次第おっぱいおっぱい!
3.でも本当は、本来のクールなイケメンキャラに戻りたい


【エリ・カサモト@メタルスラッグシリーズ】
[状態]:頑丈な凶悪百合ッ子
[装備]:雷神剣
[道具]:なし
[思考]
1.フィオリーナ・ジェルミ以外全員抹殺
2.でも本当は百合ッ子じゃないんですよということを知らしめたい
3.ついでにメタスラシリーズと自分のPR

【麻宮アテナ@ザ・キングオブファイターズシリーズ】
[状態]:元気なスーパーアイドル☆
[装備]:マイクとフリフリステージ衣装
[道具]:自分のCDと写真集とDVD
[思考]
1.バカップルは皆殺しじゃあああああああああああ!
2.……というのは冗談で、愛と平和のために戦っていまーす☆
3.ちなみに私の声は、一時期あのさとう珠緒がやってたんですよ☆

【八角泰山@サムライスピリッツシリーズ】
[状態]:影が薄いが心身に異常なし
[装備]:でかい筆
[道具]:「八角泰山」と書かれた名札
[思考]
1.名前を正しく覚えてもらう
2.一言でもいいから喋る
3.ポリゴン版サムスピについて知ってもらいたい

【橘右京@サムライスピリッツシリーズ】
[状態]:泣きたくなるぐらい病弱
[装備]:マスク
[道具]:バファリン三日分
[思考]
1.病気に負けない
2.困っても血を吐かない
3.ポリゴン版サムスピについての記憶を全ての人間から抹消させる
18名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 02:18:36 ID:fO7A0eE9
>>16-17
かさぶたwwwwwwwwww汚名挽回wwwww
反則勝ちだな
19みかんのうた ◆hSC0shzGRU :2006/12/21(木) 02:55:27 ID:/fL6C5GF
日本全土に血の雨と雷鳴のような叫びが轟く中、
愛媛では、人間の傲慢さと愚かさに呆れ果てたみかん星人たちが、地球を滅ぼそうとしていた。


「ガウゥ……はらへった……」

「あーりーあーもー」

「ガウ、亞里亞、死ぬな。あきらめてどうする。……しかし腹減った」

国籍不明の野生児ガウと、フランス育ちの超お嬢様亞里亞、
カウボーイ日本人・北島進之助はお世辞にも知的とは言いがたい口調でそれぞれ空腹を訴える。


みかん星人100匹は彼らを見て確信した。

「うぇrtfghjl。:¥(訳:勝てる! あのアホ面三人になら勝てる!)」
「zxcvbんm、。・(訳:やっちゃいますか!)」
「あw5れt5ゆいおyhじl;・:(訳:よっしゃ! 最強必殺技『オレンジリンチ』で愚かな人間どもをぶっ潰すぞ!)」

こうしてみかん星人による人間大量殺戮は幕を開ける……。
20みかんのうた ◆hSC0shzGRU :2006/12/21(木) 02:56:04 ID:/fL6C5GF
が。

ひょい。

「wstrfぎlkj;(え? なになに! なんで!?)」

「わーい……おみかーん。いただきまーす」
亞里亞はみかん星人を捕獲するや否や、皮を剥ぎ始めた!

「ゆgfl:l::」;lkjhdxcvbんm、。!!」

そしてみかん星人を噛み砕く! みかん星人Aは死んでしまった!

「くすん……すっぱい……あーりーあーはーもーもーのーほーうーがーよーかーっーたーのー。
 すっーぱーいーみーかーんーはーきーらーいー」

気づけば、進之助とガウも亞里亞に倣ってみかん星人を食していた。

「ありがとう大地。ありがとう太陽。命をありがとう。いただきます」
男らしく頭から齧る進之助。

「ガウ! みかんうまい! みかんうまい! ガウすききらいしない!」
グッチャグッチャと豪快に食い散らかすガウ。


こうして、100人の屈強なみかん星人部隊は3分で全滅した……。
みかん星人の歴史はここで幕を閉じることになる。

「ガウー! うまかった! でもまだ食い足りない!」
「あーりーあー、あまーいおかしがたべたーい!!」
「よし! もっともっとうまいもの探しにいくぞ! ガウ、亞里亞、ついてこい!」
「はう!」
「はーいー」

恐るべし! 野生児とお嬢様とカウボーイ!


大量殺戮サーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
もうしませんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
21みかんのうた ◆hSC0shzGRU :2006/12/21(木) 02:57:34 ID:/fL6C5GF
【愛媛県 2日目:13時】

【ガウ@ファイナルファンタジー6】
[状態]:健康
[装備]:無
[道具]:無
[思考]
1.はらへった
2.めし食いたい

【亞里亞@シスタープリンセス】
[状態]:健康
[装備]:ゴスロリ服
[道具]:傘
[思考]
1.あまいおかしを食べたい
2.兄やに会いたい

【北島進之助@ドラマギャルサー】
[状態]:健康
[装備]:カウボーイハット
[道具]:縄
[思考]
1.うまいものを食べる
2.ガウと亞里亞を守る
3.悪い奴は許さない


【みかん星人×100@ウゴウゴルーガ 死亡確認】

22名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 03:11:43 ID:fO7A0eE9
>>21
ミカン星人百匹wwwwwwwwwwww
新記録おめ
23 ◆CUG3z3uZ1o :2006/12/21(木) 03:13:39 ID:cFpkboCV
いーちゃん@戯言シリーズ
哀川潤@戯言シリーズ
西東天@戯言シリーズ
岸田洋一@鎖
フグ田サザエ@サザエさん
磯野カツオ@サザエさん
ククリ@魔方陣グルグル
予約します
24名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 03:26:40 ID:WE563RAe
>>19-21を読むときのBGMはこれに決まりだな

http://www.youtube.com/watch?v=JcR2IYkT8MI&eurl=
2515:00 ◆nIVjTCGijY :2006/12/21(木) 05:46:47 ID:WJYWQiOY
「……あれ何なんですか」
 基地の外に出たジャックとエルルゥ。二人の目には信じられないものが移っていた。
 巨大な二足歩行ロボットである。
「僕にもわからない。が、今重要なのはあれの正体が何なのかよりも、あれが僕たちに危害を加えるかどうか、だ」
「見てください、あれ!」
 エルルゥが指差す方向――ロボットの胸の部分がゆっくり開いてゆく。
(おそらくあれはコックピットのハッチだ。と言うことは中に人が乗っているのか?)
 ハッチが開き中から小さな人影が飛び出した。
「女……の子……?」
 コックピットから現れたのは意外なことに少女だった。
「どうしてあんな物に女の子が……」


「うーーんいいお天気〜〜」
 デスティニーのコックピットから降り立ったアイシアは空を見上げ言った。
 ここはどこだろう? とあたりを見回す。
 広大な敷地だ。見たところ何かの軍事施設だろうか。
 しかし人の気配は全く無い、自分の周囲にはデスティニーと乗り捨てられた軍用車両。
「お腹すいた……」
 デイパックの食料は昨日のうちに食べてしまった。
「これだけじゃ全っ然足りないよ……あそこの建物になら何かあるかなあ」
 数十メートル向こうに大きな建物があった。まずはそこにとアイシアは歩を進めた。

「こっちに来るぞ! 隠れろ!」
 ジャック達は入り口付近の物陰に隠れる。

「あれ? 今あそこに人がいたような……」
 いぶかしむアイシア。自分以外に人がいるのかも。
「すみませ〜ん〜、誰かそこにいますかぁ〜」
 手を振りながら建物の入り口に駆け寄る。とその時だった。

「おっと動くな。いいか、手を上げゆっくりとこちらを振り向け」
 物陰から聞こえる男の声。
「ひっ……」
 こめかみに突きつけられる硬い感触。
「ジャックさん!!」
「エルルゥは黙ってろ。さあ振り向け5秒以内にだ。3、2、1――」
「はっはいっ、今すぐ振り向きます! だから撃たないで〜っ」
「よーしいい子だ」
 ジャックは振り向いた少女を眺める。
 彼女は北欧系の顔立ちでアッシュブロンドの髪と赤い瞳を持ち、服装はハ○ー・ポッターにでも出てきそうな黒いマントを身に纏っていた。
「ジャックさん乱暴はやめて!」
 銃を見たことがないエルルゥはジャックの手に握られた物が何であるかはわからなかった。
 だがジャックの雰囲気と少女の怯えた表情でそれが人を殺傷可能な武器であることは理解していた。
「エルルゥ。この子を連れて食堂へ行くぞ」

26 ◆nIVjTCGijY :2006/12/21(木) 05:48:34 ID:WJYWQiOY
「なるほど『願いを叶える魔法の桜』が君の目的か」

 食堂ではジャックのアイシアに対する尋問が行われていた。
「そうなんですよぉ、それでお腹が空いたからここに来たら……」
 テーブルを挟んで椅子に座っているアイシアはこれまでのいきさつを語った。芳乃さくらのフリーダムガンダムを撃墜したことは伏せてだが。
 ジャックは念のためアイシアを椅子に縛り付けることを提案したが、エルルゥの猛抗議によって却下された。ついでに銃も取り上げられた。
「魔法などとはにわかには信じられない話だが……先ほど君の『魔法』とやらを見たからには信じないわけにはいかないな」
 アイシアは「自分は魔法使いだ」と言った。ケーキを魔法で出すと言ったので試しにやらせてみたら確かに何も無い空間からケーキ状の物体が現れたのである。
「もっとも、アレをケーキだと言ったら世界中のケーキ職人に申し訳ない」
 ジャックはテーブルの上に置かれた物体に目をやる。極彩色に彩られたおぞましい物体だ。
「もっと練習すればちゃんとだせますよーだっ」
 頬を膨らますアイシア。ころころ変わる表情が愛らしい。
「まあいい、とりあえず食事にしよう。エルルゥ、何か食べる物は見つかったか?」
 ジャックは厨房にいるエルルゥに声をかける。
「うーん……私には見慣れないものが多すぎてよくわからないです」
「そうか、僕も探そう」
「あっわたしも探しま〜す」


「うわぁ〜これすっごくおいしいです…これ何なんですか?」
 目の前の食事に目を丸くするエルルゥ。
「何って…ただのレトルトのカレーだが」
 厨房の中を探しまわったが、結局食べられそうなものはボ○カレーとサ○ウのごはんぐらいしかめぼしい物は見つからなかった。
 当然ながらアイシアが魔法で生み出した名状しがたき物はゴミ箱に捨てておいた。
 アイシアは「捨てるのもったいないですよ〜」と抗議したがジャックが「ならお前が食べろ」と言ったら黙ってしまった。
「エルルゥはカレーを食べたことは無いんですか?」
「これ『かれえ』って言うんですね、私こんなの初めてです!」
「へえ……そういえばエルルゥ? ずっと気になってたんですけど……」
「何かしら」
「その耳と尻尾は飾りなの?」
「へっ?」
 エルルゥの耳と尾はふさふさの毛に覆われていてまるで本物のようだった。
「これコスプレですか? ほらこの尻尾なんて良くできていますよね。ほらふさふさで……」
 アイシアはエルルゥの尾をぎゅっと掴む。
「ひゃん!?」
 尾を掴まれたエルルゥは素っ頓狂な声を出す。
「ふさふさで――この硬い感触は骨…? えーっもしかして本物ーッ!?」
「ふにゃにゃにゃにゃぁ〜〜」
 完全に力が抜けテーブルの上に崩れ落ちるエルルゥ。
(ジャックジャック! これ本物じゃないですかぁ〜)
(そうだな)
(そうだなって……今まで気にならなかったんですか! っえ――!?)
 アイシアが振り向くとそこには憤怒の形相のエルルゥが立っていた。
「ア・イ・シ・ア〜〜〜〜〜〜〜!!」
「ご、ごめんなさ〜〜〜〜〜〜い!!」
(アイシア、君の尊い犠牲は無駄にしない)

 結局エルルゥの耳と尾について言及することはやめておくことになった。

27 ◆nIVjTCGijY :2006/12/21(木) 05:49:40 ID:WJYWQiOY
 少し遅めの昼食を終えた三人は今後について話し合うことに。
「君たちに支給された道具を見たいのだが……いいだろうか?」
「私は別に構いませんよ」
「わたしもいいですよ、ってもう二人は知ってますよね」
「ああ、あの巨大な二足歩行ロボットだな」
「正確な名前はZGMF-X42Sデスティニーガンダムって言うらしいです」
「“運命”の名を冠するロボットか……」
「ジャックは何が支給されたんですか?」
「僕のはこれだ」
 テーブルの上に出された拳銃――USPコンパクト
「これ本物ですよねえ……そういえばジャックの仕事は警察か何かですか?」
「まあそんなところだ」
「うわあカッコ良い! わたしにこれを向けた時の身のこなしなんてまるでプロの動きだったもん! すごいなあジャックは」
「でエルルゥは何の道具を支給されたんだ?」
「私ですか? そういえばまだ中身を見てませんでした」
 そういってエルルゥはディパックの中を漁る。
 地図、コンパス、筆記用具、時計……ここまではアイシアやジャックと変わらない。
 そして――

「これ……は……あ゛ーーーーーーーーーッ!!!」
 突然エルルゥが大声を上げた。

「――っ! どうしたエルルゥ!」
「これお面…ですよね」
「ああ、紙でできたおもちゃの仮面だな」
「これはハクオロさんの……」
「「は?」」
 ジャックとアイシア二人の声がハモる。
 二人は感じていた。エルルゥの様子が明らかにおかしいことに。
「萌えーーーーっ! 超萌えーーーッ!!! はあぁぁぁあああ〜〜〜!!」
「エ、エルルゥ!?」
「ハぁッハクオロさんの……仮面だよ……ジャックさん……その仮面かぶってください……」
 エルルゥの只ならぬ気配にたじろいだジャックは言われるままに仮面をかぶる。
「すっごい……」
「これでいいのか?」
「どきどきする……」
「ジャック〜エルルゥがおかしいよ」
「私を見て…私を見て…私を見て……ハァハァ……お願いエルルゥと言って…ハァハァ…ハァハァ…ハクオロさん……」
 完全に上気し潤んだ目でジャックを見つめハクオロの名を呼び続けるエルルゥ。
「エ…エルルゥ」
 それが最後のいちじくの葉。
「ハクオロさーん! は、はーっ、ハアアーッ!! ハアーッ!!」
 そしてエルルゥは嬌声を発し絶頂に達する。

「まずいエルルゥが壊れたっ! アイシア!」
「はっはい!」
「何でもいい! 魔法で食べ物をだすんだ!」
「わっ…わかった……えい!」
 念じたアイシアの手の平に再び虹色の名状しがたき物(パン)が現れる。
「貸せ!」
 ジャックは虹色に輝く物体(パン)をエルルゥの口にねじ込む。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」
 エルルゥの顔が赤から青、青からオレンジと虹色に変化していく。
 そして――エルルゥの身体はゆっくりと床に崩れ落ちた。

「すまないエルルゥ……だがエルルゥをここまでさせるハクオロとは何者なんだ……?」
28 ◆nIVjTCGijY :2006/12/21(木) 05:50:28 ID:WJYWQiOY
【神奈川県横須賀基地内の食堂 2日目 15:00】
【ジャック・バウアー@24】
〔状態〕戦慄
〔装備〕USPコンパクト
〔道具〕支給品一式
〔思考〕しっかりしろエルルゥ!

【アイシア@D.C.S.S.】
〔状態〕戦慄
〔装備〕デスティニーガンダム(機体は基地の広場)
〔道具〕支給品一式
〔思考〕エ、エルルゥが〜

【エルルゥ@うたわれるもの】
〔状態〕絶頂のち気絶
〔装備〕なし
〔道具〕支給品一式 紙製ハクオロ仮面
〔思考〕ハクオロさーん! は、はーっ、ハアアーッ!! ハアーッ!!
29名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 07:21:43 ID:sM5EyPwj
さすがジャック
人の扱いが上手いな!
30男子よりハト:2006/12/21(木) 11:37:55 ID:/fL6C5GF

ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!
ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!
ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!

「わはははははははははwwwwwww道明寺家の破壊力は世界一いいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!」
道明寺司が楽しそうに銃のトリガーを引き続ける。目が心なしか逝っちゃってるがいつものことだ。
隣にいた庶民代表・牧野つくしは顔を真っ青にしてそれを止めようとするがそれぐらいで道明寺が止めるわけもない。
「ちょっと道明寺!!何無害の人殺してるのよ!」
「いいか!牧野!俺は未来の日本を背負って立つ人間なんだ!
 花沢と他二名が死に、F4が俺しか残っていない今、俺がやらずに誰がやる!」
「あんたが誤爆して殺したんでしょうが!」
「世界の道明寺家の男がちいせーこと気にしてられるか!」
「ちっちゃくない!」
一応、F4の花沢と他二名が死んだときは、道明寺は五分ぐらい泣いていた。
……が、すぐに立ち直りズガン活動を再開した。
誤解なきよう言っておくと、道明寺はショックのあまり狂ってしまったわけではない。これが普通なのだ。
「いいか、牧野!この『道明寺家宝刀ズガン銃』(DHZG)の開発には日本の国家予算の4割がかかってるんだよ!
 だから、こんなところで負けるわけにはいかねえんだよ!つーか、宝刀なのに銃ってなんなんだよ!どっちなんだよ!」
金の無駄遣いである。
「あんた、助け合おうとか悪の親玉をぶっ潰そうとかって気はないの!」
「だから、俺が新世界の神になるんだよ!」
どこかで聞いたようなセリフである。
「ああ、もうあんたには付き合いきれない!」
「牧野!!どこ行くんだよ!!便所か!!」
「違う!あたしがいない間に頭冷やしてなさいよ!」
ずかずかと大股で去っていくつくしを、道明寺は止めることも出来ず、イライラだけが募っていく。
31男子よりハト:2006/12/21(木) 11:38:41 ID:/fL6C5GF
「ちっ…なんだよ。牧野のヤツ…」
道明寺は天をみやる。と、そこに…。
ぶりっ。ぽとっ。
鳩の糞が道明寺にジャストミート!!
「うわあああああああああああああ!!!!!!!!なんだあ!?この鳩ども」
さすがの道明寺も糞をされたのはショックなようである。
いや、ショックどころかプライドの高い彼にとっては最大の屈辱である。
だが、それを知ってか知らずか子鳩が無邪気なまるい瞳で道明寺を見つめて言う。
「ブッコロス!ブッコロス!」
「あ?このクソ鳩ガキ。ブッコロスだ?やってみろよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ズガン!
子鳩はバラバラになった!
「けっ。何がブッコロスだよwwww口ほどにもね…」
そして。
「はとビーーーーーーーム!!」
隣にいた母鳩の口から怒りの鳩ビームが飛び出した!
それを浴びた道明寺と『道明寺家宝刀ズガン銃』(DHZG)は亀田の闘志のように無駄に燃え上がる!
「ウボアー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
32男子よりハト:2006/12/21(木) 11:39:15 ID:/fL6C5GF
「何!今の爆発!…まさか、また道明寺が何かやらかしたんじゃ…」
道明寺をひっぱたいてやろうと憤慨するつくしが見たものは、パンチパーマがさらに酷くなった、真っ黒焦げの道明寺の死体だった。
「ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwww道明寺wwwwwwwwwwww」
最初はマネキンかダミー人形かと思ったが、間違いない。道明寺だ。
つくしの体から力が抜ける。
「…あたしがあの時、道明寺の頭ぶん殴ってればこんなことにならなかったのに…」
道明寺の遺体の横に何かがいることに気がつく。
涙で視界がゆがむ中、それをよく見てみると、母鳩が子鳩の亡骸を抱きしめて泣いていた…。
「……」
つくしはじっとそれを見つめることしか出来なかった。

【東京・六本木ヒルズ最上階 2日目 14:44】

【牧野つくし@花より男子】
〔状態〕パニック
〔装備〕英徳学園のブレザー(ミニスカ)
〔道具〕三千円、テレホンカード
〔思考〕?

【ハトのヨメ@ハトのおよめさん】
〔状態〕悲嘆にくれている
〔装備〕豆鉄砲
〔道具〕特売品の豆2袋
〔思考〕?

【道明寺司、ブッコちゃん、花沢ルイ 他数名    死亡確認】

※『道明寺家宝刀ズガン銃』(DHZG)は消滅しました
33男ってバカねホホホ ◆zXnPCl55JQ :2006/12/21(木) 12:04:45 ID:/526z+9M
没ネタの予感!


歌舞伎町のラブホテルの最高級ルームのベッドの上で二人の女が札束を数えている。
床には全裸の男が三人。みっともない格好で絶命していた。
「ねえ相馬さん」
「何よ石原さん」
「男ってバカねホホホ」
「そうねウフフ」
一人は熟女。一人は女子中学生。
ここでは詳しく書けないような方法で男を殺害するとんでもないおサセがやってきた。

【石原真○子@おサセ】
〔状態〕健康
〔装備〕ヒモパン
〔道具〕暴露本
〔思考〕いい男を食う

【相馬光子@漫画版バトルロワイアル】
〔状態〕悲嘆にくれている
〔装備〕豆鉄砲
〔道具〕特売品の豆2袋
〔思考〕?

【植○教授 田代ま○し 森本レ○ 死亡】
34男ってバカねホホホ ◆zXnPCl55JQ :2006/12/21(木) 12:05:53 ID:/526z+9M
>>33
修正


【相馬光子@漫画版バトルロワイアル】
〔状態〕健康
〔装備〕Tバックにルーズソックス
〔道具〕札束
〔思考〕奪う側に回る
35第一次スーパー隠しボス大戦 ◆86jbQTms.U :2006/12/21(木) 13:47:59 ID:VE0BxReO
三重県伊勢湾に存在するとある陸地、答志島。
そこでは世にも不毛な争いが行われていた。


ドゴォ!! ズガァメキィ!!
メメタァ!!
ドグチァッ!!
ズドドドドドドドド!!
キュオオオオオ……バァ――――ンッ!!
ヒュルルルルルルル……。
カッ! ドォォォォン!!


擬音で表すならこれが限界である。
あまりに酷い破壊の有様から、住民は既に全員島を脱出しており、もはや無人島と化している。
そんな島の海岸で、未だに限界突破している怪物どもが殺しあっていた。
36第一次スーパー隠しボス大戦 ◆86jbQTms.U :2006/12/21(木) 13:48:38 ID:VE0BxReO
全身を金色に染めたモンスターが、胸から巨大な光球を発射する。
それは、天使のような外見の、とても美しい女性に直撃する。
もはや何かで例えるのも馬鹿らしい程の爆発が起こった。
人間がこれを受けたならば、恐らく即死どころの話ではなかっただろう。
しかし、女性は悠然と爆炎の中から姿を現し、あまつさえ笑みを浮かべて、十字架型の衝撃波を放った。
金色の怪物は、それを真正面から食らい、軽く十メートルは吹き飛んだ。
大きな音を立てて、海に一本の水柱が上がる。それは一瞬だけで、すぐに海へ還っていった。
そして、大海から再び怪物が現れる。女性はそれを待っていたと言わんばかりに、再度十字衝撃波を飛ばす。
と、そこへ。横からいきなりぶっ飛ばされて来た巨大な獣が障害物となり、金の怪物への攻撃を遮ってしまう。
衝撃を身に受けた巨獣は、女性の方を睨み、その怒りを露骨に顕した。
先ほどまで巨獣とやり合っていたゴーレムのような物体が、女性と巨獣に向き直る。
何も考えていない金色の怪物も、その狂乱に突撃してきた。
「ああ、」
満たされていく。
「素晴らしい……」
己が強すぎるが故の飢えが、満たされていく。
「素晴らしすぎる―――!」
女性もまた、狂乱をあっさり肯と認める。
そこに降り注ぐ、惑星寄生生物の火雨と、
息も絶え絶えに、逃げ場を求める老人と、
冷や汗を流し、必死に無機物を装う像が、
やはり、狂乱を、より色濃く演出する。

そして。
不毛な争いが再開され、形容しがたい轟音が鳴り響いた。
この調子では、バトルロワイアルが終わるまで延々と殺し合っていることだろう。
37第一次スーパー隠しボス大戦 ◆86jbQTms.U :2006/12/21(木) 13:50:05 ID:VE0BxReO
【三重県答志島 三日目 20:00頃】

【全てを超えし者@FF10】
[状態]:残りHP 8703991/10000000
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:本能のままに暴れまくる

【デア・リヒター@FF10インター】
[状態]:第一形態 残りHP 159308/3000000
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:視界に入る全ての物を破壊する

【ヤズマット@@FF12】
[状態]:残りHP 38557469/50112254
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:周囲にいる者を全員殺す
38第一次スーパー隠しボス大戦 ◆86jbQTms.U :2006/12/21(木) 13:50:43 ID:VE0BxReO
【トレマ@FF10-2】
[状態]:残りHP 130742/999990
[装備]:リバースドール
[道具]:リバースドール×14
[思考]:何とかこの場から逃げたい

【ラヴォス@クロノ・トリガー】
[状態]:モード「魔王」 残りHP 97/6666
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:不明

【イセリア・クイーン@SO3】
[状態]:残りHP 6593061/10000000
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:この戦いを存分に楽しむ

【キングのぞう@マザー3】
[状態]:残りHP 93899132/100000000
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:……な、何コレ……
39 ◆86jbQTms.U :2006/12/21(木) 13:52:33 ID:VE0BxReO
訂正。
×【三重県答志島 三日目 20:00頃】
○【三重県答志島 二日目 20:00頃】
40名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 14:38:47 ID:Tl4e61bd
ちょwwwwww三重wwwwwwww
41名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 14:51:31 ID:lP7XUnDJ
リバースドールwww
15個あってもすぐ消費しそうだwww
42名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 15:42:17 ID:BjHGli5c
ちょwwwwwwラヴォス死にかけwwwwwwww
43名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 15:45:39 ID:j+bQk2UH
ちょっと聞くけど、>>33もまとめた方がいいの?
これは載せるのに抵抗があるんだが……
44名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 15:55:01 ID:Tl4e61bd
潔癖症だなwwwwwww
気になるならエロスとか注意書きすればいい
45名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 17:26:36 ID:Qji6p9tw
「庶民にしては中々いい家に住んでいるわね」
フランドール・スカーレットの襲撃から逃れたルイズと雷電は骨川家の居候となっていた。
「どうぞゆっくりしてください」
スネ夫の父は二人を暖かく受け入れた。
「そういえばスネちゃま遅いザマスね」
スネ夫の母は既に死んでしまった息子の身を案じていた。(二人とも放送を聞いていない)
「危ない!」
突然、雷電はルイズを外に投げ飛ばした。
「ちょっ、何を…」

ズカーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!

骨川家は一瞬で木っ端微塵になり、底が見えないほどの穴ができていた。
ルイズは突然のできごとに混乱しながらも、この現象を起こしたスキンヘッドの男を見た。
「チッ…まだ一匹残っていやがったか」
この現象を起こした張本人ナッパは生き残りのルイズを睨みつけた。
「よくも!」
ルイズは魔法を唱えた、するとナッパを中心にして爆発が起こった。

ドカア!

「やったか!」
「ふう…おどかしやがって」
「ば、化け物!」
ナッパは不敵な笑みを浮かべつつ右手に気を溜めた。
「くらえ!デラックス!!……」
ところが恐怖に驚くルイズの顔を見てナッパはなぜか母の面影を思い出していた。
「カアチャン…」
ルイズは攻撃の手を止めたナッパを不思議に思って警戒しつつもに近づいた。
「なんで…」
「特別にてめえを守ってやる、べ、別にカアチャンのことを思い出したわけじゃないからな!!」
(こいつ…できる!!)
46名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 17:33:42 ID:Qji6p9tw
【東京都 骨川家跡地 2日目:15時】

【ナッパ@ドラゴンボール】
[状態]:ツンデレ
[装備]:なし
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:ルイズを守る

【ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:新たなツンデレに驚愕

【雷電(メタルギアソリッド2)死亡確認】
【スネ夫の父(ドラえもん) 死亡確認】
【スネ夫の母(ドラえもん) 死亡確認】
47名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 17:37:07 ID:Qji6p9tw
↑作品名は新たなツンデレで
48THE 四人集 ◆R6I0KhfR3Q :2006/12/21(木) 18:05:36 ID:anIVoU0p
色とりどりの魔法使い達が、サンシャイン60の34階から辺りを眺めていた。

「お兄さん、どう思う?」
「これはまた……僕らも変な所に迷い込んだものだねぇ」
「暴れまわってるわね、皆」
「大丈夫だ、ビアンカさんだけは俺が守る」

王女・タバサは意見を求め、
賢者・セージは汎用な言葉を呟き、
王妃・ビアンカは妙に冷静で、
赤魔道士・ギルダーは自己完結していた。

しかし何故こうなったのだろうか。正直全く判らない。
正直帰りたい。だって何かおかしいもん、ここ。

「でもさ、あのオダノブナガとやらの指図には乗りたくないよね」
「うん、言うとおりだと思う」
「だが自衛は必要だろう。そうは思わないか?」
「同感だわ。例えば……こんな風に?」

ビアンカの言葉を合図に一斉に後ろを振り返った。
見れば背後にいたのは女。見たことがある、恐らくアリーナ2だ。
と思ったが……何かが違う。纏っている雰囲気が本物のそれではない。
まさかまた偽者を生み出したのだろうか。懲りない奴だ。
そうこうしている内に女が向かってきた。4人はひらりと突撃をかわす。
するとアリーナ2もどきは窓ガラスに頭を打ち付けた。チャンスだ、仕方がない。

「イオナズン」
「ベギラゴン」
「メラゾーマ」
「ブリザガ」

4種の最大級魔法がぶつかり合い、
サンシャイン60の一部の壁ごとアリーナ2もどきは吹っ飛んでいった。
ついでに野比玉子も巻き込まれたっぽい。
49THE 四人集 ◆R6I0KhfR3Q :2006/12/21(木) 18:06:58 ID:anIVoU0p
「やりすぎたか?」
「あれでいいのよ」

あの後4人は下界に降りる為にエレベーターへの搭乗をしていた。
積もる話もあろう、降りていくその中で会話をする。

「あれはアリーナ2じゃないと思うんだけど、どうかな?」
「そうね。わたしもあの人があんなに弱いとは思えないわ」
「私もそれを今考えていたところよ。ギルダーは?」
「同意だ」

そうこうしている内に到着したようだ。
エレベーターを降りてすぐにビルの外へと出る。
あたりは少しだけ地獄絵図だった。
だがまぁいい。4人揃えばきっと余裕だ。

「じゃあ、行こうか。死なないように頑張らないとねぇ」
「お前が仕切るなお前が」

進みだす4人。
まぁ、大丈夫だろう。


【東京都 サンシャインビル近く 2日目:17時】

【タバサ@FFDQバトルロワイアル3rd】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:生き残る

【セージ@FFDQバトルロワイアル3rd】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:生き残る

【ビアンカ@FFDQバトルロワイアル3rd】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:生き残る

【ギルダー@FFDQバトルロワイアル3rd】
[状態]:ツンデレ
[装備]:なし
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:ビアンカさん命


【アリーナ86 死亡確認】
【野比玉子 死亡確認】
50風来のズガン:2006/12/21(木) 21:26:49 ID:DTMtEA16
 ズ ガ ン 
「これがバト(ry」
作った死体にに一蔑もくれず、殺戮者は道を往く。
歩みの先に待っているのは侍と怪獣。
バトルロワイアルというものを思い知らせるために。
「どこへ行くんだ?」
声がした。物言わぬ筈の死体から。
音がした。廃墟となった街の跡から。
「 モ ン ス タ ー ハ ウ ス だ ! 」
「な!何ィィィ!?」
空から次々と舞い降りる異形の怪物達。
どこからともなく現れる剣、盾、壺、その他もろもろ。
「危なかった……。マジでヤバかったぜ。復活の草を大量に持っていて本当に良かった……。
そして、ヤレヤレ……。オレのターンだ。
モンスターハウスの巻物を読ませてもらった」
「な、何だとォォォォ!?」
現れた怪物は人間に敵意を向ける。
そう、風来人である人間に。
「構うものか!皆殺しにしてくれるッ!!」
叫び、ショットガンを構えながら男は走る。
斧を持った巨大な化け物に狙いを定め……。
 ズ ガ ン 
男の体は爆発に包まれた。
「大型地雷だ。足元には気を付けな」
男は消しとんだ。風来人でもない、旅仲間でもない敵対者。
爆風で消えるのは必然だ。
消えゆく意識の中、男は見た。怪物達の目に、彼に対する敵意が無いことを。
それらは全てもう一人の男に向けられていた。
三度笠に青と白の縞模様のマントを羽織った年若い容貌の男に。
「安心しな。罠やモンスターに殺された所でスタート地点に戻されるだけだ。
と、言ったところで聞いちゃあいないか。
罠師の腕輪が役に立ったな。
さて、あとはコイツらをカタすだけだな」
男は構える。
青白く輝く、三枚の刃が突き出た最強の秘剣を。
黒い鋼の露出した、赤い螺旋模様の装飾をされた最硬の盾を。
そして、次のターン。始まりの地、野比家で人知れず首輪の爆発音が鳴った。
【北海道 二日目:19時】
【シレン@風来のシレンシリーズ】
[状態]:LV99 HP999/999 力99/99 満腹度199/200
[装備]:秘剣カブラステギ+99、ラセン風魔の盾+99(それぞれ追加効果不明)、罠師の腕輪
[道具]:荷物一式(所持品、支給品不明)
[思考]:モンスターハウスを片付ける。
[備考]:最強状態でダンジョン探索中、バネの罠で飛ばされてきました。
【ルーファウス 死亡確認】

51名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 21:35:11 ID:gGGNulk5
ギルダーの自己完結にワロタ
52名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/21(木) 21:36:36 ID:a2MOsn2l
ギルダーって誰だっけ
53闘志、炎に燃ゆる ◆k3MmMIhYDk :2006/12/22(金) 01:53:08 ID:fY/x5Rb/
きたっ!!きやがった!!
これはいつものあれだ!!

全力学園の生徒職員1006名中、唯一生き残った男−−不屈闘志。
彼は全力学園を壊滅に追いやった、緑色の怪獣に追われていた。

「これが逆境だっ!!」
なんとか野球部部室に逃げ込んだ不屈はドアや窓をロッカーでふさぎ、デイパックの中身を確認してする。

「支給品は…これか…」
うなだれる不屈。
「ここまでか…」
ひょっとしたらいい武器がでてくるかも、と期待した自分が馬鹿だった。これでは逆境どころの話ではない。

「覚悟はできたかい?」
ドアを破り、ロッカーを押し退けた怪獣が姿を現す。
「流石の僕も少し疲れたけど、ようやく諦めてくれたみたいで嬉しいよ」
「…ああ、さっさと殺せよ」
不屈の顔を眺めた怪獣は、嬉々とした表情で近づく。
「まったく、僕から逃げられるわけなんてないのにさ。悪い子だなぁ」
怪獣は、不屈の手に握られた電子辞書に目を留める。
「ふぅん…それが君の支給品?ハズレだったね。同情するよ」
「同情…?」
不屈の表情が変わる。

「そうさ。みたところそれは、ジャ○ネットの国語辞典に英中独蘭仏辞書、さらには格言ことわざ辞典に加え家庭の医学や冠婚葬祭時に役立つ本の内容が収録してあるようだけど」
「…通販マニアか?」
不屈のツッコミも聞かず、怪獣は話を続ける。
「なるほど、確かに家庭に一台は欲しいものだよ。だけど、こんな状況じゃ言葉の意味を調べてもね…まぁ家庭の医学は使えるだろうけd」
「そんな事はない!」
54闘志、炎に燃ゆる ◆gqx1mtI1jg :2006/12/22(金) 01:55:58 ID:fY/x5Rb/
怪獣は突如叫ぶ不屈に驚き、彼の顔を見つめる。
「そんな事はない!!俺が逆境に立った時、数々の言葉が支え、奮い立たせてきた!!言葉は力だ!!」
「でも殺される覚悟はできたんでs」
「覚悟だと?そんなものはハナからしてない!!」
不屈は立ち上がり、怪獣を睨み付ける。
「さっき言ったj」
「それはそれ!!」
さらに声を上げて叫ぶ
「これはこれ!!」

怪獣は不屈の迫力に気圧つつも言い返す。
「じゃ、じゃあこの状況をひっくり返す言葉なんてあるのかい?」
「あるとも…これだ!!」
素早く辞書を操作し、怪獣に見せた。

『死中に活あり(格言』

同時に空いた手でライン引きを叩きつけ、床に転がるボールを拾う。
「げはっ!ごほっごほっ!!」
大きく咳をし身をよじる怪獣。どうやら中身を大量に吸ったようだ。今なら逃げれるが、不屈は部室から出ようとしない。

「お前は多くの命を奪った…許さん!」
左手に握るボールを見つめ、集中する。
「男の魂充電完了!!喰らえぇぇっ、男球!!」
白球が不屈の左腕から放たれる。
「そんなものじゃ僕hうわぁぁぁぁぁ!!」
怯む怪獣。それもそのはず、白球が突如唸りを上げたのだ。
そのまま怪獣の首輪に直撃するも、怪獣そのものには大きなダメージはないようだ。が−−
…ゥン…ィウン…ィウンティウン…
怪獣の首輪から妙な音がする。
「これは…」
怪獣は青ざめる。大きな衝撃、そして男球の気合い。この二つが首輪の誤作動を起こしたのだ。

またも辞書を素早く操作し怪獣に突き付ける不屈。

『俺が正義だ(張五飛』
『あの世で詫び続けろ(ストレイボウ』
『これがバトルロイヤルというものだ(ルーファウス』
「−−ッ!!」

ティウンティウンティウン

怪獣の首が吹き飛ぶ。
「桑原さん…サカキバラ先生…みんな…仇はとったぞ…」


デイパックに救急箱と詰めれるだけのボールを詰め、不屈は全力学園をあとにした。
「織田信長…お前の考えは認めんぞ。俺が変えて見せる!!」


【東京のどこか 二日目 20:00】
【不屈闘志@全力ナイン】
[状態]:健康
[装備]:ユニフォーム、スパイク
[道具]:支給品一式、ボール×80、多機能電子辞書、救急箱
[思考]1:信長の思考を「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」にする

【カニベース@キン肉マン】
[状態]:死亡
55名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/22(金) 01:57:46 ID:yjf/I/bu
ストレスが溜まってるんです。
本当は溜まってないと思ってたけど、イライラするので
これはストレスだと思いました。
56名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/22(金) 02:13:48 ID:bSaRFIMj
NG申請します!
カニベースのキャラクターが原作とまるで違います!
これではまるでg
57名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/22(金) 02:32:00 ID:EtrmcJDj
かにベースにだってそんな気分の時もあるさ。
それでも嫌なら、実は偽者だったとか、復活して心機一転とか、何でもアリさ!
58名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/22(金) 04:31:02 ID:TnSRnox5
というかカオスロワでNGなんて空気読めないぞ。
NGは某鼠を使うとか、リアルにヤバい作品だけだろう。
59 ◆gqx1mtI1jg :2006/12/22(金) 05:25:59 ID:fY/x5Rb/
うんにゃ、NGは一向に構わんですよ。
逆境ナインを読んだ勢いで書いたものですし、カオスの中にもルールありですから。
60名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/22(金) 07:07:12 ID:WKp6HLrz
あきのみや様を出したりしたらNGですか?
61名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/22(金) 08:55:55 ID:HpkzLm59
あまり危険な橋は渡らない方がいいんじゃないか?
62名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/22(金) 11:58:20 ID:bSaRFIMj
本気にとられるとは思わなかった
63名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/22(金) 14:57:03 ID:CJfFrI4k
ネタにマジレス(ry という更に高度なネタだったと思いたい。
64名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/22(金) 22:35:18 ID:hpiHuZdG
wikiにアンケートコーナーを設置してみました。
項目は随時追加していく予定です。
65マーダー誕生 ◆6/WWxs9O1s :2006/12/22(金) 23:44:01 ID:T3izgS59
「そんな、野原くんが亡くなったなんて……」
野原ひろしの上司、課長は、第一回放送を聞いた後しばらく呆然としていた。
放送中、確かに読み上げられた彼の部下の名前。沖縄に出張中のはずの彼は、
もうこの世にはいなかった。
課長は、オフィスの椅子にがっくりと腰を落とす。
この殺し合いが始まってからも、彼は律儀に会社に出勤していた。それが、
会社員としての自分の責務と信じたからだ。しかし、こんな状況下では商談の
ひとつもまとまるはずがなく、そして
「私は結局、大事な部下一人も守れずに……
まさか彼が、家族を遺して逝くなんて……」
野原の妻も、息子も、課長の顔なじみだった。あれほど家族思いだった野原だ。
どれだけ無念だっただろうか。
「……行かなくてはな。上司として、彼の家に」
せめて、会社を代表してお悔やみの挨拶に行かなければ。それが、自分に出来る
唯一のつぐない。
課長は、この狂ったゲームを心底恨みながらオフィスを出て、階段をおり始めた。
四段、降りた時だった。
「ん? 何の音だ? 」
石が転がるような音? それも、上から……
「な、何だ一体!? 」
階段の上から、大量のクルミが転がってきた。ごろごろごろと、耳障りな音が狭い
階段室に響く。課長はあわてて階段を駆け下りようとする。それが、命取りとなった。
彼の足元を狙ったかのように飛んできた、ひときわ大きなクルミ。課長はそれの上に靴を
乗せてしまった。足が滑り、課長の体は宙に舞った。
課長は、長い階段を転がり落ちた。そして、踊り場に頭を打ち付けた。
激痛は一瞬。すぐに意識が霧散し始めた。ろくに会社に人もいない今では、助けも望めなかった。
(の……はら……くん。私も……ここまでの、ようだな。
すぐに、そっちに行くから……そしたら、また、一杯やろうや……もう、仕事のことなんか、
考えなくていいんだから、さ……でも、せめて最後に、君のご家族に……あの、楽しい家族に……
会いたかったな……)

君を守れなくて、ごめん。
君の家族を守れなくて、ごめん。
こんな、うだつのあがらない上司で、ごめん。
だから、次に飲むときは……僕に、おごらせるんだぞ?
66マーダー誕生 ◆6/WWxs9O1s :2006/12/22(金) 23:44:57 ID:T3izgS59



「あなたに恨みはないのでぃす。でも、死んでもらわなくてはならないのでぃす」
階段の上から、もう動かなくなった男の死体を見下ろしながら、シマリスは悪びれる様子も
なく言った。
自分たち、動物をも巻き込んではじめられたバトルロワイアル。
力の弱い、小動物である自分にも、守りたい誰かがいた。
「ぼのぼのちゃん、アライグマちゃん、プレーリードックちゃんに、お姉ちゃん。
きっとみんな、人殺しなんかできるわけないのでぃす。だから、シマリスが……やるのでぃす。
ぼのぼのちゃんたちを守るためには、これしかないのでぃす」
自分に言い聞かせるように、シマリスはつぶやいた。
もう、ぼのぼのと一緒に遊ぶことはない。
もう、アライグマと喧嘩をすることはない。
自分には、そんな資格などもうない。
だけど、それでも守りたい彼らだったから。
「……ごめんね。ぼのぼのちゃん、アライグマちゃん」


【埼玉県 二日目 15:00】
【シマリス@ぼのぼの】
[状態]:健康
[装備]:クルミ五千個
[道具]:支給品一式
[思考]
1:友人達を守る為に、友人を殺すかもしれない人間達を殺す

【課長@クレヨンしんちゃん  死亡確認】

67中島の復讐 ◆zBb7I.eTeM :2006/12/22(金) 23:56:29 ID:4PFFEfjy
あの戦いで瀕死の重傷を負った先生は、這い蹲ってでも自らの学校に向かった。
そこに生徒が居るかもしれないと、そう考えたからだ。
「待ってろよ……皆…」
だが、そんな先生に眼鏡を掛けた少年は近づいていく。
「やれやれ、折角先生能力を解放してやったと言うのにこの有様ですか」
「中島、か…」
言い訳をする気も無い。
負けたのは事実。それに負けて悔いの無い立派な先生だった。
「所詮貴方は脇役。磯野を殺すには役不足のようですね」
磯野を、殺す?
「待て、君達はあんなに仲が良かった。何故そんな事を」
その質問は愚問とばかりに中島は鼻で笑う。
「それでも先生ですか?僕の磯野を見る目はあんなにも殺意で満ち溢れていたというのに」
私には、分からなかった。
何故中島が磯野をこんなにも恨むのか。
そんな様子を察してか、中島は続ける。
「僕が4歳の時、飼っていた猫が居たんですよ」
猫?
「とても可愛かった・・・他には何も要らないくらいに」
中島は続ける。
「ある日、猫が死んでいたんです…頭を何かで潰されたような形で」
「何故それが磯野なんだ?」
「その日、帰って来た磯野に聞いたんです。猫の死について何か知らないかと。そうしたら…」
「…どうなったんだ?」
「…突き飛ばされました。そして奴は慌てて家の中に…ああ、こいつが殺したんだなと幼児の時の僕でも分かりましたよ」
さて、と中島は続ける。
「お喋りが過ぎましたね。死んで下さい。」
そう言って金属バットを数回先生の頭に振り下ろす。
先生能力も、生命力も無くなった先生にそれを避ける術は無く。
その少し後、先生は生命活動を停止した。
先生の血を拭き取り、バッグに仕舞いながら呟く。
「磯野、数年来のこの怨みは…その身で受けて貰うぞ」







だが、中島は知らない。
あの時の磯野は漏らしそうだったからトイレに駆け込む為に慌てていた事に。




そして、サザエが転んでうっかり踏み潰した事に。

【東京都郊外 8:00】
【中島@サザエさん】
[状態]:健康
[装備]:金属バット
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:磯野を殺す。
【先生@サザエさん 死亡確認】
68名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 00:23:34 ID:1fkovJPZ
サザエー!お前は昔から猫殺しだったのかw
69名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 00:31:10 ID:atY60qZ7
先生が一人死んでしまった……
70名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 00:55:44 ID:AUQS6VId
先生能力ってw
71ムダヅモ無き改革:2006/12/23(土) 08:46:39 ID:XHtD2r5L
ブッシュ(ムダヅモ無き改革)VSブッシュ(実在)VS小泉(実在)VS小泉(ムダヅモ無き改革)

「ポン!」

「ポン!」

「ポン!」

「パトリオットツモ!」

ブッシュ(改革)がツモアガリする。親は小泉(実在)だ。
「どうしたジュン(両方)。手も足も出ないじゃないか。違う世界のジュンと二人同時に仕返しができるとは、
 アベだかノブナガだか知らないが、イキな計らいをしてくれたよ」
「まったくだな、違う世界の私よ。ジュン(改革)、今度は負けんぞ。合衆国は常にトップであると言うことを教えてやる」

「……」
「……」

【小泉家 10:00】
【ブッシュ@実在】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:麻雀で勝つ。

【ブッシュ@ムダヅモ無き改革】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:ジュン(小泉のこと)を麻雀で倒す

【小泉純一郎@実在】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:……

【小泉ジュンイチロー@ムダヅモ無き改革】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:ブッシュの増長を打ち砕く
72残酷な運命 ◆h8sFAV3kjo :2006/12/23(土) 09:14:25 ID:wR1GSpXR
日本が殺し合いの舞台になってから二日目。
俺はこんな馬鹿げたことに興味はない。
今は早く自分の家に帰りたくて必死に走っている。
途中で出会った人間達はどいつもこいつも俺を見ては捕まえようとしてきやがる。
そんなに俺が珍しいか?
俺はただ家に帰りたいだけなんだよ。
だから頼む。
もう俺に構わないでくれ。


だが神は俺に残酷な運命を与えた。


ブロロロロロロ……グシャ!

「ん?猫かなんか轢いちまったか?」

ブロロロロロロ……


道路を走っていた俺は通りがかったバイクに轢かれペシャンコになっちまった。
人間って生き物はいつでも自分勝手だ。
奴等は無意味に森の木を伐採し、水を汚し、空気を汚し、地球を汚す。
その中で俺達みたいな犠牲者がいることも少しは考えて欲しい。

みんな、自然は大切に。
動物達も大切に。


【秋田県 道路 2日目:16時】
【ダンテ@デビルメイクライ】
[状態]:バイクに乗っている。胸に大穴(自然治癒中)
[装備]:エボニー&アイボリー(銃)@デビルメイクライ
[道具]:支給品一式
[思考]
1:国会議事堂に行き、このゲームを止める。


【シーマン@シーマン2 死亡確認】
73夜闇のうまい棒 ◆JOZPgKw3u. :2006/12/23(土) 13:23:20 ID:62evzRzG


――――ようこそ。我が名も無き庵へ。


人のカタチをした闇は少女に言った。




突然暴走したエルルゥ。
ジャックはレインボーパン(アイシア謹製)を食べさせることで鎮圧に成功し、その後気絶したエルルゥを担いで医務室に運んできたのだった。
当のエルルゥ本人はは現在ベッドで静かな寝息を立てている。
ときおり『ハクオロさ〜ん』と寝言を発していた。
「こんな危ないものはこうだ」
ジャックは仮面をくしゃくしゃに丸めごみ箱に投げ込む。
「そうだアイシア」
「なんですか?」
「すまないが食堂に置き去りにしてきた荷物を持ってきてくれないか?」
「はあい、わかりました〜」
とてとてと小走りで医務室を出て行くアイシア。
「……僕も少し休むか」

「えっと……荷物は……あったあった」
食堂に放置されたままの三人分の荷物。
重かったらどうしようかと悩んだが荷物は意外と軽かった。
荷物を抱え食堂を出て行こうとするアイシア。
「え――――?」
その視線の片隅に奇妙な人影が映っていた。
夜色よりもさらに昏い闇色の外套を纏った丸眼鏡の青年が、こちらを向いて座っている。
青年の姿をした闇は――うまい棒を食べていた。
「少し、話をしないかね?<小さき魔術師>」
「あ――――」
その瞬間世界が無限の闇に覆われた。

74夜闇のうまい棒 ◆JOZPgKw3u. :2006/12/23(土) 13:24:55 ID:62evzRzG
「――――ようこそ。我が名も無き庵へ」


唇をつり上げた闇はくつくつと嗤っている。
片手に持った食べかけのうまい棒はサラミ味と称されていた。
「……誰ですか?」
「<夜闇の魔王><名付けられし暗黒><全ての善と悪の肯定者>――神野陰之」
闇はアイシアにそう答えた。
「それで陰之はわたしに何かご用ですか?」
「君がそう望んだからだ。かつて、一人の魔術師が桜を植えた」
「!?」
「そしてその桜は『枯れない桜』と呼ばれ花びらを散らすことなく人々の願いを集め、それを叶え続けてきた」
うまい棒を食べ終えた神野は深い闇の中に手を伸ばし二本目のうまい棒――チーズ味を取り出す。
「そう、君が望むあるべき桜の姿。だがその桜は無残にも枯れてしまった」
なぜこの男はそのことを知っている?いや、それよりもなぜうまい棒?
<夜闇の魔王>などと大層な名を名乗っているが片手のうまい棒がその威厳を台無しにしていた。

「うまい棒は――うまいからだ」

「はい?」
突然訳の解らないことを言い出す神野。
「私がなぜうまい棒を持っているか?君はその答えを願った。私はその問いに答えたまでだ」
二本目のうまい棒を食べ終えた神野は三本目のココア味を取り出す。
なぜココア味!?
サラミ、チーズときたら次はめんたいだろ、普通に考えて……
アイシアはそう思ったがすぐにその思考を止めた。
なぜココア味なのかなんて考えたら神野はまた訳の解らない答えを言うに違いない。
「魔法の桜の復活。それが君の望みかね?」
良かった。ココア味の答えじゃない。
「ならばもっと願うがいい、誰よりも強い願いを持ち続ければ私もそれに応じよう」
神野は三本目のうまい棒を食べ終える。
「そろそろ時間だアイシア。また会おう」
神野は闇の中に溶け込むようにして消えた。消える直前彼の声があたりに木霊した。
『それは私からの餞別だ。取っておきたまえ』



「……なんだったんだろうあの人」
気がつくと闇が晴れていた。アイシアは荷物を抱えたまま食堂にひとりで立ち尽くしていた。
食堂の床には神野が残したうまい棒コーンポタージュ味が十本残されている。
「とりあえずもらっておこっと」
釈然としないままうまい棒を拾い集めたアイシアは医務室に戻っていった。

【神奈川県横須賀基地:食堂 2日目 15:40】
【アイシア@D.C.S.S】
〔状態〕健康
〔装備〕うまい棒コーンポタージュ味×10
〔道具〕三人分のデイパック
〔思考〕
1:桜の木の復活
2:あの人何者?
3:とりあえず医務室へ戻ろう

【神野陰之@Missing】
〔状態〕不明
〔装備〕うまい棒×987
〔道具〕不明
〔思考〕
1:うまい棒うめぇwwwwwwwwwww
75名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 13:44:04 ID:AUQS6VId
ちょwwwうまい棒wwwww
シリアス台無しだよwwww

ところでエルルゥとジャックの状態表が抜けてるんだが
76名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 15:54:58 ID:hiOOL3u2
今外出中なので携帯からの書き込み

食堂での神野とアイシアの会話だったんでエルルゥとジャックの状態は省いたんだ。
家に帰ったら二人の状態追加するよ。
77クルミ使った殺害方法なんて考えつかねえよ:2006/12/23(土) 15:58:27 ID:O7zBMffb
磯野フネは、ようやく涙を拭き終えた。
「お父さん……あなたのことですから、きっと立派に戦って死んでいったんでしょうね」

第一回放送により、夫である波平の死を知ってから早くも半日。
サザエとカツオも帰ってこない。
なんかワカメも死んだようだが、あいつはうざかったからどうでもいい。

夫を殺した者を探し出して、仇を取ろうかとも思った。
あるいは、自分もさっさと夫の後を追おうかとも考えた。
しかし、そんなことをしてもあの人は喜ぶまい。そう、思い直した。
それよりも、今の自分にしないといけないことは……

「ご飯を作っておきましょうかね。サザエたちが帰ってきてもいいように」

夫が、命を賭してでも守ろうとした、この家と家族を自分が守るんだ。
どこかで戦っているであろう家族達の、帰る場所として。

「掃除もしておかなくっちゃ。ああ、その前にお茶でも沸かしましょうかね」

殺し合いになど参加せず、ただ今までどおりの日常を守ること。
そうすれば、あの日々がまた戻ってくるかもしれないから。

「そうだ、お茶うけには梅干があったんだったわ」
家事を済ませる前に、そのくらいはいいだろう。
フネは梅干の壷を開けて、ひときわ大きな梅干を一つさらに乗せた。
そして、沸かしたばかりのお茶を啜りながら、梅干を口に……

「!!」

これは梅干ではない。硬い。しかし、慌ててしまったのが運の尽きだった。
その大きくて硬い塊は年老いたフネの口の中を滑り、のどへと転がり込んだ。
年老いたフネには、それを吐き出すほどの力はもう残っていなかった。
のどが塞がれ、空気を吸えなくなる。もがいてももがいてもどうにもできない。
(サザエ、カツオ、マスオさん、タマ。ごめんね、お母さんはここまでみたいです。
ああ、タラちゃんもいたんだったわ。でも、ウザイからいいか……)
せめてもの救いは、彼女の最期の場所が夫との思い出の詰まった家だったことだろうか。


磯野家から出てきたシマリスを待っていたのは、鎧に身を包んだ金髪の少女だった。
「あなたは、それでいいのですか? 」
少女はシマリスに問う。シマリスは答えない。
「あなたが何のためにそのようなことをするのか、おおよそはわかります。
今はそのことの是非は問いませんが、しかし、それではあなたはこの戦いで一体何を得るのでしょう」
「答える必要などないのでぃす。わたしは、わたしのするべきことをするだけでぃす」
シマリスは少女を見上げて答える。
「うまくは言えませんが、それではあなたはいつかきっと後悔することになる」
「そんなもの、もうとっくに済ましたのでぃす」
少女の言葉に、ついに一度もまともに答えることはなく。
二度目の人格破壊を引き起こした小動物は、彼女に背を向けて歩き始めた。
78クルミ使った殺害方法なんて考えつかねえよ:2006/12/23(土) 15:59:06 ID:O7zBMffb


「あなたはもともと、マスコットのような存在だったはず。
昔は、愚鈍な友人にツッコミを入れることすら無かったというのに。
それが、なぜ……」

なぜそんな、ちがうものになってしまったのですか。


【東京都世田谷区 二日目 21:00】
【シマリス@ぼのぼの】
[状態]:健康
[装備]:クルミ五千個
[道具]:支給品一式
[思考]
1:関東周辺で、弱そうな人間を探して殺す
基本方針:友人達を守る為に、友人を殺すかもしれない人間達を殺す

【セイバー@Fate/stay night】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:支給品一式
[思考]
1:知り合いを探す
基本方針:殺し合いに乗る気は無いが、攻撃されれば反撃する

【磯野フネ@サザエさん 死亡確認】
79名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 16:00:40 ID:4WBV3Abj
シマリスが順調に殺害数稼いでるwwww
80名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 16:31:29 ID:O7zBMffb
書き忘れたけ
※シマリス・セイバーは磯野家周辺の放射性物質により被爆している可能性があります
81名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 16:42:28 ID:3Y94JJjG
被爆して巨大化したシマリス想像して吹いたwwww
82プロジェクトXmas 〜配達者達〜:2006/12/23(土) 17:44:51 ID:UoRepcOp
みなさん、12月もそろそろ終わりですね。
しかしまだ、12月最大の行事は残っています。
子供たちがこれ以上なく待ち望み、毒男達がこれ以上なく嫌うイベント。
そう、クリスマスのことです。
毎年毎年、キリスト教なんざ蚊帳の外の日本で当たり前のように開かれる大イベントですね。
しかし、今年のクリスマスは危ういようです。
その理由を説明するため、少し街の景色を見てみましょう。
東京都渋谷区渋谷駅駅前、忠犬ハチ公がなお佇むこの場所は、普段は駅を出入りする人や待ち合わせをする人に満ちています。
それがどうでしょう、今は閑古鳥が鳴きそうなほど閑散としています。
人っ子一人見当たらない、というわけではありませんが、
地面に突っ伏したまま動かなかったり、壁にもたれかかったまま動かなかったり、
上半身だけだったり、首だけだったり、顔の面だけだったり、
まあとにかくみんな死んでいます。
ハチ公も口回りに返り血を受けていて、なんだか地獄の番犬みたいです。
メリーだとか、ハッピーだとか、そんなことを言える雰囲気ではまずありません。
さてこれはなぜかと言うと、昨日可決されたある法案によるものなのです。
その名はバトルロワイアル法。
少子高齢化対策のため安倍総理が提唱し、国会で可決即執行となったもので、国民全員に殺し合わせるというものです。
きっと、政治家達は日本のあまりの借金の多さに辟易して頭のネジがすっ飛んだのでしょう。
ちなみに今は何故か織田信長が主催しています。
この法のために、推定1500万人(2006年一二月二十三日十七時四十二分現在)がすでにこの世を去ったと思われ、日本は未曾有の大パニックに陥っています。
そんな中でクリスマスイベントが行われるわけもなく、子供もカップルも一生懸命に殺し合い、ツリーも電飾もなぎ倒されなぎ払われ、
毒男達は狂喜乱舞で各所にクリスマス中止のお知らせと書いた看板を各地に植え付けています。

 だ が し か し !

例え世間がクリスマスを忘れようとも、決してクリスマスを諦めない男達がいた…………



「集まったのはこれだけかぁ!」
羊毛のようなふかふかたっぷりの白髭と震わせながら、サンタクロース村村長が声を荒げた。
「今の日本の子供は、困窮し絶望に満ちている! それを助けるため、希望を与えるためにに招集をかけたのに、五人しかいないとはどういうことだ!!」
そんなこと言われてもなあ、と五人のサンタたちは困惑を浮かべる。皆一様に赤い服と帽子を着、白い髭を生やし、そして小太りだった。
うち一人が発言した。
「今この国じゃ殺し合いのまっただ中じゃないっすか……俺達サンタといえども大抵は子供の希望より自分の命っすよ」
「ふんっ!」
気に食わなそうに鼻を鳴らし、村長は五人のサンタをじろりと見渡した。そして大きく息を吸い
「ならばお前達は、命を捨てうってでも子供に尽くす覚悟はあるということだな!」
村長の怒鳴り声に、五人のサンタは顔を引き締める。
しかし萎縮したわけではない。皆使命感を瞳に宿し、言われるまでもなく覚悟を決めていた。
彼等はサンタ・オブ・サンタだった。
「よろしい」
静かにそう言うと、村長は上を見上げた。つられて、五人のサンタも首を上げる。
空の天辺に、大きな星が輝いていた。
五本のスジを周りに流し、どの星より自己主張をしていた。
まるでベツレヘムの星のように――

「袋を持て! ソリに乗れ! 今より『プロジェクトXmas』を決行する!」
村長の言葉に各自それぞれの袋を肩に下げ、それぞれのソリに乗る。トナカイの一頭が赤鼻を震わせて猛り鳴り、それが合図だったかのように六台のソリが発進した。
ただ子供に希望を運ぶためだけの、聖なる戦いの始まりだった。



【北海道択捉島 二日目 20:00】
【サンタクロース村村長・サンタA〜E@フィンランド】
[状態]:健康
[装備]:ソリ
[道具]:プレゼント
[思考]1:日本全国の子供達にプレゼントひいては希望を与える
83涼宮ハルヒの出荷:2006/12/23(土) 17:52:03 ID:CIUal1c3
三重県の商店街に一人の商人がやって来た。
その商人の手には道具袋、否、
それは 袋と言うには
あまりにも大きすぎた
大きく 分厚く 重く
そして 大雑把すぎた
それは 正に 人間だった
商人トルネコは袋の中でロープでぐるぐる巻きにされた『品物』を見る。
(もう一つの『品物』は賞味期限切れだったから燃やしてしまったが、
この『品物』は何としても売らなければ、
こっちは生活がかかってるんだ。
お腹を空かせたネネとポポロが待ってるんだ)
すべてはこのバトルロワイアルのせいで狂ってしまったのだ。
84涼宮ハルヒの出荷:2006/12/23(土) 18:02:09 ID:CIUal1c3
その影響で商品の流通がストップし、
トルネコは商品を仕入れることができなかった。
持っていたラリホーの杖で眠らせて、
それを『品物』とする。
(別に人殺しをしているわけじゃない、いいじゃないか)

商人は家族のために、商売を成功させなければ、
と決意を固めて商店街へと歩きだした。
85涼宮ハルヒの出荷:2006/12/23(土) 18:03:36 ID:CIUal1c3
【トルネコ@トルネコの大冒険】

[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:涼宮ハルヒ、くさったパン、巨大なパン×7ラリホーの杖(5)
[思考]:何としても商店街での商売を成功させて、家族の元に帰る

【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】

[状態]:睡眠
[装備]:なし
[道具]:不明
[思考]:不明

【野比玉子(ドラえもん)死亡確認】
86脱獄:2006/12/23(土) 18:06:20 ID:4WBV3Abj
「まったく、どうして僕がこんなところにいれられなくちゃいけないんだ」
牢屋の中でそう呟いたのはアルス。
伝説の勇者から本屋の店主という驚異の転職をした少年だ。
現在は、未成年に官能小説を売った罪で拘留されている。

「まあまあ、落ち着いてお兄さん。生きてればそのうちいいことあるよ。」
そして横にいる、クリクリ頭の幼児は野原しんのすけ。
未成年なのに官能小説を買った罪(幼児変態罪)で同じく拘留されている。
子供とは思えない落ち着きっぷりで、ついさっきまでは眠っていたほどだ。

「すまないな、坊や。僕のせいでこんなことに巻き込んでしまって」
「ん〜、オラは平気だよ」

しんのすけの言葉に少し安心する。
(それにしても……)
アルスは考える。
(何とかしてここから脱出しないと…)
他の仲間達は主催者を倒すために頑張っているはずだ。
自分も、いつまでもこんなところにいるわけにはいかない。
今思えば、店が摘発を受けたのも主催者の陰謀だったのかもしれない。
そうだ、そうとしか考えられない。
そう考えれば官能小説に全く理解を示さなかった警察官の対応にも納得がいく。
とすると、今頃他の仲間達も主催者に何らかの攻撃を仕掛けられているかもしれない。
くそ、早く脱出しないと!
87名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 18:07:01 ID:4WBV3Abj
「…さん……お兄さんってば!」
はっとするアルス。気がつくと、しんのすけがアルスに呼びかけていた。

「ど、どうかしたのか?」
「んもう、ちゃんと人の話は聞きなさいって幼稚園の先生に教えてもらわなかったの?」
幼稚園というのが何なのかは分からなかったが、とりあえずアルスは謝っておく事にした。
「ああ、ごめん。それで、何の用?」
「だから〜、早くここから出ようよって言ったの!ほら、そこに穴があるでしょ?」
見ると、いつの間にか床に大きな穴が開いていた。
「こんな穴いつの間に…?」
「これだよ。オラのシキューヒン、『ディグダ』っていうんだって。」
しんのすけの足元ではソーセージのような謎の物体が、地面から半分体を出していた。
アルスは一瞬、下半分はどうなっているのか、と疑問に思ったがそれは後回しにしておくことにした。

「そうか、じゃあこの穴は外まで繋がっているのか」
「うん。だから、見つからないうちに早く逃げようよ」
そういうとしんのすけは穴に飛び込んだ。
アルスも慌てて後を追う。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「はあっはあっ、何とか逃げれたみたいだな」
数十分後、拘置所から数キロ離れた廃ビルの中でアルスが呟いた。
あの穴は拘置所の裏まで続いていた。
運悪く警備員に見つかってしまい、しばらく追い回されたが、なんとかまいてこの廃ビルに逃げ込んだのだ。
88名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 18:07:21 ID:CIUal1c3
↑【三重県・商店街 二日目19:00】 を追加で
89脱獄:2006/12/23(土) 18:07:49 ID:4WBV3Abj
「お兄さん足速かったね」
ずっとアルスに抱えられていたしんのすけはまったく疲れていない。
「それで、お兄さんはこれからどこにいくの?」
「三重県の商店街に僕の仲間達がいるはずだ。まずは彼らと合流したい」
「ほーほー、じゃあオラは春日部に帰んなくちゃいけないからここでさよならだね。バイバイ」
「あ、ちょっと…」
止める間もなくしんのすけは、ボールから出したドードーに乗って駆け出した。
しんのすけの姿はあっというまに見えなくなった。
「まずい、早く追いかけないと」
いくらポケモンを持っているとはいっても、五歳の子供を一人でほおって置くわけには行かない。
アルスはしんのすけの後を追って走り出した。


【千葉県 二日目 16:00】

【アルス@FFDQバトルロワイアル3rd】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:官能小説99冊
[思考]:1.しんのすけを追いかける
    2.三重県に行って仲間と合流する

【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康(放送中眠っていたため、ひろしの死はしらない)
[装備]:なし
[道具]:ポケモン6匹(ディグダ・ドードー・残り4匹不明)
[思考]:1.春日部に行って家族を捜す

90名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 18:17:15 ID:QrBmnw3y
>>85
声が変わった後の玉子は普通に若若しいんだぜ!
91名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 18:19:02 ID:M/QHR4hq
投下ラッシュかよwwどれから感想つけたらいいかわかんねえwww
とりあえずお前ら全員GJだ。
92名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 18:20:31 ID:GueMvVzl
>(もう一つの『品物』は賞味期限切れだったから燃やしてしまったが、

こらこらwwww
93名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 18:41:07 ID:3Y94JJjG
なんか唐突に投下ラッシュだな
とりあえず燃やされた玉子とアルスの所持品にワロタwwwww
94ネコ≠死亡フラグ ◆CUG3z3uZ1o :2006/12/23(土) 19:08:11 ID:61LxNWdk
殺し合いが始まって二日目になる。
これまでの一日をどうしていたかと言うと、なんて事はない。
寝ていたのだ、無駄な一日だったのだ。
「老人を減らすために殺し合いか、これじゃ老人どころか子供も死ぬんじゃないかなぁ」
そんな事を考えながら、ぼく、いーちゃんはまだ家でゴロゴロしていた。
「それにしても生産を中止したら、あっという間に全員餓死じゃないか。戯言だけどね」
どこか他人事のように呟くぼく。
「ま、実際他人事なんだけど……」
自慢じゃないが、ぼくには普通の知り合いが少ない。
なぜか変人ばっかりが集まってくる。
引き篭もりの蒼とか、人類最悪とか、人間失格とか。
「そういういーたんが一番変だけどな」
そして―――この人、哀川潤さん。
「いい加減、人の心読むのやめてくださいよ、潤さん」
「かははっ、傑作だぜ」
「声真似もやめてください」
読心術と声真似、その他諸々が得意な人類最強の請負人。
そんな人たちが知り合いにいるので、未だ食料には困っていない。
とはいえ、いつまでもこんな生活をしているわけにはいかない。
学校だってあるし……行かないけど。
「ま、確かに信長を放置しているわけにもいかねぇよな」
「そうですよ、潤さんならなんとかできるんじゃないですか?」
人類最強の請負人というのは伊達ではなく、この人は何でもできる実力を持っているのだ。
「はん、当然だな」
「じゃあ早く何とかして下さいよ!」
「ったく、仕方ねぇな、いーたんの為に一肌脱いでやるか、人肌じゃねぇぞ?」
「わかってますよ!」
今までの無駄な様に見えた一日は、やはり無駄だったようだ。
「じゃあ行くぞ、いーたん」
その言葉に、ぼくは呆然とする。
「当たり前だろ、言い出したのはいーたんだ。心配するな、いざとなったらお姉さんが守ってやる」
そう言って問答無用でぼくを連れ家を出た潤さんは、無駄に頼もしかった。


95ネコ≠死亡フラグ ◆CUG3z3uZ1o :2006/12/23(土) 19:08:54 ID:61LxNWdk
ぼくの冒険は順風満帆にスタートを切る―――はずだったのだが……
なぜかぼくはまた家にいる。
「どうしてぼくは、まだ家にいるんでしょう」
部屋には先ほどと同じ、いや、少し違う。
部屋の中は二人から三人に増えていた。
「そして、どうして貴方がここにいるんです?」
ぼくは新たな闖入者の方を向きながら問うた。
「『どうしてぼくは、まだ家にいるんでしょう』
 ふん、意味の無い質問だな。お前がまだ家に居ようと居まいと、それはどうせ同じことだ。
 そして、久しぶりだな『俺の敵』」
そう言って狐面の男は振り向いた。
「お前も当然、この状況を知っているんだろう」
そして唐突に話を切り出す。
「ええ、まぁ」
この男には出来るだけ会いたくは無かった……が、このタイミング。
会うべくして会ったと言う事なのだろうか。
人類最悪と呼ばれた男、西東天は話を続ける。
「お前も知っての通り、俺は世界の終わりを望んでいる……だが、こんな終わりは御免だ」
「でしょうね、ぼくだって御免ですよ」
当然だ、こんな事を望むのは殺人狂か既知害、どっかの狂信者ぐらいだろう。
織田信長がどれに属するのかは知ったことじゃないが。
「そうだろうな、そこで俺は奴と対抗するために『対信長用の十三階段』を集めることにした。
 候補は何人か上がってるがな、武器屋のスコールや期待ハズレのヨルス、ファントム吾妻玲二。
 それに相手が信長なら明智光秀を裏切らせるのもいいだろう」
「はん、十三人で足りるのかよ、クソ親父」
今までムスッとした顔で押し黙っていた潤さんが、突如口を開く。
「ふん、足りようが足りまいが、どうせ同じ事だ。」
その回答に潤さんは、またもや押し黙る。
「それで、どうするんですか?」
西東の話は要領を得ない。
彼が信長に対抗するとして、それで僕らにどうしろというのだろうか。
まさかぼくらに十三階段に入れとでも言うのだろうか。
西東はその疑問に答えるように言う。
「ふん、お前らはお前らで動けばいいさ。後は必要に応じて、俺が手を貸そう」
そう言った西東は、荷物の中から携帯電話を取り出し僕に投げた。
「連絡はそこにする、そっちも必要だったら連絡すればいい」
慌てて携帯電話をキャッチすると、西東は既に玄関の扉に手をかけていた。
「じゃあ、『縁が在ったら、また会おう』」
扉が閉まる音が聞こえると、僕はふぅと息を吐いた。
潤さんと西東との空気が重すぎたせいだ。
「けっ、相変わらす自分勝手なやつだ」
それはあなたもですよ、と僕が思ったと同時に頭を叩かれた。
「それは兎も角僕らも知り合いや仲間を探しに行きましょう」
「久渚ちゃんはどうすんだ?」
「久渚や零崎は大丈夫でしょう、それより一人じゃ危なそうな人を探したい」
ぼくの頭の中には朝比奈さんの事が浮かび上がっていた。
ダナティアさんは……たぶん大丈夫だろう。
僕に関われば何人も人間が死ぬとはいえ今回は別だ、関わらなくても死ぬ。
それなら僕が積極的に関わっていき、信長の計画を狂わせたい。
「じゃあ、その朝比奈ちゃんでも探しに行くか」
潤さんは僕に渡された携帯を奪うと、おもむろに何処かに電話をかける。
「あーもしもし、ちぃくん? ああ、そうそう、所在を調べて欲しい奴が居てな、
 今回は違う、朝比奈みくるって娘なんだが、うん、そう、え、ジャミング、
 ちぃくんでも無理? ああ、そうか、そんだけわかりゃ十分だ、サンキュー」
どうやら話が終わったみたいだ。
あの「ちぃくん」でも探すのが無理だったとは信じられないが、
潤さんの口ぶりによると手がかりは見つかったらしい。
「というわけで、朝比奈みくるは三重県のどこかにいるらしい」
「ありがとうございます潤さん、じゃあ早速いきましょう」
ぼくはそう言って家を出て、下に止まっている潤さんの愛車・コブラの乗った。
96ネコ≠死亡フラグ ◆CUG3z3uZ1o :2006/12/23(土) 19:09:36 ID:61LxNWdk



車を飛ばしていた俺―――岸田洋一は、ようやく京都府にまで着いていた。
京都に急ぐまでに、窓からはたくさん戦いが起きているのが見えた。
老人や子供は真っ先に狙われている。
そして放送で呼ばれた人数の多さ。
活躍したものが呼ばれたのだから、死者は数えきらないほどなのだろう。
殺し合いに乗らない腑抜けどもばかりだったらどうしようかと思ったが、その心配はないようだ。
そう考えていると、マンションに入っていく一人の少女を見つけた。
ちょっと年が小さすぎる気もしたが、最近やってない事だ、この際関係ない。
そう思い、少女を襲おうと車を止め外に出る。
ブレーキの音に気付いたのか、こちらを見て驚く少女。
そしてその後顔を恐怖に歪める。
「くくく、お嬢さん、ひとりで歩いちゃ危険だぞ」
恐怖に歪んだ顔も実にそそる。
しかし持ち直したのかバックから杖を取り出すと、踊りだした。
気が触れたか、まあいい、倒して犯すだけだ。
そう思い、やすりを片手に走る。
「サプラーイズパーティー!」
走る、走る、走る、走る、走る。
そしてあともう少しという所で、突如異変が起こる。
閃光と共に、先ほど少女が立っていたところに変なネコがいたのだ。
「くっ、どこだ!?」
少女を探そうと辺りを見回すと、既に遠くに走っていくのが見えた。
「くそっ」
八つ当たりにネコに攻撃しようと思ったら、突然奇妙な声で鳴き始めた。
「オアァァァ〜〜〜〜〜〜」
その奇妙な声で、突然力が抜けて頭が痛くなっていく。
「なんてことしやがる、ペット厳禁だって書いてあるだろうが!」
捨て台詞を吐いて、逃げるようにマンションから離れていく。
去っていく最中に、この声にやられたのか倒れているオバサンがいた。
収穫が無いのは腹が立つので、このオバサンに止めをさして逃げることにした。


97ネコ≠死亡フラグ ◆CUG3z3uZ1o :2006/12/23(土) 19:10:17 ID:61LxNWdk
突然の事だった。
どこかで一休みをしようと街を歩いていたところ、突然変な声が聞こえたと思ったら
姉さんが苦しみだして、倒れたんだ。
声の聞こえるほうを見てみると、猫の怪物が鳴いていた。
たぶん、姉さんはバチが当たったんだ。
たくさんのネコを殺したバチが当たったんだ。
だけど、姉さんをそのまま見殺しにするわけにはいかない。
こんな姉でも、姉は姉だ。
ぼく一人で姉さんを運ぶことはできない。
だから助けを呼ぶために駆け出した。
待っててね姉さん、必ず助けを呼んでくるから!

しばらく走ると、車に乗った二人組みを見つけた。
ぼくは急いで車道に入り、手を広げ道を塞ぐ。
案の定、キキーッと音を鳴らして車は止まった。
「どうした、ぼうず」
赤い女の人は僕に質問をした。
「お願いです、ぼくの姉さんを助けるために手を貸してください!」
赤い女の人は「わかった」と言うと、ぼくに案内を促した。

姉さんのところに戻ってきた時には、すでに姉さんは殺されていた。
頭がグチャグチャになった、見るも無残な姿に変わっていた。
ほんの少ししか眼を離していないのに、迂闊だった。
ここはそういう世界だったんだ、理解できていたつもりなのに、全然理解していなかった。
「そんな、姉さん…」
僕は膝をつき、呆然とする。
やっぱり、バチがあたったのかな。
悪気はないとはいえ、たくさん罪の無いネコを殺してきたんだ。
そう思ったら、悲しいけど仕方ないのかもと感じた。
確かに、いない方がいいと何度も思った。
だけど、だけどこんな突然に……
「姉さん、もういない方がいいなんて思わないから帰ってきてよ!」
ぼくは形振り構わずに叫び声を上げる。
そう言った所で、すでに手遅れな事は分かっている。
でも、そう叫ばずにはいられなかった。

ワカメに続き、姉さんまで死んでしまって辛い、寂しい。
それと同時に、どうしようもない怒りが湧いてくる。
こんな所でくよくよしているわけにはいかない。
僕は姉さんたちの仇を討つんだ!
すべての元凶、織田信長を倒すんだ!
だけど、今は、今だけは泣いてもいいよね、姉さん……
「ああ、今お前は泣いていい」
赤い女の人はそう言うとぼくを抱きしめた。
ぼくは、大声で泣いた。


98ネコ≠死亡フラグ ◆CUG3z3uZ1o :2006/12/23(土) 19:11:04 ID:61LxNWdk
【京都府 マンションの外 二日目 18時】
【ククリ@魔方陣グルグル】
〔状態〕???
〔装備〕???
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:???

【京都府 マンションの外 二日目 18時】
【岸田洋一@鎖】
〔状態〕吐き気
〔装備〕鉄やすり、恐ろしいほどに男根
〔道具〕黒塗りの長剣
〔思考〕
1:声の聞こえない場所へ
2:サプライズパーティー!

【京都府 マンションの外 二日目 18時】
【いーちゃん@戯言シリーズ】
〔状態〕健康
〔装備〕コブラ
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:少年(カツオ)をなぐさめる?
2:三重に朝比奈みくるを探しに行く
3:知り合いや仲間を集める
4:織田信長を倒す

【哀川潤@戯言シリーズ】
〔状態〕健康
〔装備〕コブラ、携帯電話
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:少年(カツオ)をなぐさめる?
2:織田信長を倒す

【磯野カツオ@サザエさん】
〔状態〕かなり被爆、疲労
〔装備〕ピストル、対個人用核爆弾2個
〔道具〕支給品一式 ×2
〔思考〕
1:泣く
2:姉さんたちの仇を討つ
基本方針:どこかで体勢を立て直し、主催者を倒す

【京都府 どこか 二日目 18時】
【西東天@戯言シリーズ】
〔状態〕健康
〔装備〕携帯電話、狐の面
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:対信長用十三階段を集める
2:織田信長を倒す

【フグ田サザエ@サザエさん 死亡確認】
99名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 19:15:03 ID:3Y94JJjG
ちょwwwwサザエ死んだwwww
100名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 19:15:51 ID:6uPI9z1D
サザエwwww
一応追悼しとくか
101 ◆JOZPgKw3u. :2006/12/23(土) 19:29:35 ID:62evzRzG
「夜闇のうまい棒」のジャックとエルルゥの状態追加です。

【神奈川県横須賀基地:医務室 2日目 15:40】
【ジャック・バウアー@24】
〔状態〕少し疲労
〔装備〕USPコンパクト
〔道具〕なし
〔思考〕
1:アイシアが帰って来るまで一休み

【エルルゥ@うたわれるもの】
〔状態〕熟睡
〔装備〕なし
〔道具〕なし
〔思考〕
1:熟睡中
102壊れゆく精神:2006/12/23(土) 23:02:53 ID:bC5zDl4Z
「戦いなんてくだらないぜ!!俺の歌を聴けぇ!!!」
ファイヤーバルキリーを駆り、所構わず歌いまくる男、熱気バサラ。
バルキリーは神戸市内へと入っていった。
破壊され、死体で埋め尽くされた街並み。
その中で唯一立っている、二人組の男の影を発見する。
彼らは殺し合いに乗っているのだろうか。この死体の山は、彼らによるものなのだろうか。
二人の姿をよく見てみると、その手にはマイクが握られている。
「面白れぇ……ちょうどいい、お前らも俺の歌を……」

――中略。

「ぎゃああああああああああああああああああ!!!!!!」
狂ったようなバサラの絶叫が響き渡った。
二人組の歌う歌は、それまでのバサラの価値観を全否定しかねないものであった。
「やめろ、やめろやめろやめろぉぉぉぉぉ!!!!
 お前らのは歌なんかじゃねぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!!」
バサラの心を埋め尽くす怒り。
それは、禁じていた引き金を引かせることとなる。
バルキリーから、ミサイルを乱射された。
しかし……相手が悪い。
「むっ!!ボルティックシューター!!」
「邪魔するな、はぁっ!!」
ロボライダーの銃が、クリリンの気弾が、ミサイルを全て叩き落した。
「バカ野郎、戦いなんかやめて、俺達の歌を聴けよな!!」
そして、二人はさらに歌いだす。その歌声は、バサラの精神を瞬く間に破壊していった。
「やめろやめろおおおおおおおおおおおおお!!!!!
 う……うあああああああああああああああああああああ!!!!!!」
耳をふさぎ、恐怖に囚われたまま、バサラは逃げ出す。
バルキリーは、崩壊した神戸の街から飛び出していった。

「あいつ、仲間になってくれるかと思ったんだけど……思い過ごしか」
「くそっ……殺し合いなんかしたって何にもならないのに……ゴルゴムめ!!」
「……行こう、RX。必ず、俺達と同じ志を持つ奴がどこかにいるはずだからさ」
その胸に希望を失うことなく、クリリンとRXは再び屍だらけの街を歩き出した。
103壊れゆく精神:2006/12/23(土) 23:03:50 ID:bC5zDl4Z
【兵庫県・神戸港 2日目:21時】

【クリリン@ドラゴンボール】
〔状態〕健康
〔装備〕魔神のマイク@ドラえもん・ギガゾンビの逆襲
〔道具〕支給品一式
〔思考〕カヲルの遺志を継ぎ、歌の力でゲームを阻止する
    ジャイアン達、及び歌の上手い(主観)者を捜し、味方に引き入れユニットを結成。当面は、日本中で歌いまくる

【南光太郎@仮面ライダーBLACK RX】
〔状態〕健康
〔装備〕魔神のマイク@ドラえもん・ギガゾンビの逆襲
〔道具〕支給品一式
〔思考〕クリリンと共に、歌の力でゲームを止める。当面は、日本中で歌いまくる
〔備考〕黒幕はゴルゴムまたはクライシス帝国であると確信(ただし根拠ゼロ)

【火野レイ@美少女戦士セーラームーン 死亡確認】
【サイ・サイシー@機動武道伝Gガンダム 死亡確認】
【満丸@こいつら100%伝説 死亡確認】
【フルハシシゲル@ウルトラセブン 死亡確認】
【クピクピ@大貝獣物語 死亡確認】
【スタン・エルロン@テイルズオブディスティニー 永眠確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【シュウ・シラカワ@スーパーロボット大戦 死亡確認】
【桃園里美@くにおくんシリーズ 死亡確認】
【ハサウェイ・ノア@機動戦士ガンダム逆襲のシャア 死亡確認】
【ラギュ・オ・ラギュラ@ワイルドアームズシリーズ 死亡確認】
【アクセル@ロックマンX 死亡確認】
【天子男ジャック@ビックリマン 死亡確認】
【オルゴ・デミーラ@ドラゴンクエスト7 死亡確認】
104名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/23(土) 23:05:31 ID:7OrEXV4n
もう大量殺害飽きたわ
105壊れゆく精神:2006/12/23(土) 23:05:44 ID:bC5zDl4Z


「いやぁ、それにしてもこのどこでもドアという支給品は凄いでありますな!
 この科学力、ケロン星のものに匹敵するかもしれないであります!」
「凄いよね、東京から一瞬で大阪まで来ちゃうんだもん」
大阪の街を歩く、ケロロ軍曹と日向冬樹。
「あっ軍曹、待ってよ。誰が見てるかわかんないんだから」
「ゲロゲ〜ロ、こういう機会でもないと表立って歩くなんて無理でありますからなぁ!
 さーて、せっかくだから大阪の町で遊んでこーっと♪ケロロンケロロン、ケロロンロ〜ン♪」
その鼻歌が、命取りとなった。
「あっ見て軍曹、戦闘機だよ!」
「ケロ?おお、真っ赤でありますな!これで角がついていれば完璧……」
赤い戦闘機……ファイヤーバルキリーは、二人のほうへと飛んでくる……
「……なんてくだらねぇ……」
「ケロ?」
「うわ!なんかこっちに向かってくる!?危ない!」
ケロロと冬樹の姿を確認し……バサラは、吠えた。
「歌なんてくだらねぇぜ!!!!俺の攻撃で死ねえええええええええええええええ!!!!!」
バルキリーがミサイルを乱射する。
その攻撃は、大阪の街を炎で包み込んだ。
「キィ―――――ヤァ―――――――!?」

誰よりも歌を愛した男、熱気バサラ。彼の精神は完全に崩壊し、誰よりも歌を憎む修羅と化した。
「歌なんてくだらねぇ……歌う奴は、俺の前に立つ奴はみんな死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
狂い叫びながら、バルキリーは獲物を、歌う愚者を捜して飛び去っていった。

「あー、死ぬかと思ったであります」
崩れた残骸の中から、ケロロが顔を出す。
ふと見ると、完全にぶっ壊れたどこでもドアの破片が散らばっているではないか。
「ギィヤァー!!我輩のどこでもドアがっ!!
 やべーっ!これじゃ帰れねーっ!!冬樹殿、えらいこっちゃぁ!
 ねぇ、ふゆ……き……どの……?」

その時。
彼の目に入ったものは。
頭が割れ、夥しい血を流し横たわる、日向冬樹の屍だった。
106壊れゆく精神:2006/12/23(土) 23:06:53 ID:bC5zDl4Z
『アイコトバハ〜♪アフロトグンソ〜♪』
ケロロの持つ携帯電話が鳴り出した。無言のまま、ケロロはそれに応答する。
『ケロロ!!貴様どこをほっつき歩いている!!』
電話の向こうから、ギロロの怒声が響き渡った。
『このくだらんバトル・ロワイアルとか言うゲームが行われている今こそ、ペコポン侵略の好機!!
 その大事な時に貴様また何を遊んでいる!!早く戻って……』
「言われるまでもない……」
『……え?』
ケロロの口から出た言葉。それは普段からは考えられない、ぞっとするほど冷たい声。
「これより、我がケロロ小隊の全戦力を持って……ペコポン侵略を再開するであります……」
『お、おいケロロ……お前……?」
「ポコペン人どもを……
 一人残らず……皆殺しにするであります……」

大阪の街に、雷が鳴り響いた。
そして、雨が降り始める。
少年の死を弔う、巷に振る涙雨の如く。

「ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ
 ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ
 ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ……」

ケロロ軍曹は、完全に立ち戻った。
「あの頃」の姿に。
107壊れゆく精神:2006/12/23(土) 23:07:27 ID:bC5zDl4Z
【大阪府 2日目:22時】

【熱気バサラ@マクロス7】
〔状態〕発狂
〔装備〕ファイヤーバルキリー
〔道具〕支給品一式
〔思考〕無差別マーダー化。特に歌を歌う者を優先的に殺害。

【ケロロ軍曹@ケロロ軍曹】
〔状態〕覚醒。絶好調。
〔装備〕なし
〔道具〕どこでもドアの欠片、携帯電話
〔思考〕地球人を皆殺し

【日向冬樹@ケロロ軍曹 死亡確認】


【東京都・日向家 2日目:22時】

【ギロロ伍長@ケロロ軍曹】
〔状態〕ケロロの豹変に混乱
〔装備〕不明
〔道具〕不明
〔思考〕この機に乗じて地球侵略……?
108凍空のトナカイ:2006/12/24(日) 00:38:27 ID:6P8nnZY6
「ルドルフより各機へ、北海道上空に乱気流が発生中。注意せよ」
「ダッシャー、了解」
「ダンサー、了解」
「プランサー、了解」
「ヴィクセン、了解」
「コメット、了解」
「ドンダー、了解」
「ブリッツェン、了解」

猛吹雪の中、六台のソリが北海道本島に向かって飛行していた。
彼らはサンタのソリを引くために集められた選りすぐりの精鋭トナカイ部隊である。
赤鼻のルドルフを隊長とし、幾度となくクリスマスミッションを成功させてきたのだった。
なお彼らの配置は

一番機 ルドルフ:サンタクロース村村長
二番機 ダッシャー:サンタA
三番機 ダンサー:サンタB
四番機 プランサー:サンタC
五番機 ヴィクセン、コメット:サンタD
六番機 ドンダー、ブリッツェン:サンタE

である。

「今年のミッションは例年とは何かが違う」
「大丈夫だぜ隊長! 冷戦時代に比べたらこの程度」
「あの時は領空侵犯した戦闘機に間違えられ、追いかけられるなんてザラでしたもんね」
「ドンダー、追いかけられるなんてまだマシだ。俺なんかミサイル撃たれたんだぞ!」
「ダッシャー、ドンダー、過信は己の死を招く。油断は禁物だ」
「すみません隊長」

もうすぐ自衛隊のレーダー網に差し掛かる頃だ。ルドルフは部下に高度を下げるように指示する。
「……おかしい、自衛隊のレーダーが稼動していない
トナカイ達は人語が理解できないので日本がバトルロワイアル法案によって地獄と化していることがわからなかったのだ。
「各機、状況を報告せよ」
隊員達は自らの状況を報告する。すべて異常なし……のはずだった。
「二番機、応答せよ。ダッシャー?」
ダッシャーの応答が無い。まさか彼の身に何かが?
「ダッシャーよりルドルフへ、すまないトラブル発生だ」
「どうしたダッシャー?」
「俺のソリの防寒装置が故障していた。そのせいでサンタAが凍死しやがった」
「任務への影響は?」
「大丈夫だ隊長」
「そうか、任務を続行する」

早くも死亡者を出してしまった。
さっきまで軽口を叩いていたトナカイ達も今は得体の知れない異常さを感じていた。
ルドルフは思う、今年のクリスマスは全員生還できるのだろうか。

【北海道上空 二日目 20:30】
【トナカイ隊@フィンランド】
〔状態〕:ダッシャー機に不具合発生
〔装備〕:ソリ
〔道具〕:サンタクロース、プレゼント
〔思考〕:各機警戒を怠るな

【サンタA@フィンランド 死亡確認】
109一緒 ◆CUG3z3uZ1o :2006/12/24(日) 02:44:31 ID:uqzEfn+P
「スープ、いれましょうか?」「ああ」
お城の中にあった台所。そこで私はお湯を沸かす。
彼――たった今出会ったばかりの旅の方は、大きなテーブルに突っ伏しながら、ぼんやりと窓の外を見ている。
疲れているのだろうか。それとも、こういうだらけたポーズが好きなのだろうか。
どちらの理由でも構わないけれど。

「……あーあ、あいつやハッサンやバーバラは大丈夫かな」
「お友達ですか?」
お皿に入れたスープを運びながら私は聞いた。
「友達というか、仲間だな」
「きっと優しい人たちなのでしょうね」
「ああ、機会があったら君にも紹介するよ」
「ありがとうございます」と微笑みながら、私は紅茶を差し出す。
「これでうまいご飯があればいいんだけどな」
彼はそう言って、スプーンも使わずにそのままぐいっと飲み干した。
私はダメだ。ふーふーして冷まさないと飲めそうにない。



ようやく飲める熱さになったようだ。私はゆっくりと、薄黄色の液体を口に運ぶ。。
「おいしいですね」
コンソメのスープを誉めたのはやはり変だったのだろうか。彼の返事は無い。
「ごめんなさい、付き合わせてしまって」
やっぱり返事は戻ってこない。仕方ないけれど。
「本当は一人でいくつもりでした。
 でも、怖かった。たまらなく怖くて決意がつかなかったとき、あなたが現れて」
どこから吹いた風なのか。彼の髪が静かに揺れた。
「嬉しかったです。私のことを気遣ってくれて。一緒に行こうと誘ってくれて。
 私、とても嬉しかったんです。だからこんなことをしてしまいました」
彼は答えない。答えられない。
「覚めない悪夢の世界にいるより、永遠の眠りにつきたかった。
 絶望の中誰かに殺されて死ぬぐらいなら、少しでも安らいだ気分の中で逝きたかった」
ただ、命の抜けた体だけが、椅子にもたれかかっている。
もうすぐ私も彼のようになるのだろう。
「ごめんなさい、旅の人。身勝手な願いに付き合わせてしまって。
 ごめんなさい、勇者様。あなたのことを置いて逝ってしまって」
やがて体が痺れ始め、視界が白く濁りだしてきた。
バランスを保っていられずに、懐に入れたままの袋を落としてしまう。
中身は無い。全部、二人分のスープに入れてしまった……
「――さようなら」
それが私の最期の言葉になった。



しかし、死んだと思われた身体は突然動き出す。
二人の服が弾け飛び、二人は見る見るうちにムキムキになった。
スープを支給された女性は「飲むな、危険」と書かれた袋を見て、毒だと思っていた。
だが、それは毒ではなく、毒よりも恐ろしいものだった。
それを飲んでしまった二人は声を揃えて叫ぶ、その声は九州全土に響いていった。
「ドォォォォーーーーーーピングコンソメスーーーープ!!!」


110一緒 ◆CUG3z3uZ1o :2006/12/24(日) 02:45:15 ID:uqzEfn+P
【鹿児島県 民家 二日目 12時】
【ローラ@ドラゴンクエスト】
〔状態〕ドーピング
〔装備〕ドーピングコンソメスープの素
〔道具〕なし
〔思考〕
1:日本中にドーピングコンソメスープを広める

【アモス@ドラゴンクエスト6】
〔状態〕ドーピング
〔装備〕なし
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:日本中にドーピングコンソメスープを広める
111一緒 ◆CUG3z3uZ1o :2006/12/24(日) 02:46:49 ID:uqzEfn+P
2行目修正w

×お城の中にあった台所。そこで私はお湯を沸かす。
○民家の中にあった台所。そこで私はお湯を沸かす。
112第二次スーパー隠しボス大戦:2006/12/24(日) 06:30:06 ID:ObcGFo4S
「あらあら、これは又凄いことになってますわ…ゾクゾクしますわ♪」
「人にあらずとも、悪魔であらずともこの空間は気になってしまう。」
「ヴルァァァァァァァアアアアァァアァッ!」

島根の総統へ、お元気ですか?僕は今三重県に来ています。
日本一のハトボーイを目指していた僕ですが、何故かバトルロワイアルに巻き込まれてしまいました。
とりあえず強そうな人のよこに付いていけば死ぬことはないかなとか思ったのですが、それが僕の間違いでした。

事の発端はこの刺青男、人修羅に声をかけたことからでした。
フィリップなんて目じゃないくらいイカスタトゥーの人に小泉チルドレン風のカツラをやる代わりに守ってくれと言った所、彼は快く引き受けてくれました。
その後、彼の連れのエレベーターガールのお姉さんと合流、何もすることがなかったのでとりあえず喫茶店で時間をつぶそうと言うことになったのですが
そこでお二人は「なんだか凄い気を感じるぞ」系のドラゴンボールなみに頭悪い発言後、僕を連れて三重県鳥羽市答志島に向かうことになりました。

船旅の途中、ヴルァーヴルァー五月蝿い男とも合流し、三重県鳥羽市答志島に到着、そこはまさに地獄絵図でした。
そこではとんでもないうわぁ!?
「吉田君!!!」
「ああっ!吉田様が流れ魔法に直撃ですわ!大丈夫ですか吉田様!!」
「唱術なんてつかってんじゃねえ!!」

う〜ん…貴方のために歌うことが、こんなにも辛いことだったなんて…

【三重県答志島 三日目 21:00頃】

【エリザベス@ペルソナ3】
[状態]:もうやる気満々
[装備]:???
[道具]:???
[思考]:はあ…素敵、楽しそうな戦いが…

【キングのぞう@マザー3】
[状態]:残りHP 93899132/100000000
[装備]:なし
[道具]:小泉チルドレン風カツラ
[思考]:悪魔的にも楽しそう

【バルバトス@TOD】
[状態]:ヴルァァァァァッ!!
[装備]:ディアボリックファング(愛用の斧)
[道具]:なし
[思考]:ブルァァァァァァァァッ!!



【吉田@秘密結社鷹の爪】
[状態]:気絶
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]: 貴方のために歌うことが、こんなにも辛いことだったなんて…
113名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/24(日) 06:35:29 ID:ObcGFo4S
修正
【キングのぞう@マザー3】
[状態]:残りHP 93899132/100000000
[装備]:なし
[道具]:小泉チルドレン風カツラ
[思考]:悪魔的にも楽しそう

【人修羅@真女神転生3】
[状態]:テンションMAX!!
[装備]:なし
[道具]:小泉チルドレン風カツラ
[思考]:悪魔的にも楽しそう
114名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/24(日) 06:37:05 ID:Sg7UpBeb
ちょwwww吉田君wwwww出そうと思ってたキャラを先に出されるとはwww
115名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/24(日) 09:58:40 ID:ALyFLBUJ
ドーピングコンソメスープ吹いたwww
116名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/24(日) 15:58:35 ID:Gmpp1Z/j
>>112
三日目?
117予約状況:2006/12/24(日) 16:46:11 ID:azAmSkdp
予約ルール
予約と明記してないと取られても知らん
鳥付きじゃないと取られても知らん
正式名称じゃないと取られても知らん
作品名付きじゃないと取られても知らん
十日以上放置したら取られても知らん

予約リスト
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118名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/24(日) 17:59:59 ID:hCOolsGg
さて>>112は三日目のままでまとめて良いのか?
119名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/24(日) 18:49:34 ID:ObcGFo4S
  / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)  
  |     ` ⌒´ノ   ただのコピペミスって分かるだろう…常識的に考えて…
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /    く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \
ってのはいいとして二日目に
120主催者交代再び:2006/12/24(日) 21:42:37 ID:SPpS6cS9
その夜、信長は寝付けぬ耳に、不思議な音を捉えた。
「……方が……民党を……ぶっこわし……」
「……?」
寝所から抜け出し、襖を開いて隣室に入る。
目の前には、献上された自民党の古いポスターがあった。小泉純一郎の「改革を止めるな」の台詞が勇ましい。
「ポスターの小泉が喋ったというのか……?」
釈然としない面持ちで首をかしげる信長だったが、次の瞬間、ハッとしたように振り返る


 ズ バ ッ !!!!!!!!!


「ッ!?」

「お世話になり申した」

そこに居たのは、所用で外に出していたはずの羽柴秀吉。
秀吉の刀により腰の位置で真っ二つにされた信長は、しかし、次の瞬間

   ↓
 ピ タ ッ
   ↑

「!?」
崩れ落ちるでなく、這い蹲るでなく。綺麗にその腰に生じた断面を繋ぎ合せると、

「おいその刀ぁ!!!」
「(ビクッ)」
「安いぞ!!!」
と、指摘し、スタスタと歩きはじめた。
121主催者交代再び:2006/12/24(日) 21:43:18 ID:SPpS6cS9
「まあ座れ」
秀吉に背を向け座り込み、なにやらごそごそと始める信長。
「こうなるかもしれんとは思っていた。俺も、安倍も、無茶をしすぎた」
「………」
(なななな何故死なぬのだ!?)
だらだらと汗をたれ流しながら、すこし距離を置いて畳に座る秀吉。
「だがこればかりは……やめられん」
皮肉げに唇をゆがめ、信長は笑う。
「凝縮される生死。人は、戦いの中でこそ最も輝き、そして、美しく散ることができる。
 どんな奇麗事を並べようとも、この真理の前には、言の葉の全ては無力だ」
(茶……茶を入れているのか?)
信長がやっていることに気付いた秀吉は、なおも驚愕を隠せない。いったい、なんのつもりで
「この動乱……今しばし見守っていたかったのだがな……」

振り向き、秀吉と視線を合わせる信長。
「……この時代、このような状況をなんと呼ぶか、知っておるか?」

茶碗を、差し出す。

「『バトロワ』よ」

恭しく、茶碗を受け取る秀吉。

そして、再びズレはじめた断面から臓物を撒き散らしながら、信長は死んだ。







【2日目東京都国会議事堂:23時59分】
【羽柴秀吉@歴史】
[状態]:健康
[装備]:刀
[道具]:不明
[思考]
1:これで自分が天下人
2:バトロワをやめる気はない

【織田信長@歴史 死亡確認】
122名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/24(日) 22:33:49 ID:B3SGttuL
また主催変わるのかよw
123名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/24(日) 23:29:49 ID:B+95qrGt
ってか信長、カッコよすぎるんだがwww
・・・わたしは いま ししゃの いきつくはて
めいふとよばれる くらくふかい やみの
そこに いる。
かつて わたしは しんの ゆうしゃと よばれていた。
しかし・・・・いまは どうなのだろう?

『一つの物に固執して、己の可能性どころか、勇者の資格すら失うなんてね…』

さいごに ミザリーという じょせいが いっていた ことばだ。
・・・わたしは もう しんの ゆうしゃでは ないのだろうか?
だとすれば これから わたしは どうすれば いいのか・・・
(そうか……そういう事だったのか!)
うわぁっ!! い いきなり だれだ おまえは!!
ふと きこえてきた こえに おどろき ふりむけば そこには
ごにんの えたいのしれない おとこたちがいた!!
ことばを はっしたのは せんとうにいる おとこの ようだった。
(どうやら、俺たちはとんでもない勘違いをしていたらしい……)
わたしの めのまえにいる おとこは かみのけを いようにさかだたせ
かけている めがねの おくからは つよいいしの ひかりが かいまみえた。
その おとこは わたしに かまわず つづけた。
(……いいか? バトルロワイアル……この単語をアルファベットに直すと『BATTLE ROYALE』。
このうち『T』と『L』はノイズだ……文字列から消去する。残った英字を並べ替えると……『ABE YE ORA』。
つまり、『安部へ、ORA』。ORAは何かの頭文字(イニシャル)を取ったものだと普通考えるだろう。
さて、ここで……イニシャルと言えば何が思いつく? そう、レース漫画の最高峰『頭文字D』だ。
よって新たに『D』を加えると……『安部へ、DORA』。『安部へ、ドラ』という文が導き出されるんだよ!)
な なんだってー!!
わたしは おとこの ことばに のうてんを なぐられたような
しょうげきを うけた。まさか そんな あんごうが かくされていたとは!!
(ドラ。これは今更説明するまでもない、21世紀の猫型ロボット『ドラえもん』以外考えられない。
しかしここで疑問なのは、何故ドラえもんが安部にここまで大掛かりな暗号を伝える必要があるか、だ。
いや、それ以前に。この暗号が正しければ……バトルロワイアルの黒幕はドラえもんだということになってしまう。

       ,. ─- 、,,.___
      ,イ〃          `ヽ,__
.   N. {'             \
.  N. {               ヽ
.  N.ヽ`               〉  
  N.ヽ`        ,.ィイ从       /
.  ヾミ.___-‐=彡'ノノノ__,ゞミ=-_rく   
    lrf´ゞ“モ=ヾーf =モチ<}rv^i !  
    ヾト、` ̄,り「弋!  ̄´ノ ソ
       !  ̄  ii{_,.   ̄  /r'´  
       ,ゝ、  iー-ー、  , ' |\   
  -‐''7´ ドヽ. `ニニ´ ./;;  |  ヾ''ー-
    /   ト、 ` ー-- ´ ,;' ,イ  :|
.   /   :ト、` ー-、 r--‐_'´/   |  
  / _,..、-‐\  ̄! レ' 厂 /へ、  :|     
  T´ ヽ\l.0|   V /   / /  \ |

黒幕―――そう、黒幕。もしも、ドラえもんすら何者かの傀儡に過ぎず、真の元凶が、黒幕が他に存在するとしたらどうだろう?
地球を消滅させられる程の火力を有する彼をも凌ぐ人物。そんな者はたった一人しか考えられない―――)
いつしか わたしは かれの ことばに ききいっていた。
こうも ずばぬけた すいりりょくを はたらかせる じんぶつを
わたしは いままで みたことが ない。
そして・・・かれは けつろんを つげた。
(―――つまり、こういうことだ。
21世紀の科学すら手玉にとり、自在に運命を弄ぶ全ての根源たる『彼』。
『彼』は巧くドラえもんを唆し、自分の思うとおりの世界を作ろうとしている。
このバトルロワイアルはその全工程の一部でしかない! 真の目的は別の所にある!
それが何なのかは判らない。判らないが、俺達は『彼』を―――

      ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |  \ ―――偉大なる預言者ノストラダムスを
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   > このまま単なる大量殺戮者にしてはいけない!
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__ 『彼』を止められるのは、世界を救えるのは
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    / 今や真相に気づいた俺達しかいないんだよ!!
       l   `___,.、     u ./│    /_ 
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
     l   |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //
       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|    | } _|,.{::  7 ))
        l  |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
.      l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/
.       l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!   /ヽ::: `:::    ::::  ....::..../



         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・
ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
           _,,..,,_    ,.ィ、  /   |  /__   ``- 、_    l l  ``ーt、_ /  /
  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く、
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i
そ・・・そういうこと だったのか。
しかし いまのわたしは しんの ゆうしゃでは ない。
ゆうしゃたる しかくを うしなったわたしに なにが できるのか・・・。
(何をボサッとしている! 行くぞ!)
え? どこへ? というか わたしが?
(言ったはずだ……世界を救えるのは俺達しか―――俺達MMRしかいないと!
MMRは『あきらめない』者ならば誰でも分け隔てなく歓迎する。
どうも君は何をすればいいかわからない様子だが、それでも『あきらめて』はいない。
ならばそこに理由などいらない。もはや君は我らMMRの立派な一員だ!)
(そうです! 僕達と一緒に世界を救いに行きましょう!)
(俺達の先には無数の苦難が待ち受けているだろう……それでも、足を止めてやる理由はないだろう)
(そういうことだ……まあ、最終判断はお前に任せる。どうする?)
わたしは・・・わたしは・・・どうすれば・・・?

(ほう・・・しんの ゆうしゃでは ないか。こんなところで なにをしている?)

!! そのこえは!! きさまは きさまは ワーロック!!
なぜきさまが ここにいる!!
わたしは そいつのほうへ いきおいよく ふりむいた。
そこに いたのは あの まおうワーロック!! かつて わたしが たおしたてきだ!!
(このわたしを みごとたおした おまえも リアイアか・・・わからんものだ。
しかし いまのおまえは どうにも はらだたしい。わたしに かったのだ。もっと むねをはれ)
・・・ワーロック。わたしは もう しんの ゆうしゃでは ないのだ・・・。
たったいっぽんの けんごときのために みちを ふみはずして しまった。
もう ここにいるのは ゆうしゃと よばれるべき おとこでは ない・・・。
(なにを いうかとおもえば・・・つまらん。おまえにとって しんの ゆうしゃとは
そのていどの おもさしか なかったのか?)
ちがう!! わたしにとって ゆうしゃであることは わたしの すべてだ!!
(それだけの おもさを もつものが なぜ わずかいちどの あやまちで むにきす?)
うっ・・・。
(まったく・・・しかたがない このまおうワーロックが じきじきに みとめてやろう。
いままで かずかずのまを うちはらい きょうふのちゅうしん シャドウゲートを
あますところなく せいはした おまえは・・・

おまえは しょうしんしょうめい まちがいなく しんの ゆうしゃだ。
とな。
こんなところで あぶらを うっておらず さっさと あべとかいう おろかものを たおしてこい。
わたしの かおに これいじょう ドロをぬる つもりか?)
ワーロック・・・。
(彼の言う通り! 人間である以上、誰でも失敗はするものだ!! 後で取り返せばいい!)
(えっと……真の勇者さん。仮にあなたが罪を犯したとしても、罪は償うことができます。
この場合の償いはゲームを止めることが……最大の贖罪になるんじゃないかと)
(一緒に行きましょう! 真の勇者さん!)
(俺達の列車に乗るのは決して強制じゃない。選ぶのはアンタだ)
・・・。
わたしは・・・。
わたしこそは・・・。
(そうだ。おのれの そんざいを じしんを とりもどせ)
わたしこそ・・・。


・・・わたしこそ しんの ゆうしゃだ!!


(それでいい。おまえらが どこまでやれるか わたしは ここでかんさつさせて もらおう。
せいぜいがんばることだ・・・もっとも おまえらなら できるだろうが)
・・・ワーロック!! きさまもこい!! わたしを ふるいたたせてくれた きさまも
この れっしゃに のるけんりが あるはずだ!!
(おまえらとは いっしょにさわぐより はためで みているほうが かくじつに たのしい。
ほれ もういけ。こうしているあいだにも せかいが こわれているぞ?)
・・・ワーロック。すまない。
(ククク しごのせかいは たいくつかとも おもったが しばらくは たのしめそうだな・・・)
そういいのこすと かつてのてき まおうワーロックは むこうのやみに とけさってきえた。

さて。
(俺達にできる唯一の戦い方―――)
わたしは まだ しんの ゆうしゃではない・・・。
(―――それは一つだけ!)
だから おのれの しょうごうを とりもどすため わたしは
ふたたび すすみはじめようと おもう。
(((((( 決  し  て  あ  き  ら  め  な  い  !  ! ))))))
       人  類  の  未  来  は  俺  達  が  守  る  !!
                      ,ィ,(fー--─‐- 、、
.                     ,イ/〃        ヾ= 、
         _,,r-‐''"´ ^ `N /l/               `ヽ
        彡        N! l                   `、
   ,, -‐- ,,-彡       l ヽ                     l` ´ ``‐ 、
 彡´      |    ,,w,,wヽヽ              ,,      |      `ヽ‐‐-- 、
_彡          |  //レ/ハl/ハ\ヾー        _,, ,,r,,/lヾ    |         }    `‐、
ハl/   ,/ハlヾヾ,l、 /三f、,,_   _,ヾニ_ ____彡ノノノノノ_ヾヾ   | ,l、 、     l、_ ,、-‐、  |
/レ  /l,,_/__ヽ lヾ ヽモ-ヽl ´fモチ7ヽ={ r‐ィッヾ ヽ-r'´〒fデF`lェr‐、ハlヽヽヽ   l     ヽ |
 l`=l fモチ)_{´ヽl!l     :l     l ll !l  `┴ー/ソl⌒ッ`┴┴' }//l l、 ,,、ァtッヒヽ、rゥ _,,ェヒ‐ l,-、
 ヾ}弋_シl弋 ヽl    ヽ-    ヽl lゝ__,ノ |  ゞ___ノl/l / l  `~゙´  lァノl 、fモチ lヾ;|
  ヾl   `'  `''´lヽ  ──   /l\l        l、,      l_ノ 〈 _     l!ノ l、,    lソ
   }\  ̄ ̄ ,ィl \   ̄  / l  l    ___    /  ──   丿 ─‐    丿
  ,/\ \__// \ \___/ ,,-''\|\    _       /|\  -   / |、  `  / ,|、
-‐'   \_,,-‐'\  `ヽ、  ,,r'   /|  \       / .|  \__/  ,,rヽ‐-‐ '' / l`ヽ
   ,,-‐''       \  /\/\  / \.  \____/  /\    ,,-‐''  /\ ,/  l  ヽ
-‐''´         \/  }゙ _,,,‐''\   \        /   /l\‐''    /  `ヽ、_ l
              _,,-‐''    ヽ   \      /    / l  ''‐-、,/       `‐-、_
          _,,-‐''´        ヽ    /V<´     / l      `‐- 、,,_




(……ところでキバヤシ。肝心の俺達が生き返る方法については結局どうするんだ?)



                       _,.-‐"':" ̄~゙'ヽ、       __
      _,---‐" ̄\         /          ``ー‐-、   ノ   \
    /        ヽ      ;"                ) /      \
   /   ぐ わ   |      /                |ノ/        \
  /    ら か     |     |                 )/.|   ・  オ   |
  |    .い ら    |     |          ,;';;,,    /ノ |   ・   レ   |
  |     ・  な    |    |::::.................:::::::::;;,'^;、::::::'''..,,_;、丿 |   ・   に   |
  |     ・  い    |    /:::::::::::::::::::::::::::;"゙, /゙~゙`''::;'゙;     |  ・   だ.  |
  |    あ  こ    |    `、;;::::::::::::::::;/ ),;'   :.'.,、   |  ・   っ  |
  |    る  と    |  ,へノ   `'''''"´   .:;     .:::_ヽ  |  ・   て   |
  |    ・        Y   \       .::;     ::::ゝ    .|  ・         |
  |    ・       ∧    \     ::::::、   .:;`     |         |
  |    ・       |ヽ丶    \;;  :::;;;;::..,,、. ::i       |          |
  |    ・       | `       \;;;;/    `゙"       \





     / ミ:::,..::- 、::;;;ミミミ彡)             ./´.: .:: ~:. :.`゙ー=,
    !'"  ミ:::/   u`ヽ--、'k.、  ,..-一、,.‐--、,,_   i '.: .: ,,..,.,..,.. ドヾ   __,,,,...::-一=、
    i. ミ::/ ゙゙゙''ヽ、  u   iミ;!,.'";: .: .: .: .:. :: ド;'.  i _,.ァ='-ノノi!_、i    /.: .: :   :. :.ミ
  /',、ヾ ! u ,'"´r。`ヽ、_ :. _,,iミi ''  彡_イィiレヾi゙`  iヘi ゙--゚,..` t_;7!   .i .: ,.=-、ソiヾ、.,ヾ
  ゙i 'ヘ i:┘  ゙ー---.,,  ゙i''f..i ,.i.-./r'"r。ヾ、ィ;、゙!   ゝ. u .,.-、.,.ゞ. i   .r、:i‐i' ( ;) i-i;"゙i'
   .! ゙ヾ  u    "   .:ヤ''〈ヘォi u ̄,._ ト‐-!   ,,.ィ''ヾ ド--、 〉丿   ゞ_ u゙ー=、'.冫ィ
  _,__7‐'i     ,.:-‐-、.´/ .i,゙F'i   /__.゙ラ' ,..j_,,ィ'" i. .:ヾ.==-'/  _,,../i' .、(ー-7 ノ
;'";;;゙i.  i.    /`==‐-/  .ノ: i. \ ゙、__././  ゙、  :i. ゙' .:::`゙T´ i`ー'-、;,.  ゙、 ::゙ーr-'_´
;;;;;;;;;;゙i.  ,;\  ゙、-- 、.:/ /;,: : :゙i :. ;,,`ーr'´、.__   ゙、  .i.-、 ,.-i: .i   ゙i ;,  ゙、;::::i  ';,ー、
;;;;;;;;;;;;゙i. , ; ;;\  ゙二ニ'./: : : ;,: : :゙ト、 ;;::i: : :;,: :.ヽ  ゙、 .:i.   i :i    ゙i ;,  ゙、ノ  ;'  :i
【冥府 二日目 19時】


【マガジンミステリールポタージュ・ネオ】

【しんのゆうしゃ@シャドウゲイト】
[状態]:死亡 霊体
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:わたしこそ しんの ゆうしゃに もどるぞ!!

【キバヤシ@MMR】
[状態]:死亡 霊体
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:オレにだって…………わからないことぐらい……ある…………。

【ナワヤ@MMR】
[状態]:死亡 霊体
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:あきらめない!!

【イケダ@MMR】
[状態]:死亡 霊体
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:ノストラダムスは俺達が止めてみせる!!

【タナカ@MMR】
[状態]:死亡 霊体
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:ははっ……馬鹿だよ。お前ら本物の馬鹿だよ。でも……。

【トマル@MMR】
[状態]:死亡 霊体
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:あれ? そういえば、バトルロワイアルって何の話?



【ワーロック@シャドウゲイト】
[状態]:死亡 霊体
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:フッフッフッ いいひまつぶしの たねができたわ。
133名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/25(月) 14:36:57 ID:jNfZdW5C
ちょwwwwwwwww
まさにカオスwwwwwwwww

しんのゆうしゃの株があがった
134名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/25(月) 17:58:55 ID:JODJHgog
もうどこから笑ったらいいのか分からんwwwww
135名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/25(月) 19:05:12 ID:QUlgQjkD
こいつらwwwwwwwwww
136ノリと勢い:2006/12/25(月) 23:50:53 ID:lAYkdnWm
鹿児島県の桜島で二つの影が激戦を繰り広げていた。
一人は数々の戦いでダルマスカ王国を勝利に導いた歴戦の勇士バッシュ。
もう一人はかつてアレフガルドを闇に閉ざした大魔王ゾーマ。
しかし激戦といってもバッシュが一方的に攻撃しているだけであり、
ゾーマはそれを顔に邪悪な笑みを浮かべながら見ている。

「はぁ!」

バッシュの攻撃!
 ミス!ゾーマはダメージを受けていない!

「懲りない人間よな……、我が闇の衣の前にそのような攻撃は効かぬと言っておるだろう」

ゾーマの挑発するような口調に反応することもなく、バッシュは攻撃を続ける。

バッシュの攻撃!
 ミス!ゾーマはダメージを受けていない!

バッシュの攻撃!
 ミス!ゾーマはダメージを受けていない!

バッシュの攻撃!
 ミス!ゾーマはダメージを受けていない!

「くそ!」

この戦いはゲームが始まってからずっと続いていた。
その疲れもあってかバッシュはがくりと膝を折る。

「ほほう……もう終わりか?良いのは威勢だけのようだな」

「なんの……まだまだぁ!!!!」

バッシュは叫ぶと同時に、両の手にミストを集中させる。

「我が拳に宿れ……イエァ!!!!!」

バッシュのミストナック「闇と暗黒の衝撃」!
暗黒の瘴気がゾーマに襲い掛かる!
 ミス!ゾーマはダメージを受けていない!

「くっ!これでもダメだというのか!」

すでに支給品の回復アイテムも全て使い切り、今残っているのは手に持つ剣のみ。
バッシュは窮地に陥っていた。
しかしバッシュはそれでも諦めない。
剣を強く握り直し、再びゾーマに切りかかる。
137ノリと勢い:2006/12/25(月) 23:52:06 ID:lAYkdnWm

バッシュの攻撃!
 ミス!ゾーマはダメージを受けていない!

バッシュの攻撃!
 ミス!ゾーマはダメージを受けていない!

バッシュの攻撃!
 ミス!ゾーマはダメージを受けていない!

無駄だとわかっていながらも、ゾーマに攻撃を続けるバッシュ。
そんなバッシュにゾーマは問いかける。

「バッシュよ! なにゆえ もがき生きるのか?」

その問いにバッシュは一度攻撃の手を休め、ゾーマと睨みあう。
ゾーマは問いかけを続ける。

「そなたはなぜ戦う?このバトルロワイアルという状況で、大魔王と呼ばれるこのわしを相手に……。
 勝てるとでも思っているのか?わかっておるのだろう?無駄だということを……」

バッシュは一歩、ゾーマに近づきながら答えた。




「だからこそ……足掻くのだ」




その言葉を聞いたゾーマはクックッと喉を鳴らす。

「面白い奴よ……いいだろうそなたは我が手で殺してやろう」

バッシュは咄嗟に後ろに飛び退く。
ドゴンという音と共にさっきまでバッシュが立っていた地面が吹き飛ぶ。

「滅びこそ我が喜び。死にゆく者こそ美しい。
 さあ、我が腕の中で息絶えるがよい……」

バッシュとゾーマの両者は共に戦闘の構えを取る。

今、激戦の第二ラウンドが始まった!!!!
138ノリと勢い:2006/12/25(月) 23:54:41 ID:lAYkdnWm



と、思ったその時だった。

「HAHAHAHAHAHA!!!」

アメリカのアニメキャラを彷彿させる笑い声が何処からか聞こえてきたのだ。

バッシュは見た、ゾーマの背後から迫り来る二人の男を。
いや失礼、片方は女性のようだ。
二人とも何故か上半身裸で輝かんばかりの筋肉美を見せ付けられる。
女性の方も当然、上半身裸。
だが全然色っぽくない、だって筋肉が……。

ゾーマも少し遅れてゆっくりと背後を見る。
その瞬間、筋肉の塊のような二人はゾーマに殴りかかった。

「馬鹿め!我が闇の衣にそのような攻撃は……ぐぎゃあああああああ!」

ゾーマの台詞が終わる前に二人の拳がゾーマに当たり、闇の衣をかき消しながらダメージを与える。
その攻撃を食らったゾーマは地面に大の字に倒れる。

「バッシュよ……。よくぞわしを倒した。」

「倒したのはそこの二人だが……」

ゾーマはそれを無視してつづける。

「だが光あるかぎり 闇もまたある……。 わしには見えるのだ。ふたたび何者かが闇から現れよう……。
だがそのときは お前は年老いて生きてはいまい。 わははは………っ。ぐふっ!……」

その言葉と共にゾーマの姿は霞の如く消滅した。
139ノリと勢い:2006/12/25(月) 23:55:32 ID:lAYkdnWm
「HAHAHAHAHAHAHA!!!危ないところだったな!!!!!!!」

筋肉男が馴れ馴れしくバッシュに話しかけてくる。

「あ、あぁ。……礼を言う」

「いえいえ!どういたしまして!!ところでお腹はすいていませんか!?スープでもいかがです!!???」

今度は筋肉女が話かけてくる。
それよりもこの二人はいちいち「!」をつけないと喋れないのか?

「い、いや結構……」

あきらかに様子のおかしい二人を見てバッシュは申し出を断る……が。

「そんなひどい!!!!!!!!!」

突然筋肉女が叫び声をあげる。
そして強引にバッシュを担ぎ上げる。
その強靭な筋肉に逆らえるわけもなく、バッシュは桜島から連れ出され、
一軒の民家の中に運び込まれた。
数分後、新たな戦士が産声をあげた。






「ドォォォォーーーーーーピングコンソメスーーーープ!!!!」




140ノリと勢い:2006/12/25(月) 23:56:09 ID:lAYkdnWm
【鹿児島県 民家 二日目 15時】
【バッシュ@FF12】
〔状態〕ドーピング
〔装備〕なし
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:日本中にドーピングコンソメスープを広める

【ローラ@DQ】
〔状態〕ドーピング
〔装備〕ドーピングコンソメスープの素
〔道具〕なし
〔思考〕
1:日本中にドーピングコンソメスープを広める

【アモス@DQY】
〔状態〕ドーピング
〔装備〕なし
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:日本中にドーピングコンソメスープを広める


【ゾーマ@DQV  死亡確認】

※バッシュは剣を捨てました。必要ないので。
141名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/26(火) 01:51:34 ID:9ecRrAUD
ゾーマwww
ってかドーピングコンソメスープの力凄ぇw
142名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/26(火) 08:29:21 ID:hPr0aodW
バッシュwwwww
143名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/26(火) 23:22:18 ID:Lj8hWQUC
過疎ってんなー
みんな飽きちゃったのかな?
144名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/27(水) 00:02:35 ID:3JzDCPvg
そのうちまた息抜きに来るだろ
145名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/27(水) 08:47:12 ID:56cmZ3Km
年末年始は忙しいんだろ
146名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/27(水) 14:12:16 ID:bY9CFYKU
「そんなひどい」が元祖よりさらに凶悪になってるww
147Oh my friend:2006/12/27(水) 21:51:35 ID:khLcD+Jo
「さてここにしますか」

三重県商店街 メイド喫茶「禁則事項」の前、トルネコはこの店の右側で商売することにした。
まずそこに、今日、入荷(誘拐)した『品物』(涼宮ハルヒ)を置きその周りにパンを並べる。
ダンジョンでもガーゴイルがやっていた商売法だ。
(そろそろラリホーの効果が切れるかもしれませんね)
トルネコは『品物』にむかってラリホーの杖を振る。
「さて始めますか!まずはフレンドリーに」
そう言って一人の通行人に話しかける

「おお! わたしの ともだち! おまちしておりました。
うっているものをみますか?」
148Oh my friend:2006/12/27(水) 21:57:32 ID:khLcD+Jo
「何じゃ、ワレ!」
話し掛けられた通行人は雛見沢では評判の悪い北条鉄平である。

「まあ そういはずに みていってくださいよ」

トルネコは腐ったパンを鉄平の前に出す。

「臭っ!何じゃコリャ!」
「おお おめがたかい! 10000ゴールドですが おかいになりますよね?」

トルネコは鉄平の反応を無視して押し売りをした。

「コラッ、ソレ引っ込めんかい!」

「おお おきゃくさん かいものじょうず。わたし まいってしまいます。
では5000ゴールドにいたしましょう。 これならいいでしょう?」

「ケンカ売ってんのかワレエ!」
149Oh my friend:2006/12/27(水) 22:10:59 ID:khLcD+Jo
「おお これいじょいまけると わたし おおぞんします! でも あなたともだち!
では2500ゴールドにしましょう。これなら いいでしょう?」

「カバチタレよると、#&*@%げたぐられっどコラアァ!!!」
鉄平もヤクザなみの睨みをきかせる、だが言ってることが無茶苦茶だ。

「おお あなた ひどいひと! わたしに くびつれといいますか? わかりました。
では ゴールドにいたしましょう。 これならいいでしょう?」

「こんのっ、PIZZAが!!!」

ドカッ!!!

殴られたトルネコの顔に拳がめり込む。ところが
150名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/27(水) 22:13:58 ID:kgoUeNoy
もしかして、リアルタイムで書きながら投下してる?
151名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/27(水) 22:22:17 ID:MzESEbTn
>>150
そんな感じだね。これもカオスとみるか…それとも…
152Oh my friend:2006/12/27(水) 22:24:25 ID:khLcD+Jo
「殴 り ま し た ね あ な た ! ! !」

ズボボオオォ!!!!!

トルネコは鉄平の腹に頭をめり込ませていた。

「#$?%あべし!!!」
鉄平は血や嘔吐物を吐きながら吹き飛び、
壁に叩きつけられた。

「こっちがフレンドリーに接してるのに、
そういう態度を取るからですよ」

そう言いながら倒れ伏す鉄平の所まで歩いていく。

「シュテン山でヘッドバットを特訓した甲斐がありますねえ〜、
お〜い生きてますか〜?」












へんじがない ただのしかばねのようだ
153Oh my friend:2006/12/27(水) 22:33:41 ID:khLcD+Jo
「まあ、もらえるものはもらっときますか」

トルネコはあしもとをしらべた! なんときんのネックレスをてにいれた!


【三重県商店街 二日目 18:00】

【トルネコ@トルネコの大冒険】

[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:涼宮ハルヒ、くさったパン、巨大なパン、金のネックレス
[思考]:なんとしても商店街での商売を成功させて家族の元に帰る

【北条鉄平(ひぐらしのなく頃に)死亡確認】
154名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/27(水) 22:36:46 ID:khLcD+Jo
orz…すまん、パソコンから投下しようと思ったらパソ壊れてて…
投下を邪魔したのなら謝る。
155名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/27(水) 22:38:52 ID:3EJ3uSsQ
ぐはっ、ひぐらしキャラ出されたか!!
156名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/27(水) 22:40:59 ID:khLcD+Jo
>>153 時間間違えた……orz 20:00 でお願いします。
157トモダチ ◆hXvyVozAPo :2006/12/28(木) 15:41:49 ID:0Rak0C2H
「おい、ぼのぼの、見るなよ!! 」
「う、うん、アライグマくん」
ぼのぼのは目をつぶり、アライグマは呆然とその光景を見ていた。
目の前には、首の無い四つの死体。学校の校庭らしいそこには、血の匂いが満ちていた。
(オヤジ……人間って、仲間でも平気で殺せるのかよ? )
かつて父親に聞いた街のようすとはあまりにかけ離れた目の前の状況に、アライグマは言葉を失った。
「ねえアライグマくん、もしかしてシマリスくんももうこんな風に」
「馬鹿野郎!! くだんねえこと言ったらぶん殴るぞ!! 」
この殺し合いが始まったその日に、シマリスは森から姿を消した。
彼を探すために、危険を承知で森を出た。
しかし、人間の世界で行われていたのは予想以上のことだった。たかが森の餓鬼大将だったアライグマには、
到底理解し得ないような。
とにかく、いつまでもここにいるわけにはいかない。朝までには、どこかで休憩を取らなくては。
「ア、アライグマくん、あれ……」
「な……」
そして、アライグマは見た。
それは、彼がよく見慣れているもの。でも、それがここにあるはずが無い。
だってそれは、あいつがいつも持っていたもので、今回の殺し合いであいつに支給された武器。
「あれって、シマリスくんのクルミ……」
「馬、馬鹿いってんじゃねえ!! ぶっとばすぞ!! 」
アライグマは、血にまみれて真っ赤になったそれを凝視した。
四人の少女は、いずれもクルミで首を刈り取られている。
そんな芸当が出来るのは、よほどクルミの扱いに精通したもの。
「まさか……あいつに、人殺しなんか出来るわけが……」
「そこのお二方」
「ひいいっ!! 」
突然の声に、ぼのぼのは大仰な仕草で飛びのいた。
158トモダチ ◆hXvyVozAPo :2006/12/28(木) 15:43:08 ID:0Rak0C2H
アライグマが振り返ると、そこには鎧に身を包んだ金髪の少女がいた。
ぼのぼのを背中にかばいながら、アライグマはスペツナズナイフを構える。
「な、なんだあんた!! 」
「突然驚かせたことは謝罪します。しかし、私はあなた方に敵対する者ではありません。
どうか武器を納めていただきたい」
「あ、あんたがこれをやったのか? 」
アライグマは、目の前に転がる四つの死体を指差した。
「いいえ。この四人を殺した犯人はまだ側にいるはずです。あなた方は大声で喋っていたので、
危険だと思い警戒を促すために声をかけました」
「そ、そっか」
「おねえさん、どうもありがとう」
素直に頭を下げたぼのぼのに倣って、アライグマも礼を言う。
「あ、あんたは知ってんのか? これをやった奴を」
「ええ。私が駆けつけた時には、ちょうど彼は逃げるところでした。
彼の名はシマリス。小動物ながら、残忍かつ狡猾な殺人犯で、これまでにも幾度か人を殺しています。
あなた方も十分に注意を……」
どすん、と。
スペツナズナイフを落とした音に続いて、アライグマが尻餅をつく音。
ぼのぼのは、まるで肉親の死を聞いたかのように呆然としていた。
その様子を見て、少女、セイバーも事情を察したようだった。
風が血の匂いを運ぶ校庭で、二匹の動物は目尻から涙をこぼした。




「そっか、あいつ……俺たちを守ろうとして」
セイバーから聞かされた話は、アライグマにとってはあまりに酷な話だった。
あいつは結局、自分たちの身代わりに殺人鬼なんかになってしまったのか。
「アライグマくん、行こう」
先にそう言ったのは、ぼのぼののほうだった。
159トモダチ ◆hXvyVozAPo :2006/12/28(木) 15:44:43 ID:0Rak0C2H
「ぼのぼの……? 」
「僕、シマリス君と会わなくちゃ行けない。会って、いっぱい話したいことがあるんだ」
涙で塗れた顔で、彼はそう告げた。その決意に、アライグマも
「そうだな。俺もあいつに会って、三百回ほど殴ってならねえと気が済まない。
あいつに、自分がやったことを後悔させてやるんだ。だから、」

だから、会いに行こう。

「それが、あなた方の結論ですね? 」
セイバーは、二匹の動物に問う。
「ああ。あいつは、俺たちの友達だ。絶対に目を覚まさせてやる」
「いいでしょう。その結論は、きっと是非を問えるようなものではありません。
しかし、この誰が誰を殺すかもわからない状況下であなた方動物たちだけで行動するのは危険です。
私ごときでよければ、探し人ついでに同行いたしますが」
「ああ、そりゃ有り難いけどよ、俺たちなら大丈夫だぜ? 俺にはこのナイフがあるし、ぼのぼのだって、な」
アライグマは、ぼのぼのの脇の下の皮膚をひっぱって見せた。
いつもは貝が仕舞われているそこには、スタンガンが仕込まれていた。接近戦では意外と有効かもしれない。
「だからよ、あんたも自分の探している奴を一人で探したほうがいいぜ」
「……わかりました。どうか、ご武運を」
「あんたもな」

そして、二匹は歩き始めた。
もう泣きはしない。
会わなくてはいけない者がいる。止めなくてはいけない者がいる。
友達との再会を目指して、二人の苦難の旅が始まった。

【東京都郊外 某高校 二日目 23:00】
【アライグマ@ぼのぼの】
[状態]:健康
[装備]:スペツナズナイフ
[道具]:支給品一式
[思考]
1:シマリスを探し出して、どつく。
基本方針:殺し合いには乗らないが、攻撃されれば反撃する。

【ぼのぼの@ぼのぼの】
[状態]:健康
[装備]:スタンガン
[道具]:支給品一式
[思考]
1:シマリスを探し出す
基本方針:殺し合いには乗らないが、攻撃されれば説得する。

【セイバー@Fate/stay night】
[状態]:被爆
[装備]:不明
[道具]:支給品一式
[思考]
1:知り合いを探す
基本方針:殺し合いに乗る気は無いが、攻撃されれば反撃する

【滝野智@あずまんが大王 死亡確認】
【水原暦@あずまんが大王 死亡確認】
【榊@あずまんが大王 死亡確認】
【神楽@あずまんが大王 死亡確認】

セイバーの口調が自信無い……
160名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/28(木) 17:32:05 ID:Oxrb1hLR
>クルミで首を刈り取られて
ありえねえよwwwwwwww
161名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/28(木) 17:35:35 ID:AxOUGl/U
>いずれもクルミで首を刈り取られている
すげぇwww
162名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/28(木) 18:38:40 ID:ZWj1WEFO
どんだけ精通すればクルミで首斬れんだwwwwwwwww
163名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/28(木) 20:59:55 ID:8HtH1t9u
クルミやべぇwwwwwww
164名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/28(木) 21:29:49 ID:k1Z8zM2o
セイバー、口調は変じゃないが何かが決定的におかしいw
そしてわりとシリアスな話なのにこんな感想ばかりw
165名もなき者の決意 ◆YDEIN7ytnY :2006/12/29(金) 11:22:08 ID:SolkzW5N
「……ここは何処だ?」

やわらかいベッドの上で先生は目を覚ました。

「私は確かあの後……」

先生と先生との死闘で、瀕死の重傷を負った先生は、
ひとまず体力の回復をするために、病院に向かっていた。
その途中で意識が遠退いて……そこから先は覚えていない。

先生はふと、先生との戦いでついた傷を見る、がそこにあるはずの傷はなくなっていた。
体は重たく疲れてはいるものの、先生との戦いでついた傷が全て直っていた。
誰が治療してくれたのだろうか。
先生がそう考えていると、部屋のドアがギイっという音を立てて開いた。

「ん、もう目が覚めたのかい」

開いたドアから出てきた女性が、先生に話しかける。

「あなたが私を助けてくださったのですか?」

「ん、そうさね」

そう言いながら、女性は先生に紅茶の入ったティーカップを差し出す。

「あなたの名前は?」

カップを受け取りながら、先生は女性に問いかける。

「ん、私はフィオ。辻ホイミやバシルーラが趣味のグッドなおねーさんかな。
 あんたの名前は何て言うんだい?」

カップの中に入った液体をじっと見つめながら、先生はゆっくりと口を開く。

「……私には特にこれという名前はない、あるのは「先生」という称号だけだった
 だが私は……私の生徒である、山根君と丸尾君を守れなかった」
166名もなき者の決意 ◆YDEIN7ytnY :2006/12/29(金) 11:23:21 ID:SolkzW5N

フィオは、先生の寝ているベッドのすぐ側にある椅子に腰を掛け、
自分のティーカップに入った紅茶を飲みながら、先生の話を黙って聞いている。

「そして私はあの子達の仇を討つために……あの子達を殺した可能性がある者を殺そうとした」

先生が手に持っているティーカップの中にぽたりと雫が落ち、紅茶の中に波紋が広がる。

「しかしそれは間違っていた。教育者という立場にある者がそんなことをしては、生徒に示しがつかない。
 それを気付かせてくれたのが先生と先生……私と同じ名前、同じ記号、同じ志を持つ、あの二人でした」

目から流れ出てくる涙を拭いながら、先生は続ける。

「結果、私と先生は先生に負けました。だが悔いは残らなかった。
 この殺し合いという過酷な状況の中で、分かり合える友を見つけることができたから……」

そこまで言い終え、先生はカップの中身をグイッと飲み干す。
そしてそのままベッドから降りて、ドアに向かって歩き出す。

「ん、もう行くのかい?」

「はい」

先生はフィオに背を向けたまま返事をする。

「私は先生に私の生徒も守ってくれと頼みました。
 だがやはり、私の生徒は私の手で守りたい」

「ん、それがいいさね」

「ありがとう。紅茶おいしかったです」

それだけを言い残し、先生は家を出て行った。

「グッドなおじさんだったさね……」

一人になった部屋の中で、紅茶の残りを飲み干しながら、フィオは一人呟いた。




先生はすっかり暗くなった夜の道を走り始めていた。

「みんな待っているんだぞ。先生が絶対に助けるからな」

次こそ守ってみせる、その思いを胸に。
時刻は午後12時を過ぎていた。
167名もなき者の決意 ◆YDEIN7ytnY :2006/12/29(金) 11:23:52 ID:SolkzW5N
【東京都 民家の外 三日目:0時】
【先生@ちびまる子ちゃん】
[状態]:やや疲労 
[装備]:なし
[道具]:ドーピンピング薬1錠
※残りの999錠は使用されました。
[思考]:
1:生徒を守る


【東京都 民家 三日目:0時】
【フィオ@DQBR(DQV僧侶)】
[状態]:健康
[装備]:紅茶
[道具]:???
[思考]:
1:ん、紅茶がおいしいさね
168名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/29(金) 18:34:51 ID:iFSg8LC3
バシルーラが趣味ってwww
なんでそこで先生をバシルーラしなかったんだw
169風来の無限増殖:2006/12/29(金) 18:50:46 ID:gnk5hR0L
北海道にて、モンスターハウスで剣を振るうシレン。
秘剣カブラステギには「妖刀かまいたち」の効果が付加されており、まずは順調に思えた。
しかし、一つの誤算が生じていた。

 カチッ
 マムルはモンスターのワナを踏んだ。
 なんと! 部屋のアイテムがモンスターになってしまった!

「しまった、罠師の腕輪が裏目に出たか!」

罠師の腕輪は、自分がワナに掛からず、しかもモンスターをワナに掛けられるという効果を持つが、
時にはモンスターに踏ませることがデメリットになる事もありえる。
地雷に巻き込まれたり、大洪水に巻き込まれたり、このようにアイテムがモンスターになってしまう、などだ。
更に不幸はそれだけではなかった。

シレンから遥か遠くにあった、相撲取りを模した土の像が、一瞬跳ね上がり、ドスンと落ちた。

 ころばしの土偶は地響きを起こした。
 シレンは転ばなかった。
 スライムは転んだ。
 ゾンビは転んだ。
 ゴブリンは転んだ。
 屍人は転んだ。
 キョンは転んだ。
 ワドルディは転んだ。
 ディアボロは転んだ。死んだ。
 ピーハットは転ばなかった。
 タイラントは転んだ。
 ノロウィルスは転んだ。
 コンバット越前は転んだ。
 暗黒地竜メディウスは転んだ。
 死喰い人は転んだ。
 羽入は転んだ。
 メタルギアREXは転んだ。
 援護兵は転んだ。
 真紅のヘルカイトは転んだ。
 キョンは転んだ。
 **W*E*R*D*N*A**は転んだ。
 アラテンは転んだ。
 大魔王ルシファーは転んだ。
 魔王ラハールは転んだ。
 白場維人は転んだ。
 ジョアンナは転んだ。
 リシェルは転んだ。
 カラスは転んだ。
 水銀燈は転ばなかった。
 屍姫は転んだ。
 キョンは転んだ。
 マイク・ハガーは転んだ。
 野比玉子は転んだ。
 ニカイドウは転んだ。
 ルーファウスは転んだ。
 荒木飛呂彦は転んだ。
 ドルマゲスは転んだ。
 キョンは……
170名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/29(金) 18:51:54 ID:gnk5hR0L



  (中略)



手に持った「転ばず先の杖」で何とか姿勢を保ちつつも、やばいな、とシレンは思った。
風来人の基本として、転んだモンスターは何故か一回だけ必ずアイテムを落とす(倒しても絶対に落とすとは限らないのに)。
そして、そのアイテムが再び「モンスターのワナ」でモンスターになったら……?

ころばしの土偶を銀の矢か何かで破壊すればいいのだが、マップを確認しても、土偶の位置がよく分からない。
罠師の腕輪を外すというのも思い浮かんだが、シレンは個人的に今回は罠師プレイで行こうと思っていた。自分の信念に反する。
それに、何故だか知らないが、ここは知らないモンスターばかりだ。
極限まで鍛えた盾でも、どんな攻撃をされるか分からないと防ぎようが無い。
どうする? レベルのステータスもMAXだし、消費アイテムも十分に持っている。
シレンは限りなく0に近い時間で結論を出した。俗に言う、ターンとターンの間の時間で。

「あばよとっつぁん、ってな!」

シレンはバネのワナを足元に敷き、躊躇無く踏んだ。
ビヨーンというマヌケな音と共に、シレンはどこかへ飛び去っていった。
ただ、流れに身を任せて、風のように。


それを追うように、無限に沸くモンスターが次々とバネのワナを踏み、やはり日本全土へ散らばっていった。


【北海道 二日目:19時】

【シレン@風来のシレンシリーズ】 
[状態]:LV99 HP999/999 力99/99 満腹度197/200 
[装備]:秘剣カブラステギ+99、ラセン風魔の盾+99(それぞれ追加効果不明)、罠師の腕輪、転ばず先の杖
[道具]:荷物一式(所持品、支給品不明) 
[思考]:このTCBRという名のダンジョンを制覇する

【キョン1〜4@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:いつの間にかこんな場所に居るし俺が四人居るし何がなんだか訳が分からない 
[装備]:約束されし勝利の剣エクスカリバー@Fate
   マナの剣エクスカリバー@聖剣伝説
   レーザー対艦刀「エクスカリバー」@ガンダム
   風の聖剣エクスカリバー@ファイアーエムブレム
[道具]:支給品一式
[思考]
 1:SOS団、特に長門か古泉を探しに行く(古泉は死んでしまったが)
 2:よく分からないが、あのビヨーンてなる奴を踏めばいいのか? 
 基本方針:四人で協力し、四人が離れないようにする
[備考]:誰かが「召喚スイッチ(同じモンスターが四体呼び出される罠)」を踏んだ事により、四人同時に召喚されたようです。

【北海道のモンスターハウスで、ころばしの土偶でモンスターがアイテムを落とし、
更に落ちたアイテムが「モンスターのワナ」でモンスターになり、そのモンスターがころばしの土偶で新たにアイテムを落とす、
という永久機関により、永遠にモンスターが増え、
更にそれらのモンスターがバネのワナ(踏むとランダムでどこかにワープ)により日本全体に撒き散らされている。
ちなみに、シレンは視界外だったので気付かなかったが、「ワナこわれずの土偶」という土偶の効果により、
モンスターのワナとバネのワナが壊れる事はない】

【ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険 死亡確認】 

*シレンはどこかへ飛びました。落ちた場所は不明です。
171名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/29(金) 19:53:26 ID:oVICsi3J
このロワのシレンはカッコイイな、 ってルーファウス生きてたのかwww
17224時間テレビ 歌は世界を救う?:2006/12/29(金) 20:10:13 ID:iFSg8LC3
「ちくしょう、このジャイアン様が負けるなんて〜」
「パヨ〜!」
ジャイアンとカービィは先程の敗戦にショックを受けていた。
日本中で歌うにしても、負けたままでは終われない。
いつかの再戦に備えて、彼等は今日も歌っている。
「お〜れっはジャイア〜ン!」
「ぽよ〜!」





その頃、宇宙では……
「ヤックデカルチャー!」
地球の様子を見ていたブリタイ艦がジャイアンの歌により、地球に墜落しようとしていた。



【滋賀県 3日目:0時】
【ジャイアン@ドラえもん】
[状態]:健康。
[装備]:マイク
[道具]: 不明
[思考] :日本中で歌いまくり、クリリン達と再戦。
【カービィ@星のカービィシリーズ】
[状態]:健康。
[装備]:マイク
[道具]: 不明
[思考] :日本中で歌いまくり、クリリン達と再戦。

【宇宙 3日目:0時】
【ブリタイ・クリダニク@超時空要塞マクロス】
[状態]:混乱
[装備]:ブリタイ艦
[道具]: 不明
[思考]:ヤックデカルチャー!

【ブリタイ艦@超時空要塞マクロス 墜落確認】
173名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/29(金) 22:36:48 ID:FxHGVpgK
>シレンは個人的に今回は罠師プレイで行こうと思っていた

縛ってんのかよwwwwww
174名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/29(金) 23:44:54 ID:3G+/Fg6r
現在の消費社会では、歳末のこの時期になると残念なことに
クリスマスの真の精神を脅かす、商業主義の『汚染』にさらされる。
しかし、本来クリスマスとは静かに厳かに祝うべきものである。 
あと、ウォッカ禁止、キツイから。


「それが貴様の選択か・・・」
そう呟くと、『彼』は胸ポケットから携帯電話を取りだす
「私だ、『彼』はどうやら我々とやる気らしい・・・
 あぁ、わかってる。彼なりの考えだ。ラ・ヨダソウ・スティアーナ(別れの合言葉、ぶっ殺したなら使っても良いという意味)」
175名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/29(金) 23:46:13 ID:3G+/Fg6r
【ヨーゼフ・アロイスカリオテ・ラッツィンガー@HELLSING】
〔状態〕自己再生能力、回復法術を習得済み
〔装備〕銃剣
〔道具〕銃剣、護符、聖書、ばら撒いてた爆弾、エレナの聖釘
〔思考〕異教徒や異端者そしてクリスマスに騒ぐ奴らを絶滅させる
〔最終目的〕世界征服

【ウラジーミル・ウラジーミロ・ウラジーミレヴィチ・ニツプ@HELLSING】
〔状態〕吸血鬼(封印を解除しただけ)スタンド能力発現
〔装備〕454カスール改造銃、対化物戦闘用13mm拳銃ジャッカル
〔道具〕大量の氷、弓と矢
〔思考〕『彼』との決着をつける、売られた喧嘩は買う
〔最終目的〕世界征服
176名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/29(金) 23:51:26 ID:FG000KNq
これはヒドい
177名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/30(土) 01:43:04 ID:VHXPWrwM
遅レスすぎだけど・・・・・・

クルミwwwww
178歩いて帰ろう ◆6/WWxs9O1s :2006/12/30(土) 11:08:40 ID:Ch8lCVZm
閑静な世田谷の住宅街に、二人の鬼神が放つ火花が散る。
(ガチャピン……やはり、つよいでありますな)
ムックは、ガチャピンの槍撃をかわすだけで精一杯だった。

ムックは、ガチャピンの放つ猟銃の弾丸をすべて薙刀で弾き返した。
弾丸が尽きた後、ガチャピンは
「やれやれ、ムック、君は少しは楽に死なせてあげたかったのにさ」
といい、自らに支給された本来の武器を取り出した。長く、おそろしげな槍。
「グングニルでありますな……」
「ああ。これで君を、今よりももっと赤く染めてあげるよ。キレイだよ、きっと」
そして次の瞬間、一気に間合いを詰めてきた。
「くっ!! 」
「あははははははははははははははははは!! ムック、どうしたの? ちっとも手応えがないじゃない!! 」

薙刀は、一説には日本の接近戦においては最強ともいわれる武器である。
刀のように斬れ、槍のように迎撃でき、また杖の代わりにもなる。
しかし、今のムックはガチャピンに押されていた。
その理由の一つは、薙刀のうまみを生かすためには圧倒的に足りないその腕の長さ。
そして今一つは、目の前にいるのがあらゆるものごとに通じた、万能の戦士であったこと。

「きゃっはっは!! にしてもムック、君が僕に逆らうなんて一体どういう了見なのかな?
だって、君は僕がいないとご飯もロクに食べれないんだよ? 今まで、誰のおかげで儲けてきたと思ってるの?
ぎゃはは!! 身のほど知らずも大概にしておきなよ!! 」
ムックは、ガチャピンの罵声に耐えながら、なんとか槍をかわし、そしてその次の瞬間にわずかに生まれる相手の隙に、
足払いをかける。しかし、紙一重でガチャピンはかわす。
もし一度でも、あの攻撃を薙刀で受けてしまえばそこまでだ。
そうすると、自分の次の行動はかなり制限されてしまい、その隙にあの槍は自分の胴体を貫くだろう。
なので、ムックは後退するしかなかった。
駅前から、空き地、そして学校の校庭へと。
(まあ、でも、僕の攻撃にここまで耐えられるなんて……さすがはムック。
ま、そうでもなきゃ僕の相方なんて到底無理だけどね)
二人の死闘は、既に六時間にも及んでいた。夕暮れの校庭に、二人の巨大な影が伸びる。
「さて、ここまでだね」
ガチャピンは、ムックを校舎の壁にまで追い込んだ。もうムックは後退できない。
「因果なものじゃない? 子供たちを笑わせるために生きてきた君の墓標が、校庭に刻まれるなんてね」
「ガチャピン。私を殺す前に、一言教えて欲しいであります」
「あん? なあに? 」
「あなたの正義は……そんなものだったのですか? 」
それを聞いたガチャピンは、大声を上げて哄笑した。
「僕は、ロッククライミングもスノボーもハンググライダーも、なんでも出来ちゃうすっごい子なんだよ?
スペースシャトルにだって乗ったことあるんだ。だから、そんな僕が一番正しいのは当然の帰結さ。
ま、いっつもお留守番だった君には、説明してもわからないよね? 」
ムックは、ガチャピンの目を黙って見つめる。
「さ、もういいだろ? さすがにずっと一緒だった君を殺すのは忍びないけど、君が死んでも変わりはいるもの。
僕と違ってね!! 」
そう叫び、ガチャピンはグングニルを握り直して、ムックに向けて最後の槍撃を投げた。
179歩いて帰ろう ◆6/WWxs9O1s :2006/12/30(土) 11:09:51 ID:Ch8lCVZm
「……残念ですぞ」
「な!! 」
馬鹿な、槍の穂先は確実にムックの体に届いている!!
なのに、奴は、奴は……
「ガチャピン。覚悟を」
その槍を弾き返すと、一気にガチャピンの間合いにまで踏み込んだ。
「が……」
次の瞬間、校庭の花壇のうえに倒れ込んだガチャピンの喉元に、薙刀の切っ先が突きつけられた。
馬乗りになったムックは、彼を見下ろして静かに笑う。
「ガチャピン。私の、勝ちでありますぞ」
「そんな、なんで!? 」
「ガチャピン、覚えてはいないのですか? 」
ムックはそう言って、自分の毛深い胸毛の中から小さな光るものを取り出した。
さっきのグングニルの一撃で、ひびが入っているそれは、小さなカンバッジだった。
プリントされていたのは、並んで笑っているガチャピンとムック。そして、二人のまわりで笑う沢山の子供たち。
「これ、あの時の」
「はい。お気に入りの写真だったので、スタッフにお願いしてバッジにしてもらったのでありますぞ」
バッジの中の二人は、沢山の笑顔に囲まれて幸せそうに笑っていた。
「ガチャピン、私たちはこの笑顔のために今まで生きてきたのでは無いのですか?
あなたが雪山や岩山や宇宙に行ったのだって、子供たちを笑わせるためではなかったのですか?
そんなあなたが、どうして、どうしてこんな殺し合いになど乗らなくていけないのですか!? 」
「そ、そんなこと」
ガチャピンは叫んだ。
「そんなこと言っても、今更どうすればいいんだよ!! 僕はもう、罪も無い子供たちを二人も殺したんだぞ!!
そんな僕に、どうやってあの頃に戻れっていうんだ!! 」
「ガチャピン、大丈夫ですぞ」
ムックは、まだ笑っていた。

「たとえ世界があなたを許さなくても、私はあなたを許しますぞ。
だから、どうか私を許して下さい。あなたがそんなになるまで気がつかなかった、この私を」

「―――ムック!! 」
ガチャピンは、泣いた。涙を流すのなんて、一体いつ以来だろう。
当たり前か。いままでずっと、自分は笑うことだけが仕事だったんだから。

「さあ、行きますぞ、ガチャピン」
「ムック? 」
「こんなゲームに巻き込まれて泣いている、日本中の子供たちを助けるのです。
そして、こんなゲームを始めた主催者を、二人でコテンパンにやっつけるのですぞ」
「ムック、僕に留めを刺さないの? 僕は君を殺そうとしたのに」
「言ったはずですぞ。私だけはあなたを許すと。それが、仲間でありますぞ」
「なか、ま……」

次の刹那。
校庭に、三発の銃声が響いた。
180歩いて帰ろう ◆6/WWxs9O1s :2006/12/30(土) 11:11:06 ID:Ch8lCVZm
「ムッ…………ク……」
「ははは……ガチャピン……申し訳、ないですぞ……」
ガチャピンは、胴体の三ヶ所から血を吹き出すムックを呆然と見上げる。そのままムックは、後ろへと倒れた。
「くそ、よくもムックを!! 殺してやる」
ガチャピンは、校舎の影に消えた人影を追いかけようと立ち上がり、
「待つ、ですぞ、ガチャ、ピン」
「ムック……なんで止めるんだ? 」
「もう、あなたにこれ以上、人殺しなど、させては、いけない、からです」
口から血を吹きながら、ムックは必死に言葉を紡いだ。
親友へ贈る、最後の言葉を。
「もう、復讐とか、そん、な、こと、も、やめるのです、ぞ。さもないと、子供たちに、しめしと、いうもの、が……」
「ムック……まさか、死なないよな? 死ぬなんて、言わないよね? 」
「ガチャピン。私は、あなたと会えて幸せでしたぞ。私は、実を言えば……あなたが宇宙へ行ったり、いつも無茶なことを
しているのを遠くから見るのが、……大好きだったのです」
ムックは、まだ笑っていた。その表情しか、彼は生涯、知らなかったから。
「でも……いつかは……あなたと一緒に……宇宙へ……」
「ムック、馬鹿なこと言うな!! 次は、次は君に全部やらせてあげるから!! ぼく、スタッフにお願いする!!
スノボーだって、ハングライダーだって、スペースシャトルだって、全部君に乗せてあげるから!!
だから、死なないでよ!! 僕を一人にするなんて、酷いじゃないか!! 」
「ガチャピン……酷い顔ですぞ。私たちはいつも、笑顔ですぞ」
ムックの血は、花壇を血の海に変えていった。
「私は雪男……あなたは南の島の恐竜……所詮は交わらない運命だったのかもしれませんな。でも、私は」

「あなたが、大好きでした。ありがとうございました」

もう動かなくなったムックの傍らで、ガチャピンは生まれて始めて、大声を上げて泣いた。
181歩いて帰ろう ◆6/WWxs9O1s :2006/12/30(土) 11:12:01 ID:Ch8lCVZm
朝倉音夢は、校舎の影でバズーカ砲の残り弾を確認した。
(一人に三発も使ったのは失策だったわね。まあ、後で他人の弾を奪えばいいか)
あの赤い男の下にいた緑の男は、既に死んでいると判断して撃たなかった。
あの男の武器を回収しなかったのは今になって思えば失策か。しかし、銃声を聞いた人間が集まっている
可能性もあるし、校庭に戻るのはまずい。
(さっさと逃げましょうか)
音夢は、バズーカ砲をかついで歩き始めた。

たまたま初音島から横須賀に遊びに来ていた彼女の義理の兄、朝倉純一は、この殺し合いに巻き込まれて死亡した。
(兄さん……なんで、なんで死んじゃったの? )
初恋の人であり、なんでも相談できる兄弟でもあった彼を失ったその瞬間に、彼女の世界は崩壊した。
兄さんを殺した奴を殺そう。でも、どうやって探せばいい? この広い日本から……
そして彼女は思いついた。

「なあんだ。全員殺せば、いいんだ」

校門から出ようとしたところで、音夢はこの学校の生徒らしい一人の少年に声をかけられた。
「お姉さん、僕、こんな殺し合いが始まってとても怖いんです。助けて下さい」
中島だった。
先生を殺めた彼は、もっと強力そうな武器を得るため、彼女を懐柔しようとしたのだ。
「お願いですぅ。僕こわぁーい」
かなりのむっつりであるこの男、小学生という立場を利用してこの綺麗なお姉さんにあんなことや
こんなことをしようという思惑も無くはなかった。
(くふふ。ここまで猫を被れば、僕のショタ力でイチコロ……)
「失せろ。汚らしいオタ顔の餓鬼が」
次の瞬間、バズーカ砲が彼の下半身を吹き飛ばした。
「え……」
驚愕の顔で見あげる中島を一瞥し、音夢は校門をくぐる。
純一を殺したのが知り合いであるとも知らず、次の罪に手を染めるために。

(そんな……僕は、磯野を殺すまで、死ぬ訳には……)

182歩いて帰ろう ◆6/WWxs9O1s :2006/12/30(土) 11:21:29 ID:Ch8lCVZm

ガチャピンは、ムックの亡骸を校庭に埋葬した。
ムックが持っていたカンバッジも、一緒に。
「ムック。僕、罪を償ってみせるよ。そしたら、また会おうね」
惜別を乗り越えて、緑の恐竜は再び歩き出した。
誰かに笑ってもらうために。



【東京都世田谷区かもめ第三小学校 二日目 21:00】
【ガチャピン@ひらけ!ポンキッキ】
[状態]:被爆
[装備]:グングニル、薙刀
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:味方を集め、主催者を倒す
2:子供たちを救う


【朝倉音夢@D.C.S.S】
[状態]:やや被爆
[装備]:バズーカ砲
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:目につくものを皆殺し
2:兄さんの仇と確定できる奴を見つけたら、鞭で二百叩きの後
丸一日首だけ出して海につけてその後爪を剥いで歯も抜いて生きたまま鳥葬


【中島@サザエさん】
[状態]:下半身切断、三十分以内に治療を受けないと死亡。やや被爆
[装備]:金属バット(現在は教室に隠している)
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:磯野を殺す
2:音夢にあーんなことやこーんなことをする

【ムック@ひらけ!ポンキッキ 死亡確認】



183名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/30(土) 11:38:42 ID:dSnOM52+
確かムックって遠藤の弟子なんだよな
184名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/30(土) 11:46:57 ID:f4V5Pr9m
む、ムックゥゥゥゥゥ!!!

>僕のショタ力
ねぇよwww
185名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/30(土) 13:40:19 ID:nxqiZuXm
中島www
186 ◆6/WWxs9O1s :2006/12/30(土) 13:44:21 ID:Y91y+b5z
自分がいうのもなんですが、中島はほとんどの出場者が三日目に行き着いた時点で
どなたにも書かれていなければ死亡扱いでよろしいのではないかと思います。
187名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/30(土) 15:57:35 ID:IgZoBkvg
まあ気が向いた書き手が中島出血死とでも書けばおk
188名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/30(土) 17:28:58 ID:78rWZNmO
やべぇ感動した、ムックかっこいいぜ
189残り香 ◆9maJXK/5Gg :2006/12/30(土) 21:02:45 ID:nxqiZuXm
シレンが罠と大量のモンスターたちを、北海道に残して去ったあと、
やや遅れて大怪獣ゴジラも、その場に到着した。

ズシン 

ギャー!ワー!キャー!

罠による無限増殖を続けていたモンスターたちを、ゴジラは躊躇なく踏み潰す。
しかしそれと同時に、ゴジラはその大きい足で大量の罠を一斉に踏んでしまう。

ゴジラは装備はずしのワナを踏んだ。
ゴジラの特殊能力は封印された。

装備はずしの罠の効果で、ゴジラの特殊能力?「熱線」が封じられる。
さらに多くの罠がゴジラを襲う。

大型地雷、毒矢、トラバサミ、落とし穴、デロデロの湯、丸太の罠、その他諸々。

一度に大量のワナの効果を受けたゴジラの右足は、おびただしい量の血が噴き出している。
そこに追い討ちをかけるように、無限増殖を続けていたモンスターたちがゴジラに襲い掛かる。

「ゴガアアアアアアア」

ゴジラは襲い来るモンスターたちを返り討ちにしようとするが、右足が落とし穴に嵌っていてうまく動けない。
得意の熱線すらも封じられている。
ゴジラがなんとか落とし穴から、右足を抜こうとしているところにモンスターたちの波状攻撃が襲い掛かる。

「グギャアアアアアア」

一分も立たない内に、ゴジラの巨大な体に無数の傷跡が生まれる。
さすがの怪獣王もその攻撃に耐えることができずに、がくりと左足を折る。
その瞬間。

ビヨーン

シレンが仕掛けたのと同じバネのワナを踏み、ゴジラは何処かに跳んでいってしまった。

ゴジラがいなくなった後、モンスターたちは再び増殖とバネのワナによるワープを開始した。

190残り香 ◆9maJXK/5Gg :2006/12/30(土) 21:03:24 ID:nxqiZuXm



ゴジラがバネのワナでワープしたちょうどその頃。
井尻又兵衛は魔法の絨毯に乗り、青森県に到着していた。

「さて、この辺りで仲間を集め始めるか」

ゴジラを倒すための仲間をこの青森県で集めようと、魔法の絨毯を降りたそのときだった。

ドシーーーン!!!

ドシーンという擬音語と共に、又兵衛の目の前に黒い何かが降ってきた。

「な、なんだと!」

又兵衛の前に降ってきたのは、自分が倒そうと決めたあの化け物。
咄嗟に、降りたばかりの魔法の絨毯に乗りその場を離れる。

「何故あいつが空から降ってきたのだ……いや、それよりもあの無数の傷。
 一体誰があれ程までにあいつを痛めつけたのだ……」

空から降ってきた化け物には、北海道の地で見たときにはなかった無数の大きな傷ができている。

「あの地にはそれほどの使い手がいたということか……」

又兵衛は化け物に傷を負わせた者、あるいは者達に会えなかったことを惜しむ。
実際はシレンが生み出した、ワナとモンスターによって付けられた傷なのだが……。

ズシン!

激しく消耗したゴジラはその場に座り込む。

「あの化け物、ここで休息を取るつもりのようだな。この隙に倒せれば良いのだが……」

そのためにはやはり仲間が必要だ。

「奴が休んでいる隙にこの地で勇士を募り……倒す!」

行動方針を決めた又兵衛は魔法の絨毯から降り立ち、夜の青森の住宅街に消えていった。
191残り香 ◆9maJXK/5Gg :2006/12/30(土) 21:03:53 ID:nxqiZuXm

【青森県 二日目:21時】

【井尻又兵衛由俊@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康
[装備]:魔法の絨毯@DQ6 普通の刀
[道具]:支給品一式、魔法の絨毯@DQ6
[思考]
1:青森で化け物(ゴジラ)を倒すために仲間を集める。
2:ゴジラを倒す


【ゴジラ@ゴジラ】
[状態]:全身に無数の傷(自然治癒を待つ)、出血多量、睡眠中、熱線封印中(そのうち使えるようになる)
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:
1:ひとまず寝て、体力を回復する。
2:起きたあとは特に決めてない。
[備考]:いつ起きるかは不明。


【北海道 二日目:21時】

【キョン1〜4@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:いつの間にかこんな場所に居るし俺が四人居るし怪獣がいるし何がなんだか訳が分からない
[装備]:約束されし勝利の剣エクスカリバー@Fate
  マナの剣エクスカリバー@聖剣伝説
  レーザー対艦刀「エクスカリバー」@ガンダム
  風の聖剣エクスカリバー@ファイアーエムブレム
[道具]:支給品一式
[思考]
1:SOS団、特に長門か古泉を探しに行く(古泉は死んでしまったが)
2:いい加減あのビヨーンてなる奴を踏もう。
基本方針:四人で協力し、四人が離れないようにする
[備考]:誰かが「召喚スイッチ(同じモンスターが四体呼び出される罠)」を踏んだ事により、四人同時に召喚されたようです。
192名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/30(土) 22:50:29 ID:2fQXt/zP
深く考えてはいけないんだろうがどうやって対艦刀もってんだ?
193名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/30(土) 23:01:11 ID:sHIBZ/0j
>>192
>>3によると、デイパックの中は四次元らしいので中に入れてあるんじゃないだろうか
194名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/30(土) 23:19:08 ID:2fQXt/zP
そうか。でもとりだせないわな…
195名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/31(日) 11:10:14 ID:brZpg9LL
正当的な無差別マーダー:シマリス、ケロロ軍曹、朝倉音夢、先生@ドラえもん、岸田洋一
無差別マーダー(?):ジャイアン、カービィ、アーカード、範馬勇次郎、ゴジラ
特定人物へのマーダー:中島、アイシア(?)
対主催:磯野カツオ、いーちゃん、西東天、哀川潤、リリカルかみなり、ガチャピン、不屈闘士、
ダンテ、ジャックバウアー
仲間探し優先:セイバー、アライグマ、ぼのぼの、野原しんのすけ、トルネコ、先生@ちびまる子ちゃん
井尻又兵衛、ルイズ(?)、野比のび太(?)

ようやくまともなマーダーが増えた……はずなのだが、なんか正当マーダー群にあまり期待を感じられないのは気のせいかw
みんな行動原理もセリフもシリアスなのに、漂うネタ臭はなんとしたものか。
それにしても対主催の多いロワだ。
196名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/31(日) 11:27:57 ID:ewwIx0YZ
>>195
そら管理者コロコロ変わるわほんとに監視出来てるのかすら怪しいわじゃ主催倒せるんじゃねって思えても仕方ないわw
197名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/31(日) 17:53:50 ID:ELTyD3mU
>>195
こうして名前見るだけでホントカオスだなw
マーダーのネタ臭はどうしようもないな
クルミにカエルにブラコンに先生に変態だもんな
198名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/31(日) 18:42:51 ID:n5VCu37D
ノロウイルスが蔓延したり消滅したりがゴジラが現れたり魔物の巣窟になったり本当に蝦夷は地獄だぜ
199名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/31(日) 18:47:04 ID:ELTyD3mU
北からはノロウィルス撲滅隊
南からはドーピングコンソメスープ
中央では殺人音波集団が蔓延ってるわけですが

どこが一番安全なんだー!
え、冥府が一番安全?
200名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/31(日) 18:56:43 ID:6RqMIN2r
つ【三重県商店街】
一歩間違えたら答志島行きですが
201名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/31(日) 19:09:20 ID:w8serFls
>>200
ある意味冥府ですよwww
202名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/31(日) 19:10:38 ID:81lZAXR6
今まで舞台になってない場所が1番安全だな
203名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/31(日) 19:17:09 ID:w8serFls
ここで誰か都道府県別危険地域をまとめてくれwww俺には無理だったww
204名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/31(日) 23:29:31 ID:n5VCu37D
人類に逃げ場なし
205名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/31(日) 23:49:36 ID:9q7P8AEt
宇宙ですら安全圏じゃないからなwww
206ハカロワ3風、来週予告:2007/01/01(月) 00:01:07 ID:TrGVNpdw
さぁ〜て、来週のカオスロワは?
「サザエです。もっと活躍したかったけど、うっかり死んじゃったわ。ごめんなさいね……さて次回は


目指すはノロウイルス撲滅。勇次郎とアーカードが行く!
主要キャラ集中、これからどうなる三重県商店街?
書き手諸君よ、これからもカオスな作品を書き続けてくれたまえ。


の三本です。」
今年もよろしくお願いしますね〜、じゃーんけんぽんっ!ウフフッ
207新年:2007/01/01(月) 00:01:07 ID:JSn5Y6Sj
ゴーン ゴーン

一つ鐘が鳴らされるたびに、次々と煩悩は消えていった。

【いろいろ 三日目:0時】

【除夜の鐘@新年】
[状態]:健康
[装備]:お坊さん
[道具]:
[思考]
1:さあ、来年まで休憩だ。

【煩悩×108@新年 死亡確認】
208名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/01(月) 00:02:19 ID:5QL3CPfa
あけおめ〜
今年中には完結できるといいな。
209名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/01(月) 00:28:07 ID:VGmTnkIn
煩悩www
追悼したほうがいいかなwwww
210 【大凶】 :2007/01/01(月) 13:42:45 ID:kZVNme6X
大吉ならロワ完結
211名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/01(月) 13:45:17 ID:kZVNme6X
大凶…
orz
212フードファイト:2007/01/01(月) 19:49:41 ID:X8+dj3sn
バトルロワイアルも三日目に突入。
日本各地で食料の奪い合いによる殺害数が急増する中、ここ汐留でも八人のフードファイターによる争奪戦が繰り広げられていた。

「戦いをやめるんだ」

銃弾が飛び交うスタジオに突如響き渡る、凛々しい声。

「そんなにお腹が減ってるなら、僕の頭を食べるといい」

銃撃が止み、八人は一斉に声の主に群がる。

「流石にすごい食欲だね」

あっという間にアンパンマンの頭を食い尽くすファイター達。アンパンマンは急いで癒しの杖を振り、頭を再生させる。

「好きなだけ食べていいからね」

再びアンパンマンの頭に食らいつく八人。
しかし彼等は一斉に泡を吹き倒れる。

「おや、もう満腹?意外と少食なんだね。じゃあ僕は他のお腹が空いた人達の所に行くからね」

【汐留 三日目 19:30】

【HIRO ポップダンス山本 グラドル三宅 ジャイアント白田 アニマル浜口 レイザーラモンRG ギャル曽根 ボビー・オロゴン】
[状態]:死亡

【アンパンマン@アンパンマン】
[状態]:健康
[装備]:癒しの杖@FF5
[道具]:青酸カリ
[思考]:空腹の人を楽にする
213名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/01(月) 21:14:00 ID:5QL3CPfa
アンパンマン・・・またしても無差別マーダーが一人ww

多分現在もっとも危険なのは東京だな。主要マーダーがそろってるし。
リリカルかみなり、ガチャピン、セイバー、アライグマらが
どれだけマーダーを減らせるかが鍵だな。
そしてマーダーも対主催も入り乱れてる関西が台風の目。
214名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/01(月) 23:31:48 ID:1c90TTx+
北海道から人員が溢れて南下して来て侵略が始まる可能性もある
215青学最強の男 国光 ◆86jbQTms.U :2007/01/02(火) 01:38:50 ID:MgIkL3gx
「俺は地上最強だ! どんな奴でも0.2秒であの世に送ることができるんだ! 武器は持たない、カラテだ!」
誰も聞いていないというのに、そんなことを大声で口走りながら、地上最強の男・雷音竜は荒地を走り行く。
「俺があっちに向かう理由なんて決まってる! さっきもの凄い衝撃波があったからだ!
憎い! この俺の力が! この俺の恐ろしい力が!!」
これまた誰も聞いていないのだが、彼はやはり自分の心境を叫びながら、裸足のハンデを感じさせないスピードで悪路を走る。
仮に彼がこのままの速さを維持したとすれば、数分もすれば新生鷹の爪団と再遭遇することになるだろう。
そして、彼は『どんな奴でも(0.2秒で)あの世に送ることができる』ことを、憎みながらも自己のアイデンティティとしている。
故に、獲物が三人。地上最強を証明するために、竜は何ら躊躇することなく殺戮を行うだろう。
彼は一度、善良な子供を対象から除くとはいえ、全人類を皆殺しにしたことすらあるのだから。
スペランカーがいかなる手段を尽くした所で、この水爆にすら耐えた男には傷一つつけられない。
山岸風花のペルソナ、絶対防御を誇るユノでも、彼の鉄拳を数発防ぐことができるだけだ。
総統に至っては、何もできず瞬殺されるのが目に見えるようである。
地上最強・雷音竜は荒地を快調にひた走る。
あたかも、その道こそ自分の進む道だと言わんばかりに。
あたかも、その道にある全ての命を根絶やしにするかのように。
「?」
と、そこに。
彼の視界上に、ポツンと人影らしきものが現れた。
「―――俺は地上最強だ! どんな奴でも0.2秒であの世に送ることができるんだ!」
それを見て取るや、彼はそう叫ぶと、更に走る速度を上げた。
みるみるうちに黒い豆粒が大きくなっていく。
「武器は持たない、カラテだ!」
豆粒は、人間だと視認できるほどの大きさとなり、遂にその姿を表した。
知的な眼鏡も相まり、ひどく大人びて見える風貌だが、実年齢的には中学生程度のようである。
その人物は、何か長い棒状のモノを左手に携えて、静かに直立不動を保っている。
「憎い! この俺の力が! この俺の恐ろしい力が!!」
そんなことなど何らお構いなしに、竜はその殺人拳を、全力で人影に叩き付けた。

216青学最強の男 国光 ◆86jbQTms.U :2007/01/02(火) 01:39:52 ID:MgIkL3gx
その数分前。
「おーい風花君! ぜぇ……風花君! ぜぇぜぇ……す、少しは走るペースを落としてくれないかね」
「何を言ってるんですか! こうしている間にもスペランカーさんに彼が迫っているんですよ! 休んでいる暇なんか……」
総統と山岸風花は、誰かスペランカーを助けてくれる人を探すため、辺りを走り回っていた。
それも、単に助けてくれる人ではない。自分達に加勢してくれて、なおかつあの男以上の実力を持つ人物を、である。
この状況下でそんな都合のいい人物が見つかる可能性は極めて低い。それでも山岸風花は諦めることができなかった。
彼女は、見てしまったのだ。スペランカーの決意に満ちた眼を。

―――あの眼は、死ぬ覚悟を決めた人の眼だ。

結局、その場は勢いで押し切られてしまったが、あんな眼を見て自分だけ悠々と逃げられるほど、山岸風花は人間をやめていない。
例えそれがどれだけ可能性の低い希望であっても、存在する限りは、存在し続ける限りは、決して捨てたくない―――ッ!
「風花君……」
気が付けば、足は亀のように遅く、まともに走ってすらいなかった。
「…………スペランカーさん」
やがて、足は無力にも停まってしまう。天を仰ぎ、今か今かと死地に迫りつつある人物の名を呟いた。
もう時間がない。これ以上捜索が長引けば、スペランカーの命に影響が出てくる。
あと25回死ねるというのは、結局は僅か25回でしかないのだ。そんな数字は、あの化物の前ではゼロに等しい。
現実は、誰にでも等しく残酷だ、と山岸風花は思った。事実としても、そうだった。
二人の周囲に、容赦の無い絶望が漂い始めて、

「……どうした? こんな所で一体何をしている?」

そこに。
何の前触れもなく、救いの手は現れた。
まるで、弱者のピンチに光速で駆けつけてくる、スーパーヒーローのように。
まるで、影で苦しむ者全てを救ってみせる、正義の味方のように。

217青学最強の男 国光 ◆86jbQTms.U :2007/01/02(火) 01:40:33 ID:MgIkL3gx
雷音竜は、地上八メートル程の中空を舞っていた。
何が起こったかは、自分でもよく分かっていない。
彼が拳に手ごたえを感じた直後、気が付けばこの空中にいたのだ。

「―――羆落とし」

そう、地面の方から声がした。
声の主は、左手に棒のようなものを―――猫の手を模したラケット状の物体を持っていた。
まさか、あのような物で竜の正拳を無力化したのか? とても常識では考えられない話だった。
そいつは、高く飛ぶ竜に背を向けた体勢だった。如何なる手順を踏めばこうなってああなるのか、まるで判らない。
「……、―――」
地上最強の男・竜は、高度八メートルの高さから落下し、地面に叩き付けられた。常人なら各所の骨がいかれているだろう。
「―――俺は地上最強の男だー!」
しかし、竜は即座に立ち上がり、そいつとの間合いを一気に詰め、顔面めがけてフック気味の拳を放った。落下のダメージなどまるでない。
当たれば、全身の細胞ごとバラバラに寸断されてしまう一撃が、恐るべき速度でぶち当たる、
はずだった。
「!?」
ガクン、と。
突如、竜の下半身の筋肉がこわばり、そのままの軌道でパンチを放ち続けることができなくなったのだ。
一方そいつは、既にこちらを向き、ラケットを構えている。安定した、様々に動きに対応できる体勢で。
竜はバランスを崩し、その拳はラケットに吸い込まれるように軌道を変え―――
ギュパァン!! と。
小気味いいインパクト音と共に、ボクシングのカウンターの要領で、竜の体は再度空高く舞い上げられた。

218青学最強の男 国光 ◆86jbQTms.U :2007/01/02(火) 01:41:32 ID:MgIkL3gx
その少し前の話。
「あ……あなたは?」
スペランカーは困惑していた。
彼は一人で戦う気だったのだが、何故か逃がしたはずの山岸風花、総統がここに戻ってきている。
その上、新たに眼鏡をかけた見知らぬ人物まで増えている。
何でも山岸風花と総統の話によれば、彼はあの男を倒してくれるというのだ。しかも本人曰く『ルール上、一人で戦う』のだという。
そいつは名前を問われたので、至極当然のように名乗った。
「俺は青春学園テニス部で部長を勤めている。名前は―――」



スローになった感覚の中、宙を漂う竜の心は、大きく動揺していた。
(俺は地上最強だ! どんな奴でも0.2秒であの世に送ることができる! できるんだ! そのはずなんだ!!)
自分の乾坤一擲と言える一撃が、既に二回も受け流され、その度に反撃までされてしまっている。
地上最強。それを心の礎としている竜にとって、こんな事態は決してあってはならないことだ。
「どうした……お前のテニスはその程度か」
下のからそんな声が届いた。
その声は、確実に『上から』モノを言っている意味合いを含んでいた。
地上最強であるはずの自分よりも、上から。
(コロス)
決めた。こいつだけは殺す。0.2秒で殺す。
(俺は地上最強だ! どんな奴でも、どんな奴でも0.2秒であの世に送ることができる! 間違いなく!!)
ゆっくりと上昇していた体が一瞬停止し、そこから急速に落下していくのを感じた。
(コロスコロスコロス! コロス! コイツハコロス! ブチコロス!)
一度は全身で受けた衝撃を、今度は受身を取って緩和する。その反動を利用し、瞬間的に身を起こした。
「俺は!」
勢いはそのままに、足による加速を加え、
「地上最強の!!」
先に放った二撃が可愛く見える程の、それこそ全身全霊の一撃を振りかぶり、
「男だーっ!!!!」
目の前にいる怨敵めがけ、欠片の慈悲もなく、その凶拳を打ち放った。

219青学最強の男 国光 ◆86jbQTms.U :2007/01/02(火) 01:43:04 ID:MgIkL3gx
その直前の話。
男は、己の名前を、実に堂々と名乗った。
「―――手塚国光だ」



…………一切の妥協が無い、無限の暗闇が全てだった。

パカァッ、という軽く、それでいて実に乾いた音を、雷音竜は聞いたような気がした。
そして次の瞬間、雷音竜の視界が、周囲の空間が、余すところ無く漆黒に塗り潰されたのだ。
「!?」
その闇は完全では無く、所々に小さな煌きを見ることができた。
宇宙空間だ、と竜は即座にその考えに思い当たった。
常人ではそんな考えは起こらないようなものだが、竜は生身で宇宙へ放り出された事もあるのだ。一度経験済みである。
竜は虚空の先に、遠い遠い宇宙の果てに、己が倒すべき敵を認識した。
そいつは全身を金色に包み込み、超然としたオーラを纏っている。
「見せてみろ―――お前の真の実力を」
宇宙空間のはずなのに、そいつが言った言葉は何故か耳に入った。
そいつは左手のラケットを大きく、仰々しく振りかぶり―――
無造作に、振り切った。

ゴッ!! と。
直後、月が太陽が水星が木星が金星が土星が冥王星が―――全てが全てそいつのラケットに吸い込まれ、極大のビッグバンを引き起こした。
220青学最強の男 国光 ◆86jbQTms.U :2007/01/02(火) 01:43:38 ID:MgIkL3gx
「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
ズゴオオオオオッ!! と空間を満たす無数の破片に、さしもの竜も大きく吹き飛ばされてしまう。
人知を超えたスピードで竜は真空中を飛ぶ。先にあるのは緑に満ちた水の星―――地球。
「があああああああああああああああああああ!?」
空気との摩擦で赤熱しながら、竜は恐るべき速度で大地に突き刺さる。あまりの衝撃に馬鹿でかいクレーターが生まれてしまった。
確実に水爆以上の破壊力が、それにはあった。
「ぐ、ああ」
竜が、あの地上最強がダメージを受けている。それだけでも信じがたい光景なのに、さらなる崩壊が彼を襲う。
『クキャケェ―――!!』
甲高い、トカゲの叫びを何万倍にも圧縮したような奇声が辺りに響き渡った。
それを皮切りに、次々と大きな地響きが、連なって聞こえてくる。
竜が何とか身を起こし、見ればそこには無数の巨大爬虫類……恐竜が、いた。
とうに現代から絶滅し、姿を消している筈の恐竜が、それこそ何百何万と群れを成し、何かに怯えるように逃げ惑っている。
恐竜達は雷音竜を避けるように走っていたため、竜もまた危害を加えるようなことはしなかった。
しかし、恐竜は何から逃げているというのだろうか?
本能か偶然か、竜は天を仰いで、
「……!?」
そして、地上最強の男・竜は見た。見てしまった。
もう数えるのも嫌になってくるほどの隕石が、
否、少なくとも隕石クラスの大きさを持った数多のテニスボールが、
その全てが自分を狙って降り注ごうとしているのを。
「……俺は」
少しでもあの物体の被害から逃れようとする恐竜を無視し、竜はそれらを睨み付ける。
テニスボールは、もうそこまで迫っている。
「俺は、」
対して、竜はその両手を、強く強く握り締め、構えを取ることしかできない。
「俺は地上最強の男だ――――――ッ!!!!!」
落ちてくるテニスボールに向け、ジャンプしつつ竜は必殺の拳で殴りかかった。
ゴガァンッ!! という天を衝く轟音に加え、ブン殴られたテニスボールが無限の塵と化す。
けれど、それだけだった。
竜が出来たのは、何千何万と存在するテニスボールのうち、一つを粉々にするだけのことでしかなかった。
直後に二発目三発目四発目が、まんべんなく竜を叩きのめし、大地へ磔にしてしまう。
更に、五発目六発目七発目が、竜ごと周囲の地面を爆砕した。
そして八発目九発目十発目―――次々と豪雨のように降り注ぐテニスボールを前に、竜は成す術もなく、
「…………………………………………ッ!?!!!?!!!」
やがて逃げたはずの恐竜すら巻き込む大破壊と共に、竜の視界が辺りが全てが純白に塗りつぶされ―――
221青学最強の男 国光 ◆86jbQTms.U :2007/01/02(火) 01:44:49 ID:MgIkL3gx
ぽ――――――ん……。と、無傷の雷音竜の背後に、何の変哲も無いテニスボールが跳ねている。
そこは荒れ果ててこそいたが、まぎれもない2006年12月下旬の島根県。
決して、紀元前の地球などではなかった。
「………………、おれ、は」
竜の髪の毛は、あまりのことに、一本残さず総白髪と化していた。
「おれは、ちじょうさい。きょうの」
何事かをブツブツ呟きながら、それでも雷音竜は、あちこちがボロボロの体を、無理矢理に動かした。
よろよろと、目の前にいる敵に向けて、竜は今できる全力のパンチを放つ。
「お、とこ、だ」
ぱすん、と。
けれどもうその拳には、蚊も殺せない程度の力しか残っていなかった。
ぐらり、と自分で放ったパンチの反動にすら耐えられず、竜の体が崩れ落ちる。
限界がそこまでだったのか、既に竜の意識は無かった。
それを見下ろし、眼鏡の男は、ただ一言だけを言う。
「……15−40。お前の試合続行不能により、ゲームセットだ」
こうして最凶のマーダー、雷音竜はここに敗北した。

222青学最強の男 国光 ◆86jbQTms.U :2007/01/02(火) 01:45:45 ID:MgIkL3gx
「手塚さん! 大丈夫でしたか!?」
「……心配無用だ。特に問題はない」
「にしても、頼んだのはワシらだといえ……本当にあの男を倒してしまうとは、驚きだわい」
「奴は強かった。次に試合することがあるとするならば、勝負はわからないだろう」
「あ、あの…………試合って、一体……?」
「いや、本当に驚きましたよ! 僕なんか、あまりの驚きに一回死んでしまったぐらいですからね」
「スペランカー君! またうっかり死んでしまったのかね! 幾ら回数に余裕があるからと言って、限度はあるんだぞ!」
「慢心は即座に敗北へ繋がる……気を付けることだ」
「あ、はい。すみません手塚さん」
「それよりも。これからの事についてだが―――どうするつもりだ」
「うーん、そうですね……どうします、総統さん?」
「え。いきなりワシに振られても……。スペランカー君、どうする?」
「いや、だから僕に聞かれたって……」
「特に指針が無ければ、一つ協力してもらいたい事がある」
『?』

「俺の纏めている青春学園テニス部は、全国制覇を目指している。そこで部員達を探すのを手伝ってくれないか?
部活を勝手にサボッた罰として、すぐにでも校庭500周をさせなければいけない。それが部長の務めだからな」

『…………………………………………』
「―――べ、別に、いいんじゃないですか? 人が集まればそれだけ安部を倒しやすくなると思いますし」
「う、うむ。そうじゃな、新生鷹の爪団もさらにメンバーが増えるなら、実に喜ばしいことだろうな」
「ま、まったくもって同感ですよね、総統さん、スペランカーさん」
「……頼みを聞いてくれて感謝する。そこでまずは、人が多く集まる主要都市で情報を集めたいと思うのだが。
人づてに聞いた話では、比較的三重県が治安も良い上、ゲームに乗ってない人間が多く集まっているらしい。
逆に、東京はゲームに乗った人間が溢れている危険地帯だという。行くとすれば三重県だろう」
「(この人、常にマイペースかと思えば、意外に冷静な判断もするんだなぁ……とても変わっているけど、決して悪い人じゃあない)
僕は、それでいいと思います。総統と風花君はどうですか?」
「ワシは一向に構わん」
「私もそれでいいです」
「問題は無さそうだな。では三重県に向かうとしよう」

「さあ―――油断せず行こう」
223青学最強の男 国光 ◆86jbQTms.U :2007/01/02(火) 01:46:28 ID:MgIkL3gx
宍道湖畔の、とある乾いた荒地に、一人の男がいた。
男は若さに似合わぬ白髪を生やし、膝立ちにただただ青空を見上げている。
かつて、男には『地上最強』という誇り高い自負が存在していた。
どんな奴でも0.2秒であの世に送ることができる、という自信があった。
しかし、ある男に完全なる敗北を喫したがため、もはやその信念は消え去ってしまっている。
「………………、」
男は無言で空を見ている。雲一つない、とても綺麗な蒼が広がっていた。心にモヤモヤがあっても、すぐに晴れてしまいそうに、澄んだ色である。
「………………、」
けれど、今の男には何も存在しない。晴らすストレスも、向かう先も、生きる目的も。
「………………、」
空虚な貌のまま、男は立ち上がり、無言で何処かへ歩き始めた。もちろん当てはない。
「………………、」
彼は知るべくもない。その先にあるのは、あの世に最も近い島、三重県答志島であるということを。
「………………、」
彼は知ることはない。まだ自分には、その鋼鉄をはるかに凌ぐ強度の肉体と、天地無双の怪力が残っているということを。
「………………、」
男は本能か、偶然か、はたまたそれ以外の何かに導かれ、再び死地へ歩みを進めていた。
「………………、」
男は、いつまでもいつまでも沈黙を守っていた。普段のように、自分は地上最強だ、と大声で叫んだりはしない。
まるで、もう自分は最強でも何でもないのだ―――そう言わんばかりに。それを、遂に認めてしまったかのように。


224青学最強の男 国光 ◆86jbQTms.U :2007/01/02(火) 01:47:22 ID:MgIkL3gx
【島根県宍道湖畔 二日目 14時】

【手塚国光@テニスの王子様】
[状態]:健康 全く油断していない
[装備]:猫の手ラケット@FF9
[道具]:支給品一式 テニスボール一箱分
[思考]:さあ、油断せず行こう
行動指針: 1.三重県に向かう
      2.部員全員を校庭に集め、罰則として500周させた後、全国制覇の為練習を再開する

【総統@秘密結社鷹の爪】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式 2000円 桐箪笥(中身無し)
[思考]:校庭500周……ワシには無理じゃな。もういい年だし。
行動指針: 1.三重県に向かう
      2.こんなアホな政策を実行した安部に本当の世界征服を見せてやる

【スペランカー@スペランカー】
[状態]:残機24
[装備]:ソニックガン
[道具]:支給品一式 ダイナマイト10本
[思考]:危ない危ない、油断せず行かないと……。
行動指針: 三重県に向かう

【山岸風花@ペルソナ3】
[状態]:健康
[装備]:召還用銃
[道具]:支給品一式
[思考]:……結局、試合って何のことだったんだろう……?
行動指針: 三重県に向かう



【島根県宍道湖畔・荒地 二日目 14時】

【雷音竜@地上最強の男 竜】
[状態]:思考停止 無気力 疲労やや大(急速に回復中)
[装備]:カラテ(なし)
[道具]:支給品一式
[思考]:………………………………………………。
[備考]:このまま何もなければ、進路は三重県答志島方向へ向かっている
行動指針: なし
225 ◆86jbQTms.U :2007/01/02(火) 01:48:41 ID:MgIkL3gx
 〜別によくあるわけではない質問Q&A〜
 Q.地上最強の拳を羆落とし程度でカウンターできんの? 不二とかは強烈なスマッシュに破られてたじゃん?
 A.あれはラケットが弱すぎたので耐えられませんでした(多分)。FF9最強のラケット+手塚の技術ならギリギリ何とかなる、ということで一つ。
 Q.いきなり宇宙とか隕石とか一体どこから電波受信してんだゴルァ! んなシーンマンガには無かったろうが!
 A.つ【ttp://www.youtube.com/watch?v=Nsq-YNihNwY
 Q.都合良く雷音竜を答志島に向かわせてんじゃねーよカス。氏ね
 A.地上最強の本能です。それにいくらでも進路変更できるようにしましたので、お好きに料理して下さい。
 Q.新年早々こんなSS投下するってのは人間としてどうよ?
 A.オレにだって・・・・・・・わからないことぐらい・・ある・・・・


あけましておめでとうございます。下らない上無駄に長い駄文ばかり投下している身ですが、今年もよろしくお願い申し上げます。
226名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/02(火) 02:56:32 ID:obJZ+RGW
イタタタタタ
227名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/02(火) 03:29:31 ID:6JzGvVPk
死ぬほどわらたwwwwww
228名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/02(火) 06:14:18 ID:sLWSD7Fw
宇宙やばいwwwww
229名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/02(火) 08:01:57 ID:fmgCFJb3
わwwwらwwいwwwwじwwwwwwぬwwwwwwwwwwww
230名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/02(火) 09:12:59 ID:1TIlH11v
テニスwwwwwwww
231名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/02(火) 10:03:05 ID:AVTvC6Lo
宇宙wwwwww
232名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/02(火) 18:20:53 ID:L5wdXRsE
突っ込みどころがありすぎて、どこから突っ込めばいいのかwwwwww
233名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/02(火) 19:04:06 ID:FlHom/1j
普段は毒だの袋だの腐女子だのやってる風花がつっこみとは…
ホント、カオスは地獄だぜ
234名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/02(火) 19:33:03 ID:4d/0MQNx
動画見てしまって腹筋が断裂するとこだった
235名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/02(火) 23:52:28 ID:YX3HoVB/
現在、目立って危険な地域を軽くまとめてみた。補完ヨロ

危険度SSS
【三重県答志島】
第*次スーパー隠しボス大戦の戦場、通称「あの世に最も近い島」
圧倒的な戦闘力を持つ強者たちが、その闘争本能の赴くままに暴れまくる人外魔境と化している
更に彼らの放つ闘気に導かれ、今尚各地から猛者が集結しつつあるらしい

危険度SS
【北海道】
シレンが残した罠ところばしの土偶の複合効果でモンスター無限増殖中&各地に向けて射出中
過去にはゴジラ上陸、ノロウィルス蔓延→撲滅し隊発生といった災禍にも遭遇している

危険度S
【東京都】
サザエの撒き散らした放射性物質により一部地域が汚染
また、先生@ドラえもん、シマリス、朝倉音夢らの無差別マーダーが確認されている

危険度A
【東北地方】
ノロウィルス撲滅し隊行軍中
【鹿児島県】
ドーピングコンソメスープ連合拡大中
【兵庫県神戸市】
殺人音波部隊熱唱中

おまけ:比較的平穏
【三重県商店街】
たまに分裂アリーナが発生したり、トルネコがおイタをしたり、喪黒・みどろ・ミザリィの3Mが暗躍するが、
(他と比べて)基本的に平和
答志島での闘いに疲れたら、休息にいかが?
236名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/03(水) 00:12:51 ID:ZNkYUnMd
こうして見ると四国と九州が目立って平穏だな。
単純にそこを舞台にした作品も少ないし地理的特徴も少ないから
書きにくいからだろうけど、逆に対主催以外の
殺し会いに乗らない派はこの辺に集まってきそうだ。
237風来の無限の物製:2007/01/03(水) 07:13:52 ID:Ialbo1oJ
千葉県、某ネズミの王国。
そこには世界的に有名なネズミとその仲間達の影は無く、ただ、黒いトドが居た。
「キャーッ!何するのよ!」
「ねんがんの アイスソードをぬすまれたぞ!」
「あっ!じっちゃんの形見が!」
「俺のブルーアイズを!」
トド達は、まるでそれが存在意義であるかのごとくにただひたすらに園内の人間に所持品を盗んでいた。
もちろん、盗みを働かれた人間も黙ってはいない。
「この野郎!」
「セイセイセイセーイ!」
「ヒャダイン!」
「俺のターン!リバースカードオープン!」
数が居すぎて自分の所持品を盗んだのがどれかは分からないが、とりあえず怒りにまかせて攻撃をする。
しかし、中々にトド達は頑丈だ。しかも。
「うわっ!コイツ等分裂するぞ!」
「げっ!また盗まれた!」
「俺の核がn…ゴパァッ!(吐血)」
「さらに俺はここで融合のカードを使用する!」
攻撃を加えられ、ダメージを受けたトド達は分裂する。
どうやらアシカ亜科の哺乳類のトドとは違うようだ。
しかも分裂したトドはさらに盗みを働いている。
トドに盗まれ、トドを殴り、トドを増やし、トドを殺し、道具を手に入れ、またトドに盗まれる。
園内には既に身ぐるみ剥かれて素っ裸で放置されている人間も居る。
中にはドサクサに紛れて人を殺す輩や、ここは楽園とばかりに自ら素っ裸になる人間も居る。
238風来の無限の物製:2007/01/03(水) 07:15:17 ID:Ialbo1oJ
こんな姿も見られた。
「黒竜王、その哮りを嵐となせ 天下無双の破邪の印!裏天鼓雷音!」
絶叫に近い詠唱が園内を駆け抜け、雷鳴と共に天から降り注ぐ数多の稲妻の柱が
辺りを埋め尽すトド達に次々と命中していく。
「ああ!当たってる……!当たってよ俺の裏真言!!」
術を発動した男、マラークは泣いていた。
彼の頭に横切る悲しい思い出。
それは、遠い昔のことだった。
「なんだよ、ヒット数もヒットの位置もランダムかよ。使えねーな。除名。
え、妹?ラファは連れてくよ。可愛いから」
そう言われて装備を取られて彼はとある部隊から排斥された。
その部隊に編入した直後の話だった。
「ここなら経験値もJPも無限に稼げる!何より裏真言が絶対当たる!(重要)
見てろよラファ!兄さん頑張るからな」
もちろん彼の放った術では威力が足らず、徒にトドを増やすだけである。
だが、装備も仲間もはや無い彼には関係なかった。
周りにはひたすらに迷惑だが。
そんな思惑も飛び交ったりするネズミの王国改めトドの楽園。
始まりには三度笠の男が姿があった。
239風来の無限の物製:2007/01/03(水) 07:19:24 ID:Ialbo1oJ
「さて、と。始めるか」
北海道からバネの罠で千葉に跳んできたシレンは、本格的にダンジョンの攻略を始めることにした。
「まずはアイテムの調査かな」
ダンジョンを攻略するに当たってどんなアイテムが手に入るかのデータは重要だ。
アイテムを持ち込んでいるとは言え、手に入るアイテムの内容は攻略の指針に重大な影響を与える。
「アイアントドの肉〜!」
シレンが取り出したのは何の変哲も無い骨付きの肉だった。
それを焼いて食べる。ではなく。
「そこのぉ〜……メガネのぉ〜……オバサンにぃ〜……ン投げるッ!!」
「え、アタシ!?何?何な……」
シレンの別に強靭ではないそこそこの肩から直線的に撃ち出された肉は、吸い込まれるように
エプロン姿に錆びた鉈を持った女性へと飛んでいった。
そして、命中。
次の瞬間には女性の姿は無く、手拭いを頭に巻いた黒いトドがいた。
「さあ、トド狩りの始まりだ」
シレンは毒の染み込んだ矢をつがえた弓を構えると、黒いトドに向けて矢を放った。


徒導狩り(とどうがり)
秦朝の隆盛期に盛んに活動していた密教の徒導(とどう)が不老長寿の法を秘匿としているという噂から
国家を上げての徒導狩りが始まった。
実際に不老長寿の法が存在していたかは定かではないが、多くの教徒が隠し財産を持っており、
それを兵士が自分の懐に納めていたため執拗なまでの探索が行われたという。
それにも関わらず徒導は異常なまでなしぶとさで秦朝末期まで根絶することは無かった。
現在ではゲームで確実に道具を落とすトドにわざと弱めの攻撃を加え、
分裂させてから道具を回収する様が見られるが、これが徒導狩りを揶揄してのことであることは言うまでもない。
(民明書房刊『秦の宗教百選』より抜粋)


240風来の無限の物製:2007/01/03(水) 07:24:20 ID:Ialbo1oJ
シレンはアイテムを20個までしか持てない。
何故かは知らないが、そういう決まりなのだ。
しかし、20個までなら大小軽重に関係無く何でも持てる。
さて、ここでシレンの現在の所持品である。

01:E ★秘剣カブラステギ
02:E ★ラセン風魔の盾
03:E ★罠師の腕輪
04: 復活の草
05: 復活の草
06: 復活の草
07: 復活の草
08: 復活の草
09: 転ばぬ先の杖
10: デイパック
11: デイパック
12: [空欄](以下20まで)
(E は装備、★はメッキまたは壊れない加工)


「こいつはスゴイな」
シレンは感嘆の息を漏らした。
トドが落とす見たことも無いアイテム群もそうだが、何よりもデイパックに向けてだ。
「いくらでもアイテムが入る上に壺まで収納出来る。最高だ」
シレンはトドを狩って手に入れたデイパックからアイテムを取りだし、
淀み無い動作で自分のデイパックに移していく。
彼の盾には盗みを防止する「トドの盾」が合成されていたため、
近くに溢れたトドは何も出来ずにそれを見守ってにいる。
やがて、アイテムを移し終えるとシレンは一回伸びをして剣を構えた。
彼のトド狩りはまだまだ始まったばかりだ。
241風来の無限の物製:2007/01/03(水) 07:26:22 ID:Ialbo1oJ
【千葉県某ネズミの王国 二日目23:00】
【シレン@風来のシレンシリーズ】
[状態]:LV99 HP999/999 力99/99 満腹度103/200
[装備]:秘剣カブラステギ+99(金、三)、ラセン風魔の盾+99(金、と)(それぞれ追加効果の全容不明)、
罠師の腕輪、転ばぬ先の杖
[道具]:荷物一式(所持品、支給品不明)、大量の復活の草
[思考]
1:トド狩りをする

2:適当にアイテムを集める
3:デイパックを手に入れた場合は中身を自分のデイパックに移して空は捨てる
4:デイパックの便利さには脱帽

【マラーク@ファイナルファンタジータクティクス】
[状態]:絶好調
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
1:強くなって妹の元へ戻る
2:裏真言を存分に当てる

【アイアントド1〜?@風来のシレンシリーズ】
[状態]:様々
[装備]:手拭い
[道具]:盗んだ物品or元からの所持品
[思考]
1:盗む
2:逃げる
3:増える
[備考]:某ネズミの王国で一区切りのマップとなっているためトドはそこから溢れません

【野比玉子@ドラえもん アイアントドに成り代わり消滅】

【武藤カズキ@武装錬金 死亡確認】

242名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/03(水) 09:24:12 ID:OcBouuKn
アイアントドツヨスwwww
243名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/03(水) 10:40:22 ID:XrlUyIrW
ちょwwwwwwwwwマラークwwwwwwwwwwwwww
何してんだwwwwwwwwwwwwwww

カズキアッー!
244小さなてのひら ◆6/WWxs9O1s :2007/01/03(水) 20:32:33 ID:z5xIgnkY
「くそっ、あの女め……」
中島は、日本の腕で体を引きずりながら道路を這っていた。
下半身を吹き飛ばされてもなお、彼は磯野カツオへの憎しみだけで
生き続けたのだ。
「まったく、この僕をこんな目に遭わせた代償は体で払ってもらわないとな。
そりゃもう色んなイミでね、ぐふふふふふふ」
自らの殺すリストにもう一人の名を加えて、少年は道に血の跡を残しながら進んでいく。
その行く先には、救いがあるのだろうか。

ふと見上げると、道の真ん中に眼鏡をかけた中年の男が立っていた。
いかにもしょぼくれてうだつの上がらなさそうな風貌である。カモだな、と思った。
「おじさん、僕、いきなり怖いお姉さんに襲われて……助けて下さい」
「おやおや、大変だねえ」
眼鏡の中年男は目を剥いて彼に駆け寄る。
大して使えそうも無い男だし、ちょっと利用して頃合いを見て殺せばいいか。
そう考えていた中島に告げられたのは、思ってもいなかった言葉だった。

「じゃあ、今すぐ楽にしてあげるからね」

そして、中年男はポケットから千枚通しを取り出して、それで中島の右目を突いた。
「ぎゃあああああああああ!! な、何を……」
「あ、ついでにこっちも潰してあげるね」
男が再び千枚通しを振り下ろすと、中島の視力は失われた。
「ぐ、ぐああああああああ!! 」
「ああ、ごめんごめん。逆に苦しめちゃったね。じゃあ次こそ、ちゃんと殺してあげるからね」
中年男は穏やかな微笑を顔に貼り付けたままで、三回目の刺突を中島に食らわせた。
今度は右胸に、中島がこれまでの生涯で味わったことの無い痛みが走った。
もはや悲鳴すらも出ない。ただ、獣のように喚きながら血を撒き散らした。
「あちゃー。失敗しちゃったよ。普通、心臓があるのって左胸だよね。
よし、今度こそ大丈夫だからね。いくよっ」
男は相変わらずの、感情の読み取れない口調で言った。
245小さなてのひら ◆6/WWxs9O1s :2007/01/03(水) 20:33:41 ID:z5xIgnkY
(ああ、磯野。お前を殺そうなんて思っていたから、ばちが当たったのかな?
こんな、最初から君を殺すために近付いた僕のことを、友達だと言ってくれて、ありがとう。
なあ、もし僕が生まれ変わって、また君に会えたら、また、友達になってくれるかなあ?
おーい。い、そ、のぉ……)

ついに事切れた中島の前で、眼鏡の中年男―――岡崎直幸は、疲れたようにため息をついた。
「やれやれ、また必要以上に苦しめちゃったよ。もっとうまく殺さないと、朋也くんに叱られちゃうよ」
直幸は、たまたま仕事の都合で来ていた神奈川でバトルロワイヤル開始の放送を聞いた。
彼の仕事の仲間は、その日のうちにみな死んだ。
何年も男で一つで息子を育て、一途に一人息子のことだけを考えていた彼は、自分が取るべき行動として
『息子夫婦を生かすために、他の参加者を殺す』
ということしか思いつかなかった。
「朋也くんと渚さん、まだ無事だといいんだけどなあ。早く帰らないと。
きっと二人ともまじめだから、人殺しなんか出来ないだろうしなあ。かわりに私がやってあげないと」
息子夫婦とは、決して円満な関係ではない。むしろ、息子との父子関係は何年も前から冷え切っていた。
それでも、彼にとっては息子の朋也だけが自分の生きる理由だった。
「ああ、そうだ。この子の頭も持って行こう。朋也くんに、いいお土産になる」
直幸はそう呟くと、中島の首をバッグから出した鎌で切り取った。
「人間の骨でだしを取ったラーメンは美味しいっていうからなあ。
朋也くんたち、きっと喜ぶぞ」
バッグの中には、すでに三人の人間の首が入っていた。直幸はそこに中島の首も詰め込んで、
満足そうに微笑んでバッグを閉じた。
246小さなてのひら ◆6/WWxs9O1s :2007/01/03(水) 20:34:41 ID:z5xIgnkY
「さて、早く帰ろう。この調子で、朋也くんと渚さんへのお土産が増えていくといいなあ。
ああ、早く……朋也くんに、会いたいな」
殺し合いという非日常は、誰よりも息子思いだった優しき父親を別のものへと変えた。

【三日目 東京都世田谷区磯野家周辺 0時】

【岡崎直幸@CLANNAD】
[状態]:健康(やや被爆の可能性も)
[装備]:千枚通し

その他不明
[道具]:支給品一式
[思考]
1:息子夫婦の元へ帰る
2:息子夫婦を生かすために、他の出場者を少しでも殺す
3:できれば殺した人間の首を集めて、息子夫婦へのお土産にする

【中島@サザエさん 死亡確認】
【蟹沢きぬ@つよきす 死亡確認】
【柚原このみ@To Heart2 死亡確認】
【霧島佳乃@AIR 死亡確認】

自己リレースマソ。既出キャラから犠牲者出したほうがいいと思ったので。
247名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/03(水) 21:10:05 ID:80xzSY/T
風子のヒトデを思い出したぞー!

自己リレー? 上等!
248名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/04(木) 00:06:30 ID:V0XMjl2c
あんた東京にこんなにマーダー集めてどうする気だ。
責任持って収拾つけろよw
249名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/04(木) 00:18:21 ID:hloP/qSs
やっぱ中島死んじゃったか
追悼追悼
250名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/04(木) 00:40:43 ID:p0O1JmNN
サザエさん死亡率高いなw
251名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/04(木) 17:15:38 ID:P2Ptrmhc
>>237ー241
カズキがネズミ王国にいたってことは……
ひとりで行くとは考えにくいから、斗貴子ももしや一緒に行ったのか?
斗貴子もトドに囲まれていろいろひっぺがされてとんでもないことになったりしたのか!?

と妄想してみた。

>>246
このロワじゃ自己リレーでもしないと放置キャラが多数出そうだし、いいんじゃね
放置キャラがいても別に構わないって感じもするがw
252名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/04(木) 19:15:42 ID:hloP/qSs
>>251
お前エロいな
253名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/04(木) 20:06:59 ID:2RHckKBc
>>246

東京都がどんどんバケモノだらけに…少しくらい三重県商店街に分けたらどうだろう
自己リレー万歳!!

>>251
さんを付けろよP2P野郎
254名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/04(木) 21:18:35 ID:M/MaDb7p
東京は放置キャラ多いな
先生ズ、リリカルかみなりとのび太、シマリス、ルイズ・・・
なんか、書きにくいから放置されてる感じだがw
255名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/04(木) 21:24:02 ID:d+zcJ7yW
ならば、ここらでケロロからの命令に戸惑う東京日向家のケロロ小隊を放り込んでみるか?
256名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/04(木) 21:37:32 ID:M/MaDb7p
いい出しっぺが書くこと!

東京、正統マーダー集まり過ぎだな。
シマリス、朝倉妹、先生@ドラえもん、ケロロ軍曹、岡崎直幸、アンパンマン
(しかもこのうち三人を出したのは同一書き手。ヲイヲイ)
特にルイズとのび太とぼのぼの、ガンバレ。
257名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/04(木) 21:43:59 ID:COLQBK1Y
ケロロがおるのは大阪やー
258名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/04(木) 22:34:34 ID:d+zcJ7yW
熱気バサラも狂人マーダー化してることをお忘れなく
しかも乗ってるのはバルキリーという危険
259名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/05(金) 00:18:33 ID:iRmhgiz4
どうせタービンにクルミ詰められて墜ちるさ
260名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/05(金) 00:48:07 ID:jV/SWzGw
むしろそろそろマーダー同士の潰し合いが見たい。
まあ、この面子、誰と誰が当たってもギャグにしか見えないだろうけど。
261名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/05(金) 01:36:48 ID:toaiZwSs
そろそろネタから真面目な方向にスイッチすべきなのかね。
俺はシリアスの皮を被ったギャグか、完全シリアスしか書けないのだが。
262名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/05(金) 09:43:17 ID:iRmhgiz4
>>261
ねぼけてシマリスの皮を被ったギャグか完全シマリスかに見えて牛乳吹いた
263名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/05(金) 20:06:52 ID:blZoqEqc
別に方向転換しなくても、シリアス書きたい奴とネタ書きたい奴で
好きに進めればいいさ、だってカオスだもの。
264名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 00:39:42 ID:DsQILIrM
もう終盤か・・・どう決着をつける?
いきなりイデ発動させるか?
265名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 00:42:31 ID:qr6axpZw
次の放送いつ頃にする?
266名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 00:46:16 ID:318y3yWQ
>>264
え?もう終盤なの?
267名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 00:48:09 ID:DsQILIrM
いや三日目だからさ・・・・




今wiki見てるんだが・・・・登場人物勝手に付け足されてる事無いか?
268名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 00:52:52 ID:LS4CTu0G
カオスロワに期限は無かったはずだぜ
最初の主催者は「ある程度人口が減るまでやる」と言ってたはず
269HERO:2007/01/06(土) 00:56:42 ID:b732X/DE
四国。
比較的平和と思われていたその地は、今や地獄と化していた。
死体の山。そしてその中に佇む、二つの影。
そのどちらもが、悪と戦い続けてきたヒーローであった。
だが、殺し合いの舞台は、彼らを敵対させる。

本郷猛、仮面ライダー1号。
諏訪ミツ夫、パーマン1号。

「パーマン……この死体、君がやったのか……?」
仮面ライダーが、パーマンに問いかける。
まるで信じられないものを見たかのような表情で。
無理もない。
「そうだよ。彼らは皆、独善的な正義を振りかざして、僕の行く手を阻もうとした。
 だから始末したまでさ」
ヒーローである少年のその言葉は、恐ろしく冷たい。
「それにしても……あなたが一番最初の仮面ライダーか。
 こうして直に会うことができるなんて、光栄だなぁ」
「パーマン1号……何故だ!?何故皆のヒーローとして活躍してきた君が、こんなことを!?」
少年の目は、ライダーを嘲笑うかのような、冷え切ったものだった。
「何言ってるのさ。僕がヒーローだった事なんて一度もないよ。
 猿とかアイドルとかと一緒に、ゴッコをやってただけ。
 その結果多くの人々を救ったのだとしても、本人が遊びのつもりじゃヒーローとは呼べない。
 本当のヒーローってのは、今のこの絶望的状況に屈することなく、このゲームに抗おうとする人達のことさ。
 そこで死んでいる彼らのようにね。独善でも何でも、その心意気だけは評価に値するよ」
死体の山を指差しながら、少年の口から淡々と言葉が紡がれる。
「ならば……何故だ。何故、そんな彼らを殺した?」
ライダーは再び問いかける。
270HERO:2007/01/06(土) 00:57:20 ID:b732X/DE
「遊びじゃない、本当のヒーローになるためだよ」
「本当のヒーロー……だと?」
「ライダー、スーパーマンは知ってる?」
「スーパーマン?何を急に……?」
突然の問いかけに戸惑うライダー。
スーパーマン。かつて人々を魅了した、架空のスーパーヒーロー。
「スーパーマンは他の誰にも引けを取らないヒーローとして今もみんなの憧れの的でいる。
 ずっと昔の話なのにね。みんな彼のどこがそんなに気に入ったんだと思う?」
「不屈の精神や優しさ。ヒーローと人との間で揺れる人間性。力を有する者の義務と責任…」
「ハッ! そんなふうに読んだんだ。さすがに固いねぇ!」
ライダーの答えを、鼻で笑い飛ばす。心の底から嘲るように。
「……でも違うよ、もっと単純な話さ」
「ならば、君の言う答えとは何だ?」
一呼吸置いて、パーマンはその答えを口にした。
ぞっとするほど、冷酷な声で。

「力、さ」

「……君は……」
「力だよ。強いからだよ。それ以外に何があるの?
 あんなに強いから、みんなスーパーマンを求め続けるんだ。
 だってそうでしょ? 誰も彼の隣人である事は望まない。
 彼のようになりたい……正確には彼のあのスーパーパワーを自分のものにしたいんだ」
言葉が出ない。
彼は何を言っているのか。
この三日間の殺し合いの中で、彼は一体何を見てきたのか。
呆然とするライダーに、パーマンは近づいていく。
ライダーは、本能的に危険を察知した。彼から離れなければ――
しかし、動けない。まるで見えない力に押さえつけられているかのように。
何もできないまま、彼はパーマンの接近を許してしまう。
「そしてそのパワーを行使する……
 自分の望みのまま、こんなふうにね!」
ライダーの腹部に、パーマンの拳が打ち込まれた。
パーマンの力は常人の6600倍。
そして、今彼が手につけているスーパー手袋の効果で、さらに2倍。
13200倍の力での全力のパンチは、改造人間である仮面ライダーにも大きなダメージを与えた。
「ゴ……ホッ…!」
271HERO:2007/01/06(土) 00:58:06 ID:b732X/DE
「ブービーは死んだ。パー子は普通の人間として生きる道を選んだ。
 パーやんは最後まで僕を思い留まらせようとしたけど……黙らせるのには苦労したよ」
足元の死体の一つに目をやる。
そこに横たわる死体は、緑色のパーマンマスクを被っていた。
「バードマンにだって今の僕を 止める事はできない!
 僕は地球のみんなに見せつけてやるんだ。このパーマンという力を!僕というヒーローを!
 例えばさ……このふざけた殺し合いを始めた主催者を、みんなの見ている前でぶち殺す……
 解り易いと思わない?スーパーヒーローのパフォーマンスにはさ!」
狂ったような笑みを浮かべる。その目は……かつての正義感溢れる少年の瞳ではない。
「……嫌な目をするようになった!少年ッ…!」
「余計なお世話だよ」
ライダーの言葉に、パーマンは拳で返した。
2発、3発。何発も、何発も叩き込む。
やがてライダーの身体の外部装甲は割れ、ベルトは破壊され。人間の、本郷猛の姿へと戻る。
それでもパーマンは殴ることを止めない。
圧倒的力の前に、本郷の意識が遠ざかっていく。
(いかん……もう俺は、これ以上は……)
もうすぐ自分は死ぬ。
だが、その前にこの少年を止めなければ。
自分の力ではもう無理だとしても――死ぬ前に、誰かに彼の危険性を伝えなくては。

(聞こえるか……)
本郷は、誰にともなくテレパシーを送る。
それは、彼と同じ改造人間ならばわかる、信号。
(聞こえるか、この日本に散らばっている、他のライダー達……!)
仮面ライダー達は、どこにいようとも常に電子頭脳で会話することができる。
日本全土を覆うジャミングにより、その機能は大きく低下しているものの……失われているわけではない。
(俺の持っている全情報を、みんなに伝える――
 頼む……彼を、そしてこの殺し合いを止めてくれ――)
彼は、全てを仲間達に託す。
自分の後に続いた、戦士達に。
272HERO:2007/01/06(土) 00:59:01 ID:b732X/DE
後は任せたぞ――

2号、一文字隼人。

V3、風見志郎。

ライダーマン、結城丈二。

X、神敬介。

アマゾン、山本大介。

ストロンガー、城茂。

スカイライダー、筑波洋。

スーパー1、沖一也。

ZX、村雨良。



そして――
273HERO:2007/01/06(土) 00:59:34 ID:b732X/DE
「――――!?」
「どうした?光太郎」

京都市内。
歌い続ける二人の魔神。
だがその時、南光太郎は、何かに呼ばれたような気がした。
それが何であるかは、はっきりとはわからない。
それでも……ひとつだけわかる。
「すまない、クリリン。俺は四国へ行かなければならない」
「へ?なんで……?」
「わからない。ただ……行かなければならないんだ」
激しい胸騒ぎ。
ゴルゴムの仕業か――?いや、これはきっと違う。
まさか、10人の先輩の誰かの身に何かが起きたのか。
「よくわからないけど……それじゃ、俺が舞空術で送っていこうか」
「いや、クリリンはこのまま歌い続けてくれ。
 あなたは一刻も早く、歌い手達を集めなければならない。
 それがこの殺し合いを止める、鍵なのだから」
クリリンは彼の瞳を見て、感じ取る。彼の意志は強い――
「わかったよ。けど、一つだけ約束しろ」
「?」
「絶対に、死ぬなよ。お前も、カヲルの選んだ歌い手の一人……
 そして、仲間なんだからさ」
「!……ああ……わかった。約束する。
 お互い、必ず生きて逢おう……!」

アクロバッターに跨り、仮面ライダーBLACK RXは四国へ向けて走り出す。
クリリンは、その姿が見えなくなるまで、ずっと眺めていた。
「必ず……戻ってこいよ……!」
274名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 00:59:58 ID:atJ6Y8m7
>登場人物勝手に付け足されてる事無いか?
いや、むしろ登場人物は勝手に追加していくものなんだが……
275HERO:2007/01/06(土) 01:01:05 ID:b732X/DE

息絶えた本郷を足蹴にし、パーマンは嘲笑う。
「ハッ!あんたも所詮その程度の独善家だったってわけだ。
 仮面ライダーってのも底が知れるね……それじゃ、本当のヒーローとはいえないよ」
もはやかつての優しい少年の面影すら感じられない。
そんな彼の背後に、白いポケモンが物陰から姿を現した。
ライダーの動きを止めていたのは、そのポケモンの強力な念によるものだった。
「ご苦労様、ミュウツー。もう戻りなよ」
パーマンはポケモンをモンスターボールへと戻す。
「さて……どうやら、仮面ライダーは他の誰かに連絡したみたいだね……
 もしかしたら、他の仮面ライダー達に会えたりするかな?ははっ」
歪んだ笑みを浮かべる。果たして、彼の身に何が起きたのか。
それは……今となっては、知る由もない。
「まあ、余計な戦いはするつもりはないけど……どうしても邪魔するっていうならさ……
 仮面ライダー達を殺して、直々にヒーローの座を奪うのもありかもね。あはは……」

【三日目 愛媛県松山市 0時】

【諏訪ミツ夫(パーマン1号)@スパロボ風に会話イベントを妄想するスレ(ロボゲ板)】
[状態]:健康
[装備]:パーマンセット、スーパー手袋
[道具]:支給品一式、モンスターボール(ミュウツー)
[思考] 主催者を倒しヒーローとして君臨する。
     障害及び悪しき存在(全て本人の独断による)は躊躇なく殺害。

【アメリア・ウィル・テスラ・セイルーン@スレイヤーズ 死亡確認】
【張五飛@新機動戦記ガンダムW 死亡確認】
【リオ・メイロン@スーパーロボット大戦 死亡確認】
【パトリシア・ハックマン@スーパーロボット大戦 死亡確認】
【ジャスピオン@巨獣特捜ジャスピオン 死亡確認】
【大山法善(パーマン4号)@パーマン 死亡確認】

【本郷猛(仮面ライダー1号)@仮面ライダー 死亡確認】
276HERO:2007/01/06(土) 01:01:45 ID:b732X/DE
【三日目 京都府京都市 0時】

【クリリン@ドラゴンボール】
〔状態〕健康
〔装備〕魔神のマイク@ドラえもん・ギガゾンビの逆襲
〔道具〕支給品一式
〔思考〕カヲルの遺志を継ぎ、歌の力でゲームを阻止する
   ジャイアン達、及び歌の上手い(主観)者を捜し、味方に引き入れユニットを結成。当面は、日本中で歌いまくる

【南光太郎@仮面ライダーBLACK RX】
〔状態〕健康
〔装備〕魔神のマイク@ドラえもん・ギガゾンビの逆襲、アクロバッター
〔道具〕支給品一式
〔思考〕四国に向かう。そこでの戦いが終わり次第、クリリンのもとに帰る。
〔備考〕黒幕はゴルゴムまたはクライシス帝国であると確信(ただし根拠ゼロ)
277名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 01:14:47 ID:AQWXRODO
ちょwwwwパーマンwwww正義殺しwwww
278名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 01:22:29 ID:JmwkQDer
パーマンセット+スーパー手袋は反則だwwww
279懺悔録・讒言:2007/01/06(土) 01:22:48 ID:HR5FXpSI
中性的な顔立ちを持つ男は黒い髪を整えながら、手元のポケットを探る。

「凄いな…別の次元へ繋がっているのか」

男は感心しながら、ポケットから大きい銃を取り出す。

「それより大丈夫なのか?ナカジマ。ここは一体何処だ?」
血の様に紅いシルクハットを被った鼠が、彼、ナカジマと呼ぶ。

ナカジマ―彼、中島朱実は、白鷺弓子を探していた。
彼はイザナギ、ユミコはイザナミの転生体で、強い絆で結ばれていたのだ。

「…大丈夫だ、ここは秋葉原。きちんと知ってるさ」
彼は鼠にそっけなく返事を返す。

「しかし不可解だな。ここまで静まり返っている街もあるなんて…」
事実、今ナカジマ達が歩いているビル群は静寂に包まれていた。一体何があったのか?

街の電子看板や、ネオンが虚しく光る。本来ならこんな夜中でも十分賑やかなのだが。


「―ドロッチェさん」
ドロッチェと呼ばれた鼠の後ろにいた老女が、呼び掛ける。
「何ですか?アデラさん。」

「本当に、夫は大丈夫なんでしょうか?」
アデラにナカジマは振り向く。
「大丈夫ですよ。…信じている限り」

アデラはジェフリーと言う夫を捜していた。
ナカジマにも、ユミコを捜していた事と通じる点があった。

ドロッチェも、仲間を捜しているらしい。
後ろのさっきから黙り込んでいる亜人の少年も、ミュートと言う少年を。
280懺悔録・讒言:2007/01/06(土) 01:35:05 ID:HR5FXpSI
静寂を突き破ったのは、少女の叫び声だった。

「何だ!今の叫び声は!」
黙っていた少年は突然声を出す。

「…こっちからだ」
ナカジマは冷静に、叫び声が聞こえたビルの影に走り出す。

ナカジマの後を追うと、そこには赤い帽子を被り、髭を生やした中年と、倒れた少女、それを揺さぶる少女が居た。

「お願い!しっかりして、ソフィア!」

倒れた少女からはどんどん血が流れる。

「!」
アデラは顔をかがめる。


「ははははははは!!」

赤い帽子の男はこちらに気付き、振り向く。

「ひゃっはぁ!!」

赤い帽子の男は、血の付いた青く透き通る剣を振り上げ、ナカジマ達に走り寄る。

だが、ナカジマ達に恐怖感などなく、むしろある言葉が頭の中を流れた。

「…ドロッチェ、何かがおかしくないかい?」

「ああ…何だこの言葉は?」

アデラもかがめるのを止め、帽子の男の方を振り向く。


「いいか、ナカジマ、アデラさん、バブズ。」
「私は大丈夫です」
「ああ、いくぞ!」

ナカジマ達には奇妙な連帯感が表れたそして、




「殺してでもうばいとる」


ズガン!!
281懺悔録・讒言:2007/01/06(土) 01:55:43 ID:HR5FXpSI
「…許されるのでしょうか」
「勿論。」
男はかつての姿を失っていた。既に肉塊と化した肉体からはまだ血が噴き出す。

「大丈夫かい?」
ナカジマは少女に近づく。

「嫌っ来ないで!」

少女はナカジマに銃を向ける。
「来ないでよ!もう嫌、酷いわ…」
「やめてくれ、銃を下ろしてくれ!」

少女は構わず銃を構えたままだ。
「ほら、早く立って…」

少女は銃の引き金を引いた!

だが、ナカジマには一切ダメージは無かった。

代わりに少女が変わり果てた姿になっていた。

銃が暴発したのだ。

パーツが飛び散り、少女の額に刺さっていた。
「…どうして」

【三日目 秋葉原ビル群 0時】

【中島朱実@女神転生】
〔状態〕良好
〔装備〕ジャンボ・ガン@ドラえもん
〔道具〕支給品一式 スペアポケット@ドラえもん
〔思考〕白鷺弓子と合流

【ドロッチェ@星のカービィ】
〔状態〕良好
〔装備〕ヒノカグツチ@女神転生
〔道具〕支給品一式
〔思考〕スピン達と合流

【アデラ・ハウエル@セプテントリオン】
〔状態〕良好
〔装備〕ひ弱な鉄パイプ@スターオーシャン3(ATK+1000×8)
〔道具〕支給品一式
〔思考〕ジェフリー・ハウエルと合流

【バブズ・スエイン@FFTA】
〔状態〕良好
〔装備〕アイスソード@ロマサガ(マリオからルート)
〔道具〕支給品一式 ベレッタ92F
〔思考〕ミュート・ランデルと合流

【マリオ・マリオ@スーパーマリオブラザーズ ソフィア・エスティード@スターオーシャン3 菊島奈美@弟切草 死亡】
282青空 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/06(土) 02:44:32 ID:0za6Flf6
寂れたラーメン屋に入って、国崎往人はカウンター席に座った。
店内には店員は誰もいなかった。照明すらもついていない。
「ったく、ラーメンセットくらい喰いたかったぜ」
そう言って、往人はがっくりと肩を落とす。もう、気力も体力も残っていなかった。
「佳乃……」
思い出すのは、この殺し合いに巻き込まれて死んでしまった知り合いの笑顔。
もともと浮浪者同然の身分である往人は、最近はある海辺の街に腰をすえている。
そこは田舎であることもあって、この殺し合いが始まってからも食料の奪い合いが起こることはなかった。
しかし、二日目になってあの男が現れたのだ。
眼鏡に無精ひげの、いかにもしょぼくれてそうな男だった。
その男が、橋の上で、佳乃の生首を手にしてうれしそうに笑っていた。偶然その現場を目撃した往人は、
「てめえ、佳乃を殺したのか!! 」
と叫んだ。男はあわてたように逃げ出し、往人は後を追った。
しかし男のすばやさは予想以上で、往人はビル街まで来たところでついに彼を見失ってしまった。
「あいつ、まだこの辺にいるのか? 」
このままあいつを探すか。でも、こんな都会まで来れば見つけ出すのは困難だろう。
それに、あの街に残っている観鈴や美凪たちも心配だ。もはやあそこも安全ではない。
そんなことを考えていた往人の耳に、店のドアが開く音が聞こえた。
283青空 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/06(土) 02:45:12 ID:0za6Flf6
入ってきたのは、右の翼をもがれたペンギンだった。
「た、助けてください……」
ペンギンが喋るのにも驚いたが、その怪我をみて往人はあわてて駆け寄る。
「おい、一体何があった!! 」
「い、いきなり、日本刀を持った女の人に襲われて……なんで、僕たち動物まで、こんな……」
その時、店にもう一人の人物が入ってきた。
「おらおら、逃げんじゃねーよ!! 楽に死にたくねーのか? 」
少女だった。青い髪をポニーテールにしている。髪についた鈴の飾りが印象的だった。
「あんた、なんでこんなことを!! 」
往人は、ペンギンを背中に庇いながら叫ぶ。
「ああ? 寝言言ってんじゃねーよ、こっちだってこのままじゃ餓死だぜ? 
強い奴が弱い奴を殺すのはまあ仕方ねーだろ? ペンギン一匹にがたがた抜かすなよ。
なんならあんたにだって分けてやるよ、そいつのから揚げを作ってな」
少女は、血のついた日本刀をぶらぶらさせながらそう言って豪快に笑った。
「なるほど。そういう考えなら、俺があんたを殺しても文句はないな? 」
往人はそう言って、腰から拳銃を抜いた。とたんに少女は慌てふためいた。
「おいおい、いくらなんでも飛び道具は反則じゃねーか!? くそったれ!! 」
そう言って、少女は店の外へと逃げ出した。後を追いたいが、深手を負ったペンギンを放置はできない。
「あんた……しっかりしろ」
「あの」
ペンギンは、仰向けに寝て、往人の顔を見上げながら言った。
「僕、上野原動物園のサンペーっていいます。もし良かったら、これから言う人たちに、伝言を頼めませんか? 」
それが何を意味するのか、往人にもわかった。だから、うなずいた。
「みんな、僕と同じペンギンです。まず、ギンペーさんに。今まで本当にお世話になりました。どうか、家族三人で、いつまでも幸せに。
次に、チェザーレさん。ギンペーさんのこと、よろしくお願いします。ギンペーさんの本当の親友は、やっぱり僕じゃなくてあなたでした。
あと、夜遊びはほどほどにしないと奥さんに怒られますよ」
サンペーは、冗談めかしたように言った。
「最後に……ミントちゃん。先に逝って、ごめんなさい。もうあなたの料理を食べてあげられなくて、ごめんなさい。
あなたを、幸せにできなくて……ごめんなさい」
サンペーは、自分でも気がつかないうちに泣いていた。
「でも……僕、頑張りましたよね? ギンペーさんに教えてもらったこと、ちゃんと身につけられましたよね?
ギンペーさん……あなたと一緒に働いた数年間に、僕は一生分、努力しました。だから、もういいですよね?
もう、ゴールして……いいですよね? 」
「さ、サンペー!! 」
思わず、往人は彼の名前を叫んでいた。
「もう、ゴール……しますね。

――――ゴールっ…………!! 」

サンペーはペンギンとして生まれながら、あまり海とは縁のない生涯を送った。
しかし、その最期に彼のまぶたに浮かんだのは、どこまでも広がる海だった。
彼が生まれ育った、南極の海だった。
そしてそれと、彼が毎日見ていた、動物園から見える青空。
284青空 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/06(土) 02:45:59 ID:0za6Flf6
(僕が誰よりも遠くに逝っても、動物園からまた笑いかけてくれますか? ねえ、ギンペーさん? )

瞳を閉じると、ふっと夏の日のにおいがした。


往人は、サンペーの亡骸に店にあった布をかけてやった。
「ギンペーにチェザーレにミントか……ペンギンなら、きっと見つけやすいだろ」
そして彼は店の外に出ると、星空を見上げてつぶやいた。
「観鈴、美凪、みちる。俺、まだしばらく帰れねえみたいだ。どこに行くんだって?
そうだな……サンペーに聞いてくれ。俺、これからしばらくは、あいつと一緒にいるつもりだから」


先生がその店の前を通りかかったのは、それから十分ほど後だった。
「血のにおい……そうか、ここでも誰かが……」
そういう先生の顔は曇っていた。
源静香、骨川スネ夫。彼の生徒の名前が、ついに放送で呼ばれてしまった。
自分は結局、また生徒を救えなかった。もうこれ以上、後悔はしたくない。
「野比……」
一番心配なのは彼だ。早くそばに行きたい。

「この東京だけをとっても……この二日間で死んだ人たちには、どれだけの家族や友人や大切なものがあって、
どれだけの夢を育んでいたんだろうなあ」

まあ、教師でありながら何人もの人を殺した自分が言えたことではないか。先生は苦笑した。

285青空 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/06(土) 02:46:50 ID:0za6Flf6
「あれ、私、なんでこんな所に? 」
青葉梢は、見知らぬ狭い路地裏で目を覚ました。なぜか記憶が抜け落ちている。
まあ彼女にとっては珍しいことではないのだが。
「早く帰って、白鳥さんたちの無事を確かめないと……」
そう言って立ち上がった梢は、自分の右手に血まみれの日本刀が握られているのを発見した。


【国崎往人@AIR】
〔状態〕健康
〔装備〕拳銃
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:サンペーの仲間を探し、彼の伝言を届ける
2:直幸か早紀に出会ったら、報復として殺す

【先生@ドラえもん】
〔状態〕健康
〔装備〕金属バッド
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:自分の無力さを痛感
2:生徒を助けるため、他の参加者を殺す
3:生徒達、特にのび太のもとへ向かう

【青葉梢@まほらば】
〔状態〕混乱
〔装備〕斬鉄剣@ルパン三世
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:状況に混乱

*サンペーを襲ったのは、彼女の他人格の一つ「赤坂早紀」

赤坂早紀の思考
1:腹が減ったので、他の参加者の食料を奪うか他の参加者を焼いて食べる
2:弱そうな奴は殺す


また東京にマーダー増やしてすいません。
劇場版ネタまで入れてすいません。
286名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 02:53:41 ID:w9a/vma2
梢ちゃんマーダー化とはなんという予想GUY

しかし、サンペーは死亡確認しなくていいのか?
287青空 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/06(土) 02:53:51 ID:0za6Flf6
【サンペー@バケツでごはん 死亡確認】
288青空 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/06(土) 03:06:58 ID:0za6Flf6
>>286
スマソ。
そして時間まで抜け落ちてた……oTL

【三日目 東京都国立市 0時】
289名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 03:22:17 ID:+qXYwC+/
うはw、国崎先に出されたw
290名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 03:33:12 ID:qr6axpZw
いいじゃんか
映画とかアニメとかメディアの分だけだしちゃえよ
291名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 04:55:16 ID:HR5FXpSI
東京大学内を駆け抜ける影。

窓には3つ、離れて2つの影が写っていた。


「どうするの?センセ!」
少女がそのセンセと呼んだ女に、走りながら呼び掛ける。

「無茶して死にたいの?ここは逃げなさい!」

その女教師、阿久津真矢は日本刀を持って2つの影に向かう。

「ちょ、阿久津センセ!センセは…」
「いいから行きなさい!貴女みたいな人が一番問題を起こすのよ!」
真矢は激しくアヤを叱咤する。

「アヤ、行こう!」
ロブスターの様な外見のボストンが、アヤをけしかける。

「でもボストン!」
「ここは阿久津先生に任せるんだ!」



真矢は日本刀で一人を切り裂くと、もう一人を睨み付ける。
切り裂いた胴体からは何かをはみ出しながら、血を噴き出している。

アヤ達は、既に行った様だ。
「…役に立たないな、この女」
「…人間の命に役に立つも役に立たないもあるの?」

真矢はその男に反論する。

「俺は今まで、目的の為に敵を倒す事しか考えていなかった。今もそうだ!」
「馬鹿げてるわね」

真矢は日本刀を構える。

「所詮学院に22年間缶詰だった俺の気持ちなどわかる筈が無いだろう!」

「話しても無駄よ。」

真矢は戦う。愛する子供達の為に。
292名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 05:02:09 ID:HR5FXpSI
【東大内 0時30分】

【菊地綾耶@魔神転生】
〔状態〕困惑
〔装備〕アタックナイフ@真女神転生
〔道具〕支給品一式
〔思考〕兄、菊地友晴と合流

【阿久津真矢@女王の教室】
〔状態〕良好
〔装備〕無銘の刀@女神転生
〔道具〕支給品一式
〔思考〕子供達を守る

【ボストン@ロマサガ3】
〔状態〕良好
〔装備〕無し
〔道具〕支給品一式
〔思考〕取り敢えずアヤを守る

【ブルー@サガフロ】
〔状態〕良好
〔装備〕デュアルブレード@エストポリス伝記
〔道具〕支給品一式 まんまるドロップ@聖剣伝説
〔思考〕皆殺しにして力を得てルージュを倒す

【野比玉子 死亡確認】
293おっぱい怖い ◆qSSOg86y8s :2007/01/06(土) 05:31:11 ID:w9a/vma2
世界最古の木造建築として名高い法隆寺。
そんな古の香りのする法隆寺の五重塔のそばに、その男たちはいた。
歴史の奥深さとは真逆の浅はかな男たちが。

「……ってなわけで、俺達に今足りないものは何だ? なぁ?」
今口を開いた男、名を吉田山次郎という。
その低い背を補うように金髪をツンツンに立て不良振ってはいるが、その実は弱きを虐げ強気にへーこらする典型的な小物ヤンキーである。
一応、彼にも学校を支配するという壮大な野望があるらしいのだが、それが叶う日は恐らく……。

「ヘッ? この俺様達に足りないものだって? んなの決まってるだろ。なぁ?」
吉田山を小馬鹿にするような口調で答えたのは、二人目の男ヌワンギ。
元いた世界では、一地域を治める藩主の息子、更には國を治める皇の甥として、その七光りで、いやその七光りだけで横暴を極める典型的な小物御曹司である。
一応、彼にも故郷にいる幼馴染をいつかその手中に収めるという野望があるらしいのだが、それが叶う日は恐らく……。

「あぁ。そんなの簡単さ。答えは女だ。僕たちを満足させるような女がいない」
鼻で笑うように答えを言ったのは、三人目の男、間桐慎二。
その一応は様になってる顔立ちと話術から、校内ではプレイボーイで通っており、そのことを鼻にかけ常に同級生や後輩を馬鹿にしている典型的な三枚目小物である。
一応、彼も聖杯戦争参加者で様々な卑劣な手を使って勝ち抜いてゆこうとする野望があるらしいのだが、それが叶う日は恐らく……。

何の因果か鉢合わせになった三人はその似たオーラのせいか、戦闘をすることなく意気投合、こうして行動を共にしていた。
だが先述の通り、彼らの目下の問題として、女日照りという問題を抱えていた。
三人とも、体だけで見たら一応は健全な男子。
こういった状況であっても、欲求不満は溜まるのである。
「そうだ、女が足りねぇ。……ってなわけで、俺たちが取るべき道は一つだよなぁ?」
吉田山が支給されたナイフを取り出し怪しく笑う。
「あぁ。適当にいい女を捜して、こいつでちょちょいと脅して、命令を聞かせて……」
愛用する鉈を取り出すと、ヌワンギも口元を歪める。
「作戦指揮は僕に任せてよ。なぁに、絶対に逃がしはしないからさぁ」
慎二は自信あり気にそう言いながら偽臣の書を片手に、ゆがんだ笑みを浮かべる。
294おっぱい怖い ◆qSSOg86y8s :2007/01/06(土) 05:32:27 ID:w9a/vma2
「……お、いたいた。女だぜ。しかも見るからに無防備だ……カモだな」
「……ほぉ。中々の上玉じゃねぇか。……しかし巨乳だなぁ、おい」
「ふぅん、桜くらいあるんじゃないかな。まぁまぁだね」
法隆寺から奈良市街まで移動した三人は、閑静な住宅街を歩く一人の女子高生を発見した。
「よし、あいつをとりあえず手に入れる。……それでいいな?」
吉田山の問いに二人は無言でうなずく。

――作戦はこうだ。
まず、正面から吉田山がターゲットに声を掛ける。
そこで、正面に気をひきつけたところで背後から比較的腕力のあるヌワンギがターゲットを取り押さえる。
万が一、ヌワンギからも吉田山からも逃げられた場合は、慎二が何食わぬ顔でいかにも助けに来た風にやってきて、相手が油断した隙に拘束する。

――作戦というほどのものではなかったが、彼らから見れば完璧な作戦のようだった。

「……さて、それじゃ作戦通りに頼むよ、二人とも」
「チッ、命令すんじゃねぇよ。……最初に声掛けるんだから、俺が最初に手ぇつけるんだからな。いいな?」
「……はっ、んなの早い者に決まってるだろ? そんじゃ、俺も持ち場に着くとするわ。ヘマするなよ……」
「あ、おい! 話が違うじゃねぇか!」
吉田山がヌワンギを呼び止めようとするが、彼はそんな言葉に聞く耳持たんと言わんばかりに走り、遠回りして彼女の後方へと回り込む。
そして、彼が後方に配置が完了したことを示すサインを出すと、それを確認して慎二は吉田山に指示をする。
「よし、作戦開始だ!」
「いちいち命令するなっつーの……ったくよぉ」
吉田山はぶつぶつと文句を言いながらも、角から出て少女へと近づきはじめた。
295おっぱい怖い ◆qSSOg86y8s :2007/01/06(土) 05:34:01 ID:w9a/vma2
「よ、よぉ。お前、一人でこんなところ歩いてどうしたんだ?」
吉田山が声を掛けながら近づく。
すると、下を向いていたその少女は、顔を上げて彼の顔を見た。
上げた事によってはっきりと見えるようになったその顔は、遠目で見るよりも格段美人で吉田山は思わず唾を飲み込む。
「へ、へへっ、女の子がこんなところ一人で歩いてたら大変だぜ。あ、当てが無いんなら俺が一緒についていてやっても……」
「…………い。…………ない。………………じゃない」
だが、そんな吉田山の言葉は、その少女には届いていないようだった。
彼女は再び俯くと、ぶつぶつと言葉を唱え続ける。
「……んあ? 何だお前、聞いてるのか?」
「…………君じゃない。誠君じゃない……あなたは誠君じゃない……」
「……は? マコト君? 誰だ、そ――」
そんな彼女にしびれを切らせて、吉田山が腕を掴んだ瞬間だった。
彼の首には、彼女がどこからともなく取り出された鋸が当てられ、そして――
「お前は誠君じゃない!!」
「――へ?」
一気に手前に刃は引かれると、吉田山の首には一本の赤い筋が出来る。
そして、その筋から赤い噴水が水平に噴き出し始め、彼は声も無く崩れた。
「う、うわぁぁぁぁ!!!!」
そんな光景を背後から見ていたヌワンギは仰天し、パニックを起こして走り去っていってしまった。
「あ、ぬ、ヌワンギ! 僕を置いて逃げるな!!」
呆気に取られていた慎二は、その姿を見ると慌てて彼を追いかけるように角から飛び出し走りだす。
少女の背後にいたヌワンギを追うということは、吉田山と少女の横を通るということだが、この時の慎二は何故かそれを躊躇わなかった。
……そして、彼女の横を通過する時に彼は見た。
血だまりに沈む吉田山を見て、口を愉快そうに歪める少女の姿を。
296おっぱい怖い ◆qSSOg86y8s :2007/01/06(土) 05:36:03 ID:w9a/vma2
唐突な惨劇からしばらく。
逃走を続けたヌワンギと慎二は奈良駅前の商店街に来ていた。
「はぁはぁ……何なんだよ、あれは……! 何でいきなりあんな真似したんだよ、あいつ!」
「ぼ、僕が知るわけ無いだろ! あ、あんな恐ろしい女生まれて初めて見たよ……」
女を見る目には自信があった慎二にとっては、先ほどの出来事は実にショックだった。
「で、でもどうするんだよ? こ、これからも続けるのか? 二人になっちまったけどよぉ」
「あぁ。このまま引き下がったら僕のプライドが許さないからね。……それに、このままじゃストレスが溜まりっぱなしだ。どこかで発散しないと」
「お前……執念深いな。……まぁいいさ。俺も似たようなもんだしな。――それじゃ、早速女を捜し……って、おい慎二。あれなんかどうだ?」
ヌワンギが指差す先には無人のブティックの前のショーウィンドーを見ている一人の少女の姿があった。
すらりと伸びた足と、綺麗な赤い髪、そして何より先ほどの少女同様にたわわに実ったバスト。
まさに、絶好のターゲットだった。
「うん、いいんじゃないかい? ……それじゃ、僕が今度は声をかける役になろう。いいね?」
「ああ構わねぇ。だけど手をつけるのは早いもんだからな」
「はいはい、了解了解、っと」
そう言って慎二は軽くあしらい、ヌワンギは舌打ちをしながらも所定の位置につく。
「それじゃ、今度こそ行くとするか。今度こそ……な」
慎二は一歩一歩を踏みしめて、女性へと近づくと、いつも学校の女子にする感じで声を掛けた。
「やぁ、どうしたんだい、こんなところで?」
「……え?」
振り向いたその顔は、目鼻がはっきりしたまさに正統派の美少女だった。
慎二は当たりくじを引いたと内心で思うと、背後のヌワンギに指示を出し、彼女にゆっくり接近させる。
「ウィンドーショッピングでもしていたのかい?」
「……え? あ、うん、そう」
――あと百メートル。
「どうせ店に人なんていないんだからさ、中に入ってればいいのに」
「なんか、買わないのに入るのってちょっと抵抗があってさ。へへへ……」
――あと五十メートル。
「ところで一人? 名前は? ああ、僕は慎二。間桐慎二さ」
「ボクの名前は赤坂美月。察しの通り一人だよ」
――あと二五メートル。
「へぇ、一人かぁ。……でも、一人だと寂しくない? それに危険じゃないかい? 何なら僕が一緒にいてあげてもいいんだけど……どう?」
「キミと一緒……かぁ」
――あと十メートル。
「一緒に行動って、何かエッチなこと考えているんじゃないの〜?」
「ははは、冗談きついって。僕は紳士で通ってるんだ」
――あと五メートル。
「ふぅん……そうなんだ……」
「ああ。だから……」
――あと二メートル。もう残り僅かだ!
そう思っていたちょうどその時だった。
慎二の胸に肉切り包丁が突き刺さったのは。
297おっぱい怖い ◆qSSOg86y8s :2007/01/06(土) 05:37:36 ID:w9a/vma2
「……え?」
その瞬間、慎二は呆気に取られ、背後で両腕を伸ばして美月を捕まえようとしていたヌワンギも硬直した。
そして、そんな二人をよそに美月は今までの表情からは考えられないような冷たい顔になる。
「結局男ってそうよね。女を見れば近づきたくなる……。ほんっとうに男って最低」
「な、なんで……いきなり…………」
心臓に包丁が突き刺さりながらも、慎二は言葉をつむいでいた。
だが、そんな彼の言葉をよそに、美月は包丁を一気に引き抜く。
血がその傷跡から、先ほどの吉田山よろしく激しく噴き出す。
「がはっ!!」
「何で、ですって? あはははははははは! そんなことも分からないの!? 決まってるでしょう、私の志穂を男の手から守る為よ! 素直に立ち去ってくれればこんな目に遭わなかったのに本当に馬鹿よね、あははははは!」
美月の笑い声は、もはや崩れて動けないでいた慎二には聞こえていなかった。
そして、彼が最期に見たのは自分を置いて遠くへと走り去っていくヌワンギの姿だった……。



「ま、またかよ! い、一体何がどうなってやがる畜生!!」
吉田山を見捨て、慎二を見捨て。
ヌワンギは半ばパニックを起こした状態で奈良の路地裏をひたすら走っていた。
自分がどれだけ走っているのかも分からない。
あの女から遠ざかっていればいい。
それが、彼の今の素直な心境だった。
そして、そのように無我夢中で走っていると……。
「わぷっ!!」
「きゃわわ!」
何者にぶつかり、尻餅をついてしまった。
相手はかわいらしい声から察するに、幼い少女だろうか。
ヌワンギは自分が前を見ていなかったことを棚に上げ、勢いに任せて激昂する。
「いってぇなぁ……。てめぇ、ぶつかってくんじゃねぇよ!」
「あ、あわわ、ごめんなさい……」
起き上がったヌワンギが正面を改めてみると、そこにいたのはこれまた立派な胸をした童顔のメイドだった。
その瞬間、彼は本日、巨乳の女性が如何に恐ろしい手口で吉田山や慎二を殺してきたのかを思い出し、硬直する。
「ひ、ひぃ……く、来るな来るな……」
「……はい? ど、どどどうしたんです?」
いきなりのヌワンギの変貌を不思議に思いながら、少女は近づく。
だが、それは現在進行形でパニックを起こしている今の彼にとっては殺人鬼が近づいてくるのと同等の意味を持っていた。
「うわぁぁぁぁぁぁ! 来るなぁぁぁぁ!!!!」
脱兎のごとく――そんな言葉が似合うような素早さで彼は逃げていった。
「……え、えっと私、どうして怖がられているんでしょうか……」
メイド少女みくるは、その光景を呆然と見るしか出来なかった。
298おっぱい怖い ◆qSSOg86y8s :2007/01/06(土) 05:38:46 ID:w9a/vma2
【三日目 奈良県奈良市 9時】

【ヌワンギ@うたわれるもの】
[状態]:巨乳恐怖症 パニック
[装備]:ヌワンギの鉈
[道具]:無し
[思考]:とにかく巨乳から逃げる


【朝比奈みくる@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:健康
[装備]:メイド服
[道具]:支給品一式(アイテムは不明)
[思考]:まずは奈良県でSOS団メンバー捜索


【桂言葉@School days】
[状態]:目がうつろ
[装備]:鋸
[道具]:支給品一式
[思考]:誠君……私を捨てたりしないよね?


【赤坂美月@ダブルキャスト】
[状態]:美月人格モード
[装備]:肉切り包丁
[道具]:支給品一式
[思考]:志穂に手を出そうとする人間には容赦ない

【吉田山次郎@スクールランブル 死亡確認】
【間桐慎二@Fate/stay night 死亡確認】
299おっぱい怖い ◆qSSOg86y8s :2007/01/06(土) 05:49:37 ID:w9a/vma2
微修正

【赤坂美月@ダブルキャスト】
[状態]:美月人格モード
[装備]:肉切り包丁
[道具]:支給品一式
[思考]:志穂に手を出そうとする人間には容赦ない
[備考]:「志穂」とは美月の中にいるもう一人の人格です。
     美月の体は本来は志穂のものですが、名乗る際は「美月」と呼んでいます
300名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 11:09:39 ID:0za6Flf6
本当に女運のない連中だなww
ヌワンギ、がんば。
301未知の力 ◆tDxS4QI5tY :2007/01/06(土) 13:15:41 ID:DsQILIrM
関東 埼玉県
山に建てられている独特な形をした研究所があった。
グイーンと音がして屋根が開き、中から赤い形をしたロボットが現れた。
「ゲッタァァァウィィィング!」
パイロットの声が響きソレは空へと飛び立っていった

埼玉県S市
今、この町ではBR法以上の恐怖があった。
伝染性ウイルス、“ノロウイルス”である。
市民のほとんどがダウンしており全滅かと思われた・・・。
そんな中、唯一人動けた人物がいた。
名を司馬宙といった。
彼自身はノロウイルスのワクチンの精製を知らない。
だが知り合いに優秀な科学者がいる。
突然、ゴウと音がした。
彼が空を見上げるとそこには赤いロボットがあった。
「よく来てくれた。流君、頼むぞ!」
「了解した!」
赤いロボットの腹から緑色のビームが出てくる。
(最低出力なら大丈夫な筈だ)
病原菌だけを消滅させるビーム・・・もといゲッター線はS市におけるノロウイルスを消滅させた。
「流君、話がある」
「なんだい 司馬君。」


【流竜馬@ゲッターロボ!】
状態 普通
装備 パイロットスーツ
道具 ゲッター1
思考 生き延びる事
    人助け

【司馬宙@鋼鉄ジーグ】
状態 普通
装備 なし
道具 なし
思考 打倒主催者
302ディフェンスに定評のある男 ◆86jbQTms.U :2007/01/06(土) 15:29:09 ID:6HyZ9qWG
拝啓、天におられるレオン陛下。
『よいかジェラール。我々はインペリアルクロスという陣形で戦う。
私が中心に立ち、防御力の高いベアが先頭、両サイドをジェイムズとテレーズが固める。
お前は私の後ろに立つ。お前のポジションが一番安全だ。安心して戦え。
ここのモンスターには付近の住民も苦しめられている。モンスターを追い払い、このダンジョンを封印するのだ。
……皆も頼むぞ!』
私は今、謎の街に飛ばされ、帝国の魔物図鑑にも載っていないモンスターと戦い続ける日々です。
どうにかしてアバロンへ帰りたいと願う常々ですが、いまだその目途は立っていません。



ウェンディゴの攻撃!
MISS! ベアにダメージを与えられない!
キグニ族99の攻撃を、かわした。
サイクロプスの攻撃!
ミス! ベアにダメージを与えられない!
首狩り族は持っている武器を振り回した!
ミス! ベアにダメージを与えられない!
さつじんきは ベアを バールのようなもので こうげき!
はずれた!
ポーパルバニーは ベアをひっかいた!
ミス! ベアにダメージを与えられない!

「うおおおおお!! パリイ! パリイ! パリイ! パリイ! パリイ!」

職業(クラス)は帝国重装歩兵。
インペリアルクロスでの守備位置は最前列。
得意技はなぎ払い、パリィ、防御。
普段の装備は長剣、大盾、プロテクトスーツ、タブレット。
自慢は混乱したレオン皇帝の『二段斬り』を見切ったこと。
以上がバレンヌ帝国所属の前衛兵士、ベアのプロフィール。
そんな彼は、現在東京都の大通りで孤軍奮闘中。
空から次々と降ってくる敵の猛攻を、何とか必殺のパリィでごまかしつつ、活路を探している。
ベアが考えている、この状況を打ち破る方法は、以下の三つ。
303ディフェンスに定評のある男 ◆86jbQTms.U :2007/01/06(土) 15:29:43 ID:6HyZ9qWG
1.強力な技の閃きに期待する
帝国の道場が長い研究の果て導いた結論として、『死中に活を見出す』というものがある。
即ち、敵が強ければ強いほど『火事場の馬鹿力』の原理で強力な技を編み出す可能性が高くなる、ということだ。
敵はどいつもこいつも自分の数倍以上の実力があり、うまくいけば『不動剣』や『光速剣』などを閃くことができるかもしれない。
「くそっ! パリイ! パリイ!」
ただし、敵が一体だけだったなら、の話だ。
ベアの得意とする片手剣の技は、基本的に一対一で戦う際に用いる技であり、多人数の敵を相手にするのには向いていないのだ。
せいぜい複数に攻撃できる技は『つむじ風』や『残像剣』ぐらいのもので、必ずしもそれを閃くとは限らない。
この状況下ではあまりにリスクが高すぎる。一手のミスが死に繋がりかねないのだ。


2.ひたすらに助けが来るまでパリイで粘る
「パリイ! パリイ! パリイ! はぁ、はぁ、はぁ……う、うおっ! パリイ! パリイ!」
即時却下。必ずしも助けが来るとは限らない。それ以前にいつまでパリイが保つか判った物ではない。


(仕方ない……3番しかないのか。誇り高き帝国歩兵として、余り取りたくない戦術だが)
「パリイ! パリイ! パリイ! そして―――ここだ!!」
ベアは、敵の猛攻が一瞬緩んだ隙を見逃さず、行動を起こした。
「退却――――――っ!」
3.戦略的撤退。
混戦の最中、モンスターの群れの切れ目を見事にすり抜け、ベアは逃走に成功した。

304ディフェンスに定評のある男 ◆86jbQTms.U :2007/01/06(土) 15:30:41 ID:6HyZ9qWG
ベアは、がらんとしていて、まるで人気の感じられない通りまで逃げて来た。
辺りには廃屋と化した店舗が並んでおり、ゴーストタウンを連奏させる。
「危ない所だった……一回でもパリイがミスしていたら、やられていたかもしれない」
振り返って、モンスターが追って来ていない事を確認してから、ベアは呟く。
「陛下……ジェイムズ……テレーズ……ヘクター……一体何処に……?」
既に、捜索に時間を一日費やしているのだが、未だに知っている顔と巡りあうことがない。
遭遇するのは目を血走らせ、襲い掛かってくる人間や、凶暴なモンスターばかりである。
織田信長、とやらの放送ではまだ呼ばれていないものの、この惨状では一刻も早く見つけ出す必要がある。
「それ以前に、どこまで私が生き残ることができるものか……」
ある程度死地を潜り抜けた者ならば、敵との力量差を何となく押し計ることができる。ベアも例外ではない。
故に、ベアは今まで、この見知らぬ街での戦闘において、気が気ではなかった。それも当然でだろう。
何せ『あの』七英雄クラスの化物がゴロゴロいるのだから。恐怖を感じない方がどうかしている。
「いや、弱気にならず、しっかりしなくては。現に今までこう五体満足で生き延びてこられたではないか」
パリイぐらいしか取得のない自分でも何とかなっているのだから、あの四人程の使い手なら案外問題ないのかもしれない。
例えば、ジェラール皇帝。文武両道をたしなみ、『二段斬り』と天・火術を使いこなす優れた皇帝。
例えば、ジェイムズ。一刀必殺の『強撃』は、やや正確性に欠けるものの、破壊力は群を抜いている。
例えば、テレーズ。『アローレイン』『バラージシュート』といった弓技を巧みに操る、バレンヌ帝国最強の猟兵。
例えば、ヘクター。口こそ悪いが、バスタードソードから放たれる『巻き打ち』や『切り落とし』は、確かな剣の冴えを見せる。
「…………………………何か、私だけが凄く役立たずのような気がするのだが、考え過ぎだろうか?」
決してそんなことはないはずだ、とベアは己を鼓舞するため、自分の今に至るまでの活躍を思い浮かべ始めた。
ウォッチマンの巣では、パリイでゲットーどもの爪攻撃を叩き落としていたし。
クジンシーの館では、七英雄クジンシーの剣撃をパリイで受け流していたし。
運河要塞でも、リザードのファングクラッシュをパリイで弾き飛ばしていた。
「数々の死闘。直接攻撃を防ぐ私がいなければ、とうに死んでいたのかもしれない……な」
ふっ、と少しばかり自分の功績に浸りながら、ベアは自信を取り戻した。
「しかし、これからどうしたものか。別の地域を探すか、はたまたここに留まるか」
確かにこの街は危険だが、その危険から街の人々を守る為、あの四人があえて滞在している、という可能性もある。
逆に、自分の命には代えられず、他の安全な地域へ向かっているというのも、決して否定できない。
いや、そもそも最初からこの街にはいなかった、という確率の方が遙かに高いのではないか?
「……考えるまでも無いな」
自分は何故軍に志願したのか、そんな理由はあからさまだろう。
人々を、モンスターに抵抗もできず殺されていく人々を守りたいからではなかったか。
「―――陛下。いずこへおられるかも判らぬ貴君の警護を放り出し、ここに留まり続ける愚行をどうかお許し下さい」
チャキッ、と剣を構え直し、心構えも新たに、帝国重装歩兵・ベアは進み始めた。
こんな自分でも、殺されていく人々の命を救うことができる。そう、固く信じて。
「さて、まずは混乱の激しい、市街の中央から―――」
ベアが踵を返し、その場から立ち去ろうとした所で、
305ディフェンスに定評のある男 ◆86jbQTms.U :2007/01/06(土) 15:31:36 ID:6HyZ9qWG
何者かの殺気を、感じた。

同時に、風切音がベアの鼓膜を震わせる。
「―――ぬうっ! パリイ!」
振り向き様、背後から迫る『何か』を剣の峰で叩き落す。
『何か』と刀身が接触する刹那、カシィン、という乾いた音が奏でられる。
明らかに殺傷の意志が元、放たれたそれを、ベアは見た。
「……! く、クルミだと!?」
何処からか投げつけられたのは、小さな小さな胡桃の仮果。
それも、本来なら丸みを帯びているはずの殻が、削られ、鋭く尖らされ、小さくも立派な棘と化している。
投擲された勢いと、刺さる箇所によっては、暗器『千本』のように致命傷が与えられる。紛れも無い凶器だった。
「何者だ! 姿を現せ!」
クルミで攻撃された方向を見ても、誰もいない。辺りを見回しても、誰もいない。
「おとなしく出て来い! いるのは判っているんだぞ!」
返事は返って来ない。



失敗したな、とシマリスは舌打ちした。
まさか背後からの攻撃に反応された上、あまつさえ首を狙った一撃を防がれてしまうなど、大失敗もいい所だ。
「例えまたクルミを飛ばして来た所で私には通用しない。無駄な抵抗はやめろ!」
何か全身鎧の男が喚いているが、今はどうでもいい。
一応手元には、ナイフ状に削った、首狩り用のクルミがあるものの、自分とあの男では膂力が違いすぎる。
「……やっぱり、クルミだと限界があるのでぃす」
銃が欲しい。いや、この際短刀の類でも構わない。とにかく、自分の非力を補える程度の得物が必要だ。
「手始めに、金物屋でも漁って見るのでぃす。多分、手頃な刃物があると思うのでぃす」
そう呟くと、最小クラスのアサシンマーダー、シマリスは屋根を走り抜けていき、姿を消した。
後には、居もしない敵へ降伏勧告を行い続けるベアだけが残された。
「パリイ! パリイ! どうだ、このパリイの前ではクルミ程度無力に等しいだろう!
今なら命までは取らない、速やかに武器を捨てて―――」


306ディフェンスに定評のある男 ◆86jbQTms.U :2007/01/06(土) 15:33:01 ID:6HyZ9qWG
【東京都郊外 某所 三日目 0時】

【ベア@ロマンシンシングサ・ガ2】
[状態] :健康
[装備] :チンケスレイヤー@SO2 フォートスーツ@ロマサガ3
[道具] :支給品一式
[思考] 1:何処からでもかかって来い! パリイの力を思い知らせてやる!
基本方針:街の治安維持、及び住民の救助に勤める
[備考]:ソウルスティール見切り、二段斬り見切りをそれぞれ習得済み


【シマリス@ぼのぼの】
[状態] :健康
[装備] :尖鋭状暗殺用クルミ×5 ナイフ状首狩り用クルミ
[道具] :クルミ5000個 支給品一式
[思考] 1:武器を調達する
    2:関東周辺で、弱そうな人間を探して殺す
基本方針:友人達を守る為に、友人を殺すかもしれない人間達を殺す
307名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 17:58:24 ID:JxXXIMd7
ゲッター線だと、ノロウィルスが進化しそうな気がするがw

そして相変わらずのパリィ節にワロスw
308未知の力 ◆tDxS4QI5tY :2007/01/06(土) 18:03:04 ID:DsQILIrM
>>307
感想ありがとうございます
長さとしては2〜3レスの方がいいでしょうか
309名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 18:49:28 ID:bVn1Zpa+
>>308
長さの前に時間表記を忘れずに。

死者も増えたし、そろそろ第三回放送の時期だな。
310未知の力 ◆tDxS4QI5tY :2007/01/06(土) 18:50:52 ID:DsQILIrM
>>309
えーと・・・現在は0時なんですよね・・・?
「ヒャハハハハハハハハァッ!!」

めるでぃ めるでぃ めるでぃ めるでぃ めるでぃ めるでぃ
めるでぃ めるでぃ めるでぃ めるでぃ めるでぃ めるでぃぃぃぃ!!

早朝の神社に男の高笑いと銃声が鳴り響き、
身体から血を噴き出させながら次々と倒れていくツインテールの女の子達とその他1名。
彼女達は髪型こそ似ているものの、彼が捜しているメルディではなかった。

「めるでぃ…」

メルディ以外に用は無い。
銃を撃つのをやめると男は高笑いしながらその場を後にした。


【京都府出雲大神宮 三日目 8:00】

【ヒアデス@テイルズオブエターニア】
[状態] :健康、狂気
[装備] : UZI SMG(30連マガジン5つ付き)
[道具] :支給品一式
[思考] :めるでぃ
基本方針:メルディ以外を皆殺し(特にツインテールの女子優先)

【アミィ・バークライト@テイルズオブファンタジア 死亡確認】
【城ヶ崎さん@ちびまるこちゃん 死亡確認】
【福沢祐巳@マリア様が見てる 死亡確認】
【ナズナ@陰陽大戦記 死亡確認】
【ユアン@テイルズオブシンフォニア 死亡確認】
【芦川アヤ@ブレイブストーリー 死亡確認】
【幸田実果子@ご近所物語 死亡確認】
【七海るちあ@ぴちぴちピッチ 死亡確認】
312名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 19:32:02 ID:w9a/vma2
ちょwwwwユアンもかよwwwwww

しかも武装とか言動がそのまんまテイルズロワww
313未知の力 ◆tDxS4QI5tY :2007/01/06(土) 19:57:07 ID:DsQILIrM
後wikiにある参戦キャラって宛てになるんでしょうか?
何か勝手に付け足してる人いますが・・・・
314名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 20:02:08 ID:HR5FXpSI
>>313
それがカオスロワ
315名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 20:10:04 ID:9lm95Mqc
作品が多すぎて感想が追いつかないぜ!
嬉しい悲鳴だ!
とりあえず下から10作品!
>ツインテールハント
子ネタも悪くない!
ツインテール逃げて!
めるめるめるめるめるめるめる…『めるでぃ』! ドグシャッ!
>ディフェンスの男
これは面白い!
シレンなにやってんだその2!!!!
ベアワロス!!!!
>未知の力
これはノロウィルスが凄いことになるネタフリだと予想した!
>おっぱい
笑った! こいつらどう見ても100%死亡フラグ!
朝比奈さんキョン四人居るから出会う確率四倍ですぜ!!
>魔神転生
とりあえず野比玉子は死ぬんだな!
>青空
サンペーアッー!! 次の展開にワクテカだぜ!
>懺悔
ドロッチェさんこんなところで何してんスか!!
マリオはいっぱい居る!!
ズガン!!!!
>HERO
ちょ!!!!!! パーマンあるあるあ!!!!!
>小さなてのひら 
これはグロい!!! 中野アッー!!!!
>風来の
シレンなにやってんだ!!!!
思えば不思議のダンジョンってカオスだ!!!
これぞ徒導狩り!!!! トドハザード!!!!!
思えば敵はおにぎりを落とす!!!! 食糧問題解決!!!!!

みんな乙&GJ!!!!!!!
316名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 20:14:58 ID:GjTydYZ4
DSだとローグトドという更に凶悪なのが追加されてたなw
317名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 21:16:19 ID:qr6axpZw
シレンの恐ろしいところは
「ルーファウスや玉子を死なせた」
とか
「他人に迷惑掛けてる」
とかそんなことには恐らく微塵も気が付いていないだろうことだな
318未知の力 ◆tDxS4QI5tY :2007/01/06(土) 22:17:25 ID:DsQILIrM
後・・・禁止エリアの設定ってどうしましょうか?
319名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 22:34:32 ID:wvHifDJX
暗殺用クルミってwww
そしてネコ耳マーダーが死んだと思ったら次はツインテールマーダーか。
萌えキャラが減っていく……ww


このロワの不幸四天王って誰だろう。
候補としては
磯野カツオ:サザエのうっかりに振り回された挙句に、目の前で姉妹を殺される。
      強キャラに保護されるも、現在放置中
中島:足をもがれ、両目を刺されて死亡。因果応報とはいえ……
かみなりさん:説明不要。心から同情。
320未知の力 ◆tDxS4QI5tY :2007/01/06(土) 22:34:36 ID:DsQILIrM
ついでに
のび太
DQ4の踊り子
流竜馬
司馬宙
を予約します
321名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 22:51:53 ID:vaPLzMxA
おいここのスレ面白いらしいぞ
http://comic7.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1166680968/
322名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 22:55:13 ID:LgB5A21T
>>320
DQ4の踊り子っていっぱいいるんだよ、予約するなら名前はちゃんと書け。
323名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 22:56:33 ID:qr6axpZw
つーかリリカルかみなりは?
324未知の力 ◆tDxS4QI5tY :2007/01/06(土) 22:57:30 ID:DsQILIrM
>>322
マーニャです
325名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 22:59:52 ID:bVn1Zpa+
>>320
過去のSSくらい読んでこい。

326未知の力 ◆tDxS4QI5tY :2007/01/06(土) 23:02:08 ID:DsQILIrM
>>325
カオスだからいいのでは・・・
327名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:04:46 ID:iinIUSex
>>326
限度って言葉を知ってるか?
リレーって言葉を知ってるか?
328未知の力 ◆tDxS4QI5tY :2007/01/06(土) 23:05:42 ID:DsQILIrM
>>327
つまりのび太はNGと・・・
329名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:06:21 ID:SakOXwz3
カオスにもルールってもんがあるんだよ
とりあえずいい加減トリ外せ
330名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:08:08 ID:DsQILIrM
>>329
では簡単にルールの説明をお願いします。
331名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:11:18 ID:wvHifDJX
【書き手と読み手の絶対ルール】
>>2
1.「リレーだけは最大限考慮!」
2.「リレーだけは最大限考慮!」

自己リレーも正直どうかと……まあ放置キャラが出た場合は仕方ないけど。
某書き手とか、自己リレーとかやたらマーダー増やしたりとかちょっとやりすぎな気がしなくもない。
332名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:11:44 ID:qr6axpZw
>>330
スレの空気とまとめWiki過去ログから読み取れ
それができなきゃロワスレに来んな
333名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:12:10 ID:iinIUSex
>>330
>>2-4も読めないのかお前は?
334名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:12:57 ID:DsQILIrM
>>331−332
ワカりました
335名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:13:51 ID:bVn1Zpa+
>>334はテンプレを読めなかった。
ついでに空気も読めなかった。
336名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:30:01 ID:HR5FXpSI
>>319
野比玉子の事、時々でいいから(ry

さて、中島朱実一行と白鷺弓子一行の続きを書くか…
337名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:40:07 ID:LS4CTu0G
書こうと思っていたキャラが、大量殺戮ネタであっさりと潰されてしまう……
皆さんにはそんな経験がありますか?
338名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:43:41 ID:qn99Zqri
別に死んだキャラも復活させればいいじゃないか。
今までも、適当に復活してきたんだから
339名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:49:48 ID:wvHifDJX
大量殺害での死者の復活:○
ちゃんと描写されて死んだ死者の復活:△?

知り合いが放送聞いたりしてそいつの死亡を知ったことで行動方針変えた後だったりしたら
さすがに復活させにくいな。
340名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/06(土) 23:50:51 ID:bVn1Zpa+
ボラホーン……
341名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 00:07:09 ID:M8ygVMu/
丁寧な描写の後に死亡したキャラは、丁寧なやり方で復活させてやればいいんじゃない?

初期の野比玉子はガンツとか王様とか描写つきの復活だったし。
もうちょっと気合の入った黄泉返り描写があればいいと思う。
なんつーか、死亡にもレベル差があれば、復活にもレベル差があるというか。
342名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 00:21:18 ID:wN9EqKkW
死者の復活は理由があればOKのはず
最近の野比玉子みたいな、いつのまに居ますよ〜
みたいなのが蔓延したらどうかとは思うけど
死者蘇生ネタなんて腐るほどあるでしょ
343名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 00:59:13 ID:9pJr3XE9
遊戯王カードで蘇生とかでもいいしな
344名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 01:15:44 ID:AVwKWcdT
すま、JoJoのイギーって出てたっけ?
345月下の狂人 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/07(日) 01:17:16 ID:rfOT6wPs
「アライグマくん、まってよ〜」
「ったく、トロトロ歩いてんじゃねーよ!! 殺されるぞ!! 」

アライグマとぼのぼのは、人間が多くいそうな車道は避けて、山の裾に沿って走っている
農道を移動していた。街灯もロクに無いが、彼らはもともとが野生動物なので問題は無い。それに、今夜は満月だった。
ここまで人間に会わなかったのは幸いだったが、シマリスの行方の手がかりも掴めないままだった。

「おい、ぼのぼの、とりあえずここで少し休むぞ。朝日が出たら、今度は車道のほうへ行ってみようぜ」
アライグマは、このままでは埒が明かないと判断してそう提案した。
ぼのぼのはよほど疲れていたのか、ぐったりと座り込む。
「ったく、しゃーねー奴だな。ほら、水でも飲めよ」
アライグマはぼのぼのの隣に腰を下ろした。
「ねえ、アライグマくん、僕たちシマリスくんに会えるかなあ。その前に殺されないかなあ」
またぼのぼののいつもの心配性が始まったな、とアライグマはため息をついた。
「心配すんなって、絶対にあいつを見つけてボッコボコに殴って森に連れて帰るからよ。
それより、今のうちにメシを喰っとけ。鞄の中に入ってるだろ」
「あ、うん」
ぼのぼのとアライグマは同時に食事に口をつけた。その時だった。


一本のボーガンが、アライグマの背中に突き刺さった。

346月下の狂人 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/07(日) 01:18:31 ID:rfOT6wPs
うめき声を上げて倒れこむアライグマ。
「あ、アライグマくん!! 」
「に……逃げろ、ぼのぼの!! 」
アライグマは、痛みをこらえて必死に叫んだ。そんな彼らの目に当てられる、まぶしい人工の光。
懐中電灯を片手に、タマネギのような頭をした奇形の少年が近寄ってきた。
「や、やあ。どうしたんだい? 怪我をしているのかな? 」
その少年の声は、なぜか震えていた。目もうつろだし、台詞も棒読み。
しかし、ぼのぼのにはそれがわからなかった。
「あ、アライグマくんが・・・…た、たす、たすけて……」
「そ、そうかい。実は僕は傷によく効く薬を持ってるんだ。でも、き、貴重なものだから、
ただじゃああげられないな。だ、だから僕の言うことを……」
奇妙な頭をした少年は、なおもおどおどと言葉を続けた。そんな彼の台詞を断ち切るかのように。

「まったく、永沢くんは全然駄目だね。かわりに僕が説明してあげるよ」

そんな言葉と共に、唇の青い少年がタマネギ頭の少年の背後から現れた。
彼の手には、ボーガンが握られていた。
「ふ、藤木くん、作戦と違うじゃないか!! 」
「キミがいつまでもオドオドしてるからいけないんだよ!! もう僕が一人でやるから引っ込んでてよ!! 」
藤木と呼ばれた少年は、そう言って永沢というらしい少年を押しのけた。
「ねえキミ、この子を助けたいんだね? 」
藤木は、ぼのぼのの目をみて笑いながら言う。その顔には、おおよそ人間らしいところが無かった。
「てめえ、ぼのぼのに何を……」
「死に損ないは引っ込んでてね」
藤木はアライグマの背中をふんずけて黙らせると、話を続けた。
「この子を助けたいなら、まずはキミたちの食料を全部僕に渡してもらおうか?それと、それだけじゃとても
僕たちが清水に帰るまでもたないから、もうちょっとだけ食べ物を探してきてもらいたいんだ」
「え、どうやって? 」
疑問を口にしたぼのぼのに、藤木は当然だろうという顔で、
「決まってるだろ。他の誰かを殺して、そいつの食料を奪って来るんだよ」
「え……」
ぼのぼのは固まった。
「ぼ、ぼのぼの、逃げろ!! こんな奴のいうことなんか聞く必要ない!! 俺なんかほっといて逃げるんだ!! 」
アライグマは、藤木の足を跳ね除けて体をなんとか持ち上げ、そう叫んだ。
「ええい、うっさいなあ!! 黙ってろよ、このくそタヌキ!! 」
藤木はそういうと、背中にボーガンの刺さったままのアライグマを蹴り上げた。
サッカーボールのように飛んだアライグマを、さらに気の済むまで蹴り続ける。
アライグマの口からは血が滴り、手足は痙攣を起こした。
「や……やめてよ!! 」
いつもは自分やシマリスに大して横柄な態度を取っているアライグマが、ぼろ雑巾のようにされていくのを見て
ぼのぼのは涙を流しながら藤木を止めようとした。
「だったら、人を殺して食料を奪ってこい」
自分にしがみついたぼのぼのに、藤木は冷徹に告げる。
「そ……」
「お前がちゃんと約束を守れば、こいつの手当てをしてやるよ。嘘はつかない。
武器がないんなら、こいつを貸してやるよ」
藤木はそう言って、ぼのぼのに一本の槍を投げてよこした。
「さあ、早くしないとこいつしんじゃうよ? 」
少年は、青い唇をゆがめて醜く笑った。
ぼのぼのは、槍を抱えて、呆然とした顔のままで藤木に背を向けて歩き始めた。
最初はゆっくりと。次第に速度を上げて、ついには全力で駆け出した。
それがぼのぼのの、大切な友人と、見も知らぬ人の命とを秤にかけて、出した答えだった。
ラッコは卑しく笑う少年に見送られて、夜の闇へと分け入っていく。哀れな獲物を求めて。

347月下の狂人 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/07(日) 01:19:32 ID:rfOT6wPs
「藤木くん、こ、こんなやりかたはいくらなんでも卑怯すぎるよ!! 」
呆然と親友の行為を見ていた永沢は、ぼのぼのが走り去った後、そう藤木に詰め寄った。
「ああ、そうさ。僕はいつもキミやさくらに卑怯卑怯と言われていたからね。だからそのとおりに行動してるだけさ。
僕を卑怯だと言ったのはキミじゃないか」
藤木は、逆に永沢の胸倉をつかんで彼を責めるように言った。
「で、でも、こんな自分の手を汚さずに助かろうなんてやり方……」
「仕方ないじゃないか? そうでもしないと僕らみたいな弱い子供が生き延びるのなんて無理なんだから。
大体、永沢くんに付き合って東京旅行に来てみればいきなり殺し合いだよ? いわばキミは僕を巻き込んだようなもんだ。
責任はキミにあるよ」
「な……こ、こんな状況でそんなことを言ったって仕方ないじゃないか!! それこそ卑怯だよ!! 」
「ふん」
その一言を聞いた藤木は、永沢を地面に叩きつけた。

「ああ……僕は卑怯者さ。親友のキミにずっとそう呼ばれてきたんだから、きっと僕は世界一の卑怯者なんだ。
ずっとずっと、誰もがいつも僕を見るたびに、卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯
卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯卑怯!!!
もう何度うんざりしたことか!! だから僕は決めたんだよ、とことん卑怯な方法でこの殺し合いを生き延びて
やるってね!! ふ、ふ、ふ、ふあーひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!! 」

藤木はついに、大声を上げて笑い出した。壊れてしまった人形のように、悲しげな声で。
永沢は、その魔獣を見上げながらがくがくと震えていた。
(も、もう殺し合いなんてどうでもいい……誰か、誰でもいいから藤木くんをもとの藤木くんに戻してくれ。頼む……)

満月の晩。街灯すらロクにない農道で、腹を抱えて笑い続ける少年と、そんな親友を遠く感じる奇形、そして意識を失ったアライグマが同じ月光に照らされていた。


【東京都郊外 農道 三日目 2:00】
【アライグマ@ぼのぼの】
[状態]:失神。矢は急所を外しているが危険な状態。
[装備]:スペツナズナイフ
[道具]:支給品一式
[思考]
1:ぼのぼのだけでも逃げ延びてほしい。

【ぼのぼの@ぼのぼの】
[状態]:健康
[装備]:スタンガン、ゲイボルク@Fate/stay night(永沢の支給品)
[道具]:支給品一式
[思考]
1:誰かの食料を奪う。場合によっては殺す。

【藤木@ちびまる子ちゃん】
[状態]:卑怯
[装備]:ボーガン
[道具]:支給品一式
[思考]
1:自分の手は汚さず、他人を使って食料を集める。
2:食料を集めながら、清水へ帰る(電車やバスは警戒して使わない)

【永沢@ちびまる子ちゃん】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]
1:藤木の豹変に呆然。もう何も考えたくない。

自己リレーしすぎとかマーダー出しすぎとか自分のことだよなあとは思ったのですが、
この話はすでに用意していたので書かせていただきました。
今後は自粛します。すいません。
348おっと テレポーター!:2007/01/07(日) 01:21:23 ID:o9ltihVN
何故自分はここに居るのか…何故自分は存在するのか…

それは分からない。
誰に聞いた所で分からないだろう。

自分の過去など。
彼は自分が分からない事が、一番怖かった。

―この世界の真実とは?


だが、たった一つ分かる事がある。それは…


『いしのなかにいる』

【三日目 秋葉原ビル内】

【あ@ウィザードリィ ロストした!】

【ドロッチェ@星のカービィ】
[状態]普通
[備考]テレポートをあに放ったせいで体力を少し消耗
349名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 02:10:35 ID:u7MACX0K
ちょ、テレポーター引っかかるくらい深いところまで潜ってるのに名前変更してないw
ボーナスポイント高いの確認したらちゃんと名前付けてやれよwww
350名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 02:10:37 ID:AVwKWcdT
おまwwww名前wwwwwww
351名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 02:31:24 ID:cdJXU4GO
だからあんたマーダー出し過ぎだって。
マーダーキラーもろくにいない地域にこんなにマーダー出してどうする気だ。
少しは後先も考えろよ。
352名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 02:36:47 ID:o9ltihVN
>>351
アイスソードって伏線があるから、それでとんでもないオチを(ry
353名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 02:55:47 ID:Elg9Xxvt
マーダーキラーやら対主催キャラにDQ4の「しんじるこころ」とか「桃太郎印のきびだんご」とか「モンスターボール」を持たせて、蝦夷の無限増殖モンスターに使えばいいんじゃないか?
あっという間に諸葛亮の蜀軍に勝るとも劣らない勢力ができるぞ
354最強で最弱の男:2007/01/07(日) 03:13:13 ID:wN9EqKkW
奇妙な一団が見える。
その中でも、一際目立つ白い鎧の男。
司令官なのだろうその男は、前方に人がいるのを確認すると
躊躇せずに突っ込んでいく。


ボコスカ ボコスカ ボコスカ


白い鎧の男の前に偶然居た人物は、哀れにも尊き命を散らせてしまった。
白い鎧の男は人を殺したことも気に留めずに、再び前へ進んでいく。
自分を鼓舞するかのように、歌を歌いながら前へ前へと進んでいく。


すすめーすすめーものどーもー
じゃまなー敵をーけちらーせー
敵のー城をー目指せー
オーゴーレースー倒すのだー


奇妙な歌と共に一団が進む。
その先に何があろうとも構わずに自分の道を進んでいく。
宿敵オゴレスを倒すためには、多少の犠牲も厭わない。
ただそこに居ただけの一般人も、狂気に呑まれた殺人者も、
殺し合いに抗おうとしている正義の味方であろうとも、
彼らの前を阻むものは、すべて敵なのだ。


【広島県 三日目:6:00】
【スレン王@ボコスカウォーズ】
[状態]:普通
[装備]:数名の味方兵士
[道具]:支給品一式
[思考]
1:すすめすすめものども
2:じゃまな敵をけちらせ
3:敵の城を目指せ
4:オゴレス倒すのだ

【セフィロス@FF7 死亡確認】
355懺悔録・讒言2:2007/01/07(日) 04:34:02 ID:o9ltihVN
「ドロッチェ、どうかしたのかい?」
「別に…」
隣のビルから出てきたドロッチェに、ナカジマは質問する。

「ゴミがあったから掃除してきた。」



バブズは赤帽の男や、少女の持ち物を漁っていた。
心は痛んだが、生き残るために仕方なかった。
「―バブズさん」

アデラが鉄パイプを持ちながら、バブズを呼び掛ける。

「何だ?」

「私…さっきから我慢しているんです。」
「…?」
アデラはバブズに近づく。

何を我慢していると言うのか。
バブズは理解できない。自分と違う世界の者の考えなど…

「…良いですか?バブズさん…」
「何がだ。ハッキリ言え。」

バブズが振り返ると、殺気に満ち溢れたアデラの姿があった。

「殺してでもうばいとる」


ゴイン!!バキ!ズガン!!!



その響いた何かを叩きつける音はナカジマとドロッチェにもハッキリ聞こえた。

「今の音は…何だ?」
「バブズ達が居た方向だったな。」


ナカジマが走ると、そこにはかつてのバブズの姿は無く、血のついた鉄パイプを持ったアデラの姿が存在した。

「…私は許されるのでしょうか」
356懺悔録・讒言2:2007/01/07(日) 04:56:52 ID:o9ltihVN
「もちろん」

ナカジマは左手でアデラの手を掴みながら、右手のジャンボ・ガンをアデラに見られない様に背中で隠した。


「ゆずってくれ!たのむ!」
ナカジマはアデラの持っていた剣に視線を向けて頼み込む。

「駄目です!いくらつまれても譲れません!」


ナカジマは諦めて、ジャンボ・ガンをアデラに向ける。

「殺してでもうばいとる」

ズガン!




ドロッチェはその一部始終を全て見ていた。正に異様な光景だ。
あの剣が人の殺気を呼び起こすと言うのか。


ドロッチェはナカジマから離れる事にした。…自分もあの剣の魔力に取り憑かれるかもしれない。
ドロッチェの第六感が警報を鳴らしている!


ナカジマが振り向くと、そこに鼠の姿は無かった。


【秋葉原ビル群 三日目:1:00】
【中島朱実@女神転生】
[状態]:良好
[装備]:ジャンボ・ガン@ドラえもん
[道具]:支給品一式 スペアポケット@ドラえもん  アイスソード@ロマサガ(アデラからルート)
[思考] ドロッチェは何処だ?

【ドロッチェ@星のカービィ】
[状態]:良好
[装備]:ヒノカグツチ@女神転生
[道具]:支給品一式
[思考]一刻も早くナカジマから離れる

【バブズ・スエイン@FFTA 死亡確認】
【アデラ・ハウエル@セプテントリオン 死亡確認】
357HAMMER×HAMMER ◆qSSOg86y8s :2007/01/07(日) 07:40:37 ID:/iM6erJg
ゴジラの眠りは深かった。
太陽が昇ってもなお、その眠りは醒めることが無く……。

そして、そんなゴジラが休んでいる間に又兵衛は同志達を集めた。
集めた数は三人。
少数に思えるかもしれないが、誰もが戦いに自信のある猛者達のようだ。
その中の一人、黒髪の少年剣士がゴジラを目の前に又兵衛に問う。
「……あれを倒すのか?」
「あぁ。相当強大な力を持っているようだったが、今は満身創痍に加え休憩中だ。討つなら今しかあるまい」
「あれを倒さないとはやて達にも危険が及ぶかもしれないんだろ? だったらやるしかないじゃん」
「………………」
赤に身を包んだ幼い少女が続けて言うと、黒い甲羅に覆われたカメのような生物がこくりと無言でうなずく。
又兵衛はそんなやる気満々の面々の様子に満足すると、倒すべき敵ゴジラを見据える。
そして刀を抜くと――
「ふむ……そろそろ頃合だな。……皆の者、一斉に行くぞ!」
「言われなくても……」
「分かってるよ!!」
「…………!!!」
358HAMMER×HAMMER ◆qSSOg86y8s :2007/01/07(日) 07:42:09 ID:/iM6erJg
一斉に四人は飛び出すと、真っ先に攻撃を加えたのは無言のカメだった。
「……!!!!」
カメは、どこからともなく金槌を大量に取り出すと、それを一斉にゴジラ目掛けて放り投げる。
その放り投げられた金槌はその全てがゴジラの体のいたるところに命中、流石のゴジラもこれには堪らず、遂に眠りから醒める。
「ゴガアアアア!」
起き上がり、攻撃のあった方向を睨むゴジラ。
だが、そこへ今度は少年剣士が飛び出してくる。
彼はなにやら詠唱をブツブツと唱えると、剣を振り上げ大きく叫ぶ。
「ピコピコハンマー!!!」
クールそうな外見に似合わぬそんな叫びと共に、宙に巨大なピコピコハンマーが現れ、それはゴジラの頭上へと落ちる。
ぶつかると同時にピコッとお約束の可愛らしい音が出て、そのままゴジラは気絶してしまう。
「今だ行くぞ!!」
「言われなくても!」
気絶しているその隙に、又兵衛と少年剣士は一斉に斬りかかる。
カメも金槌の投擲による支援を欠かさない。
「グガアアアアア!!!」
気絶から醒めた頃には、ゴジラの体は今まで以上傷だらけになり、動きの緩慢になってしまう。
そして、そこへとどめの一撃を刺さんと言わんばかりに、赤服の幼女が天高く飛び、どこからともなく取り出した巨大なハンマーを振り下ろす!
「これで最後だっ!! 轟天爆砕! ギガンド・クラァァァァァクッ!!!」
ハンマーは見事にゴジラの頭部に命中、そのままそれを押しつぶ……すかと思われたのだが。
「ギャオオオオオオッ!!!」
「何っ!?」
ゴジラは最後の力を振り絞るようにその腕でハンマーを寸でのところで止めていたのだ。
「くそぅ、無駄な抵抗を――!!」
「ゴガアアアア!!!」
「こいつ……意外としぶといぞ!」
「そのようだな。よし、彼女を援護するんだ! また一斉に攻撃だ!!」
「……!!!」
無数の斬撃と金槌の嵐がゴジラを襲うが、それにもこの国の怪獣映画の代名詞であったという誇りと意地がある。
たかが人間四人相手に負けるわけにはいかなかったのだ。
「グオオオオ!!!!」
「うわぁぁぁ!!」「くっ……!!」「ぬおおお!!」「……!!!」
そして最後の力を振り絞った時。
ゴジラは迫り来るハンマーを押し返し、足元で攻撃をしていた人間達を一気に蹴散らした……!!
359HAMMER×HAMMER ◆qSSOg86y8s :2007/01/07(日) 07:43:21 ID:/iM6erJg
最後の最後で弾き飛ばされた四人。
そのダメージはけして小さくは無かった。
「う、み、皆の者、無事か……?」
「ん、何とか……」
「こっちもだ……」
「…………」
又兵衛が声を掛けると、一応全員から声は帰ってくるものの皆、ある程度のダメージは受けているようだった。
「くそ、あと一歩だったのにっ!!」
「あの物の怪、あのような場面でなお力が出せるとは……」
「そういう特性を持ったモンスターなんだろ、あいつは。それを知らなかった僕達の油断だったな」
そう言いながらゴジラの方を見ると、そっちのこちらを見ていることに気づく。
「な、なぁ。……もしかして私達、狙われてねぇか?」
「そ、そのようだな」
「あれは……明らかに僕達を憎んでる目だぞ」
無理もないだろう。
あれだけ散々痛めつけたのだ。
これだけされて怒らないでいるほどゴジラも甘くは無かった。
そして、ゴジラは迷うことなく又兵衛達の元へとのっしのっしと歩み寄る。
――彼らに復讐しようという意志の元に。
「こ、このままじゃギガヤバだぞ!」
「くそっ! 逃げるしかないのか!」
「仕方ない……。一時的に退こう! 機会はいくらでも――」
そう又兵衛が言おうとした時。
ゴジラは口を大きく開け、封印が解除された熱線をまさに撃たんとしていた。

――もうどうにもならないのか

四人が同時に思ったそう思うが、熱線は無情にも撃たれ、そして――……

『プロテクトシェェェェド!!!!』

防がれた。
突如現れた巨大なロボットの手から発せられた見えないシールドによって。
『皆無事か!? 俺が何とかしている今のうちに逃げてくれ!!』
ロボットはそう言うが、四人は目の前で起きた唐突な出来事にただ呆然とすることしか出来なかった。
360HAMMER×HAMMER ◆qSSOg86y8s :2007/01/07(日) 07:44:28 ID:/iM6erJg
獅子王凱は、ガオガイガーに乗って目の前にいる怪獣を見据えていた。
「まさかこんなデカいのがいたとはな……。まったく、これもバトルロワイアルのせいなのか!?」
と、凱は3日前に唐突に告げられたバトルロワイアルという施策を思い出し、苦虫を潰したような表情になる。
そして、ガオガイガーを通じて怪獣を指差す。
「お前が人々の平穏な日々を脅かすと言うのなら、俺が安部や織田ともども消し去ってやる!!」
「グガアアアア!」
一方の怪獣は、そんなことお構い無しのようで、その腕を振り上げガオガイガーを攻撃しようとする。
……だが、所詮は満身創痍の身。
その普段よりパワーの落ちている攻撃はガオガイガーにあっさりとかわされ、その攻撃により凱はそれを敵と断定した。
そして、そんな敵を消すべく彼は通信回線を開く。東京の海底にあるGGG基地へ。
「……長官! ゴルディオンハンマーの承認を!!」


所変わって、基地司令部。
Gいつ襲われるか分からない状況下でも彼らはガオガイガーの補佐をするべく、そこに残っていた。
そして、その司令部の中央に立つGGG長官大河幸太郎が、そんな凱の要望を聞き、コンマ2秒で頷き、持っていた鍵を専用の穴に差し込む。
「ゴルディオンハンマー!! 発動承認!」
「了解! セーフティデバイス、リリーヴ!!!!!」
それを聞くとオペレーターの卯都木命は即座にコンソールを操作、そしてカードリーダーにカードを通す。
これで凱の必殺技は発動が承認される。
「頼むぞ勇者!!!!」


場所は再び戻って青森県。
「よっしゃああああ!!!」
ゴルディオンハンマーの発動が承認された凱は早速、ハンマーコネクトそしてハンマーを装備。
ここまで来ると、もはや彼に敵は無い。
「ゴルディオンッッッハンマァァァァァ!!!!」
ハンマーを振り上げると、それを怪獣目掛けて振り下ろす。
「光になれぇぇぇぇぇぇ!!!!」
怪獣は先ほどの少女の一撃の時のように手でそれを食い止めようとする。
だが、それはそのハンマーの前では無意味で、触れた先からそれは光の粒子になってゆく。

……そして、その怪獣が完全に消え去ったのはそれから間もなくの事であった。
361HAMMER×HAMMER ◆qSSOg86y8s :2007/01/07(日) 07:45:49 ID:/iM6erJg
【青森県 3日目 11時】

【井尻と愉快なハンマー達】
【井尻又兵衛由俊@クレヨンしんちゃん】
[状態]:負傷、呆然
[装備]:魔法の絨毯@DQ6 普通の刀
[道具]:支給品一式、魔法の絨毯@DQ6
[思考]
基本:強者と出会い一戦を交えたい
1:あのからくり……強いな

【リオン・マグナス@テイルズオブデスティニー】
[状態]:負傷、呆然
[装備]:シャルティエ@TOD
[道具]:支給品一式(アイテム不明)
[思考]
基本:マリアンを危機に晒す存在は消去する
1:あれは……何だ?
2:スタン……逝ったか

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのはA's】
[状態]:負傷、呆然
[装備]:グラーフアイゼン(カートリッジ残り7発)@魔法少女リリカルなのは
[道具]:支給品一式(アイテム不明)
[思考]
基本:はやてを探して守る
1:あのロボ……チョーカッコイイ!
2:高町なにょはの分も生きる

【ハンマーブロス@スーパーマリオブラザース】
[状態]:負傷
[装備]:ハンマー1000個 ヘルメット 甲羅
[道具]:支給品一式
[思考]
1:不明



【獅子王凱@勇者王ガオガイガー】
[状態]:体力中消費
[装備]:ガオガイガー@勇者王ガオガイガー ゴルディオンハンマー@勇者王ガオガイガー
[道具]:支給品一式(アイテム不明)
[思考]
基本:正義を貫き、悪を断つ
362HAMMER×HAMMER ◆qSSOg86y8s :2007/01/07(日) 07:46:52 ID:/iM6erJg
【東京都 ベイタワー基地 3日目 11時】
【大河幸太郎@勇者王ガオガイガー】
[状態]:健康
[装備]:ゴルディオンハンマー発動承認キー@勇者王ガオガイガー
[道具]:支給品一式(アイテム不明)
[思考]
基本:我々は戦う! 命ある限り!
1:発動承認!!

【卯都木命@勇者王ガオガイガー】
[状態]:健康
[装備]:ゴルディオンハンマー発動承認カード@勇者王ガオガイガー
[道具]:支給品一式(アイテム不明)
[思考]
基本:長官の指示に従う
1:了解!



【ゴジラ@ゴジラ 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】

死体はともに消滅しました
363名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 08:27:06 ID:e9NEbSi3
丘の上、麓より彼方まで続く町を見下ろしながら、ルカ・ブライトはそれなりに上機嫌であった。
因縁浅からぬ都市同盟との大戦争のさなか、突如召喚されたこの世界には
彼の好む生贄のブタが、腐るほど山ほど存在していたからだ。
「ふは!!ふははははははははははははは!!!!」
そしてこの、新しい能力、全てを焼き尽くし悉くを消し去る、全能の神として下界を裁く太陽の力。
「――――燃え尽きろ!!!!!」
かつ、と晴天から、光の柱が降り注ぐ。
ある者はルカを見、またあるものはルカの存在すら知らぬまま、建築物の中でそれごと白く消し炭と化す。
爆発。
「ふははははは!!!見ろ!!ブタどもの脂がまるで松明のようだ!!!!!!」
惜しむらくは、彼らに苦痛を感じる暇さえ与えられぬということ、
そして、今が夜ではないため、たとえば昨夜隣の町でやってのけたような
夜闇に咲く何百何千の人松明という、あの絶景が望めぬことが、残念といえば残念だったが
「……むう」
ふと、そう考えてしまうと、中途半端に興が冷めた。
神として無辜の人々を一方的に裁くのも悪くはないが、やはり少々、生々しさと手ごたえに欠けるのだ。
どうせ昼間ということで昨夜ほどの愉悦が得られぬのであれば、
今はむしろ、この腰に佩いている剣で、いつものように、直接人を斬り殺したい。
「――――紋章師!!!!」
背後、恐る恐るとついて来ている直属の軍。白狼軍と呼ばれるそれに従軍している紋章師を呼ぶ。
「は、はい!!!!」
隊列から、転がるように出てくる彼に
「外せ!!!!!」
と命じる。
何を、などとたわけたことは聞いてこない。
ルカの額で輝いていた『太陽の紋章』が、古代シンダル文明の遺産という白い胸像に、しばしの後、慎重に移された。
本来なら、別に使わぬからといっていちいち付けたり外したりする必要も無い筈のものだが
(……どうにもなにか、付けっぱなしにしておくと精神を汚染されるような感覚がある)
素晴らしい玩具だが、そこだけが少し気に入らない。
「―――よし!!! 我が軍、我が同胞に告げる!!!! 今よりこの町を我らのものとする!!!!!!」
剣を抜き、日光にかかげ、どこか『引いて』いた白狼軍に、いつものように宣告。
「何一つとして遠慮は赦さん!!!!!!!!

―――――――――――――   奪   え   !!!!!!!!!!」

一拍の間の後、大歓呼が応じ。
それを満足げに笑ったルカ・ブライトは、自らも軍の先頭に立ち、丘下の町へ向かい、怒涛のごとく走り出した。



しかしこの町には、三つの『悪魔』が存在していたのだ。
364名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 08:30:05 ID:e9NEbSi3

ささいな切欠から始まった、周囲全てを巻き込む恐るべき戦いは、いまだに続いていた。
「――――どうした。もう終わりかヒューマン? 私を失望させてくれるな」
一人目の悪魔が挑発していた。いや―――闇夜に跋扈する吸血鬼と呼ぶべきか。
「挑発するにせよ言葉は選べ……この亡者どもが…… う せ ろ ッッッ!!!!!!!」
二人目の悪魔が激昂していた。いや―――人ならぬ鬼と呼ぶべきか。
天地を思うがまま切り取るような回し蹴りに、吸血鬼に従う亡者の群が、また幾十人と一度に活動を停止する。
「素晴らしい……これだから人間は……素晴らしい」
そのまま肉の壁を突破して、振りかぶられた鬼の拳を避ける気は全くないのか、
迎え入れるよう両手を広げたアーカードの表情が、しかしぴくりと拳ではないものに反応する。
「――――?」
勇次郎も同様だった。拳を制動し、闘争の結界、自分以外、生きる者は何も無くなってしまったこの区画の外
いまだなんとか日常の平穏を守っている筈の外の世界に、なにか、今までになかった悲鳴と喧騒が生まれていることを、敏感に感じ取る。
「―――――まさかッッッ!?」
「……いや、他には考えられまい」
闘うこととは最高のコミュニケーション。それを置いても、二人は一瞬で通じ合う。
「チイイイッッッ!!!!」
「愉しみにかまけすぎたか」
そう。今この世界に、無辜の人々をこれほどまでに騒がせ、絶望させるものなどひとつしかない。
ただ、それと闘う為にこそ、自分たちは手を結んだというのに、
「バ……バカかてめェェェッッ!!!!!!」
「……囀るな、ヒューマン。今はまず、何を置いても駆けつけるべきだ」
闘う為に。
自分たちが同盟を組んですら、勝利できるかわからぬ

即ち、それが三つ目の『悪魔』、ノロ・ウィルス。






ああ、何故だろう。何故こんなことになってしまったんだろう。
思えばあの日からだ。あの日から全てがおかしくなったのだ。
文化庁がメディア芸術と認めたから、あ、めでぃあたーい、なんて。
ああ、CMを見返す度に顔から火が出る。穴があったら入りたい。いや、死にたい。いっそ殺してくれ。
「楽太郎生きろ」と言ってくれる優しい人たちも居るには居たが、これは端くれとはいえ笑いに携わる者としての矜持の問題なのだ。
だというのに何故、今日の今日まで生き恥をさらしてきたのか。
365名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 08:33:39 ID:e9NEbSi3
わからない。わからないけど思う。
今でも思う。
今、こうして、死に直面していてなお思う。

生きたい。死にたくない。やっぱり死ぬのなんていやだ。
あれだけネタにしていて、歌丸より先に死ぬなんて!!!

三遊亭楽太郎はそこまで考え、ふと顔を上げた。『順番』はもう、すぐそこにまで迫っていた。
今更ながら、カチカチと歯が鳴る。
と、次に『順番』がきた、どうも外国人らしい女性が、しかし何故か流暢な日本語で必死に訴える。
「お、お願いです! 助けてください!! 娘が! 娘が警察に捕まってしまったんです!! 今すぐ私が行ってあげないと……」
『処刑役』の男。どうやら、突如この町に攻め込んできた、
この場所、駅前広場を今も囲む、この白い軍隊を率いている男らしいが
――――指揮官が何故首切り役人を兼業しているのかは知らない――――
白い鎧を纏った、その黒々としたオーラを放つ男は、そんな訴えにも、ただ笑う。
「………っ」
息を呑む。
ああ、ここからでもわかる。
その邪悪な笑みを見た途端。
絶望がわかってしまう。
あの男は一顧だにしない。むしろ、それを聞いたからこそ嬉々として人を殺すだろう。

しかし、そこで、意外なことが。

「――――そんなに助かりたいか?」

優しくは無い。だが興味の色がそこにはあった。
「――――はいっ!! はいっ!! 見逃していただけるなら何でもいたします!!」
それに縋る。こくこくと必死で何度も頷く女性。
すると、男は言い放つ。
「ならばブタの真似をしろ」

「…………」

誰かが息を呑んだ。
女性の瞳孔が揺れる。
葛藤。
駅前広場。周囲を囲む白い鎧の兵士群。黄泉平坂へと至る道を並ばさせられている、なんの罪なき町の人々。
しかし彼らは今ひとしく平等に、視線を中央、女性と男のいるこの場所へと注いでいるのだ。

……ゆっくりと、女性の膝が折れた。
手に、アスファルトの上にわだかまる小さな砂利が食い込む痛み。
ある意味特等席にいる楽太郎にはわかる。女性は、無理に笑って見せ、涙ぐんでいた。
そして

「……ブー、ブーブー、ブーブー」

人の誇りは、踏みにじられた。
楽太郎は、それを醜いとは思わなかった。
そこにあるのは、生き汚い人間が獣に堕ちてまで願う保身の姿ではなく
ただ、母の愛だと理解できたから。
(……死のう)
不思議とそれで、覚悟が決まった。
366名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 08:36:28 ID:e9NEbSi3
自分には、無い。
そこまでして生きねばならない、なにほどのものも、自分は持っていない。
むしろ、代●木アニメーション学園のことを考えれば、
この処刑は恥を濯ぐための切腹を手助けしてくれる、親切な介錯のようなものではないか。
気高き母の姿に、真逆の答えを見出しながら

吹っ切れた楽太郎の前で、しかし悲劇は終わらない。

「―――――なかなか面白かったぞ!!!!」

過去形。這い回る女性への、精神的拷問がようやく終わったのだ。

「じゃ、じゃあ……」

「ああ……だが ブ タ は 死 ね !!!!!!!!!!!」

ザン。と
希望に手をかけたその瞬間の表情のままで、女性の首だけが嬉しげに宙を飛んだ。







凍る。永遠のような駅前広場の空間。たまらぬ愉悦に身を震わせながら、ルカ・ブライトの笑い声だけが木霊する。

いや、違う。
「う……」
休火山の怒り。
「うぉ……」
冷めて見え、熱きマグマは確実に、そこに息づいていた。

「うおおぉおぉぉおぉぉぉぉおぉおおおぉおぉおぉおおおおぉおおッッッ!!!!!!!」

一瞬。ほんの一瞬、ルカですらもが気おされる鬼気が、生贄の列からはみ出た、その男より発散されていた。

「――――コ・ロすッッ!!!!!アンタを殺すッ!!!!!コ・ロすッッッ!!!!!!!!!」

しかし、いかに殺気と覚悟で水増ししようとも、男の突進の動きは、あからさまに素人のそれ。
ならば恐れる必要は無い。悠然と剣を抜き、一太刀で仕留めようと無造作に腕を下げるルカに

 ド ゴ ォ ァ ア ア ァ ア ア ア ア ア ン ン ッ !!!!!!!!!!!

今度は、すこし遠くからの轟音。

「――――何事だッ!!!!!!」

途端、突進してくる、紫の東方衣装を纏った男から目を切り吼えるルカ。
油断ではない。失策でもない。
ただ

 ゴ シ カ ァ ア ン ッ !!!!!!!!!!

そもそもがこの程度の攻撃、避けるまでもなかっただけのこと。
殴りかかった拳を手甲に防がれ、逆に拳を痛めて怯んだ紫服の男が、数人、駆け寄ってきた白狼軍に取り押さえられる。
「――――その男は後でいい!!!!! 先ほどの音はなんだ!!!!!!!!!」
叱責され、一人の兵士が膝をつく。
367名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 08:40:53 ID:e9NEbSi3
「も、申し訳ありません!!」
そんなことより
「――――報告!!!!!!!!」
「ハハッ!! 何者か――――人のような異形のような、所属不明の軍勢に、部隊、側面を突かれましたっ!!!」
「数は!!!!!」
「不明です!!!!!」

判断は、一瞬で下された。

「――――白狼軍を引かせろ!!!!!!! 敵軍をこの場に誘い込む!!!!!!! ――――紋章師!!!!!!!!!」

再び呼びつけられた紋章師が、つんのめるように現れる。
「―――ハハッ!!!」

「太陽の紋章で全てを焼き払う!!!!!!!! ――――急げ!!!!!!!!!!」

「ハハッ!!!

「――――し、しかし!!! どちらにしろ時間は稼がなければなりません!!!! 殿の部隊を少なくとも――――」

「必要ない」

急に声音のトーンを落としたルカに、そしてその内容に、具申した部下がけげんそうな顔をする。
ルカが、笑った。

「『壁』ならそこにいくらでもあるではないか」








何故だ!!!!! 何故だ!!!!! 何故だッッッ!!!!!!!

ティッシュを押し付けるたび、噴出す血飛沫、生まれる肉塊。
『地上最強の生物』として、かなわぬことなど生まれてこの方何一つとしてなかった男、範馬勇次郎は
初の挫折に両膝をつき、両の拳を槌として、アスファルトの大地に、ちいさくクレーターを穿っていた。
「惨めだな。ヒューマン」
顔をあげ、傍らを見やればアーカードの蔑むような瞳。
「見ろ。『私』は既に七人もの人間にティッシュを配り終わったぞ」
振り返れば、たしかにその通り。
茫然自失の体でティッシュを持ち、死屍累々の中に、ただ立ちすくむ、数人の男が見えた。
「ッッッッ!!!!!!!!」
そして、そのどれもが勇次郎がティッシュを渡した者たちではありえない。
どうにも現代人らしからぬ、白い揃いの鎧を備え、町の中心を貫く大通りにいた者たちは意外と『つかえ』
その鎧による防御力と力量で、『死の河』による『ティッシュ配り』程度になら、なんとか耐えることができた者たちもいたようなのだ、
しかし
「貴様とて、『自らの手』では上手くいった試しなどなかろうがッッッ!!!!」
「…………。負け惜しみか」
アーカード本人や、勇次郎の『ティッシュ配り』は、いまだ、一度も成功してはいなかった。
「グヌヌヌヌッ!!!!」
「…………」
空気が歪み、瘴気がはばかる。さきほどの悲劇が、拡大再生産されようとした、その時

「た、助けてくれー!!!」
「ヒィー」
「もういやだ!!もういやだ!!!」
368名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 08:44:18 ID:e9NEbSi3
いつの間にか人気のなくなっていた大通りを、勇次郎たちとは逆の方向から、怒涛のように群集が押し寄せてきた。

「「!!!!!!!!!!!」」

アーカードと勇次郎には、それが、彼らに助けを求める、ノロウィルス患者に見える。
に、しか見えない。

「……俺に、協力できるかい」
「現在(いま)のノロウィルスに対する思い。その一点だけはお前と同じだ」

沈黙の帳がすこしだけ下り、それから、何度目かの、仲直りの握手を交わした二人。

それぞれの
思いを胸に秘め
今ここに――――

  チ ー ム 再 結 成 !!!!!!

繋がりは数秒。
再び並びを揃えると、二人は、波のような人々の群に、向かい、ゆっくりと歩き出す……。







さて、上手く肉の壁――――この町の住人たちを、
向かってきたアーカードと勇次郎にぶつけ、時間稼ぎをすることには成功したルカたち白狼軍ではあったが
こちらはこちらで予想外の敵に、それ以上の身動きを封じられてしまっていた。

「うぅ…お、おのれ…こ、こんな…ところで……この俺が…まける…のか? くそっ!!
 これが…恐怖だというのか!! 俺は死をおそれているのか!!
 バカバカしい、くだらぬ感情だ」

ぶつぶつと、日の差し込まぬ裏路地にしゃがんだルカが呟いている。
「うっ……」
げぼげぼげぼ。
嘔吐した吐瀉物が川となり、傾斜にしたがってすこし離れた場所に溜まっていた糞便と混じる。
うう、とよろめき壁に手をつくルカ。大通りからの入り口には、心配そうな兵士が顔を覗かせている。
「うう……わが…聖なる戦いの…ジャマをするな……クズどもが……うっ!!!!」 」
再び慌てたように下穿きを脱ぐと、暗闇の奥にひっこみ、例のなんともいえぬ音ともに腸内のそれを噴出す。
まさに大瀑布。
そう。ルカほどの強豪をして、この世の悪魔、ノロの魔の手から逃れることはできなかったのだ。
「ぐぐぐぐっ……」
冷や汗、脂汗などかいたのはいつぶりのことだろう。まさかこの世界に、これほどの業病が巣食っていたとは、誤算だった。いずれ『肉の壁』も突破されるだろう。そして白
狼軍も。貴重な手駒を失ってしまう。いや、そもそも敵軍の規模はいまだ正確にはわかっていないのだから逆に殲滅できる可能性もあるのだが。しかし一人でも二人でも手駒
を失うのは惜しい。なにせ補給が効かぬのだ。もとより、自分ひとりならどうとでもなる。自分を殺せる者などいないのだから。この太陽の化身たる。いや違う。自分の強さ
とはそんなものではない。覇の力。全てを虐げ殺すただそれだけの為に神が与えた。何をバカな。神など居ない。よしんばいたとしてこの自分より優れているなど。だがこの
病。これでは自分ひとりで全てのブタどもを殺すことができない。だから手駒はまだ要る。しかしその為にはまずこの業病を。ぬ、か、紙がない。そうかさっき使い切ってし
まったのだった。部下に紙のおかわりを持ってこさせねば。いや、部下は全滅してしまったんだったか?あれ?まだ生きてたっけ?
369名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 08:48:23 ID:e9NEbSi3
(うう……)
思考が、定まらない。
頭が熱病にうかされたようにぼうっとする。霞む視界に――――――

「なっ……!!!!!!!!!」

 ド ガ キ イ ィ  イ イ イ ン ン ッ ッ !!!!!!!!!!!!!!!!

それは奇跡か。咄嗟に傍らに置いていた剣の腹で受ける。
驚きと衝撃で、朦朧としていたさっきまでより幾分ましになった視界の中
拳を突き出した修羅のような男が自分から殴りかかってきたくせ、驚いたような顔でこちらを見ていた。

「何……者……」

いや、違う。この男、殴りかかってきたのではない。
これは――――
「使え」
やがて、ニヤリ、と鬼のように笑った男が拳を引くと、剣と拳の間に挟まれていたポケットティッシュが、ぽとりと寂しく地面に落ちた。



「ノロウィルス……そのようなものが」
「応よ」

再び広場。出すもの出してしまい多少げっそりとはしているものの何とか調子を取り戻したルカと
はじめてポケットティッシュを手渡す?ことに成功しいささか以上に上機嫌な範馬勇次郎
そして何を考えているかよくわからない赤コートの男、アーカードもが招かれたこの場所で
他の人間は基本生きた心地のしない、恐怖の三者会談が行われていた。
『ノロウイルス撲滅キャンペーン。牡蠣はしっかり加熱しよう』
ポケットティッシュに描かれているその文字を、ルカがしげしげとためつすがめつす。
そういえば、略奪した食料を馬鹿食いした時にそんなものも……
「不覚……」
ギリ、と奥歯を噛むルカを、アーカードが慰める。
「気を落とすな。我らとて一度はノロをあなどり体を暖かくすることを怠ったため同じ憂き目にあったのだ」
「ああ、あればっかりはしょうがねェ」
野営用の椅子に座った三人が、思い出すように眼を瞑り。何の偶然か、深く、同時に頷いた。
「……それで貴様らはこのノロなる業病と闘うため、今も活動しているというわけか……」
「そういうことだ」
「ヘッ」
アーカードがまっすぐにルカを見つめながら首肯し、勇次郎はすこし照れ臭そうにそっぽを向く。
そこにいたのは二人の戦士。自らに喧嘩を売ったものを、それがたとえ細菌の類であろうと許さぬ、誇り高き戦士の姿。

そうだ。借りは返さなければならぬ。
復讐は、なされねばならぬ。
血は、血によってしか、購うことはできぬのだ。

「―――――決めたぞ勇次郎!!!!!!!! そしてアーカードよ!!!!!!!!!!!!」
370名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 08:55:51 ID:e9NEbSi3
がたんと椅子を跳ね飛ばし、ルカが勢いよく立ち上がる。

「運動参加者を募集していると言ったな!!!!!! おれとこの直下白狼軍一万数千、その運動に加えてもらう、異論はあるまい!!!!!!!!」

黙ったまま、同じく立ち上がる、勇次郎、そしてアーカード。
三人の間で力強い握手が交わされ―――――――

そして数時間後、秋田県某市は太陽の紋章の裁きにより、完全に瓦礫の平原と化した。


この邂逅とノロによりもたらされたのは、生まれてしまった恐怖の軍団。



そして一人の追跡者。

(そうだ。血は、血によってしか購われることは無い)
世界中の誰が許そうと、自分はけして許さない。
世界中の誰が忘れても、自分はけして忘れない。
笑顔に固まる生首と、焼き殺された多くの人々。

(自分は殺されるかもしれない……だけどあの男は……あの男だけはッッ!!!)

幸運だったといっていいのか。
捕らえられていたため、勇次郎とアーカードに対する壁として追い立てられず
また、その後の混乱に乗じて、一人逃げ出すことのできたこの男。


自分が死ぬとする。
空いた席には誰が座るのだろう?
山田だろうか。それだけはいやだなぁ。

でも、こん平の時のことを考えれば、そんなに心配することもないかと、すぐに気付いた三遊亭楽太郎は、ひそかにかの軍団の後を追う。
371名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 08:57:04 ID:e9NEbSi3
【秋田県 3日目:15時】

【ノロウイルス撲滅同盟軍】

【アーカード@ヘルシング】
[状態]: 拘束制御術式完全開放、吸血鬼の血と自然の医学、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: ジープ@安藤 ポケティ@勇次郎製
[道具]: 支給品一式
[思考]1:これだから人間は素晴らしい。
    2:ポケティを配りノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者は吸血鬼に)
    3:撲滅運動参加者を募る

【範馬勇次郎@範馬刃牙】
[状態]: 範馬の血と自然の医学、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: ジープ@安藤、暖かいコート@安藤 ポケティ@勇次郎製
[道具]: 支給品一式、首輪
[思考]1:どうだアーカード!!!!!!!
    2:ポケティを配りノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者には拳で教える【殺す】)
    3:撲滅運動参加者を募る

【ルカ・ブライト@幻想水滸伝U】
[状態]: 狂皇子の血と太陽の紋章の精神汚染、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: 剣と鎧@幻想水滸伝U 白狼軍@幻想水滸伝U ポケティ@勇次郎製
[道具]: 支給品一式、首輪、太陽の紋章@幻想水滸伝X、黎明の紋章@幻想水滸伝X、黄昏の紋章@幻想水滸伝X(全て支給品)
[思考]1:ノロウィルスに借りを返す!!!!!!!!
    2:ポケティを配りノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者には剣で教える【殺す】)
    3:撲滅運動参加者を募る

[共通行動方針]1:北海道〜→沖縄〜→北海道という感じで動く(全国行脚)
         2:新しい町に辿り着く度ノロの恐ろしさを触れ回り、同盟軍の話を真面目に聞く者たちを一時非難させた後
           ルカの太陽の紋章で町ごと滅菌消毒、次へ行く
         3:町の復興の手助け? 知らん!!!!!!!!
         4:病人には優しく

[備考]:三人はノロウイルス?に犯されています。通常のNVとは違い低確率で接触感染が起きます。空気感染も起きないとは限りません。
     感染するとどうなるかは不明。白狼軍は正気?です。ノロウィルスなどに興味はありませんがルカが怖いので嫌々ついてってます。

【三遊亭楽太郎@現実】
[状態]: 腹黒い心を持ちながら激しい怒りと羞恥とあと死の恐怖により正気を失った落語戦士。
[装備]: 笑点の服(紫)
[道具]: 支給品一式、首輪
[思考]1:あいつ絶対許せない闘うよ!!!

【ジョリーンのママ@ストーンオーシャン 秋田県某市の住人約半数 死亡確認】
372名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 10:02:12 ID:rgkcRWS9
なあ・・・主催者から送り込まれたマーダー的存在って誰がいい?
一応初期からいるキャラで
373名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 10:23:14 ID:ga7HV3AC
大作乙!
シリアスとギャグが↑カオス融合↓されて激しく笑った。
これは良いノロウィルス予防キャンペーンロワイアルですね!
ってジョリーンのママアッー!!

>>372
誰というのは無いな。書く人の展開さえ面白ければキャラはなんでもいい。
上に居た未知の力の人みたいな、空気を読めない人が書くんでもなければ誰でもいいや。
374名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 10:24:08 ID:rgkcRWS9
>>373
とりあえず初期キャラで放置されていた存在でいいんですかね?
時間がある時にwikiの過去ログ漁って見ます
375名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 10:31:00 ID:wgUGlmRi
>>372
とりあえず、文才がなくて筆を折った俺の代わりにこいつらを書いてくれると非常に嬉しい
【遠野志貴@真月譚 月姫】
【怪盗百色@吉永さん家のガーゴイル】
…いや、両方とも本ロワ未登場キャラクターなんだけどね
上は「殺人貴」仕立てにすれば実に優秀な無差別マーダーだし、
下も梨々(義理の娘)を人質にとればいいんじゃないかと思う、本編でも前例あるし、割と強かったし

まあでも、サルベージの方がいいかもね…
376名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 11:17:21 ID:Jocuriio
>>375
遠野志貴は登場済みじゃなかったっけ?
しかも直死の魔眼を概念で封じられてたと思う。
377名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 11:24:28 ID:Nzk1ssL6
>>376
たしか、生命線が見えるようになったんだよな
378名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 11:25:46 ID:wgUGlmRi
>>376
ホントだ、見落としてた…ゴメンorz
379名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 12:11:19 ID:rgkcRWS9
>>375
後者の方を全く知らないので難しいですね・・・
調査した後でもいいでしょうか?
380名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 12:26:47 ID:wgUGlmRi
>>379
全然問題ありません、むしろ我が侭をきいていただいて感謝します
381名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 14:33:36 ID:o9ltihVN
>>372
ジョーカーって知ってる?
382名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 15:45:09 ID:rgkcRWS9
>>381
今は忙しい合間を縫ってこのスレを見ているので・・・・
383名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 17:08:56 ID:1Mi+N3qq
>>382
ではご多忙な貴方は忙しく無くなってからどうぞ改めてお越しください。
384名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 17:49:25 ID:g6OoTUFy
そういえばウィキの『玉子追跡表』が更新されていないな
385懺悔録・讒言3:2007/01/07(日) 20:01:40 ID:o9ltihVN
ドロッチェが行き着いた場所には謎の少女がいた。

その袋小路には死体が大量に転がっている。


「あなたは…」

少女はドロッチェに気付く。

「俺はドロッチェ。…一体何があったんだ?」

少女は疲れたようにため息をついた。

「私は白鷺弓子。…この状況はさっきのあなた達と同じよ」
「!」

「あなた達より少し前にね。
そこの…眼鏡をかけた女の人がいるでしょ?」


ユミコが指した先には確かに眼鏡を掛けた女の死体が存在した。

「ジェフリーさんとミュート君と…その人をズガンしたの」

「…そしてそいつらも仲間同士で殺し合ったと」
あの魔剣は何本も存在するのか。なら今は何処に…

ドロッチェには容易に想像がついた。まさか、ユミコが…

「剣を持ったジェフリーさんをミュート君が、
そしてミュート君を私が…」

ユミコは片手からあの魔剣を持つ。

「お願い!私を…この剣ごと消し滅ぼして!」
386懺悔録・讒言3:2007/01/07(日) 20:12:07 ID:o9ltihVN
「…分かった」

ドロッチェはその魔剣の恐ろしさを知っている。

手放すことも出来ず、
持った者の末路は、破滅。

「いくぞ。」
ドロッチェはヒノカグツチをユミコに振った。

「止めろ、ドロッチェ!」

ナカジマはユミコの前に庇うように立つ。

…そしてヒノカグツチの炎によって焼き尽くされてしまった。

「なっ…」
「ナカジマ君っ!!」

ドロッチェには斬った感覚は伝わらない。…炎の刃がナカジマを炭に変えた。
「…ユミコ、お前は生きろ」
「え?」


ユミコは、ドロッチェの言った事が理解できなかった。悲劇の連鎖を、止めないのか。

「いいから、ナカジマが庇ったのが無駄になるだろう」


ナカジマの気持ちをせめて、尊重したい。

あくまでナカジマは、魔剣にも操られた訳でもなく自らユミコを庇っただけなのだから。


「俺は行くぞ。」

ドロッチェは袋小路を後にした。

…後にはユミコとアイスソードだけが残された。
387懺悔録・讒言3:2007/01/07(日) 20:17:53 ID:o9ltihVN
【秋葉原ビル群 3日目:2時】


【ドロッチェ@星のカービィ】
[状態]:良好
[装備]:ヒノカグツチ@女神転生
[道具]:支給品一式
[思考]スピン達と合流

【秋田県 3日目:15時】

【ノロウイルス撲滅同盟軍】

【白鷺弓子@女神転生】
[状態]:放心状態
[装備]:アイスソード@ロマサガ
[道具]:支給品一式
[思考]不明

【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【ジェフリー・ハウエル@セプテントリオン 死亡確認】
【ミュート・ランデル@FFTA 死亡確認】
【中島朱実@女神転生 死亡確認】
388名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/07(日) 20:37:13 ID:o9ltihVN
あ、ノロウィルスはミスだから忘れて
389Pizzaとギアスと女王:2007/01/07(日) 23:43:44 ID:o9ltihVN
ルルーシュはただ盗んだ車を走らせていた。

「何なんだこの国は!?」


残り僅かな食糧(ピザハットのピザ)をほうばりながら、ルルーシュは東京の街を走り抜ける。
車の後頭座席には、二人の男が乗っている。

夜神月(やがみライト)と言う名前の男と、松平公平と言う男だ。
車を盗む時に、合流した。

ルルーシュが東京タワーの近くに来た時に、事件は起きた。



ガコン!

車に何かがぶつかる。
「何っ!何だ!うわっ!」

後頭座席のドアが凹む。

ルルーシュが車から出ると、一人の男が血まみれになって死んでいた。

「!!!??」

もうルルーシュは恐怖を通り越して訳のわからない感情に昇華した何かに身を任せるしかなかった。


月も突然の事に錯乱していた。
「何だと!?」

だが、片方のドアには壁、片方のドアには男で出ることが出来なかった。
絶体絶命。


公平はバグった。


「いままで生きた二十四年の全生涯のなかで、オレはイマがいちばんクールでクレバーだ。300ミックスのクリティカルなコンクリフトだ」
「公平、しっかりするんだ!」

月は公平を盾にするつもりだった。だがその必要はなかった。
390Pizzaとギアスと女王:2007/01/07(日) 23:55:53 ID:o9ltihVN


次の瞬間には男は車の中身ごとサイコロステーキの如く、細切れになっていた。

「はぁ、はあ、」

真矢は刀を鞘に納めると、東大に向けて走り出した。

ただ、子供達を守るために。


【芝・東京タワー前 3日目:5時】


【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス】
[状態]:訳のわからない感情
[装備]:?
[道具]:支給品一式
[思考]:錯乱中


【阿久津真矢@女王の教室】
[状態]:子供達を守る
[装備]:無銘の刀@女神転生
[道具]:支給品一式
[思考]子供達を守る


【夜神月@DEATH NOTE 死亡確認】
【松平公平@弟切草 死亡確認】
【ブルー@サガフロ 死亡確認】
391名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/08(月) 19:24:27 ID:zf1etErq
カオスだな……。
一度に新作ラッシュが来たかと思えば、丸一日近く書き込みが無いとは。
392名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/08(月) 19:44:44 ID:TFhEFiO4
てゆうかみんなもっと感想つけようぜ。
39323:00→24:00 ◆h8sFAV3kjo :2007/01/09(火) 12:17:04 ID:OY4jls35
「……僕としたことが寝てしまったようだな」
神奈川県横須賀基地の医務室のベッドの上で、ジャック・バウアーは目を覚ました。
アイシアが食堂から帰って来るまでの間に、少しだけ休むはずがいつのまにか熟睡していたようだ。
医務室の他のベッドにはアイシアとエルルゥが眠っている。

ジャックが時計を見ると23時を過ぎていた。
「くそっ!こんなことをしている場合ではないのに」
CTUとの連絡を取るために、一刻も早く行動しなくてはいけないというのに、
ベッドでゆっくりと眠ってしまっていた自分をジャックは責める。
「とりあえず水でも飲むか……」
そう言ってジャックはベッドから腰を下ろし、熟睡している二人を起こさないように、
水を求めて食堂へと歩き始める。

「たしか食堂はここ……何だ?」
食堂の前まで辿り着いたジャックは異変を感じ取った。
食堂の中からなにやらおいしそうな匂いがしたのだ。
(誰かがいる……)
ジャックはホルダーからUSPコンパクトを取り出し、体勢を低くし音を立てないようして食堂に入る。
食堂内はおいしそうな匂いが充満していた。
ジャックは慎重に食堂内を見るが、中に人の姿は見つからない。
「となるとあとはあそこか」
ジャックの視線の先には食堂と厨房とを繋ぐ扉。
その扉にそっと近づき、手に持った銃を握りなおす。そして――

扉を勢いよく蹴破り、厨房に入る。
「動くな!両手を頭の上に乗せて床に伏せろ!」
厨房内にいた人物に、ジャックは銃を向けながら叫ぶ。
中には白いコック帽を被った一目でシェフとわかるような男が、
レンジ台の上に置いた圧力鍋の中身をおたまでゆっくりと混ぜていた。
「なんなんだね、君は」
シェフは鍋から目を離さずに声を出す。
「いいから両手を頭の上に乗せるんだ!」
「今スープを作っているんだ……邪魔をしないでくれ」
「悪いが料理は後にしてもらう」
ジャックのその言葉にシェフは軽く溜息をつく。
そして横に置いてあった注射器を手に取り、それにスープを入れる。
「まったくどいつもこいつも……私の邪魔ばかりしやがって……
 あの女子高生探偵も化け物も警察も……」
シェフはそう呟きながら、注射器の中に入ったスープを血管から注入(たべ)た。
「何をしている!」
ジャックの制止も空しく、シェフはスープを注入(たべ)きってしまった。
39423:00→24:00 ◆h8sFAV3kjo :2007/01/09(火) 12:18:16 ID:OY4jls35
シェフがスープを注入した次の瞬間。
シェフの体中の筋肉が突然、膨張し始めた。
「なんだこれは……」
今までCTUの任務で様々なものを見てきたジャックだったが、これには驚きを隠せなかった。
膨れ上がったシェフの筋肉はさらに膨張を続け、着ていた服が音を立てながら四散する。

「完成だ……これぞ究極の料理『ドーピングコンソメスープ』だ!!」

そう叫ぶなり、筋肉の化け物と化したシェフはジャックに襲い掛かる。
(こいつは話し合いが通じる相手ではないな)
そう判断したジャックは、迫り来るシェフに向かって銃の引き金を引く。
しかし、放たれた鉛玉は硬質化された筋肉によって弾き返される。
「何だと!」
「そんな玩具でDCSの力に敵うと思ったのか?」
「くっ!」
銃撃を弾き返したシェフは、そのままジャックに拳を放つ。
ジャックは間一髪それをかわして厨房から食堂へと逃げる。
直後、ゴシカァンという奇妙な擬音が周囲に木霊する。
背後を見ると、ジャックがさっきまで立っていた場所に小規模なクレーターが出来ていた。
(なんだあいつは!あれがあのスープの力だというのか!いや、それよりもあいつをどうやって倒せば……)
テーブルの陰に隠れながら、ジャックは手に持った銃を見る。
(銃撃を弾き返すほどのあの筋肉……、バズーカ砲でもないと勝てそうにないな)
「フッフッフ、どうした出て来い!怖気づいたか!」
遅れて食堂に入ってきたシェフが何かを叫んでいる。
(そうだ!あれを使えば……!)
ジャックは基地の広場に銃よりも強力な兵器があったことを思い出した。
アイシアが乗ってきたデスティニーガンダムのことを。
(しかし、あれは僕には操縦できそうには……)

「そこか!!」

ジャックが隠れていたテーブルが木っ端微塵になる。
「くそっ!迷ってる時間は無いか!」
シェフの攻撃をまたもやギリギリのところでかわして、ジャックは食堂の出口に向かって走り出す。
「逃がさん!」
そうシェフが言うと同時に、ジャックが向かっていた出口に向かって無数のテーブルが飛ぶ。
そのテーブルが積み重なり出口は完全に塞がれてしまった。
「しまった出口が!」
「これでもう逃げ場は無いぞ……まあ逃げたところでDCSによって強化された脚力からは逃れられんがな」
そういいながらシェフはじりじりとジャックとの間合いを詰めてくる。
39523:00→24:00 ◆h8sFAV3kjo :2007/01/09(火) 12:19:22 ID:OY4jls35
(ここまでか……)
ジャックが諦めかけたその時だった。
「ジャックさん!大丈夫ですか!」
「そこにいるのジャック!」
塞がれた出口の先から声が聞こえてきた。
「エルルゥ、アイシア!そこにいるのか!」
目の前のシェフから目を離さないようにしながらジャックは叫ぶ。
「はいっ二人ともいますよ、凄い音がしたんでここまで来たんです、一体どうしたんですか!?」
「厨房に危険な奴がいて、今そいつに襲われている!こいつには銃が効かないんだ!
 アイシア、外にあるデスティニーガンダムを使うしかない!エルルゥを連れて今すぐ広場に行くんだ!!」
「で、でもジャックさんは?」
「僕はこいつを足止めする……」
ジャックはそう言いながら銃をシェフに向ける。
その様子を見てシェフはニヤリとほくそ笑む。
「私にそんなものは効かないと言っただろう、おとなしく仲間共々殺されろ」

「アイシア、エルルゥ早く行くんだ!僕なら大丈夫だ!」
もう一度、ジャックは二人に向かって叫ぶ。
「……わかった、行こうエルルゥ!」
「で、でもジャックさんが……あぁ、引っ張らないで!自分で走るから!」
そのやりとりを最後に、二人の声は聞こえなくなった。


「仲間を逃がすために囮になるとは、泣かせるじゃないか」
「逃がすためじゃない……貴様を倒すためだ!」
そう言うと同時にジャックはシェフに向かって銃を放つ。
「無駄だ無駄だ!私に敵うものなどいない!!」
弾丸を全て弾きながら、シェフはジャックに肉薄し、拳を振り上げ攻撃する。
しかし、いくら筋肉が強化されようと攻撃の仕方は素人。
大きなモーションから繰り出された一撃は、幾多もの修羅場を潜り抜けてきたジャックにまたもやかわされる。
「食らえ!」
攻撃を回避したジャックは、そのままシェフに足払いをかける。
渾身の一撃をかわされ、前のめりになっていたシェフは、その足払いによって体の重心を失い転倒する。
「猪口才なまねをしやがって……」
立ち上がりながら、シェフは近くにあったテーブルを鷲づかみにする。
「フゥーフゥー…クワッ」
そのテーブルをジャックめがけて投げつける。
ジャックは飛んできたテーブルを横に跳ぶことで回避する。
が、跳んだ先にはシェフが拳を振り上げ待ち構えていた。
「これで終わりだぁ!!」
そして、まだ体勢を立て直せていないジャックに向かって拳が振り下ろされる。
今度ばかりは回避できそうにない。

(もう駄目だ……僕はここで死ぬ。すまないキム、父親らしいことを何もできなくて)
ジャックの脳裏に浮かんだのは、自分のたった一人の娘の姿。
ジャックは自分の死を覚悟した。

39623:00→24:00 ◆h8sFAV3kjo :2007/01/09(火) 12:20:16 ID:OY4jls35



刹那、鼓膜が破れそうになるほどの爆音が聞こえ、食堂の壁が吹き飛び、
そこから巨大な機械の手が現れ、シェフを鷲づかみにした。
「なんだこれは!くそ、離せ!」
その手から逃れようとシェフは必死に暴れている。

「ジャックさん!大丈夫ですか?」
壁に開いた穴からエルルゥが現れる。
「あ、あぁ……大丈夫だ」
倒れていたジャックはよろよろと立ち上がる。
「ジャックごめんね!遅くなっちゃって!」
外からアイシアの声が聞こえる。
「いや、おかげで助かった」
「そう……、それよりこの人どうするの?」
シェフを握っているデスティニーガンダムの手がブンブンと上下に動く。
「やめろぉ!離せ離せ離せ離せ!私はドーピングコンソメスープを足掛かりに、食の千年帝国を築くんだ!」
まだ諦めずに暴れ続けているシェフを、ジャックは冷たい目で見る。
「……そうだなフジヤマの火口にでも捨ててきてくれ」
「わかった。すぐに戻るね」
アイシアがそう言うと壁から出ていた手がシェフを掴んだまま引っ込み、消えてしまった。
シェフは最後まで何か喚いていた。

「そうだ、まだすることがあったな……エルルゥ、ここで少し待っててくれ」
「あ、はい」
ジャックはゆっくりと厨房に向かって歩き出す。
一日を締めくくる、最後の仕事をするために。


ジャックは鍋の中に入っていたドーピングコンソメスープを捨てながら思った。
(今日も長い一日だったな)
鍋の中身が空っぽになるのと、狂気のシェフ至郎田正影が富士山の火口に放り投げられたのは、ほぼ同時刻だったという。

39723:00→24:00 ◆h8sFAV3kjo :2007/01/09(火) 12:21:44 ID:OY4jls35
【神奈川県横須賀基地 食堂 三日目 00:00】
【ジャック・バウアー@24】
〔状態〕精神的・肉体的共に疲労
〔装備〕USPコンパクト
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:CTUと連絡 

【エルルゥ@うたわれるもの】
〔状態〕健康
〔装備〕なし
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:困惑 
2:ハクオロと合流


【静岡県・山梨県 富士山上空 三日目 00:00】
【アイシア@D.C.S.S】
〔状態〕健康
〔装備〕デスティニーガンダム
〔道具〕支給品一式、うまい棒コーンポタージュ味×10
〔思考〕
1:桜の木の復活 
2:ジャックとエルルゥの所に戻る


【至郎田正影@魔人探偵脳神ネウロ  死亡確認】
398窮鼠の休息:2007/01/09(火) 12:58:24 ID:/RwO+VLj
ドロッチェは、シルクハットをテーブルに置いて何処かのビルの部屋で休んでいた。


「…ハア」

ドロッチェがため息をつくと、窓には日が射す。

ユミコは無事なのだろうか。魔剣の魔力に屈していないのだろうか。
今のドロッチェが考えても仕方の無いことだったが。

「…」
ゴクゴクッ
グビグビッ
ドロッチェは店に僅かに置いてあったカクテル「スーパーミルク」と「マジカルフィズ(原液)」を一気に飲み干す。

この10時間は飲まず食わずだった。当然力が涌いて来た。

「…濃いな」
ドロッチェはマジカルフィズを薄めずに飲んだ事を今更ながら、後悔した。


こんな事だけを後悔出来る状況ならいいのだが。
今はそうはいかない。
「俺はストロン達を捜さず…何をしているんだろう」

ドロッチェは苦笑する。
その気持ちとは別に、ドロッチェの身体には酔いが回ってきた。

「…はれ?なんら、からだがへんらぞ…?」
399窮鼠の休息:2007/01/09(火) 13:13:26 ID:/RwO+VLj
「はっはっはっひゃっひゃっ…」

ドロッチェは意味も無く笑いたくなった。


「なんらE感じら♪」

ドロッチェはシルクハットを変な被り方で被り直すと、ヒノカグツチを片手に外へ出た。

「ひゃっひゃっひゃっ!」
ドロッチェはビルを切り裂き始めた。
ビルは轟音を立て、崩れ落ちる。

ドロッチェは次に気付く時は覚えていないだろう。
ビルの中に居た者が焼き尽くされた事も、
崩れた破片に押し潰された者が居た事も。

今のドロッチェの耳には嘆きなど入らなかった。

【秋葉原ビル群 3日目:8時】


【ドロッチェ♪@星のカービィ】
[状態]:酔っ払ってE感じ♪
[装備]:ヒノカグツチ♪@女神転生♪
[道具]:支給品一式♪
[思考]:無性に笑いたい事をしたい♭

【白鷺弓子@女神転生 ビルの破片に押し潰されてDEAD】
【野比玉子@ドラえもん 首が飛んで死亡確認】
【オタキング@アニメ星のカービィ 燃やされて死亡確認】
【ドク@星のカービィ ビルの破片に押し潰されて死亡確認】
【出来杉英才@ドラえもん ビルの破片に押し潰されて死亡確認】
400名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 16:45:44 ID:VFQqT+y2
本家DCSの至郎田がここで来たかw
401名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 20:40:01 ID:8nKOecBj
で、出木杉ぃぃぃ!!

これで先生@ドラえもんも不幸もカワイソス四天王の一角だな。
生徒を守るためにマーダーになったのに、生徒死にすぎww
402名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 22:11:38 ID:qJz11p62
ジャック組が北上してマーダー密集地帯の東京に踏み込んだらと思うとwktk
てゆうか実際今東京にマーダーどんだけいるんだ?
403名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 22:28:13 ID:OY4jls35
>>402
藤木、シマリス、朝倉音夢、岡崎直幸、先生@ドラえもん
青葉梢、羽柴秀吉(現在主催者) 
ぐらいかな?

ちなみにマーダーキラーと対主催者は
かみなりさん、野比のび太、ガチャピン、アライグマ、ぼのぼの(現在マーダー化?)、ベア、国崎往人、 
多分このぐらい
404名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 22:31:21 ID:VFQqT+y2
>>403
こうしてみるとホントに微妙な人選だよなw
405名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 22:33:34 ID:/RwO+VLj
先生@ドラえもん(てか生徒全員死亡)
ドロッチェ(マジカルフィズで泥酔中。しかも団員を一名殺害)
シマリス(正統派マーダー)
パーマン一号(ミツ夫)(自分が真のヒーローになる為に他のヒーローを惨殺)
阿久津真矢(生徒を守る為に無差別殺人?)
岡崎直幸(息子夫婦を守る為に無差別殺人)
…最近登場のキャラでもこんなに
406名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 22:36:16 ID:zMq4HaxG
主催者除けば、
知人を守るため2名
頭がおかしくなったの3名(直幸は微妙だがとりあえずここに)
腹が減ったから1名

マーダーのうち5名を出したのが同一作者ってのもすげえw
407名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 22:40:06 ID:OY4jls35
てか、やっぱ人はいるんだな。
書き込みが無かっただけで。
408名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 22:46:02 ID:VFQqT+y2
それはそうと、要るかどうか分からないけど、
ラノみたいにキャラ追跡表作ってみた。
テキストで造ったので見難いかもしれないけど、そこはゴメン。

ttp://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/67.txt
409名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 22:53:18 ID:zMq4HaxG
>>408
おお、乙!!
これいいな、放置されてるキャラとかもわかるし。

にしても死者の大半が一話で死んでるのに笑ったw
みんなリレーしようよw
410名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 22:58:47 ID:zhVctRdA
>>408
お前すごいな……。
411名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 23:01:40 ID:gwV6PFUT
>>408
乙!
これでやりやすくなりそうだ
412名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 23:04:10 ID:AgZrjgvZ
出口書いてるけどストップしたまんまだwwwwwww
413名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 23:05:33 ID:/RwO+VLj
>>408
乙!
なんか何話も出てる死者少ないなww
ルーファウスとか中島とかゴジラとか中島朱実程度しか見つからねぇww
414名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/09(火) 23:09:33 ID:VFQqT+y2
盛況のようで何よりです。
これを機にたくさんの面白い作品が出来るのを願うぜ!
415 ◆CUG3z3uZ1o :2007/01/10(水) 00:00:36 ID:RxaKlkQC
そろそろ死者も溜まってきたので、放送を予約したいと思います
416名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/10(水) 00:57:20 ID:U09BmI6Y
>>415
せっかくだから首相官邸を禁止エリアに希望
乗り込まれたら大変じゃん
417名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/10(水) 01:00:37 ID:MRZgb7mh
主催が入れ替わるだけだろwww
418名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/10(水) 01:04:41 ID:C3HScoOD
ちょwww
主催死ぬwww
419第三回放送 ◆CUG3z3uZ1o :2007/01/10(水) 01:51:47 ID:RxaKlkQC
バトルロワイアル法が制定されてから三日目のある時。
日本列島に3度目ともなる機械音が響き渡った。

ピンポンパンポーン

『鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス』

前の2回と違う声が響いてきて、各地ではどよめきが起こる。

『信長様の急病により、これより私、羽柴秀吉が放送を担当することになった。では早速活

躍した死者の発表からだ』

『明智……光秀、ぷっ、くすくす……ゴホン! 失礼』

『道下正樹、しんのゆうしゃ、モヒカン、雑魚、チンピラ、園長先生、ヤス、フロド・バギンズ、
ディーディーコング、須藤真幸、パタパタ、野比玉子、タケシ、喋る馬のエド、ニキータ、
みかん星人×100、道明寺司、ブッコちゃん、花沢ルイ、渚カヲル、
神戸港周辺に在住の住民約50万人、植○教授、田代ま○し、森本レ○、雷電、
スネ夫の父、スネ夫の母、アリーナ86、野比玉子、ルーファウス、カニベース、課長、
先生、シーマン、磯野フネ、野比玉子、フグ田サザエ、火野レイ、サイ・サイシー、
満丸、フルハシシゲル、クピクピ、スタン・エルロン、野比玉子、シュウ・シラカワ、
桃園里美、ハサウェイ・ノア、ラギュ・オ・ラギュラ、アクセル、天子男ジャック、
オルゴ・デ・ミーラ、日向冬樹、サンタA、織田信長、ゾーマ、北条鉄平、滝野智、水原暦、
榊、神楽、ディアボロ、ムック、野比玉子、武藤カズキ……ふぅ、やっと半分だ』

秀吉は主催に成り代わった事をちょっとだけ後悔した。

『ふぅ…続けるぞ。
ブリタイ艦、煩悩×108、HIRO、ポップダンス山本、グラドル三宅、ジャイアント白田、
アニマル浜口、レイザーラモンRG、ギャル曽根、ボビー・オロゴン、中島、蟹沢きぬ、
柚原このみ、霧島佳乃、アメリア・ウィル・テスラ・セイルーン、張五飛、リオ・メイロン、
パトリシア・ハックマン、ジャスピオン、大山法善、本郷猛、マリオ・マリオ、
ソフィア・エスティード、菊島奈美、サンペー、野比玉子、吉田山次郎、間桐慎二、
アミィ・バークライト、城ヶ崎さん、福沢祐巳、ナズナ、ユアン、芦川アヤ、幸田実果子、
七海るちあ、あ、セフィロス、バブズ・スエイン、アデラ・ハウエル、ゴジラ、野比玉子、
ジョリーンのママ、秋田県某市の住人約半数、野比玉子、ジェフリー・ハウエル、
ミュート・ランデル、中島朱実、夜神月、松平公平、ブルー、至郎田正影、白鷺弓子、
野比玉子、オタキング、ドク、出来杉英才……これで以上か?』

『うむ、以上のべ122名の者が活躍の末の栄誉ある死を迎えた』

各地から聞こえる悲しみや憤怒の声などが心地よく聞こえる。
一仕事終えた後の一服みたいな感じだ。

『相変わらずのペースだ、このまま行けば食糧難も解決じゃ、うわっはっはっは』

各地からまたもや声が聞こえる。
今度は疑念の声だ。
曰く、「ああ、そういえばそんな設定でバトロワが行われてたんだっけ」という声だ。
定期的に言っておかないと忘れられそうだからな。

『さて、次は禁止エリアの発表……と言いたい所だが、今回はちょっと趣を変えてみよう。
私が「こんぴうたあ」なる物でランダムに決めた場所が禁止エリアじゃ。
私にもどこがなるか分からん、もし首が飛んでしまったら運が悪かったと諦めるのだな』

放送が終わり各地から緊張の空気が流れる中、どこかから爆音が響いた。


【羽柴秀吉@歴史 死亡確認】
420第三回放送 ◆CUG3z3uZ1o :2007/01/10(水) 01:52:38 ID:RxaKlkQC


秀吉の首が飛んだ直ぐ後、狸のような容貌の男・徳川家康は笑っていた。
「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス。
待っていたかいがあったのう、半蔵」
家康は背後に幽霊のように忍ぶ男に声をかける。
「はい、そうですね」
「まさかあんな阿呆な自爆をするとは思いもよらなかったがな、わーっはっは」
さも愉快だと言わんばかりに爆笑する。
影のように忍ぶ半蔵も、微笑する。
「ともあれ、これでワシがこの国の頭じゃ、愉快愉快」
家康はそういうと、頭としての仕事をしようと部屋に入る。

「ちょっ、お館様、そこ禁止エリ―――」

ボンッ ドサッ コロコロ……

「アなんです……けど………ね……」
辺りに沈黙が広がる。
「はぁ、ここには馬鹿しかいないのか……これからどうすれば」
自分の上司運の悪さを呪いながら、半蔵は頭を抱えてうずくまっていた。

そんな殺伐とした国会議事堂に救世主が!
「お困りのようね!」
「あ、貴方様は……!!!」
半蔵の目の前に、眼鏡をかけた主婦が立っていた。


【東京都国会議事堂 3日目:18時】

【服部半蔵@歴史】
[状態]:疲労、呆れ
[装備]:???
[道具]:支給品一式
[思考]
1:主催のサポート。
2:馬鹿な上司からは逃げたい。

【野比玉子@ドラえもん】
[状態]:健康
[装備]:錆びた鉈
[道具]:支給品一式
[思考]
1:野比家の禁止エリアを解除する。
2:家に帰って、のびちゃんにご飯を作ってあげる。

【徳川家康@歴史 死亡確認】

※第三回放送が日本列島全体に流れました。
※主催者が羽柴秀吉→徳川家康→野比玉子と代わりましたが、国民は誰一人その事を知

りません。
※東京都国会議事堂の放送室が禁止エリアになりました。その事も誰一人知りません。
421第三回放送 ◆CUG3z3uZ1o :2007/01/10(水) 01:54:58 ID:RxaKlkQC
>>416
ああっ、御免なさい御免なさい許して〜!
首相官邸を禁止エリアにしたら、こんなんなってしまいました
422名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/10(水) 01:55:44 ID:KhwvUGa/
玉子wwwwwwwwwwww
423名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/10(水) 01:59:43 ID:C3HScoOD
玉子が主催かよwwwww

てゆうか今更ながら課長とか先生とかゴジラとかもうねwwwwwww

カツオ、ちゃんと「そんな、先生まで!! 」って悲しんでやれよ。
まあフネも中島も死んでそれどころじゃないと思うが。
424名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/10(水) 02:23:46 ID:k99vHgjB
玉子主催者wwwwwww
てか、久々に玉子の状態表を見た気がするwww
425名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/10(水) 02:25:02 ID:/guKcNPl
なんで放送はこうクオリティ高いんだww
426名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/10(水) 02:31:10 ID:TkdVjwFu
玉子だとっwww予想外ww


でも玉子ってもうすぐ通算死亡回数30回なんだよな。勿体ない気が。
427名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/10(水) 13:28:03 ID:ewW8gf19
>>426
玉子「私は人より多くの死を経験してきた……幾度も界王の元で修行をしてきた……温い人生を歩んできた国民に、地獄を見てきたこの私は倒せんよ」
的な流れになるかも知れんぞ
よみがえるボスとして君臨し、通産30回目にのび太に倒され消滅するかもしれん
428ビジョンへの扉:2007/01/10(水) 17:57:17 ID:TkdVjwFu
『芦川アヤ』

その名前を聞いた瞬間ミツルの表情は固まった。


「馬鹿な…アヤは死んだ筈だ!」

熱くなっているミツルを見て、隣にいるコレットは驚く。
この街に来るまでは冷静だったミツルが。


「そんな…アヤは二回も死んだと言うのか!?」

ミツルはただ自分を責めたくて仕方なかった。
芦川アヤ。自分が居ない間に両親と死んだ…いや、殺されたと言った方がいいだろう。その妹が…

「何故…何故なんだよ!?」

ミツルの涙が地面へ落ちる。

コレットはただミツルが自分に対して憤慨しているのを見ているしかなかった。

それに、何時間も前から何かが崩れる音がする。
不安は極限に達していた。

コレットが配給された武器は、紅色の剣だ。だが、扱いが難しくコレットには扱えなかった。
ミツルの配給された物は、嫌がらせとしか思えなかった。酒。何に使えと言うのだろう。

「アヤっ…!」
429ビジョンへの扉:2007/01/10(水) 18:05:07 ID:TkdVjwFu
ミツルはビジョンと言うこの世界とは違う世界へ行ける扉を知っているらしい。
まずはそこがコレットの知っている世界か確かめたかった。


だが、今のミツルでは…
「…ミツルさん?」

「…」

自分の肉親が殺されたのだ。そのショックは凄まじいものだろう。

「ミツルさんっ!」

「…」
ミツルはただ俯くだけだった。


コレットからしては、ミツルの気持ちは理解出来る。
だからと言ってここで立ち止まっているわけにはいかない。


コレットはミツルを置いて、ビルの中を探し始めた。
今のミツルは立ち直れないだろう。でも、希望だってある。


ミツルはビルと言う建物の上にビジョンがあると言った。ならば…

コレットは自ら、動き始めた。
430ビジョンへの扉:2007/01/10(水) 18:38:41 ID:TkdVjwFu
コレットは屋上へ着くと、扉を探し始めた。

壁を調べたりしたが、扉は見つからなかった。
ならば他のビルなのだろうか?
この広大なビルだらけの街から、ビジョンへの扉を探すのは容易ではない。


コレットは壁に背をつけた。
何故…こんな残酷な事を主催者は押し付けるのだろうか。

コレットは、主催者の考えは分からなかった。だが…悲しくなってきた。
何故か…


「!?」

突然ビルが崩れ始めたのだ。
ゴゴゴと言う音が響き渡り、ビルは揺れ、崩れた破片がコレットを襲う。

「きゃあ!」



外では、かつてミツル―だったものが灰として落ちていた。


「あれ?こりゃは…おしゃけ?」

ミツルを焼き尽くしたそれを持つ、その影はミツルが落とした酒に飲みつく。

ゴキュゴキュッ

「ぷは〜うまいっ!」

その影は、よろめきながらその場を立ち去った。
431ビジョンへの扉:2007/01/10(水) 18:45:27 ID:TkdVjwFu
【スラム・アキハバラ 3日目:18時半】

【ドロッチェ@星のカービィ】
[状態]:HAPYY
[装備]:ヒノカグツチ@女神転生
[道具]:支給品一式
[思考]:笑える事がしたい
[備考]:パルマコスタワインの効果で攻撃力10%UP 放送聞いてない



【芦川美鶴@ブレイブストーリー 死亡確認】
【コレット・ブルーネル@テイルズオブシンフォニア 死亡確認】

[備考]:コレットの支給品[幻魔@サガフロ]は秋葉原ビル内に放置されています
432ビジョンへの扉:2007/01/10(水) 18:46:16 ID:TkdVjwFu
あ…HAPPYか。
433名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/10(水) 20:34:36 ID:cS0bibVU
       ('(゚∀゚∩_ おいらをどこかのスレに送って!
      /ヽ   〈/\ お別れの時にはお土産を持たせてね!
     /| ̄ ̄ ̄|.\/
       | .モツ煮..|/
        ̄ ̄ ̄
現在の所持品:たばこ・ライター・コーヒー・PlayStation3(60GB)・枕・
PlayStation3(60GB) 聖教新聞 ・PlayStation3(60GB)・外付けRIGEL340MHDD・
PlayStation3(60GB)・寄生虫キムチ 虫食い付きウールセーター・
PlayStation3(60GB)・PlayStation3(60GB)・クターの生首・
PlayStation3(60GB)・PlayStation3(60GB)・PlayStation3(60GB)・
PlayStation3(60GB)・PlayStation3(60GB)・PlayStation3(60GB)・
PlayStation3(60GB)・PlayStation3(60GB)・PlayStation3(60GB)・
PlayStation3(60GB)
434名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/10(水) 20:43:04 ID:jN9cjmBO
>>429-431
乙!美鶴はどっちにしろあぼんする運命なのかwww
ついでに、ビジョンじゃなくてヴィジョンな。
435番外編・彼岸のこと:2007/01/10(水) 20:46:46 ID:C3HScoOD
「ん・・・・・・ここは? 」
サンペーが目を覚ましたのは、さっきまでいたはずのラーメン屋ではなくて見知らぬ花畑だった。
すぐそばには川が流れている。
「そっか。やっぱりボク、死んだんだ」
不思議と、もう悔しくも悲しくもなかった。かといって解放感があるわけでもなく、心から安堵できるわけでもない。
そこは、そういった感情がまったく不要の場所のように思えた。
生きていた頃の全てのしがらみから解き放たれて、ただ「ここにいる」だけの存在になることがなれる世界。それが許される世界。
サンペーは、かぐわしい花の香りに目を細めながら、
「ギンペーさんたち、まだ頑張ってるかなあ・・・・・・」
とつぶやいた。そしてそのまま、もう一度眠ってしまった。


「ガチャピン、頑張るですぞ」
ムックは、川面を覗き込んで、そこに映る親友の顔にエールを送っていた。
川辺では、彼のほかにも多くの人が川面を覗き込んでいた。そこからは、わずかだが現世の様子を覗くことができた。
「ああ、ガチャピン、もっと・・・・・・もっと、そっちであなたと居たかったですぞ」
ムックの覗き込んでいた川面に、涙が一滴落ちてガチャピンの姿をふやけさせた。
こんな形で別れたくなんかなかった。もっともっと、一緒にいたかったのに。
「あんた・・・・・・あんたも、誰かを遺して来たのか」
ムックの隣にいた少年が、不意に話しかけてきた。ムックは涙を拭いて振り返る。
「ええ。いやはや、情けないものですな。そういうあなたも? 」
「ああ、妹が一人いたんだ。これがどうしようもない愚妹でさ、兄貴に操でも立ててなきゃいいけど」
「ならば、あなたも川を覗いてみれば? あなたが一番見たい人の顔が映るはずです」
「いや、」
少年―――朝倉純一は、首を横に振った。
「あいつなら、きっと大丈夫ですから」
嘘だ。本当は、あいつがどうなっているかを知るのが怖くて見れないだけだ。
当然純一が、隣にいる赤い雪男を殺したのが自分の妹であることも知らない。
「そうですな。死人がいくら心配したところで、向こうにまでは届きませんからなあ」
ムックはそう言って笑い、そしてこれから先、ガチャピンがこっちにくるまでの時間をここでどう過ごそうかと考え始めた。
きっと、彼がここに来るのは、ずっとずっと後のことになるはずだから。
436番外編・彼岸のこと:2007/01/10(水) 20:47:16 ID:C3HScoOD
花畑の中に、場違いも甚だしいような一台の屋台があった。
「野原君、まあまあもう一杯」
「課、課長、もう勘弁を」
その店の暖簾の中で、ベロンベロンに酔った課長が、野原ひろしに酒を勧める。
「いいじゃないか。ここじゃあもう酔ったまま家に帰って、奥さんに怒られることも無いんだしさ」
「・・・・・・ええ。もう息子の悪戯に困らされることも、妻の無鉄砲さに迷惑することもありません」
「野原くん、川を覗かなくていいのかい? 」
「いえ、もうしばらくは、家族のことも仕事のことも忘れて、こうしているのも悪くは無いなって思いまして。
それに・・・・・・これ以上泣いたら、涙が枯れてもう一回死んじまいますから」
その時、暖簾をくぐってもう一人の客が入ってきた。
「どうも、お隣よろしいでしょうか? 」
「あ、あんたは・・・・・・ゴジラ」
「へへへ、どうもすいません」
怪獣は、恥ずかしそうに頭を掻いた。
「驚いたなあ、あんたほどの奴まで死んじまうとは」
「いやあ、お恥ずかしい。何しろ、何も考えずにただ暴れまわっていたもので。
それに、自分でも知らないうちに沢山の人を殺してしまったので、当然の報いかもしれませんね」
ゴジラは、おでんのこんにゃくと卵を注文した。
(ゴジラでも殺されるほどの殺し合い・・・・・・みさえやしんのすけは大丈夫だろうか)
「野原くん、どうかしたのかい? 」
「いえ、何でもありませんよ。さ、もっと飲みましょうか!! 」
そう、今は何も心配したくない。
ここは、取引先との接待も残業も満員電車での通勤もご近所トラブルもない世界。
野原ひろしが、一生願い続けても手に入れられなかった世界なのだから。
「おやっさん、熱燗もおねがいね」
ゴジラが手を挙げて言った。


「なんだよ出木杉、キミももう負けちゃったの? 」
「いやあごめんスネ夫君、頑張ったけど駄目だったよ」
新たに花畑に現れた同級生を、スネ夫は軽蔑するような目で見る。
「よしなさいよスネ夫さん、私達だって出木杉さんより先に死んじゃったじゃない」
しずかがそう言うと、スネ夫は気まずそうに押し黙った。
自分なんて、のんきに北海道で釣りをしてるところをゴジラに踏み殺されたのだから格好もつかない。
「でも、ボクだって本当はもっと活躍するはずだったのに!! ゴジラが出てくるなんて反則だ!! 」
「もう、スネ夫さんったら」
出木杉は、そんな彼らのやり取りを見て笑った。
みんな、本当に、死んでもずっと変わらないんだ。
「三人とも、そんなこと言ってないでこっちに来てごらんよ。のび太くんやジャイアンはまだ頑張ってるよ」
ドラえもんが、川岸で手を振っていた。
三人は川面に走りよって水面を覗く。
「のび太さん、無理なんかしなくていいから、絶対に生き残ってね」
「ジャイアーン、君の歌の底力はそんなもんじゃないぞー!! 先生も頑張れー!! 」
「かみなりさん・・・・・・メイド服の下はスク水だったなんて・・・・・・ハアハア」
そして、もう遠すぎる場所にいる人たちに、届くはずの無い声を送った。
437番外編・彼岸のこと:2007/01/10(水) 20:48:58 ID:C3HScoOD
「かかか、是非もなし」
川に浮かんだ船に乗り込んだ織田信長は、最後に少しだけ、と思って川面を覗き込んだ。
と、そこに、
「やはり、行くのですね」
先生@サザエさんが、背後から声をかけた。
「おお、先生。お主も自らの生徒に殺されるとは笑止千万なことよ」
「全くですよ。でも信長さん、いいんですか? だって、この川を一度渡ってしまうともうこちら側には戻って来れませんよ。
永遠に『彼岸の住人』になってしまいます」
先生は、船に乗った信長を船着場から見下ろしていた。
「ふん、ワシは貴様らのような小物どもとは違う。もとより、もう戻る気などはないさ。
そもそもワシは一度はとっくに死んだ人間。こんな殺し合いの主催者などにされたことが間違いだったのだ」
「しかし信長さん、あなたはそれでいいのですか? 生きている人間達の身勝手によって殺し合いの主催になどされ、
そして身勝手にもあっさりと殺されてしまった。そんな扱いを受けて・・・・・・これからも、もしかしたら同じ目に何度
も遭わされるかもしれないのに・・・・・・それで、いいんですか? 」
「かっかっか、先生、お主もまだまだ現世の毒が抜けきっておらぬのう」
「な・・・・・・」
「よいか。もとより殺し合いに、そもそも規則などあるはずが無いのだ。例えば能力の制限だの、閉鎖空間に大勢の
人間を誘拐してきて殺し合わせるだの、そんな殺し合いが現実にどうして存在しえる?
そう、現実の世界の殺し合い、現実の世界の戦いというのは、すべからくルール無用の『カオス』だ。
おそらく、今回ワシが関わり、お主が関わり、その他老若男女から動物に至るまであらゆるものの運命を狂わせた此度の
バトルロワイアル・・・・・・これこそが、『バトロワ』として本来あるべき姿なのだ。もともと、殺し合いは『ゲーム』なんか
ではない。答えは一つ、『是非もなし』だ」
今日本全土で行われている殺し合いこそが、真の正しい姿なのだと言い残して。
信長は、櫂で船着場を突いた。
船はゆっくりと、川の上を進みだす。
「信長さん・・・・・・私も、ご一緒していいですか? 」
「ああ? 」
「私は生徒を守るという使命を果たせなかった。そんな私がここにいる意味は」
「いや、先生。あんたの使命は終わっておらん」
先生は、信長のその台詞に戸惑う。そんな彼の背後から、聞きなれた子供の声がした。
「せんせーえ!! 」
それは、死ぬ間際に聞いた、ついこの前まで聞いていた声。
でも、どうしようもないくらいに、懐かしい声だった。
「先生!! 」
「中島!! 」
再開の喜びからだろうか、抱き合う二人を岸に残して、信長は広い川を渡っていく。
向こう岸が見えないほどの、広い川。
そこに映るのは、現世の有象無象の人々の叫びで、悲しみで、希望で、強さで、輝きだった。
「ああ、浅ましきことよ。五百年経とうと、人の考えることは変わらぬか」
信長は、生涯で一番穏やかな気分だった。
438名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 00:05:28 ID:5Q6S0EKY
死者ねただから状態表が無いのか。
…というかなんでこのスレには時々高クオリティ作品が投下されるんだ(笑)
GJ!
439名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 00:30:14 ID:1KCJ7DRI
ゴジラwww
シリアスな中にもネタ満載だな。
4403日目生存者現在地一覧:2007/01/11(木) 01:07:13 ID:EAgreULi
記載漏れは見逃してけれ
【青森】
井尻又兵衛由俊@クレしん リオン・マグナス@TOD ヴィータ@リリカルなのは ハンマーブロス@マリオ
獅子王凱@勇者王

【秋田】
アーカード@ヘルシング 範馬勇次郎@範馬刃牙 ルカ・ブライト@幻想水滸伝U 三遊亭楽太郎@現実

【埼玉】
流竜馬@ゲッターロボ! 司馬宙@鋼鉄ジーグ

【東京】
国会議事堂:野比玉子@ドラえもん 服部半蔵@歴史
秋葉原:ドロッチェ@カービィ 
東京タワー:ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス 阿久津真矢@女王の教室
ベイタワー基地:大河幸太郎@勇者王 卯都木命@勇者王
郊外:アライグマ@ぼのぼの ぼのぼの@ぼのぼの 藤木@ちびまる子ちゃん 永沢@ちびまる子ちゃん
郊外某所:ベア@ロマサガ2 シマリス@ぼのぼの
東大:菊地綾耶@魔神転生 ボストン@ロマサガ3
国立:国崎往人@AIR 先生@ドラえもん 青葉梢@まほらば
磯野家:岡崎直幸@CLANNAD
汐留:アンパンマン@アンパンマン
民家:先生@ちびまる子ちゃん フィオ@DQBR(DQV僧侶)

【神奈川】
米軍横須賀基地:ジャック・バウアー@24 エルルゥ@うたわれ 


【静岡】
富士山上空:アイシア@D.C.S.S

【奈良】
奈良市:ヌワンギ@うたわれ 朝比奈みくる@ハルヒ 桂言葉@School days 赤坂美月@ダブルキャスト

【滋賀】
ジャイアン@ドラえもん カービィ@星のカービィシリーズ

【京都】
京都市:クリリン@ドラゴンボール 南光太郎@仮面ライダーBLACK RX
出雲大神宮:ヒアデス@TOE

【広島】
スレン王@ボコスカウォーズ

【愛媛】
松山:諏訪ミツ夫(パーマン1号)@ロボゲ板 

【宇宙】
ブリタイ・クリダニク@マクロス
441名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 02:10:56 ID:ZmTGhY46
>>440
乙。
やっぱり東京が人気もマーダー数も多いね。カオス極まりない。
逆に誰も三日目に入ってから三重県に触れてないあたりが不気味だ。
442名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 02:18:31 ID:71dyNYhY
三重はスーパー裏ボス大戦だからなあ……。
あと、DCS組がどっかにいたよな。あれもやばい。
ぼとり。ごろごろごろ。
半蔵の目の前を生首が転がった。
野比玉子の体と頭を繋げていた場所からは生温かい血が間欠泉のように吹き出し、
半蔵の卸したての黒装束ビチャビチャと音を立てながら濡らしていった。
やがて玉子の物であっただろう体はグラリと半蔵に依りかかり、そこで半蔵はようやく、
ああ、この女は死んだのだな、と気が付いた。
そして、ややもして死体がくず落ちるとその影から新たな人間が現れた。
目鼻立ちに輪郭、部分部分が各々丸みを帯たどこか均整の取れた顔に、
短く切り揃えられた赤み掛った髪。
小さな体駆に一目で分かる幼さを備え、殺害者はそこにいた。
継ぎ目の無い、体をスッポリと覆うツルリとした表膜の見慣れない着物に身を包み、
三尺程はあろう長大な、白っぽいぎざぎざとした植物の葉を思わせる刃を持った剣を右手に、
血にまみれたヌラリとした風体で、少年は死体を見下ろしていた。
半蔵は少年の顔にべたりと付いた糊のようにねばついた血から、玉子の血中のコレステロールの多さ、
また、中年女性にありがちな運動不足とバランスの悪い間食により貯まった皮下脂肪を想像し、
あの醜女、過齢で新陳代謝が低下していたのだな、と悟った。
「駄目じゃないか。ひいおばあちゃんが主催者じゃおじいちゃんが有利だろ?」
少年は言った。刃に付いた血を拭いながら微かに笑いを含んだおどけた声で。続けて。
「半蔵、今から君が主催者だ」
そう言い放った。
主催者になど毛頭なるつもりなど無かった半蔵だが、何故かこの少年には逆らってはいけない気がした。
少年の名は、セワシと言った。

【東京都国会議事堂 3日目:18時】

【野比セワシ@ドラえもん】
[状態]:健康
[装備]:八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
[道具]:不明
[思考]:不明
【服部半蔵@歴史】
[状態]:主催者
[装備]:???
[道具]:不明
[思考]
1:主催者をやる
2:セワシには逆らわない
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
444名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 10:38:31 ID:1KCJ7DRI
セワシ前に死んでなかったか?ww
445名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 11:00:54 ID:+bvXxxCv
玉子と同じ能力を得たんじゃね
446名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 13:37:30 ID:hZqvgZk+
>>444
セワシってこれが初登場じゃないか?
死亡者リストには名前は無いぞ
447名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 17:03:30 ID:eCruxTPS
死んだのはのび助だよ
448主催側の話:2007/01/11(木) 17:24:01 ID:eCruxTPS
突然セワシの体が膨らみ破裂する。

パァンッ

何とも間抜けな音がしたと思ったら、半蔵の目の前にセワシだった肉塊が転がっていた。

「まったく、ひ孫がひいおばあちゃんを殺すなんて、あってはいけないわ」

半蔵の背後にいつのまに立っていたのか、玉子はそう言って笑う。
それには流石の半蔵も恐怖を隠せなかった。
(こいつら……狂っている!)

「甘い、甘いよ、ひいおばあちゃん」

突然肉塊が震えだしたと思ったら、背後の玉子がはじけとんだ。

「僕は簡単には死なないよ」
「それは私もよ」

〜〜〜最初に戻るを4回くらい繰り返す〜〜〜

二人の死体はやがて霞のように消え去っていった。
半蔵は、もはや何が何やら解らず、ただ一つだけ理解したことがある。
「これで主催者にならずに済んだな」
半蔵の心は、先程の恐怖とは裏腹に澄み切った青空のような清清しさを感じていた。
「しかし、主催者はどうするか」
このまま何事もなくバトロワをやめるわけにはいかない。
かといって、自分が主催などやるつもりは毛頭ない。
自分は影だ。
忍んでこそ本領を発揮する。
ゆえに、半蔵の光となる人物が必要なのだ。

しかし―――

「ふっ、こんな下らぬゲームの主催などいらんか」

半蔵はそう言うと一つの物体を放送室に投げ込む。

「放送はこのギガギガ言う人形にやらせればいいしな」

【東京都国会議事堂 3日目:19時】

【服部半蔵@歴史】
[状態]:健康
[装備]:???
[道具]:不明
[思考]
1:とりあえず休みたい

【野比セワシ@ドラえもん 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【野比セワシ@ドラえもん 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【野比セワシ@ドラえもん 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【野比セワシ@ドラえもん 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【野比セワシ@ドラえもん 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
449名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 17:35:07 ID:joyR2l2i
ちょwww
450上野動物園交戦:2007/01/11(木) 17:48:52 ID:Kmf+vs9m
>>448
ちょwww



「全く、いつまであいつらが涌いてくるのさ!」

赤いスカーフをした鼠、スピンが銃で無尽蔵に現れる物体―アリーナ達を撃ちながら文句を放つ。

ここ上野動物園では激しい戦いが行われていた。
既に5時間は経過している。

スピン側も何人もの人物がズガンされた。
ナツメ、リノア、玉子、名無し少年A、ヒデト、ユフィ。


その肉体もアリーナ達によって更に踏み潰されていった。

(どうする…!?団長なら…団長がいるならこんな奴ら…!)

相手はまだ15人近くいる。だが、銃を急所に撃っても怯む事無くこちらに向かってくる。
スピン側には、もうスピンを含めて5人しか居ない。カオル、レネ、カオル、ストロン。

(遠距離に攻撃出来る武器を持っているのはボクだけだ。でも…もう弾が…!)

こんな意味が分からない戦いに巻き込まれて、自分達は死ぬのだろうか。
スピン達の恐怖は最大限に達していた。

その軍団は意味不明の言葉を叫びながら、いよいよスピン達と僅か15メートルしか離れていない位置に来る。

「私は新世界の神になる」「アリーナ・ヴィ・ブリタニアが命じる!貴様らは死ね!」「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」

いよいよかと思った時、レネは言葉を出した。
「あの…あなた達だけでも、逃げてください」
451上野動物園交戦:2007/01/11(木) 17:58:19 ID:Kmf+vs9m

勢いよくスピンの銃から弾が撃ち出される中だった。

「私は運よく☆てんそうの杖を手に入れました。あなた達だけでもこの場から脱出出来ます!」

「何を言っているの、レネ!」
スピンはもう仲間を失いたくなかった。

放送で仲間の名前が呼ばれた時は、ドクを殺した本人を殺したかった。
だが、今の状況ではそれどころではなかった。

「いいだろう、レネ。」

カオルがレネに話し掛ける。
「カオル!」

「俺を国会議事堂に転送してくれ!出来るな?」


レネは杖を掲げると、カオルは光に包まれ、消えた。

同時にどこかで爆発が起きる!

「何だ、今の爆発は!」
「スピンさん達も!」
「レ…」



「これで良いのよね、アトロム…」

レネは目の前のアリーナ達を受け止めた。そして、散った。

だが、レネは悔いはなかっただろう。

犠牲は自分一人で十分だったのだから。
452上野動物園交戦:2007/01/11(木) 18:09:55 ID:Kmf+vs9m
【上野動物園 3日目:19時半】

【ヒデト@女神転生2 死亡確認】
【リノア・ハーティリー@FF8 死亡確認】
【ユフィ・キサラギ@FF8 死亡確認】
【名無し少年A(帽子被ってるの)@ドラえもん 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【レネ@ティアリングサーガ 死亡確認】
【アリーナ2、249、254@DQ4 消滅】


【東京都国会議事堂放送室】

【橘薫@魔神転生2 死亡確認】
【ストロン@星のカービィ 間違って転送されて死亡確認】


【滋賀県】

【カオル@無人惑星サヴァイヴ】
[状態]:健康
[装備]:???
[道具]:支給品
[思考]1:まずは生き残る2:ここが何処か確かめる


【SLUM・AKIHABARA】

【スピン@星のカービィ】
[状態]:健康
[装備]:ガバメント(弾切れ)
[道具]:支給品
[思考] レネ達を守れなかった事を悔やんでいる
453上野動物園交戦:2007/01/11(木) 18:10:51 ID:Kmf+vs9m
おっと追加
【上野動物園 3日目:19時半】

【ナツメ@ポケモン 死亡確認】
454名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 18:20:53 ID:1KCJ7DRI
悲劇的だなww

カオル生き残ったのね。今後に期待。
455名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 18:33:02 ID:eCruxTPS
ユフィってFF8にもいたっけ?
456名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 18:45:01 ID:Kmf+vs9m
>>455
ミスorz
なんで8って入れたんだろう…
457名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 19:01:06 ID:ZmTGhY46
http://takukyon.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/clip/img/68.jpg
勢いのままにやってみた。
多分後悔はしない。
458名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 19:11:02 ID:eCruxTPS
>>457
カオス過ぎるwww
459名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 19:16:54 ID:Kmf+vs9m
>>457
噴いたwww
東京マーダー編も頼むww
460名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 19:38:29 ID:y2xHDopa
>>457
左下wwwwww
中央上は安部総裁か?wwwwww
461名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 19:40:20 ID:NU5mt2N/
玉子www
熊本県の廃屋のとある一室。
そこから少女の叫び声が聞こえる。
少女の周りには3人の男女。
その男女の格好は、なぜか皆上半身裸だった。
裸の男女は少女をベッドに縛り上げて動けないようにしている。
少女は無理やり連れてこられたのか、所々服も破け、傷がついている。
暫く裸の男女は怖いくらいに笑っていたのだが、
やがて一人の男はチャックを開けておもむろにソレを取り出す。
男はソレを手に取ると興奮した顔でカップの中に注いだ。
カップの色がだんだんと透明から薄黄色に変わっていく。
その様子を二人の男女は楽しそうに見つめる。
少女はそれを見ながら顔を恐怖に歪めた。
これからどうなるのか、嫌でも分かってしまったから。
か弱い少女に抗う術は無い。
この男女に蹂躙される以外に、未来は残っていないのだ。
その後どうなるのかは分からない、だが碌な未来ではないのだろう。
少女は諦めようとした。
だが、だんだんと男が持ったカップの中の臭いが近づくにつれ、
少女は自分の尊厳までは捨てたくないのか、ジタバタと暴れだした。
ロープに縛られているためにあまり動けないが、それでも暴れる。
「いやー!!!飲みたくない!誰か助けて!」
少女は懸命にありもしない助けを求めて叫ぶ。
「そう、それだ。おまえの絶望感がうまみを増すんだ。もっと泣け、わめけ、叫べ!」
だが現実は甘くなく、男の言葉と共に無理やりカップの中身を飲まされる。
吐き出そうと思っても、女の方が咄嗟に唇を奪って塞いでくる。
「んーーーっ、んーーーーーっ!」
女はそのまま液体を胃の中に流し込んでくると、美味しそうに微笑んだ。
少女はあまりの出来事に気を失ってしまった。





その数分後、少女はビクビクと動き、服をはじけさせながら叫んだ。

「ドォーーーーピングコンソメスーーーーープ!!!」

こうしてまた一人のDCS戦士が誕生したのだった。

【熊本県 廃家 三日目 19時】
【DCS広め隊】
【バッシュ@FF12】
〔状態〕ドーピング
〔装備〕なし
〔道具〕支給品一式

【ローラ@DQ】
〔状態〕ドーピング
〔装備〕ドーピングコンソメスープの素
〔道具〕なし

【アモス@DQY】
〔状態〕ドーピング
〔装備〕なし
〔道具〕支給品一式

【鈴子・ジェラード@うえきの法則】
〔状態〕ドーピング
〔装備〕なし
〔道具〕支給品一式

〔共通思考〕
1:日本中にドーピングコンソメスープを広める
464名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 20:31:17 ID:NU5mt2N/
>>462
ちょwwおまwwww
それはこのあいだのwwwwww
465名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 20:35:47 ID:c0c3fleO
ちょwwwwwwwwwwwwドーピングコンソメスープwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
466名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 21:24:58 ID:QnW4Tdo6
このまま全員に広まって食の千年帝国エンドになったりしたら…
467名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 21:27:27 ID:c0c3fleO
ノロウィルスだのドーピングコンソメスープだのトド無限増殖だの
やたらと感染の要素が高いバイオハザードロワイアルはここですか?
468このネタ大丈夫なのか?:2007/01/11(木) 22:06:49 ID:Kmf+vs9m
ほとんどのビルが塵と化した秋葉原。荒廃したその世界に、とある一匹の鼠が挑む!

「全ての元凶がここにある筈だ!」

その黒い耳、鼻、体を持った鼠は秋葉原内へ侵入した。


更にある竜騎士二人も、それぞれの思惑と共に謎に挑む!


【SLUM AKIHABARA 三日目 19時10分】

【三木鼠@王国心臓達】
〔状態〕良好 勘違い
〔装備〕宝剣ギャラクシア@星のカービィ
〔道具〕支給品一式
〔思考〕秋葉原の悪を滅ぼす。

【SLUM AKIHABARAビル上】

【フライヤ@FF9】
〔状態〕良好
〔装備〕???
〔道具〕支給品一式
〔思考〕何故秋葉原がこんな事になったか調べる

【沖縄県】

【カイン・ハイウインド@FF4】
〔状態〕迷子
〔装備〕鉄パイプ
〔道具〕支給品一式
〔思考〕ここは何処だ?


※やばかったら三木は取ってあげて下さい
469名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 22:19:35 ID:F9eJ2gQ0
>>457
マジで爆笑したwww
もう無茶苦茶だwww

東京編・三重編希望!!
470名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 22:42:12 ID:eCruxTPS
>>468
すでにもう一つの夢の国の鼠がキティにやられてるから大丈夫じゃないか?w
471ETERNAl KAMINARI:2007/01/11(木) 23:24:45 ID:F9eJ2gQ0
「のび太くん、のび太くん」

不意に懐かしい声がして、のび太は顔を上げた。
(あれ? かみなりさんの家にいたはずなのに、なんでこんなところに? )
そこは見知らぬ花畑だった。そして、そこにドラえもんがいた。
「ドラえもん・・・・・・」
のび太は、堪えきれなかった。
「ドラえもん、酷いじゃないか!! 僕を置いて逝くなんて!! 僕を幸せにしてくれるって言ったのに!!
ずっと一緒に居てくれるって・・・・・・言ったのに・・・・・・」
のび太は、泣きながら親友に怒りをぶつけた。
彼が生きていた頃は、決して抱かなかったほどの怒りを。
「うん。だから今日は、謝りたかったんだ」
ドラえもんは、諭すでもなく、諌めるでもなく、静かに言う。
「ごめんね、のび太くん。キミが、しずかちゃんが死んで、ママが何度も死んで、一番辛い思いをしていた時に
僕は・・・・・・そばにいて、あげられなかったね」
花畑の中は風も無く、穏やかな空気に支配されていた。
「僕は、キミを幸せにするために未来から来たのに・・・・・・その役目を、果たせなかったね」
「ドラえも・・・・・・」
のび太は、親友の涙を久しぶりに見た。
「でも、僕はキミを幸せにしないといけないんだ。僕のせいで、キミのことを不幸にするわけにはいかない。
だからね、のび太くん」
ドラえもんは、噛み締めるように、名残を惜しむように、その言葉を口にした。

「僕のこと、忘れていいよ」

「ドラえもん・・・・・・そんなこと・・・・・・」
「ドラえもんなんてロボットは、未来からやってこなかったんだ。キミは、そんな奴なんかに出会わなかったんだ。
そうさ、キミは、自分の力で未来を変えていったんだ。そういうことに、してくれていいよ」
自分の思い出が、これからののび太の足枷になってはいけないから。ドラえもんは、心からそれを願った。
「そんなこと、できるわけ無いじゃないか!! キミは僕をいつも助けてくれた、キミが居たから僕は頑張れた!!
なんで、なんでそんなこと言うんだよ!! ドラえもん!! 」

「あーあー、情けないなあ。流石はのび太だ」
「え? 」
振り向くと、そこには死んだはずのスネ夫がいた。
「のび太、キミはドラえもんがいないと本当に何もできないんだね。まったく情けないな」
いつも通りのイヤミったらしい声で、スネ夫は呆然としているのび太に語りかけた。
「そんなことじゃ、ドラえもんも安心して死ねないじゃないか。少しは考えてやりなよ」
そう言って、スネ夫はウインクした。
「あ・・・・・・」
そうか。
「そうよ、のび太さん。私達、もう死んじゃった人のことなんか、忘れたっていいんだから」
ああ、この声は。僕が一番、聞きたかった声だ。
「のび太さん、生きて。私達の仇なんか取らなくたっていい。生きて」
「しずかちゃん・・・・・・」
好きだった人の顔が、もう二度と見れないと思っていた人の顔が、すぐそばにあった。
「野比くん、僕たちは君にあんまり負担なんてかけたくないんだ」
出木杉は、ドラえもんの背後から現れた。
「君は、あくまでも君のために生きて欲しい。それが、僕らみんなの願いなんだ」
472ETERNAl KAMINARI ◆6/WWxs9O1s :2007/01/11(木) 23:25:54 ID:F9eJ2gQ0
ああ、僕は。
やっぱり、弱いな。
だって、ここまで強く言われた約束を・・・・・・守れそうにないんだもの。

「のび太くん。あの時言えなかったから、今言うね。さようなら」
ドラえもんは、涙でぐしゃぐしゃになった顔をゆがませながら言った。
「僕らは忘れないから。のび太君のこと、忘れないから。だから、キミはどうか・・・・・・」
「ドラえもん・・・・・・」
その手を握ろうとして、手を伸ばした。
なのに・・・・・・その手は届かなかった。


気がついたとき、のび太はかみなりさんの家の今に仰向けになっていた。
「やっと起きたか、のび太。いきなり居眠りなんか始めるからびっくりしたぞ」
のび太の顔を、ネコ耳を生やした少女が覗き込んでいた。
「かみなりさん……? 」
「ま、もう夜だし、そのまま眠ってもいいぞ。風呂なら沸いているから、入ってもいいぞ」
かみなりさんはそう言って、のび太に風呂のある方向を指で示した。
「かみなりさん・・・…その格好」
のび太は思わず噴出した。かみなりさんは赤面する。
「な、なんだよのび太!! 仕方ないだろ、あの時変身したら下着がこれに変わっていて、
しかもこれ、脱ごうとしても脱げないんだから」
湿ったスクール水着姿のかみなりさんは、胸元を手で隠してのび太を睨みつけた。
「それにしても、かみなりさんがそんなかわいい女の子になるなんてびっくりしたよ。
胸もお尻もおっきいし、モデルかアイドルにでもなれるんじゃない? 」
のび太が素直な感想を口にすると、かみなりさんは耳の毛と尻尾を逆立てて、
「冗談ではない!! 男であるワシが、男のお前にそんなことを言われても嬉しくもなんとも無いわ!!
くだらんことを言ってる暇があったら、さっさと風呂に入って来い!! 」
そういい遺して、尻尾を振りながら部屋を出て行ってしまった。
「ドラえもん・・・・・・」
のび太は、さっきまで見ていた夢を思い出していた。
そう、あれは夢だったんだろう。それ以外のものではありえない。
「僕、みんなの言うとおり、自分のために生きていくよ。必ず、このゲームを生き延びてみせる。
でも、忘れないから。ドラえもんやみんなのこと、絶対忘れないから。そのくらいのことは、
許してくれないかな? 」
それが、弱虫ののび太の精一杯の強さだった。
473ETERNAl KAMINARI ◆6/WWxs9O1s :2007/01/11(木) 23:29:22 ID:F9eJ2gQ0
「それにしても、かみなりさんったらあんなに怒っちゃって、なんだか可愛いなあ」
かみなりさんちの風呂に入りながら、のび太はひとりごちた。
「本当に顔も可愛いし、あの濡れた水着姿、なんだかセクシーだったなあ。あれがかみなりさんだなんて、
イマイチピンと来ないなあ」
目を閉じると、顔を赤らめて身をよじらせるかみなりさんの姿がフラッシュバックした。
あんなに可愛い女の子、しずかちゃん以来だ。
しずかちゃんとはもう結婚できないけれど、かみなりさんとは結婚できるのかな?

そしてのび太は、恐ろしいことに気がついた。
かみなりさんのことを思うたびに、胸が高鳴っている。
こんな気持ちは、しずかちゃんの時以来だ。
「この気持ちは、まさか・・・・・・恋!? 」


【東京都かみなりさんち 3日目 1時】

【かみなりさん@ドラえもん】
[状態]:魔法少女リリカルかみなり化。
[装備]:レイジングハート、ネコミミとしっぽ、スクール水着
    (ミニスカメイド服は洗濯中)
[道具]:支給品一式
[思考]
1:のび太を「仕方がないから」守ってやる
基本方針:この馬鹿げたゲームを終わらせ、織田信長に説教をする

【野比のび太@ドラえもん】
[状態]:自分の気持ちに動揺
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]
1:かみなりさん、好きだ・・・・・・
2:かみなりさんをうまく言いくるめて、あんなことやこんなことをさせる
3:生き残る
474名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 23:32:47 ID:NU5mt2N/
肉まん吹いたwwwwwwww
475名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 23:35:46 ID:Kmf+vs9m
>>471-473
GJ!のび太www
476名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 23:42:00 ID:eCruxTPS
カオスだから細かいこと突っ込んでもしょうがないけど
この時間に出来杉死んでないのに夢枕に立ってるw

っていうかのび太wwwホントに生き残るつもりあるのかwwwww
477名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/11(木) 23:58:20 ID:Kmf+vs9m
>>476
ビルの中で寝ていたかもしれん。しかも死期を悟っていた。で、そのままドロッチェの手にかかると。
478 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/12(金) 00:28:31 ID:MBWIE3jv
>>476
やっちまった。。oTL
・・・・・・生霊ってことで。
流石に修正したほうがいいかな?
479ノロウィルス:2007/01/12(金) 00:38:45 ID:jYCtAduf
出来杉に臨死体験をさせた者……それも私だ
480やっぱ一応主催者は居ないとマズくね?:2007/01/12(金) 00:50:10 ID:3gaYf5rd
半蔵は死んだ。
便器の上で苦悶の末に。
そして、新たな主催者が産声を上げた。

【東京都国会議事堂 3日目:20時】

【ノロウイルス@食中毒】
[状態]:良好、主催者
[装備]:己
[道具]:無し
[思考]:感染拡大する

【服部半蔵@歴史 死亡確認】

481名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 00:56:11 ID:sHjzKOIG
いや、でもノロが主催ってw
482名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 01:00:25 ID:FG/ci11r
いつか誰かが言っていた『アーカードが対主催』が実現したな。
このスレで実現するとはなんだか運命を感じる。
483流石に放送ができない奴はダメっしょ:2007/01/12(金) 01:08:48 ID:YLH/xp50
「汚物は消毒だ〜〜!」

……他の相手ならいざしらず、この相手に加熱殺菌は効果覿面だった。
ついでに国会議事堂にも火がついた。
次からの放送、場所を考えなければならないが、どうせ立ち入り禁止区域だ、建物ごと破棄しても大した差はない。
もっともこの男、そんな深いことを考えているわけではないようで……

「汚物は消毒だ〜〜!」

自分が放った炎に巻かれ始めている。さらなる主催交代の時は近い――のかもしれない。


【東京都国会議事堂(炎上中) 3日目:21時】

【「汚物は消毒だ〜!」のモヒカン頭 @北斗の拳】
[状態]:良好。主催者
[装備]:火炎放射器
[道具]:無し
[思考]:汚物は消毒する。

【ノロウイルス@食中毒 死亡確認】
484名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 01:15:59 ID:jYCtAduf
>「放送はこのギガギガ言う人形にやらせればいいしな」
ギガギガ言う人形って結局何だったんだ
485名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 01:17:08 ID:sHjzKOIG
アニロワのギガギガ言う埴輪から使わせてもらったのだが
もはや関係ないな
486三木とマジカルフィズ:2007/01/12(金) 01:18:48 ID:JYA1EMKe
三木はまず残っていたビルを調査した。
まだあまり荒れていない。三木は慎重に物影などを捜す。
そして、やっと最近まで人が居た後を発見した。酒の缶や瓶が転がっている。
中身が空の『スーパーミルク』と『マジカルフィズ』、そして未開封の『マジカルフィズ』。

三木は丁度、疲れていたので、飲む事にした。
三木が瓶の蓋を開けると、直ちに酒の匂いが辺りに立ち込める。

グビグビッ

芳醇な味わいが三木の口内に広がる。
「…!」

そして三木はマジカルフィズを飲み干してから漸く気がついた。これはマジカルフィズと言う酒の原液なのだと。
「あわわわ…」

確かにそうだ。カクテルの類いにしては味が濃すぎた。酒の原液を飲んで通常、酔いを回避する事は出来ない。

「…?なんら、からだがへんらぞ…?」



三木の身体は痙攣を始めた。

【SLUM AKIHABARA 三日目 19時50分】

【三木鼠@王国心臓達(キ○グ○ム○ー○?)】
〔状態〕急性アルコール中毒により瀕死
〔装備〕宝剣ギャラクシア@星のカービィ
〔道具〕支給品一式
〔思考〕秋葉原の悪を滅ぼす。
487これはヒドイ!:2007/01/12(金) 01:24:08 ID:sHjzKOIG
モヒカン頭は自分の放った炎により焼死した。

やがて炎は国会議事堂を燃やし尽くそうとしたが
突然振って来た雪により半分凍った。

そう、フレイザードの誕生だ。

【東京都国会議事堂 3日目:22時】

【フレイザード@ダイの大冒険】
[状態]:良好。主催者
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
[思考]:ここはどこだ?

【「汚物は消毒だ〜!」のモヒカン頭@北斗の拳 死亡確認】
488名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 01:28:47 ID:QHWRLL/r
そういやモヒカン男ってしんのゆうしゃの話で死んでなかったか?
…はっ!何か深く悲しいサイドストーリーが…!?
489名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 01:29:17 ID:JYA1EMKe
>>483>>487

ちょww待てww
490名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 01:31:25 ID:gKoAZj4/
>>486
だから行間直せって
491再会 ◆JOZPgKw3u. :2007/01/12(金) 02:06:25 ID:bAb7a4KZ
星空の下、奇妙な物体が飛行していた。
例えるなら機械のアンモナイトと言うべきだろうか。
この世界のいかなる飛行物とは一線を画したそれは優雅に真夜中の空を舞っていた。

「もう少し休んでいたほうが良かったんじゃないか?」
飛行物体の操縦席に座る少女が言った。
彼女の名はアーエル。神の乗機『シムーン』を駆る巫女『シヴュラ』である。
もっとも今彼女が搭乗しているのは、シムーンを模して造られた『シミレ・シムーン』であるのだが。
「ううん、ボクは大丈夫」
アーエルの問いに後部座席の少女が答えた。
彼女は芳乃さくら。アイシアに撃墜された後、今まで存在を忘れられていたが彼女はアーエルに助けられ、以後行動を共にしていたのである。

「あの機械人形、あんなものあたしは初めて見た。あの動き、攻撃力。シムーンじゃないと到底太刀打ちできない」
「アーエル、これはシムーンじゃないの?」
「うん、これはシミレ・シムーンなんだ。いわゆるシムーンの模造品。シムーンとは機動力も攻撃力も全然劣る」
「へえ〜そうなんだ」
アーエル曰く、アーエルは地球とは違う異世界に住んでいたらしい。
気がつくとこの日本で殺し合いに参加させられたと言うのである。
「こんな事のためにあたしは軍人になったんじゃない」

シミレは巨大な山のシルエット――富士山をバックに西に向かって飛んでいた。
「さくら、今どの辺なの?」
「富士山があそこだから……静岡あたりかなあ」
「で、こんな馬鹿げた殺し合いをさせる連中はどこにいるのさ」
「東京だけど、今とは逆方向だよ」
「うそ!何でそれを早く言わないんだ」
「いきなり乗り込むなんて無茶だよ!」
「無茶かどうかやってみなくちゃわかんな――待ってさくら!」
「どうしたの?」
アーエルは前方にこちらに向かってくる機影を発見した。
無論シムーンではない、そのシルエットは人の形をしていた。
トリコロールカラーのボディ。そしてその身体から伸びる真紅の翼。
「あ、あれは――」
見間違うはずがない、それはさくらを撃墜したアイシアのデスティニーガンダムだった。


「もうっ何だったんだろうあの変なシェフ!」
アイシアは狂気のシェフ、至郎田正影を富士山の火口に投げ捨てたその帰りだった。
夜で視界が悪いがそこは最新型のデスティニーガンダム、レーダー等のサポートで夜間飛行は苦にはならない。
「早く帰らないとジャックが心配しちゃうよ」
アイシアはスピード上げ横須賀に戻ろうとしたその時だった。
「あれ……レーダーに反応が、何だろうこれ」
前方に移る機影、識別信号を発していない飛行物体。
「こっちに……近づいてくる!?」
カタツムリともアンモナイトともつかない奇妙な物体はそのままアイシアに近づき、その周りを回っていた。

「あれってさくらを墜としたヤツじゃないか!」
「アイシアだ……どうしてあそこに……お願いアーエル、あの子と話がしたい。近づけないかな」
「ああ、やってみる!」
アイシアと話したところでどうなるのかわからない、が話さずにはいられない。
二人を乗せたシミレ・シムーンは全速力でデスティニーガンダムに接近していった。

「何なのこれ!?」
周囲を飛び回っていたシミレは一転、デスティニーに横付けするように隣を飛んでいた。
シミレは機体から通信索を打ち出し、デスティニーにそれを固定した。
『アイシア!聞こえる。ボクだよ、さくらだよ!』
『あたしはアーエル』
「その声は……さくら……そんなっ…生きていたなんて」
492再会 ◆JOZPgKw3u. :2007/01/12(金) 02:07:49 ID:bAb7a4KZ
あの時確かに自分のアロンダイトはフリーダムのコックピットを貫いた。
機体は空中で爆発し、さくらは確実に死んだと思っていた。
しかしコックピットに響く声は間違いなく芳乃さくら本人の声だった。
「まさか生きていたなんて思わなかったです。で、わたしに何かご用ですか?まあどうせバカの一つ覚えみたいに桜の木の復活を止めろと言うつもりなんでしょ」
『お願い!話を聞いて』
「イ・ヤ・で・す。あなたの話なんて聞くつもりなんかありません」
アイシアは操縦桿を握り締める手に力を込める。
そして背中に装備された大型ビームライフルを抜く。
『アイシア!?』
「最後通告ですさくら、わたしの目の前から消えてください。あなたは一度拾った命をまた捨てるつもりですか?」
感情の無い冷たい声でシミレに銃口を向ける。照準は寸分の狂いも無くシミレのコックピットに向けられていた。
『さくら、退くよ』
『アーエルどうして!』
『あの子は…本気であたし達を撃つつもりだ』
『っ……』
『聞こえるかアイシア!あたし達は退く!だから撃つんじゃない』
「……わかりました。アーエル、あなたに免じて撃ちません。だからさっさと消えて下さい」
『わかった』
シミレは通信索を外しアイシアとは反対方向に去って行った。
「とんだ時間の無駄だよ。早く基地に戻ろう」

デスティニーの姿がほとんど見えなくなった頃、アーエルはさくらに尋ねた。
「あいつを追うか?今ならまだ追いつくけど」
「ううん追わなくていい、それよりも東京に向かおう……」
「ああ」
アーエルは機体を反転させ東京へと進路を切った。


【静岡県上空 三日目 00:30】

【芳乃さくら@D.C.S.S.】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
1:アーエルと同行
2:アイシアの説得

【アーエル@シムーン】
[状態]:健康
[装備]:シミレ・シムーン
[道具]:支給品一式
[思考]
1:主催者打倒のため東京へ
2:さくらとアイシアの因縁が気になる

【アイシア@D.C.S.S.】
[状態]:健康
[装備]:デスティニーガンダム
[道具]:支給品一式、うまい棒コーンポタージュ味×10
[思考]
1:横須賀へ戻る
2:桜の木の復活
493名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 16:52:35 ID:jBlp5YUs
このシリーズ好きだ。
ロワとか関係なく対立してるこの二人が今後どう動くか。
494名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 17:08:45 ID:sRGsWLvz
2chが閉鎖するらしいけど、したらば立てるべきなのかね。
495名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 18:31:48 ID:j2p5VhcQ
どちらにせよ、避難所は有っても良いと思う。
496名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 18:38:18 ID:jBlp5YUs
だな。他ロワほどは盛り上がらないかもしれないが、外部に板作るのは悪くないと思う。
取りあえず誰かwikiの死亡表を更新しろよ。死人溜ってるし、漏れが更新したいけど、漏れは携帯だしw

--*--*--*--*--*--
「レネ…どうして…」
スピンは廃墟と化した街を歩いていた。何故レネは、自分を犠牲にしてまで、自分を助けたのか。
第一、ここは何処なのかスピンは知らない。かつての仲間ももう居ない。
「団長…」

心細くなったスピンは、団長の事を思い出す。
(団長は、強いしかっこいい。自分とは大違いだ。こんな戦いが起きても、生き残れるだろう。自分は、どうなのだろう。仲間も守れない自分は…)
自分と団長は比べ物にならない。元から比較するなんて無駄なのだ。スピンはそんな自分に苦笑した。
スピンは俯きながら、ビルの角を曲がる。するとそこには、赤いシルクハットの―

「団長!」
居た。団長だ。良かった。ここに居たのか。
スピンはレネに感謝しながら、団長に近付く。だが様子が変だった。
「…団長?」
「しょのこへは…シュピン!!?」
団長からは酒の臭いがした。目もとろんとして今にも閉じそうだ。良く見るとシルクハットの被り方もおかしい。
「団長、お酒を飲んだんですね!?団長はお酒に弱いのに!」
スピンが団長を担ごうとすると、団長はスピンを突き飛ばした。スピンは壁に叩き付けられる。
「だ、団長…!?」
その団長はいきなりスピンに覆い被さると、嫌がるスピンの口に何かを無理やり入れた。

「んぐっ!?」
スピンの口内に入れられた何かを団長は激しく揺らす。
「んっ…!」
徐々に動きは早くなっていく。
やがてスピンの口からは何か液体がびちゃびちゃと漏れ出した。


そう。紅い、ワイン。
パルマコスタワイン。
スピンの口からパルマコスタワインの瓶が取られると、スピンは気管に侵入したワインを吐き出した。

「シュピンもすなほにほさけを飲めばいいのに〜」
その団長はそう言うと、そのまま倒れてしまった。
「ゲホッ…団長!」
スピンは団長を恨みながらも、安心した。やっと信頼出来るリーダーを捜し出したからだ。
「もう…」
スピンは自分が変になってきた事に気付いた。もう、何が何だか分からなくなってきたのだ。
それは安心から来るもの…いや、安心から?スピンは、もう頭を動かす事が面倒になってきた。

「なんらE感じ♪」

【スラム秋葉原 三日目:23時20分】

【スピン@星のカービィ】
[状態]:E感じ♪
[装備]:ガバメント(弾切れ)
[道具]:支給品
[思考]:無性にに笑いたい事がしたい
[備考]:パルマコスタワインの効果で攻撃力10%UP

【ドロッチェ@星のカービィ】
[状態]:睡眠
[装備]:ヒノカグツチ@女神転生
[道具]:支給品 パルマコスタワイン@TOS×3
[思考]:無性にに笑いたい事がしたい
[備考]:パルマコスタワインの効果で攻撃力10%UP


【三木鼠@王国心臓達 死亡確認】
499人間をやめさせられた男:2007/01/12(金) 20:44:05 ID:/f8psj9N
「ウオォォォォォォッ!!!!」
月夜を仰ぎ、校舎をバックに吠える、一匹の怪物がいた。
その足元には、原型を留めぬまでに破壊された、無様な姿を晒している、一つの死体があった。
怪物の顔には、もはやあっても無くても関係のない、眼鏡がかけられている。
中島だ。
音夢によって瀕死に追い込まれた中島は、人間を捨てて復活したのだ。
事の始まりは、中島の下半身が消滅してからしばらくした後まで遡る。

『死にたくない。』
意識が薄れゆく中、中島はそう一心に思っていた。
彼の元に、一人の天才がやって来たのだ。
その天才は、自らの支給品を試す為に、死にかけの中島を実験材料に選んだ。
天才の支給品・・・Gウィルスを打ち込まれた瞬間、中島の意識は完全に途絶えた。
しかし、その代わりに・・・魔獣は目覚めた。
中島の肉体は、一瞬で変貌を遂げた。
両腕は誇大化し、ゴリラ程の太さに。
その爪は、日本刀程の長さに。
その瞳は、血の紅に変わった。
天才にも、ここまでの効果は予想外だった。自分の手には終えない。
そう思い、逃げ出そうとした時には・・・もはや、手遅れだった。
天才は、中島に捕まれ・・・そして食われた。
そして、中島が天才を捕食してからしばらく経過した時。
中島の下半身が、再生を遂げた。
しかしそれは、もはや人の物ではない。
筋肉が剥き出しになっている、まるで恐竜のような強靭な脚部。
そこから生み出される驚異的な速力には、人間では決して敵わないだろう。

中島が、動き始める。
次なる獲物を求めて・・・


【東京都世田谷区かもめ第三小学校 3日目 23:10】

【中島@サザエさん】
[状態]:Gウィルスに感染して怪物化。中島の意識はもはやない
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考]:
1:誰かを見つけ次第捕食
2:誰かを見つけ次第殺害

【アミバ@北斗の拳 死亡確認】
500名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 20:51:15 ID:JZpQLDS1
中島wwGウィルスってwwww
501名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 20:54:57 ID:JYA1EMKe
スピンww
アミバww
502名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 20:55:36 ID:jBlp5YUs
中島、目も再生したのか?www

そしてまた東京にマーダーが一人ww
503名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 20:57:51 ID:o5d0aXfF
てゆうか中島、彼岸から戻って来たのねwww
直幸か音夢との再戦希望!!
504名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 21:01:34 ID:/Zb0unR0
なあ、中島死んでなかったか?
505名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 21:07:51 ID:JYA1EMKe
>>504
一応Gウィルスは死者も生き返らせるからな。
描写としてはアリかも
506名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/12(金) 21:10:36 ID:jBlp5YUs
中島の回想に直幸が登場しないのはやや不自然かもな。

彼岸の話は、あくまで番外編だし別にいいと思うけど。
507対峙する正義・ありがとう ◆XyG9sdMFLA :2007/01/12(金) 23:50:06 ID:JZpQLDS1
この惑星の住人は無意味な生存競争を繰り広げている。
「死ね!」
目の前の少女もこの無意味な殺し合いに乗っているのだろう。
会ったばかりの私に向かってバズーカ砲を発射してくる。
しかし私は超能力で弾の軌道を逸らす。
「そんな!?」
ありえない方向に曲がって飛んでいく弾を見て、少女が驚きの声を上げる。
私はその隙を逃さない。
一瞬で少女との間合いを詰め、手に持っていた刀で少女の喉笛を切り裂いた。
喉を切り裂かれた少女はそのまま仰向けに倒れ、
しばらくの間、口をぱくぱくと動かし、何かを言おうとしていた。
しかし喉に開いた穴から、血が溢れてくるゴボゴボという音しか聞こえなかった。
それでも私は超能力で少女が何を言おうとしていたかわかった。

「ジュン……イチ……」

この少女もきっと守りたいものがあったのだろう。
この少女も無意味な生存競争の犠牲者なのだ。
そう思ったとき、私の中である一つの感情が生まれた。
この殺し合いを始めた主催者への激しい怒り。
(ユルサナイ)
この惑星の住人は無意味な生存競争を繰り広げている。
だがそれは彼等が望んで行っているのではない。
全てはこの殺し合いを始めた主催者が原因なのだ。
(ユルサナイ)
私は主催者を決して許さない、必ずこの手で討ち取ってみせる。

進むべき道は決まった。が、その前にすることがある。
私は先程殺してしまった少女を見る。
この場に野晒しにするのも不憫だ、ちゃんと埋葬してあげなくては。
私は少女の亡骸を埋葬しようと抱き上げた。その時。

「君もこのゲームに乗ってしまってるんだね」
508対峙する正義・ありがとう ◆XyG9sdMFLA :2007/01/12(金) 23:50:39 ID:JZpQLDS1
背後から声をかけられ、私は少女の亡骸を抱えたまま後ろを振り向く。
「その少女を殺したのは君だね?隠しても無駄だよ、君が刀でその子の首を切るのを見たからね」
私が振り向いた先にいたのは、緑色の奇妙な生物だった。
「僕はこの殺し合いを止めなきゃいけないんだ。それがムックとの約束だから……」
そういいながら緑色の生物は肩にかけたデイパックから一本の槍を取り出した。
「だから僕は殺し合いに乗った人間を倒さなきゃいけないんだ!」
この生物はどうやら私が殺し合いに乗っていると勘違いしているらしい。
困ったものだ。見ていたってどの辺りから見ていたんだ。
そんな私の疑問をよそに、緑色の生物は私に迫ってくる。
しょうがなく私は少女の亡骸を地に降ろし、刀で相手の攻撃を受け止める。
「ヌウゥ!!」
想像以上の相手の強さに思わず呻き声を上げてしまった。
「へえ……僕の攻撃を受け止めるとはなかなかやるね」
今の一撃で私はこの生物と自分との力の差を把握した。
結論。今の私では勝てない。
やはりもともと戦闘用のスキルを与えられていない私では限界がある。
ここは援軍を呼ぶべきだろう。

(現在、地球の日本にいる、他のインターフェースを検索……該当者1名
 該当者に至急バックアップを要請する。該当者のパーソナルネームは……)


* * * * * * * * * * * * *

509対峙する正義・ありがとう ◆XyG9sdMFLA :2007/01/12(金) 23:51:32 ID:JZpQLDS1



「急用ができた、少し寄り道をしたい」
「え?」

私――ハクオロは、隣りを歩いていた少女の言葉に思わず間抜けな声を出してしまった。
この少女の名前は長門有希。
ついさっき出会ったばかりだ。
どうやら彼女は殺し合いをする気は無く、この日本という島のどこかにいるSOS団の仲間を探しているらしい。
私も当然殺し合いをする気は無い、そしてこの少女と同じように人を探している。
この世界のどこかにいる、大事な家族のエルルゥを。
私達は共通の目的を持っているということから、二人で行動を共にすることにした。
そしていざ出陣!
そう思った矢先に彼女が突然言ったのだ。
「急用ができた、少し寄り道をしたい」
彼女が繰り返す。
「急用……?どうしたんだ突然?」
「他のインターフェースからの応援要請が入った、直ちにバックアップに向かいたい」
彼女の言葉の意味はよくわからないが、恐らく重要なことなのだろう。
私の顔を見つめる彼女の目には、強い意志の光が宿っているようにみえた。
「わかった。いいだろう」
私は彼女の頼みを了承した。
この少女は私がダメだと言ったところで、一人で行ってしまうだろう。
その結果、向かった先で危険な目に遭い、次の放送で彼女の名が呼ばれしまったら私は後悔するだろうからだ。
「ありがとう」
いつの間にか私の前を歩いていた少女がポツリと呟いた。

510対峙する正義・ありがとう ◆XyG9sdMFLA :2007/01/12(金) 23:53:24 ID:JZpQLDS1
【東京都多摩市 三日目 12時】
【ガチャピン@ひらけ!ポンキッキ】
[状態]:被爆
[装備]:グングニル、薙刀
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:まずは目の前の男を倒す
2:味方を集め、主催者を倒す
3:子供たちを救う


【ジョーンズ@サントリー缶コーヒーのボス】
[状態]:健康
[装備]:日本刀
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:バックアップを待つ、それまで時間稼ぎ
2:目の前の生物をどうにかする
3:少女の遺体を埋葬する。
4:無意味な殺し合いを止める


【朝倉音夢@D.C.S.S  死亡確認】


【東京都内のどこか 三日目 12時】
【ハクオロ@うたわれるもの】
[状態]:健康
[装備]:マイナスドライバー
[道具]:支給品一式
[思考]
1:長門の寄り道に付き合う
2:長門と共にエルルゥ、SOS団を探す

【長門有希@涼宮ハルヒシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:不明
[思考]:
1:援護に向かう
2:ハクオロと共にエルルゥ、SOS団を探す(キョン、ハルヒ優先)
511名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 00:01:40 ID:YpvkjVE4
ね、音夢ぅぅぅぅぅ!!

|葬式会場| λ.....

頭おかしい系のマーダーとしてもっと活躍して欲しかったぜ。
彼岸で純一とムックと楽しくやってくれ・・・・・・

そして聖上、ホントに久しぶりの登場w
512名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 01:09:21 ID:XBpfwfyQ
やべぇ、悲劇の正義対正義だ
ところでジョーンズってのは、レギュラーに駐車禁止とられるCMのオッサンだよねw
それと長門っていう発想はなかったわw
513〜鳴動〜満月の夜に:2007/01/13(土) 01:16:38 ID:yT0HCrtq
この抑制となるべきヒューズが、激しくイカれた日本中の光景を見ても、アシュリーは怯まなかった。
壊滅した都市。疫病が蔓延する魔都…その月の光に照らされた街は、常に紅く見えた。
その光景に慣れていたのか、望んでいたのか分からない。誰も彼女の考えなど読もうとしないだろう。
彼女はそれだけ別次元のオーラを周囲に発散させている。
彼女が乗っている鳥の様な乗り物は、凄まじい飛行能力を持っていた。時々地面に降りて、主動力をチャージしなければならないが、十分過ぎる性能だった。

「…あれ…」
アシュリーが見つめる先には、より強大な何か、それを感じさせる、城の様な巨大な建築物。あそこにアシュリーが求める絶大な魔力はあるのか。
「…おもしろそう…」

―彼女は気付いてはいたが、先程からヘリコプターが彼女について来ている。
中には必死の形相の眼鏡をした日本人の女が居る。
「…チッ…」
あの建造物に早く近づきたいのに。彼女はヘリコプターが気に入らない。アシュリーは適当にヘリコプターを撒くことにした。
アシュリーは大きなUターンをすると、巨大な塔を通り抜ける。そのアシュリーの速さに、風はうめき声を上げた。
ヘリコプターはやはりついてきた。
アシュリーはうまくカーブを繰り返す。ヘリコプターは構わずアシュリーに直線的に向かった。
刹那、ヘリコプターの内部が爆発音と共に紅く染まった。

「…」
アシュリーは地に降り、崩れたビルの上で燃え盛るヘリコプター、首輪ごと首の無くなった死体を見つめる。
悟った。ここは主催者側が言っていた禁止エリアなのだと。
周囲にも死体が散乱し、大体先程までの状況は予測できた。
「…ふう」
人は脆く弱い。例え強くても、心臓や頭を撃たれれば終わりだ。アシュリーはそんな弱々しい生き物とは違う。…仮にも魔女なのだ。
アシュリーがよく自分の乗っていたこの乗り物の下を見ると、まだ血が噴き出したばかりの死体が埋まっていた。
514〜鳴動〜満月の夜に:2007/01/13(土) 01:37:52 ID:yT0HCrtq

その青い髪は満月に照らされて更に美しく光っていた。
デパートメントの上の一つの影は、この東京の惨状をただ見るしか無かった。
幽囚の檻として存在するこの日本では現実にゲームが起きている。
いや、青い髪の女、マリアにとっては『擬似空間』と言う名の『現実』に過ぎなかったが。
彼女はこの世界が本来どの様に構築されているか知っている。それ故に自身が遺伝子改造を施された事も―
(こんな強力な敵まで日本に呼び寄せるなんて…ルシファー以外に誰がそんな事を?)
単にマリアにはそれ以上の相手は思い付かなかった。だが、放送時の声があまりに違う。

「マリア、この建物の食べ物を全部確保したクポ!」
屋上への入口から、ぬいぐるみの様な風貌の何かが出てくる。
「ええ、このデイバックが幾つでも入る構造で良かったわ。」
マリア達は立て篭もる事にした。あくまで今回の殺し合いは食べ物の争奪戦。
食べ物さえあれば取るに足らないのだ。まだ、このデパートには僅かながら食料が存在した。
「…カロリーメイト、カロリーメイト、カロリーメイト、カロリーメイト、スーパーミルク、豚挽き肉、…」
そのぬいぐるみ―否、モンブランが持って来たデイバックの中身をマリアは確認する。一応モンブランと二人で一日半は持ちそうだ。

その頃、そのデパートの入口近くでサングラスをしたスーツ姿の男がうろついていた。
屋上に居たマリア達がそれに気付く筈も無かった。
515〜鳴動〜満月の夜に:2007/01/13(土) 01:46:05 ID:yT0HCrtq
【東京都国会議事堂前 三日目 22時】

【アシュリー@メイドインワリオ】
〔状態〕良好
〔装備〕ドラグーン@星のカービィ
〔道具〕支給品一式
〔思考〕TDLへ向かう。

【東京都国会議事堂上】

【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【野比セワシ@ドラえもん 死亡確認】

【東京都銀座】

【マリア・トレイター@スターオーシャン3】
〔状態〕良好
〔装備〕???
〔道具〕支給品一式
〔思考〕無意味な殺し合いはしない。


【モンブラン@FFTA】
〔状態〕良好
〔装備〕???
〔道具〕支給品一式 食料
〔思考〕とりあえず生き残りたい


【エージェントスミス@MATRIX】
〔状態〕良好
〔装備〕???
〔道具〕支給品一式
〔思考〕不明
516みんなが笑ってる〜 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/13(土) 02:53:00 ID:YpvkjVE4
「なんで・・・・・・こんなことに・・・・・・!! 」
フグ田マスオは、唇をわなわなと震わせながらつぶやいた。
自分を本当の兄のように慕ってくれた、ワカメちゃん。
いつも晩酌に付き合ってくれた、波平さん。
婿養子のような身分の自分をいつも立ててくれた、フネさん。
そして、妻のサザエ。
みんな、もうこの世にはいないんだ。
放送がかかる度に、家族の死を知らされるなんて。
「パパ、どうしてさっきママの名前が呼ばれたですか? 」
タラオは、そんな父親の顔を不思議そうに覗き込んで、無邪気な疑問を発する。
あまりに幼い彼には、まだ自分たちがどんな状況に置かれているのかも、
そして母親がすでに死んだことすらも理解できなかった。
「タラちゃん・・・・・・ママは・・・・・・」
マスオは、息子に落ち着いて事態を説明しようとした。
でも、その声は夜の闇に吸い込まれるように消えて、代わりにただすすり泣く声
だけがビル街に響いた。
タラオは、どうすればいいのかもわからなくて、ただ泣き濡れた父親の顔を見つめていた。
(ああ、やっぱり、家に戻っていればよかったんだ。そうすれば、こんなことには)
たまたまタラちゃんと遠出をしていて、今回の騒動に巻き込まれたマスオ。
すぐに家に戻ろうとしたが、駅で磯野家のある世田谷区は広範囲が対個人用核爆弾
によって放射性物質が撒き散らされているという情報を耳にし、世田谷に帰るのをた
めらってしまったのだ。
戻っていれば、家族を救えたかもしれないのに。
マスオは、自分を責めることでしか平常心を保てなかった。
「パパ、泣いちゃ駄目ですよう」
そんな父親を慰めようとする、何も知らない息子。
(ああ。せめて、この子だけは)
満月が、二人の親子を照らしていた。
517みんなが笑ってる〜 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/13(土) 02:53:48 ID:YpvkjVE4
「いやあ、完全に道に迷っちゃったねえ。あはは」
白鳥隆士は、場を和ませるためにわざとらしく笑った。
でも、彼の隣にいるセーラー服の少女は笑わない。
不快そうな顔すらもしない。ただ、無言で彼を見上げるだけだ。
「・・・・・・ふう」
まったく、この子といると凄い疲れる。笑わないというか、まったく感情を表に出さない
からだ。
ほとんど夜通し歩き続けて、もう足はとっくに棒になっている。それでも、ここが一体
東京の何区なのかもわからないとはどうしたことか。
「ねえ志乃ちゃん、やっぱりバスに乗ったほうが」
白鳥の提案に、少女、支倉志乃はそっけなく答える。
「バスは危険。電車と比べても、放火や爆破などのテロ行為を受ける危険性が高い。
そうなった場合は、まず助からないと思う。今、公共交通機関はどこも危険と考える
べき」
「そ、そうなんだ・・・・・・」
この子の機転には驚かされる。しかし何よりびっくりしたのは、彼女はこの殺し合いの
真っ最中に大阪から単身新幹線で上京してきたらしい。
どう見ても小学生なのに。
「それは仕方が無かった。飛行機に比べれば格段に安全なことは明白だし、私は早く
東京に来る必要性があった」
そう言って、自らの無謀な行為については正当化する志乃。でもって、それを言い終
えると再び白鳥から視線を外して黙りこくってしまう。
こういう沈黙が苦手な白鳥にとっては、かなり相性の悪い相手だった。
(棗ちゃんに似てるかと思ったけど、なんかそれとも違うタイプなような・・・・・・むしろ、
珠美ちゃんに似てるかも)
みんなは、どうしているだろうか。
まあ、あのアパートに隠れている以上は食料も当分は持つし心配ないはずだ。
今、唯一心配しないといけないのは梢だった。
(梢ちゃん・・・・・・一体どこに行っちゃったんだ)
殺し合いが始まった次の日に突然アパートから消えた、彼の恋人である青葉梢。
白鳥はその行方を追おうと、みんなの猛反対を押し切ってアパートを飛び出してきた。
何しろ、あの梢がこんな殺し合いの中で生き残れるとは思えない。
自分の身を守るための戦いだって、彼女には無理だろう。
(でも・・・・・・待てよ。確かに梢ちゃんなら無理でも、『早紀ちゃん』や『千百合ちゃん』だったら)
彼女の別人格である彼女たちならば、あるいはしたたかに生き延びられるかもしれない。
今はそれに賭けるしかない。
例え今の彼女が『誰』であったとしても、無事でさえいれば。
「ん? 」
気がつくと、志乃が白鳥の腕をつかんで立ち止まっていた。
「どうしたの、志乃ちゃん? 」
「見て」
そういわれて前方に目を向けた白鳥は、そこに大小二つの人影を見て息を呑んだ。
向こうはもこちらと全く同じように、足を止めて固まっている。
白鳥は、視線を全身に感じて気分が悪くなった。
「どうする? もしかしたら、味方になってくれるかも。で、でもやっぱり逃げたほうが」
「その必要は無い」
希望的な観測を言う白鳥に対して、志乃はあくまでも冷徹に告げる。
「しかし、相手は自分の存在を隠そうとはしていない。この距離なら当然こちらの存在
も向こうは認識しているはず。もし最初から私達を殺す気なら、身を隠して待ち構える
かこの時点で襲ってくるはず」
「でも、悪い人じゃないと断言は・・・・・・」
「判断は、しばらく様子を見てからでもいい。私達はともにこの辺りの地理には詳しくな
い。味方になってくれるなら好都合」
志乃は前方の人影を警戒して立ち尽くす白鳥を置いて、その二人の影に近づいていった。

518みんなが笑ってる〜 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/13(土) 02:54:22 ID:YpvkjVE4
「そっか、フグ田さんたちもこの辺の人じゃないんだ」
「ああ、ごめんよ、役に立てなくて」
マスオ、タラオ、白鳥、志乃の四人は自己紹介を終えて、お互いの情報を交換しあった。
だがマスオたちの持っていた情報もあまり役には立たないもので、白鳥は内心酷く
がっかりした。
「キミ達は二人とも、人を探しているんだね」
「はい。なんとか、見つけて帰りたいんですけど」
白鳥は梢を、そして志乃はここ東京で消息を絶った『彼』を探していた。
『彼』が、先輩の命令だかで「ちょっと用事が出来て」と、東京へと発ったのは殺し合い
の始まる前日。それ以来今日まで、『彼』からは電話一本も無い。
『彼』が普段から携帯電話を所持していないことを加味して考えても、『彼』がまだ生存
している可能性は低そうだった。
『彼』の性格からしても、「たとえ自分の命が危なくても他人を殺すことなんか出来ない」
などと甘いことを言いそうだ。
それでも、志乃は東京までやってきた。
『彼』が死んだという確実な情報を得るまでは、取れるだけの行動は取っておこうとの
考えからだった。
「それでキミたち、これからどこへ行くんだい? 」
マスオの問いに、白鳥が答える。
「どこと言われても・・・・・・特には。まあ、そろそろどこか安全な場所で休みたいですね」
「うーん。安全な場所かあ」
マスオは、どうしたものかと思案した。
磯野家は、現在放射線による汚染が酷くて近づけない。休む場所が欲しいのは自分
たちも同じなのだが。
「そうだ、うちの会社なら!! 」
マスオは手をポンと打った。三人は、怪訝な顔でマスオを見る。
「うちの会社なら、仮眠室もあるしみんな休めるよ。それに、僕の知り合いもいるはずだ。
ここからなら、電車で二駅のはずだ」
「でも、今電車は・・・・・・」
白鳥が口を挟む。
「徒歩で行くのが妥当。二駅なら、おそらくそれほどの距離ではない」
そう言ったのは志乃だった。
「そうだね。タラちゃんは、僕が負ぶっていくよ。タラちゃん? あれれ、さっきからおとなしい
と思ったら、もう寝てるよ」
マスオは、いつの間にやら自分の膝の上で寝てしまったタラオを背負い上げた。
「さあ、行こうか」
その言葉に、白鳥は元気良く返事をして、志乃は無言でうなずく。
なんとも変な二人組みだな、とマスオは思った。
519みんなが笑ってる〜 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/13(土) 02:54:57 ID:YpvkjVE4
ビル街を抜けて、駅前にまで出た。
少し前までは華やかだった駅前も、今ではネオンもついていない。
発電所もロクに機能していないんだろう。
この分では、公共交通もいつまで使えるかわからない。
タラオは完全にマスオの背中で熟睡していた。その寝顔を見た白鳥は、微笑ましくて隣を歩く志乃に
「子供ってかわいいね」
と語りかけた。
もちろん反応は無かった。
白鳥が軽くショックを受けていると、前を歩いていたマスオが急に立ち止まった。
「フグ田さん? どうかしたんで・・・・・・」
志乃にわき腹をつつかれて、やっと彼も気がつく。
前方から、こちらに近づいてくる人影に。
その人影は、まっすぐに白鳥たちのほうに歩み寄ってきた。
「どうします? 」
「・・・・・・大丈夫そうだよ。普通のおじさんみたいだし」
マスオは答える。
実際、月に照らされたその男の顔は、凶暴さのかけらも無い温和な中年男のものだった。
この人なら敵ではないだろう。
白鳥は、確証もなく確信した。
だって、さっき出会ったばかりのこの人だって、僕らの味方になってくれた。
だから、今度の人もきっと大丈夫。
そう、何の疑問もなく思っていたから、彼は志乃の
「白鳥。少し下がったほうがいい。危ないかも」
という警告を心底以外に思った。
マスオとその男は、駅前の横断歩道の丁度真ん中で出会った。
「どうも。どうしてこんなところに? 」
あくまで友好的に接するマスオに、その眼鏡の中年男は少し意外そうな顔を見せつつ
答える。
「人探しです。早く見つけて、守りたい子供たちがいるんです」
「ああ、だったら僕たちと一緒ですよ。どうです、一緒に来ませんか? 」
その男は少し沈黙した。
「それはありがたい。しかし、すみません。私には、やらねばならぬことがあるのです」

そして、男は背中に手を回して、金属バッドを振り上げた。

520みんなが笑ってる〜 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/13(土) 02:55:39 ID:YpvkjVE4
「!! 」
あわてて飛びのいたマスオのこめかみをかすめて、金属の太い棒が宙を舞った。
「フグ田さん!! 」
「白鳥!! 」
飛び出そうとした白鳥の体を、志乃が押さえつける。
マスオは数歩あとずさって、タラオを背中から下ろした。
「パ、パパ・・・・・・? 」
今しがた目を覚ましたタラオは、目の前で何が起きているかもわからなかった。
「タラちゃん、白鳥くん、志乃ちゃん、逃げて!! 」
マスオはそう言うと、ポケットから黒い物体を取り出して男に突撃した。
男は、バッドを振り上げて迎撃姿勢を取る。
そして、男がバッドを振り下ろしたのとマスオが男に触れたのは全く同時だった。
「ぐっ・・・・・・」
男はうめき声を上げて、その場にうずくまった。
「スタンガン・・・・・・」
白鳥は、マスオの手に握られたそれを呆然と見る。
「あれ、私の。いつの間にかなくなったと思ったら、主催者に没収されていたみたい」
志乃が、なんだか恐ろしいことを言う。
しかし、当然ながらマスオも無傷ではなかった。
バッドの一撃を受けた額から、夥しく出血している。
「パパ!! 逃げて下さい!! 」
タラオが必死に呼びかける。
「いいや・・・・・・まだだ・・・・・・」
マスオは、目の前にうずくまる男を見やる。スタンガンの一撃を受けた男は、それでも
信じがたいことに、まだ失神していなかった。
「三人とも、逃げるんだ!! 僕の会社はこの線路沿いまっすぐ右手に言ったところに
ある、海山商事という会社だ。そこの、アナゴさんという怖い顔のおじさんを訪ねてくれ」
「フ、フグ田さんも一緒に・・・・・・」
「いや、」
マスオは、白鳥の声を撥ね退けた。
「僕は、こいつを足止めする」
男はすでに、立ち上がってマスオと対峙していた。
「白鳥くん、志乃ちゃん、勝手な頼みだけど・・・・・・タラちゃんを、頼むよ」
521みんなが笑ってる〜 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/13(土) 02:56:17 ID:YpvkjVE4
「フグ田さん、ぼ、僕も戦う!! 」
白鳥は、飛び出そうとした。
「無意味」
その行動原理を全て否定するような、冷たい声。
「あなたや私の装備では、あれほどの相手に対して勝利するのは不可能。
出て行っても足手まとい。ここは彼の言ったとおりに逃げるしかない」
支倉志乃は、こんな時まで感情を見せず、冷徹だった。
その態度に、白鳥は激昂した。
「志乃ちゃん、キミは、キミは味方を放っておいて逃げるなんてことが出来るの!?
そんなこと、どうして出来るんだよ!! 味方は助け合ってこその・・・・・・」
「彼は、自分の身を張って私達を逃がそうとしている。それを無にするのは、味方への
裏切りではないの? 」
その言葉に、白鳥は反応できなかった。
言葉が重かったんじゃない。目の前の少女の眼力が、彼を行かせまいとしていたからだ。
「パパ、パパ!! 」
泣き叫ぶタラオの手を、志乃が握った。
「来て」
「いやですぅ!! パパを助けるですぅ!! 」
「あなたの父の願いは、あなたが助かること。それがわかるなら、逃げて」
それでも泣いて暴れるタラオを、志乃は無理やり引きずるようにしてマスオから遠ざけた。
「タラちゃん、よく聞いて」
男に対峙しながら、マスオが口を開いた。
「パパは、絶対に生きてタラちゃんのところに帰る。約束する。だから、逃げてくれ」
「パパ・・・・・・パパっ」
タラオは、もはや声にならない叫びを上げた。
「行きましょう」
「・・・・・・ああ。フグ田さん、絶対、絶対生き残ってくださいね!! 」
その言葉が、白鳥の精一杯の手助けだった。


逃げる三人を横目で見ながら、先生は微笑んだ。
「賢明な判断です。あなたは、私と似ている」
「あんた・・・・・・なんでこんなことを」
ズキズキと痛む頭を抱えて、マスオは先生を睨みつける。
「生徒のためです。生徒を生かすため、他の参加者を全滅させる。
これだけが、『先生』たる私の使命です」
「あんたの生徒が、今のあんたを見たらどう思う? 」
「ええ、軽蔑するでしょう。そして、私は生徒達みんなが天国に行けたとしても、ひとり、
地獄に落ちるんでしょう。私のやっていることは、正しくなんかは無い」
マスオは、かすみ始めた視界の中で先生の目を見続けた。
「あんたは・・・・・・結局、少しも生徒のことなんか考えていない!! 」
先生は、驚いたように目を見開いた。
「どこの世界に、自分の教師が人を殺して喜ぶ生徒がいるんだ!!
ましてや、それが自分たちを守るためにやったことだなんて知ったら・・・・・・
あんたのしてることは、あんたの生徒全員にあんたと同じ十字架を背負うことを
強いるということだ!! 」
「ち・・・・・・ちが・・・・・・」
先生は、反論しなかった。
反論のための言葉を持たなかった。それは、彼が必死に目を背け続けてきた、
事実だったからだ。
「言っておくが、タラちゃんに手を出したら僕が許さない。あんたがタラちゃんさえも殺す
というんなら、今ここで殺す!! 」
マスオはスタンガンを構えなおした。
こんなもので、金属バッドに適うわけが無いとわかっている。
ましてや相手は、感電しても失神しない化け物だ。
それでも、先生は。
目の前の敵に、気圧されていた。
(私は・・・・・・一体、どこで間違ったんだ・・・・・・? )
マスオは、獣のような咆哮を上げながら先生に突撃した。
先生は、バッドを振り上げることでそれに答えた。
522みんなが笑ってる〜 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/13(土) 02:58:22 ID:YpvkjVE4
死闘が一方的な展開になるまでに、そう時間はかからなかった。
先生能力完全解放者に、普通の人間がかなうはずも無い。
先生は、マスオに向かってもう何度目になるかもわからない撲撃を振り下ろした。
それでも、マスオは死なない。
失神すらもしない。
眼鏡は割れ、顔は腫れ上がり、頭からは激しく出血し。
それでも、何度も立ち上がっては先生に向かっていった。
(この男・・・・・・なぜ、ここまで・・・・・・)
先生は、次のマスオからの攻撃を、あえて受けた。
こんな状態の男の突進など、ダメージにもならない。
スタンガンも、足で踏んで封じればいいだけのこと。
マスオは、先生の胸に抱かれる格好になった。
そして、先生はバッドの反対側・・・・・・柄の先の部分で、さらけ出されたマスオの
後頭部を勢い良く突いた。
「ぐっ」
それが、最後の一撃となった。
アスファルトの上に伸びるマスオ。もはや、その瞼すらも動かない。
ただ、呼吸音だけが彼の生命がまだあることを証明していた。
「・・・・・・見事でした。惜しい」
これほどの敵、あの禿頭の男以来だ。確か・・・・・・波平と言ったか。
「なあ、先生」
やっと聞き取れるほどの小さな声で。
マスオは、最後の言葉を敵に送った。
「あんた・・・・・・もうすぐ、絶対に後悔する」
523みんなが笑ってる〜 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/13(土) 03:00:19 ID:YpvkjVE4
タラちゃん、ごめん。パパ、約束を守れなかったね。
白鳥くん、志乃ちゃん。タラちゃんをどうかお願いします。
カツオくん、これからの磯野家はキミが担うんだ。頑張れよ。
タマ、お前も、どうか無事で。

ノリスケくん、この前飲みに行く約束したばかりだったのに、ごめんよ。
アナゴくん、辛いときは、いつも君のおかしな顔に癒されたよ。
課長、すいません。例の見積もり、まだ出来てません。もうクビですかね? ははは。
おふくろ。色々と、すまなかったね。

波平さん、また、一緒に飲みましょうね。
フネさんも、たまにはどうですか?
ワカメちゃん、そっちには君の好きなお人形さんなんかはありますか?
サザエ・・・・・・ごめんよ、タラちゃんを最後まで守れなくって。

ああ、でも。
また、磯野家のみんなで、楽しくワイワイ過ごせるんですね。
嬉しいなあ。
だって、僕は、磯野家の『マスオさん』なんですから。


【東京都環状線沿線 三日目20時】

【先生@ドラえもん】
〔状態〕先生能力完全開放
〔装備〕金属バッド、スタンガン@SHINO
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:マスオとの戦いで負った傷を癒す
2:生徒を助けるため、他の参加者を殺す
3:生徒達、特にのび太のもとへ向かう

【フグ田タラオ@サザエさん】
〔状態〕健康
〔装備〕不明
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:パパが戻るのを待つ

【白鳥隆士@まほらば】
〔状態〕健康
〔装備〕不明
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:マスオさんの会社に向かう
2:青葉梢と、志乃の探し人である『彼』の探索
3:タラちゃんを守る

【支倉志乃@SHINO】
〔状態〕健康
〔装備〕不明
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:『彼』を探す
2:今はひとまず白鳥、タラオと行動をともにする

【フグ田マスオ@サザエさん  死亡確認】
524大十字九朗の憂鬱 ◆JOZPgKw3u. :2007/01/13(土) 03:03:58 ID:duEiNBJ5
「お兄ちゃんおきて、朝だよ、学校に遅刻しちゃうよー」
まどろみに包まれた俺の脳に妹の声が響く。
「新学期の初めから遅刻するつもりなの!」
ゆさゆさと揺さぶられる俺の体。後五分だけ……

ち よ っ と 待 て 

俺に妹なんているわけがない。
せいぜい居候の人外ロリ、アル・アジフがいるぐらいだが
間違ってもアルがこんな萌える台詞を吐くわけじゃない。
なら俺を呼び覚ます声の持ち主はダレナンダ……
ゆっくりと、恐る恐る瞼を開く俺。
「やっとおきた〜、お兄ちゃん、おはよう」
俺の眼に映ったのは爽やかな笑顔を浮かべたマスターテリオンだった。

「うっ……うぁぁぁぁぁああ゛あ゛あ あ゛ ぁ あああぁあーーーー」
清々しい朝を切り裂く俺の絶叫が森に木霊した。

「朝から騒々しいぞ大十字九朗、余自ら起こしに来てやったのだぞ」
「どうした九朗、昨日食べた物があたったのか?」
騒ぎを聞きつけたアルが俺を見つめるが当の俺はと言うと……
「グリリバ声の妹なんて俺にはいない……いないんだ……」
現実逃避していた。


「んで、ここはどこなんだよ?」
あたりを見回すが一面の森、森、森。
どこだよここ!俺はついさっきまで街中にいたんじゃないのかよッ。
「九朗が寝てる間に移動したのだ。街中でデモンベインは目立ちすぎるからな」
「貴公は日本人なのにここがどこかも解らぬほど愚かだとは……」
「うるせーよ」
「ここは富士山の麓の樹海だ。ここなら人も来ぬからな」
「でもよ、こんな深い森じゃあ俺達も迷っちまうぞ」
「それなら大丈夫だ。ここから百メートルほど進めば国道に出る」
「なんだよそりゃ……まあいいや、とりあえず森を出ようぜ」
俺達はデモンベインを樹海に隠し、外に出ることにした。


「ふう……ようやく国道に出られたぞ」
確かに国道まで百メートルほどしか距離は無かったのだが、樹海はあちこちが隆起や陥没しており歩きにくいことこの上なかった。
たかが百メートルを移動するのに三十分以上かかってしまったのだ。
「そういえばマスターテリオン、お前がいつも連れてるやつはどうしたんだ」
「エセルドレーダのことかね大十字九朗?それは余も知らぬ」
「あんたの魔導書だろ……」
「大方他の者の装備品として支給されてるのであろう、余と同じようにな」
まあリベル・レギスが無くてもデモンベインとタイマン張れる奴だからなコイツは。
味方でいてくれて大助かりだぜ、性格はアレだが。

国道を歩いていた俺達はいつのまにかにテーマパークのような場所に辿り着いていた。
「富士急ハイランド……だってさアル」
「そのようだな」
「わーい遊園地だよお兄ちゃん!私初めてだよこんな所〜。いっぱいいっぱい遊ぼうねっ」
「黙れマスターテリオン。……はあ、とりあえずあそこで休憩するか」
こうして富士急ハイランドの入場ゲートにやって来たのだが……
525大十字九朗の憂鬱 ◆JOZPgKw3u. :2007/01/13(土) 03:05:50 ID:duEiNBJ5
「ちょっとそこの貴方、頼みがあるの。いいかしら」
突然、俺の近くで声がした。
「何か言ったかアル」
「何も言ってはおらぬぞ」
「またお前かマスターテリオン」
「これだから貴公と言う人間は……貴公の目は節穴か?貴公の足元に何とも美しい人形がいることに気がつかぬのか?」
「あら、私の美しさを理解できるなんて人間としては大した者ね」
マスターテリオンに促され足元に視線を移すと、一体の人形が立っていた。
いわゆるロリータファッションに身を包んだ人形とでも言うのだろうか
マスターテリオンの言うとおり気品を感じさせるその人形は、まるで生きてるように動き、言葉を発していた。
で、その姿を見つけたアルの反応なのだが……
「何だこれは?小汚い人形よのう」
「レディに向かって小汚いとは失礼な小娘ね」
いきなりケンカを売っていた。
「なっ……世界最強の魔導書、アル・アジフたる妾に向かって小娘だとぉ!」
「あら失礼、ならば古本娘とお呼びいたしますわ」

これが俺、大十字九朗とローゼンメイデン第五ドール、真紅との出会いだった。
はあ……俺ってどうしてこう偉そうな女と縁があるんだろう……
悩む俺をよそにマスターテリオンは「ああ……美しい」とトリップしていた。

【山梨県富士急ハイランド 三日目 8:00】
【大十字九朗@デモンベイン】
[状態]:健康
[装備]:デモンベイン(初期装備)、アル・アジフ(初期装備)、マスターテリオン
[道具]:支給品一式
[思考]
1:殺し合いには乗らない
2:散ったページを集める
3:また厄介なことが……

【真紅@ローゼンメイデンシリーズ】
[状態]:不明
[装備]:不明
[道具]:不明
[思考]
1:そこの人間、頼みがあるの
2:なんて失礼な小娘なのかしら
526名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 03:08:15 ID:yT0HCrtq
>>516-523
全東京が泣いた
527名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 03:16:07 ID:mQiDZaxh
>>516-523
みんなが笑ってても俺は泣いた
528名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 04:04:37 ID:XBpfwfyQ
>>527
俺はお前に吹いたw

>>みんなが笑ってる〜
泣けた、これでサザエ一家はタラちゃんとカツオだけか
「ねえ、あい!いつまでここを歩くの?」
その白い狼面の顔からは赤い髪の少女を呼ぶ声が発せられる。
「ビアンカ…私だって知らないわ」
自分は知らない世界。それも、突然殺し合いをしろと言われた。
理解出来る筈が無い。理解出来ても認めたくなかった。
第一、今何処に居るかも把握していない。分かる事はここが潮風が吹く港という事だ。
「じゃあどうするの?ずっとここで
「分からないよ、私に聞かないで!」
あいはつい怒鳴ってしまった。辺りは重い空気に包まれる。

静寂を破ったのはビアンカだった。
「そう。もうあたし達ここまでみたいね。私は死にたくないわ。」
ビアンカはそう言うとデイバックから刀を取り出す。刀は鈍く月の光を反射していた。
「ステキね」
「ビアンカ!?」
ビュ。
突然ビアンカの刀の斬撃があいの束ねていた右の髪を切り落とした。
「ふん!」
ビアンカの振り下ろす刀をあいは必死に避けた。
その度に、あいの顔には冷や汗が伝わる。
「やめて、ビアンカ!」
あいの説得も虚しく響くだけで、ザクッと言う音と共に、あいの左髪が地面に落ちる。
「次は左耳よ!」
「いやっ!!」

グチャ。

ビアンカの頭は石榴の如く砕け散り、肉片と骨片が辺りに飛び散る。
あいの足元に目玉が転がると同時にビアンカだった肉塊は倒れ伏した。
「あ…あ…」
血。血だ。あいの右手には、血がついた斧が握られていた。
残酷なその液体は徐々に海へと流れ、海を紅く染めた。
あいはその場にへたれこみ、それを呆然と、ただ見つめているだけだった。

【東京湾 三日目 19時】
【あい@劇場版どうぶつの森】
[状態]:自失
[装備]:☆ドルハーケン@ティアリングサーガ
[道具]:支給品一式 夢想正宗@女神転生
[思考]:ブーケ、サリーを捜す。


【ビアンカ@どうぶつの森 死亡確認】
530名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 12:46:27 ID:yT0HCrtq
結局2ちゃんねる閉鎖はデマらしいな
531名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 13:36:07 ID:qwePFII5
NG申請をさせてもらいます。
>>513->>515>>529はありえないぐらいの駄文。
作者のID:yT0HCrtqはもっと日本語を勉強したほうがいいと思います。
532名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 13:56:01 ID:Fqc+EDZH
>>531
>>348
てかもう漏れがウィキに登録しちゃった。本当にNGなら修正するけど、>>531に権限あるか分からないから、
皆にも意見を聞きたい訳だが
533名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 14:39:39 ID:uYZa1qUD
>>516-523
白鳥君登場にwktkの俺がいる

まほらば関連でいくつか思い当たる節を
とりあえず梢ポンの苗字は「青葉」じゃなくて「蒼葉」な
珠美がマーダーで動きそうだし
桃さん沙夜子さんあたり放っておくと自殺しそうなんだけど
文章力がないから誰か頼む
534名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 14:41:12 ID:4WE0JU83
もっと心を広く持った方がいいと思います
535名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 15:01:57 ID:DJuSv7AG
ここだけの話だが、前SS無視と予約被りさえしなけりゃネタや文章の質は気にしないなw
536名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 15:30:58 ID:mQiDZaxh
NGありなら主催者関連の話についてちょっと話し合ったほう良くないか?
他所でも悪い意味で話に挙がってたし
アンケートにするならこんな感じか?

A:玉子が主催でOK。以降はNG。俺は玉子を愛してる。

B:玉子は死ね。そんで主催者は欲しい。ゴチャゴチャは勘弁だからセワシの話までで。

C:玉子は死ね。っていうか主催者なんて要らねーよ。ギガギガ言ってる人形でおk。

D:NG?ふざけんな。ここはカオスロワだぜ?これからも好きなだけやれ。

E:カオスの中にも礼儀有り。私達で話し合って黒幕について決めましょうじゃありませんか!

537名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 15:44:43 ID:Fqc+EDZH
そもそも>>513-515>>529のNG理由が漏れには分からん。
何処が駄文なのかとか。こういう作品ならカオスに有り触れていないか?
修正めんどくさいから>>531はkwsk理由を。

>>536
それ良いね。
538名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 15:54:33 ID:ozAFe/Kt
そんなこと話し合う必要性を微塵も感じないんだが
何でもありだからこんだけ盛り上がったんだろ
よっぽど酷いなら話は別だけど、普通におもしろかったし
主催なんてあってないようなもんなんだから別に誰がしてたっていいじゃん
どうしても受け入れられないなら他のロワ行け

それと、>>531はただの荒らしだろ
どう考えてもNGにするほどの駄文じゃない
いちいち反応するなよ
539名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 16:03:43 ID:zEY8+fJH
まあNGにするなんて言ってるのはどうかしてるが
そこに居たってだけの表記じゃなくて
どうせならスミスがマリア達に遭遇する所まで書けばよかったのにと思った
540名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 16:29:41 ID:0jGo9HTA
本人が出てこないところを見ると>>531はただの荒らしだったみたいだな。
ロワ企画に付き物の。

そんなことよりしたらば借りてきた。
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/8388/
好きに使ってください。
541インフィニットジャスティス -悪なき正義-:2007/01/13(土) 16:47:47 ID:zEY8+fJH
家で食事をしていた時、突然首筋に悪寒が走る。
「っ! まだ昼間だぞ!?」
この悪寒はGANTZからの転送の合図だ。
普段は夜にしか来ないはずなのに、この昼からの召還。
一体何があったのだろう。
このバトロワが始まってから、変なことばっかりだ。
2日前もそうだった。
初めての二人だけでの任務。
やたら長い名前の星人。
その外見は高校の制服らしき物を着た、太い眉毛の長髪の女だった。
確か、名前はヒューマノイドインターフェイスとかいう星人の任務だ。
最初に眼鏡のオバサンが転送されて、次に俺が転送された。
前もって、その場に留まっておくように言っておかなかったから、
オバサンはエリア外に出て爆死してしまったが、それは仕方がない。
問題はその後だ。
俺は何もしてないのに、動いてすらいないのに、帰りの転送が始まった。
こんな事は初めての事だった。
しかし考えてみれば、任務でなくても日本中で殺し合いが続いているんだ。
星人が丁度殺されていたのかもしれない。
ターゲットにされるような星人が簡単に殺されるかどうかは疑問だが、
そんな事を考えていても仕方がないだろう。
この異常だらけの世界なら、何があってもおかしくは無い。
考えるだけ無駄だ、俺はGANTZの指示に従うだけだ。
GANTZの戦いから介抱されるために。
そう自己完結すると、いつもの黒いガンツスーツを身につけ転送を待った。

ジジジジジジジジジ

転送が始まる。まだ部屋には誰もいないみたいだ。
まさか今度は一人きり、なんて事はないだろう……と信じたい。

ジジジジジジジジジ

どうやら一人きりではないようだ。
もう一人転送されてきた。
同年代くらいの女のようだ。
「兄さーんっ!」
少女は叫び声を上げ、現状に気がつくと辺りを見回す。
「ここは、私は変な外人に殺されたはずじゃ……」
しばらくすると漸く俺に気付いたのか警戒の眼差しを向ける。
「あなた、誰!」
「生き返りたいならおちつけ、お前も死んだんだろ」
少女は警戒をやめない。
当然だ、生き返れるなんて胡散臭い話、簡単に信じるはずないだろう。
「ここは死者の中で運のいい奴が、チャンスを与えてもらう場所だ」
嘘だ、自分にも良くわからない。が、結果的に間違ってはいないはずだ。
「嘘だと思うかもしれないが、この世界には宇宙人がたくさんいて、
そいつらをたくさん倒すと生き返れるらしい」
宇宙人という言葉に少女はピクリと身体を動かした。
やはり胡散臭かっただろうか。
だが他にどういえばいいか解らない。
「そう、信じます。でも私は別にもう生き返らなくても……
このまま兄さんの待つ天国に行きたい」
そう言われてしまっては俺も何も言うことはできない。
この悲痛そうな表情、そうとう大事な家族だったのだろう。
家族の大切さは解らないが、大切な人の死の痛みは解る。
加藤、岸本、そして俺の彼女のあの女の人。
みんな、みんな仏像星人に殺されてしまった。
その辛さが分かるから、俺は彼女を止めることはできない。
542インフィニットジャスティス -悪なき正義-:2007/01/13(土) 16:48:21 ID:zEY8+fJH

『あーたーらしい あーさがきた きーぼーうのあさーが』

歌が始まる。
しんみりとした空気も読まずに、GANTZは指令を与えてくる。


前回はぜんぶヤッつけられなかったから
もう一回この方達をヤッつけに行って下ちい

ヒューマノイドインターフェイス星人

特徴
 無表情
気にしてること
 涼宮ハルヒの動向
特技
 情報操作
口癖
 この惑星の住人は…


「こいつは……私を殺した男!」
GANTZの表面に星人の情報が映し出された途端、
少女は先ほどと一変して憎しみのオーラを出す。
「私、このまま死んでもいいと思ってた。でも、こいつだけは刺し違えても殺してやる。
私を殺したんだから、兄さんを殺したのもこいつに決まってるもの!
そうよね、あはははははははは!」
そう言って狂ったように笑う少女は、今までに見たどの星人よりも凶悪に見えた。
そして嘗ての自分を、嘗ての任務を思い出す。
無抵抗の星人を無慈悲にも虐殺した自分。
自分が生き残るために、他人をエサにした西。
銃を持った途端気分が高まってきて性格が変わったデブ。
ホントに凶悪なのは星人じゃなくて、人間の心なんじゃないのか。
そう思ったら、俺はどうするべきか分からなくなってしまった。
西のように平穏を求め、罪無き星人を殺すべきか。
加藤のように正義を求め、全員を救おうとすべきか。
GANTZは無情にも考える暇すら与えずに、転送を開始した。


543インフィニットジャスティス -悪なき正義-:2007/01/13(土) 16:49:09 ID:zEY8+fJH
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「有希、まだか?」
「あと数分程で到着する」
突然他のインターフェイスから通信がきてから数分が立つ。
その間、何度もすぐに涼宮ハルヒを探しに行きたい衝動に駆られた。
確かに涼宮ハルヒは心配。
古泉一樹が簡単に死んだ以上、私や朝比奈みくるでも守りきれないかもしれない。
他の急進派や悪と呼ばれる人種に襲われるかもしれない。
だからここで仲間とコンタクトをとっておく必要があった。
「見えてきた。前方に300mの地点で戦っている」
「なんだあの緑のバケモノは」


「来てくれたか」
援軍+1名がやってきてくれた、戦力の程は不明だがこれでなんとかなりそうだ。
しかし奇妙な生物もまた私と同じ正義の心を持つもののようだ。
なんとかして協力し合いたい。
出来るのだろうか、いや、やらなくてはならない。
殺し合いを止める決意をした以上、私が誰かを殺すことがあってはいけない。
それが例え善であれ、悪であれだ。
「ここからは私達が相手をする、あなたは休んでいて」
「すまない、すぐに回復する」


「なんだい、君たちも殺る気なのかい? だったら容赦はしないよ!」
「数では私達の方が優勢だ、引くなら今のうちだぞ」
仮面の男が生意気にもそう言った。
敵が一人二人増えたからってなんだ。
僕にはムックが、子供たちがついているんだ。
だから負けられない、こんな殺し合いに乗った悪になんか絶対に。
見ててよムック、僕は君との約束を守ってみせるから!
「数人掛りで殺そうとするなんて、流石極悪宇宙人ね。」


「兄さんの仇、とらせてもらうわ!」
うふふふふ、ようやく見つけたわ。兄さんを殺した極悪宇宙人。
なんで驚いてるのかしら、ああ、殺した筈の相手が生きてたら驚くわよね。
どうやって殺そうかしら、この銃で手足を吹っ飛ばしてから
目玉をくりぬいて食べさせようかしら。
そういえば宇宙人って人間とどう違うのかな?
解剖でもしてみましょうか、うふふふふふ。
「兄さんの仇? 何のことだ」


544インフィニットジャスティス -悪なき正義-:2007/01/13(土) 16:50:18 ID:zEY8+fJH
(まさか、この少女もニウェに騙されているのか!?)
かつてオリカカン皇は、ニヴェに私を悪漢ラクシャインと信じ込まされていた。
その時と同じように、ニヴェが私をはめる為にこの少女を騙しているのかもしれない。
なら、この少女をなんとか助けてあげたい。オリカカン皇の時のような悲劇はもう沢山だ。
それに、それとは別にしても私は皇だ、
たとえこの国の皇でないとて、民草を見捨てていい理由にはならない。
それが悪に虐げられている民ならば尚更だ。
「君達は殺した相手を忘れるほどに人を殺しているのかい?」


「なっ、私はここに来て人を殺したことなど無い!」
「じゃあ君はここでじゃなければ殺したことがあるんだね!」
「あなたこそ、身体に複数人の血の成分がついている。それはどう説明するつもり?」
「この惑星の住民はやはり無意味な生存競争を望んでいるのか?」
「惑わそうとしたって無駄よ、貴方達が兄さんを殺したのを知ってるんだから!」
険悪なムードが漂っている。
俺はいったいどうすればいいんだ。
誰が正しいのか、誰が悪いのかが分からない。
加藤、お前ならこんな時どうするんだ……



復讐に燃える少女も、平穏を求めた少年も、約束にこだわる恐竜も、
異世界から来た皇も、正義の心を持つ男も、仲間を助けに来た娘も、
誰も悪くは無いのに、誤解は重なり悲劇が生まれていく。

【東京都多摩市 三日目 12時30分】
【ジョーンズ@サントリー缶コーヒーのボス】
[状態]:健康
[装備]:日本刀
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:休憩に徹し、疲労の回復を待つ
2:目の前の生物と和解する
3:死んだはずの少女の誤解を解く
4:無意味な殺し合いを止める

【ハクオロ@うたわれるもの】
[状態]:健康
[装備]:マイナスドライバー
[道具]:支給品一式
[思考]
1:ガチャピンをなんとかして、ジョーンズを助ける
2:ニヴェに洗脳されてる(と思ってる)音夢を助ける
3:長門と共にエルルゥ、SOS団を探す

【長門有希@涼宮ハルヒシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:不明
[思考]:
1:ジョーンズを守って、涼宮ハルヒの捜索を手伝ってもらう
2:何人もの血の反応のするガチャピンに対して不信
3:ハクオロと共にエルルゥ、SOS団を探す(キョン、ハルヒ優先)


545インフィニットジャスティス -悪なき正義-:2007/01/13(土) 16:51:01 ID:zEY8+fJH
【ガチャピン@ひらけ!ポンキッキ】
[状態]:被爆
[装備]:グングニル、薙刀
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:ハクオロ、長門、ジョーンズを倒す
2:味方を集め、主催者を倒す
3:子供たちを救う

【朝倉音夢@D.C.】
[状態]:健康
[装備]:ガンツスーツ、Xガン
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:ジョーンズを殺して仇を討つ
2:仲間と思われる長門、ハクオロを殺す
3:仇を討てたら死んでもいい


【玄野計@GANTZ】
[状態]:健康
[装備]:ガンツスーツ、Xガン各種1個
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:どうするか迷っている
2:誰が正しいかわからない

※音夢はガチャピンが、自分が殺した(と思ってる)相手と気付いてません
546名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 16:52:54 ID:zEY8+fJH
>>540
GJです
547名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 18:02:23 ID:DpR0prQ3
乙!!なんて燃える展開なんだ。
でも、これはもう誰か死ぬな・・・
548募金活動にご協力を願います ◆uOOKVmx.oM :2007/01/13(土) 21:46:56 ID:JKwNYVL7
 世界最強のヒューマンと世界最強のモンスター、その二人を恐れさせるノロウイルス。 
だが、その恐怖のウイルスが通用しない男がいた。人類と人外の架け橋となるべき存在、
ヒューマンとモンスターの間に生まれしハーフ。その男の名は『ねずみ男』。
あまりにも不潔な生活環境に身を置き続けてきた彼にとって、ノロウイルスの脅威は
既に数百年前に通り過ぎた場所。どちらかといえばノロウイルスが彼を避けて通る程の
鉄壁の不潔さを保っていたのだ。人生、何が幸いするか分かったもんじゃないね。

「うっひゃっひゃっ。今日も大量、大量。ルカって奴のがやりたい放題してるんだだから
俺様も盗りたい放題。楽して大儲け、ノロウイルス様々ってもんよ」

 立て続けに起る大事件を尻目に、ねすみ男は今日も火事場泥棒に勤しんでいた。どうせ
今回も正義の見方ぶった相棒が、金も取らずに解決するのだろうとタカを括り、目先の
収入を優先していたのだ。そかし遂にツケを払わねばならない時が来たのだ。

「邪っ! 貴様ぁ、今なんと言ったっ?!」

 数百mも先の道路から『ノロウイルス』という単語を聞きつけた範馬勇次郎が、
普通の人間なら卒倒しそうなド迫力で押し迫る。

「答えいっ!!」
「ひぃぃぃっ! ノ、『ノロウイルスめ、ザマーミロ』って言ったンんですよ、ヘヘッ」

 本能的な感じて揉み手をしながら平伏低頭全開で大嘘を付く。彼にプライドの四文字は
無い。しかし保身と金儲けに関しては、天才的に姑息なのだ。既にこの集団への対策は
完了していた。

「ほほぉ。見た所、ビラもポケティも配っていないようだが……」
「いーえ、とんでもない。これを御覧くださいって」

 ねずみ男はの白い箱を取り出した。その辺に落ちてた箱に裏側が白い広告を貼り付けた
みすぼらしい箱だ。それには汚い字で大きく『ノロウイルス撲滅募金に御協力ください』と
書かれていた。
549募金活動にご協力を願います ◆uOOKVmx.oM :2007/01/13(土) 21:47:30 ID:JKwNYVL7
「ぬっ! 貴様っそれはっ!」
「ノロウイルスの侵攻は迅速でしょ。それに対抗するには、まず金が必要だと思いまして
赤い羽根を配りながら募金を募っていんですよぉ。ほら募金してくれるって事は、一緒に
ノロウイルスと戦うという意思表示なわけでして」
「なるほどな。募金するヒューマンは、つまりノロウイルスの脅威に立ち向かう事を
決意したヒューマンということか。赤い羽根は戦士の証か」

 いつの間には後ろに立っていたアーカードが感心したような声を上げた。ねずみ男は
震える手で勇次郎とアーカードの胸に赤い羽根を付けていく。すると突然、恐ろしい形相を
していた勇次郎が、募金箱を奪い取ると適当に通りがかったモヒカンを怒鳴りつけた。

「ノロウイルス撲滅の為に貴様の力を貸せいっ!!」
「は、はいぃぃぃぃぃぃっ!」

 声を掛けられたモヒカンは有り金を募金箱に叩き込むと脱兎の如く逃げ出そうとする。
しかしそれを逃す勇次郎ではない。まるで猫を摘むかのようにモヒカンを摘み上げ、
その胸板へ直に赤い羽根を突き刺す。

「ノロウイルス撲滅への戦士の証たる赤い羽根を忘れるなっ!」
「はいぃぃぃぃぃぃっ!」

 脱兎の如く逃げ出すモヒカンを尻目に、勇次郎は募金勧誘の成功に浸っていた。そして
感動が薄れる前にと立て続けに勧誘し、数人に全財産を募金させる事に成功してしまった。
これはいける。ビラ配りよりもこっちの方が向いている。そう勇次郎は直感した。

「んじゃ、そういうわけで俺はそろそろ……」
「ん、何処へ行く? 募金活動は始まったばかりだろう?」

 コソコソと距離を取ろうとするねずみ男に「まだいたのか?」とアーカードが問い返す。

「いやぁ、同じ場所ばかりでもダメでしょうから、全国を渡り歩いて募金を募ろうかと」
「待ていっっっっ! 俺に良い考えがあるっ!」

 適当な事を言って誤魔化そうとするねずみ男の肩を勇次郎がむんずと掴む。どうやら
比較的に上手くいく募金活動が気に入ったようだ。

「アレを使って日本全土へノロウイルスの脅威を伝え、募金を募ればよいっっ!」
「『アレ』だと?」
550募金活動にご協力を願います ◆uOOKVmx.oM :2007/01/13(土) 21:49:13 ID:JKwNYVL7
 募金箱で両手が塞がっている勇次郎が顎をしゃくった先、そこには毎日うるさい放送を
垂れ流すスピーカーが取り付いていた。これでノロウイルス撲滅放送をしようというのだ。
なんという大胆かつ傲慢な作戦。もう少し早ければ主催のノロウイルスと戦えただろう。

「フッ、ヒューマンにしては珍しく頭を使ったな」
「し、しかしですね。放送をするには首相官邸に行かないとですね……」
「なぁに昔、チョイと遊びに行った事がある。道案内は任せておけいっ!!」

 二人はねずみ男の両腕を左右から連行するかのように掴むとズルズルと引きずりながら
東京にある首相官邸を目指し始めた。

 途中、同志ルカに北海道の未来を託し、赤い羽根に再会を誓った涙の別れがあったが
省略させていただく。

「すいません、お願いします助けてください。募金は一人で大丈夫ですからーっ!」
「安心しろ。発案者である貴様の功績を称え、この募金をネズミー募金と名付けてやる」
「ほほう、中々良いセンスだ。よかったなラットマン」

「鬼太郎ー! たーすけてくれー!」

 南へ向かうジープの影が長くなり夕日が沈む頃、ゲゲゲの歌が静かに響いていた。
551募金活動にご協力を願います ◆uOOKVmx.oM :2007/01/13(土) 21:50:26 ID:JKwNYVL7
【秋田県 3日目:17時】

【ノロウイルス撲滅同盟軍】

【アーカード@ヘルシング】
[状態]: 拘束制御術式完全開放、吸血鬼の血と自然の医学、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: ジープ@安藤 ポケティ@勇次郎製、赤い羽根@現実
[道具]: 支給品一式
[思考]1:これだから人間は素晴らしい。
   2:ポケティを配りノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者は吸血鬼に)
   3:募金活動を通して撲滅運動参加者を募る

【範馬勇次郎@範馬刃牙】
[状態]: 範馬の血と自然の医学、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: ジープ@安藤、暖かいコート@安藤 ポケティ@勇次郎製、赤い羽根@現実
[道具]: 支給品一式、首輪
[思考]1:首相官邸へ行き、放送を使ってノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える
   2:ポケティを配り、ノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者には拳で教える【殺す】)
   3:募金活動を通して撲滅運動参加者を募る

【ねずみ男@ゲゲゲの鬼太郎】
[状態]: 健康(あまりに不潔すぎてノロウイルスも裸足で逃げ出すようです)
[装備]: 赤い羽根、手製の募金箱
[道具]: 支給品一式、首輪、大量の赤い羽根@現実
[思考]1:助けて鬼太郎!!
   2:一応、 ノロウイルス撲滅に協力する
   3:出来れば逃げ出したい
※ねずみ男はノロウイルス他一切の病原菌を受け付けません。むしろ病原菌の方が病気になります。

[共通行動方針]1:首相官邸→沖縄〜→北海道という感じで動く(全国行脚)
       2:新しい町に辿り着く度ノロの恐ろしさを触れ回り、同盟軍の話を真面目に聞く者たちを一時非難させた後
       3:町の復興の手助け? 知らん!!!!!!!!
       4:病人には優しく

【ルカ・ブライト@幻想水滸伝U】
[状態]: 狂皇子の血と太陽の紋章の精神汚染、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: 剣と鎧@幻想水滸伝U 白狼軍@幻想水滸伝U ポケティ@勇次郎製 赤い羽根@現実
[道具]: 支給品一式、首輪、太陽の紋章@幻想水滸伝X、黎明の紋章@幻想水滸伝X、黄昏の紋章@幻想水滸伝X(全て支給品)
[思考]1:まずは北海道のノロウイルスを撲滅すし、借りを返す!!!
   2:ポケティを配りノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者には剣で教える【殺す】)
   3:撲滅運動参加者を募る
   4:さっさと北を制圧し、勇次郎などと合流したい。

[備考]:3人はノロウイルス?に犯されています。通常のNVとは違い低確率で接触感染が起きます。空気感染も起きないとは限りません。
    感染するとどうなるかは不明。白狼軍は正気?です。ノロウィルスなどに興味はありませんがルカが怖いので嫌々ついてってます。
552名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 21:52:23 ID:XjmHVjzd

ノロウィルスwwwwwwwwwwwwwwwwwwねずみ男wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
こwwwwwwwwwいwwwwwwwwwwwwwwwwwつwwwwwwwwwwwwらwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
553名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/13(土) 22:06:01 ID:0jGo9HTA
>>しかしそれを逃す勇次郎ではない。まるで猫を摘むかのようにモヒカンを摘み上げ、
>>その胸板へ直に赤い羽根を突き刺す。

突き刺すってwwwwwwww
554 ◆6/WWxs9O1s :2007/01/13(土) 22:24:43 ID:YpvkjVE4
>>533
スマソ・・・・・・
青葉梢→蒼葉梢で。。
まほらばは全部把握してるつもりだったんだけど、やっぱりノリと勢いだけで
酒が入った状態で投下なんてするもんじゃないな。

>>548
ねずみ男とはなんという予想外www
555立ち上がる永遠の勇者達:2007/01/13(土) 23:12:55 ID:bakC2Yxa
神戸ポートアイランド。
人々の手によって作りだされた、人工の島。
他の場所同様に、この島でも今、命をかけた殺し合いが行われていた。
もはや、安全な場所など何処にもないのだろうか。
そう絶望を感じながら、人々は逃げ惑う。
逃げる人々を追いかけるのは、金色に輝く三首の龍・・・大怪獣キングギドラ。
幾ら支給品があるとはいえ、こんな奴に勝てる訳がない。
死を覚悟し、震える足で多くの人々が逃げる。
踏み殺された玉子を始め、死した者も大勢いた。
しかし・・・中には、勇敢に立ち向かう者もいた。
一人の青年が、頼りない小さな拳銃を向け、必死になってあがき続ける。
「くそ・・・うあああっ!!」
服部平次は、ひたすらに引金を引いた。
このままキングギドラが前進し続ければ、確実に大阪に向かう。
そうなれば・・・大切な幼なじみを、危険に晒してしまう事になる。
何としてでも、キングギドラを止めなければならない。
勿論、それがどれだけ無謀なのかは、平次には十分分かっている。
こんな事をしててても、勝てる訳がない。
分かっている。
だが・・・諦められない。
決して、希望を捨ててはならない。
諦めない限り、きっと何とかなる。
そう一心に思い、平次は引金を引き続けた。


そして、今・・・奇跡が起ころうとしていた。
まるで、平次の願いが天に通じたかのように。
556立ち上がる永遠の勇者達:2007/01/13(土) 23:14:45 ID:bakC2Yxa
「皆・・・行こう!!」
近くの公園から、四人の中年の男性が、キングギドラを眺めていた。
彼等こそが、この神戸に住む・・・永遠の勇者達である。
「これ以上・・・誰一人として、死なせはしない!!」
ハヤタ・シンが、ベータカプセルを掲げる。
「デュワッ!!」
モロボシ・ダンが、ウルトラアイを装着する。
「この争いを終わらせる為にも・・・!!」
郷秀樹が、天へと右手を高く挙げる。
「行くぞぉっ!!」
北斗星司が、両手のウルトラリングを一つに合わせる。
四人を、眩い光が包みこむ。
そして、光が晴れた時・・・そこには、四人のヒーローがいた。
ウルトラマン。
ウルトラセブン。
ウルトラマンジャック。
ウルトラマンエース。
突如として現れた光の巨人達を目にし、平次は驚きを隠せなかった。
ここでキングギドラも、ようやく彼等の存在に気づく。
キングギドラは、光線を放ち攻撃を仕掛ける。
四人はそれを飛んでかわし、そしてお返しに光線をお見舞いした。
「ギュアアアアアアッッ!!」
四人の攻撃をまともに受けてしまったギドラは、悲鳴を上げる。
その隙に、四人が周囲を取り囲む。
ウルトラ兄弟と大怪獣。
今・・・世紀の戦いの幕が開ける。
557立ち上がる永遠の勇者達:2007/01/13(土) 23:16:13 ID:bakC2Yxa
【神戸ポートアイランド 3日目 18:00】

【ハヤタ・シン@ウルトラマン】
[状態]:ウルトラマンに変身中。
[装備]:ベータカプセル
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:キングギドラを倒す
2:主催者を倒し、この殺し合いを終らせる。

【モロボシ・ダン@ウルトラセブン】
[状態]:ウルトラセブンに変身中。
[装備]:ウルトラ・アイ
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:キングギドラを倒す
2:主催者を倒し、この殺し合いを終らせる。

【郷秀樹@帰ってきたウルトラマン】
[状態]:ウルトラマンジャックに変身中。
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:キングギドラを倒す
2:主催者を倒し、この殺し合いを終らせる。

【北斗星司@ウルトラマンエース】
[状態]:ウルトラマンエースに変身中。
[装備]:ウルトラリング
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:キングギドラを倒す
2:主催者を倒し、この殺し合いを終らせる。

【キングギドラ@ゴジラ】
[状態]:ウルトラ兄弟の光線を受け、翼にダメージ。
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考]:
1:ウルトラ兄弟を倒す
2:兎に角破壊する

【服部平次@名探偵コナン】
[状態]:驚き
[装備]:ワルサーP38
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:ウルトラ兄弟とキングギドラの戦いを見届ける
2:大阪に戻り、和葉を守る。
3:主催者を捕まえ、ゲームを終わらせる

【野比玉子@ドラえもん 死亡】
558後半戦開始!! ◆6/WWxs9O1s :2007/01/14(日) 00:29:04 ID:pg9kcHVY
殺し合いが始まって、三日目の夕方になった。
太陽はすでに山の向こうに隠れ、辺りは薄暗い。
街灯も民家も少ないここ雛見沢村では、夜の訪れは都会よりも早い。
もっとも、今はその電気すらも安定供給はされていなかったのだが。
「さて、そろそろか」
古手神社の境内に(勝手に)野宿していた富竹ジロウは、時計の針を見て唇を引き結んだ。
バトルロワイアル法施行から三日目の午後七時十三分。それが、富竹ジロウの死亡時刻だった。
「梨花ちゃんなら、『もう決まっていることなのです』とでも言うんだろうなあ」
無論、今はまだ富竹は死んでいない。それでも、彼は今日自分が死ぬことを「知って」いる。
ここではない、ここと良く似た別の世界の記憶が富竹にはあった。
(そう、あの時僕は・・・・・・何の抵抗も出来ず・・・・・・)
なぜ、別の世界の記憶が自分にあるのか等は知る由も無い。だが、同じ現象は自分以外の雛見沢の住人にも起こっているようだ。
すでに北条鉄平は死んだ。
そして、自分の次には園崎詩音が死に、北条沙都子が死に、竜宮レナ、大石刑事、赤坂衛、園崎魅音、入江先生と続き、前原圭一
と古手梨花が同時に死んで、そしてその日の晩にここ雛見沢の住人は全滅する。
それが、みんなの『記憶』を総合して得られる、『運命』。
「いや、運命には抗える。定められた死さえも変えていける」
そう、自分たちは思い出すことが出来た。ならば、同じ過ちを明かすはずが無い。
そのためにも・・・…自分が死ぬわけにはいかない。
自分の死は、他の雛見沢の住人の死を引き起こす『時報』となってしまうから。
「もう・・・・・・時報は嫌だ!! 」
富竹は、自らの支給品である注射器を手にした。そして、古手神社の石段へと向かった。




559後半戦開始:2007/01/14(日) 00:29:48 ID:pg9kcHVY
石段の中ほどには、雛見沢の住人ではない誰かの人影があった。
富竹は、それを石段の最上段から見下ろす。
「そこにいるんだろ? わかってるよ」
その人影が、にわかに揺れた。
「相手してあげる。おいで、大根おばさん」


そして、富竹は死んだ。
喉を、おばさんに食い破られて。
「甘い男だねえ。大根が支給品だったら、大根で殴る以外の攻撃方法が無いとでも思ったのかい? 」
口の周りを富竹の血で真っ赤にしながら、おばさんは喉を裂かれて死んだ男を見下ろした。
「悪いけど、あんたの武器はもらうよ。でも、こんな注射器じゃちょっと頼りないけどねえ」
その注射器の中には薬品が入っていた。毒薬か、覚醒剤か。
「武、本当にこの村にいるんだろうね・・・・・・? 」
彼女は、息子を探していた。
東京で、雛見沢村に息子の武と良く似た男が潜伏しているという断片的な情報を聞きつけ、
それだけを頼りにここまでやってきたのだ。
「武、お前は母ちゃんが助けてやる。この村の連中なんか、今から母ちゃんが皆殺しだよ」
大事な息子を殺す可能性がある者たちを、放っておくわけにはいかなかった。
この村のどこかにいる息子を探すために、この村の住人全員を殺す。
まさに異常としか言いようの無い思考回路。
例えば、これがいわゆる「パロロワ」といわれるものだったら、こんなご都合主義的な展開が
認められるはずも無くNGになるだろう。
しかし、彼女は狂気に染まることを選んだ。
「武・・・・・・武・・・・・・」
殺した男の血は、錆びた鉄の味がした。
560後半戦開始!! ◆6/WWxs9O1s :2007/01/14(日) 00:30:38 ID:pg9kcHVY
その四時間後、前原家に一本の電話がかかってきた。かけてきたのは大石蔵人だった。
「富竹ジロウさんですが・・・・・・お亡くなりになりました」
「ちょwwwwwww記憶持ち越してるのにwwwwwwwwww」


【三日目 石川県雛見沢村 午後11時】

【ジャイアンの母@ドラえもん】
[状態]:健康
[装備]:大根、注射器@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:息子の武(ジャイアン)を見つける
2:雛見沢の住人を手当たりしだい殺す

【前原圭一@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:富竹お前アホだろ
2:みんなで協力し惨劇を回避する。少なくとも、部活の仲間達は守る

【大石蔵人@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:富竹お前アホだろ
2:みんなで協力し、惨劇を回避する。少なくとも赤坂と警察仲間は守りたい

【富竹ジロウ@ひぐらしのなく頃に 死亡確認】

*「ひぐらしがなく頃に」のキャラクターは、全員前回のバトルロワイアルの記憶を
 持ち越しています。その時は七日で全員が死にました。

*富竹の支給品(現在はジャイアンの母が所持)の注射器の中身はあの薬品です。

*ジャイアンの母は、富竹の血を食らったことにより雛見沢症候群に感染した可能性が極めて高いです。
561名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 00:38:03 ID:ZcDfnLe9
大根かあちゃんwwwwww

てか、Kのノリが軽いww
562名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 00:43:08 ID:hgR8L4Bh
>>558-560
ちょwwジャイアンのママww
563殺意の車椅子プログラム:2007/01/14(日) 02:17:02 ID:hgR8L4Bh
お兄ちゃん。
『また雪合戦でやられたんでしょ?』
「雪に馴れてないだけさ」
あいつはそう返した。
あいつは、下らない。自分の運動不足にも頭が回らないのか。

「『お願い』と『欲しい』は全部お前にあげたッ!」
何を言っているんだお前は?それ以上の物を持ってるじゃないか。
そうだ、僕は―


車椅子の下では眼鏡をかけた何かが命乞いをしている様に見えた。実際は分からない。もう声も聞こえなかったからだ。
その車椅子の少年はその哀れな生命体に憐憫を垂れる。
「苦しいんだね。楽にしてあげるよ。」

グチャ。ズガン。

あくまでこの車椅子の少年には善意は無い。だが悪意も無かった。
ただ彼は純粋な紅い『殺意』に従ったに過ぎない。
もう何もかも気に入らない。自分をこんな身体に産んだ母も、自分を追い出した社会も、この世界も。
「僕は皆を殺して、僕も死ぬ」
彼は苦しみから解放されるなら、どんなものでも差し出すつもりだ。
それが自分の兄だろうと。
「もう何も要らない。要らないよ…」
車椅子の少年がハンドルに手をかけ、その場から立ち去ろうとした時、
眼鏡をかけ、膝にパソコンを乗せた銀髪の車椅子の男が現れた。

「なに?おじさん。」
大人はそうだ。媚れば言う事を聞く。
少年は少なくともそう思っていた。だが、返って来た返事は予想外のものだった。
「君ならこのプログラムを渡せるかもしれない」
「…?」

【三日目 千葉県千葉ニュータウン 午後9時】

【ドネッド・ラディウユ@FFT-A】
[状態]:健康 車椅子
[装備]:竜槍スマウグ@ロマサガ3
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:兄・マーシュを見つけ次第殺す
2:皆殺しにして自分も死ぬ

【スティーブン@女神転生】
[状態]:健康
[装備]:???
[道具]:支給品一式 ノートパソコン
[思考]:取り敢えずプログラムをばらまく


【ロイド@MOTHER 死亡確認】
564声はすれども ◆qSSOg86y8s :2007/01/14(日) 05:35:58 ID:ZcDfnLe9
――海山商事

マスオに言われ、志乃とタラオと共にここまでやって来た白鳥は安堵の溜息をついた。
「な、なんとか迷わずに到着できたね……」
そう言って、二人の方を見るが、二人の顔は明るくなかった。
まぁ元々、表情の起伏が余りない志乃と父親が戦っているのを知っているタラオに笑顔を求めるのは端から無謀ではあったのだが。
「そ、それじゃあ中に入ってみようか! マスオさんの友達の穴子さんっていう人がこの中にいるって言うし」
やはり返事はない。
白鳥は一人、小さく溜息をついた。


「失礼しま〜〜す」
海山商事ビルの中に入った白鳥はまずその暗さにぞっとした。
ざっと入口部分から周囲を見ても、どこにも照明が灯っていなかった。
「く、暗いね……」
「夜に照明を点けていなかったら当然」
「そ、それじゃ、スイッチを探して明かりを――」
「それはダメ。そんなことをしても、さっきのような殺人を考えてる人に自分の居場所を堂々教えるだけ。危険が増える。この場合、携行できる照明器具を使うほうがいいと思う」
志乃の言うことは尤もだ。
白鳥はそれを聞いて、支給品として配られたバッグの中に入っていた懐中電灯の存在に気づき、それを取り出そうとする……が。
「明かりって、これのことですか?」
それよりも前にタラオがポケットから何かを取り出し、志乃に差し出していた。
「これは……」
「ライター……ま、まさかタラオ君、タバコを!?」
白鳥が驚き慌てふためくと、タラオも釣られるように慌てながら弁解する。
「ち、違いますう。気づいたらポケットの中に入ってたんですう」
「……いわゆる支給武器ってやつね」
冷静な志乃の言葉に、白鳥はようやく納得する様子を見せる。
「な、何だぁ。そういうことかぁ。……はぁ、よかったぁ」
「でもライターを武器として配るなんて……これは外れね」
「まぁ、人を殺すような道具じゃなくってよかったような気もするんだけど…………」
白鳥はライターをタラオから受け取り、何気なくそれに点火する……が。
それは突如、通常のライターとは思えないほどの火力を見せ、その炎はフロアの天井を焦がさんとする勢いで上っていった。
「うわ、あちちちち! な、なな何これ!!!」
「ライター……に見せかけた一種の火炎放射器だったみたい」
「白鳥のお兄ちゃんすごいですぅ」
「の、のん気に見てないで、どうにかし――あちちちっ!!」
白鳥が、その火炎放射器を普通のライターと同じ要領で火を消すことが出来ることを知ったのは、それから十数秒後、彼の前髪が焦げ始めた頃のことであった。
565声はすれども ◆qSSOg86y8s :2007/01/14(日) 05:37:15 ID:ZcDfnLe9
「何で僕がこんな目に遭わなくちゃいけないんだ……」
ぶつぶつ自分の巻き込まれ体質を恨みながら、白鳥は懐中電灯片手に先頭を歩いていた。
今彼が歩いている場所は薄暗く、自分の声が響くくらい静寂だった。
まるで、誰もいないかも如く。
「……というよりも、本当に誰もいないような気がするんだけど……本当に穴子さんっているのかなぁ。ねぇ、志乃ちゃん」
「パー、それは分からない。グー、だけどこの子の父親の言葉をグー、無碍にするわけにもチョキ、いかないグー」
志乃の間の抜けた返答に、白鳥は思わずコケそうになる。
「……な、何やってるの、志乃ちゃん」
「後だしジャンケン。支給品で思い出して、ちょっとやってみてる」
確かに志乃の手には紛うことなきニンテンドーDSが握られている。
「お姉ちゃんのそれ、何ですか?」
タラオはそんな志乃の握るものを見て目を輝かせていた。
「携帯ゲームよ。ジャンケンの。……やってみる?」
「はいです!」
DSを譲ると、タラオはそれに夢中になって、“グー”だの“パー”だの喋り始めた。
その顔は先ほどまでよりも、どこか明るくなっている。
白鳥はそんなタラオと志乃の顔を交互に見やりながら、ふと思う。
「……ねぇ。もしかして志乃ちゃん、タラオ君を元気付ける為に……」
そうたずねても返事はない。
その顔は相変わらずの無表情だ。
だが白鳥は一連のやり取りを見て志乃もやっぱり棗に似ているところがあるのかも、と思ってしまった。
そして、そう思い顔が緩もうとしたまさにその時、志乃が急に白鳥の方を向いてきた。
「……ところで、白鳥。あなたは何を配られたの?」
「え? いや、その……僕は……」
いきなりこちらを向かれたのに驚くのと同時に、白鳥は支給品の事を聞かれたことにも動揺していた。
そう、彼にとって“それ”はで切るだけ見せたく無い物だったのだ。
「教えてもらえないのですか?」
「えっと、その……見てもつまらないと思うし……」
「それは私が見て判断することだから構わない。……それとも、もしかして私たちを信用していないとか」
「そ、そんなことないよ!!」
思わず出てしまったそんな言葉。
しまったと思ったときにはもう遅く、白鳥は自分の愚かさを呪う。
「それじゃ見せて」
「わ、分かったよ。…………こ、これが僕に配られた支給品ってやつさ」
白鳥がカバンから取り出したのは、金髪のストレートロングのカツラ、ワンピースドレス、パッド、そして……
「…………」
志乃の手には、女性から見ても際どいと思われるような下着が握られていた。
「だから見せたくなかったんだよぉ……」
頭を垂れて、がっくりと白鳥は落ち込む。
その支給品――白鳥隆子爆誕セットを受け取ったとき以上に。
566声はすれども ◆qSSOg86y8s :2007/01/14(日) 05:39:21 ID:ZcDfnLe9
支給品を女の子に見られたショックを乗り越え、白鳥は海山商事の中を更に進んだ。
廊下を歩き、オフィスを調べ、階段を上り……。
だが、いつまで経っても、彼らは穴子というマスオの同僚どころか、人っ子一人会えなかった。
「やっぱり、誰もいないなぁ。どうしたんだろう一体。まだ誰か残っていてもいいのに」
「今はバトルロワイアル中。……きっと、会社に行く暇なんてないんだと思う」
「……それが真っ当な解答だよね。でも、それじゃどうしようか。このままじゃアナゴさんって人には会えなさそうだけど」
「その人物に会えなくてもここには仮眠室がある。そこで休息を取るべき」
志乃の言葉を聞いて、白鳥は仮眠室の事を思い出す。
確かに今は休息を取ったほうがいいのかもしれない。
子供であるタラオや志乃を休ませる為にも。
そして、遅れてやってくると約束したマスオを待つためにも。
「そうだね。もう時間も夜だし、志乃ちゃんの言うとおり、仮眠室を探し――」
――て休憩を取ろう。
そう言おうとした時だった。


――ヴルァァァァァァァ!!!


廊下にそんなどこからか漏れ出した雄たけびが響き、白鳥は驚き腰を抜かしてしまった。
「な、ななななな何だ今のは!? だ、誰かがいるの!?」
慌てて手に持っていた懐中電灯を竹刀のように構える仕草を取り、周囲を見るが誰もいない。
すると、その声を聞いてタラオがゲームから目を離し、声を上げる。
「この声は……アナゴさんですぅ〜〜」
「あ、アナゴさんって、マスオさんの友達っていう?」
「はいです〜。この声はアナゴさんそっくりです〜」
タラオの言葉に白鳥は、穴子という人物が何者なのか分からなくなってくる。
いかにもサラリーマンなマスオの同僚だという穴子。
それが何故あんな雄たけびを……。
そんな白鳥の心配を余所に、タラオは廊下を駆け出した。
「こっちから聞こえたです〜」
「あ、タラオ君待って!!」
白鳥と志乃が謎の効果音を出しながら走るタラオを追いかける。
すると、タラオは廊下の途中にあるドアの前で立ち止まった。
「ここから声がします〜」
タラオに促され、ドアの方を見てみると確かにそれは僅かに開いており、中から光も漏れていた。
そして何より、中から男のものらしき声がする。
誰かが中で電気を点けて何かをしている何よりの証拠だ。
「この中に穴子さんが……」
雄たけびは怖かったが、マスオが頼れと言った以上、信用の置ける人なのだろう。
白鳥は意を決してドアを開いた!
567声はすれども ◆qSSOg86y8s :2007/01/14(日) 05:40:52 ID:ZcDfnLe9
「トレ〜ビアン! まさかこんなところで大金を手に入れられると……死中に活を見出すとはまさにこのことだぁねぇ!」
「音速丸さん、それちょっと使い方違いますって!」
ドアを開けた先。
経理課のオフィスの中には確かに先客がいた。
一人は黒い衣に身を包んだステロタイプな格好の忍者。
そしてもう一人……いや、もう一体はなにやら黄色い球体に手足と顔がついたような生物で……。
「このバトルロワイアルという非常事態にもぬけの殻になったオフィスの隙を突いて、金庫を開けてお金をガッポガッポ……作成大成功だろぉ?」
「はい! そりゃあもう! ですけど、本作戦においてはこの私、サスケが持っていたピッキングセットが役立ったことをお忘れなく!」
「あ〜あ〜、分かってる分かってる。俺らの野望達成の暁には獲得賞金の一割をやろう。それでフィギュアでも限定アニメグッズでも買うが良い!」
「あ、ちょっとちょっと! 一割は酷いでしょう! せめて半分ずつってことで!」
「にゃにを〜。立案は俺だぞ〜。発案者マージン九割は鉄板だろうがぁ」
「いやいや作戦実行時の功労者である俺にこそ、利益の大半を手にする権利があるはずです!」
「あ〜うるちゃいうるちゃい! テメェ、だったらいますぐここで白黒つけてやるかぁ〜、ヴルァァァァ!!!」
そう叫ぶや否や、黄色い球体は一瞬にして、筋肉質な気持ち悪い体に変化する。
「あ、ちょっとそれ反則! ってか暴力反対〜〜!!」
「だまらっしゃい! 正々堂々、尋常に勝b――」
「あ、あの〜〜〜〜」
黄色いマッチョが忍者に飛び掛ろうとしたまさにその時。
ドアを開け、今まで呆然とその様子を見ていた白鳥がようやく口を開いた。
白鳥の言葉は、そのオフィスに静寂を呼び、黄色い物体も忍者も動きを止めて、そちらを見る。
「え、えっと、そのあなた達は一体……」
静寂が支配する部屋で、白鳥は一人そう問いかけながら部屋へと一歩足を踏み入れる。
だが。
「サ、サツのガサ入れだ!! サスケ逃げるぞ!!!」
「いや、これはどう見ても警察じゃ……って、あぁもう逃げてるし!!!」
忍者が振り返ると黄色い物体は窓を破って、既に空へと飛び立っていた。
そして取り残され、札束を包んだ風呂敷を手持ち無沙汰にしていた忍者はというと……。
「し、失礼しましたぁぁぁぁ!!!!」
呆然とする白鳥達の横を潜り抜け、目にも留まらぬ速さで廊下へと消えていった。
「え、えっと、その…………」
白鳥は忍者が消えた方向に手を伸ばし、引き止める仕草をするがそれにはもう意味がない。
彼はその伸ばした手を後頭部にまわすと、志乃とタラオの方を向く。
「そ、それじゃ、とりあえず仮眠室に行こっか」
二人がそれを断る理由は無かった。
568声はすれども ◆qSSOg86y8s :2007/01/14(日) 05:42:12 ID:ZcDfnLe9
【東京都 海山商事 3日目21時半】
【白鳥隆士@まほらば】
〔状態〕健康  右手に若干の火傷
〔装備〕クロードのライター型火炎放射器@BLACK LAGOON
〔道具〕支給品一式 隆子爆誕セット(カツラ、ドレス、胸パッド、下着)
〔思考〕
1:仮眠室で休憩しつつ、マスオを待つ
2:蒼葉梢と、志乃の探し人である『彼』の探索
3:志乃とタラちゃんを守る

【支倉志乃@SHINO】
〔状態〕健康
〔装備〕無し
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:『彼』を探す
2:今はひとまず白鳥、タラオと行動をともにする

【フグ田タラオ@サザエさん】
〔状態〕健康
〔装備〕ニンテンドーDS(脳トレ)
〔道具〕支給品一式
〔思考〕
1:パパが戻るのを待つ


【音速丸@ニニンがシノブ伝】
[状態]:飛行形態
[装備]:頭領のヒゲ
[道具]:支給品一式 1億円相当の札束
[思考]
1:逃走!
2:サスケ……お前の犠牲は無駄にしない
3:資金調達を続行する


【サスケ@ニニンがシノブ伝】
[状態]:疾走
[装備]:ピッキングセット 
[道具]:支給品一式 風呂敷 1億円相当の札束
[思考]
1:音速丸さん待ってくださいって!!
2:集めた金でアニメグッズを買占める
569名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 09:32:57 ID:sy6W8Lap
ノロウイルス無効って、ねずみ男がアーカード以上なんてありえない、って思ったが
「あまりにも不潔だから無効」と言われるとすんなり納得できるw
570名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 10:42:13 ID:LFO7azlN
やっぱり声優ネタ来たか!w
ところで、志乃ちゃんって年上に対して苗字呼び捨てだったっけ?
571 ◆qSSOg86y8s :2007/01/14(日) 16:11:40 ID:ZcDfnLe9
>>570
前のSSで「白鳥」と呼んでいたので、そちらに準拠しました。
不具合があれば採用→まとめ掲載の後に修正します。
572名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 16:36:21 ID:LFO7azlN
うーん、志乃ちゃん、原作では一度も他人の名前を呼んだことがなかったような気がするw
一対一で喋るときは「あなた」だし、そもそもセリフが少ない上に普段は必要最低限なことしか言わないから。
モノローグの中では年上キャラをフルネームで呼び捨てにしてるから、苗字呼び捨てもあながちおかしくは無いかも。
主人公の『僕』は一貫して『彼』と読んでいるけど。

かくいう俺も二巻くらいまでしか読んでいないので、誰かもっと詳しい人頼む。
573風来のトドと炎とエクスカリバー:2007/01/14(日) 21:14:44 ID:FDWlmckz
三日目になってもシレンはまだトドを狩り続けていた。
風来人とは何時間もぶっ続けで不思議のダンジョンに潜る職業だ。
彼らはダンジョンの中で眠る事は無い。眠るのは、睡眠ガスの罠を踏んだ時だけ。

また、このダンジョンでは、何故か「突風」が吹くことが無かった。
同じ階に留まり続けると、例え深い洞窟の中でも容赦なく吹き付けてくる風。
一回吹くごとに勢いが強くなり、最終的にはどこかに吹き飛ばされ、ダンジョン内で力尽きたのと同じ扱いになってしまう。
そのせいで一定の速度以上でダンジョンを進むことを余儀されなくなる訳だが、このダンジョンにはそれもない。
これ幸いにとシレンは同じ場所で好きなだけトド狩りを続けていたわけだ。


しかし、永遠に思えた至福の時も、ついに終焉が訪れる。



シレンから遠く離れた場所、周りから見えない茂みの中で、
赤いアフロヘアーをした全裸の男が、大量のトドに囲まれて四苦八苦していた。

「くそっ! トドどもめ、離れやがれ!」
これでも彼は、ある一部の使い手の中ではトップクラスに達し、「四天王」と呼ばれるほどの達人である。
そんな彼が攻撃能力の無いトドに全裸で苦戦しているのは何故か。
それは、彼が達人は達人でも、「ポケモントレーナー」の達人だからだ。
ポケモントレーナーとは、「モンスターボール」と呼ばれる小型の道具に、
ポケットモンスター、略してポケモンと呼ばれる生物を格納し、必要時に呼び出して操り戦う者のこと。
彼は食料を求めてこの某ネズミの王国に来訪し、疲れたので安全な場所に隠れて寝ていたら
いきなりトドに持っていた食べ物とモンスターボールを盗まれた。
モンスターボールを持たないトレーナーなど、鉄人のコントローラーを奪われた正太郎と同じ。
いや、正太郎は自分から行動してコントローラーを取り戻せるので、スタンドを使えないフーゴと言った方が正しいか。
とにかくそんなこんなで何時間も格闘していたら、いつの間にか彼は全裸になるまでトドに引ん剥かれてしまったのだ。

「うわ、止めろっ!」
彼はトドに持っていた草を盗まれそうになり、同じく持っていたツボに思わず入れてしまった。
そんな事をしたらツボごと盗まれるので逆効果なのだが、別に風来人ではない彼の本能による行動としては妥当なものと言えよう。
だが、入れたツボ、入れられた草の効果は把握していなかった。

次の瞬間、彼の体は宙を舞っていた。大量のトドと一緒に。

「……へ?」
何が起こったのか理解する間もなく、彼はこのネズミの王国に滞在している者たちと、
数え切れないほどのトドと共に、空の果てへ飛び去っていった。

彼は知らなかったが、草の名前は「高飛び草」、ツボの名前は「草効果の壷」という。
それぞれ、「飲んだ者をどこかにワープさせる」という効果を持つ草と、
「入れた草の効果を部屋(または、フロアの全て)にいる全ての者に与える」という効果を持つ壷だ。




574風来のトドと炎とエクスカリバー:2007/01/14(日) 21:21:11 ID:FDWlmckz
* * * * * * * * * * * * * 


一方、ほぼ同時刻、奈良県奈良市。
「な、なんなんですか〜、わたしに何か用なんですか〜?」
先ほど飛んできたトド三匹に囲まれているのは、メイド服の童顔少女みくるだ。
歩いていたらいきなり上空からよく分からない生き物が現れ、相当困惑している。
しかしそんな事はお構い無しにと、トドはじりじりとみくるに詰め寄ってゆく。
絶体絶命。

しかしそうは問屋が卸さなかった。
突如、辺りに一瞬だけ猛烈な吹雪が吹き荒れ、トドの体を直撃した。
寒地に住むイメージがあるトドだが、余りの温度の低さには耐え切れなかったようで、アイテムを落として掻き消えた。
また、それだけ強力な凍える風が一瞬とはいえ通過したというのに、辺りの建造物やみくるには何の影響も無かったようだ。

「魔物に襲われていたようだが、大丈夫か?」
みくるの右前方の小道から、屈強な体格をした男が現れる。
頭の頂点は剃っているのか禿げていて、全身に鎧を着込み、右手には氷のように透き通った巨大な大剣を持っていた。

「私はガラハド。神に仕える戦士だ。君は?」
ガラハドと名乗る男が、剣を下ろしてみくるに問う。どうやら戦う気はないらしい。
みくるは唖然としていたが、数秒してハッと正気に戻り、軽く笑みを浮かべて答えた。
「わたし、朝比奈みくるっていいます! どうも助けてくださって……」


「……み…………る……?」
みくるの声、自己紹介を聞き、ガラハドの表情が変わった。様子がおかしい。

ガラハドの脳裏に、過去に起きた、思い出したくない光景がフラッシュバックしてゆく。
知り合いの剣士グレイと魔道士ミリアムに、アイスソードという武器を譲ってくれと頼まれたが、
自分は「いくら詰まれても譲れない」と断ったのだ。
そうしたら、二人は……

「殺してでも 奪い取る」

グレイは私を背後から剣で突き刺し、ミリアムが最期に炎の魔術で私を…………


「あ、あの……大丈夫ですか?」
みくるはガラハドに声を掛ける。
突然頭を抑えたと思ったら、地面に倒れて苦しみだした。いったいどうしたのだろう。
反応が無いので、仕方なく恐る恐る近付いてみるが、その時、

「熱い」
突如起き上がったガラハドの剣が、みくるの胴体を大きく斜めに一閃していた。


「…………え?」
みくるは訳も分からず、そのままゆっくりと背中から地面に倒れた。


「あああああああ! 熱いィィィィィィィィィィィィ!!」
ガラハドはそのまま、身動きの取れないみくるを狙い、大剣を両手で垂直に大きく振り上げる。
彼はすでに、目の前のメイド服の少女みくるが、自分を焼き殺した魔道士ミリアムにしか見えていなかった。
575名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 21:22:12 ID:FDWlmckz
みくるは斬られた痛みと地面に倒れた痛み、いきなり攻撃されたショックで朦朧とした意識の中、
今までのことを走馬灯のように思い出していた。未来のこと、SOS団のこと、涼宮ハルヒのこと、
キョンのこと、長門有希のこと、古泉一樹のこと、商店街のみんなのこと……
そして、自分がこれから死ぬのだろうということ。
意識が完全に無くなる寸前、キョンの「死ぬな」という声を聞いた気がした。

* * * * * * * * * * * * * 

「ここは…どこだ?」
気を失っていた赤いアフロの若者は、目を覚ました。
何があったのか思い出す。
そうだ、ワープの際に着地に失敗して、気絶したんだった。
ここは……どこかの街中だろうか。静かだ。人気はない。
なんだかよく分からないが、トド地獄から抜け出せたことだけは確かなようだ。
ホッと胸を撫で下ろす。と、冷静になると、思わずくしゃみが出てしまった。
あのトドの熱気の中では気づかなかったが、全裸は流石に堪える。
鼻水も出ているようだ。当然だがチリ紙は服ごと盗まれてしまって無い。
参ったな、今までは炎タイプのポケモンに囲まれていたせいで、寒いのは久しぶりだ。

まず最初に、全裸はいろんな意味で危険なので、服屋でも探そうといろんな意味でブラブラ歩いていると、
道路のど真ん中で人が倒れているのが見えた。あの長い髪とスカートは女性だろうか。
急いで駆け寄ろうと思ったが、止めた。
女性はうつぶせになり、背中を真一文字に切り裂かれていて、血を道路の端まで撒き散らしていた。すでに息は無いだろう。
とりあえず、慎重に近付いて調べる事にした。

「ひどいな……」
女性はまだ若かった。自分の世界基準で言えば達人のトレーナーでも変ではないが、
トレーナーには見えないので、恐らく力の無い子供だったのだろう。
背中の切り傷はかなり大きい。よっぽど攻撃とレベルの高いポケモンでないとこのくらいの傷は作れないだろう。
髪も、生前はさらさらして美しい緑色の長髪だったのだろうが、血と土で汚れて今では見る影も無い。
服と体中に付いた小さな傷や血も、彼女が今までこのゲームの中でどんな地獄を体験してきたのか容易に想像させる。
自分に血が付くのも構わず仰向けにして表情を見てみる。今でこそ苦悶の形相で固まっているが、
生きている時は中々可愛らしい顔だったに違いない。
その顔から彼は「良家のお嬢様」というフレーズを思い浮かべた。こんな狂ったゲームにさえ参加しなければ……

彼は彼女の傍らに、無造作にデイパックが放られているのに気付いた。
彼女の体から得られる物は無さそうだ
(女から服を剥ぎ取って着るわけにもいくまい。マフラーでも持っていたら拝借して股間に巻いたのだが)。
とりあえず、まずはデイパックを調べる事にした。

「お、これは……」
彼がデイパックから取り出したのは、一丁の抜き身の刀だ。
鍔の部分に「卍」の印が象られた紋章が付いている。
剣の使い方など知らないが、これなら、ポケモンたちが居なくても、
先ほどのトドのような怪物や人間に襲われても、ある程度は何とか出来るかもしれない。

その時、突然背後から声が聞こえてきた。
「鶴屋……さん?」
背中を取られた! そう思ったのがいけなかった。
彼は思わず、後ろを振り向いて立ち上がり、刀を声を発した主に対して構えてしまったのだ。
576名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 21:23:03 ID:FDWlmckz


――後ろから来た男、キョンがしてしまった事は、仕方の無かったことなのかもしれない。
まず、相手の男の風貌。全裸で、血が付いていて、刀を持っていて、アフロだった。
「ただのどこにでもいる普通の一般人」である彼には、例えこのロワイアルという極限状態の中でも、理解の範疇を超えていた。
更に、鶴屋さんという身近な人の死体。彼女は自分から戦うような人物ではなかった。
死ぬとしたら、殺人者に一方的に襲われて、だろう。
そして、アフロの男は彼女の亡骸の傍でデイパックを漁っていた。キョンはその事から、
「異常なアフロの男が、善良な鶴屋さんを殺して持ち物を奪っていた」……そうとしか思えなかった。
更に、バネにより飛ばされ、SOS団や別の自分とはぐれてしまい、現在位置すら分からない、極限の精神状態。
仕方が無かった。
キョンは刀を向けられた事により、反射的に自らも武器を使用してしまった。構えるだけでは警戒にならないからだ。
それは本。「風の聖剣エクスカリバー」と呼ばれるそれは、風の刃を発生させて敵を切り裂く魔法の書である。
この書、他の魔道書と違い、ある特徴がある。威力・命中率共に高い水準を誇るが、それは、「必殺率が高い」ということ。
敵に命中した刃は、だいたい三割程度の確率で急所に命中し、確実に息の根を止める。
魔法というのは扱いが難しく、これは手加減して相手を出来るだけ傷付かないようにする、
というような芸当ができるタイプの物ではない。それはエクスカリバーの本来の持ち主であるマリクも同様だった。
どうしても威力を低くしたいのなら使う書を変えるしかない。
だから、キョンが咄嗟に放った風の刃は、アフロの男に対して一直線に突き進み――
――クリティカルヒット、首を跳ね飛ばした。
首は吹き飛んで遠方に落下し、それに続いて顔の無いアフロの男の体が、力無く崩れ落ちる。

「……え?」
何が起こったのか分からなかった。顔が無い。死んだ?
なぜ? 殺された? 誰に? 俺に?
俺が、殺した?
俺が?
俺が、人を殺した?



「う、うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」



* * * * * * * * * * * * * 



「おいっ! あんた、大丈夫か!?」
血を流しながら倒れているみくるに対し、ひたすら声を掛ける男が居る。
帽子を被り、ヒゲを生やした軽そうな若者。名を伊織順平という。
その傍らには、炎のようなたてがみと尻尾を持つ白馬が佇んでいた。
さて、この事態を引き起こしたあの男はどうなったかというと……
どうやら、道の端に倒れている黒焦げの死体がそのガラハドらしい。

「しっかりしろ! いま助けてやる、死ぬんじゃない!」
順平は出会った白馬――ギャロップに乗せてもらって街中を走っていたところ、
道の真ん中でメイド服の女の子をハゲた男が襲っているのを見た。
ハゲは自らの持つ力、ペルソナ『トリスメギストス』で倒したが、女の子の容態が芳しくない。
この子を助けてやりたい。だが、自分はペルソナ使いであるという以外はただの高校生。
傷薬やメディカルパウダーも持っていなければ、怪我の治し方も知らなかったし、
「ディア」「リカーム」といった癒しの力も持っていなかった。


「おい! 死ぬな! お願いだ、俺はこれ以上誰も失いたくないんだよ……おいっ!!」


* * * * * * * * * * * * * 
577名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 21:24:04 ID:FDWlmckz


「一体何だっていうんだ……」
トドやアフロの男と同様に、シレンもまたどこかに飛ばされていた。
ここはどうやら街の中のようだった。森や山中に飛ばされたわけではないらしい。
地面は歩くためにしっかりと整備されており、周りには色取り取りの看板により店だと思われる建物が並んでいる。
人の気配もする。廃墟ではないようだ。

「店……商店街? そりゃいいや。店からしか手に入らないアイテムもあるんだ。いい物あるかな」
トド狩りは不意に終わってしまったが、風来人というのは、
例え遠投の腕輪をつけたまま合成の壷を投げてしまっても気にしない人種だ。
だから終わったことはきっぱりと忘れ、ウキウキ気分で店とアイテムの探索を始めるシレン。
もちろん、「店でお金を払って普通にアイテムを買う」という概念は、風来人には存在しない。
シレンの頭の中は、「どうすれば泥棒をできるのか」という事で満たされていた。
理由は一つ。そこに店があるから。





(予断だが、キョンの「エクスカリバー」による風の刃は、アフロの男を貫通して飛んでいき、
メガネの中年女性を始めとした他数名も巻き込んでいたが、彼の知るところではない)

【三日目 奈良県奈良市 9時】 
【朝比奈みくる@涼宮ハルヒの憂鬱】 
[状態]:瀕死
[装備]:メイド服(腹部を斬られて血まみれ) 
[道具]:支給品一式(アイテムは不明) 
[思考]:???

【伊織順平@ペルソナ3】 
[状態]:良好
[装備]:ペルソナ召喚機@ペルソナ3
[道具]:支給品一式(詳細不明)
[思考] 
1:メイド服の少女を助けたい
2:今のところ、それ以外は何も考えられない
基本方針:風花たち仲間を探す

【ギャロップ(オーバの)@ポケットモンスター】 
[状態]:健康、「フレアドライブ」「ソーラービーム」「にほんばれ」「とびはねる」、全ての技のPPが満タン
[装備]:ヨッシーの鞍@ヨッシーアイランド
[道具]:支給品一式 
[思考] 
1:自分のトレーナーであるオーバを探す
2:伊織順平は良い人間なので協力
基本方針:オーバを探す、親切な人間やポケモンとは協力したい
[備考]:トドにモンスターボールを盗まれたあと、何かのはずみで外に出て、
    トレーナーのオーバを探して走り回っていたら順平に出会ったらしいです。

【三日目 場所不明 9時】
【キョン4@涼宮ハルヒの憂鬱】 
[状態]:うわあああああああああああああああああああああ!!!
[装備]:風の聖剣エクスカリバー@ファイアーエムブレム 
[道具]:支給品一式 
[思考]:誤って人を殺害してしまったことにより気が動転、他の事は何も考えられない
基本方針:???
[備考]:バネの罠のワープ場所はランダムなので、別のキョンとは逸れてしまったようです。
578名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 21:27:47 ID:FDWlmckz
【三日目 三重県商店街 9時】
【シレン@風来のシレンシリーズ】 
[状態]:LV99 HP999/999 力99/99 満腹度165/200 
[装備]:秘剣カブラステギ+99(金、三)、ラセン風魔の盾+99(金、と)(それぞれ追加効果の全容不明)、 
罠師の腕輪、転ばぬ先の杖 
[道具]:荷物一式(所持品、支給品不明)、大量の復活の草、大量のデイパックとアイテム
[思考] 
1:まずは商店街を探索する、とりあえず一通りアイテムを見てまわって、
  いいアイテムや見たことのないアイテムがあったら泥棒する。金は余っているが買うという考えは存在しない
2:アイテムを大量に手に入れたので、ダンジョンを攻略する
3:敵モンスター(または誰でもいいので他人)に新しく手に入れたアイテムを試したり、
  既存のアイテムや戦法が通用するか実験してみる

【ガラハゲ@ロマンシングサガ・ミンストレルソング 死亡確認】
【鶴屋さん@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡確認】
【オーバ@ポケットモンスター 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【間宮リナ@ひぐらしのなく頃に 死亡確認】
【草薙素子@攻殻機動隊 死亡確認】
【シーナ@しぃのアトリエ 死亡確認】
【アッシュ@ゼルダの伝説 死亡確認】
【カトリ・ウコンネミ@世界名作劇場 死亡確認】
【003@サイボーグ009 死亡確認】
【百合川サキ@ゾンビ屋れい子 死亡確認】
【女ゾンビ@バイオハザード 死亡確認】
【光速の異名を持ち重力を操る高貴なる女騎士@FF 死亡確認】
【ツンデレ@ブーン小説 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【タブリス@エヴァンゲリオン 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【アルラ・ウネ@悪魔城ドラキュラ 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【エミー@ソニックシリーズ 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【つー@AA 死亡確認】
【シブタクにからかわれていた女の人@デスノート 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【ルセア@ファイアーエムブレム 死亡確認】
【川田咲子@漂流教室 死亡確認】
【エートロ@ジョジョ 死亡確認】
【エルメェス@ジョジョの奇妙な冒険 生存確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【メロンパンナ@アンパンマン 死亡確認】
【赤ピクミン@ピクミン 死亡確認】
【八並康@デスクリムゾン 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【しょうたいふめい@マリオRPG 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【納豆@あるある大事典 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【エイリアン@エイリアン 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【サチ@風来のシレン 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
*大量のトドはオーバが草効果の壷に高飛び草を入れたことにより、全日本にランダムにワープしました。
 その他、ネズミの王国に居た者たち(シレンなど)もどこかにワープしました。
*キョン1〜3、4、鶴屋さんの死体とオーバの死体とその他数名の死体(エクスカリバーに巻き込まれた)の現在位置は不明です。
*玉子はその場で瞬時に復活した事により複数ヒットしたようです。
579名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 21:33:41 ID:LFO7azlN
>納豆@あるある大事典

ヲイwwwww

シリアスなSSなら別にそのまま投下すればいいのに、なんでかみなりさんの人といい
シリアスのあとにオチをつけたがるんだw
しかし、なんか全体の流れとしてはまともなロワっぽくなってきたな。
580名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 21:34:48 ID:2+tzoPEU
きみのいきおい感じるあつい気持ち伝わってくる!
…ごめん、なんでもない

つか玉子wwwwwwうぇwwwwwwwwwwwwww
581名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 21:36:04 ID:ZcDfnLe9
納豆吹いたwwww
てか玉子ヒットしすぎだろwwww
582名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 21:38:35 ID:wGTvOUFd
キョン殺しすぎだwwwwwww
583白い悪夢:2007/01/14(日) 22:39:05 ID:hgR8L4Bh
これ死亡表まとめんの大変じゃねぇのww


「が…あ!!」
腹を抱えながらうずくまる青年。
「ス…スザク!大丈夫なんだな!?」
ハンバーガーを片手に青年を心配する少年。
「と、とにかく…やばいぜ!腹が…捩切れそうだ!」
腹を抱える長髪の青年。

「まさか…あの食料にあたるなんて…!」
その魚介類はきちんと調理した筈だ。それなのに…
「マック、お前は大丈夫なのかよ!?」
少年は全く腹が痛いといった行動をとらない。他の二人はきちんと腹痛を催しているのに。
「お前もあの料理を食べただろ?」
「ううん、僕は平気なんだな!」
「マック、無理はしない方がい…うう…」

今は少年、青年達には成す術が無い。ただ腹痛に耐えるのみである。
それが正しい選択とは限らない。どのみちもはや正しい選択など無いのかも知れないが。

【三日目 秋田県皆瀬ダム 20時】

【枢木スザク@コードギアス】
[状態]:ノロウィルスに感染 重症
[装備]:???
[道具]:支給品一式
[思考]:ノロウィルスから解放されたい

【センダ@女神転生2】
[状態]:ノロウィルスに感染 重症
[装備]:???
[道具]:支給品一式
[思考]:ノロウィルスから解放されたい

【マイク・マクフィールド(マック)@レジェンズ 蘇る竜王伝説】
[状態]:ノロウィルスに感染
[装備]:???
[道具]:支給品一式
[思考]:スザクとセンダを助けたい
584名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 22:40:19 ID:904r70V3
エルメェスだけ助かったかw
585名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 22:41:26 ID:wGTvOUFd
>>583
死亡表まとめたぜ……

あと玉子死亡回数50回突破おめw
586名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 22:42:07 ID:ZcDfnLe9
>>584
今気づいたwww

てか、ノロ感染が秋田で発生www
撲滅隊出動のチャンス!ww
587名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 22:52:06 ID:AwaYU5qJ
>>586
飽きた(秋田)から別の所にいっちゃったよw
ルカは北海道、アーカードと勇次郎は首相官邸を目指して移動中。
588名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 23:13:35 ID:Rksi7ouf
>>585死亡表まとめ乙!

キョンも一気に上位マーダーにランクインだなw
589名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/14(日) 23:54:36 ID:LFO7azlN
そろそろ第二回人気投票をやってみたくなった(第一回やってねえけど)

今なら「チーム部門」の投票もできそう。
590名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 00:17:19 ID:WNKHyE4E
ノロウィルス撲滅し隊
DCS広め隊
三重県商店街のみなさん 新生鷹の爪団
分裂アリーナ
腹痛に苦しむスザク達
泥酔ドロッチェ団
ジャック・バウアー
野比玉子&セワシ

ってところか?他にあるっぽいけど漏れは後は分からん。
591名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 00:24:12 ID:BP+flLNC
白鳥隆士と愉快な子供達
最凶歌手コンビ
MMR

もかな?
592名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 00:24:42 ID:FAI1LEJJ
○のび太・かみなり:
完全にネタ要因。一応強力な戦闘力を持った対主催であるが、まともな活躍の場は
まだまだ回って来そうに無い。かみなりさんは萌え担当の一人でもある。
○いーちゃん・カツオ・哀川潤:
かなり有望な対主催の一角であるが、二日目のまま放置中である。
これは、動かしやすかったサザエが死んでしまったからだろう。
カツオは最初期から動いていた対主催の一人。
○白鳥・志乃・タラちゃん:
ロワの王道を行く三人組。後発だが今後とも期待が持てるパーティである。
しかし見れば見るほどに死亡フラグの匂いのする三人組である。
593名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 13:58:08 ID:4Pl9fg5a
人気投票は俺もやりたいな。
人さえいるのならば。
594名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 14:38:49 ID:FUmuNm2z
見ている人間は多いと思うが、書き込みが無いのは議論の種がないから
他と違って揉める事が全く無いから話し合う必要すらないんだよなw

感想でもツッコミでも良いから、もう少し書き込みが欲しいと思う今日この頃。
595名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 16:56:14 ID:gIv+XPgq
感想が少ないのは、ここは書き手=読み手で、
IDがあって、書き手は身元が分かる状態で他人の作品に感想を書きづらいからじゃね?
本スレ=感想スレというのはカオスらしいが、別の板に感想スレ作れば感想やツッコミ付けやすくなると思う。

人気投票はいいと思うが、好きなキャラは自分で動かしているって人が多そうだな・・・
596名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 17:31:41 ID:WNKHyE4E
そりゃ後でカオルとかドロッチェ達とかマリア達とか誰が動かすんだよと言う話で。
まあカオルもドロッチェ達も当分動かないだろうけど。マリア達はスミスの動き次第か?

玉子は言うまでもないキャラだが
597名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 18:41:03 ID:4Pl9fg5a
じゃあしたらばに感想板つけようか。折角だし。
598名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 18:48:37 ID:nBncBXFg
>>597
たまにアク禁されるからそうしてもらえるとありがたい
どうせなら人気投票もそっちでいいんじゃないかと
599武器商人の憂鬱:2007/01/15(月) 19:18:20 ID:mOhESepq
「結局一つも売れなかった…ハア…」
商店街で一人の商人が溜息をつく。
あれから寝ずに押し売りをしても客には相手にされず、パンも空腹を満たすため二つ食べてしまった。
ラリホーの杖も残り二回分、『品物』が目を覚ますのも時間の問題だ。
そこでトルネコは商売法を変えることにした。
客を店の中に入れて、実際に商品を手に取ってもらい、買うかどうかを判断してもらう。
こうすることで客側に優位を与えるが、商品を盗まれる確率が上がるというリスクが伴う。
しかしトルネコにはそれに対抗出来る手段を持っていた。
600武器商人の憂鬱:2007/01/15(月) 19:25:49 ID:mOhESepq
「もし、客が商品を窃盗した時には『彼ら』を呼べばいいでしょう。
いざとなったら私自身が…」
と隠し持っていた泥棒対策用の道具を出す。
(まあ、泥棒した人の支給品をついでに没収しましょう、クククククッ…)
だがトルネコは知らない。
これから訪れるのはただの客ではなく、
自分と同じ冒険者であることを。
601武器商人の憂鬱:2007/01/15(月) 19:27:57 ID:mOhESepq
【トルネコ@トルネコの大冒険】

[状態]:健康
[装備]:破壊の鉄球
[道具]:涼宮ハルヒ、くさったパン、巨大なパン×5ラリホーの杖(2)、引き寄せの杖(5)、とびつきの杖(5)、きんのネックレス
[思考]:1商売を成功させる
2泥棒する輩には容赦しない、ついでに泥棒の持ち物を全て没収
[備考]:トルネコが客を泥棒だと判断した場合、複数の盗賊番と番犬を呼ぶことができます。

【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】

[状態]:睡眠
[装備]:なし
[道具]:不明
[思考]:もう、自分が夢だと自覚できるくらい眠ってるから、誰か起こしなさいよ!
602武器商人の憂鬱:2007/01/15(月) 19:31:37 ID:mOhESepq
↑よく見たら時間が…orz
【三重県商店街 9時】を追加で。
603名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 19:32:19 ID:tOCvWuM+
ハルヒ起きろよw

てゆうか、ひそかにSOS団は(朝倉、鶴屋含めて)全員出揃ってるんだね。
604名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 19:41:53 ID:c3q6BU9z
そういや店に入ってくるのは泥棒する気満々のシレンだな。次は激戦確定w
605名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 20:11:51 ID:tOCvWuM+
したらばで人気投票スレ立てようとしたけど、あそこID出ないんだよね。
トリは出せるんだっけ?
606名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 20:12:25 ID:gIv+XPgq
ハルヒ・・・

ここに行方不明のキョン1〜3が来てもカオスになりそうだ
607名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 21:00:31 ID:QqTqpU7v
>>605
すまん、うっかりしてた。
ID出るようにしといたから、人気投票スレ作れるよ
608名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 21:40:03 ID:tOCvWuM+
>>607
乙。
じゃあ人気投票スレ作りたい・・・・・・けど、誰も来なかったら泣けるな。
早漏な気もするけど、明日の午前零時からってことにしてよろしいかしら?
609名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/15(月) 23:08:17 ID:6gTOTY/i
さぁ〜て、来週のカオスロワは?
「マスオです。やっと出番が来たと思ったらズガンですか。これがバトルロワイアルというものですかね。
アナゴくんもどこでどうしているのやら。さて次回は



マーダー密集地帯に一筋の光・白鳥隆士と愉快な子供達!!てゆうか白鳥とタラちゃんはともかく支倉志乃なんて
マイナーキャラリレーできる奴いんのか
なぜか三日目に突入してから沈黙・どうした三重県商店街!!てゆうかここ今人何人集まってんだ?
北からはノロ、南からはドーピングコンソメ、バイオハザードというもう一つの脅威が参加者たちを襲う!!
このまま全滅エンドしかないのか!?


の三本です。」
今年もよろしくお願いしますね〜、じゃーんけんぽんっ!ウフフッ


あ、人気投票は僕もやりたいですねえ。でも明日開始は微妙かと。
610兄弟達の死闘:2007/01/16(火) 00:06:31 ID:3ARlhusT
「シュァッ!!」

ウルトラマンの拳が、キングギドラの胴体を捉える。
しかしキングギドラは、その一撃を負けじと踏ん張り、そして反撃に移った。
左側の首を伸ばし、ウルトラマンの腕に巻き付ける。
そしてそのまま、上空へと勢いよく放り投げた、
己の予想を遥かに超えたキングギドラのパワーに、ウルトラマンは驚かされる。
キングギドラはそのまま、首を上空へと向け、ウルトラマン目掛けて光線を放とうとした。
だが、そうは問屋が卸さない。
他の兄弟達が飛びかかり、キングギドラの首を掴んだのだ。
ジャックは右側を、エースは左側を、セブンは真ん中を。
そして、ウルトラマンは何とか着地すると、すぐさま腕を十字に交差させる。
それと共に、素早く三人が離脱する。
直後・・・スペシウム光線が放たれ、キングギドラに直撃した。
それを合図に、他の三人も光線を放つ。
ワイドショット、シネラマショット、メタリウム光線。
流石のキングギドラも、これには堪らない。
悲鳴を上げて、その場に倒れこんだ。
その一部始終を見ていた者達から、歓喜の声が上がる。
流石はウルトラ兄弟だ、と。




しかしこの時、彼等は思ってもみなかっただろう。
キングギドラには、起死回生の切札があるなんて。

「よし、トドメだ!!」

キングギドラの、息の根を止める。
再び四人が、光線を放とうとした・・・その時だった。
突然、キングギドラが鳴き始めた。
その姿は、まさしく狼の遠吠えにそっくりであった。
嫌な予感がする。
早く倒してしまおう・・・そう思い、四人が仕掛けようとした、まさにその時だった。

「ジュアァッ!?」

四人が、いきなり背後から襲われた。
新手の敵だろうか。
確認すべく、すぐさま後ろに振り返ると・・・
そこには、最悪とも言うべき相手がいた。

ギドラは・・・キングギドラ一匹だけではない。

キングギドラは、仲間を呼んでいたのだ。
己の同族を・・・
611兄弟達の死闘:2007/01/16(火) 00:08:55 ID:3ARlhusT
【神戸ポートアイランド 3日目 20:00】
【ウルトラ兄弟】
【ハヤタ・シン@ウルトラマン】
[状態]:ウルトラマンに変身中。
[装備]:ベータカプセル
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:ギドラ三匹を倒す
2:主催者を倒し、この殺し合いを終らせる。

【モロボシ・ダン@ウルトラセブン】
[状態]:ウルトラセブンに変身中。
[装備]:ウルトラ・アイ
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:ギドラ三匹を倒す
2:主催者を倒し、この殺し合いを終らせる。

【郷秀樹@帰ってきたウルトラマン】
[状態]:ウルトラマンジャックに変身中。
[装備]:無し
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:ギドラ三匹を倒す
2:主催者を倒し、この殺し合いを終らせる。

【北斗星司@ウルトラマンエース】
[状態]:ウルトラマンエースに変身中。
[装備]:ウルトラリング
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:ギドラ三匹を倒す
2:主催者を倒し、この殺し合いを終らせる。
612兄弟達の死闘:2007/01/16(火) 00:09:46 ID:3ARlhusT
【ギドラ兄弟】
【キングギドラ@ゴジラ】
[状態]:ウルトラ兄弟の光線を受け、瀕死。
翼のダメージが大きく、飛び立てない
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考]:
1:ウルトラ兄弟を倒す
2:兎に角破壊する

【カイザーギドラ@ゴジラ】
[状態]:キングギドラのダメージを見て、興奮状態。
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考]:
1:ウルトラ兄弟を倒す
2:兎に角破壊する

【デスギドラ@モスラ】
[状態]:上陸するのに海路を使ってしまった為、道中で大量に食ったカキによりノロウイルスに感染している。
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考]:
1:ウルトラ兄弟を倒す
2:ノロウイルスの苦しみから逃れたい
3:兎に角破壊する


※デスギドラの吐く炎には、ノロウイルスが含まれている可能性があります。
ウルトラ兄弟には、彼等が人間体に戻らない限り、ノロウイルスは通用しません。
万が一ウルトラ兄弟がデスギドラを撃破出来なかった場合、近隣住人の殆どに感染の恐れが出てきます
613名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 00:46:47 ID:+GA/yIdr
神戸は大変だな。
614飛び方を忘れた鳥の様に:2007/01/16(火) 00:47:25 ID:uQSSM3AQ
「ははははははははぁ!!死ね!死ね!死ねぇ!」
ひたすら目から怪光線を放っている青年。その光線を直接瞳に当てられた者達は次々と自ら命を絶って逝った。
訳のわからない衝動に駆り出される青年、ルルーシュ。もはや自分を見失っていた。
「死ね!死ね!!〇⊇∠√≫≫〓∩死!!!」

「マリア、何だか騒がしくないクポか?」
「え?」
マリアがよく周辺に耳を傾けると、変な叫び声が聞こえた。阿鼻叫喚―と言う程でも無い。だが。
「確認する必要があるわね」
まだ生存者が居るなら助けておきたい。マリアは屋上の出口へ向かう。
「クポ!?マリア、まさか今の声の人を…」
「ええ。助けるわ。」
「マリア、賢明じゃないクポ!やめるクポ!」
モンブランはマリアを止めようと脚にしがみつく。
「…今行動を起こさなければ絶対後悔するわ。私は後悔したくはない。モンブラン、お願い。」


「ふにゃ…」
その黄色い鼠は酔っ払いながらその音を聞いた。
「…だんちょー?なんら、きほえましゅよ??」
その鼠が呼び掛けた相手は既に夢の世界へ落ちていた。
「もう、だんちょー」

「…おや」
眼鏡を掛けた中年がその『旋律』に気付く。
「もしかしたら今の方向かもしれませんね」―


明らかな銃声。断末魔。その連続勃発する旋律を東京中のマーダーが聞き逃す訳がなかった。
615飛び方を忘れた鳥の様に:2007/01/16(火) 01:04:42 ID:uQSSM3AQ

その青年は物悲しくも見えた。
まるで飛び方を忘れた鳥の様に、何かを求めていた。そう表現すべきだろうか。

「※※※※※※※※!!」
ルルーシュは、もはや解読不能な言葉しか発する事が出来ないまでに狂っていた。
その青年とサングラスを掛けた男の接近も遠くはなかった。
その遭遇は日付が変わると共に現れる。

【東京都銀座 3日目 23:59】

【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス】
[状態]:訳のわからない感情
[装備]:ピザ○ットのピザ
[道具]:支給品一式
[思考]:不明


【エージェントスミス@MATRIX】
[状態]:良好
[装備]:不明
[道具]:支給品一式
[思考]:不明


【マリア・トレイター@SO3】
[状態]:良好
[装備]:???
[道具]:支給品一式
[思考]:生存者の確認


【モンブラン@FFTA】
[状態]:良好
[装備]:?
[道具]:支給品一式 食料
[思考]:マリアについていく

【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【皇帝@コードギアス 死亡確認】
【アナ@MOTHER 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【トーマ@デジモン 死亡確認】
【ビラク@FE 死亡確認】
【ドラミ@ドラえもん 死亡確認】
【野比セワシ@ドラえもん 死亡確認】
【シャーリー@コードギアス 死亡確認】
【レン村長@アニメ星のカービィ 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
616名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 01:13:13 ID:+GA/yIdr
東京中のマーダーが集まっちゃうのかよ!!www

「眼鏡をかけた中年」は先生と直幸のどっち?
617名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 01:22:41 ID:uQSSM3AQ
先生。直幸の事を忘れていたorz
618名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 01:26:06 ID:CcUiLQPM
東京のマーダー、どんだけいたっけ?
そいつらが一箇所に集まり激突か
619名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 01:33:44 ID:gK9lmpWZ
ギドラ3体が3分で片付くとは思えん…やばいよ…
頑張れ!ウルトラ兄弟!
620名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 07:40:59 ID:clhWF8O7
【皇帝@コードギアス 死亡確認】
目的果たしたなw
621名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 10:18:12 ID:A0BZrmxG
次スレ立ててくる?
622名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 12:34:51 ID:cd5eGBu3
もう立てたほうがいいかもね
623名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 12:40:10 ID:FQoK2VAs
解読不能ワロタwww
ゴーカンダーとか言ってるんだろうなwww
624名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 12:44:48 ID:A0BZrmxG
次スレ。
http://human6.2ch.net/test/read.cgi/subcal/1168918770/

そういえば、殺人音波部隊にゼットンはやられてるんだよな。
この騒ぎに参加させられなくて残念だ。
625名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 12:47:42 ID:u2qtE5md
スレ立て乙
626名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 14:11:25 ID:1sDV2kV8
>>624
復活させればいいじゃない
627名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 14:23:47 ID:u2qtE5md
シリアスSSで死んだキャラがいつのまにか復活ってのはダメだけどね
まあそれもDBとかザオリクとか適当に理由つければいくらでも復活可能
628名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 15:47:26 ID:gK9lmpWZ
2代目もいるよゼットン
629名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 18:20:41 ID:Enqhu+uH
そういえばどっかに辻ザオリクの人がいたよな
他にも王様とかGウイルスとか
ガンツは今稼動中だから無理か
630名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 19:39:13 ID:3ARlhusT
ゼットン殺害の加害者は、殺人音波部隊じゃなくて、ノロウィルス撲滅キャンペーン中の化物二人。
こいつら、ウルトラマンでも厳しかった強敵を、いつの間にかぶち殺してしまってた。
631名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 19:41:23 ID:lVjbxOH1
死亡欄で名前だけ出てきたやつでここまでネタになるとはなww
632名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/16(火) 23:35:52 ID:TPFP0KPM
殺人音波部隊もこっちはこっちでゼットンがモデルのWA最強隠しボス殺ってるなw
633名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/17(水) 07:47:04 ID:kYpsYhyO
しかしいい加減、大量死亡者ネタは飽きてきたな
634名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/17(水) 12:48:31 ID:PuU+D1PN
ならば君が新しいネタを書いてくれ!
635名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/17(水) 14:18:09 ID:oA+m3PwY
気に入らないネタは無視すればいいだけのこと
わざわざ文句言うなよ
636大炎上:2007/01/17(水) 15:48:07 ID:tlJ9itLQ
「はぁ〜〜〜〜はっはっはぁ〜〜〜!!人がゴミのようだ〜〜〜〜!!」
沖縄県のとある場所。
楽しそうな叫び声をあげながら、巨大なロボットが暴れまわっている。
正確に言うと声をあげたのはロボットを操縦している男、ムスカだ。
ムスカは支給されたザンダクロスに乗り込み、殺戮を続けていた。
既に十人近い人が犠牲になっている。何故かメガネをかけた中年女性ばかりだったが。
とにかく、ムスカが暴れまわったせいで、付近にはすっかり人気がなくなっていた。
ムスカは新たな獲物を求めて、走り続ける。


そしてそこから少し離れた場所。
パンチパーマの男がラーメンをすすっていた。
すぐ傍で暴れまわっているロボットなど、まるで眼中に無いというように平然としている。
「はっはっはぁ〜〜〜!ゴミのように死ねぇ〜〜〜!!」
突然ムスカが方向を変えて、男の方に向かってきた。男の存在に気づいたようだ。
それでも男は動かない。
まもなく、ムスカが男の目の前までやってきた。
「ゴミのように潰れろ!」
男に向かって、ザンダクロスの腕が振り下ろされた。
「はぁ〜はっは……?」
違和感に気づいて笑いを止めるムスカ。
ゴミのように潰れて死ぬはずだった男は、なんとザンダクロスの腕を片手で受け止めていた。
「さ、三分待ってくれ」
そう叫び、ムスカは逃げようとした。
だが動けなかった。
男がザンダクロスの腕を、がっしりと掴んでいた。
「き、君も男なら聞き分けたまえ」
「…俺に逆らうものは悪だ」
男はゆっくりと立ち上がり、空になったカップ麺の容器を投げ捨てた。
「悪は皆殺しだ」
そしてザンダクロスの腕を両手で掴み、
「うらあああああああああああ!」
投げ飛ばした。
「ああああああ目がああああああああ目があああああああああああ!!」
飛ばされる時に目をぶつけたムスカは、悲鳴をあげながらビルに突っ込んでいった。
637名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/17(水) 15:48:49 ID:tlJ9itLQ
そしてビルの中。
岩のような物がいくつか転がっている。
彼らは『ばくだんいわ』というモンスターだ。
しかし、今は一人の男によって改心し、名前も与えられている。
それぞれ、『ロッキー』『ドッカン』『よんいち』『がんすけ』という。
彼らは、このゲームを何とかして止めようと思っていた。
昔の彼らなら、その辺を歩いている人間を道連れに、自爆していただろう。
だが、今は違う。
今の彼らは正義の使者だ。こんな理不尽なゲームはとうてい許せるものでは無かった。
何より、彼らの主人ならそうするだろうと思ったのだ。
そして、そのために、まず海を越える方法を話し合っていたのだが、
「ああああああああああああああああああああああああああああああああ」
突然、叫び声とともに、何かがビルに突っ込んできた。
驚いた彼らは思わず『メガンテ』を唱えてしまった。
大爆発が起こる。
だがそれだけではすまなかった。
不運なことに、彼らの支給品は、爆発物ばかりだったのだ。
それらが『メガンテ』によって誘爆し、さらなる大爆発を引き起こした。
結果、ビルは全壊し、辺りは火の海になった。


句楽兼人は、燃え上がる町を見つめていた。
この火事で何人かは死んだだろうが、彼にとっては関係なかった。
彼にとって、この殺し合いの参加者は、全て『罪人』だった。
彼を殺すことが出来る立場というだけで、許しがたい『悪』だった。
「…悪は皆殺しだ」
再び呟くと、句楽兼人は北へと向かって飛び去った。
638大炎上:2007/01/17(水) 15:49:22 ID:tlJ9itLQ

【三日目 沖縄県 14時】
【句楽兼人@ウルトラ・スーパー・デラックスマン】

[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:カップ麺2個 水筒(お湯)
[思考]:1北(本州)に向かう
    2参加者を皆殺しにする
    3主催者を殺す

※14時ごろ、沖縄で大規模な火災が起きました


【ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ@天空の城ラピュタ 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
【かすかべ書店店長@クレヨンしんちゃん 死亡確認】
【妃英理@名探偵コナン 死亡確認】
【ミス・メリークリスマス@ONE PIECE】
【ミネルバ・マクゴナガル@ハリー・ポッターシリーズ】
【野村 沙知代@現実 死亡確認】
【八郎の母親@銀魂 死亡確認】
【タダシの母親@YAIBA 死亡確認】
【アップル@幻想水滸伝V 死亡確認】
【ミセスようがん@MOTHER3 死亡確認】
【ロッキー@ドラゴンクエストX 死亡確認】
【ドッカン@ドラゴンクエストX 死亡確認】
【よんいち@ドラゴンクエストX 死亡確認】
【がんすけ@ドラゴンクエストX 死亡確認】
【ドナルド・ダック@ネズミ王国 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】

【黒の結晶@ダイの大冒険 消滅確認】
【ジャスタウェイ@銀魂 消滅確認】
【大爆弾@ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 消滅確認】
【地球破壊爆弾@ドラえもん 消滅確認】
639名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/17(水) 15:54:38 ID:oA+m3PwY
ムスカw
640名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/17(水) 17:27:03 ID:md4iYcXg
日本消滅してもおかしくない爆発だろそれw
641東京湾パーティー:2007/01/17(水) 17:52:53 ID:Kxg932/S
「ここは東京湾…か」
薄い紫髪の少女は支給された地図に今の場所を書き込みながら、進んでいる。
「結局今日は昼に携帯固形食料を食べたきりだな。この辺りに食べ物を積んだ貨物船か何かが浮いてればいいんだけど。」
少女は僅かな期待を抱いていた。あまりにも薄い希望だが。


「どうしたの?」
銀髪の少女がうずくまっている赤髪の少女を呼び掛ける。
「…わた…わたし…ビアンカを…あ…あ…殺し…」
その銀髪の少女、アシュレイは困惑した少女が指を指した場所に視線を向ける。
そこには頭が無くなった何かが転がっていた。
「…!」
アシュレイはその光景に、一瞬言葉を失う。
「わたし…わたし」
「大丈夫、大丈夫だよ。あなたは悪くない。そう思う。じゃなければこんなに悲しめないよ。
仕方、無かったんでしょ?」
アシュレイがそう言うと少女は静かにうなづいた。
「さ、立って私と行こう。」


倉庫では盛大な宴が行われていた。
「このワイン中々イケるわ!」
「なんだこの酒!」
何人もの人々が倉庫の中の酒を摂取し続けている。
「うん、やっぱり「たまのひかり」は最高ね!」
「キャプテン、いつまで酒を…」
「うまい!このワインはうまいぞレイトン!」
「うるせぇ!もっと飲ませろ!」
その賑やかな光景は…もはや殺し合いの状況ではなかった。
642東京湾パーティー:2007/01/17(水) 18:11:15 ID:Kxg932/S

「…そういう事か。」
紫髪の少女はアシュレイと名乗る少女の話を聞いて納得した。
「なるべく大人数で居た方が安心だし、私も一緒に行かせてもらうよ。」
「うん、ありがとう…」
赤髪の少女は紫髪の少女に礼をする。
「大丈夫。それで、今の皆の持ち物の確認をしたいんだけ…」
その時だった。アシュレイ達の3メートル離れた場所に男が立っていた。
「…?」
男が口を開く。
「もう我慢できん」
「…??」
紫髪の少女は腰のホルダーから銃を取り出す。
(アシュレイ、この男は何かが変だ。あいと一緒に後ろに下がって。)
(う、うん…)


【三日目 東京湾 23時(ギアス騒ぎ前)】
【シリカ@星のカービィアニメ版】

[状態]:少し空腹
[装備]:ゴンズピストル
[道具]:支給品
[思考]:1目の前の男を調べる
2食料を探す

【アシュレイ・ミズキ・ロビンズ@アナザーコード】

[状態]:普通
[装備]:?
[道具]:支給品
[思考]:1目の前の男を調べる

【あい@劇場版どうぶつの森】

[状態]:困惑
[装備]:☆ドルハーケン
[道具]:支給品 夢想正宗
[思考]:1目の前の男を調べる

【ロニキス・J・ケニー@スターオーシャン】

[状態]:もう我慢できん
[装備]:?
[道具]:支給品
[思考]:イリアを捜す

643東京湾パーティー:2007/01/17(水) 18:18:02 ID:Kxg932/S
【東京湾倉庫内】
【宴会軍団】

【イリア・シルベストリ@スターオーシャン】
[状態]:泥酔
[装備]:酒瓶
[道具]:支給品
[思考]:なんらE感じ♪

【キャプテンキャプテンホーク@ロマンシングサガ】
[状態]:泥酔
[装備]:酒瓶
[道具]:支給品
[思考]:なんらE感じ♪

【シウス・ウォーレン@スターオーシャン】
[状態]:泥酔
[装備]:酒瓶
[道具]:支給品
[思考]:なんらE感じ♪

【ゲン@サガフロンティア】
[状態]:泥酔
[装備]:酒瓶
[道具]:支給品
[思考]:なんらE感じ♪

【エミリア@サガフロンティア】
[状態]:泥酔
[装備]:酒瓶
[道具]:支給品
[思考]:なんらE感じ♪

644東京湾パーティー:2007/01/17(水) 18:18:58 ID:Kxg932/S
【ウィンス・ラニー・レイトン@セプテントリオン】
[状態]:泥酔
[装備]:酒瓶
[道具]:支給品
[思考]:なんらE感じ♪

【アントニー・ペインズ@セプテントリオン】
[状態]:泥酔
[装備]:酒瓶
[道具]:支給品
[思考]:なんらE感じ♪

【エドワード・エルリック@鋼の錬金術師】
[状態]:泥酔
[装備]:酒瓶
[道具]:支給品
[思考]:なんらE感じ♪

【ハリード@ロマンシングサガ3】
[状態]:泥酔
[装備]:酒瓶
[道具]:支給品
[思考]:なんらE感じ♪

【ゲラ=ハ@ロマンシングサガ】
[状態]:困惑
[装備]:エルファイアーの書@FE
[道具]:支給品
[思考]:宴会をやめさせる
645名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/17(水) 18:32:14 ID:juW1WNpi
状況描写がさっぱりでリレーするとかいうレベルじゃねーぞ!
646名無しさん@お腹いっぱい。:2007/01/17(水) 18:34:55 ID:m2KIKkqC
したらばに毒吐きスレも作っとくかな。
647名無しさん@お腹いっぱい。
                |、/! l、l、j,:/:l , .:: '" "´..::  '"´    .......:::::_,,                    
               l '::| ヽヽ/::/:::::::-‐''":::::::::::::::::::::::::::::::_,,. -‐''"´ _                     
               |:::::',/〃,.、---――''''''''ー‐‐-‐ァ‐'''"    ,,.-'"::                     
                   |:/.::/             /   _,,. -''"::::::::::::::                      
                 /.:/ー- 、_    _,,,..-ニミ、 〈ー‐'''"::::::::::;;〃‐''"::                      
               /.:/|   r-、  ̄`''ー┬r-,- 、,_ヾ::::`ヽ:::彡´::::''"::::::                     
             /.:/   l\./  ',       | | ll   ̄二r‐-、::、ヽ::::::_、
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