創造学園大元学長を除名 環境福祉学会
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20121003/CK2012100302000151.html 創造学園大(高崎市)の経営悪化問題で、同大の元学長が副会長を務めていた環境福祉学会(事務局・東京)が、会費滞納を理由に昨年度、元学長を事実上除名していたことが二日、関係者への取材で分かった。
同大などを運営する学校法人・堀越学園(同市)をめぐっては、解散命令を検討する文部科学省が三日に「聴聞」を実施する。法人が数々の不祥事をいかに弁明するのかに注目が集まる。(菅原洋)
関係者によると、環境福祉学会は二〇〇四年、環境省の元事務次官が提案し、元学長が主要会員の一人となって発足。役員に大学の学長や教授、関係機関の幹部らが名を連ねている。
学会は、例えば健康被害を及ぼす公害など環境と福祉の関係を中心に研究。現在は全国に教育関係者や学生ら計約三百人の会員を抱え、機関誌の発行、年次大会の開催などを続けている。
創造学園大は当初、学会の事務局を引き受け、数十人の教員が会員になるなど学会を主導してきた。しかし、経営悪化とともに、元学長が会合などに姿を見せなくなり、大半の同大教員は退会し、事務局は移転となった。
元学長は年に五千円の会費を払わず、「二年以上滞納した者は退会者とみなす」との会則が適用された。退会届は出ていない。他に会費を滞納する同大教員も複数いるという。
同大や法人の会費滞納は、県私立大学協会、県私学振興会、硬式野球部の所属する首都大学野球連盟などでも発覚している。
さらに、同大は文科省が法人の解散命令を検討しているにもかかわらず、九月分の給与を払わず、教職員への給与遅配は長期化している。