名古屋にあるFランクはもはや幼稚園・・・
いや動物園になりつつある・・・
特集ワイド:2010この現実 大学生/上 呉智英さん
<この国はどこへ行こうとしているのか>
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100513dde012040091000c.html 大学は事実上「全入時代」に突入した。学力低下は言うに及ばず、時代の波を受けて、学生気質も様変わりしているようだ。
社会の未来を担う大学生たちの、現状はどうなっているのか。【井田純】
「ひところ、大学生なのに分数ができないとか何とかいう話があったけど、今はもうそんなもんじゃない。すごいことが起きてる」
よく響く声に、独特の早口。40年前の大学生のころからなじみの街、西池袋にある小さな喫茶店で、呉智英さん(63)が話し始めた。
差し出された名刺には、表に「評論家」、裏には複数の大学名と「客員教授」「講師」などの肩書が並んでいる。
「現代大学生論」を伺うと、まず披露してくれたのは、大学教育の現場で呉さん自身の体験したことだった。
かつて講義を持っていた愛知県内のある私立大学での話。アルファベット26文字を全部書ける学生はゼロ。
九九ができないばかりか、それを指摘されるとむくれてしまう女子学生。99年に刊行された宮崎哲弥さんとの対談集「放談の王道」では、
講義中に大学生の携帯電話がしきりに鳴ることを嘆いていた呉さんだが、もうそんな事態ではないらしい。
講義は「名古屋学」と題した地域文化論。学生には、日付、名前などとともに講義名を記入した出席カードを提出させる。
「ところが、何と『名古屋』の『屋』を書けない学生がいるんだよね。別の字を当てているんじゃなく、『屋』の途中で終わってて、最後の『土』の部分がない。
しかも2人も。名古屋の大学で、名古屋学の授業に、なんで『屋』が書けない学生がいるんだっ!」