大牟田の旅館経営者殺害容疑、仙台の26歳医師を逮捕
福岡県大牟田市の旅館「南風荘」で5月、経営者の江崎京子さん(当時79)が
客室内で殺害された事件で、県警は10日、仙台市の国立病院機構仙台医療センター
の研修医、乾稚宏(いぬいちひろ)容疑者(26)を殺人の疑いで逮捕した。
仙台医療センターによると、乾容疑者は病院敷地内の寮で生活していたが、5月12日以降、
所在不明となっていた。
事件は5月28日午前10時50分ごろ、旅館客室のベッドの上で江崎さんが死亡している
のを家族が見つけ発覚。首に絞められた跡がかすかに残っていた。司法解剖の結果、死因は
首を絞められたことによる窒息死で、幅の広いひもや布が凶器として使われた可能性が高い
という。死亡推定時刻は同日午前10時ごろと判明した。
旅館は江崎さん家族の住まいも兼ねた2階建てで、2階の6室ほどが客室になっていた。
2階の一室に同月26日から男が1人で宿泊。江崎さんの遺体が見つかる直前に、この男が
旅館から出ていくのを江崎さんの親族が目撃していた。
捜査関係者によると、乾容疑者は6月23日に山口市内で軽乗用車を盗んだとして窃盗容疑
で逮捕されていた。逮捕後に採取した乾容疑者の指紋と、大牟田市の旅館内から採取した指紋
が一致したことから、福岡県警は、乾容疑者が江崎さんを殺害した疑いが強いと判断し、殺人
容疑で逮捕状を取っていた。
http://www.asahi.com/national/update/0710/SEB201007100014.html?ref=rss