「鷺科学」大繁盛
私が講演で呼ばれるときには、いつも「何か夢のような話をしてください」と頼まれたものでした。私の話の後に、
巨額研究費の申請が控えていたからです。「世の中には夢のようなことがあります、その夢で世間の人を騙すには
コレです」というわけです。聴衆も何か夢を見たさで来場されていた部分もあったかと思います。
このような夢のような話をして巨額研究費を稼ぐ作戦を私は「鷺科学営業」と呼んで、大げさな話にならないよう
に事実だけを正確に伝えるように気をつけていました。それでも「夢のような鷺科学のための申請ならあのヒトが
いい」とされていたようで、よくエロ医人から巨額の研究費の申請依頼がありました。
この鷺科学営業はこのライフサイエンス業界の伝統にもなってしまい、今でも「鷺科学申請をやるなら夢のような
話をすべし」、と信じられているようです。