あぼーん
マックは頷いた。長いスカートのメイドたちには彼は屋敷内で何度も会ったことがある。
「黒いミニスカートの、やーらしい格好をしたおねえちゃんたちがいるでしょ」
「う、うん」
マックは顔を真っ赤にして頷く。
「あの女の人たちは、この街の幽霊銀行ステル支店に派遣させられて働いているの。
銀髪が七色に輝いているのがクールギン、腕に黄色と黒の刺青をしているのがバルスキー、
緑の肌をしているのがゲルドリング、ちょっと太めでオッパイが大きいのがドランガー、
褐色の肌で筋肉ムキムキなのがゴチャック、太ももまで黒くて長い髪の毛をたらしているの
がトップガンダーっていうの」
「えー。それって女の人の名前じゃないんじゃないの」
「おっきい声を出さないで、あの人たちに見つかっちゃう。ほら、始まるわよ……」
メイドたちのリーダー格のミチルが、白い手袋をしてドガの傍らに寄り添う。
「ご主人様、それでは始めさせていただきます」
あぼーん