調剤薬局は比較的若い年齢層に支えられることによって一部上層部がそれなりの報酬を得ることができるようになっているだけで、現時点ですらさほど収益性のよい事業ではない。
なぜなら薬剤師一人あたりの処理枚数が制限されている上に、その処方箋からある程度の点数を稼ごうと思ったら処理内容までもそれなりの時間をかけなくてはならなくなるだ。
簡単に先の説明を元に言うと内科の処方箋で一枚あたり粗利は¥2,500
人件費を1,000万稼ごうと思ったら年間4,000枚
労働分配率を健全な企業並みの33%として考えた場合この3倍処理しなくてはいけない。
つまり1万2千枚、月にして1,000枚だな
25日営業で40枚/日
耳鼻科や眼科じゃないぞぉ 内科の処方箋でこれだけ、これを一人でこなしてようやく1,000万の人件費を稼げる。
これは会社から見た数字なのでここから労使折半分の保険料、福利厚生費、退職金積み立てなんかを差し引いた残りが労働者の取り分だ。
手取りじゃないぞぉ
一人でできるギリギリのラインを一人でやったときの上限がたったこれだけに抑えられてしまってるんだな。調剤薬局は
チェーンなんかだと役員報酬をもらっている人間もいれば、高額報酬を得ているオヤジ達もいる。
20枚程度の耳鼻科処方箋を薬剤師と事務員で回してしまってる大赤薬局もあったりする。
割に合わない高額報酬貰ってる人間がいるのに成り立ってるのは、現在若い世代の安い賃金で働く薬剤師が調剤チェーンの大半を占めているからに過ぎない。
じゃあこの若い世代が今の少数派の中年層の年代になったときに今の中年層とと同じだけの報酬を支払えるかというと、これは比定せざるを得ないだろう。
これが製薬会社とかだと実質上限がない上、ジョブレベルが調剤薬局に対し高額だ。
事業規模の大きさも中年層の高額収入の矛盾を潰すのに役立っている。
以上の点から調剤薬局の将来を単純に明るいとは言い切れないものだと考えられる。