「……もし、米国がアジアにおいてそのイメージを回復できなかったら、アジア諸国は現在、超大国になりつつある中国の支配下に取り込まれるかもしれない。タイは伝統的に米国の揺るぎない軍事同盟国だったが、
タクシン・シナワトラ首相は中国への指向を高めている。中国には、アジアにおける新たな経済的原動力となる実力がある。おそらく10年以内に中国は米国より大量のテレビを、DVDを購入するようになるだろう。
そして、アジアの発展途上国は次第に中国との関係を深めるだろう。米国はアジア諸国と古くから複雑な友人関係を保ってきた。その友情を維持することこそ、今やらなければならないことだ」
理想に照らしてアメリカを批判することはかんたんだが、現実の世界では選択肢も選択の時間も限られていることを忘れてはならない。反米に傾くあまり、よりマシな選択をするバランス感覚を失ってはいけない。
http://www5.big.or.jp/~hellcat/news/0212/021226.html