AviUtl拡張編集Pluginスレッド Part5
Q.拡張編集で作業している場合、AviUtl本体で途中部分を範囲選択してフレームをカット(切り出し)しても、
後ろの部分が切れるように見えるだけで途中がカットできないのは何故?
A.まず、AviUtlの映像処理の基本は
「入力プラグインで読み込んだメイン映像に対してフィルタを適用して最終的な映像を作成する」
というものです。
拡張編集フィルタはフィルタの1つであり、本体とは独立したタイムラインで映像を作っています。
そしてタイムラインで作った映像をメイン映像に重ねるのが拡張編集フィルタの基本的な役割です。
また、拡張編集フィルタは自前の入力プラグインと連携してメイン映像そのものを作り出す機能も持っており、
拡張編集から新規プロジェクトを作って作業をすると
1.「拡張編集 File Reader」により真っ黒なダミーのメイン映像が生成される。
(このダミーメイン映像は拡張編集プラグインでの作業にあわせて長さが変化する)
2.そのダミーメイン映像に対して拡張編集フィルタが適用され、拡張編集タイムラインで作った映像が重ねられる。
という処理が行なわれています。
メインのウィンドウにある[|←][→|]のボタンで範囲を選択して「選択範囲のフレーム切り出し」でカットすると、
メイン映像が範囲カットされます。拡張編集の場合はダミーメイン映像を範囲カットしているということになりますが、
拡張編集タイムラインのデータは前と変わらないので、短くカットされたダミーメイン映像に
拡張編集タイムラインの映像が最初のフレームからあらためて重ねられ、
その結果、「後ろが切れるだけ」という結果になっています。
従って、拡張編集で作業している場合は、メイン映像のカットは基本的に行なわないようにすべきでしょう。
(後ろの余白をカットするといった用途で使うことはあると思いますが。)
拡張編集上では、カットしたい位置でオブジェクトを右クリックすると「中間点で分割」というメニューがあるので、
それを使うとオブジェクトを分割できます。この分割により、カットしたい範囲を削除し、
あとはタイムライン上で後ろにあるオブジェクトを前につめれば部分的なカットが可能です。
ただしカットするオブジェクトで中間点を指定してパラメータを変化させていた場合、
カット後の動作が変わってくることがありますので注意しましょう。
カットは基本的に中間点などの設定を行なう前に済ませておいたほうがよいかと思います。