息が白く立ち、鼻糞は霜焼した手を擦る。
子供ハウスの玄関で靴を履こうとしていたときジーコが話しかけてきた
「おうひろゆき、どこいくん?」
「あー?FF7買いにいくんよ」
「そうなん。買ったら俺にも遊ばせてや」
「いいけど」
ジーコは仕事を首になってから松山で自転車から帰ってきたらしい
最近中退したジーコはやることがないのだ
ひろゆきがカメレオンクラブに到着するとすでに人山ができていた
ひろゆきは知人に会わないようにこっそり隅の方に並んだ
空から雪が降っていた
あともうすこしで売り切れというところで、FF7を手に入れたひろゆきは
この日を高校生活で最高の日だと感じた