【ニコニコ】 アイドルマスター 392 【THE IDOLM@STER】

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342一流のニコマスウオッチャーとして訴えたいこと 10/12
国広哲弥『日本語誤用・慣用小事典〈続〉』(講談社現代新書)pp.247-249

「感じている感情」および「違和感を感じる」については直接言及されていないが、
「犯罪を犯す」について、これがRRだという見解は
「字づらに引きずられて言語使用の実態を捉え損なっている」とのこと。

|ここで問題になるのは、「犯罪」、「被害」など「動詞+名詞」の構成を持つ漢語の意味の
|透明性である。「犯罪」が最初に用いられた時は〈罪を犯すこと〉、つまり「動詞+目的語」
|の意味構造がはっきり意識されていたと考えられるが、その段階では意味構造が“透明”
|であるという。ところが長く使い続けられているうちに、その構造がはっきり意識されな
|くなって来る。つまり全体がひとまとまりに捉えれれるようになり、〈犯す〉という動詞的
|意味も消えてしまう。この段階を指して、意味構造が“不透明”になったという。そこで
|再び「犯す」という動詞が用いられることになるのである。

なお、意味構造が“不透明”になった語の例として、ほかに「子供」「友だち」が挙げられている。
(複数性が失われた例。現在では複数を表すために「子供たち」「友だちたち」と言わなければならなくなった。)
また、「現在の段階ではまだ表現のダブりが感じられる誤用と言うべき使用例」として、
「既分譲済」「年内中」「発売開始」「飛来してくる」が挙げられている。