VOCALOID 議論隔離スレ part48

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513名無しさん@お腹いっぱい。
どうやら家の母親もミクを気に入ってくれたようだ。
朝起きたらミクと二人で仲良く何かやってたようだし、ミクもすっかり打ち解けたらしい。
昼飯を家族と済ませた俺は、心なしか名残惜しそうなミクを連れて実家を後にした。

「ミク、疲れてないか?」
「私は全然平気です。 マスターの方こそ大丈夫ですか?」
「昨日はミクと買い物で色々歩き回ったからな・・・かなりしんどいぜ」
「あら、ミクは楽しかったですよ。 マスターと一緒に・・・お洋服まで見て頂いて」
「まぁ久々に都会に出たんだし、この機会に買ってやろうと思ってな」
「ありがとうございます、マスター」
「それはそうと、ここはどこだ? もう随分乗ってるが」
「・・・みや? ・・・うぅ、読めないですマスタぁ〜」
「鷲宮(わしのみや)か。 変なオタクが大勢集まる事で有名な神社があるらしいな」
「へぇ〜。 そうなんですかぁ」
「ミクは近付いちゃ駄目だぞ。 危険な野郎共に襲われてしまうからな」
「分かりました、マスター!」
「よし、あと数駅だしそろそろ降りる準備だミク」
「はい。 ・・・あの、マスター」
「どうした?」
「今回は色々なところに連れてってもらえて・・・本当に楽しかったです」
「それは良かったな」
「また連れていって頂けますか?」
「ああ、いいぜ。 よし、駅に着いたしとっとと帰ろう」
「あの、マスター!」
「ん?」
「お家に帰る前に、ちょっと・・・スーパーでお買い物がしたいのですが」
「何か足りない物でもあったか?」
「・・・その、今日は肉じゃがと、餅米の炊き込みごはんを作りたいんですけど・・・」
「どっちも俺の大好物じゃないか! 」
「・・・はい。 マスターの母さまに聞いて・・・作り方を教えて頂いたんです」
「そうか、それで朝早くから何かやってたんだな」
「マスターに喜んでもらいたくて・・・あの、マスターの健康管理も私の仕事だし、その・・・」
「ミク」
「は、はい」
「・・・やるじゃないか」
「・・・・・・・・・はいっ!」

こうして俺とミクの連休は終わろうとしていた。 久々の遠出に疲労困憊していた俺ではあったが、
まるで新婚生活でも送っているかのようなこの空気に俺は満更でもないなと思いながらミクと帰路に着くのであった(笑)