2007年10月23日 アニメファンサブに対するワタナベシンイチ監督のコメント at Oni-Con (テキサス州ヒューストン)
http://willowick.seesaa.net/article/62015256.html −自分の作品をダウンロードするファンについてどう思うか
「僕の作品をタダでダウンロードして見て、楽しんでくださってるみなさん。本当にありがとうございます。
ただ、みなさんがタダでダウンロードしてDVDを買ってくれないと、ぼく生活出来なくなります。生活出来なくなると、アニメを作れなくなります。
僕らはみなさんのもとにアニメを届けたい。みなさんも違法なことには手を出さないで、協力してほしいです。
気持ちは分かります。お金を払わないと見れないものと、お金を払わなくても見れるものがあったら、みんな無料のほうを選ぶと思います。
だけど分かって欲しいのは、作った物を無断で流されるというのは、僕たちにとっては屈辱です。」
−ファンサブに対する考え
「ネットでバラ撒いた結果どうなるか想像出来ますか?無料でアニメが見れてしまうとどうなるか。
アニメが全然売れなくなって、作った人たちが次のアニメを作れなくなる。そうすると、皆さんの楽しみが次々と無くなっていってしまうと思うんですよ。
一部では、”宣伝になるから”という名目でやってる人がいると聞きました。
でも、みなさん映画の予告編見たことあるでしょ? 予告で最初から最後まで全部見せる人なんていませんよね。
宣伝するなら、売れるように作ってくれないと宣伝とは言えませんから。
それによって僕たちの作品が売れるなら、やってくださいって言いますけど。」
−違法行為に対して、日本のクリエイター達はどう感じているか
「あきらめてる部分もあるけど、憤慨してます。」
−監督個人に対しての、違法ダウンロードの影響は
「作ったものがすぐに(違法に)流されちゃったりすると、作りがいも無くなっちゃいますよね。」
−アメリカ国内での違法ダウンロード状況について、監督の意見は
「ネットがある以上、もう止めようがないのかなと。
でもそれは作ってる側からしたら、残念でたまらないです。
世界各国で、違法な事は撲滅していきましょうよ。」
−違法ダウンロードをやめさせる方法は
「さっきも言ったけど、技術的には止めようがないのかなと。
やっぱり本当に、作品や作った人たちを愛してくださるのであれば、違法な物に手を出すような人はいないと信じてます。
みなさんが正当に買ってくださったお金は、僕たちへのお布施としてちゃんと入ってきます。
それによって、僕達はまた新たな力を蓄えて、みなさんに新しい喜びを与えていくんです。
ナベシンは滅多にマジメなことは言わないので、みなさん今日の事を忘れないでください(笑)」