地獄少女 二籠

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20名無しさん@お腹いっぱい。
>>19
25話はあいの過去話で地獄少女誕生秘話。
今から約400年前の安土桃山時代、
現在の山形県のある山村で、
山の神に7歳児を生贄として捧げ厄を払うという
「七つ送り」と呼ばれる残酷な風習があった。
あいはその風習の犠牲となった「御子」の怨念の代弁者であり「祟り神」。
あいは生まれつき身体が弱く、そのため生かしておくより
生贄として犠牲になった方が村の役に立つと判断されたのだ。
だがあいに情がある両親は、あいを犠牲にはしたくなかった。
幸いにも七つ送りの「送り手」に指名されたのは、
あいにとってもその両親にとっても見知った仲の「仙太郎」という少年だった。
身体が弱くいつも青白い顔をしているため周囲の子から
「物の怪」としていじめられていたあいを唯一庇ってくれた心優しい少年だからだ。
あいの両親は娘を匿ってくれるよう仙太郎に懇願する。あいの両親の望みを聞き入れた仙太郎は
あいを生贄として山に捧げたように見せかけ、村のはずれの祠に住まわせて面倒を見ることにした。
それから6年の月日が流れ、あいは無事13歳になるまでに成長した。
だがそれからというもの、村の作物は年々育たなくなっていった。
(あいが生きていることとの因果関係は当然不明)
そしてあいの七つ送りの日以来、毎晩夜遅く一人でどこかへ出かける仙太郎の行動に
村人たちが不審を募らせ、跡をつけるとあいと仙太郎が一緒にいる所を目撃してしまう。
怒り狂った村人達は掟を破った罰としてあいの両親を無惨にも処刑し、
あい自身も散々村人達に嬲られたあげく、もっとも残酷な仕打ちを受ける。
それは「愛する仙太郎の手で生き埋めにされること」。
仙太郎は村人達には逆らえず、結局あいを自分の手で埋めることを選択する。
愛するものに裏切られ殺されたあいは呪詛神と化し、両親と自分の怨みを晴らすべく地の底から黄泉返った。
だがもっとも憎む仙太郎は、いち早く異変を察知し村を離れたため事無きを得た。
こうしてあいは地獄の使い(蜘蛛)から復讐と大量虐殺によって「新たな怨みを生んだ」
その罪を問われ、「償い」として「地獄少女」の任を背負わされたのだ。
だが、地獄少女となる前の、あい自身の「復讐」はまだ終わってはいない。
あいがもっとも憎む仙太郎の子孫、すなわち「柴田親子」がいるからだ。
あいはたとえ自分が地獄に堕ちることになろうとも、かつて自分が仙太郎から受けた
「もっとも残酷な仕打ち」を柴田親子に対し仕掛けようとする。
そして怒濤の最終回(26話)に続く。